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11月10日に発売となった「プレイステーション 4 Pro」(PlayStation4 Pro、型番:CUH-7000シリーズ)」が早速、届いたのでストレージにHDD搭載時とSSD搭載時でロード時間など速度を比較してみました。ついでにストレージの換装とシステムの再インストール方法も紹介します。
公式アップデートヘルプ:http://www.jp.playstation.com/ps4/update/index.html
ストレージ換装の公式マニュアル
PS4 ProのSSD換装でどれくらい高速化する?
PS4 Proにデフォルトで搭載されているHDDと換装したSSDで、PS4のシステム起動時間とゲーム(FF15体験版のチャプター1のロード時間、アンチャ―テッドのニューゲームから捜査開始まで)の時間を比較してみました。起動時間は順当に30%ほど高速化しており、FF15体験版では70%超の高速化となりました。ただアンチャーテッドについては今回の測定ではあまりロード時間に差が出ませんでした。
ゲームの種類やシーンなどストレージアクセスの種類によってSSD換装の恩恵には差がありそうです。
比較時の動画は次のようになっています。FF15体験版の比較内容についてはこちらの記事をご覧ください。
副次効果としてHDDと違ってSSDには機械的に駆動する部分がないのでロード中の騒音が減りました。
ゲームの各種ロード時間についてはゲームタイトルやシーン(ニューゲームのロードや死亡時のコンテニューなど)によってSSD換装による恩恵は異なるようですが、SSDに変えて遅くなるということはありませんし、FF15のように倍近いスピードアップを狙えるものもあります。HDDと違って機械的に駆動する部分がないのでSSDに換装することでHDDが高速回転する時の重低音ノイズがなくなるというメリットもあります。コアなPS4 Proユーザーで予算が許すのならSSDへの換装を行う価値は十分あると思います。
PS4 Proへの換装におすすめなSSD
PS4 Proへの換装におすすめなSSDを紹介しておきます。PS4 Proへの換装に使用できるSATA SSDについては現状でSATA3.0規格の上限まで性能が達しているので、どのメーカーのものでも性能は横並びで差はほとんどありません。唯一、メモリチップの種類の違いでMLC型SSDとTLC型SSDを比較した場合に、安価なTLC型SSDでは数十GBの大容量ファイルの連続書き込み時の速度低下という欠点がありますが、PS4で使用する分にはそういったアクセスは発生しないので無視してOKです。
国内でも大容量1TBのSATA3.0対応SSDが1.5万円程度、さらに大容量な2TBでも2.5万円程度で購入できるようになっています。PS4の用途であれば安価なTLC型SSDを容量重視で選択すればOKです。同時にインストールして置くゲームの数が少ないのであれば容量500GBのSSDでも大丈夫かもしれません。
PS4 Proへの換装におすすめなSSDとして具体的に製品名を挙げるとすれば、2019年後半最新のTLC型64層3D NANDを採用したSSDで「Samsung SSD 860 EVO」、「WD Blue 3D NAND SATA SSD(SanDisk SSD Ultra 3Dとはブランド違いで中身同じ)」、「Crucial MX500」の3大製品から必要な容量で安いものをお好みで選べば大丈夫です。
上でオススメしたSSDについてはいずれも詳細レビューを公開しています。
・「Samsung SSD 860 EVO 2TB」をレビュー
・「SanDisk SSD Ultra 3D 2TB」をレビュー
・「Crucial MX500 SSD 2TB」をレビュー
最新SSDに関するおすすめ機種の情報や詳細レビューが気になる方はこちらを参考にしてください。
・おすすめSSDまとめ。QLC/TLC/MLCやNVMe/SATA3.0など最新SSD事情を解説
・SSDレビュー記事の一覧へ <SATA SSD><NVMe SSD><M.2 SSD>
PS4 Proのストレージ換装前にバックアップ等の準備
システムの再インストールとアップデートはPS4公式サイトでは同じページで説明されています。PS4とPS4 Proのシステムイメージは共通のようなのでPS4 Proユーザーも下記のサイトからDLすればOKです。公式アップデートヘルプ:https://www.jp.playstation.com/ps4/system-update/
システムの再インストールや現在のストレージに保管されているセーブデータ等のバックアップにはUSBメモリが必要になるので各自で事前にUSBメモリを用意しておいてください。
システムイメージのサイズが1GBに加えて、バックアップファイルは「設定ー本体ストレージ管理」からアプリケーション以外の項目のサイズを参考にして、その合計から用意するUSBメモリの容量を選ぶといいと思います。
インストール用のイメージファイルはアップデート用と再インストール用とで異なるので注意してください。再インストール用のイメージファイルは途中の「アップデート」タブを選んでください。<公式サイトへ>
再インストール用のファイルをダウンロードしたら、USBメモリに「PS4」という名前のフォルダを作成して、その中に「UPDATE」というフォルダを作成します。ダウンロードしたファイルを「UPDATE」のフォルダにコピーしたら再インストール用のUSBメモリの準備は完了です。
続いて現在のPS4のセーブデータなどをUSBメモリへバックアップします。
「設定」ー「システム」ー「バックアップ・復元」の順番に移動してUSBメモリへ各種データをバックアップしてください。
PS4 Proのストレージを交換
バックアップとUSBメモリの準備が完了したら、PS4 ProのHDDをSSDへ換装します。まずはストレージカバーを外します。本体を横置き状態でカバーの右端を手前に引っ張ります。
ストレージカバーが外れたらプラスドライバーを使ってストレージトレイの固定を外します。
ネジを外すとストレージトレイは簡単に引き抜けます。
両サイドの4つのネジでストレージは固定されているので外してSSDに換装します。ストレージトレイには2.5インチサイズであれば厚さ7mmと9mmのどちらでも搭載可能です。
あとはストレージトレイを取り出したのと逆の手順で元に戻せば完了です。
PS4 Proのシステム再インストールと復元
ストレージをSSDに換装し終えたら、PS4のシステムを再インストールします。再インストールの手順は公式サイトでも紹介されているように非常に簡単です。システムの再インストールのためPS4 Pro本体にシステムイメージの入ったUSBメモリとPS4コンロトーラーをUSB接続でつなぎます。
公式サイトでは7秒電源スイッチを押し続けるとあったのですが、上手く起動しませんでした。普通に起動したらちゃんとインストール画面が表示されたのでこの辺りは臨機応変にお願いします。
ここまで来ればあとは画面の指示に従ってポチポチ進めていけばシステムの再インストール完了です。
以上でPS4 ProをHDDからSSDに換装完了です。
PlayStation 4 Pro ジェット・ブラック
ソニー・インタラクティブエンタテインメント
関連記事
・おすすめSSDまとめ。QLC/TLC/MLCやNVMe/SATA3.0など最新SSD事情を解説・SSDレビュー記事の一覧へ <SATA SSD><NVMe SSD><M.2 SSD>
・【SATA SSD vs NVMe SSD vs HDD】 ゲームロード時間を比較
・「HyperX SAVAGE EXO 480GB」をレビュー。PS4 Proに最適な外付けストレージ
・4K/HDRや240FPSのパススルー対応「AVerMedia Live Gamer Ultra」をレビュー
(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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ホントこの辺変わりませんよね・・・