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ZOTAC製のGTX 1050とGTX 1050 TiはPCIブラケットの幅がシングルスロットサイズなので、それを利用して先日レビューしたZOTAC GTX 1050 Ti OC Editionに米尼から個人輸入したEVGA GT 740 Single Slotのシングルスロットクーラーを換装するという”ニコイチ”改造を施してみました。
換装用クーラーを取るためのグラボとしてEVGA GT 740 Single Slotを選んだ理由は、米尼から簡単に入手可能だったこととGT 740の消費電力がTDP 64Wだったので+11Wくらいならファン回転数次第で何とかなるかなと思ったからです。
まずはサクッとEVGA GT 740 Superclocked Single Slotを開封します。
EVGA GT 740 Superclocked Single Slotはその名の通りワンスロット占有クーラー搭載のスリムモデルです。TDP 64WのGPUクーラーということもあって非常にコンパクト。
細かい手順はすっ飛ばしてとりあえずEVGA GT 740 Superclocked Single SlotからGPUクーラーを取り外しました。ヒートシンクはアルミ製の簡素なものですね。
GT 740とGTX 1050 Tiの基板比較がこちら。
例のごとく熱伝導グリスには管理人愛用のクマさんグリス(Thermal Grizzly Kryonaut)を塗りました。熱伝導効率も高く、柔らかいグリスで塗布しやすいのでおすすめです。
グリスを塗ったらGPUクーラーのネジ止めしてクーラー換装完了です。簡単ですね。
ちなみにZOTAC GTX 1050 Ti OC EDITIONとEVGA GT 740 Superclocked Single Slotがどちらもファン端子が2PINなのは事前に調査済みです。ただ実物は端子とソケットが異なっていました。基板からプラスチックのソケットを取り外して直接ファン端子を挿せばOKでした。
あと念のためVRM電源部分にヒートシンクを設置しました。幅15mmほどなので注意して下さい。
以上で換装完了です。
早速、ベンチ機へ組み込みました。
GTX 1050 Tiがしっかりとワンスロットに収まっています。やったねっ!
さて問題はこのめっちゃ小さいクーラーでGTX 1050 Tiを冷やすことができるのかどうか……。
FireStrikeのグラフィックテスト1を30分ほどループさせた結果がこちら。
キタッ!! 最大でもGPU温度71度
これくらいの温度であればPCケースに入れてもせいぜい80度で何とかなりそうですね。剥き身でも80度前半、パワーリミットで調整必須かなあと予測していたので嬉しい誤算です。
FF14ベンチもデフォルトクーラーと全く同じスコアが出ています。
コアクロックをデフォルトクーラーとシングルスロットクーラーで比較すると次のようになりました。GPU温度が高いので若干コアクロックは抑制されていますがそれでも35MHz程度のドロップとなっています。
デフォルトクーラーと違ってVRM電源部分の冷却が不安でしたが最大70度程度なので問題なさそうです。
ファンノイズについてもアイドル時はもとより負荷時も控えめでした。
GTX 1050 Tiはシングルスロットでも余裕で使えることが判明しましたね。にこいち用のクーラーを取るためEVGA GT 740 Single Slotを購入するのに1万円ほどかかりますが、シングルスロットじゃなきゃ嫌だ!というユーザーはこのシングルスロット化改造はおすすめできると思います。
(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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