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定番ミドルクラスGPUであるNVIDIA GeForce RTX 4060(Ti)から、NVIDIA GeForce RTX 4070(Ti)/4080/4090やRadeon RX 7900 XTXなど次世代GPUまで、2024年の最新グラフィックボードを搭載したゲーミングBTO PCについてオススメなモデルを予算やスペックから比較して紹介します。
BTO PC(BTO パソコン)のサポート面はどうなの?と気になる人もいるかもしれませんが、実際のところは実ユーザーにしかわからないことなので当記事では言及しません。ただ当サイトでもよく紹介する「サイコム 」「TSUKUMO」「PCショップアーク」「ドスパラ」「パソコン工房」「マウスコンピューター」「フロンティア」あたりの大手BTO PCメーカーであればそうそう変なことはないはずです。ともあれ当記事を読んでBTO PCを選んでからサポートについてググっても遅くはないと思います。
目次
0-1.おすすめなゲーミングBTO PCの選び方 - まずはグラボから
0-2.おすすめなゲーミングBTO PCの選び方 - 詳細スペックの決め方
・CPUやグラボなど各PC部品の解説記事
0-3.高性能なゲーミングPCには、高性能なゲーミングモニタを
0-4.ハイエンドGPUなら簡易水冷グラボモデルがおすすめ
0-5.BTO PCメーカー別の簡易比較と特集記事
1.予算15万円~: フルHDゲーミングに対応可能なBTO PC
2.予算17万円~: RTX 4060 / 2024年最新 フルHDゲーミングに最適
3.予算21万円~: RTX 4060 Ti / FHD・WQHD/144FPS+の入門に最適
4.予算24万円~: RTX 4070 SUPER / DLSS3&AV1対応の3080置き換え
5.予算31万円~: RTX 4070 Ti SUPER / 4Kゲーミング入門に最適
6.予算38万円~: 最新ハイエンドのRTX 4080 SUPER、最強の4090
付録.当サイトで公開中のBTO PCレビュー記事
NEWS
2024年最新アップデートモデル RTX 40 SUPERシリーズについてまとめ記事を公開しました。
おすすめなゲーミングBTO PCの選び方-まずはグラボから
PCゲーム用のゲーミングPCを選択する時にまず最初に注目すべきは”グラフィックボード”です。グラフィックボードの選択でPCゲームの快適さが9割がた決まると言っても過言ではないくらい重要なパーツになっていますし、グラフィックボードを選択してからその他のパーツを選択するのがゲーム用BTO PCを選ぶ定石です。
下の表は現行最新グラフィックボードの性能や予算についてまとめた、GPU別BTO PCの早見表になっています。上位に上がるほど性能が高く、価格も高価になっています。国内ではNVIDIA製GPUを搭載した製品が主流なので、PCゲーム向けBTO PCの選び方の基本は性能&予算別に、緑色太字で強調したバリエーションと考えればOKです。
NVIDIA | AMD | グラフィック (*) |
価格 |
RTX 4090 <紹介記事> |
4K/120FPS+ 8K/60FPS+ |
45.0万円~ | |
RTX 4080 SUPER <紹介記事> |
RX 7900 XTX <紹介記事> |
4K/120FPS+ | 38.0万円~ |
RTX 4070 Ti SUPER <紹介記事> |
RX 7900 XT <紹介記事> |
4K/60~120FPS WQHD/240FPS+ |
31.0万円~ |
RTX 4070 SUPER <紹介記事> RTX 4070 <紹介記事> |
RX 7800 XT |
4K/60FPS WQHD/120FPS+ Pimax 8KX/P対応 |
24.0万円~ |
RTX 4060 Ti <紹介記事> |
RX 7700 XT |
WQHD/120FPS+ フルHD/240FPS+ VIVE P2/Valve Index |
20.0万円~ |
RTX 4060 <紹介記事> (RTX 3060/Ti) |
RX 7600 XT RX 7600 (RX 6600 XT) |
WQHD フルHD/120FPS+ PS5 / Xbox SX |
18.0万円~ |
RTX 3050 | RX 5600 XT |
フルHD・高 VR HMD対応 |
12.0万円~ |
GTX 1650 SUPER GTX 1650 |
RX 5500 XT |
FF14 入門 E-Sports |
10.0万円~ |
どのGPUを選べばいいのかよく分からない、という人は30種類以上のGPUによる実ゲームベンチマークで解説しているので、こちらの記事も参照してみてください。
2020年末に発売された最新コンソールゲーム機についてはPlayStation 5がGeForce RTX 3060やRadeon RX 6600 XTと同じくらい、Xbox Series XがGeForce RTX 3070よりもやや遅いくらいの性能です。(直接比較は無理なのでGPUスペックからの概算ですが)
マウス&キーボードの操作との互換性の高さや21:9ウルトラワイド解像度への対応など、PCゲーミングならではの魅力はありますが、すでにPlayStation 5の時点でグラフィック性能はGeForce RTX 3060程度まで達しているので、次世代ゲーム機の性能を考えるとPCゲーミング用のBTO PCに採用するGPUはGeForce RTX 3060でも最低水準になると思います。
2024年にPCゲーミング用途でグラフィックボードを新調するのであればGeForce RTX 4060 TiやRadeon RX 7700 XTよりも高速な製品を選択するのがオススメです。
NVIDIAとAMDのどちらのGPUを選べばいいか(各社のGPUの大まかな違い)についてですが、上の表でいくと横並びにした競合製品の比較では次のように大別できます。
NVIDIA製GPUの特長
NVIDIA製GPUは既存のPCゲームの多くでAMD製GPUよりも若干性能が高い場合が多いのと、プレイ動画録画機能のShadowPlayの動作が非常に軽くて優秀です。ハードウェアエンコーダNVEncが高画質なのでゲーム実況などストリーミングに強いGPUです。NVIDIA製GPUは国内シェアが高いため、BTO PCメーカー各社のラインナップも豊富で選択肢の幅が広く、AMD製GPUにこだわりがなければ、基本的にNVIDIA製GPU搭載BTO PCを選ぶことになると思います。
AMD製GPUの特長
AMD製GPUは国内での流通はNVIDIA製GPUと比較して少ないものの、最新世代ではミドルクラスからハイエンドまでNVIDIA製GPUと同等の性能を実現しています。またNVIDIA Shadow Playと遜色ない軽量さのプレイ動画録画機能 AMD ReLiveや、スマートフォンへのストリーミングゲームプレイ AMD Linkがあり機能面では充実しているので、マルチメディアに楽しむユーザーにはおすすめかもしれません。
性能的には特に問題ないのですが、AMD製GPUを採用したBTO PCは国内では取り扱いが少なく、あまり選択肢がありません。BTO PCの場合はAMD製GPU搭載の製品も含めて候補を探すとかえって混乱するのでNVIDIA製GPU搭載で決め打ちした方が無難だと思います。
ゲーム公式の推奨動作環境やGPU別/CPU別ベンチマークを参考にした解像度・グラフィック設定別のおすすめのグラフィックボードやCPUについては個別にまとめ記事を公開中です。
・ゲーム別おすすめGPU&CPUまとめ記事の一覧へ
上の説明を読んで予算や必要な性能に合わせてグラフィックボードを選択したと思いますが、ここまでくれば後は簡単な流れ作業です。CPUやストレージなどその他の項目の選び方について次の章で説明していきます。
おすすめなゲーミングBTO PCの選び方-詳細スペックの決め方
続いてグラフィックボード以外の構成パーツの最適な選び方を紹介していきます。一口に○○グラフィックボード搭載BTO PC(BTO パソコン)と言ってもCPUやストレージなど多くの構成パーツにはBTO PCメーカー各社で違いがあり、それが各BTO PCの価格の違いに直結しています。
そのためググった時によく出てくる”BTO PCの価格比較”をうたうもので、各メーカーのデフォルト価格を載せているだけのサイトはほぼ当てになりません。
(全部とは言いませんが、BTO PCでカスタマイズしないユーザー以外にはほぼ意味がないと思います)
先ほどグラフィックボード別で大まかな価格帯を選んだので、
次は「CPU」「メモリ」「電源容量」「ストレージ」「マザーボード」の主要な5パーツに注目します。これら5つの適切な選び方さえ知っていれば各自でカスタマイズすれば簡単にリアルタイムな価格比較もできて自分にとって一番コスパが高くおすすめなBTO PCを選択可能になります。
- CPUについてはIntel製とAMD製の2種類に大きく分けられます。2024年現在はIntel製CPUだと最新の第14世代と1つ前の第13世代、AMD製CPUだとRyzen 7000シリーズとRyzen 5000シリーズのように複数世代が混在しています。(Intel Core-XやAMD ThreadripperといったHEDT向けモデルは最新世代が長らく登場していないので無視してOK)
設計が最も新しく高性能という意味ではIntel第14世代CPU(Core iX 14X00という型番)ですが、PCゲーム用であれば上で挙げた製品はいずれも十分な性能なのでコスパ重視で13世代など旧世代のCPUを選んでも間違いというわけではありません。
AMD製CPUもいい製品ですが、Intel製のメインストリーム向けCPUは長年主流な製品ということもあって基本的に安定しているので、初心者はまずここから始めるのを推奨します。
ミドルクラスのCore i5(14400Fや14600K)でも6コア12スレッド以上と十分なコアスレッド数を備えており、上位モデルCore i7(14700や14700K)と比べてもPCゲームが目的であれば大きな性能差はありません。
コスパを優先するならCore i5、144Hzや240Hzなどハイリフレッシュレートなゲーミングモニタを使用する環境でCPUボトルネックを確実に避けたいならCore i7、高画質プレイ動画の録画・配信・編集もするならさらに上位のCore i9、という具合で選べばいいと思います。
- システムメモリはこれからゲーム用にPCを購入するなら容量は32GBが推奨です。
ゲーム用BTO PCの標準設定はシステムメモリ容量が16GBの製品が多いので、その時はカスタマイズからアップグレードしてください。メモリ枚数は合計容量が同じなら4枚でなくて2枚でOK。
- 電源容量はグラフィックボードにも依存しますが、通常のシングルグラフィックボード環境であれば500~700W以上なら十分です。電源容量自体はBTO PCメーカーがCPU・GPUに合わせて適切に設定してくれているはずなのであまり気にしなくて大丈夫です。
ただし変換効率は予算が許すなら80PLUS Gold認証以上を選ぶと静音性の高い電源になる可能性が高くなります。
- システムストレージ(WindowsOSをインストールするストレージ)は必ずHDDではなくSSDを選んでください。最近ではHDDを採用するPCは少ないので問題ないと思いますが。Windows10/11をインストールするシステムストレージのサイズは500GB以上であればOKです。
ゲーム用ストレージはシステムとは別に用意するほうが後々便利です。システムストレージ同様にHDDではなくSSD推奨。ゲーム用ストレージの容量は1TB以上が望ましいです。1TB以上のSSDは1万円程度でパーツのみを購入できるので各自でBTO PC購入後に増設してもかまいません。
- マザーボードはZ790とかB760とかチップセット名だけでなく「ASUS Prime B760-PLUS」のように市販のマザーボード名が記載されている or 市販のマザーボードを選択できるBTO PCが推奨です。市販のマザーボードであれば専用のマニュアルも存在しますし、何かトラブルがあってもググって解決法を見つけるのが容易になります。
マザボメーカーは日本語マニュアルが一番しっかりしていてユーザー数の多いASUSを選ぶのが鉄板ですが、機能的にはASRockやMSIのマザーボードでも十分です。
なおIntel第13/14世代CPUを搭載するBTO PCではマザーボードのチップセットがZ790、B760、前世代のZ690、H670、B660など複数種類がありますが、Core i9 13900KなどK付きCPUと組み合わせて各自でオーバークロックしないのであれば、B760チップセットなど安価な下位チップセットでも問題ありません。
以上の5項目さえ守ればそうそうハズレを引くことはないはずです。
あと、これからゲーム用PCを購入するならOSはWindows 11 Home 64bitの一択です。(Windows 10は無償でWindows 11に更新できるので、OSバージョンを気にする必要はありません)
ちなみに上の章に掲載したグラフィックボード別BTO PC早見表では下のような基本パーツ構成にして大まかに価格を算出しています
価格比較用のパーツ構成 | |
OS | Windows 11(10) Home |
CPU | Core i5 14400F or Core i7 14700F |
メモリ | 32GB (16GB*2) DDR4 or DDR5 |
グラフィックボード | 早見表別 |
システムストレージ | SSD 500GB~ |
データストレージ | なし(実際の購入に際しては 1TB以上のSSDが推奨) |
電源 | 500~700W、Gold |
CPUやグラボなど各PC部品の解説記事
上の箇条書きでは要点をかなりざっくりと紹介しましたが、CPU、グラフィックボード、SSDや電源ユニットなどBTO PCを選択する上で主要なパーツについては、個別のまとめ記事も公開しているので予備知識としても参考にしてください。・ゲームに最適なIntel製CPUはどれか、14900Kと徹底比較
・Core i7 14700でCPUボトルネックを徹底比較
・おすすめグラボまとめ。予算・性能別で比較。各社AIBモデルの選び方
・おすすめSSDまとめ。QLC/TLCやPCIE4.0/5.0など最新SSD事情を解説
・SSDレビュー記事の一覧へ <NVMe SSD><M.2 SSD><SATA SSD>
・自作PC電源ユニット(PSU)の徹底解説とおすすめ電源の選び方
・おすすめの自作PCマザーボードを徹底解説
以上、予算・性能別のゲーム用BTO PCの選び方でした。
BTO PCを選ぶ上で必要な基礎知識は意外と多くはないので、上の内容を参考にして自分に一番合ったBTO PCを選択するのがオススメです。
高性能なゲーミングPCには、高性能なゲーミングモニタを
高性能グラフィックボード搭載したゲーミングPCを使用するのであれば、144Hzや240Hzなど一般的な60Hzよりも高いリフレッシュレートで動作するゲーミングモニタを組み合わせるのがオススメです。NVIDIA公式のブログポストで高フレームレートなPCゲーミング、つまりハイリフレッシュレートなゲーミングモニタと高性能なグラフィックボードの組み合わせが、PlayerUnknown’s Battlegrounds、Fortnite、Call of Duty: Black Ops 4 - Blackout、Apex Legendsなど近年流行りのバトルロイヤルゲームにおいて勝率に影響するのか調べた統計データが公表され、話題になりました。
・フレームレートが高ければ、バトルロイヤルゲームを優位に進めることが可能
・高いフレームレートがEスポーツに重要な理由
バトルロイヤルゲームにおけるキル/デス比とモニタリフレッシュレートおよびGPU性能の関係を示したNVIDIAによる調査結果のグラフが次のようになっています。
GeForce GTX 1050シリーズと60Hzリフレッシュレートモニタというエントリークラス環境のユーザーにおけるキル/デス比を基準(100%)として、より高性能なGPUや、よりハイリフレッシュレートなゲーミングモニタを使用しているユーザーのキル/デス比がどのように伸びているか示しています。
「ゲームをやり込んでいるプレイヤー、もしくはもっと単純にゲームが上手いプレイヤーが高性能なGPUやハイリフレッシュレートなゲーミングモニタを使っているだけ」という身も蓋もない言い方もできるものの、ハイリフレッシュレートなゲーミングモニタ(と高フレームレートな高性能GPU)では表示が滑らかになる、物理的な残像が減る、表示遅延が小さくなる、といった定量的なメリットがあることもまた間違いありません。高性能なGPUやゲーミングモニタは(程度の差こそあれ)勝率に対してプラスに影響すると考えていいと思います。
ハイリフレッシュレートで表示遅延が小さいメリットも簡単に紹介しておくと、視認と操作の繰り返し応答が良くなるというのは直感的に分かると思いますが、その他にも、例えば下の動画のように壁に隠れたターゲットが壁から出てきた時、画面に表示されるのが実際に速くなります。
240~360Hz・FPSでシステム遅延が小さい環境の攻撃側に敵(守備側)が見えているのに対して、システム遅延が大きい環境の守備側は敵(攻撃側)が見えていない様子がハッキリと映っています。
主観の画面表示を基準にしてみると、クロスヘア中央にターゲットをエイムしてから撃ち始めた場合、240Hzのほうが60Hzより先に着弾します。ターゲットが逃げる場合は50ms程度の差で撃ち漏らす場合もあります。
技術云々ではなく、単純に、クロスヘア中央にエイムするという同じタイミングで撃ちあっていたら、リフレッシュレートが高いモニタを使っている方が勝ちます。加えて操作と画面表示の繰り返し応答も早いので、当然、リフレッシュレートが高い方がエイムもスムーズになります。
AAAクラスの高画質PCゲームや近年流行りのオンライン対戦バトルロワイアルなどe-Sports系PCゲームなど用途、組み合わせるGPU、そして予算に合わせて、2024年最新製品の中からオススメなゲーミングモニタを紹介しているのでこちらの記事も参考にしてください。
・予算と性能で選ぶオススメのゲーミングモニタを解説
・PCモニタ・ディスプレイのレビュー記事一覧へ
ハイエンドGPUなら簡易水冷グラボモデルがおすすめ
ゲーミングBTO PCとしてGeForce RTX 4080/4090などハイエンドクラスのGPUを搭載するPCを選択するのであれば、標準空冷モデルより若干コストが上がりますが、簡易水冷化グラフィックボードを採用したモデルが静音性が高く快適なゲームプレイ環境を構築できるのでおすすめです。例えば、GeForce RTX 3080のようにグラフィックボード消費電力が300Wを超えるハイエンドGPUとなると、空冷では3スロット占有大型クーラーでもGPUコア温度は70~80度に達しますが、簡易水冷クーラーであればラジエーターの設置スペースを確保する必要があるものの、GPUコア温度を50度前後という非常に低い温度で運用できます。
グラフィックボードの場合、空冷クーラーと比較して簡易水冷クーラーの冷却性能と静音性は抜群に優秀なので高性能なGPUを搭載するBTO PCを購入するなら、簡易水冷の導入を検討する価値は十分にあります。
また最新GPUはGPUコア温度が低いほど高いコアクロックで動作する仕様です。冷却性能の高い簡易水冷グラフィックボードは空冷よりも高いコアクロックで動作できるので、性能(PCゲームのフレームレート)においてもメリットがある製品です。
BTO PCメーカーのサイコムからは、同社が独自に簡易水冷化したグラフィックボードを選択可能なBTO PCとしてG-Master Hydroシリーズがリリースされています。
G-Master HydroシリーズPCにおいて、RTX 4090/4080 SUPER/4070Tiの簡易水冷化モデルを選択できるようになりました。
・簡易水冷化GeForce RTX 40搭載G-Master Hydroシリーズの販売ページへ
BTO PCメーカー別の簡易比較と特集記事
当サイトでもよく紹介するBTO PCメーカーの取り扱いモデルについて簡単な比較表を紹介しておきます。各パーツを個別に選択できるほうが管理人的には好みですが、固定のほうが価格面では優れていることが多いです。BTO PCメーカーの特徴比較 | ||||
グラフィックボードのモデル | PCケース | マザーボード | 納期 | |
TSUKUMO | 固定 | 自社オリジナル | 固定 (ほぼASUS or ASRock) |
|
ドスパラ | 固定 | 自社オリジナル (詳細) |
固定 |
◎: 最短当日 |
PCショップアーク | 〇:選択可能 | 〇:自作PC向け | 〇:選択可能 | |
パソコン工房 | 固定 | △:自作向けベースのオリジナル |
固定 | |
マウスコンピューター |
固定 | △:自作向けベースのオリジナル | 固定 | |
フロンティア |
固定 | △:自作向けベースのオリジナル | 固定 (ほぼASUS or ASRock) |
|
サイコム | 〇:選択可能 | 〇:自作PC向け | 〇:選択可能 |
・ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
・TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
・マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
・フロンティアのおすすめゲーミングBTO PCの選び方
フルHDゲーミングに対応可能なBTO PC
最新GPU早見表の章で触れた通り、最新コンソールゲーム機についてはPlayStation 5がGeForce RTX 3060と同じくらい、Xbox Series XがGeForce RTX 3070よりもやや遅いくらいの性能です。(GPUスペックから想定したざっくり評価ですが)マウス&キーボードの操作に標準で対応しているなどPCゲーミングならではの魅力はありますが、すでにPlayStation 5の時点でグラフィック性能はRTX 3060程度まで達しているので、2024年にPCゲーミング用途でグラフィックボードを新調するのであればGeForce RTX 4060 Tiよりも高速な製品を選択するのがオススメです。
FHD/144FPSやWQHDの入門に最適なBTO PC
GeForce RTX 4060はフルHD解像度・ハイフレームレートやWQHD解像度に最適なGPUとされており、従来のラスタライズ型3Dグラフィック性能において前世代で同価格帯のRTX 3060に対して20%程度上回ります。フルHD解像度の120FPS+やワンランク上の高解像度であるWQHD解像度の入門に最適なGPUです。またGeForce RTX 40シリーズの大きな特徴の1つであるAIによるAI中間フレーム生成機能DLSS 3にもGeForce RTX 4060は対応しているので、同機能を使用すれば、非対応のRTX 30シリーズと比較して、RTX 3060なら70%程度、もう1つ前の世代のRTX 2060なら130%程度と大幅に上回る性能を発揮できます。
GeForce RTX 4060搭載PCの中でオススメの機種を挙げると、
ドスパラのCore i5 14400Fを採用する「GALLERIA RM5C-R46」、Ryzen 5 4500を採用する「GALLERIA RM5R-R46 4500搭載」がオススメです。
ドスパラのBTO PCは国内随一の納期速度を誇っているので早く欲しいユーザーにとっては有力な候補だと思います。
TSUKUMOから発売中の、ミニタワーPCでCore i5 14400F(B760マザーボード)を搭載した「G-GEAR Aim GB5J-C241/B」もオススメです。
B760マザーボードとして自作PCユーザーにも定評のあるASUS TUF GAMING B760M-E D4を採用し、電源ユニットなど細かい部分も自作PC向けの高品質製品でまとめられており、G-GEAR AimシリーズはPCケースの設計も比較的に新しいので、総合的に高品質なBTO PCです。
GeForce RTX 4060を搭載したBTO PCの詳しい選び方や価格比較についてはこちらの記事で詳細に解説しています。
・RTX 4060搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
高解像度/ハイFPSの入門に最適な新定番グラボ搭載BTO PC
2024年発売の最新ミドルクラスGPU上位モデル、GeForce RTX 4060 Tiは、現在お手頃な価格で普及しつつあるWQHD解像度で144Hz+の高速リフレッシュレートなゲーミングモニタと組み合わせた高画質かつハイフレームレートなPCゲーミングの入門に最適なグラフィックボードです。GeForce RTX 4060 Tiは、前世代同クラスのRTX 3060 Tiを10~15%程度上回る性能を発揮し、前世代アッパーミドル RTX 3070と比較してもフルHD解像度やE-Sports系タイトルのWQHD解像度なら同等の性能を実現しています。
最新アーキテクチャによる高い動作クロックと大容量キャッシュメモリのおかげでハイフレームレートに対するボトルネックが解消されているので、フルHD解像度のハイフレームレートなPCゲーミングに最適なGPUです。
VRAM帯域の影響でネイティブ4Kのような高解像度における性能は鈍化する傾向はあるものの、GeForce RTX 4060 Tiは最新のDLSS 3に対応しているので、フルHDをソースにアップスケールするDLSS SRやAIフレーム補間機能DLSS FGを併用すれば、4Kゲーミングでも大幅な性能向上が期待できます。
GeForce RTX 4060 Ti搭載PCの中でオススメの機種を挙げると、
ドスパラのCore i5 14400Fを採用する「GALLERIA RM5C-R46T」、Ryzen 5 4500を採用する「GALLERIA RM5R-R46T 4500搭載」がオススメです。
ドスパラのBTO PCは国内随一の納期速度を誇っているので早く欲しいユーザーにとっては有力な候補だと思います。
TSUKUMOから発売中の、ミニタワーPCでCore i5 14400F(B660マザーボード)を搭載した「G-GEAR Aim GB5J-C241/B」もオススメです。
B660マザーボードとして自作PCユーザーにも定評のあるASUS TUF GAMING B760M-E D4を採用し、電源ユニットなど細かい部分も自作PC向けの高品質製品でまとめられており、G-GEAR AimシリーズはPCケースの設計も比較的に新しいので、総合的に高品質なBTO PCです。
GeForce RTX 4060 Tiを搭載したBTO PCの詳しい選び方や価格比較についてはこちらの記事で詳細に解説しています。
・RTX 4060 Ti搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
4K/60FPSやフルHD/240FPSなどマルチに活躍
GeForce RTX 4070は、前世代同クラスのRTX 3070を30%程度上回る性能を発揮し、ハイエンドモデルながらコストパフォーマンスの高さで好評を博したRTX 3080とフルHD/WQHD解像度なら同等の性能を実現しています。最新アーキテクチャによる高い動作クロックと大容量キャッシュメモリのおかげでハイフレームレートに対するボトルネックが解消されているので、フルHD/WQHD解像度のハイフレームレートなPCゲーミングに最適なGPUです。
VRAM帯域の影響でネイティブ4Kの性能は鈍化する傾向はあるものの、GeForce RTX 4070は最新のDLSS 3に対応しているので、フルHD/WQHDをソースにアップスケールするDLSS SRやAI中間フレーム生成機能DLSS FGを併用すれば、4Kゲーミングにも対応可能かつ大幅な性能向上が期待できます。
GeForce RTX 4070搭載BTO PCのオススメモデルをいくつか紹介すると、
TSUKUMOで完成品モデルとして販売中、Core i7 14700Fを採用する「G-GEAR GA7J-G241BN/NT2」は高コスパでオススメです。
コンパクトPCのG-GEAR Aim 完成品モデルだと、同じくCore i7 14700Fを採用する「G-GEAR Aim GB7J-E241B/NT1」もラインナップされています。
マザーボードには自作PCユーザーにも定評のあるASRock B760 Pro RSを採用し、電源ユニットなど細かい部分も自作PC向けの高品質製品でまとめられており、独自PCケースの設計が古いことを除けば、高品質なBTO PCです
ドスパラのCore i7 14700Fを採用するCore i7 14700Fを採用する「GALLERIA RM7C-R47」や「GALLERIA XA7C-R47」もオススメです。
ドスパラのBTO PCは国内随一の納期速度を誇っているので早く欲しいユーザーにとっては有力な候補だと思います。
GeForce RTX 4070やGeForce RTX 4070 SUPERを搭載したBTO PCの詳しい選び方や価格比較についてはこちらの記事で詳細に解説しています。
・RTX 4070搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
・RTX 4070 SUPER搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
4Kゲーミング入門に最適なRTX 4070 Ti SUPER
GeForce RTX 4070 Ti SUPERは、前世代ハイエンドモデルGeForce RTX 3080と比較して従来のラスタライズ型のPCゲームにおいて平均的に20%以上、ベストケースなら最大で30%という大幅な性能向上を実現しています。ガチゲーマー向けフルHD/360FPSや有機ELテレビなどの4K/60~120FPSに対応可能な性能となっており、GeForce RX 40シリーズではアッパーミドル相当のナンバリングですが、前世代ハイエンド RX 3080の上位に位置する超高性能なGPUです。
GeForce RTX 4070 Ti SUPER搭載PCの中でオススメの機種を挙げると、
ドスパラのCore i7 14700Fを採用する「GALLERIA RA7C-R47TS」がオススメです。
ドスパラのBTO PCは国内随一の納期速度を誇っているので早く欲しいユーザーにとっては有力な候補だと思います。
TSUKUMOから発売されている「G-GEAR GA7J-G241B/NT3」も、旧PCケース採用でスペック固定の完成品になりますが、CPUはCore i7 14700Fで必要十分な構成なので高コスパです。
他にも最新のプレミアムミドルタワーモデルから、Core i7 14700(B760マザーボード)を搭載した「G-GEAR GE7J-K242/ZBH」、Ryzen 7 7800X3Dを搭載した「G-GEAR GE7A-L242/XBH」などがラインナップされています。
アップデートモデル GeForce RTX 4070 Ti SUPERを搭載したBTO PCの詳しい選び方や価格比較についてはこちらの記事で詳細に解説しています。
・RTX 4070 Ti SUPER搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
最新ハイエンドのRTX 4080 SUPER、クリエイターにも最強なRTX 4090
GeForce RTX 4080 SUPERは、前世代最上位モデルGeForce RTX 3090 Tiと比較して従来のラスタライズ型のPCゲームにおいて平均的に15~20%程度、アーキテクチャ的にボトルネックを解消できるPCゲームなら最大2倍という大幅な性能向上を実現しています。ガチゲーマー向けフルHD/360FPSや有機ELテレビなども対応する4K/120FPS+、そして新時代を象徴する8Kゲーミングにも手が届くハイエンドGPUです。
またGeForce RTX 40シリーズはAU中間フレーム生成機能 Frame Generationに対応したDLSS 3が大きなトピックです。AIによって破綻のない映像を生み出し、テレビ機能の倍速補間と違ってNVIDIA Reflexによりゲーム操作にラグを感じない低遅延な表示を可能にしています。
素のGPU性能そのものが1.2~2.0倍程度であるのに加えて、Frame Generationはフレーム数を2倍にするだけでなく、CPUボトルネックの影響も軽減するので、DLSS 3に対応する次世代のPCゲームにおいてGeForce RTX 4080はGeForce RTX 3090 Tiを3倍以上も上回る性能を発揮できます。
GeForce RTX 4080 SUPER搭載PCの中でオススメの機種を挙げると、
TSUKUMOでCore i7 14700KF(B760マザーボード)を搭載したプレミアムミドルタワーPC「G-GEAR GE7J-L242/BH」です。
CPU・MBについてはRyzen 7 7800X3Dを搭載した「G-GEAR GE7A-L242/XBH」など幅広くラインナップされており、お好みで選択できます。
マザーボードにはASRock B760 Pro RSやASUS PRIME Z790-A WIFIのように自作PCユーザーにも定評のある製品を採用し、電源ユニットなど細かい部分も自作PC向けの高品質製品でまとめられており、PCケースも2024年にアップデートされたのでトータルで高品質なBTO PCです。
ドスパラのCore i7 14700KFを採用する「GALLERIA ZA7C-R48S」もオススメです。
Core i7 14700Fを採用する「GALLERIA XA7C-R48S」、Ryzen 7 7800X3Dを採用する「GALLERIA XA7R-R48S 7800X3D搭載」なども発売されています。
ドスパラのBTO PCは国内随一の納期速度を誇っているので早く欲しいユーザーにとっては有力な候補だと思います。
GeForce RTX 4080やアップデートモデル GeForce RTX 4080 SUPERを搭載したBTO PCの詳しい選び方や価格比較についてはこちらの記事で詳細に解説しています。
・RTX 4080 SUPER搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
・RX 7900 XTX搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
また「GeForce RTX 4090」は旧TITANシリーズや実質的な後継だったGeForce RTX 3090/Tiと同じく、24GB GDDR6Xの高速かつ超大容量VRAMを搭載することから分かるように、RTX40シリーズのナンバリングに名を連ねているものの、事実上、従来で言うところの”TITAN”ポジジョンな製品です。
3DレンダリングやディープラーニングなどGPGPU的なタスクにも向いており、特に3Dレンダリングでは、最新微細化プロセスで増強されたFP32実行ユニットや大幅に引き上げられたコアクロックによる理論性能が遺憾なく発揮されるので、前世代のGeForce RTX 3090/Tiと比較して2倍以上の性能を発揮できます。
24GBという超大容量なVRAMを使用できるので、大データの3Dレンダリングや8Kの動画編集など10~12GBではクラッシュ・フリーズしてしまうようなシーンでも正常に動作します。
GeForce RTX 4090はAI関連にも非常に強く、AI画像生成シーンでは、GeForce RTX 4070で10秒に1枚の画像を生成できる場合、より安価なGeForce RTX 3060/4060は2倍の20秒かかり、高価なGeForce RTX 4090なら半分の5秒以下に短縮できます。
GeForce RTX 4090を搭載したBTO PCの詳しい選び方や価格比較についてはこちらの記事で詳細に解説しています。
・RTX 4090搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
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【グラボ枯渇も関係なしで今こそBTO PCが熱い!】
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) March 25, 2021
RTX 3060Ti/3070からハイエンドRTX 3080/3090まで最新グラフィックボードを搭載するBTO PCについて予算・性能別で比較、カスタマイズ指南をして、PCゲームに最適なオススメのゲーミングPCを紹介します。https://t.co/vqZFXdHWwi pic.twitter.com/tvkc8fYSXT
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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