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国内最大手かつ大人気のMMO RPG ファイナルファンタジーXIVの大型アップデートとして2024年7月に発売が予定されている「FFXIV: 黄金のレガシー」の新型ベンチマークソフトを使用し、FFXIV: 黄金のレガシーのCPUボトルネックを検証してみました。
FFXIV: 黄金のレガシーの推奨動作環境について
FFXIV: 黄金のレガシーの推奨動作環境は公式仕様として公開されています。
CPUについては8コア8スレッドのCore i7 9700が推奨動作環境として挙げられていますが、5年以上前のかなり古いCPUとなっており、最新CPUは1コア当たりの性能も向上しているのでIntel第12世代かAMD Ryzen 5000よりも新しく、6コア12スレッド以上のCPUなら問題ありません。
2024年最新CPUで言うとFFXIV: 黄金のレガシーの推奨動作環境CPUは、Intel Core i5 14400/13400(F)やAMD Ryzen 5 7600(X)が該当します。

FFXIV: 黄金のレガシーのCPUボトルネックを検証
ファイナルファンタジーXIV (FFXIV) 黄金のレガシー PC版のCPU別ベンチマークの結果をチェックしていきます。グラフィックボードについてはGeForce RTX 4070 SUPERで統一しています。FFXIV: 黄金のレガシー ベンチマークの設定はフルHD・最高品質です。
検証したCPU・メモリや動作設定は下記の6種類です。
- Intel Core i9 14900K (PL:253W), DDR5-7200
- Intel Core i9 14900K (PL:253W), DDR5-5600
- Intel Core i7 14700 (PL:150W), DDR5-5600
- Intel Core i7 14700 (PL:65W), DDR5-5600
- Intel Core i5 13400 (PL:100W), DDR5-4800
- Intel Core i5 12400 (PL:65W), DDR5-4800
先日公開したGPU別ベンチマーク比較の記事でも説明した通り、FFXIV: 黄金のレガシー ベンチマークのうちCPUバウンドでフレームレートが大きく制限されるのはシーン3とシーン4なので、この2つを抜粋して各CPU・メモリの組み合わせを比較していきます。
FFXIV: 黄金のレガシー ベンチマークでは動画のように5種類のテストシーンが順番に実行されます。
中盤の多数キャラクターが表示されるフィールド戦闘シーンや街中のシーンでは、CPUボトルネック(もしくはメモリ)によってIntel Core i9 14900Kの環境でも150~200FPS程度にフレームレートが制限されます。
一方、最初のチョコボ騎乗シーンや後半のボス戦闘シーンではCPU・メモリがボトルネックになりにくいのでGeForce RTX 4080などハイエンドGPUの環境ではフレームレートが300~600FPSに達します。


まずは最新のゲーミングBTO PCやここ数年に購入したBTO PCに採用されていることの多いCPUを代表して、Intel Core i7 14700、Intel Core i5 13400、Intel Core i5 12400の3種類のCPUボトルネックを比較していきます。
結果はグラフを見ての通り、FFXIV 黄金のレガシーは100~200FPS程度という”一般的なハイフレームレートゲーミングモニタの範囲内”でCPUボトルネックによってフレームレートに差が生じます。
Core i7 14700が平均140FPS程度に対して、Core i5 13400/12400は平均100FPS程度です。
実際のFF14ゲーム中でも多数PC/NPCやオブジェクトが表示されるシーンではどんなに良いGPUを積んでいてもCPUボトルネックでフレームレートが伸び悩みます。
FF14はロングランなゲームだけあって設計は新しくないのでP-Core性能依存のようで、E-Coreを4基積んでいるCore i5 13400とE-CoreなしのCore i5 12400にはほとんど差がありません。

続いてRTX 4090やRTX 4080 SUPERなどハイエンドGPU環境を想定して、Core i9 14900Kや7000MHz+のOCメモリによってフレームレートがどう変わるのか見ていきます。
同じDDR5-5600でもCore i9 14900KのほうがCore i7 14700よりフレームレートが高く、DDR5-7200のOCメモリを使用するとフレームレートがさらに上がる、という妥当な結果です。
Core i9 14900KとCore i7 14700の平均FPSの差は8FPS程度ですが、DDR5-7200のOCメモリにするとさらに17FPS程度も上昇しました。
以前からFF14ベンチはOCメモリベンチな傾向でしたが、黄金のレガシーでも変わらずという感じです。

今回検証したCPU・メモリの組み合わせ別で平均FPSと最小FPS(1% Low FPS)のまとめです。
Core i5 12400やCore i5 13400でもベンチマーク中のCPUボトルネックが強いシーンで平均100FPSは出ているので、60FPS前後をターゲットとするならCore i5でも十分と言えば十分です。
ただ2024年現在はフルHD/WQHD解像度で144Hz+リフレッシュレートのゲーミングモニタも珍しくはなく、GeForce RTX 4070やGeForce RTX 4070 SUPERの性能があれば144FPS以上のフレームレートでプレイできます。
アッパーミドルクラス以上のGPUを組み合わせて、ハイフレームレートでプレイするならCore i7 14700以上のCPUは必須です。

ちなみにグラフィックボードをGeForce RTX 4060 Tiに変えても、フルHD・最高品質において、Core i5 13400はCore i7 14700より平均フレームレートが20FPS程度も低くなります。

今買うならCore i7&RTX 4070シリーズがオススメ
RTX 4060/TiとCore i5 13400/14400の組み合わせが全くダメというわけではありませんが、「RTX 4070すればよかった」とか「Core i7にすればよかった」とか、後々(割かし早い段階で)物足りなくなるのが予想できる組み合わせです。止めはしないけど、あまりオススメできない、という感じです。
RTX 4060 TiとCore i5 14400FのゲーミングPCなら16~18万円くらいで購入できるのに対して、RTX 4070とCore i7 14700は22~25万円くらいなので予算は厳しくなるかもしれませんが、GPUとCPUの価格のバランスだけでなく、性能のバランスも良く、後悔のない選択ということなら、Core i7とRTX 4070シリーズの組み合わせがベストだと思います。

FFXIV: 黄金のレガシーをフルHD/WQHDの60FPSでプレイする分にはCore i5とGeForce RTX 4060 Tiでも十分ですが、2024年現在、新しくゲーミングPCを用意するならCore i7 14700(F)とGeForce RTX 4070シリーズの組み合わせが当サイトの推奨スペックです。
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FFXIV: 黄金のレガシーはCPUや7000MHz+のOCメモリで性能が変わるのか、公式ベンチマークを使用してCPUボトルネックを検証してみました。 #FF14https://t.co/KI79axnA4q
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) May 6, 2024
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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