NVIDIA公式から挿入不足によって電源コネクタの溶解に繋がる可能性が発表されたので、12VHPWR電源コネクタの正しい接続方法と、挿入不足の有無を確認する方法について説明します。
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NVIDIAの最新GPUであるGeForce RTX 4090/4080に採用されている電源コネクタ、12VHPWR(PCIE5.0電源とも呼ばれる)を正しく接続する方法について説明します。
NVIDIAによると現状で、12VHPWR電源コネクタの溶解は挿入不足によって一般に発生する可能性がある問題であると言及されており、ユーザーは”しっかりと電源コネクタが挿入されている”ことを確認して欲しいとのこと。
また、照明を上手く当てたとしても電源ケーブル側とグラフィックボード側のコネクタの隙間だけで判断するのが危うい場合もあります。ワーストケースですがこんなことも。
一見してしっかりと挿入できているように見えても、じつはラッチによるロックがしっかりかかっていない場合、配線中に引っ張る、組み立て後にPCケース全体を運んだ時の衝撃などが理由で半挿しになってしまう可能性があります。
種明かしをすると、上の写真の場合、12VHPWR電源コネクタの片側が1mmにも満たない隙間ですが微妙に斜めになっているため、上手くラッチによるロックがかかっていません。
ちなみにASUS製RTX 40グラフィックボードなど一部のオリファンモデルではわざわざバックプレート側にラッチを持ってきてくれているのですが、それでも溶解が発生している謎……。
以上は12VHPWR電源コネクタの接続に関するワーストケースを紹介しましたが、現在、NVIDIAから報告されている1000件に1つ、数百件に1つという溶解の発生頻度を考えると、こういったユーザーによる接続不良が原因というのはありえなくはない数だと思います。
『12VHPWR電源コネクタが十分に挿入されている = ラッチでロックできている』なので注意してください。
なお上の動画のように適度に引っ張って抜けないか確認すると確実ですが、力加減を誤って壊す人が絶対に出てくると思うのでやめてください。
ラッチのロックについて、RTX 4090に付属するドングルを含め、複数の12VHPWR電源ケーブルで確認しましたが、いずれもラッチのロックがかかった瞬間にパチンとかカチンというプラスチック同士がかみ合ったときにかん高い音がします。
手持ちの個体だと、「MSI MEG Ai1300P PCIE5」の付属12VHPWR電源ケーブルや、「CORSAIR 600W PCIe 5.0 12VHPWR Type-4 PSU Power Cable」は、8分目くらいを挿し込んだところで挿入する時の抵抗がなくなり、スッと入って、ラッチのロック音が鳴りました。
一方、RTX 4090に付属する12VHPWRの変換ドングルは末端に挿入しきるまで抵抗がありました。最終的にラッチのロック音は同じように鳴りますが。手元にある2つで試しましたが同じような感じです。
12VHPWRネイティブ電源ケーブルでもドングルのように挿入時の抵抗があるものもあったので、おそらくコネクタの個体差(コネクタメーカーも複数あるようなのでその差かも)だと思いますが、この挿入時の抵抗もユーザーが挿入不足を起こしてしまう原因の1つかもしれません。
あとラッチのロック音を聞いたのに溶解したというような情報も聞きます。
ただコネクタが深く入った瞬間に、ラッチのロック音とは明らかに異なりますが、ゴスンという音が鳴ることもあるので、これを聞き間違えたんじゃないかと思います。
ラッチでロックできている状態でも多少の隙間はできることがありますが、その程度で電源コネクタが溶解するようであれば、明らかに設計不良か製造不良なので、大手を振ってNVIDIAなりAIBメーカーなりにクレームを投げてください。
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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NVIDIAの最新GPUであるGeForce RTX 4090/4080に採用されている電源コネクタ、12VHPWR(PCIE5.0電源とも呼ばれる)を正しく接続する方法について説明します。
NVIDIAによると現状で、12VHPWR電源コネクタの溶解は挿入不足によって一般に発生する可能性がある問題であると言及されており、ユーザーは”しっかりと電源コネクタが挿入されている”ことを確認して欲しいとのこと。
目視確認は難しいかも、とくにラッチのロック
12VHPWR電源コネクタが十分に挿入されているかどうかについて、一部のモデルではグラフィックボード基板やバックプレートの影で隙間がハッキリ見えないので目視確認が難しいことがあります。また、照明を上手く当てたとしても電源ケーブル側とグラフィックボード側のコネクタの隙間だけで判断するのが危うい場合もあります。ワーストケースですがこんなことも。
一見してしっかりと挿入できているように見えても、じつはラッチによるロックがしっかりかかっていない場合、配線中に引っ張る、組み立て後にPCケース全体を運んだ時の衝撃などが理由で半挿しになってしまう可能性があります。
種明かしをすると、上の写真の場合、12VHPWR電源コネクタの片側が1mmにも満たない隙間ですが微妙に斜めになっているため、上手くラッチによるロックがかかっていません。
ちなみにASUS製RTX 40グラフィックボードなど一部のオリファンモデルではわざわざバックプレート側にラッチを持ってきてくれているのですが、それでも溶解が発生している謎……。
以上は12VHPWR電源コネクタの接続に関するワーストケースを紹介しましたが、現在、NVIDIAから報告されている1000件に1つ、数百件に1つという溶解の発生頻度を考えると、こういったユーザーによる接続不良が原因というのはありえなくはない数だと思います。
ラッチでロックされたかどうかは音で確認する
上で見た通り、『12VHPWR電源コネクタが十分に挿入されている』ことを目視で確認する、隙間の有無で判断するというのは方法として怪しく、隙間がないように見えても、ラッチでロックできていなければ、その後、半挿しの状態になる可能性があります。『12VHPWR電源コネクタが十分に挿入されている = ラッチでロックできている』なので注意してください。
なお上の動画のように適度に引っ張って抜けないか確認すると確実ですが、力加減を誤って壊す人が絶対に出てくると思うのでやめてください。
ラッチのロックについて、RTX 4090に付属するドングルを含め、複数の12VHPWR電源ケーブルで確認しましたが、いずれもラッチのロックがかかった瞬間にパチンとかカチンというプラスチック同士がかみ合ったときにかん高い音がします。
手持ちの個体だと、「MSI MEG Ai1300P PCIE5」の付属12VHPWR電源ケーブルや、「CORSAIR 600W PCIe 5.0 12VHPWR Type-4 PSU Power Cable」は、8分目くらいを挿し込んだところで挿入する時の抵抗がなくなり、スッと入って、ラッチのロック音が鳴りました。
一方、RTX 4090に付属する12VHPWRの変換ドングルは末端に挿入しきるまで抵抗がありました。最終的にラッチのロック音は同じように鳴りますが。手元にある2つで試しましたが同じような感じです。
12VHPWRネイティブ電源ケーブルでもドングルのように挿入時の抵抗があるものもあったので、おそらくコネクタの個体差(コネクタメーカーも複数あるようなのでその差かも)だと思いますが、この挿入時の抵抗もユーザーが挿入不足を起こしてしまう原因の1つかもしれません。
あとラッチのロック音を聞いたのに溶解したというような情報も聞きます。
ただコネクタが深く入った瞬間に、ラッチのロック音とは明らかに異なりますが、ゴスンという音が鳴ることもあるので、これを聞き間違えたんじゃないかと思います。
ラッチでロックできている状態でも多少の隙間はできることがありますが、その程度で電源コネクタが溶解するようであれば、明らかに設計不良か製造不良なので、大手を振ってNVIDIAなりAIBメーカーなりにクレームを投げてください。
記事が参考になったと思ったら、ツイートの共有(リツイートやいいね)をお願いします。
GeForce RTX 4090/4080に採用されている電源コネクタ、12VHPWR(PCIE5.0電源)を正しく接続する方法について説明します。
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) November 20, 2022
ワーストケースだと目視確認では不十分なこともあるのでご注意を。https://t.co/Gz1SZUQpQu pic.twitter.com/4tTrpAYe5j
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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