CENTURY CAM2NVU31C


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CENTURY(センチュリー)から発売された、M.2 2280フォームファクタのNVMe接続M.2 SSDを最大転送速度10Gb/sに及ぶUSB3.1 Gen2対応のUSB Type-C端子モバイルストレージに変換可能なエンクロージャーキット「CENTURY CAM2NVU31C」をレビューしていきます。
「CENTURY CAM2NVU31C」のほかに比較対象としてSamsung SSD 860 EVO M.2 1TBのUSB3.0 Gen1変換やUSB3.0(US3.1 Gen1)変換、USBフラッシュメモリの中では最速クラスの転送速度を誇るSanDisk Extreme PRO USBフラッシュメモリ 256GB、Thunderbolt 3接続モバイルストレージなどを使用して、数十GBの大容量データや1万枚を超える画像ファイルのコピー速度を徹底検証します。
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製品公式ページ:http://www.century.co.jp/products/cam2nvu31c.html
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「CENTURY CAM2NVU31C」に組み込むNVMe接続M.2 SSDには18年最速のNVMe M.2 SSDである「Samsung SSD 970 PRO 1TB」を使用しています。Samsung SSD 970 PRO 1TBについては詳細なレビュー記事を公開中です。
18年最速のNVMe M.2 SSD「Samsung SSD 970 PRO 1TB」をレビュー
Samsung SSD 970 PRO 1TB



CENTURY CAM2NVU31C レビュー目次


1.CENTURY CAM2NVU31Cの外観・付属品
2.CENTURY CAM2NVU31Cの検証機材や動作環境について
3.CENTURY CAM2NVU31Cの性能について
4.CENTURY CAM2NVU31Cのレビューまとめ




CENTURY CAM2NVU31Cの外観・使い方

まずは「CENTURY CAM2NVU31C」の外観や使い方について紹介していきます。
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「CENTURY CAM2NVU31C」の変換基盤&エンクロージャー本体以外の付属品はUSB Type-C to Type-Aケーブル(USB3.1 Gen2対応)、ドライバー、各種ネジ、ゴム足です。
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CENTURY CAM2NVU31C付属のUSBケーブルはUSB3.1 Gen2(帯域10Gbps)規格に対応していますが、Type-C  to Type-Cケーブルなど追加でケーブルを購入するのであれば、「エレコム USB-Cケーブル C-C 0.5m USB3.1Gen2 USB3-CC5P05NBK」と「エレコム USB-Cケーブル A-C 0.5m USB3-AC05NBK」はいずれもUSB3.1 Gen2(帯域10Gbps)で正常に動作したのでおすすめです。それぞれに長さは0.5mと1.0mの2種類があります。
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エレコム USB3.1 Gem2ケーブル Type C to Type-C 0.5m/1.0m
エレコム USB3.1 Gem2ケーブル Type C to Type-A 0.5m/1.0m
エレコム
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「CENTURY CAM2NVU31C」にはベロア布っぽい質感の布製モバイルケースが標準で付属します。
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「CENTURY CAM2NVU31C」の本体は質感の高いサンドブラスト表面加工のブラックなアルミニウム製筐体で、シンプルなデザインながら高級感を感じさせる趣です。
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「CENTURY CAM2NVU31C」の外形寸法は横118mm x 縦65mm x 高さ11.5mmです。
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背面にはM.2 SSDを装着する際に底蓋を開くためのネジがあります。付属のゴム足シールを貼るとネジ穴が隠れてしまうところは、SSDが交換できるエンクロージャーキットとしては少々微妙です。
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「CENTURY CAM2NVU31C」の底蓋を固定する4か所のネジは一般的なプラスネジではなく星形ネジですが、星形ネジに対応したドライバーが付属するので別途ツールを用意する必要はありません。
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蓋を開くとM.2 SSDを装着するM.2スロットが現れます。標準的な2280サイズだけでなく、2260サイズや2240サイズのM.2 SSDにも対応しています。
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変換コントローラーはJMicron製のJMS583というチップでした。
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検証機材SSDの「Samsung SSD 970 PRO 1TB」を装着してみました。「CENTURY CAM2NVU31C」は2280サイズのM.2 SSD+USB Type-C端子の横幅ですが、縦幅はM.2 SSDが3枚分程度と比較的大きくなっています。
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「CENTURY CAM2NVU31C」の底蓋にはM.2 SSDと接するためのサーマルパッドが貼り付けられており、アルミニウム製外装が放熱ヒートシンクとして働きます。
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CENTURY CAM2NVU31Cの検証機材

「CENTURY CAM2NVU31C」の各種検証を行う環境としては、ASRock Z270 SuperCarrierなどで構成されているベンチ機を使用しました。構成の詳細は下記テーブルの通りです。
テストベンチ機の構成
CPU Intel Core i7 7700K
殻割り&クマメタル化(レビュー
Core:5.0GHz, Cache:4.8GHz
CPUクーラー Intel TS15A
メインメモリ Corsair Dominator Platinum
Special Edition
DDR4 8GB*4=32GB (レビュー
3200MHz, 14-16-16-36-CR2
マザーボード
ASRock Z270 SuperCarrier
レビュー
ビデオカード 【基礎性能検証用】
MSI GeForce GT 1030 2GH LP OC
レビュー
システムストレージ
Samsung SSD 860 EVO M.2 1TB
MZ-N6E1T0B/IT (レビュー
OS Windows10 Home 64bit
電源ユニット Corsair HX1200i (レビュー
ベンチ板 STREACOM BC1 (レビュー

ベンチ機のシステムストレージにはSamsung製3bit-MLC型64層V-NANDのメモリチップを採用するメインストリーム向け最新SATA接続M.2 SSD「Samsung SSD 860 EVO M.2 1TB」を使用しています。「Samsung SSD 860 EVO M.2」は2.5インチSATA SSDと同等のパフォーマンスをケーブルレスで発揮できる手軽さが魅力です。Samsung SSD 860 EVOシリーズの容量1TB以上のモデルは大容量データの連続書き込みにおける書き込み速度の低下というTLC型SSDの欠点も解消されているので、大容量ファイルをまとめて入れても余裕のあるメインストレージとしてお勧めのSSDです。
「Samsung SSD 860 EVO M.2 1TB」をレビュー
Samsung 860 EVO M.2 1TB

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なおM.2 SSDをUSB3.1 Gen2やThunderbolt3に変換するエンクロージャーキットを検証する際の統一環境として、各種検証においてはNVMe M.2 SSDの発熱によるサーマルスロットリングで速度低下が発生するのを防ぐためM.2 SSDヒートシンク「SilverStone SST-TP02-M2」を装着しています。
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M.2 SSDヒートシンク「SilverStone SST-TP02-M2」をレビュー
SilverStone SST-TP02-M2

比較対象としてUSB3.1 Gen2接続やUSB3.0(USB3.1 Gen1)接続のモバイルストレージも使用しています。SATA接続M.2 SSD「Samsung SSD 860 EVO M.2 1TB(レビュー)」のマザーボードM.2スロットによるSATAネイティブ接続に加えて、SATA-USB変換が可能なエンクロージャーキット「Micro Solution M2EN-CAL178(レビュー)」によるUSB3.1 Gen2変換や「SilverStone SST-MS09B(レビュー)」によるUSB3.0(USB3.1 Gen1)変換、USBフラッシュメモリとしては最速クラスの「SanDisk Extreme PRO USB3.1フラッシュメモリ 256GB(レビュー)」、およびThunderbolt 3接続モバイルストレージ「Samsung Portable SSD X5 1TB(レビュー)」についても同様の測定を行いました。
Micro Solution M2EN-CAL178SilverStone SST-MS09B
SanDisk Extreme PRO USB3.1フラッシュメモリ 256GBSamsung Portable SSD X5 1TB



CENTURY CAM2NVU31Cの性能について

「CENTURY CAM2NVU31C」のファイルコピー性能を検証していきます。
まずは「CENTURY CAM2NVU31C」の基本的な性能を確認するためCrystalDiskMark6.0.0(QD32, 8GiB)のベンチマーク結果を比較してみました。USB3.1 Gen2の帯域は10GbpsでUSB3.1 Gen1(USB3.0)の5Gbpsよりも2倍も帯域が大きいので、USB3.1 Gen2に変換すると連続アクセススピードは900MB/s超に達します。理想的に1GB/sが出るUSB3.1 Gen2の仕様に対して、CrystalDiskMarkでは900MB/s前後でしたが、ATTO Disk Benchmarkでは1GB/s超のアクセススピードが確認できました。
CENTURY CAM2NVU31C(Samsung 970 PRO 1TB)_CMCENTURY CAM2NVU31C(Samsung 970 PRO 1TB)_ATTO
帯域40GbpsのThunderbolt 3接続モバイルストレージである「Samsung Portable SSD X5 1TB」や「Dell Portable Thunderbolt 3 SSD 500GB」は次のようになっています。
Samsung Portable SSD X5 1TB_CDMDell Portable Thunderbolt3 SSD_CDM
Samsung SSD 860 EVO M.2 1TBのSATA接続、Samsung SSD 860 EVO M.2 1TBの「Micro Solution M2EN-CAL178」によるUSB3.1 Gen2変換、Samsung SSD 860 EVO M.2 1TBの「SilverStone SST-MS09B」によるUSB3.0(USB3.1 Gen1)変換、「SanDisk Extreme PRO USB3.1フラッシュメモリ 256GB」、以上の4種類についても検証してみました。
USB3.0は帯域が5GbpsでSATA3.0の6Gbpsに及ばないのでUSB3.0変換を行うとシーケンシャル性能も下がります。またSATAによるネイティブ接続と比較してUSB3.1 Gen2とUSB3.0ではランダム性能に大きく落差があるのは上と同様ですが、USB3.1 Gen2とUSB3.0ではランダム性能を見るとベンチマーク上の差はあまりないようです。「SanDisk Extreme PRO USB3.1フラッシュメモリ 256GB」についてはUSBフラッシュメモリとしては最速クラスの製品ですが、SATA SSDのUSB変換にはやはり及びません。
Samsung 860 EVO M.2 1TB_CDMSamsung 860 EVO M.2 1TB (USB3.1)_CDM
Samsung 860 EVO M.2 1TB (USB3.0)_CDMSanDisk Extreme PRO USB 256GB_CDM


外付けストレージの性能評価で最重要項目となるファイルコピーにおける読み出し・書き込みについて性能比較をしてみました。
ファイルコピー性能の比較対象として、Samsung SSD 860 EVO M.2 1TBのSATA接続、Samsung SSD 860 EVO M.2 1TBの「Micro Solution M2EN-CAL178」によるUSB3.1 Gen2変換、Samsung SSD 860 EVO M.2 1TBの「SilverStone SST-MS09B」によるUSB3.0(USB3.1 Gen1)変換、「SanDisk Extreme PRO USB3.1フラッシュメモリ 256GB」、「Cable Matters 480GB External Thunderbolt 3 SSD」を使用しました。

検証に使用するデータとしては次のような50GBの動画ファイル、80GBで多数のファイルが入ったゲームのフォルダ(The Witcher 3とRise of the tomb Raiderなどのゲームフォルダ)、1KB~1MBの画像ファイル10,000枚が入った3GBのフォルダ、5MB~8MBの画像ファイル1,000枚が入った7GBのフォルダの4種類を使用しています。
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データのコピーにおいては当然ですが、元データのあるストレージの読み出し性能とコピー先の書き込み性能の両方が重要になります。測定においては書き込み先/読み出し元の対象となるストレージが必要になるため、各ストレージのコピー相手にはM.2-PCIE変換アダプタ「Aquacomputer kryoM.2」に設置したSamsung SSD 970 PRO 1TBを使用しています。
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コピーテストにおいて検証ストレージがコピー相手「Samsung 970 PRO 1TB」と同じくNVMe SSDの場合は、ASRock Z270 SuperCarrierの1段目PCI-Eスロットにグラフィックボード、3段目PCI-Eスロットにコピー相手「Samsung 970 PRO 1TB」、5段目PCI-Eスロットに検証ストレージを装着しています。
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Z270プラットフォームではCPU-チップセット間のDIMM3.0の帯域がボトルネックになって複数のNVMe SSDへ同時にアクセスが発生するとトータルのアクセススピードが4GB/s程度に制限される場合がありますが、ASRock Z270 SuperCarrierではPLXスイッチチップを介するものの、各NVMeストレージはCPU直結PCI-Eレーンに接続されているので、この問題は発生しません。
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「CENTURY CAM2NVU31C」など各種検証ストレージとSamsung 970 PRO 1TBとの間で検証用の各種データをコピーした時間の比較結果は次のようになりました。
まずは50GBの動画ファイルのコピーについてですが、動画ファイルは単一の大容量ファイルなので実際のコピーではベンチマークのシーケンシャルリード・ライト性能が重要になってきます。
「CENTURY CAM2NVU31C」によるNVMe SSDのUSB3.1 Gen2変換のコピー時間は61秒ほどとなっており、SATA SSDのUSB3.1 Gen2変換の半分近い所要時間です。
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動画ファイルのコピー書き込みに関しては「CENTURY CAM2NVU31C」によるNVMe SSDのUSB3.1 Gen2変換はSATA SSDのUSB3.1 Gen2変換の半分近い所要時間です。
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続いてゲームフォルダのコピーについてですが、ゲームフォルダは大小様々なファイルを含むので、実際のコピーではベンチマークの連続性能だけでなく、ランダム性能も重要になってきます。
動画ファイルのコピー読み出し同様にゲームフォルダのコピー読み出しにおいても「CENTURY CAM2NVU31C」によるNVMe SSDのUSB3.1 Gen2変換はSATA SSDのUSB3.1 Gen2変換の半分近い所要時間です。多少ランダム性能が効いてくる検証ですが、ベンチマークにおけるランダム性能の差は実際のコピー速度ではあまり影響が出ないようです。
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ゲームフォルダのコピー書き込みについては「CENTURY CAM2NVU31C」を含めて、動画ファイルのコピー書き込みと同じ傾向の結果です。
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続いて1KB~1MBの画像ファイル10,000枚が入った3GBのフォルダのコピーについてですが、1つ1つのファイルサイズは1KB~1MBと比較的小さいのでゲームフォルダのコピーテストよりもベンチマークのランダム性能が重要になります。ただし合計サイズが3GBと小さいのでキャッシュ性能もコピー速度に効いてきます。
小容量画像ファイルを多数含むコピー読み出しにおいては、シーケンシャル性能が効くデータコピーほどではないものの「CENTURY CAM2NVU31C」によるNVMe SSDのUSB3.1 Gen2変換はやはりSATAネイティブ接続やSATA3.0のUSB変換よりも高速です。
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なおTB3が遅くなっているのは内蔵SSDもしくはTB3変換基盤の影響で、ランダム性能の高いNVMe SSDと相性の良いTB3変換基盤を組み合わせてTB3変換するとNVMeネイティブ接続並みに早くなります。またSanDisk Extreme PRO USB 256GBは倍近く時間がかかるのでランダム性が上がってくるとNVMe SSDやSATA SSDのUSB変換に比べてUSBフラッシュメモリは厳しくなるようです。

コピー書き込み時間を見てみると、「CENTURY CAM2NVU31C」によるNVMe SSDのUSB3.1 Gen2変換はSATAネイティブ接続よりも40~50%程度遅くなっています。やはりUSB変換では書き込みキャッシュ機能の差が出るようです。とはいえSanDisk Extreme PRO USB 256GBと比較しても4分の1程度の書き込み時間を実現できているのでNVMe-USB3.1 Gen2変換はUSBフラッシュメモリと比較すると高速です。
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最後に5MB~8MBの画像ファイル1,000枚が入った7GBのフォルダのコピーについてですが、1つ1つのファイルサイズは5MB以上で比較的大きいので、完全にシーケンシャル性能というわけではありませんが、シーケンシャルに近い形でアクセスが発生します。やはりキャッシュ性能も効いてきます。
比較的大きい画像ファイルを多数含むフォルダのコピー読み出しにおいては、「CENTURY CAM2NVU31C」によるNVMe SSDのUSB3.1 Gen2変換は順当にSATAネイティブ接続やSATA-USB3.0 Gen2変換よりも高速で、大容量動画ファイルのコピーと同じ傾向になっています。
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一方で比較的大きい画像ファイルを多数含むフォルダのコピー書き込みにおいては、「CENTURY CAM2NVU31C」によるNVMe SSDのUSB3.1 Gen2変換はSATA SSDのUSB変換よりは高速ですが、書き込みキャッシュ機能の影響もあって読み出しとは逆にSATAネイティブ接続より若干遅くなりました。シーケンシャル性が強いコピー書き込みでも容量が数GB程度であれば書き込みキャッシュ機能の差が大きく出るようですが、キャッシュの影響なので容量が大きくなれば動画ファイルのコピー書き込みのように「CENTURY CAM2NVU31C」のほうが所要時間は小さくなるはずです。
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CENTURY CAM2NVU31Cのレビューまとめ

最後にNVMe接続M.2 SSDをUSB3.1 Gen2接続モバイルストレージに変換可能なエンクロージャーキット「CENTURY CAM2NVU31C」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。

良いところ
  • NVMe接続M.2 SSDをUSB3.1 Gen2 Type-C端子に変換可能
  • 変換後は最大で900MB/s前後の連続アクセススピードを実現
  • SATA3.0-USB3.1 Gen2変換よりも高速なコピー速度
  • 18年現在、M.2 SSDの選択によって最大2TBの大容量を実現可能
  • アルミ筐体をサーマルパッド経由でM.2 SSDの放熱ヒートシンクにできる
悪いところor注意点
  • USBフラッシュメモリと比べるとサイズはかなり大きい
  • 変換キットだけで8000円ほどと比較的高価

「CENTURY CAM2NVU31C」によるNVMe-USB3.1 Gen2変換は内蔵するNVMe M.2 SSDの性能がSamsung 970 PRO 1TBのように十分であれば、SATA3.0-USB3.1 Gen2変換と比較して、シーケンシャル性の強いデータのコピーでは50~80%も高速なコピー速度が実現できます。
ランダム性が高くなると10~20%程度しか高速化が見込めなくなりますが、大量の写真(RAW)データや動画データの取り扱いであればシーケンシャル性の強いデータとしてコピーできるので実用上はSATA変換よりも50%以上の高速化が期待できるものと思われます。
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大容量データを取り扱うモバイルストレージとしてはNVMe-Thunderbolt3変換などThunderbolt3接続モバイルストレージが最速であることは間違いないのですが、Thunderbolt3接続モバイルストレージはホスト側(PC)がThunderbolt3に対応していないとストレージとして全く機能しないという欠点があります。
一方で「CENTURY CAM2NVU31C」によるNVMe-USB3.1 Gen2変換であれば、ホスト側がUSB3.1 Gen2に非対応であっても、USB3.1 Gen1(USB3.0)やUSB2.0のモバイルストレージとして使用できる下位互換性が確保されているのでホストに対する汎用性とコピー速度とのバランスに優れており使いやすさでは軍配が上がります。

「CENTURY CAM2NVU31C」によるNVMe-USB3.1 Gen2変換はSATA3.0-USB3.1 Gen2変換と比較してもほぼ全てのテストで大幅に高速なファイルコピー速度が実現できているので、USB3.1 Gen2接続でホストに対する汎用性が高く、高性能な外付けモバイルストレージとして非常に有用な製品だと思います。大容量、比較的コンパクト、高性能と3拍子揃った外付けモバイルストレージをお探しであれば「CENTURY CAM2NVU31C」はおすすめの製品です。

以上、「CENTURY CAM2NVU31C」のレビューでした。
CENTURY CAM2NVU31C



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「CENTURY CAM2NVU31C」に組み込むNVMe M.2 SSDとしてはMLC型NAND採用なのでTLC型NAND採用SSDと違って数10GBを超える大容量データの連続書き込みでも速度低下が発生しないSamsung SSD 970 PROシリーズがおすすめです。



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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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