高リフレッシュレートのメリットを解説



スポンサードリンク




ゲーミングモニタを選ぶうえで重要な予備知識を紹介する、その名の通り『ゲーミングモニタの選び方』シリーズ 第5弾では、”ゲーミング”を冠するPCモニタでは定番になりつつある120Hz~144Hzや、トップクラスの競技ゲーマーにも愛用される240Hzなどハイリフレッシュレートなゲーミングモニタにはどんな利点があるのか解説します。




目次


1.高リフレッシュレートの3大メリット

2.60Hz超のリフレッシュレートで映像がより滑らかに
3.表示遅延が低減、実は60FPS固定ゲームでも
4.明瞭さが向上、360Hz以上は上手い人ほど効果あり


5.ゲーミングモニタで勝率が上がるのは統計的事実?
6.高性能なゲーミングモニタには高性能なGPUが必要




高リフレッシュレートの3大メリット

120Hz+の高リフレッシュレートなゲーミングモニタによるメリットは大きく分けて3つ、『滑らかさ』『低遅延』『明瞭さ』です。
いずれも一般的な60Hzのモニタから、120~144Hz+のハイリフレッシュレートなモニタに買い替えることで大幅な恩恵が得られます。
2024年現在、当サイトの評価的にコストパフォーマンスが一番高いのは240Hzのゲーミングモニタです。大は小を兼ねるので360Hz+のモニタを購入してもコスト以外に不都合があるわけではありませんが。
リフレッシュレートと3種のメリットの関係

滑らかさ
低遅延
明瞭さ
120Hz~
144Hz
60Hzとの差は明らか
240Hz
【イチオシ】
120Hz~144Hzと体感的にはほぼ差はない

(安定したフレームレートが出せるCPUとGPUが重要)
120Hz~144Hzから
有意に性能向上

FPS系ゲームなら120Hz~144Hzとの差は明らか
360Hz以上
反比例の0近似的な部分なのでメリットは薄い
体感的には差はない
上手いゲーマーほど恩恵が大きい



直感的に一番分かり易いメリットは『滑らかさ』ですが、実のところ、120~144Hzもあれば『滑らかさ』の体感的な性能向上はほぼ飽和してしまいます。
可変リフレッシュレート同期 VRR(最新の高リフレッシュレートモニタは通常対応している)とか、安定したハイフレームレートを出せる高性能なGPUのほうが重要になってきます。



高リフレッシュレートで2番目に挙がるメリットは『低遅延』です。
低遅延化は画面更新時間(リフレッシュレートの逆数;60Hzなら約16ms)の小ささに比例、つまりリフレッシュレートに対しては反比例グラフ的に性能が伸びます。
60Hzから120Hz、120Hzから240Hzくらいまでは低遅延化の効果はms単位の絶対値として大きいのですが、240Hz以上は反比例グラフのゼロ近似に収束する部分になります。

原理的に言って360Hzや540Hzでも遅延はさらに減少するので、1ms差を競う戦いなら有利になることは間違いありませんが、入力に対する遅延や操作レスポンスという体感的な意味では『低遅延』は240Hzもあれば十分です。


高リフレッシュレートの3番目のメリットは『明瞭さ』です。
滑らかさとは関係が深いゆえに混同されることが多いですが、120~144Hzで体感できる『滑らかさ』がファイナルファンタジーやHorizonのようなRPG・アクション系ゲームでも重要になるのに対して、明瞭さ』はバトロワなどFPS系ゲームで特に重要になる要素です。

『明瞭さ』も60Hzから120Hz、120zから240Hzまでは普通に体感として性能向上が確認できます。
『滑らかさ』や『低遅延』は240Hz以上で差が体感できないのに対して、明瞭さ』は、やはり容易に判別できるのは240Hzまででが、360Hz以上でも確実に効果があります。
360Hz以上は上手い人ほど違いを体感しやすく、普通のゲーマーでも集中力が高まっている時に効果が大きい、という但し書きは付きますが。


あとゲーミングモニタ関連では『応答速度』と『表示遅延』を混同している人をよく見かけます。
製品スペックにおいて”1ms GTG”とか”5ms MPRT”と表記される応答速度が主に影響するのは『明瞭さです。
低遅延と応答速度はほぼ関係がないので、”TN液晶は低遅延”とか”IPS液晶は遅延が大きい”といった意味の分からないことを言うのは止めましょう。



以上、簡単に高リフレッシュレートなゲーミングモニタのメリットをまとめましたが、次の章からは各メリットについてより詳しく説明していきます。



60Hz超のリフレッシュレートで映像がより滑らかに

一般的な60Hzリフレッシュレートの液晶モニタが1秒間に60回の画面更新を行うのに対して、144Hzリフレッシュレートであれば標準的な60Hzの2.4倍となる1秒間に144回の画面更新を行います。
最近では競技ゲーマー向け製品で240Hzの超高速リフレッシュレートなゲーミングモニタも普及しつつあり、さらには、それを1.5倍に上回る360Hzの超々高速なリフレッシュレート対応製品も各社から販売されています。
60Hz-144Hz-240Hz RefreshRate

1秒間に144回や240回の画面更新を行う144Hz/240Hzリフレッシュレートの分かり易いメリットの1つとして、単純に秒間コマ数が増えるので映像がより滑らかになります。
滑らかさについて性能向上を分かり易く体感できるのは60Hzから120Hz/144Hzまでです。RPG、アクション、レーシング等のゲームジャンルなら120Hz/144Hzもあれば十分です。


FPS系ゲームでも映像が滑らかになると、ゲーム内遠方に存在して(小さく表示されて)動いているエネミーやオブジェクトの視認性が上がります。
16倍速(960FPS)スーパースローモーションムービーで撮影したものですが、赤枠で囲った建物の出入り口付近で左方向に移動する敵の動きはリフレッシュレートが上がるほど視認しやすくなるのが分かると思います。



個人差もありますが、滑らかさには120Hz/144Hzと240Hzとの間にブラインドで見分けがつくほど大きな差はありません。
可変リフレッシュレート同期 VRR(最新の高リフレッシュレートモニタは通常対応している)とか、安定したハイフレームレートを出せる高性能なGPUのほうが重要になってきます。

一方で、リフレッシュレートが上がると画面更新間隔が短くなるので表示遅延が小さくなったり、モーションブラー(3D画像処理ではなく人間の目の視覚効果)が軽減され細部がクッキリとしたシャープな映像に見えやすくなったり、直感的には予想しにくいメリットもいくつかあります。
240Hz以上の超ハイリフレッシュレートはそれらに効果があります。



表示遅延が低減、実は60FPS固定ゲームでも

続いてリフレッシュレートと『低遅延』の関係について解説していきます。

モニタにはGPUやゲーム機のビデオ出力が送られてきてから実際にモニタに表示されるまで遅延が存在し『ディスプレイ遅延』と呼ばれます。
モニタの遅延と言うとこのディスプレイ遅延をイメージしますが、実はディスプレイ遅延は高画質機能で映像を弄るテレビでもなければ、1桁ms未満の定数でモニタ製品別には大差がありません。

一方で、モニタのリフレッシュレート(映像のフレームレート)によって、入力機器の信号を受け取ってからPC/ゲーム機がディスプレイへ信号を出力するまでの『PC処理遅延』(+スキャンアウト)も増減します。
モニタの対応リフレッシュレートが高ければそれだけ低遅延化を実現できるので結果は同じですが、低遅延化に対する比重はPC処理遅延の方が大きいというのが実態です。
nvidia-reflex-end-to-end-system-latency-terminology

この2種類の遅延に入力機器自体の遅延『入力機器遅延』も加えると、一般に”入力遅延”として認識される『システム表示遅延』になります。
このシステム表示遅延が大きいと例えば、FPSゲームでゲームパッドのトリガーやマウスのクリックによる操作からワンテンポ遅れて、マズルフラッシュが表示される、といった現象が発生します。
人間は当然目で見てから操作するので、格闘ゲームやFPSゲームなど1,2フレームを争うような競技性の高いゲームにおいてはシステム表示遅延(入力遅延)が可能な限り小さいことが望まれます。



120FPS+のハイフレームレートに対応したFPSゲームを例に、240Hzなどハイリフレッシュレートなゲーミングモニタの効果を実証した動画です。
60Hzも240Hzもキーボードを操作してから射撃が始まるまで数十ミリ秒の遅延があるのは共通ですが、画面表示を基準にしてクロスヘア中央にターゲットをエイムしてから撃ち始めた場合、240Hzのほうが60Hzより先に着弾します。ターゲットが逃げる場合は50ms程度の差で撃ち漏らす場合もあります。
技術云々ではなく、単純に、クロスヘア中央にエイムするという同じタイミングで撃ちあっていたら、リフレッシュレートが高いモニタを使っている方が勝ちます。



時間を基準にして表示遅延について考えると、表示遅延が大きい(遅い)環境のプレイヤーは『常に未来から攻撃される』というデメリットがあります。
逆に言えば、表示遅延の時間が小さい環境は、実は『相手にとって未来から攻撃できる』というメリットが得られます。

FPSゲームにおいて表示遅延の差で得られる優位性について、NVIDIAのブログポストでは飛び出し有利(ピーカーズアドバンテージ)の場面を例に挙げています。
FPSゲームでは操作キャラクター視点になり、1P/2Pの見る映像が異なるので直感的に理解するのが少し難しくなるかもしれません。
nvidia-reflex-angle-advantage-explainer

下の動画のように表示遅延が小さい環境(240Hz)と大きい環境(60Hz)とでは、表示遅延の差だけ壁の向こうにいるターゲットが画面に表示されるのが実際に速く、もしくは遅くなります。
動画前半では、60Hz環境のプレイヤーには相手が見えていないので1歩先の未来から攻撃されることになります。もともと有利な状況に表示遅延の差まで加算されるという、240Hzなど高リフレッシュレート環境ならそういった理不尽ともいえるアドバンテージが得られます。
逆に動画後半では240Hz環境は60Hz環境から攻撃される立場(60Hz側が飛び出す)ですが、相手が自分を発見するのと同時に自分も相手を発見できます。本来なら不利な状況がイーブンになります。



実はストリートファイター6などゲーム出力が60FPSの格闘ゲームでも、高リフレッシュレート(高性能なゲーミングモニタ)や高性能なGPUによって入力遅延が低減します。


詳細は上の個別記事を確認してもらいたいのですが、簡単に紹介すると、ケンの立ち中キックに対するジャストパリィで遅延の違いを実証したのが次の動画です。
LED機能付きキーボードのLED点灯を見ての通り、発生 4Fでドライブパリィの入力を行った240Hz環境は持続 1Fちょうどでジャストパリィに成功しているのに対して、60Hz環境では240Hz環境よりも約2F先行して入力を行っていますがケンの立ち中キックを被弾してしまいます。




明瞭さが向上、360Hz以上は上手い人ほど効果あり

続いてリフレッシュレートと『明瞭さ』の関係について解説していきます。

PCディスプレイ・テレビにおいてユーザーが残像やボケを知覚する原因の1つとしてホールドボケがあります。モーションブラーとも呼ばれますが、3Dグラフィックスによるエフェクトではなく、人間の目の構造から生じる視覚効果・錯覚のことです。

ホールドボケやモーションブラーについて説明するとかなり長くなるので、詳しくはPCディスプレイ・テレビで体感する明瞭さを検証するための当サイト独自ツール「MPRT Camera Slider」について解説した記事を参照してください。




細かいことをすっ飛ばして定性的な事実を述べると『高リフレッシュレートかつ高フレームレートであるほど”明瞭さ”は向上』します。
明瞭さにおいてリフレッシュレートとフレームレートは必ずセットです。240Hzのモニタで240Hz相当の明瞭さを実現するには240FPSのフレームレートが出せる高性能なGPU、ゲーミングPCが必要になります。
DSC02377-tile

リフレッシュレートとホールドボケの関係、つまり体感する明瞭さを再現する方法としてスライダー撮影を行っています。当サイトでは上の比較写真も含めて、比較素材は高精度で撮影が可能な機械式スライダーで作成しています。


ディスプレイの左端から右端まで2秒(以下、2s/LtoR)という、速くはないものの、実際のゲームシーンであれば綺麗にエイムしたいくらいのスライド速度で撮影しています。
60Hzから240Hzについてはこの程度のスライド速度でもスライダー撮影で再現した明瞭さにはハッキリとした違いがあり、大半のゲーマーは実際のプレイシーンで明瞭さの違いを体感できるはずです。
DSC02375-tile
DSC02376-tile
DSC02379-tile


60Hzと120Hz/144Hzの違いは分かるけど240Hzでぎりぎり、360Hz以上はよく分からない』と感じる人は多く、場合によっては『240Hzや360Hz(ましてやそれ以上)には実用的に差がない』とすら評価する人もいます。(実際にはちゃんと差があり、個人的には異論も多々)
一方で『240~360Hzのハイリフレッシュレートには効果がある』というプロゲーマーなどトッププレイヤーのインタビューを耳にすることがあり、メーカーに配慮した意見では?と勘繰る声もあります。

なぜそういう傾向の異なる言説が出てくるか、1つの要因は下のスライダー撮影の写真を見ての通り、左端から右端まで2秒(以下、2s/LtoR)程度という、実際のプレイシーンで綺麗にエイムしたい程度のスライド速度であれば、240Hz以上で見え方の差はかなり小さくなるからです。
DSC07419-horz

1.5s/LtoR、1.0s/LtoRのより高速なスライド速度であれば、360Hzや540Hzといった超高速リフレッシュレートと240Hzの明瞭さには大きな違いが出るようになります。
つまり『エイムが速い、上手い人ほど360Hzや540Hzの効果を実感しやすい』ということです。
DSC07424-horz
DSC07425-horz

普通のゲーマーにとって全く恩恵がないかというとそうは思いません。
上手なゲーマーほど集中力が高く、高速に動いているターゲットを追従して視認できる能力が高いこと自体は間違いなく、だからこそ”違いを実感しやすい”のですが、個人差はあれど普通のゲーマーでもここぞというタイミングでプレーがスローに見える、俗に言うゾーンに入るような感覚はあると思います。

漫然とデモ機を眺めて見比べている状況で差がない、差が小さいと感じるのは当然で、実際にゲームをプレイして集中力が高まった瞬間の見え方に影響するのが360Hzや540Hzという超高速リフレッシュレートです。

競技性の高いe-Sports系FPSゲームで勝ちたい人にとって240Hz対応ゲーミングモニタは必須装備と言っても過言ではなく、コストパフォーマンスを重視するならやはり240Hzがオススメです。
対して360Hzや540Hzはオプション的な扱いになるものの、上を目指すほど差が出ることは事実なので、予算に都合が付くなら検討してみてください。




応答で理想的なスイッチ特性を見せる有機ELは液晶よりも1.5倍高い明瞭さを発揮します。(リフレッシュレート換算で)
液晶モニタ製品個別の応答速度やオーバードライブ補正にも依りますが、160Hzの有機ELと240Hzの液晶、240Hzの有機ELと360Hzの液晶のように1.5倍のリフレッシュレートで体感する明瞭さが同等になります。
OLED 160Hz-horz
OLED 240Hz-horz

e-Sportsの競技シーンなら応答速度がより高速な有機ELで決まりかというとそう単純でもなく、競技ゲーマー向けモニタ ZOWIEシリーズのDyAcが有名ですが、明瞭さについては120Hzで500Hz級、240Hzで1000Hz級の明瞭さを実現するモーションブラーリダクション機能という裏技も存在します。
MBR機能を使用すれば120Hz程度の液晶モニタでも360Hzの有機ELを上回る明瞭さになります。
DSC07059-horz

モーションブラーリダクション(MBR)機能については、最新バージョン DyAc2に対応する「ZOWIE XL2546X」の詳細レビュー記事や、MBR機能について説明した過去の記事を参照してみてください。






ゲーミングモニタで勝率が上がるのは統計的事実?

2019年の少し古い記事ですが、NVIDIA公式のブログポストで高フレームレートなPCゲーミング、つまりハイリフレッシュレートなゲーミングモニタと高性能なグラフィックボードの組み合わせが、PlayerUnknown’s Battlegrounds、Fortnite、Call of Duty: Black Ops 4 - Blackout、Apex Legendsなどバトルロイヤルゲームにおいて勝率に影響するのか調べた統計データが公表され、話題になりました。
フレーム レートが高ければ、バトル ロイヤル ゲームを優位に進めることが可能
高いフレームレートが E スポーツに重要な理由

バトルロイヤルゲームにおけるキル/デス比とモニタリフレッシュレートおよびGPU性能の関係を示した調査結果のグラフが次のようになっています。
GeForce GTX 1050シリーズと60Hzリフレッシュレートモニタという2019年当時のエントリークラス環境のユーザーにおけるキル/デス比を基準(100%)として、より高性能なGPUや、よりハイリフレッシュレートなゲーミングモニタを使用しているユーザーのキル/デス比がどのように伸びているか示しています。
battle-royale-fortnite-pubg-increase-in-kd-monitor

GPU性能とバトルロイヤルゲームにおけるキル/デス比の関係を示すグラフです。
単純に最新世代で高性能なGPUを使用しているプレイヤーのほうがキル/デス比が高いことが示されています。
battle-royale-fortnite-pubg-increase-in-kd-gpu

次は横軸がプレイ時間、縦軸がキル/デス比で、プロットされた点はあるプレイヤーのプレイ時間とキル/デス比を示すグラフです。
各GPUごとにそのゲームの習熟度(プレイ時間)は均等にサンプルされていますが、長くプレイするほど習熟度が高くなるので右肩上がりにキル/デス比が伸びるのは当然として、より高性能なGPUを使用しているプレイヤーの方がやはりキル/デス比が高いこと意味しています。
battle-royale-fortnite-pubg-increase-in-kd-hours


『ゲームをやり込んでいるプレイヤー、もしくはもっと単純にゲームが上手いプレイヤーが高性能なGPUやハイリフレッシュレートなゲーミングモニタを使っているだけ』と身も蓋もない言い方もできるものの、上の章で解説したように物理的な特性としてハイリフレッシュレートなゲーミングモニタが有利であることは事実なので、高性能なGPUやゲーミングモニタは(程度の差こそあれ)勝率に対してプラスに影響すると考えていいと思います。



高性能なゲーミングモニタには高性能なGPUが必要

ゲーミングモニタのリフレッシュレート(と解像度)と対になって重要なのが、PCのグラフィック性能を左右するGPUです。
ゲーミングモニタがフルHD/240HzやWQHD/144Hzといった高リフレッシュレートに対応していても、PCのグラフィック性能が不足していて大元の映像データが60FPS前後しか出ていなければ宝の持ち腐れになってしまいます。


ゲーミングモニタの性能に対して求められるグラフィック性能は簡単化すると、『解像度×リフレッシュレート』となります。フルHD(1920×1080)と4K(3840×2160)の解像度を比較すると4分の1ですが、フルHD/240Hzは4K/60FPSと同じデータ量になることからも、高フレームレートの実現には高性能なGPUが必要であることが分かると思います。

2024年最新のGPU(グラフィックボード)別で対応可能な解像度&リフレッシュレートの大まかな指標は次の早見表の通りです。
ファイナルファンタジーXVやモンスターハンターワールドのような高画質PCゲームがフルHD/60FPSを基準に調整されるのに対して、オーバーウォッチやApex Legendsのようなe-Sports系PCゲームはフルHD/144Hzなど高リフレッシュレートを前提に設計されるので、グラフィック負荷はPCゲーム毎に傾向が分かれます。
GPU-2023Q3_2

最新コンソールゲーム機についてはPlayStation 5がGeForce RTX 3060やRadeon RX 6600 XTと同じくらい、Xbox Series XがGeForce RTX 3070よりもやや遅いくらいの性能です。(GPUスペックから想定したざっくり評価ですが)
マウス&キーボードの操作に標準で対応しているなどPCゲーミングならではの魅力はありますが、すでにPlayStation 5の時点でグラフィック性能はRTX 3060程度まで達しているので、2024年にPCゲーミング用途でグラフィックボードを新調するのであればGeForce RTX 4060 TiやRadeon RX 7700 XTよりも高速な製品を選択するのがオススメです。
PS5_Xbox-SX


2024年現在、新しくゲーミングPCを用意するならCore i7 14700(F)とGeForce RTX 4070シリーズの組み合わせが当サイトの推奨スペックです。







 ・RTX 4070 SUPER 販売ページ:   
 <Amazon><PCアーク><パソコン工房><PC4U
 <TSUKUMO><ソフマップ><ジョーシン><ドスパラ


高性能なゲーミングモニタに対応したグラフィックボードの増設・換装やBTO PCの新調を検討している人には下の記事で必要な情報はまとめているので参考にしてください。
おすすめグラボまとめ。予算・性能別で比較。各社AIBモデルの選び方
おすすめグラボまとめ

おすすめBTO PCまとめ。予算・性能別で比較。カスタマイズ指南も
おすすめゲーミングPCまとめ




関連記事

予算と性能で選ぶオススメのゲーミングモニタを解説
PCモニタ・ディスプレイのレビュー記事一覧へ

Monitor_Review_2022

PS5にオススメなゲーミングモニタを解説。HDMI2.1搭載や120FPS対応も!
PS5にオススメなゲーミングモニタを解説

「Alienware AW3225QF」をレビュー。4K/240Hzの量子ドット有機EL
Alienware AW3225QF

・「Alienware AW2725DF」をレビュー。最速360Hzの量子ドット有機EL
Alienware AW2725DF

「ASUS ROG Swift OLED PG27AQDM」をレビュー
ASUS ROG Swift OLED PG27AQDM

「Samsung S95B」をレビュー。量子ドット有機ELの画質を徹底検証
Samsung S95B

「ASUS TUF Gaming VG28UQL1A」をレビュー
ASUS TUF Gaming VG28UQL1A




(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



スポンサードリンク