スポンサードリンク
G-Sync Ultimate認証を取得する24:10アスペクト比3840×1600のUWQHD+解像度かつ最大175Hzリフレッシュレートのウルトラワイド37.5インチIPS液晶ゲーミングモニタ「MSI Optix MEG381CQR Plus」をレビューします。
製品公式ページ:https://jp.msi.com/Monitor/Optix-MEG381CQR-Plus
MSI Optix MEG381CQR Plus レビュー目次
1.MSI Optix MEG381CQR Plusの概要2.MSI Optix MEG381CQR Plusの開封・付属品
3.MSI Optix MEG381CQR Plusの液晶モニタ本体
4.MSI Optix MEG381CQR PlusのOSD操作・設定
・MSI Optix MEG381CQR Plusの有機ELゲーミングダイヤル
5.MSI Optix MEG381CQR Plusの発色・輝度・視野角
6.MSI Optix MEG381CQR Plusの144Hzリフレッシュレートについて
7.MSI Optix MEG381CQR Plusの応答速度・表示遅延
8.MSI Optix MEG381CQR PlusのG-Syncについて
9.MSI Optix MEG381CQR PlusのHDR表示やCSゲーム機対応について
10.MSI Optix MEG381CQR Plusのレビューまとめ
【機材協力:MSI】
MSI Optix MEG381CQR Plusの概要
「MSI Optix MEG381CQR Plus」は解像度が24:10アスペクト比3840×1600のUWQHD+解像度で、モニタサイズが37.5インチの液晶モニタです。液晶パネルは曲率2300で湾曲しています。液晶パネルタイプはノングレア(非光沢)で発色や視野角に優れたIPS液晶パネルが採用されています。96.2% DCI-P3の広色域を実現しています。コントラスト比は通常1,000:1、応答速度は1ms(GTG)です。「MSI Optix MEG381CQR Plus」はHDR表示にも対応しており標準輝度は通常450nits(cd/m^2)、HDRモードでは最大600nits(cd/m^2)で、VESAがPCモニター向けに展開している輝度認証のVESA DisplayHDR 600を取得しています。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」のリフレッシュレートはネイティブ144Hzですが、OSDメニューから設定してオーバークロックを行うことによって最大175Hzリフレッシュレートにも対応します。
144Hz/175Hzの高リフレッシュレートによって応答速度が高速になるのでブレや残像がなくなってクッキリとした滑らかな表示です。60FPSでは識別の難しいゲーム内遠方で動くエネミーやオブジェクトの発見などが容易になるので、オンライン対戦FPSゲームなど競技性の高いPCゲームにおいて対戦相手よりも優位に立つことができます。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」はNVIDIA製グラフィックボードを組み合わせることで利用可能な可変リフレッシュレート同期機能「NVIDIA G-Sync」にも対応しており、ティアリングがなくスタッタリングを抑えた快適で鮮明なゲーミング環境を実現できます。
G-Sync対応かつDisplayHDR 600対応によってNVIDIAが究極のゲーミングモニタと認める「G-Sync Ultimate」認証も取得しています。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」のビデオ入力はDisplayPort1.4とHDMI2.0×2の3系統となっており、G-SyncとリフレッシュレートOCはDisplayPortで接続時のみ有効になります。HDMI入力時は3840×1600/85Hzが標準の最大解像度&リフレッシュレートとなります。(HDMIでも低解像度なら120Hzまで対応)
またUSBハブとしてPCと接続するアップストリーム端子に加えて周辺機器を接続するためのダウンストリームUSB3.0端子が3基搭載されています。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」のモニタ左下にはHMI Operation Interfaceと呼ばれる、セカンド有機ELディスプレイと操作用のゲーミングダイヤルが搭載されています。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」の寸法はモニタスタンド込みで幅897mm x 高さ466〜566mm x 奥行280mm(モニタ単体では-mm)となっています。モニタスタンドは上下チルト、左右首振りスイーベル、昇降高さ調整に対応、ピボットには非対応です。チルト角は上15度から下5度、スイーベルは左30度から右30度、高さ調整は最大100mmの範囲で調節可能です。本体重量はモニタスタンドありで10.7kg、モニタスタンドなしの液晶パネル本体のみは-kgとなります。VESA100x100マウントにも対応しており、モニタアームも使用可能です。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」に加えて、3840×1600解像度/144Hz+のゲーミングモニタ3種(LG 38GL950G-B、Alienware AW3821DW)のスペックで大きく異なる部分を抜粋すると次のようになっています。
MSI Optix MEG381CQR Plus スペック比較 | |||
MSI Optix MEG381CQR Plus |
LG 38GL950G-B |
Alienware AW3821DW |
|
最大 リフレッシュレート |
144Hz 175Hz (12bit RGB) |
144Hz 160Hz(8bit RGB) 175Hz(8bit YUV422) |
144Hz |
ビデオ入力 | DisplayPort1.4 (DSC) HDMI2.0×2 |
DisplayPort1.4 HDMI2.0 |
DisplayPort1.4 HDMI2.0×2 |
VRR同期機能 | NVIDIA G-Sync (モジュール版) 可変オーバードライブ対応 |
||
輝度 標準/ピーク |
450cd/m^2 600cd/m^2 (HDR) |
450cd/m^2 - cd/m^2 |
450cd/m^2 600cd/m^2 (HDR) |
HDR輝度認証 |
DisplayHDR 600 G-Sync Ultimate |
DisplayHDR 400 |
DisplayHDR 600 G-Sync Ultimate |
スピーカー |
- |
- | - |
価格 |
1799ドル | 1599~1799ドル | 1420~1899ドル |
国内発売 |
22~23万円 |
- | 14~17万円 |
MSI Optix MEG381CQR Plusの開封・付属品
まずは「MSI Optix MEG381CQR Plus」を開封していきます。「MSI Optix MEG381CQR Plus」は茶色パッケージの中にカラー刷りのパッケージが入っていました。パッケージサイズは37.5インチで横幅の大きいウルトラワイドモニタが入っていることを考えても、横幅100cm×高さ58cm×奥行28cmと非常に大きいです。
側面には持ち手が付いていますが、前述の通りパッケージサイズは非常に大きく、重量も14kgを超えているので、成人男性でも1人では持ち運びに苦労します。
各種付属品はスペーサーに蓋もなく収められているので、保護スペーサーをパッケージから取り出す際は、付属品が脱落しないように、付属品のある面が上になるように確認してから引き出してください。
発泡スチロール製スペーサーの上側に各種付属品とモニタスタンドが収納されており、下の段にはモニタ本体があります。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」の付属品を簡単にチェックしておくと、スタンド固定ネジ、VESAマウント用スペーサー、マウスケーブルバンジー、カメラ固定用雲台、ACケーブル、マイク用3.5mmプラグケーブル、クイックマニュアルが付属します。
ビデオ入力関連のケーブルについては、DisplayPortケーブル、HDMIケーブルの2本が付属しています。PCとの接続に使用するUSB3.0アップストリームケーブルも付属します。
各種ケーブルを個別に購入するのであれば、4K/120Hz対応のDisplayPort1.4ケーブルなら「サンワサプライ KC-DP14シリーズ」、HDMI2.0ケーブルなら「エレコム Premium HDMIケーブル スリムタイプ DH-HDP14ESBKシリーズ」がおすすめです。いずれも標準で付属するケーブルよりもケーブル径が細くて取り回しが良いので管理人も個人的に使用しており、おすすめのケーブルです。
エレコム PREMIUM HDMIケーブル スリムタイプ 1.0m
エレコム PREMIUM HDMIケーブル スリムタイプ 1.5m
エレコム PREMIUM HDMIケーブル スリムタイプ 2.0m
エレコム
「MSI Optix MEG381CQR Plus」に付属するモニタスタンドはフレームとフットプレートの2つの部品で構成されています。
フットプレートをフレームに差し込んで底面のネジを締めるだけで簡単にモニタスタンドを組み立てられます。ネジにレバーが付いているのでドライバー不要で組み立てが可能です。
モニタスタンド装着に当たって、「MSI Optix MEG381CQR Plus」のモニタ本体は湾曲しているので破損を防止するために、梱包スペーサーに置いたままにしておくのがオススメです。
モニタスタンドの組み立てまではツールレスなのですが、「MSI Optix MEG381CQR Plus」はモニタ本体にモニタスタンドを装着する手順でプラスドライバーが必要になるので注意してください。
モニタスタンドをはめ込んだら、モニタスタンド下側左右のネジ穴に先ほど取り外したネジを使って固定します。
ネジでモニタスタンドを固定したら、上からカバーを装着して組み立ては完了です。
MSI Optix MEG381CQR Plusの液晶モニタ本体
続いて「MSI Optix MEG381CQR Plus」の液晶モニタ本体をチェックしていきます。「MSI Optix MEG381CQR Plus」はフレームレス構造ですが、フレーム内パネル上には非表示領域があり、上左右の非表示領域の幅は11mm程度です。下側のフレームは幅が広く、40mm程度です。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」の下側ベゼルのうち上半分は艶消しのマットな表面加工ですが、下半分は艶のある鏡面になっています。指紋や映り込みが気になるので、モニタ製品のベゼルはマット加工にすべき、というのが個人的な感想です。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」にはバネフレームのマウスバンジーが付属しており、マウスケーブルを浮かせてマウスの操作が可能です。マウスバンジーの固定穴はモニタ底面の左右にそれぞれあるので、下写真のように右利きだけでなく、左利きのユーザーも利用できます。(下写真はMSI Optix MPG321UR-QD)
「MSI Optix MPG321UR-QD」のモニタ下フレームの中央、MSIロゴの下の黒いアクリルプレート部は調光センサー、その左右にある1mm程度の小さい穴はステレオマイクとなっています。
内蔵マイクはUSBアップストリームケーブルで接続したPCから使用でき、PCからは「Realtek USB2.0 Audio」という名前で認識されます。Windows10環境であればプリインストールの汎用ドライバで動くのでプラグアンドプレイで使用できます。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」の背面外装は黒色プラスチック製ですが、一般的なマット加工に加えて、ヘアラインアルミニウム風の表面加工や艶のあるアクリルプレートが組み合わせられています。同社のMEG UNIFYマザーボードを彷彿とさせる、高級感を醸し出すデザインです。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」のモニタスタンドのフレームにはケーブルホールがあるので、電源ケーブルやビデオケーブルを綺麗にまとめることができます。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」にはカメラ三脚で一般的な1/4ネジに対応した雲台アダプタが付属しており、モニタ上端にWebカメラや高画質なミラーレス一眼カメラを設置できます。リモートワークが普及しつつある昨今では嬉しい機能です。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」の正面ベゼル下端と、背面のアクリルプレート上側にはオーロラ状に七色に変化するアドレッサブルRGB LEDイルミネーションが内蔵されています。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」の背面に内蔵されたLEDイルミネーションはOSDメニューからオン・オフの切り替えが可能です。
また「MSI Optix MEG381CQR Plus」のLEDイルミネーションはSteelSeries GameSenseに対応しています。SteelSeries GameSense専用アプリを使用することで発光カラーや発光パターン等を制御でき、その他のSteelSeries GameSense対応機器とライティングを同期させることも可能です。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」の液晶パネルは37.5インチサイズですが、2300Rの曲率で湾曲しています。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」のモニタ本体の厚さは中央の最厚部で80mmほどと最近の液晶モニタとしては厚みが大きいですが、両端の最薄部で30mmなので体感としては薄めに感じます。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」のモニタ本体重量(スタンドを含まない)は8.2kg程度でした。
同スペックのLG 38GL950G-BはACアダプタ外付けなので7.5kg程度、ACアダプタ内蔵の「Alienware AW3821DW」でも8.0kg程度なので、「MSI Optix MEG381CQR Plus」の重量はやや重めです。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」では背面下部、下向きにビデオ入力等のI/OポートやAC端子が実装されています。
I/Oポートとして左から順に、HDMI2.0ビデオ入力×2、DisplayPort1.4ビデオ入力×1、USB3.0アップストリーム端子、USB3.0ダウンストリーム端子、マイク入力アップストリーム3.5mmジャックが設置されています。
加えてモニタ正面から見て左側面には、2基のUSB3.0ダウンストリーム端子とマイク入力3.5mmジャックとヘッドホン出力3.5mmジャックが設置されています。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」の付属モニタスタンドの左右スイーベルの可動域は左右30度(60度)に対応していま
「MSI Optix MEG381CQR Plus」の付属モニタスタンドの上下チルトの可動域は仕様通り下に5度、上に15度となっています。
モニタ本体とスタンドの付け根部分が上下に動く構造になっており、モニタの高さは全高で466mm〜566mmの範囲内で調整できます。
MSI Optix MEG381CQR PlusはVESA100x100規格のVESAマウントに対応しておりサードパーティ製のモニターアームを使用できます。モニタ単体の重量も8kgほどなのでモニターアームを問題なく利用可能です。ただし8~10kgに対応しないモニターアームもあるので耐荷重には注意してください。
なお「MSI Optix MEG381CQR Plus」のVESAネジ穴は背面外装から窪んだ場所にありますが、スタンドオフが付属するので、クイックリリースでスライドさせるタイプのモニターアームも問題なく使用できます。
オススメのモニターアームや調整機能が豊富なVESA汎用モニタースタンド、VESAマウントの干渉を避ける方法についてはこちらの記事で詳細に解説しているので、導入を検討している人は参考にしてください。
MSI Optix MEG381CQR PlusのOSD操作・設定
「MSI Optix MEG381CQR Plus」のOSD操作は正面から見て右裏に配置された操作スティックを使用します。操作スティックは上下左右と押下の5つの操作が可能で、操作ボタン各種の応答も良好でした。
また上記の操作スティックに加えて、操作スティックと同じ側の底面には白色の電源ボタン、逆側には「MSI HMIゲーミングダイヤル」が実装されています。
スティックボタンを押下すると、モニタ右下にOSDメニューが表示されます。OSD表示領域はウルトラワイド38インチ画面の12分の1ほどです。文字サイズは若干小さいと感じるかもしれません。操作スティックの反応も良いので操作性はかなり良好だと思います。日本語UIにももちろん対応しています。
またメインメニュー非表示の状態において操作スティックの上下左右操作はNavi キーと呼ばれる特定の設定のショートカットメニュー表示が割り当てられています。
標準では上に操作すると「モード」、右に操作すると「ビデオ入力選択」、下に操作すると「ゲームアシスタンス(OSDクロスヘア)」、左に操作すると「アラームクロック」のメニューが表示されます。
上下左右4種類のNavi キーに割り当てる設定は、OSD詳細設定メニューの「Navi キー」から任意に変更することができるので、各自で変更頻度の高いものに切り替えておくと便利です。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」のOSDメニューには大きく分けて、「ゲーム(ゲーム関連設定)」「G-Sync プロセッサー」「イメージ(輝度やカラーの設定)」「入力源」「Navi キー」「設定」の6つの項目が用意されています。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」ではOSD設定をまとめて切り替えることが可能なプロファイル、”ゲームモード”として、「ユーザー」「FPS」「レーシング」「RTS」「RPG」「sRGB」「アンチブルー」の7つが用意されています。
加えて、G-Sync プロセッサーにはEsports系タイトルの視認性や表示遅延を最適化する「G-Sync Esports」という機能も用意されています。
ゲーム関連の表示設定はトップメニューの「ゲーム」に配置されています。
一般にオーバードライブと呼ばれる応答速度を調整する機能は、MSI Optix MEG381CQR Plusでは「応答時間」の名前で配置されています。オーバードライブ補正の強度を通常/速い/最も速いの3段階で設定ができて、標準設定は”速い”になっています。
黒の強弱を調節して暗がりの視認性を高める機能「ナイトビジョン」も用意されており、補正強度はオフ/通常/強い/最も強いの4段階で設定が可能です。補正を強くするほど、明るく(白く)なります。
「リフレッシュレート」ではその名の通り現在のモニタ表示で使用されているリフレッシュレートが表示されます。表示位置は四隅に加えて、カスタマイズでは操作スティックで画面上の任意の位置にリフレッシュレートOSDを表示できます。
表示されるリフレッシュレートはリアルタイムな値なので可変リフレッシュレート型同期機能を使用している時は当然、フレームレートと同期して変動するため可変リフレッシュレート型同期機能が正常に動作しているかどうかを確認するのにも利用できます。
OSDクロスヘアは「ゲームアシスタンス」という名前でOSD設定が用意されています。設定を有効にすると画面中心に照準線をハードウェアオーバーレイ表示し、FPSゲームのエイムなどサポートします。ゲーム内でクロスヘアが表示されないシューティングゲームにおいて非常に便利な機能です。
アイコンの種類や色といった設定も豊富で、位置設定からはOSD操作スティックによってクロスヘアの表示位置を任意に微調整できます。
「アラームクロック」では任意の開始時間からカウントダウンタイマーを表示できます。初期プリセットは15分/30分/45分/60分ですが、いずれかを選択後に分単位・秒単位で調整も可能です。表示位置は四隅に加えて、カスタマイズでは操作スティックで画面上の任意の位置にアラームクロックOSDを表示できます。
MSI Optix MEG381CQR Plusの有機ELゲーミングダイヤル
「MSI Optix MEG381CQR Plus」のモニタ左下にはHMI Operation Interfaceと呼ばれる、セカンド有機ELディスプレイと操作用のゲーミングダイヤルが搭載されています。ゲーミングダイヤルによる操作を行わない場合、有機ELディスプレイには現在のディスプレイ解像度、リフレッシュレート、画像モードなどの情報が順番に表示されます。
ダイヤルを使用することで、画像モード、応答速度設定、ビデオ入力、DPオーバークロックといった一部のOSD設定をOLEDディスプレイとダイヤルから操作できます。
ダイヤルボタンの押下で操作モードに切り替わり、メニューが表示され、ダイヤルを回転させることでメニューや設定値が切り替わります。ダイヤルボタンの長押しで1つ前のメニューに戻り、一定時間経過で上記のモニタ情報表示へ戻ります。
ダイヤルを回した時のクリック感が弱く、2つ3つ連続で回してしまい、1つ分だけ回すのが難しいというところは少々難を感じました。
ゲーミングダイヤルによる操作は標準では上の動画の通り、設定項目も限られていますが、PCとUSBケーブルで接続することによって、MSI Centerから様々な設定が可能になります。
また初期状態では上の動画のようにダイヤルによる操作メニューは英語UIですが、MSI Centerによる操作を行うと、PCのシステム言語に合わせてUI言語が書き換えられるようで、日本語UIに変わりました。
MSI Centerから機能を選択すると、公式ページでもアピールされているようにシステム情報表示(モニター)、Mystic Light、オーディオボリューム、アプリケーションを起動できるショートカット機能を使用できるようになります。
PCシステム情報のモニタリングにはMSI Center上でモニタリングアプリのインストールも必要です。またOLEDディスプレイの消灯もできるようですが、現在配布されているver1.0.36.0では設定画面右上にある「HMI OLEDスイッチ」をオフにしてもOLEDディスプレイは消灯されませんでした。
MSI Optix MEG381CQR Plusの発色・輝度・視野角
MSI Optix MEG381CQR Plusの発色・輝度・視野角など画質についてチェックしていきます。直接的な画質ではありませんがMSI Optix MEG381CQR Plusの液晶パネルは光沢のあるグレアではなくアンチグレアタイプなので暗転時に自分の顔などが映り込みません。
液晶パネルには大きく分けてIPS液晶パネルとVA液晶パネルとTN液晶パネルの3種類があり、各社個別の製品によって個体差はあるものの、この3つの液晶パネルの特性を簡単にまとめると次のテーブルのようになります。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」に採用されているIPS液晶パネルはTN液晶パネルやVA液晶パネルと比べると色再現性や視野角など一般に画質に直結する性能が優れている反面、価格が高価になりがちな液晶パネルです。TN液晶パネルに比べて応答速度が遅めなので、60Hzオーバーのリフレッシュレートを実現しているIPS液晶パネル採用ゲーミングモニタは少ないため、輪をかけて高価です。とはいえ画質とリフレッシュレートを両立できるので、予算に糸目をつかないエンスーゲーマー勢に好まれています。
液晶パネルの簡易比較表 | |||
IPS | VA | TN | |
色再現性 | ◎ | 〇 | △ |
コントラスト | 〇 | ◎ | △ |
視野角 | 〇 | 〇 | △ |
応答速度 | 〇 | △ | ◎ |
価格 (高RR) |
△ (×) |
△ | 〇 |
液晶パネルの種類による性能の違いについてはこちらの記事も参照してみてください。
・IPS/VA/TN液晶パネルを比較解説 - ゲーミングモニタの選び方[4]
「MSI Optix MEG381CQR Plus」は144Hzの高速リフレッシュレートながら、IPS液晶パネルが採用されているので視野角も良好です。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」の発色について、色温度の標準設定である”通常”で、白色が極端に黄色や青色がかって見えることもなく、特に違和感はありませんでした。
色温度設定には4000K~10000Kの7種類のプリセットがありますが、これらを切り替えても発色に違和感がある場合は、ユーザー設定でRGBのバランスを好みに合わせて整えてください。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」はガンマカーブ設定にも対応しており、一般的なガンマ2.2に対応する標準設定の2.2に加えて、1.8/2.0/2.4/2.6の5つのプリセットから選択できます。
「SDR Color sRGB」という設定項目が標準で有効になっており、この時、色域はsRGB相当に制限されます。Adobe RGBやDCI-P3の広い色域で発色させたい場合はこの設定を無効に切り替えてください。
ここからはカラーキャリブレータを使用して、色域・色再現性・輝度・コントラスト・均一性など画質に直結するモニタの性能について詳細な検証結果を見ていきます。なおこれらのモニタ性能(特に輝度の均一性)については同じ製品であっても個体差が大きいのでご注意ください。検証にはカラーフィルター式(色差式)のX-Rite i1 Display Pro PlusとDatacolor SpyderX、そして分光式(スペクトロメーター)のX-Rite i1 Basic Pro 3を使用しています。
余談ですが、分光式のi1 Basic Pro 3は20万円程と非常に高価ですが、一般的な用途であれば測定精度は十分なので、イラスト製作や写真編集でカラーキャリブレーションを行う場合、カラーフィルター式のX-Rite i1 Display ProかDatacolor SpyderX Proで十分です。ユーザー数の多さで面倒が少ないのはX-Rite i1 Displayだと思います。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」のディスプレイ輝度について白色点の輝度をOSD設定別で測定しました。OSD上の輝度設定10%刻みで0%~100%の輝度変化は次のようになっています。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」において、一般に見やすい明るさと言われる120cd/m^2は輝度20%前後、室内照明に依りますが個人的に見やすいと感じる明るさの180~200cd/m^2は輝度40%前後です。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」はSDR表示で最大輝度が440cd/m^2と明るいモニタです。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」のディスプレイ輝度の均一性(Uniformity)を検証しました。画面中央の輝度が約120cd/m^2になるOSD設定において、画面を横9×縦5の45分割として各位置の白色点の輝度を測定し、120cd/m^2を基準にしたパーセンテージで等高線マップにしています。
液晶モニタにおいて輝度の低下が特に大きい四隅&四辺は、上のような領域分割測定では見落とされてしまうので、同様に中央120cd/m^2を基準にして個別に測定したところ次のようになりました。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」については上端、特に中央の輝度低下が30%程度と大きいのは気になりますが、中央の大部分は10~20%以下の輝度低下に収まっているので、実用上は問題ない程度の均一性です。(下の写真は全体が白表示なので実用シーンよりもやや強調されています)
画面中央の白色点が約120cd/m2になるOSD設定において「MSI Optix MEG381CQR Plus」のブラックレベルを測定したところ次のようになりました。ブラックレベルの測定にはX-Rite i1 Display Pro Plusを使用しています。
またこの時のコントラスト比も算出したところ次のようになっています。なおコントラスト比に大きく影響するブラックレベルはコンマ2桁での測定になるため測定精度が若干怪しく、ブラックレベル0.01の差でコントラスト比が大きく変わるので参考程度と考えてください。
続いて「MSI Optix MEG381CQR Plus」の色域と色の正確性を検証してみました。
まず、モニタのOSD設定はユーザーモードをベースに、『SDR Color sRGB:オフ』とし、ディスプレイ輝度は120cd/m^2になるように調整して、任意のカラープロファイルを適用しない場合、次のようになりました。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」は標準モードでそのまま使用しても100% sRGBに加えて、88% Adobe RGB、96% DCI-P3という非常に広い色域をカバーしています。
なお「SDR Color sRGB」という設定項目が有効になっていると色域はsRGB相当に制限されます。Adobe RGBやDCI-P3の広い色域で発色させたい場合はこの設定を無効に切り替えてください。
色の正確性は平均ΔEが1.25となっており、標準設定のままでもそこそこ優秀です。X-Riteによると『ΔE=1程度で2つの色を横にくっつけて見比べた時に違いが判別できるレベル』とのこと。
次にX-Rite i1 Basic Pro 3を使用してカラーキャリブレーションを行いました。キャリブレーション設定は下のスクリーンショットの通りですが、i1 Profilerの標準設定をそのまま採用しています。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」では色温度を標準設定にするとRGBの強さに差が大きいとアラートが出たので、手動で調整できるユーザー設定モードでR(赤)=53, G(緑)=50, B(青)=48としてキャリブレーションを行いました。
X-Rite i1 Basic Pro 3によってカラーキャリブレーションで作成したICCファイルを適用し、同じくX-Rite i1 Basic Pro 3で行った品質検証(色の正確性の検証)の結果は次のようになっています。X-Rite i1 Basic Pro 3は分光式(スペクトロメーター)のカラーキャリブレータなので、測定精度はこちらの方が高いはずです。
上の測定結果ではカラーキャリブレーション前の色の正確性はΔE 1.25でしたが、カラーキャリブレーション後にX-Rite i1 Basic Pro 3で測定した色の正確性はΔE 0.4と非常に優秀な数値です。
また分光型測色計(スペクトロメーター)で測定した輝度120cd/m^2における白色点のカラースペクトラムが次のようになっています。
カラースペクトラムから発色の良いモニタを見分けるざっくりとしたポイントは『RGB各色のピークが鋭く立ち上がり、かつ高さが同程度であること』です。一般的な液晶モニタは白色LEDバックライト(青色LEDを光源として赤緑(≒黄)蛍光体を組み合わせて白色を生成する)を採用しているので青色のピークが高くかつ鋭くなります。白色を基準として測定した場合、緑と赤のピークの高さは色温度のOSD設定で若干上下します。
以上から簡単化すると『緑と赤のピークが鋭くなっているかどうか』をチェックすればカラースペクトラムの良し悪しがざっくりと判定できます。
一般的な液晶パネル(IPS/VA/TNに依らず)であれば下画像の左側のように青のピークだけが強く、残りの分離が弱い波形になりますが、LG製Nano-IPSで有名なKSF蛍光体や、Quantum Dot(量子ドット)といった最新技術が採用された液晶パネルは各色の分離が良く、ピークも急峻になります。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」については緑がややなだらかなものの、赤と青のピークは急峻で、一般的なIPS液晶パネルよりも赤緑青の3色の分離が良好です。
公式ページではLG製Nano-IPS液晶パネルや同等の技術を採用した液晶パネルとして特にアピールされていませんが、赤色に小さい山があるLG製Nano-IPS(KSF蛍光体を採用する液晶パネル)の特長が綺麗に出ています。
KSF蛍光体では赤が強く出やすいのですが、赤と青の強弱については色温度の設定の影響だと思います。
MSI Optix MEG381CQR Plusの144Hzリフレッシュレートについて
「MSI Optix MEG381CQR Plus」の最大の特徴の1つである144Hzリフレッシュレートについてチェックしていきます。まずは「MSI Optix MEG381CQR Plus」の特徴の1つである”144Hzリフレッシュレート”について、その意味自体は特に説明せずとも読者はご存知だと思いますが、一般的な60Hzリフレッシュレートの液晶モニタが1秒間に60回の画面更新を行うのに対して、144Hzリフレッシュレートであれば標準的な60Hzの2.4倍となる1秒間に144回の画面更新を行います。
最近では競技ゲーマー向け製品で240Hzの超高速リフレッシュレートなゲーミングモニタも普及しつつあり、さらには、それを1.5倍に上回る360Hzの超々高速なリフレッシュレート対応製品も各社から販売されています。
1秒間に144回の画面更新を行う144Hzリフレッシュレートの物理的なメリットとしては、単純に秒間コマ数が増えるので映像がより滑らかになります。上の章で詳しく検証したようにリフレッシュレートが上がると応答速度も上がって細部がクッキリとしたシャープな映像に見えやすくなり、加えて画面更新間隔が短くなるので表示遅延が小さくなり、一般的な60Hz環境よりもスピーディーなプレイで他者を圧倒しやすくなります。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」ではNVIDIA GeForce RTX30シリーズやNVIDIA GeForce RTX20シリーズなど最新グラフィックボードのDisplayPort1.4のビデオ出力に接続することによって、モニタリフレッシュレートを最大144Hzなどに自由に設定できます。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」がネイティブ対応するのは3840×1600解像度において最大で144Hzリフレッシュレートまでですが、OSDメニューからさらに上の160Hzや175Hzに対応するオーバークロックが可能です。
リフレッシュレートのOC方法を説明すると、OSD詳細設定を開いて設定メニューの「DPオーバークロック」の項目をオンにすると自動的にモニタが再起動します。
上の手順でリフレッシュレートのOCを適用するとモニタの自動再起動後、NVIDIAコントロールパネルにおいて175Hzなど定格最大リフレッシュレートを上回る値が新たに表示されます。
これで「MSI Optix MEG381CQR Plus」が対応可能な最大リフレッシュレートの175Hzで動作させることができます。
3840×1600解像度で最大175HzのリフレッシュレートOCに対応した製品は国内未発売のLG 38GL950G-Bなどもありますが、初期の製品が175Hzにした時にカラーフォーマットがYUV422に制限されるのに対し、「MSI Optix MEG381CQR Plus」はDisplayPort1.4 DSCに対応しているので175HzでもフルRGBで表示できるところも大きな特徴です。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」はG-Syncモジュール内蔵モニタですが、最新のG-Syncモジュールが採用されており、HDMIビデオ入力はHDMI2.0に対応しています。
HDMI2.0は接続帯域の都合で3840×1600解像度において144Hzに対応しておらず、HDMI接続時の最大リフレッシュレートは85Hzとなります。カラーフォーマットは8bit RGBです。
モニタリフレッシュレートの設定は、NVIDIA製GPUの場合は上のスクリーンショットのようにNVIDIAコントロールパネルから、AMD製GPUの場合はWindowsのディスプレイ設定から行います。
オンライン対戦FPSなど競技性の高いゲームにおいて144Hzや240Hzなど高リフレッシュレートのモニタを使用した時の実用的なアドバンテージとして、ゲーム内視線を左右に振った時の視認性が上がるという例は直感的にもわかりやすいメリットですが、その他にもゲーム内遠方に存在して動いているエネミーやオブジェクトの視認性が上がるというメリットも存在します。
下の比較動画では4分割して映像を並べていますが、右下以外の3つは右下画面の緑枠部分を拡大するよう接写して、「SONY DSC-RX100M5」の16倍速(960FPS)スーパースローモーションムービーで撮影したものになっています。リフレッシュレート別で左上は60Hz、右上は120Hz、左下は240Hzとなっていますが、赤枠で囲った建物の出入り口付近で左方向に移動する敵の動きはリフレッシュレートが上がるほど視認しやすくなるのがわかると思います。
またハイリフレッシュレートなゲーミングモニタでは表示遅延も小さくなります。
表示遅延が小さいメリットとしては、視認と操作の繰り返し応答が良くなることに加えて、例えば下の動画のように壁に隠れたターゲットが壁から出てきた時、画面に表示されるのが実際に速くなります。
240~360Hz・FPSでシステム遅延が小さい環境の攻撃側に敵(守備側)が見えているのに対して、一般的な60Hz・FPSでシステム遅延が大きい環境の守備側は敵(攻撃側)が見えていない様子がハッキリと映っています。
主観の画面表示を基準にしてみると、クロスヘア中央にターゲットをエイムしてから撃ち始めた場合、240Hzのほうが60Hzより先に着弾します。ターゲットが逃げる場合は50ms程度の差で撃ち漏らす場合もあります。
技術云々ではなく、単純に、クロスヘア中央にエイムするという同じタイミングで撃ちあっていたら、リフレッシュレートが高いモニタを使っている方が勝ちます。加えて操作と画面表示の繰り返し応答も早いので、当然、リフレッシュレートが高い方がエイムもスムーズになります。
なお「MSI Optix MEG381CQR Plus」で3840×1600解像度/144FPSを狙うには、元から軽めのPCゲームや画質設定を下げた最新PCゲームであってもグラフィックボードのGPU性能はかなり高い水準で要求されます。
ゲーミングモニタとして「MSI Optix MEG381CQR Plus」を使用するのであれば2021年最新のハイエンドGPUであるNVIDIA GeForce RTX 3080、RTX 3080 Ti、RTX 3090がおすすめです。
・GeForce RTX 30シリーズのレビュー記事一覧へ
非可逆圧縮伝送機能「Display stream compression (DSC)」について
「MSI Optix MEG381CQR Plus」が対応する非可逆圧縮伝送機能「Display stream compression (DSC)」について説明しておきます。「MSI Optix MEG381CQR Plus」はDisplayPort1.4で策定されている映像データの非可逆圧縮伝送機能「Display stream compression (DSC)」に対応しているのが大きな特徴の1つです。
DSCは映像データを非可逆圧縮しますが視覚的に画質を損なうことがなく、DisplayPortケーブル1本で3840×1600解像度/175FPS/フルRGB(12bit)の映像データの伝送が可能です。また2本のDisplayPortケーブルを使用する方式と異なり、可変リフレッシュレート同期機能やHDR表示とも互換性があります。
Cyberpunk 2077のサンプルイメージを例にDSCの効果を検証してみました。
まずはフルRGBとYCbCr422の比較ですが、表示内容によっては(割とワーストケースですが)、下のようにYCbCr422ではボヤけてしまいます。ピンクの縦縞部分がYCbCr422によるボヤけが特にわかりやすいです。一方、DSCではフルRGBと同等の画質を得られます。【原寸の比較画像リンク:RGB vs YCbCr422、RGB vs DSC】
YCbCr422では文字が色によっては滲んで見えることがありますが、DSCでは解消されてRGBと同じ表示が得られています。【原寸の比較画像リンク:RGB vs YCbCr422、RGB vs DSC】
MSI Optix MEG381CQR Plusの応答速度・表示遅延
次にゲーミングモニタのハードウェア性能として特に重要な、「MSI Optix MEG381CQR Plus」の応答速度や表示遅延についてチェックしていきます。まずは「MSI Optix MEG381CQR Plus」の応答速度について検証していきます。
なおゲーミングモニタを選ぶ、もしくはモニタの応答速度や残像を評価する上で重要な予備知識である『液晶モニタの応答速度とオーバードライブ機能』についてはこちらの記事で簡単に紹介しているので、よくわからないという人は先に確認してみてください。
・ゲーミングモニタの選び方[1] 応答速度とオーバードライブについて
「MSI Optix MEG381CQR Plus」のOSDメニュー上ではオーバードライブ機能は「応答速度」の名前で配置されています。オーバードライブ補正の強度を通常/速い/最も速いの3段階で設定ができて、標準設定は”速い”になっています。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」のオーバードライブ設定は60Hzから144Hzの全域に渡って”速い”が最適な設定値です。1種類のオーバードライブ設定で一般的な60Hzから高速な144Hzまで幅広くカバーできるところは可変オーバードライブ機能でリフレッシュレートに合わせてオーバードライブの補正強度を調整できる、G-Syncモジュール搭載モニタならではの強みです。
なおオーバードライブ設定を”最も速い”にすると過渡応答は高速になりますが盛大にオーバーシュートが発生します。
応答速度の確認には「UFO Test: Ghosting」を使用します。同テストではUFOが移動する背景カラーを選択できますが、今回の検証ではブラック/グレー/ホワイトの3色を選択しています。
背景カラーがブラックの場合は各液晶パネルにおいて応答速度は高速な数値を示すので、概ね理想的な応答を確認することになります。背景カラーがホワイトの場合の応答速度は、ドキュメントやウェブページでテキストをスクロールした時の文字の滲み度合いの参考になります。背景カラーがグレーの場合、中間色に移るまでの応答速度を比較することになるので、一般的なゲームプレイにおける物理的な残像の少なさの指標として参考になります。
まずは簡単にシャッタースピードを十分に速くして「UFO Test: Ghosting」の様子を写真撮影してみたところ、「MSI Optix MEG381CQR Plus」ではネイティブ対応の最大値、144Hzリフレッシュレートで動作させると(OD設定は”速い”)、ベストな状態ではしっかりと現在のフレームが単独で表示されます。ワーストケースでも1つ前の残像しか見えません。
ハイリフレッシュレートなIPS液晶モニタは近年増えつつありますが、実はこれが可能な応答速度を実現している製品は本当に希少です。IPS液晶モニタながら公称で応答速度が1msに対応を謳う製品だけのことはあります。
一方、リフレッシュレートOCによって対応する最大値の175Hzにすると(OD設定は”速い”)、ベストタイミングでは単独フレームが表示されるものの、オーバードライブ補正がかなり強くなり、フレーム切り替え前後ではオーバーシュートによる逆像が濃いめに出ます。
さらに「MSI Optix MEG381CQR Plus」のリフレッシュレートを変えてみたり、他の液晶モニタを比較対象にしたりしながら、「UFO Test: Ghosting」の様子を「SONY DSC-RX100M5」の16倍速(960FPS)スーパースローモーションムービーで撮影し、比較してみます。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」のリフレッシュレートをネイティブ対応する最大値の144Hzにした時、オーバードライブ設定は”速い”でベストな応答を見せます。
”通常”設定では素の残像が複数フレームに渡って見え、”最大”では過渡応答は速くなりますがオーバーシュートによる逆像が盛大に出てしまいます。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」のリフレッシュレートをOCで対応する最大値の175Hzにした時、オーバードライブ設定は”速い”で、ややオーバーシュート感はあるもののやはりベストな応答を見せます。
”通常”設定では素の残像が複数フレームに渡って見え、”最大”では過渡応答は速くなりますがオーバーシュートによる逆像が盛大に出てしまいます。
ハイリフレッシュレートで理想的な応答を見せるオーバードライブ設定は相対的に補正が強過ぎるため、リフレッシュレートを下げるとオーバーシュートが発生してしまうことが多いですが、「MSI Optix MEG381CQR Plus」は144Hzや175Hz OCで最適な応答を見せる”速い”設定のままで、60~120Hzのリフレッシュレートでも綺麗な応答を見せます。オーバードライブ設定については基本的に手を加える必要はありません。
一応、60Hzにおける応答を確認しておくと、オーバードライブ設定を”通常”に下げると過渡応答が若干遅くなり、素の残像が出てしまうので、60Hz前後で最適な応答を見せる設定もやはり”速い”です
ここからはSONY DSC-RX100M5の960FPS(16倍速)よりもさらに高速な5760FPS(96倍速)のスーパースローモーションカメラを使用して「MSI Optix MEG381CQR Plus」の応答速度を比較検証していきます。
5760FPSスーパースローでも144Hz時のオーバードライブ設定について確認しておくと、960FPSスーパースローでも見た通り、”速い”で最適な応答を見せ、”最も速い”だと過渡応答は高速になりますがオーバーシュートによる逆像が盛大に発生してしまいます。
144Hz固定だけでなく、VRR同期でリフレッシュレートが下がった時の応答を含め、総合的に考えても、オーバードライブ設定は”速い”で決め打ちにすればOKです。
リフレッシュレートOCで対応する175Hzや160Hzについてもオーバードライブ設定別の応答速度を確認しておくと、オーバーシュート感があるものの、やはり”速い”が最適なOD設定です。
ただ、60Hz~144Hzまでのオーバードライブ補正でもやや過渡応答を重視した感じはあったものの、それなりにバランスが取れていましたが、OCで対応する160Hzや175Hzで補正が強過ぎるという印象は否めません。もう少し上手くチューニングできたのではないか、というのが正直なところ。
続いて同等スペックの液晶モニタと応答速度を比較してみました。
比較対象には、ほぼ同スペックな「LG 38GL950G-B」と「Alienware AW3821DW」を使用し、144Hzリフレッシュレートで統一しています。
3840×1600解像度/144Hzの液晶パネルはLGが製造元なので、やはり「LG 38GL950G-B」はオーバードライブ補正のチューニングが一番綺麗です。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」と「Alienware AW3821DW」は過渡応答は速いものの、補正が少し強く、オーバーシュートによる逆像を感じます。とはいえ、144Hz時の逆像については実用上、体感するほどではないと思います。
ついでに、最近発売の相次いでいる4K解像度/144Hz対応かつHDMI2.1ビデオ入力搭載の「ASUS TUF Gaming VG28UQL1A」と「LG 27GP950-B」と「MSI Optix MPG321UR-QD」とも、144Hzリフレッシュレートで統一して比較してみました。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」は1ms GTGという同等スペックだけあって(ODチューニングの問題でややオーバーシュートしているものの)、Innolux製パネルの「ASUS TUF Gaming VG28UQL1A」やLG製パネルの「LG 27GP950-B」とほぼ同等な性能です。
なおAUO製パネルの「MSI Optix MPG321UR-QD」は量子ドット技術採用で発色が飛び抜けて良い反面、応答速度が遅いので、比較機種の中では残像がハッキリ出ています。
下は960FPSスーパースローモーション動画になりますが、175Hzで「MSI Optix MEG381CQR Plus」と「LG 38GL950G-B」を比較すると、やはり「LG 38GL950G-B」のほうが綺麗な応答を見せています。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」のオーバードライブ補正については、もう少しチューニングの余地があったのではないかなと。(液晶パネル製造元の製品なので液晶パネルが選別されているという可能性もあるものの)
「UFO Test: Ghosting」において下の写真のようにUFOが微かに表示された瞬間を始点に、その地点のUFOが完全に消えた時点を終点にして、その間隔のフレーム数を応答速度として算出し比較してみました。なおオーバードライブ機能によって発生するオーバーシュート/アンダーシュートによる逆像が発生してから消えるまでの時間は別に計算しています。
測定には240Hz未満のモニタではSONY DSC-RX100M5の960FPSスーパースローモーションを使用していますが、240Hzを超えるモニタでは5760FPSのスーパースローモーションを使用しており、その場合は末尾に”*”マークを添えています。
評価の目安として、”1000msをリフレッシュレートで割って2倍した数値”よりも測定値が小さければ、画面更新に応答速度が追いついています。60Hzの場合は33.3ms、120Hzの場合は16.6ms、144Hzの場合は13.9ms、240Hzの場合は8.3ms、360Hzの場合は5.6msを下回っていればOKです。
まずは背景カラーがブラックの時の「MSI Optix MEG381CQR Plus」やその他の比較対象モニタの応答速度の計測結果となります。背景カラーがブラックの場合は各液晶パネルにおいて応答速度は高速な数値を示すので、概ね理想的な応答を確認することになります。
続いて背景カラーがホワイトの時の「MSI Optix MEG381CQR Plus」やその他の比較対象モニタの応答速度の計測結果となります。背景カラーがホワイトの場合の応答速度は、ドキュメントやウェブページでテキストをスクロールした時の文字の滲み度合いの参考になります。
最後に背景カラーがグレーの時の「MSI Optix MEG381CQR Plus」やその他の比較対象モニタの応答速度の計測結果となります。背景カラーがグレーの場合、中間色に移るまでの応答速度を比較することになるので、一般的なゲームプレイにおける物理的な残像の少なさの指標として参考になります。
最後に「MSI Optix MEG381CQR Plus」の表示遅延(内部遅延)について測定を行いました。
モニタにはGPUのビデオ出力が送られてきてから実際にモニタに表示されるまで遅延が存在し、この遅延が大きいと例えば、FPSゲームでゲームパッドのトリガーやマウスのクリックによる操作からワンテンポ遅れて、マズルフラッシュが表示される、といった現象が発生します。人間は当然目で見てから操作するので、格闘ゲームやFPSゲームなど1,2フレームを争うような競技性の高いゲームにおいてはモニタの表示遅延が可能な限り小さいことが望まれます。
システム表示遅延やディスプレイ表示遅延の測定には、フォトセンサーを使用した特殊な測定機器「PC Gaming Latency Tester」を使用しています。当サイトのレビュー用に特注した機器なので、詳細についてはこちらの記事を参照してください。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」やその他の比較モニタのディスプレイ表示遅延の測定結果は次のようになりました。測定方法的に遅延が2ms以下であればディスプレイ内部の表示遅延は誤差の範囲内で十分に小さいと考えてOKです。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」は120Hzや144Hzのハイリフレッシュレートでは理想的なディスプレイ表示遅延を発揮していますが、60Hz動作において3~4ms程度ではあるものの遅延が大きくなりました。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」やその他の比較モニタのシステム表示遅延の測定結果は次のようになりました。この測定値は一般的なPCゲームにおける操作から画面表示の変化までの遅延に一致します。
グラフの通りリフレッシュレートを上げると応答速度だけでなく表示遅延も改善するのでゲーマーにとってハイリフレッシュレートなゲーミングモニタを選択するメリットは大きいということが分かると思います。
MSI Optix MEG381CQR PlusのG-Syncについて
続いて「MSI Optix MEG381CQR Plus」の大きな特徴の1つ、可変リフレッシュレート同期機能「NVIDIA G-Sync」についてチェックしていきます。モニタの画面更新(リフレッシュ)に関する基本的な予備知識や、「AMD FreeSync (VESA Adaptive-Sync)」と「NVIDIA G-Sync Compatible」の関係についてはこちらの記事を参考にしてください。
・ゲーミングモニタの選び方[3] FreeSyncとG-Sync Compatibleについて
なお当サイトのレビューではNVIDIA環境について、G-Syncモジュールが搭載されたモニタにおける可変リフレッシュレート同期機能を単純にG-Syncと呼び、AMD FreeSync(VESA Adaptive-Sync)に対応したモニタにおける可変リフレッシュレート同期機能はG-Sync CompatibleもしくはAdaptive-Syncと呼びます。またドライバでそのモニタが正式にサポートされている場合はG-Sync Compatible認証取得済みと補足します。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」は可変リフレッシュレート同期機能のために独自のNVIDIA G-Syncモジュールが内蔵されたゲーミングモニタです。
従来のG-Syncモジュール内蔵モニタはNVIDIA製GPU環境でしか可変リフレッシュレート同期機能を利用できませんでしたが、「MSI Optix MEG381CQR Plus」はAMD製GPU環境でも使用できます。
「NVIDIA G-Sync」はモニタ側に専用モジュールを搭載しており、その分高価ですが、「AMD FreeSync」とは違って可変リフレッシュレート型同期機能を使用可能な映像ソースのフレームレートについて、モニタに依存した制限が基本的に存在しないというメリットがあります。
またG-Syncモジュール内蔵モニタは「可変オーバードライブ」にも対応しオーバードライブの補正強度をリフレッシュレートに合わせて調整してくれるので、可変リフレッシュレート同期機能によってリフレッシュレートが変動しても、リフレッシュレートが下がった時にオーバーシュートによる色滲み(逆像)が生じにくいというメリットもあります。
「AMD FreeSync (VESA Adaptive-Sync) / NVIDIA G-Sync Compatible」で対応可能なリフレッシュレート(フレームレート)の下限は40~48Hz程度ですが、G-Syncモジュールを内蔵する「MSI Optix MEG381CQR Plus」は下限1桁Hzの範囲内で可変リフレッシュレート同期機能に対応しています。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」に搭載された2基のHDMI入力はNVIDIA製GPU環境において、G-Sync対応モニタとして認識され、可変リフレッシュレート同期機能が使用できます。
またAMD製GPUのRadeon RX 6000シリーズと最新ドライバRadeon Software Adrenalin 2021 Edition 21.12.1で検証したところ、「MSI Optix MEG381CQR Plus」はDisplayPortビデオ入力とHDMIビデオ入力の両方でAMD FreeSyncが使用できました。
NVIDIA G-Sync(VRR同期機能)が正常に動作してリフレッシュレートが可変になると、「MSI Optix MEG381CQR Plus」のリフレッシュレート表示機能によってオーバーレイ表示されるリアルタイムリフレッシュレートがフレームレートに合わせて変動するようになります。
可変動作リフレッシュレート同期機能が正常に動作しているかは、フレームレート(リアルタイムリフレッシュレート)がゲーム内フレームレートに合わせて変動しているかどうかを見て確認してください。
NVIDIA G-SyncやG-Sync Compatibleの使い方
「MSI Optix MEG381CQR Plus」で可変リフレッシュレート同期機能「NVIDIA G-Sync / G-Sync Compatible」を有効化する手順について説明します。可変リフレッシュレート同期機能「NVIDIA G-Sync」の使い方は非常に簡単で、「MSI Optix MEG381CQR Plus」をNVIDIA製GPUのDisplayPortビデオ出力に接続し、NVIDIAコントロールパネル上からG-Syncを有効にすると、以降はゲーム内の垂直同期制御はドライバが上書きする形で、G-Syncによってモニタ側の更新タイミングが制御されるようになります。
2019年1月15日以降の最新ドライバによってNVIDIA GeForce環境でもAdaptive-Syncが利用可能になりました。ドライバの更新に合わせてG-Sync Compatible認証を取得するモニタが増えています。
417.71以降の最新ドライバをインストールして、DisplayPortビデオ出力(一部ではHDMIビデオ出力も)にAdaptive-Sync対応モニタを接続すると、G-Sync対応モニタを接続した時と同様にAdaptive-Syncを有効化するための設定が、NVIDIAコントロールパネル上の「G-Syncの設定」に表示されます。
「G-Sync、G-Syncとの互換性を有効化(Enable G-Sync, G-Sync Compatible)」のチェックボックスをチェックして、下のモニタアイコンに使用するモニタの名前が表示・選択されていることを確認し、適用をクリックすればNVIDIA GeForce環境でAdaptive-Syncを有効化できます。
なおG-Sync Compatible認証を取得していない一般のAMD FreeSync/VESA Adaptive-Sync対応モニタでも、互換性が検証されていないと注記が表示されますが、NVIDIA製GPU環境においてAdaptive-Syncを利用できます。
AMD FreeSyncの使い方
「MSI Optix MEG381CQR Plus」で可変リフレッシュレート同期機能「AMD FreeSync」を有効化する手順について説明します。AMD製GPU搭載PCの場合はRadeon設定のウィンドウ右上にある歯車アイコンを選択、トップメニュータブからディスプレイを選択の手順で表示される「Radeon FreeSync」のスライドスイッチから機能を有効化します。
また上で紹介した参考記事中で解説しているように、AMD FreeSyncではテアリング解消とマウス遅延低減のどちらを優先するかで垂直同期の有無を各自で選択する必要があります。垂直同期は通常ゲーム内設定でON/OFFの切り替えが可能ですが、ドライバ側が上書きしてゲーム内からは切り替えられない場合があります。ゲーム内で設定して希望通りの動作にならない時はRadeon Settingsのゲームプロファイルもチェックしてください。
NVIDIA G-Syncの効果
可変リフレッシュレート同期機能の「NVIDIA G-Sync」や、「AMD FreeSync (VESA Adaptive-Sync) / NVIDIA G-Sync Compatible」の効果やメリットについて説明していきます。後者については機能的にほぼ同じなので以降まとめてFreeSyncと呼ぶことがあります。可変リフレッシュレート同期機能の検証に際してはリプレイ機能があって同一シーンで検証がしやすいので「Project Cars 2」を使用しています。またフレームレートやテアリングの発生の様子を確認しやすいように、画面左上にはGPUフレームレートOSD、画面左端にはGPUフレームバッファで色の変わるカラーバーが表示されるようにしています。加えてモニタが対応していればモニタOSDのリフレッシュレート表示機能も使用します。
画面右上のフレームレートはGPUフレームバッファから算出されているので必ずしもリフレッシュレートとは一致しません。画面左端のカラーバーは連続するフレーム間、つまりn番目とn+1番目のフレームではそれぞれ異なる色になっているため、同時に複数色のカラーバーが表示されている画面はテアリングが発生していることを意味します。
まずは同期なし、垂直同期、G-Syncの違いを分かりやすく体感してもらうため、モニタリフレッシュレートを60HzにGPU側出力を50FPS前後になるようにして、「SONY DSC-RX100M5」の16倍速(960FPS)スーパースローモーションムービーで撮影して、画面表示の様子を比較してみました。
同期なし、垂直同期、G-Syncのいずれも50FPS前後の映像ソースが表示されていますが、同期なしではテアリングが発生し、垂直同期ではスタッター(カクつき)が発生しているのがわかります。一方でG-Sync有効ではテアリングもスタッターも一切発生していません。4K解像度のように高フレームレートを稼ぐのが難しい超高解像度において可変リフレッシュレート同期機能「NVIDIA G-Sync」が快適なゲームプレイに与える影響はかなり大きいと思います。
なお上動画の右下にはG-Sync有効下でリフレッシュレートを超える映像ソースが表示された場合の画面を表示しています。G-Sync有効下において映像フレームレートがリフレッシュレートを上回ると、動画のようにテアリングが発生します。
G-Sync対応モニタでは通常はドライバによって垂直同期設定が上書きされてそういった現象が発生しないように制御されるのですが、実際の挙動はゲームによって異なるという実状があります。
G-Sync有効時にゲーム内設定の垂直同期を有効にするとモニタリフレッシュレートを上回らないようにするものもありますが、垂直同期でフレームレートの上限を上手く制御できない場合は、NVIDIAコントロールパネルの「Max Frame Rate」に”リフレッシュレートから3,4FPSを引いた値”を指定してください。(グローバル設定だけでなくゲームタイトル別に設定が可能)
NVIDIAコントロールパネルの設定以外にもRivaTunerやNvidia Profile Inspectorを使用してゲーム内フレームレートがモニタリフレッシュレートを上回らないように設定することが可能です。
AMD環境においてもFreeSyncのみを有効した時に映像フレームレートが対応フレームレート範囲外になるとテアリングが発生します。リフレッシュレートを上回ってしまう場合については、Radeon設定のRadeon Chillの最大FPSに”リフレッシュレートから3,4FPSを引いた値”を指定してください。(グローバル設定だけでなくゲームタイトル別に設定が可能)
以下、「ASUS ROG SWIFT PG27UQ」を使用した検証結果を元にして、NVIDIA G-Syncの効果やメリットについて紹介していきます。
「ASUS ROG SWIFT PG27UQ」の4K解像度120Hリフレッシュレートにおいて、ゲーム内フレームレートが50FPS程度になる映像を使用して、同期なし、垂直同期、G-Syncを比較してみました。右下の分割画面には比較対象として同じ映像で60Hzリフレッシュレートの垂直同期を載せています。
左上の同期なしは盛大にテアリングが発生しています。4K解像度についてはGPU負荷的に40~60FPSを狙う高画質ゲームが多いので画質を重視するなら同期機能は必須だと思います。右側の垂直同期の60Hzと120Hzを比較すると同じ映像であっても画面更新間隔は小さくなるので、120Hzのほうがスタッターによるカクつきの違和感は減っています。それでも垂直同期120Hzでは細かいスタッターがありますが、左下のG-Sync有効ではスタッターもテアリングもなく綺麗で滑らかな表示が実現できています。
さらに「ASUS ROG SWIFT PG27UQ」の4K解像度120Hリフレッシュレートにおいて、ゲーム内フレームレートが100FPS程度になる映像を使用して、同期なし、垂直同期、G-Syncを比較してみました。右下の分割画面には比較対象として50FPS程度のG-Syncを載せています。
G-Sync有効であれば同期なしのテアリングや垂直同期のスタッターに悩まされることなく滑らかで綺麗な映像が表示できています。G-Syncの50FPSと100FPSを比較すると当然ですが100FPSの方がコマ割りが増えるので16倍速スローモーションでもスムーズに見えます。
またPUBGやCS:GOのようなオンライン対戦FPSや格闘ゲームなど1,2フレームを争う競技性の高いPCゲームでは、表示遅延(入力遅延)が発生する垂直同期は嫌われる傾向にありますが、144Hzや240Hzといったハイリフレッシュレートモニタにおいて、同期機能を無効化した場合に発生するテアリングがどのように影響するのか検証してみました。
テアリングはモニタ表示更新中のフレームバッファの更新で発生しますが、目で見た時の違和感はn番目とn+1番目のフレームの絵の差に影響されます。コマ割りが細かくなる高フレームレートではn番目とn+1番目の絵の違いは当然、低フレームレートの場合よりも小さくなります。そのため50FPSでは画面の分断のように知覚できたテアリングは、200FPSのような高フレームレートでは細かいノイズのような形で知覚されます。
100FPSを超える高フレームレートでは大きな分断に見えるテアリングの代わりに、細かいノイズのように感じるテアリングが増えてきます。『細かいノイズの発生程度であれば高リフレッシュレートモニタのテアリングは実用上は大した問題ではなく、可変リフレッシュレート同期機能は不要である』という意見がありますが、高リフレッシュレートモニタのアドバンテージとして先に解説した「ゲーム内遠方に存在して動いているエネミーやオブジェクトの視認性」と合わせて考えると、このノイズの有無は遠方の細かいエネミーやオブジェクトの発見に影響します。なので高リフレッシュレートモニタを使用するのであれば可変リフレッシュレート同期機能はあったほうがいい、というのが管理人の意見です。
MSI Optix MEG381CQR PlusのHDR表示やHDCP対応について
最後に「MSI Optix MEG381CQR Plus」のHDR表示やHDCP対応(4Kエミュレート)について簡単にチェックします。HDR表示やCSゲーム機対応について | |
HDMI ver, ポート数 |
HDMI2.0×2 |
HDR表示 | 対応 |
VRR同期 | 併用可能 |
カラーフォーマット DisplayPort1.4 |
3840×1600/175Hz/10bit RGB (手動設定で12bit RGBも) |
カラーフォーマット HDMI2.1 |
3840×1600/85Hz/8bit RGB 3840×1600/60Hz/12bit RGB |
ピーク輝度(実測) | 680cd/m^2 (可変バックライト オン) 500cd/m^2 (可変バックライト オフ) |
輝度認証 | VESA DisplayHDR 600 |
ローカルディミング | 対応、1D型 32分割 |
4Kエミュレート | 非対応 |
PlayStation 5 | フルHD/120FPS/HDR対応 |
Xbox Series X/S | WQHD/120FPS対応 HDR非対応(4K非対応なので) |
HDR表示への対応やカラーフォーマットについて
「MSI Optix MEG381CQR Plus」はHDR表示に対応しており、HDR表示においてリアルな表現が可能である(VESA DisplayHDR 600認証取得)というNVIDIAの指定水準もクリアしています。可変リフレッシュレート同期機能G-Sync(モジュール版)の対応を前提としてNVIDIAが至高のゲーミングモニタと認定するG-Sync Ultimate認証も取得しています。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」ではOSD設定等は必要なく標準でHDR信号を受け付ける状態になっており、HDR入力を検出するとOSDメニューの右上のHDRの項目がオンになります。
HDR映像ソースを受け付けるとHDR表示モードに自動で切り替わり、ディスプレイ輝度など一部のOSD設定はグレーアウトして設定できなくなります。
なおHDR切り替え後はグレーアウトして変更できなくなりますが、色温度の設定はHDRモード切替直前のSDR設定が引き継がれるようです。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」は3840×1600解像度/175Hz/G-Sync有効においてHDR表示を併用することができ、DisplayPort1.4 DSCにも対応しているのでカラーフォーマットは10bit RGBとなります。
デフォルトのカラー設定では10bit RGBでしたが、手動設定で12bit RGBにも設定が可能でした。
また「MSI Optix MEG381CQR Plus」のHDMI2.0ビデオ入力は3840×1600解像度において85Hzが最大リフレッシュレートですが、3840×1600/85Hz/HDR表示において、対応するカラーフォーマットはRGB 8bitです。
HDMI2.0ビデオ入力においてリフレッシュレートを60Hzに下げると、HDR表示におけるデフォルトのカラーフォーマットが12bit RGBになります。(なぜか10bit RGBを選択できません)
HDRについて簡単に説明すると、HDR(ハイダイナミックレンジ)というのは、RGBの光の三原色の映像情報に加えて、輝度(明るさ)の情報が備わった映像ソースのことです。
従来の表示機器や映像ソースでは10^3程度のダイナミックレンジしかありませんでしたが、HDRに対応することでダイナミックレンジが10^5程度と100倍近く拡張され、従来よりも細かい階調で明るさや暗さを表現できるようになり、「明るい場所は明るく、暗い場所は暗く」なるように画面の明るさを操作することで、白飛びや黒潰れをなくして高画質を実現しています。
HDRに関する説明は色々とあると思いますが、管理人は『明るい場所はより明るく、暗い場所はより暗く』と大雑把に理解しています。
「明るい場所は明るく、暗い場所は暗く」するということは必ずしも”見えやすく”なるわけではありません。というか暗い場所は暗くなるので必然、暗い部分は見えにくくなります。逆に明るい場所が明るくなったら見えやすくなるかというと、再現可能な輝度の領域が増すので、ディスプレイによる描画は現実に近づきますが、太陽を覗き込んだ時のように特に明るい場所の周辺は光で潰れて(目の調光機能的な問題で)見えにくくなります。もちろん明暗が分かれることで境界線がクッキリして見えやすくなる場合もあります。
一部のゲーミングモニタに暗所を明るく(白く)して見えやすくする機能があるように、HDR表示は見やすさには直結しないので、見やすさという意味で画質が良くなるのかというと、その点はケースバイケースです。SDRダイナミックレンジの範囲内で平滑化されていた時に比べて、暗い部分が強調されることを考えると見えにくさの方が体感しやすい気がします。
HDRは原理的にはモニタから見える映像を”リアル”に近づける機能です。ただし実際のところはモニタ個別の色調設定などの都合で鮮やかになり過ぎたり色味が変わったりするので、「実際の視覚と同じ」という意味でリアルかというと疑問符が付くのですが。「明るい場所は明るく、暗い場所は暗く」なるので立体感は増して、平面表示の中に奥行を感じやすくなるという点ではリアルな表示に近づきます。個人的にはHDR表示の効果はSDRに比べて、鮮やかになって、立体感が増すと感じています。
4Kモニタの広告をフルHDモニタで見る以上に、SDRモニタでHDRについて体感的に理解することは困難です。なのでHDRについては店頭など実機で体験して気に入れば購入するくらいが正直なところおすすめです。HDRについては正直に言って”百聞は一見に如かず”な機能です。SDRモニタ上で調べるよりもHDR表示の実機を見て気に入るかどうかが全てな機能だと思います。
HDR表示におけるディスプレイ輝度やローカルディミングについて
「MSI Optix MEG381CQR Plus」は、HDR表示におけるピーク輝度は最大600nits(cd/m^2)で、VESAがPCモニター向けに展開している輝度認証のDisplayHDR 600を取得しています。VESAがMicrosoft Store上で無料アプリとして公開しているVESA DisplayHDR Compliance Testsから、「MSI Optix MEG381CQR Plus」のディスプレイ輝度の扱いが確認できました。(データの読み方については管理人も怪しいので参考までに)
HDRモードにおける「MSI Optix MEG381CQR Plus」のディスプレイ輝度は高輝度領域の広さや高輝度表示の継続時間に依存するので、i1 Display Pro Plusを使用してHDR時の最大輝度を条件別で測定してみました。なお持続最大輝度は十数秒後で測定しているのでもう少し下がる可能性もあります。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」は可変バックライト(ローカルディミング)を有効にすることで、10%部分など一定以下の領域なら持続的に、全体表示の場合は数秒の短時間に限られますが、670~680cd/m^2以上という非常に高い輝度を発揮できました。
全体については680cd/m^2以上をキープできるのは数秒程度の短時間ですが、それ以降も500cd/m^2近い明るさをキープできました。
なおHDR映像ソースにおいて可変バックライトを無効化すると最大輝度は条件問わず440cd/m^2程度で固定となり、SDR表示において輝度設定を100%にした時と同等の状態になります。
また「MSI Optix MEG381CQR Plus」にはOSD設定として「可変バックライト(Variable Backlight)」がありますが、HDR表示モードになると同機能が自動的に有効になります。設定変更で無効化することも可能です。
可変バックライトの設定値はMode 0/1/2の3段階です。モード0はHDR対応PCゲーミングに最適なモードで、モード2は写真編集などデスクトップ作業に最適なモード、モード1はその中間とのこと。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」の可変バックライトは単純に輝度が変動するだけでなく、縦長の短冊状に32ゾーンと分割数は少ないですがローカルディミング(バックライト部分駆動)にも対応しています。
下の動画を見ての通り、「MSI Optix MEG381CQR Plus」はローカルディミングに対応しているものの、縦長の短冊状に32分割と分割数が少ないので輝点に対してかなりの広範囲でバックライトが点灯してしまいます。
例えば、実際のPCゲームでも下写真の左側では洞窟の奥はバックライトが消灯してしっかりと暗いですが、右側のように視点を移動すると岩壁の明るさに引っ張られてバックライトが点灯するので洞窟の部分が靄がかかったように見えてしまいます。
ローカルディミングを採用するのであれば、少なくとも2次元型かつ100単位のゾーン数は実現して欲しいところです。
まず分かりやすいところから、可変バックライトをオフにした状態と、オン(Mode 0)にした状態を比較した動画が次のようになっています。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」のローカルディミングは分割数が少ないので輝点の輪郭を大幅に超えてバックライトが点灯するものの、輝点がなければ(エリアの表示内容が暗ければ)、その場所のバックライトは消灯されるので黒の表現力が高まります。
続いて「MSI Optix MEG381CQR Plus」のローカルディミングを可変バックライトの設定別に比較してみました。まずはPCゲーミングに最適とされるMode 0と、デスクトップ作業に最適とされるMode 2を比較した動画です。
Mode 0は動きの多いPCゲーミングに最適とされるだけあって、輝点に対するバックライトの点灯は比較的に狭くなり、追従も高速です。
Mode 2は輝点に対して周辺もさらに広い範囲でバックライトが点灯しハロー現象が確認でき、追従もゆっくりでバックライトが尾を引く感じです。代わりに輝点から消灯部分までのバックライトのグラデーションがなだらかなので、デスクトップでバックライトの境界に違和感を覚えにくい動作になっています。
最後にPCゲーミングに最適とされるMode 0と、中間設定のMode 1を比較した動画です。
この2つについては目視でも違いが分かり難く、Mode 0に比べてMode 1のほうがハロー現象で点灯するバックライトが広く、追従も遅い傾向が少しあるかな?という程度です。
あと動画では分かり難いのですが、カバー範囲が狭い(逆に言うとハローが生じにくい)ほど点滅しやすいのでMode 0ではバックライトの点滅が気になるという人がいるかもしれません。そういった場合はMode 1で、問題なければMode 0というくらいの使い分けでいいともいます。
CSゲーム機接続時の4KエミュレートやHDCP対応について
「MSI Optix MEG381CQR Plus」は3840×1600解像度の21:10アスペクト比ですが、CSゲーム機を接続した場合、中央に16:9アスペクト比で横伸びせずに表示が可能です。対応解像度はフルHDもしくはWQHDですが垂直1600に最大化スケーリングされます。「MSI Optix MEG381CQR Plus」のサブ入力として設置されている2基のHDMI端子はHDMI2.0ですが、4Kエミュレートには対応していません。
PlayStation 5を「MSI Optix MEG381CQR Plus」に接続した場合、HDR表示が可能、フルHD/120FPSに対応します。4Kエミュレートに非対応なのでHDCPバージョンは1.4です。
Xbox Series X/Sは1440pにも対応しているので2560×1440解像度でビデオ出力が可能(垂直1600にリサイズ)、加えて120Hzリフレッシュレートや可変リフレッシュレート同期機能も利用できます。
ただしXbox Series X/SでHDR表示をサポートするのは4K解像度のみなので、4Kエミュレートに非対応の「MSI Optix MEG381CQR Plus」は、Xbox Series X/Sを接続した時にHDR表示を行うことはできません。
MSI Optix MEG381CQR Plusのレビューまとめ
最後に「MSI Optix MEG381CQR Plus」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。良いところ
- 24:10ウルトラワイドで3840×1600(UWQHD+)の高解像度、37.5インチサイズ
- 発色や視野角など画質に優れたIPS液晶パネル(非公式ながらNano IPS技術採用)
- 液晶パネルは反射防止のアンチグレア
- ビデオ入力はDisplayPort1.4とHDMI2.0×2の3系統
- ネイティブ144Hzリフレッシュレートの高速動作 (HDMIは85Hzまで)
- OC機能で最大175Hzリフレッシュレート/12bit RGBに対応
- IPS液晶パネルとしては最速クラスの応答速度
- 全ての入力で可変リフレッシュレート同期機能NVIDIA G-Syncに対応
- AMD製GPUでも可変リフレッシュレート同期機能を使用できる
- HDR表示に対応し(G-Sync併用可)、VESA DisplayHDR 600を取得
- G-Syncモジュール版&DisplayHDR 600で、G-Sync Ultimate認証も取得
- モニタ本体重量8.1kgかつVESAマウント対応でモニターアームを使用可能
- モニタ上端にカメラを設置可能な1/4ネジマウントアダプタが付属
- OC対応の160Hzや175HzはOD補正が強め
- ローカルディミングは1D型の32分割で分割数が少ない
- HDMIは4K/60FPSやHDCP2.3など4Kエミュレート機能に非対応
- 税込み22万円程度と非常に高価
「MSI Optix MEG381CQR Plus」の魅力はまず、ウルトラワイド37.5インチの大画面で3840×1600というほぼ4Kな超高解像度ながらネイティブ144Hzリフレッシュレートに対応するところです。さらに同等スペックの他社製品を上回るポイントとして、DisplayPort1.4 DSCに対応しているので、リフレッシュレートOCによる最大175Hzでも12bit RGBのHDR表示が可能となっています。
リフレッシュレートの高さもさることながら、IPS液晶パネル史上最速なのではないかというくらいの高速応答を発揮します。360Hz対応のAUO製パネルのように他社も追い上げているものの、IPS液晶パネルの応答速度についてはやはりLG製パネルが頭一つ飛びぬけており、性能面で安心感があります。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」は内蔵の専用モジュールによって動作する可変リフレッシュレート同期機能NVIDIA G-Syncに対応しているところももう一つの大きな魅力です。可変オーバードライブにも対応するのでOSD設定上の1つのOD設定に決め打ちしておけば、リフレッシュレートに依らず最適な応答を見せてくれます。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」に内蔵されているのは第4世代ともいうべきG-Syncモジュールになっており、DisplayPort1.4は視覚損失がない圧縮機能DSCによって3840×1600/144Hz(175Hz OC)/HDR 12bit RGB/VRR同期に対応しています。
「MSI Optix MEG381CQR Plus」は3840×1600超高解像度による高精細、144Hz/175Hz OCかつG-Sync対応のヌルヌル感、VESA DisplayHDR 600認証取得のリアルなHDR表現を、曲率2300で湾曲するウルトラワイド37.5インチの大画面で満喫できるので、至高の没入感が得られます。NVIDIAが至高のゲーミングモニタと認定するG-Sync Ultimate認証を取得しているのも納得な製品です。
以上、「MSI Optix MEG381CQR Plus」のレビューでした。
記事が参考になったと思ったら、ツイートの共有(リツイートやいいね)をお願いします。
3840×1600解像度かつ175Hzのウルトラワイド37.5インチIPS液晶ゲーミングモニタ「MSI Optix MEG381CQR Plus」をレビュー。
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) December 15, 2021
G-Sync Ultimate認証取得で究極の没入感を実現したゲーミングモニタを徹底検証https://t.co/9hruTjpeUZ pic.twitter.com/IqjuXPxKNB
関連記事
・予算と性能で選ぶオススメのゲーミングモニタを解説・PCモニタ・ディスプレイのレビュー記事一覧へ
・PS5にオススメなゲーミングモニタを解説。HDMI2.1搭載や120FPS対応も!
・「ASUS TUF Gaming VG28UQL1A」をレビュー
・「LG 27GP950-B」をレビュー。HDMI2.1対応アップグレードモデルを徹底検証
・「MSI Optix MPG321UR-QD」をレビュー。量子ドットでプロ級の発色
・「ASUS ROG Swift 360Hz PG259QN」をレビュー
・「Acer Nitro XV282K KV」をレビュー。HDMI2.1搭載でPS5に最適!
・次世代ゲーミング環境のベストパートナー「LG OLED48CXPJA」をレビュー
・「Acer Predator XB323QK NV」をレビュー。31.5インチでHDMI2.1も搭載!
・360Hz対応フルスペック版が6.6万円!? 「Alienware AW2521H」をレビュー
・「Alienware AW3821DW」をレビュー。G-Sync Ultimateで究極の没入感
・2000nitsの圧倒的な高輝度表現!「Samsung Odyssey Neo G9」をレビュー
・280HzのIPS液晶が最速を更新「ASUS TUF Gaming VG279QM」をレビュー
・GamingOSD2.0が超便利!「MSI OPTIX MAG251RX」をレビュー
・「ZOWIE XL2746K」をレビュー。プロと同じモニタ&設定で勝利を目指す!
(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
スポンサードリンク