WD_BLACK SN850P NVMe SSD 4TB_PS5


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PS5互換サイズのヒートシンクを標準で搭載するだけでなく、PlayStation 5の公式ライセンス認証も取得しているPCIE4.0x4対応NVMe M.2 SSD「WD_BLACK SN850P NVMe SSD for PS5 Consoles」を使用して、新型PS5ことPlayStation 5 Slimモデルの本体ストレージを増設し、標準搭載ヒートシンクでも十分に冷えるのか検証、さらにPS5ネイティブ対応タイトルを使用してゲームロード時間を比較してみました。
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目次


1.WD_BLACK SN850P NVMe SSDをPS5増設用M.2 SSD要件からチェック

補足.PS5にM.2 SSDを増設する手順・システム設定や予備知識


2.WD_BLACK SN850P NVMe SSDの冷え具合をチェック

3.PS5に増設したWD_BLACK SN850P NVMe SSDのゲームロード時間を比較

4.レビューまとめ



【機材協力:WD】



WD_BLACK SN850P NVMe SSDはPS5の増設用M.2 SSD要件に適合

PlayStation公式から公表されているPS5増設用M.2 SSD要件と照らし合わせて、「WD_BLACK SN850P NVMe SSD」の概要をチェックしてみます。

まず、PS5増設用M.2 SSD要件をおさらいしておきましょう。
PlayStation 5の拡張スロットで本体ストレージを増設するのに使用するM.2 SSDは、CSゲーマーには不慣れな自作PC向け部品のSSDを使用することになります。
PS5公式サポートページで公開されている『PlayStation 5にM.2 SSDを取り付ける方法』の要件を重要ポイントに絞ってまとめなおしました。
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PS5公式サポートページを見ての通り、PS5のストレージ増設に使用するM.2 SSDには放熱ヒートシンクが必須となっています。
いくつか図解がありますが公式サポートページで掲載されている一番最後の両面ヒートシンク取り付け時の図が一番分かりやすいと思います。難しく考えず、単純に『M.2 SSD基板から上8.0mmまで』、『M.2 SSD基板から下2.45mmまで』の2つの要件を抑えておけばOKです。
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WD_BLACKシリーズというとマットブラックを基調にオレンジのアクセントカラーのデザインでお馴染みですが、「WD_BLACK SN850P NVMe SSD for PS5 Consoles」はPlayStation 5の拡張スロットを使用したSSD増設をターゲットにした製品なのでPS5カラーなパッケージになっています。
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「WD_BLACK SN850P NVMe SSD」には容量1TB(型番:WDBBYV0010BNC-WRSN)、容量2TB(型番:WDBBYV0020BNC-WRSN)、そして最大容量となる容量4TB(型番:WDBBYV0040BNC-WRSN)の3モデルがラインナップされています。
実のところ中身のSSD自体は自作PC向け製品のWD_BLACK SN850Xと共通ですが、「WD_BLACK SN850P NVMe SSD」はPS5に最適化すると共に両面実装のSSDにも対応する新型ヒートシンクが採用されていて、SN850Xではヒートシンクなしモデルにしか展開されていない4TBモデルも選べるのが大きな特徴です。
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PS5のSSD増設対応を謳う製品は多いですが、「WD_BLACK SN850P NVMe SSD」はPlayStation 5の公式ライセンス認証を取得している数少ないSSD製品となっており、NVMe M.2 SSD初心者にとっても一段上な安心感があります。
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「WD_BLACK SN850P NVMe SSD」のSSD本体の外観は次のようになっています。普通にM.2 2280サイズ、M-Key型のM.2 SSDです。PCB基板は黒色です。
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「WD_BLACK SN850P NVMe SSD」はポータブルストレージやTB3ドックなど近年のWD_BLACK製品でお馴染み、ミリタリー風デザインの独自M.2 SSDヒートシンクを搭載しています。PS5公式ライセンス認証を取得しているので合法的にPSロゴがヒートシンク上に描かれています。
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ヒートシンク天面、左側はなだらかな隆起があるだけでほぼフラットな形状(放熱スリットがない)ですが、右側には3カ所エアスリットがあります。さらに側面に目を向けると切り抜きやフィン構造が設けられており、放熱表面積が確保されています。
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WDのヒートシンク付きSSDというとすでに終売の旧モデルSN850がネガティブな方向で話題になることもありましたが(実用的には問題はないことは当サイトでも検証済み)、「WD_BLACK SN850P NVMe SSD」はサーマルパッドを介してメモリコントローラーとメモリチップがしっかりとヒートシンクに接しています。
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「WD_BLACK SN850P NVMe SSD」はパッと見では自作PC向け製品のSN850X ヒートシンク搭載版と似たデザインですが、ヒートシンク自体の設計に加えて、バックプレートによるヒートシンクの固定構造も異なっています。
またPS5増設では隠れて見えないので、SN850X ヒートシンク搭載版には追加で実装されているRGB LEDイルミネーションが省略されています。
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重量を測定してみると「WD_BLACK SN850P NVMe SSD」は30g、SN850X ヒートシンク搭載版は25gです。4TBと1TBの比較になるのでSSD自体の重さで1g程度差がありますが、アルミニウム製ヒートシンクが重厚になっているのは重量からも分かります。
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ヒートシンクの取り外しは製品の正規保証対象外になる可能性があるので一般には非推奨な行為ですが、今回はレビュー記事作成のため自己責任で取り外してみました。
SN850Xでは金属製バックプレートのツメでヒートシンクを挟み込むというやや不可逆な構造でしたが、「WD_BLACK SN850P NVMe SSD」のヒートシンクはバックプレートと挟み込んで左右3カ所ずつのトルクスネジによって固定する構造です。
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トルクスネジのネジ頭規格はT4となっており、T4のトルクスドライバーを用意すればヒートシンクは取り外すことが可能です。
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ヒートシンクとSSDの間は一般的なサーマルパッドなのでヒートシンクの取り外し自体は簡単なのですが4TBモデルの場合、背面に実装されたメモリチップと金属製バックプレートの間に熱伝導両面テープが使用されています。SSDが破損しても困るので今回は取り外しを断念した程度に接着が結構強力でした。
PS5で使用しなくなった後にヒートシンクとバックプレートを取り外してUSB外付けSSDケースに入れてモバイルストレージとして運用する、という使い方は難しいかもしれないので注意してください。
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「WD_BLACK SN850P NVMe SSD」のSSD基板をチェックすると、M.2端子の側から順にメモリコントローラー、その隣にDRAMキャッシュ、残り半分には2枚のメモリチップが実装されています。
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「WD_BLACK SN850P NVMe SSD」にはWD/SanDiskのインハウス製メモリコントローラーが採用されています。データ保存領域となるNANDメモリについても、WD/SanDisk製のTLC型 112層3D NAND”BiCS5”です。DRAMキャッシュはロットによって変わることも多いですが今回入手した個体はMicron製でした。
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下は以前レビューしたWD_BLACK SN850Xの4TB版の写真になりますが、1TBと2TBはメモリコントローラーやメモリチップが表面のみに実装される片面実装に対して、4TBは背面にもメモリチップ等の実装がある両面実装です。
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「WD_BLACK SN850P NVMe SSD」のヒートシンクを含むSSDの寸法は幅24.3mm×高さ10.5mm(バックプレート含む)となっており、PS5の増設SSD要件をギリギリで満たすように大型ヒートシンクが設計されているのがわかります。
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もちろん「WD_BLACK SN850P NVMe SSD」はPS5拡張スロットと干渉せず、問題なく設置できました。2023年11月発売の新型PS5ことPlayStation 5 Slimモデルにも対応です。
WD_BLACK SN850P NVMe SSD 4TB_PS5


「WD_BLACK SN850P NVMe SSD」は標準搭載ヒートシンク込みでPS5増設SSDのサイズ要件を満たしますが、連続読み出し5500MB/s以上という性能要件については、1TB/2TB/4TBモデルのいずれも連続読み出しの仕様値は7300MB/sをマークしています。
今回検証する「WD_BLACK SN850P NVMe SSD」の4TBモデルはPC上のCrystalDiskMark8による実測値で、連続読み出し速度7300MB/s超と公式の推奨性能を余裕で上回ります。
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ちなみに「WD_BLACK SN850P NVMe SSD」の製品スペック一覧は次のようになっています。
「WD_BLACK SN850P NVMe SSD」のMTTF(平均故障時間)は175万時間、製品保証条件でもある書込耐性は1TBが600TBW、2TBが1200TBW、4TBが2400TBWとなっており、メーカーによる製品保証期間は5年間です。
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PS5にM.2 SSDを増設する手順や予備知識

検証に移る前に、PS5にM.2 SSDを増設する手順やシステム設定、その他の予備知識について簡単に紹介しておきます。

PS5にM.2 SSDを増設する際、拡張スロットカバーの取り外しとM.2 SSD自体の固定で、”1番”という規格のプラスドライバーが必要になります。
対応するプラスドライバーを持っていない人は、マグネット付き、軸長75mmでコンパクトな細軸、信頼性の高いベッセル製の「クリスタライン ドライバー 6100 +1×75mm」がオススメです。1本で購入できて価格も200~300円です。
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PS5にM.2 SSDを増設する手順やシステム設定についてはこちらの記事で解説しています。初めてM.2 SSDを増設するという人はご一読ください。



手っ取り早くPS5の空き容量を増やすなら標準でヒートシンクを搭載している製品がオススメですが、ヒートシンク付きSSDにはヒートシンクを各自で着脱すると製品保証が切れるというデメリットがあります。
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各自でヒートシンクを用意して装着する必要があるものの、ヒートシンクなしのSSDなら当然、ヒートシンクを着脱しても製品保証が継続します。
将来的に、さらに大容量なSSDに買い替えた時にこれまで使用していたSSDをUSB変換ケースでUSB外付けストレージとして活用できるというのはヒートシンク非搭載のSSDを選ぶメリットです。
ヒートシンクなしSSDを選ぶメリットや、オススメのSSDとヒートシンクなどについてまとめた記事を公開しているので、気になるひとはチェックしてみてください。



その他にもPS5のM.2 SSD増設に関連する内容をまとめた記事を公開しているので、気になる項目があればチェックしてみてください。








WD_BLACK SN850P NVMe SSDの冷え具合をチェック

続いて、「WD_BLACK SN850P NVMe SSD」の冷え具合、長期的に負荷がかかっても安定動作するのかをチェックしていきます。

ヒートシンクの取り外しは製品の正規保証対象外になる可能性があるので一般には非推奨な行為ですが、今回はレビュー記事作成のため自己責任で取り外してみました。
ヒートシンクを標準で搭載するSSDからユーザーがヒートシンクを取り外すのは、一部を除く多くのメーカーでは正規保証の対象外になる行為です。今回はレビューのために分解していますが、繰り返しますが保証対象外になるので基本的には非推奨の行為なのでご注意下さい。


「WD_BLACK SN850P NVMe SSD」のヒートシンク側面のT4トルクスネジ 6つで固定されています。封印シールはありませんが、ヒートシンク標準搭載のSSDは、ヒートシンクを各自で取り外すと基本的に製品保証がなくなるので注意してください。
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上側ヒートシンク本体とSSDの間は一般的なサーマルパッドなのでヒートシンクの取り外し自体は簡単なのですが、4TBモデルの場合、背面に実装されたメモリチップと金属製バックプレートの間に熱伝導両面テープが使用されています。SSDが破損しても困るので今回は取り外しを断念した程度に接着が結構強力でした。
PS5で使用しなくなった後にヒートシンクとバックプレートを取り外してUSB外付けSSDケースに入れてモバイルストレージとして運用する、という使い方は難しいかもしれないので注意してください。
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「WD_BLACK SN850P NVMe SSD 4TB」のメモリコントローラーと、メモリコントローラーに一番近いメモリチップの2カ所に温度センサーを貼り付けています。
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下写真では温度センサーの位置が見て分かりやすいように透明テープで固定していますが、実際の測定ではテープ類は使用せずに直接、測定素子とサーマルパッドで挟み込む形で温度センサーを固定しています。
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温度センサーのケーブルは拡張スロットの一部にあるスリットから出して、拡張スロットの標準カバーも装着しています。
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最後にPlayStation 5の外装カバーも装着し、この状態で各種温度測定を行います。
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PlayStation 5におけるSSDの温度測定については、
1. アイドル: PS5のホーム画面を表示したままSSD温度が変化しなくなるまで放置』
2. コピーインストール: PS5のゲーム(約160GB)をUSB3.1 Gen2外付けストレージから、拡張スロットのM.2 SSDへコピーインストール』
3. ゲームプレイ&ロード: PS5内部温度が十分に高くなった状態で、PS5ネイティブ対応ゲームのロードやファストトラベルを繰り返す』
以上の3パターンで行いました。

コピーインストールでは、アイドルでSSD温度が安定した状態において、Horizon Forbidden West、ラチェット&クランク パラレル・トラブル、Marvel's Spider-Man: Miles Moralesの3タイトル、約160GBをUSB外付けストレージからコピーしています。コピー中の最大温度をチェックしています。

ゲームプレイ&ロードは、温度測定を始める前にPS5のシステム消費電力が220W前後になるHorizon Forbidden Westを高画質モードで放置し、SSD温度が変化しなくなった状態にしています。その後、Horizon Forbidden Westでゲームロードやファストトラベル、他ゲームの起動によってSSDに負荷をかけ、最大温度をチェックしています。

PlayStation 5の増設ストレージとして「WD_BLACK SN850P NVMe SSD 4TB」を使用した、実用シーンにおけるSSD温度の検証結果は次のようになっています。
「WD_BLACK SN850P NVMe SSD 4TB」は標準搭載ヒートシンクによる冷却によって、メモリコントローラーとメモリチップともに60度以下の温度に収まっており、PS5増設用SSDとしては十分な冷え具合です。熱暴走の心配もなく、安心して運用できます。
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サーモグラフィーでも簡単にチェックしてみました。撮影直前まではカバーは閉じた状態です。
PS5のシステム消費電力が220~240W前後になるHorizon Forbidden Westを高画質モードでしばらく放置してからファストトラベルを繰り返すという、比較的に重いゲーム負荷でもヒートシンク表面温度は50度程度です。
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今回レビューしている「WD_BLACK SN850P」や自作PC向け製品 SN850XはCrystalDiskMark等を使用した温度検証だと発熱が大きいと評価されることの多い製品ですが、PS5の増設SSDというゲームデータのロードが主なストレージアクセスになる用途では非常に低発熱なSSDです。
実際にPS5のゲームプレイ中のSSD消費電力を測定してみましたが、平均電力は1.2~1.3W程度でした。CrystalDiskMarkの4Kランダム(Q1T1)読み出し時よりも平均的には低い消費電力です。
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PS5に増設したWD_BLACK SN850P NVMe SSDのゲームロード時間を比較

さて、ここからは最も重要な項目、PlayStation 5に市販のM.2 SSD「WD_BLACK SN850P NVMe SSD」を増設した時に、標準搭載SSDと同等、もしくはそれ以上に高速にPS5ネイティブ対応タイトルをプレイできるのか、ゲームロード時間を比較してみました。

「WD_BLACK SN850P NVMe SSD 4TB」はPC上でアクセススピードを測定すると連続読み出し速度は7300MB/s程度を示しますが、PS5でフォーマットした際に表示される読み出し速度は6900MB/s程度でした。どちらもPS5増設SSDの性能要件を十分に上回っています。
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「WD_BLACK SN850P NVMe SSD」の4TB容量モデルをPS5の増設ストレージに使用すると4.01TBを新たにストレージとして使用できました。
WD_BLACK SN850P NVMe SSD 4TB_PS5_volume




続いてM.2 SSD増設でインストール先として指定して起動も可能になったPS5ネイティブ対応タイトルのゲームロード時間を比較します。
ゲームロード時間の比較には、PS5ネイティブ対応タイトルから、「Final Fantasy VII REMAKE INTERGRADE」、「FORSPOKEN (Demo)」、「Ghost of Tsushima Director's Cut」、「Horizon Forbidden West」、「Marvel's Spider-Man Remastered」、「ラチェット&クランク パラレル・トラブル」、「Tales of ARISE」、以上の7タイトルを使用しています。
PlayStation5_M.2 SSD_Game-Load



「WD_BLACK SN850P NVMe SSD 4TB」をPS5の増設ストレージとして使用した時のゲームロードやコピーインストールの性能を標準内蔵SSDと比較すると次のようになっています。
PS5内蔵SSDと増設SSDで若干前後するものの、ほとんど測定誤差のような違いです。今回の検証においてPS5内蔵SSDより遅くなっているシーンでも差は大きくても1秒以下となっており体感的に遅くなったと感じることもないはずです。
WD_BLACK SN850P 4TB_PS5-Test_vs-inSSD



レビューまとめ

「WD_BLACK SN850P NVMe SSD 4TB」でPlayStation 5の拡張スロットで本体ストレージを増設し、PS5ネイティブ対応タイトルを使用してゲームロード時間を比較してみた結果について箇条書きで簡単にまとめると次の通りです。
  • PS5のロード時間は内蔵SSDと増設M.2 SSDでほぼ同じ
  • SSD容量をそのままPS5ネイティブ対応タイトルのインストール先に使用できる
  • WD_BLACK SN850P NVMe SSDは1TBから最大4TBまで幅広くラインナップされている
  • 標準搭載ヒートシンクはPS5増設用として十分な冷却性能

ゲームロードやUSBストレージからのコピーインストールの検証結果の通り、「WD_BLACK SN850P NVMe SSD 4TB」をはじめとして、拡張スロットで増設したM.2 SSDの性能はPS5の内蔵SSDとほぼ同等です。
将来的に差が出る可能性は否定できないのでSSD性能が高いに越したことはありませんが、今回検証したタイトルについて言えば、PC上で連続読み出し7000MB/s超の最新製品でも、5000MB/s程度のPCIE4.0対応初期製品でもパフォーマンスには大きな差はありませんでした。
PCIE4.0対応で連続読み出し性能が3500MB/s~5000MB/sの変わり種な製品、PS5が非サポートのHMBをPC利用では前提とするDRAMキャッシュレスの製品などでも同様です。

2023年現在市販されているPCIE4.0対応NVMe M.2 SSDについてはどれを使用しても基本的にゲームロード性能には製品個別の比較でも内蔵SSDとの比較でも大差はないようなので、『1.容量に対して価格が安価である(別売りの場合はヒートシンクも込みで)』、『2.PS5互換サイズのSSDヒートシンクを搭載している』、以上2点を優先して選べばOKだと思います。


「WD_BLACK SN850P NVMe SSD」に関しては、PS5の拡張スロットに互換サイズのM.2 SSDヒートシンクが標準で装着されており、PS5への組み込み用途であれば安定したSSD性能を発揮できる冷却性能を備えています。

「WD_BLACK SN850P NVMe SSD」はヒートシンクが標準で装着されているので、ストレージを増設する時にPS5の拡張スロットに装着するだけでよく、自作PC部品に不慣れなCSゲーマーにも推奨できる製品です。

なお「WD_BLACK SN850P NVMe SSD」は標準搭載のヒートシンクを取り外すと正規保証対象外になってしまいます。
将来的にさらに大容量なSSDに換装して、既存のSSDはUSBケースで外付けUSBストレージとして活用しようと思っている人は、WD_BLACK SN850Xシリーズと社外製ヒートシンクの組み合わせも検討してみてください。



以上、『WD_BLACK SN850P NVMe SSD 4TBでロード時間を比較検証』でした。
WD_BLACK SN850P NVMe SSD 4TB_PS5




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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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