Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB


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GeForce RTX 4060 Ti 16GBグラフィックボードとしてPalitからリリースされた、実はそれほど大きくない全長250mm、3スロット占有3連ファンGPUクーラー搭載のハイパフォーマンスモデル「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB(型番:NE6406T019T1-1061J)」をレビューします。
RTX40シリーズのミドルクラス上位モデルRTX 4060 Tiが、前世代同クラスRTX 3060 Tiをどの程度上回り、前世代アッパーミドルのRTX 3070にどれくらい迫るのか、実ゲームのベンチマークでグラフィック性能を徹底比較します。

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製品公式ページ:https://www.palit.com/palit/vgapro.php?id=4967





Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB レビュー目次


1.Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GBの外観
2.Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GBの分解


3.Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GBの検証機材・GPU概要

4.Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GBのゲーム性能

5.Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GBの温度・消費電力・ファンノイズ

6.Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GBのレビューまとめ



【機材協力:サードウェーブ】



Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GBの外観

早速、「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」を開封していきます。
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外パッケージの中には黒色段ボールの内パッケージが入っており、スポンジ蓋を外すと、スポンジスペーサー&静電防止ビニール袋という一般的な梱包でグラフィックボード本体が鎮座していました。
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「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」のグラフィックボード本体を見ていきます。
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「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」の外装の大部分は黒色プラスチック製ですが、メッシュ風に加工された部分があったりと重厚なデザインなので安っぽさは感じません。
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「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」は全長250mmです。
3連ファンGPUクーラーですが意外とサイズは小さめになっていて、近年主流なオープンスペースタイプのPCケースはもちろん、PCケースフロントにストレージベイがある少し古めのPCケースにも搭載できそうなサイズ感です。
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「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」はPCIEブラケットからはみ出す高さ方向も+数mm以下に収まっており、PCケースサイドパネルとの干渉についても心配はありません。
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サンプルイメージだけ見るとRTX 4070など上位GPUのJetStreamモデルのように全長300mmを超える大型モデルのように感じますが、「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」は”全長250mm”なので実機はかなり小ぶりです。
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「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」の3連ファンGPUクーラーには80mm径の冷却ファンが3基設置されています。
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3基のファンは「左右」と「中央」の2つに分けて、専用アプリケーションのThunderMasterで個別に速度制御が可能です。
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RTX 4060 Ti 16GBは定格でTGP160Wの省電力性能に優れたGPUですが、「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」には大型GPUクーラーが採用されており、PCIEスロットを3スロット占有します。
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「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」の補助電源数はRTX 4060 Tiとしては一般的なPCIE 8PIN×1となっています。
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RTX 4070 SUPER以上の上位モデルには補助電源コネクタとして、16PIN(12+4PIN)でPCIE5.0補助電源と呼ばれることの多い、最新電源コネクタ 12VHPWRが採用されていますが、RTX 4060 Tiは基本的に従来規格のPCIE 8PIN×1(もしくは×2)なので既存環境からのアップグレードでPCIE補助電源の規格について気にする必要はありません。
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「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」のビデオ出力はリファレンス仕様と同じくHDMI2.1×1、DisplayPort1.4×3の4基が実装されています。
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「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」には金属製バックプレートが装着されています。
基板の反りや破損を防止する保護プレートとしての役割に加えて、部分的にですがVRAMチップ背面との間にサーマルパッドが貼られているので冷却補助の役割も果たします。
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バックプレート右端にはファン1基分のエアスリットが設けられており、ファンからヒートシンクを通って背面に直接風が抜けるフロースルー構造も採用されています。
GPUクーラー側面も外装で覆わず、ヒートシンク放熱フィンが剥き出しになっています。バックプレート方向だけでなく左右にも風が突き抜け、グラフィックボード周辺に熱溜まりが生じるのを抑制する構造です。
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なおグラフィックボードの重量はZOTAC GAMING GeForce RTX 4060 Ti 8GB Twin Edgeが678g、GAINWARD GeForce RTX 4060 Ti Pegasus 8GBが465gに対して、Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GBは736gでした。
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Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GBの分解

「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」を分解してGPUクーラーやグラフィックボード基板についてチェックしていきます。

なお今回は自己責任で(もしくはレビュー用サンプル貸出先の協力のもと特別に許可を頂いて)分解を行っています。GPUクーラーの取り外し(分解行為)は、一部を除く多くのメーカーではグラフィックボードの正規保証の対象外になる行為です。
今回はレビューのために分解していますが、繰り返しますが保証対象外になるので基本的には非推奨の行為なのでご注意下さい。


「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」のGPUコア周辺4ヶ所と、バックプレート上の4個のネジを外すと、GPUクーラー本体を取り外すことができます。
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さらにネジを外していくとバックプレートも簡単に取り外せました。
「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」はRTX 4060 TiのVRAM容量 16GB版となっており、グラフィックボード基板背面にもVRAMチップが実装されています。バックプレートは金属製で、基板背面のVRAMチップとサーマルパッドを介して接し、基板保護だけでなく、放熱補助としての役割も果たします。
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「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」にはPalit独自設計のオリジナル基板が採用されています。
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RTX 4060 Ti 16GBのGPUコアにはAD106-350-A1が使用されていました。
RTX 40シリーズのうちRTX 4070以上の上位モデルには高速なGDDR6Xメモリが採用されていますが、RTX 4060 TiのVRAMチップはGDDR6メモリです。
GDDR6メモリは複数メーカーが量産していますが、今回入手した「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」にはSK hynix製の16GbのGDDR6メモリチップが表面と裏面に4枚ずつ、計8枚が搭載されています。
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「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」のVRM電源回路はGPUコアの左側にGPUコア向け6フェーズ、右側にVRAMメモリ向け2フェーズで計8フェーズが実装されています。
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「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」のGPUクーラー本体をチェックすると、GPUコアと接する部分は銅製ペースプレートが採用され、ベースコアからは2本の銅製ヒートパイプが伸び、アルミニウム製放熱フィンが3スロットスペース内いっぱいに展開されています。
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GPUコアと接する部分には冷却性能の高さで定評のある銅製ベースプレートが採用されています。完全な鏡面ではありませんが、近い物が映り込む程度には平滑化されています。
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基板表面に実装されたVRAMチップはGPUコアとは別の銅製ベースプレートと、VRM電源回路はヒートシンクにろう付けされた金属製プレートとサーマルパッドを介して接し、ヒートシンク本体で直接冷却するという理想的な構造です。
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GPUコアと接するベースコアから伸びた2本のヒートパイプによって3スロットを占有する大型放熱フィン全体へ熱を拡散します。大型GPUクーラー内部いっぱいに展開された極厚なアルミ製放熱フィンの迫力も圧巻です。
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Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GBの検証機材・GPU概要

外観やハードのチェックはこのあたりにして早速、「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」を検証用の機材に組み込みました。テストベンチ機の構成は次のようになっています。
テストベンチ機の構成 (ゲーム性能検証)
OS Windows11 Home 64bit
CPU Intel Core i9 14900K
レビュー
CPUクーラー Fractal Design Celsius S36 (レビュー
Noctua NF-A12x25 PWM (レビュー
メインメモリ G.Skill Trident Z5 RGB
F5-7200J3445G16GX2-TZ5RK
DDR5 16GB*2=32GB (レビュー
7200MHz, 34-45-45-115
マザーボード
ASUS ROG MAXIMUS Z790 HERO
レビュー
システムストレージ
Samsung SSD 990 PRO 1TB (レビュー
ゲームストレージ
Nextorage NE1N 8TB (レビュー
電源ユニット Corsair HX1500i (レビュー
ベンチ板 STREACOM BC1 (レビュー


ベンチ機のCPUには2024年現在ゲーミングシーンで最速CPUである「Intel Core i9 14900K」を使用しています。
近年では4K解像度・高画質設定の60~120FPSでもCPUボトルネックが生じるリッチグラフィックなゲームが増えています。
検証機材に使用しているCore i9 14900Kを始めとして、Intel第13/14世代CoreのK付き倍率アンロックモデルはそういったCPUバウンドな高画質ゲームでも旧世代CPUと比較して高い性能を発揮できるので、グラフィックボードを最新世代に買い替えるならGPUランクに合わせてCPUもアップグレードするのがオススメです。
ゲームに最適なIntel製CPUはどれか、Core i9 14900Kと徹底比較
Intel Core i9 14900K


ベンチ機のシステムストレージには「Samsung SSD 990 PRO 1TB」を使用しています。
Samsung SSD 990 PROは、PCIE4.0対応SSDで最速クラスの性能を発揮し、なおかつ電力効率は前モデル980 PRO比で最大50%も向上しており、7GB/s超の高速アクセスでも低発熱なところも魅力な高性能SSDです。これからPCIE4.0対応プラットフォームの自作PCを組むなら、システム/データ用ストレージとして非常にオススメな製品です。
「Samsung SSD 990 PRO 1TB」をレビュー。性能も電力効率もトップクラス!
Samsung SSD 990 PRO 1TB


ベンチ機のゲームインストール用ストレージには「Nextorage NE1N 8TB」を使用しています。
Nextorage Gシリーズ(NE1N)は、PHISON PS5018-E18 コントローラーと最新TLC型3D NANDを採用し、連続読み出しが7300MB/s、連続書き込みも6000MB/s以上というPCIE4.0対応SSDとしてハイエンドクラスの性能を発揮するゲーマー向けNVMe M.2 SSDです。
MTBF 160万時間、保証期間 5年、さらに保証条件の1つである書き込み耐性(TBW)は1TB当たり1200TBとスペック的にも高耐久なSSDであり、Nextorageはソニーのストレージ部門を源流とするのでストレージメーカーとしての信頼性も高いので安心して長く使えるSSDです。
「Nextorage NE1N 8TB」をレビュー。PS5にも使える超大容量M.2 SSDを徹底検証
Nextorage NE1N 8TB


ベンチ機のシステムメモリには、Intel第13/14世代CPU向けメモリとしては4xメモリスロットのマザーボードでも動作可能な最速クラスの製品、メモリ周波数7200MHz/CL34の高メモリクロックかつ低レイテンシなメモリOCに対応した「G.Skill Trident Z5 RGB(型番:F5-7200J3445G16GX2-TZ5RK)」を使用しています。
G.Skill Trident Z5シリーズはIntel XMP3.0のOCプロファイルに対応した製品となっており、6000MHzの定番設定なモデルもあり、Intel第13/14世代CPUで高性能なPCを構築するお供としてオススメのOCメモリです。
ARGB LEDイルミネーションを搭載したバリエーションモデル G.Skill Trident Z5 Neo RGBもラインナップされています。
「G.Skill Trident Z5 RGB」をレビュー。XMPで7200MHz OCに対応!
G.Skill Trident Z5 RGB Black


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Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GBのGPU概要

Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GBに搭載されているGPU「GeForce RTX 4060 Ti」のスペックについて簡単に確認しておきます。
「GeForce RTX 4060 Ti 8GB / 16GB」はAD106-350/351コアが使用されておりCUDAコア数は4352、GPUコアクロックはベース2310MHz、ブースト2535MHzです。
VRAMには18.0GbpsのGDDR6メモリを使用し、8GB/16GB容量を搭載しています。メモリーバス幅は128bitなのでメモリ帯域は288GB/sですが、従来比で8倍となる32MBの大容量なL2キャッシュを搭載しており、実効帯域は554GB/s相当であるともアピールされています。
典型的なグラフィックボード消費電力を示すTGPは160W/165Wに設定されており、PCIE補助電源は8PIN×1からとなります。各社の上位オリファンモデルは12VHPWRを採用する場合もありますが、その場合は基本的に変換ドングルが付属するので、既存のPCIE補助電源8PIN×2にも対応します。
GeForce RTX 4060 Ti_spec

「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」については、リファレンス仕様値と同じくブーストクロック2535MHzです。パワーリミット(TGP)もリファレンス仕様と同じ165Wです。また手動設定による電力制限解除には非対応でした。
Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB_GPU-Z


GPUコアの増強、コアクロックの高速化といった3Dグラフィックス関連の強化に加えて、「GeForce RTX 4060 Ti 16GB」などGeForce RTX 40シリーズの新たな特長としてハードウェアエンコーダに最新の第8世代NVEncが実装されています。
第8世代NVEncはAV1コーデックのエンコードに対応したところが、RTX 30シリーズの第7世代NVEncとの大きな違いです。(AV1コンテンツのデコード/再生はRTX 30シリーズですでに対応済み)
映像編集ソフトではDavinci Resolve、ビデオキャプチャソフトではOBS Studioなどが最新バージョンにおいてGeForce RTX 40シリーズによるAV1エンコードに対応しています。
AV1は従来のH.264(x264)よりも40%程度も圧縮効率に優れており、OBS Studioの場合、従来のH.264(x264)形式によってフルHD解像度で作成したコンテンツも、同等のビットレート、同等の映像品質で、AV1形式ならWQHD解像度にできます。
NVEnc 8th-Gen_AV1 vs x264



注意点として、RTX 4070 Ti以上の上位モデルが新たに2基のNVEncを搭載しているのと異なり、GeForce RTX 4060 Tiに実装されているハードウェアエンコーダNVEncは”1基”です。
RTX 4060 Ti 16GB_NVEnc
RTX 4070 Ti SUPER_NVEnc
最新の第8世代なのでAV1に対応しているだけでなく、H.264やHEVC(H.265)のエンコードも高速化していますが、Davinci ResolveなどデュアルNVEncによる書き出しに対応した映像編集ソフトでRTX 30シリーズと比較して2倍以上高速になる機能は使用できません。
GeForce RTX 40_8th Gen NVEnc_AV1_Video-Edit


レイトレーシング&DLSS SR/FGについて

レイトレーシング表現やDLSSについて簡単に紹介しておきます。
レイトレーシング(Raytracing)とは3Dグラフィックスのレンダリング手法の1つであり、現在主流なラスタライズ方式とある種の対になる言葉です。
レイトレーシングだけで3Dグラフィックスを全て描画しきるのはGPU性能的に現実的ではないので、ベースは従来のラスタライズ方式で行い、鏡面反射などエフェクトにレイトレーシング方式を使う、というハイブリッドなレンダリング方式が現在のレイトレーシング対応PCゲームの主流です。

レイトレーシング表現では、照明や光源(エリアライト)や太陽光(グローバルイルミネーション)の影響を厳密に再現し、光の反射や透過も現実に即して忠実に描写されます。

レイトレーシングを採用したわかりやすい例としては鏡に映る反射など、視覚(視点から見た)の外にある物体もリアルに描画することができます。小さい光源や太陽光などが生み出す影、反射によって生まれる光が現実に対して忠実に再現されるので、画面の中に引き込まれるような奥行き、陰影を感じる映像が生まれます。
RayTracing Sample (1)
RayTracing Sample (2)
RayTracing Sample (3)
なお高画質機能 Raytracing(レイトレーシング)はMicrosoftが提供するAPI”DirectX 12”内包されるDirectX Raytracing(DXR)を使用したレンダリング機能となっており、後述のDLSSと違ってNVIDIA独自技術というわけではなく、AMD/Intel製グラフィックボード、PlayStation 5やXbox Series S/Xといったコンソールゲーム機にも互換性のある機能です。
下はPlayStation 5のMarvel's Spider-Man Remasteredでレイトレーシング表現のオン/オフを比較したものですが、オフでは鏡面になっている窓ガラスにスパイダーマンの身体の鏡像がないだけでなく、風景の反射も反対側と比較してデタラメなのが一目瞭然です。
Marvel's Spider-Man Remastered_raytracing

「NVIDIA DLSS」は”Deep Learning Super Sampling”の頭文字を取った略称となっており、その名の通り、近年流行りのディープラーニングによって高画質化(超解像化)する機能で、AIレンダリングの名前でもアピールされています。
DLSSが具体的にどのように動作するか簡単に説明すると、フルHD~WQHDのリアルタイムレンダリングソースから4K映像を生み出すDLSSの原型があります。このDLSSの原型が作り出した4K映像を、16Kなど現実的にはリアルタイムでのレンダリングが難しい超々高解像度のレンダリング結果を比較し、DLSSの原型の改良版1をNVIDIAの専用サーバーが作ります。
DLSSの原型の改良版1で再び4K映像を生み出し、16Kレンダリング結果と比較して、DLSSの原型の改良版2を生み出す……、というプロセスを何万回も繰り返すことで、ユーザーに提供される汎用の、もしくは個別ゲームタイトルに特化した専用のDLSSプロファイルが出来上がります。
NVIDIA DLSS
GeForce RTX 30シリーズの登場と共にアップデートされたDLSS2.0では最終出力解像度に対して3種類のオリジナルレンダー解像度が選択でき、4K解像度の場合は、Quality(2560×1440)、Balanced(2240×1260)、Performance(1920×1080)の3種類から選択できます。
オリジナルのレンダー解像度がフルHD~WQHDなので、DLSSによる超解像(SuperSampling)プロセスを挟むとはいえ、ネイティブに4K解像度をレンダリングするよりもフレームレートは大幅に向上します。
現在のDLSSでは16Kレンダリング結果を目標に学習が繰り返されているので、高画質アンチエイリアス技術として一般的なTAAと比較してフレームレートが大幅に向上するだけでなく、画質も改善するという一挙両得な高画質化機能になっています。
DLSS_Quality

フルHDやWQHDのレンダリングソースを高品質な4K解像度に超解像化することから始まったDLSSですが、この超解像機能(DLSS SR:Super Resolution)に加えて、GeForce RTX 40シリーズが対応する最新バージョンの”DLSS 3”ではAI中間フレーム生成機能 Frame Generationが追加されたのが大きなトピックです。
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中間フレーム生成というと、倍速補間などと呼ばれることの多いテレビの高画質化機能が有名ですが、テレビの倍速補間は完成した映像フレームを2つ以上(一部のハイエンドテレビだと7つなど)をソースに中間フレームを作成しています。
ソースとなる映像フレーム数が多いほど生成される中間フレームの映像的な破綻はなくなりますが、遅延が大きくなるのでゲーム用途では到底実用できません。逆にソースとなる映像フレーム数を減らすと遅延は減りますが、単純なスクロールのような画面変化しか綺麗に補間できず、映像的な破綻が増えてしまいます。

一方、DLSS 3のAI中間フレーム生成機能 Frame Generationは、3Dオブジェクトの動きを正しく追跡できるMotion Vector(3Dオブジェクトのピクセル単位での位置や向きの履歴)に、影のような光エフェクトを正しく追跡できるOptical Flowを組み合わせることで中間フレームを生成しています。
中間フレームの生成方法が全く異なるので、DLSS 3は2フレーム(現在と1つ前)による補間と同等かそれ以下という低遅延で倍速補間を実行でき、急にポップするオブジェクトや影などの光エフェクトが破綻しにくい、という特徴があります。
現在のビルドではUIやテキストにノイズが生じやすいといった欠点はあるものの、超解像のDLSS SRも徐々に改良されていったのでDLSS FGも対応ゲームが増えるにしたがって補間品質もアップデートされていくはずです。
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あとDLSS FGの副次的な効果として、中間フレームはGPUが単独で生成するので、CPUボトルネックで伸び悩むシーンでもフレームレートが向上するという効果もアピールされています。有名どころではMicrosoft Flight Simulatorが該当します。
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DLSS Frame GenerationはOptical Flow Acceleratorという専用ハードウェアを使用しているので、現在、この機能を使用できるのはGeForce RTX 40シリーズに限定されています。(Optical Flow Accelerator自体は全く同じものかは不明ですがRTX 30シリーズにも存在するので、今後、対応GPUに加わる可能性があるかも)
また上記の通り、DLSS 3による倍速補間はそれそのものが遅延を生じにくい設計ですが、”DLSS 3対応”ならNVIDIA製GPU環境の低遅延技術 Reflexも含むことになっており、よりゲーム操作にラグを感じない低遅延な表示が可能です。
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Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GBのゲーム性能

「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」の性能を測るべく各種ベンチマークを実行しました。性能比較には「GeForce RTX 3070」、「GeForce RTX 3060 Ti」、「Radeon RX 6600 XT」、「GeForce RTX 3060 12GB」を使用しています。
(特定のモデルや型番を指名していない場合、各GPUメーカーのリファレンスモデルもしくはリファレンス仕様のオリファンモデルです)

GeForce RTX 4060 Tiは、前世代同クラスのGeForce RTX 3060 Tiを平均的に10%程度、ベストケースでは最大15%程度、上回る性能を発揮します。
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GPUが同じならオリファンモデル(ファクトリーOCやGPUクーラー冷却性能)による性能差は数%あるかどうかなので、今回は検証を割愛します。
RTX 4060 Tiの個別ゲームタイトルに関する性能やさらに詳しい性能解説については、すでに公開中のRTX 4060 Tiのレビューを参照してください。



GeForce RTX 4060 TiにはVRAM容量で8GB版と16GB版がありますが、8GBでVRAM容量がボトルネックにならないゲームなら性能は同じです。
GeForce RTX 4060 Tiの16GB版は最近流行りのAI画像生成などで大容量なVRAMが必要だけど、RTX 4070 Ti SUPERやRTX 4080 SUPER、プロフェッショナル向けRTXは価格的に手が出ないという、AI用GPUのエントリーユーザー向けモデルです。
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10GB以上(メモリフォールバック無効の場合は12GB以上)のVRAMが必要になるので、8GB版はVRAM不足でエラーになりますが、UL ProcyonのStable Diffusion XLベンチマークもGeForce RTX 4060 Tiの16GB版なら上位GPU同様に問題なく完走できました。
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Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GBの温度・消費電力・ファンノイズ

「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」の負荷時のGPU温度やファンノイズや消費電力についてチェックしていきます。

「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」のGPU温度とファンノイズの検証負荷としては約20分間に渡たり連続してGPUに100%近い負荷をかける3DMark TimeSpy(Extreme) Stress Testを使用しています。
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「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」のテスト終盤におけるGPU温度は最大65度と十分に低い温度に収まり、ファン速度も最大1500RPM程度と標準的です。
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「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」はアイドル時にファンが停止するセミファンレス機能に対応しており、GPU温度57度前後が始動閾値、GPU温度40度前後が停止閾値でヒステリシスも採用されています。製品によっては回転数が上下してふらつくことの多い始動や停止の直前も、閾値を上下した瞬間にピタッと切り替わります。

GPUコアクロックについて、今回入手した「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」の負荷テスト中の実動平均は2778MHzでした。
Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB_clock
【補足】
コアクロック比較グラフはAIBモデル別の優劣を決めるための比較ではなく、特定のGPUがだいたいどの程度のコアクロックで動作するのか確認するために掲載しています。

AMD、NVIDIAともに最新GPUでは実動コアクロックはGPUコア個体毎に異なる内部設定のV-Fカーブが最も支配的なファクターです。加えて負荷中のGPU温度も5~10度刻みでブーストクロックの制御に影響します。
そのため、ファクトリーOCが施されたオリファンモデルの公式仕様値として公表されているブーストクロックは各メーカー内におけるOC耐性選別という意味で1つの指標にはなると思いますが、実動コアクロックの優劣にはあまり当てになりません。
今回検証している個体Aが他社AIBと比較して実動コアクロックが低くても、市場製品の個体Bは高い、個体Cは同程度…のように、本当に御神籤状態です。



GeForce RTX 4060 TiのようにTGPが200Wを下回ると、下記のような参考環境のミドルタワーPCではベンチ板測定とあまり差が出ないので、PCケース組み込み時の検証については割愛しています。
GPU-CaseIn-Test_2021
PCケースのエアフローファンには空冷ヒートシンク、水冷ラジエーター、PCケースエアフローの全ての用途で一般的な140mmサイズファンを上回る性能を発揮する「Thermaltake TOUGHFAN 14」を使用しています。140mmサイズファン選びに迷ったらこれを買っておけば問題ない、高性能かつ高静音性なファンです。
「Thermaltake TOUGHFAN 14」をレビュー。最強140mmファンの登場か!?
Thermaltake TOUGHFAN 14


「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」を含めていくつかのグラフィックボードについてサウンドレベルメーターを利用してゲーム負荷時のノイズレベルを測定・比較しました。
検証機材はベンチ台の上に平置きにしているので、サウンドレベルメーターをスタンドで垂直上方向に50cm程度離して騒音値を測定しています。
GPU-Noise-Test
この測定方法において電源OFF時の騒音値は30dB未満です。目安として騒音値が35dBを超えたあたりからファンノイズがはっきりと聞こえるようになりますが、35~38dB以下であればPCケースに入れてしまえばファンノイズが気になることはそうそうないと思います。40dB前後になるとベンチ台上で煩く感じ始め、45dBを超えるとヘッドホンをしていてもはっきり聞き取れるくらいになります。
A特性で測定しているのである程度は騒音値にも反映されていますが、同じ騒音値でも周波数(ファン回転数)が高いほど体感としては大きな音に感じやすく、また不快に感じたり感じなかったりは音の性質(細かい乱高下の有無や軸ブレ)にもよるので注意してください。

ノイズレベルの測定結果は次のようになっています。
「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」はベンチ板上で1500RPM程度と標準的かやや高速くらいのファン速度ですが、ファン径が80mmと小さいのでノイズレベルは33dB未満に収まっています。
PCケースに組み込んでしまえば、ファンノイズは聞こえるか聞こえないかくらいの音量なので、静音性は良好です。GPU温度的にもファン速度を下げる余力は十分にあるので、「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」の静音性については気にする必要はありません。
Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB_noise


「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」の消費電力と瞬間的な最大電源負荷を測定しました。
グラフィックボードの消費電力測定には、当サイトの検証に使用するためワンオフで特注した測定ツール「GPU Power Tester」を使用しています。GPU Power TesterはPCIEスロット経由とPCIE補助電源の消費電力を直接に測定しているので、シンプルにグラフィックボードそのものの消費電力をしることができます。
消費電力の測定にあたって検証するGPUランクによって負荷を変えており、通常はTime Spy(Extreme) グラフィックテスト1、一部のウルトラハイエンドGPUにはPort Royal 4K(GPU名に*マークを併記)をループ再生させ、各GPUがMaxTGPに張り付く状態を検証しています。
テスト全体から1ms間隔でモニタリングを行い、平均値を”消費電力”、最大値を”瞬間的な最大電源負荷”とします。



「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」の消費電力は162W、最大瞬間負荷は186Wでした。概ねTGP仕様値通りの消費電力です。
PCゲーミング用として一般的なRTX 4060 Ti 8GB版がTGP 160Wに対して、16GB版は定格でもTGP 165Wと5W高く設定されており、実測値でも16GB版は8GB版よりも4W程度高い消費電力になっています。
Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB_power



Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB レビューまとめ

最後に「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。

良いところ
  • フルHD/ハイフレームレートに最適、DLSS 3でWQHD/4Kにも対応可能なGPU
  • RTX 3060 Tiと比較して10~15%程度も高速
  • フルHDならRTX 3070と比較しても同等(高解像度になるほど性能は鈍るが)
  • GeForce RTX 40の最新機能であるAI中間フレーム生成機能 DLSS 3に対応
  • 高圧縮かつ高画質な次世代コーデックAV1のハードウェアエンコードに対応
  • 16GBの大容量VRAM搭載なのでAI画像生成のエントリーユーザーに最適
  • PCIE補助電源は従来規格のPCIE 8PIN×1
  • RTX 4060 Ti 16GBをノイズレベル33dB以下で高静音に冷やせるGPUクーラー
  • RTX 4060 Ti 16GB オリファンモデルの中で最安値クラス
悪いところor注意点
  • PCIEブラケットは2スロット占有だが、GPUクーラーは3スロット占有
  • RTX 4070 Ti以上の上位モデルと異なり、デュアルNVEncによる高速エンコードには非対応
  • RTX 4060 Ti 16GB 一般に価格が税込み6万円台後半からと高価 (2024年5月現在)

GeForce RTX 4060 Tiは、前世代同クラスのRTX 3060 Tiを10~15%程度上回る性能を発揮し、前世代アッパーミドル RTX 3070と比較してもフルHD解像度やE-Sports系タイトルのWQHD解像度なら同等の性能を実現しています。
最新アーキテクチャによる高い動作クロックと大容量キャッシュメモリのおかげでハイフレームレートに対するボトルネックが解消されているので、フルHD解像度のハイフレームレートなPCゲーミングに最適なGPUです。
VRAM帯域の影響でネイティブ4Kのような高解像度における性能は鈍化する傾向はあるものの、GeForce RTX 4060 Tiは最新のDLSS 3に対応しているので、フルHDをソースにアップスケールするDLSS SRやAIフレーム補間機能DLSS FGを併用すれば、4Kゲーミングでも大幅な性能向上が期待できます。
GeForce RTX 4060 Ti 8GB_pefsum

GeForce RTX 4060 TiにはVRAM容量で8GB版と16GB版がありますが、8GBでVRAM容量がボトルネックにならないゲームなら性能は同じです。
GeForce RTX 4060 Tiの16GB版は最近流行りのAI画像生成などで大容量なVRAMが必要だけど、RTX 4070 Ti SUPERやRTX 4080 SUPER、プロフェッショナル向けRTXは価格的に手が出ないという、AI用GPUのエントリーユーザー向けモデルです。

生成速度こそ半分程度に下がってしまいますが、単純に6~7万円という半分の価格で、16GB容量のVRAMを備える上位GPUのRTX 4070 Ti SUPERやRTX 4080 SUPERと同じように、Stable Diffusion1.5で高解像度・高精度を実現する拡張機能を多数使用したり、最新バージョンのStable Diffusion XLで画像生成ができるので、予算に制限がある人には嬉しいモデルだと思います。
Perf-Price_2




「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」については、GPUクーラーの厚みが大きく3スロットのスペースが必要なところは注意が必要ですが、3連ファンの見た目に反して全長は250mmと意外に短く、PCIE補助電源も8PIN×1と最小限なので、既存システムのアップグレードにも互換性の高いモデルです。

「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」のGPUクーラーについては、TGP165WのRTX 4060 Ti 16GBにフル負荷をかけ続けても、GPU温度は60度台半ばに収まり、なおかつ同測定環境においてノイズレベル33dB以下という非常に優れた静音性を発揮しました。

加えて、「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」はRTX 4060 Ti 16GB版オリファンモデルとしては下限のMSRPちょうどで販売されるモデルです。
RTX 4060 Ti 16GB版グラフィックボードの中で最安値クラスの製品であり、GPUクーラーの静音性も優秀なので、コスパ重視でオリファンを選択する人にとっては強い候補だと思います。


以上、「Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB」のレビューでした。
Palit GeForce RTX 4060 Ti JetStream 16GB


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