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Seasonic製Titanium認証取得電源ユニット「PRIME Titanium」シリーズの改良モデルとなる「PRIME Ultra Titanium」シリーズの電源容量850Wモデル「Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TR」のレビュー用サンプルをメーカーよりご提供いただけたのでレビューしていきます。
「Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TR」はシステム負荷50%の環境下において電力変換効率94%の80PLUS Titanium認証を取得、冷却ファンには135mm角の高性能流体動圧軸受(FDB)ファンを搭載し、システム負荷45%以下においてファン動作が停止する「Premium Hybrid Fan Control」というセミファンレス機能にも対応したハイパフォーマンスな電源ユニットです。
製品公式ページ:https://seasonic.com/prime-ultra-titanium
代理店公式ページ:http://www.owltech.co.jp/product/ssr-tr
「SSR-850TR」のモジュラー端子/ケーブル構成(参考)
なお電源ユニットのレビューについては専門的な測定機器もないので写真をまじえた仕様の紹介と負荷別のファンノイズに関する検証が主なコンテンツになります。自作PC用電源ユニットについて基本的な予備知識は下の記事で紹介しているので参考にしてください。
・自作PC電源ユニット(PSU)の徹底解説とおすすめ電源の選び方
Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TR レビュー目次
1.Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TRの梱包・付属品
2.Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TRの外観
3.Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TRのケーブルや電源端子について
4.Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TRの負荷別のファンノイズについて
5.Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TRのレビューまとめ
Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TRの梱包・付属品
早速パッケージを開封してSeasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TRの外観や付属品をチェックしていきます。パッケージを開くとまずは電源ユニットの多言語マニュアルや保証書が入っていました。その下には左側にスポンジのスペーサーで安置された電源ユニットが、右側にはACケーブルと専用不織布バッグの中に入れられた状態でモジュラーケーブル各種が収められています。
スポンジスペーサーの蓋を外すと布製の袋で保護された電源ユニットが安置されています。各種プラグインケーブルが収められた専用不織布バッグなど高級電源らしい梱包です。
電源ユニットの仕様が書かれた多言語マニュアルが入っています。
プラグインケーブル以外の付属品としては、固定ネジ、ケーブルタイ、マジックテープ式ケーブルバンド、メーカーロゴバッジシール、PRIMEロゴシール、電源テスターとなっています。
Seasonic PRIME Ultra Titaniumシリーズが発表当時、電源テスター機能が話題になりましたが、実際の機能としては単純に電源の起動PINを短絡するアダプターが付属するという仕様でした。そもそも電源ユニットに通電すらできない問題がある場合に同アダプタで原因の切り分けが可能です。
Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TRの外観
「Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TR」本体をチェックしていきます。Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TRは高級電源ユニットなのでスポンジの緩衝材で保護されています。
Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TRは高級電源では定番なベロア布袋で保護されています。
「Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TR」の電源ユニット本体は次のようになっています。スチール製の電源ユニット外装は粒度の小さいシボ塗装でブラック一色となっており、前モデルでは人を選ぶ感のあったカラフルな製品シールも万人受けするブラックに変わっています。
Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TRの電源ユニット側面にはPRIME TITANIUMの製品ロゴが鏡面プレートで描かれて、デザイン上のアクセントとしてエアインテーク的な切り込みが施されています。
冷却ファンの吸気に当たる箇所にはハニカム形状のエアスリットで大きく通気口が確保されています。通気口はSeasonic PRIMEシリーズの代名詞ともいえる、電源ユニットの大部分を覆う黒いスチール製パネルと鏡面シルバーなパネルが組み合わせられた独特なデザインです。
電源容量850Wで一般的な自作PC用電源としては電源容量が大きめなのでこのクラスでは奥行180mm以上のものも多いですが、変換効率94%のTitanium認証を取得して発熱の小さい電源なので奥行は170mmと比較的コンパクトに収まっています。
冷却ファンには最近の電源ユニットのトレンド通りに140mm径で静音性に優れ高寿命な高性能流体動圧軸受(FDB)ファンが採用されています。
Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TRはATX24PINからPCIE補助電源まで全てのケーブルが着脱可能なプラグインケーブルになっているので環境に合わせて使用するケーブルが選択できます。
ACコンセントケーブルは国内のPC関連でよく使われる3PINタイプの端子になっています。コンセントからの電力供給を簡単にカットできるロッカー型ハードウェアスイッチが付いています。排気面を広く取るためハードウェアスイッチは小さめのものが採用されています。
Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TRはハードウェアスイッチ1つでON/OFFの切り替えが可能な、システム負荷45%以下においてファン動作が停止する「Premium Hybrid Fan Control」というセミファンレス機能にも対応しています。
Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TRはPCI-E補助電源やEPS電源など12V電源出力がシングルレールの最大70Aと非常にパワフルな電源ユニットです。Intel Core i9やAMD Ryzen ThreadripperのOC環境ではCPUへ電力供給を行うEPS端子だけでも20A以上の出力を要求することもありますが、シングルレーン70Aの出力が可能な「Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TR」なら余裕を持って安定した電力供給が可能です。
「Seasonic PRIME Ultra Titanium」の最新設計「MTLR(Micro Tolerance Load Regulation)」では、負荷電流(出力電流)の変動に対して電源の出力電圧がどのくらい変動するかという負荷レギュレーションにおいて、非常にタイトな0.5%という負荷制御の許容範囲内で、出力電圧を一定に保ちます。この印象的な電気的性能と安定性は、高性能システムの電源を選ぶ上で理想的な選択肢となります。また1次と2次回路ともに日本製の105℃アルミ電解コンデンサを実装し厳選された部品で構成されています。
背面パネルとPCB(プリント回路基板)が銅板によって接続するケーブルレス接続の内部構造が採用され手動挿入時に製造誤差の可能性を低下させるだけでなく、作動時の出力電力の品質が改善されます。加えて大幅にケーブルが軽減されたことによって内部構造が綺麗に整理され電源ユニット内のエアフロー改善にも寄与しています。
電源ユニットの重量も確認してみたところ標準的なATX電源の「Corsair RM650i」が1666g、「Thermaltake Toughpower iRGB PLUS 1250W Titanium」が2418に対して、「Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TR」は中間の2037gでした。
Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TRのケーブルや電源端子について
Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TRに実装されている電源コネクタの種類やケーブル長についてチェックしていきます。Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TRのプラグインケーブルは製品パッケージ内の電源ユニット本体右側に収められていた専用不織布バッグの中に入っています。
プラグインケーブルのうちATX 24PIN以外のPCI-E補助電源、EPS電源、SATA電源、4PINペリフェラル電源のケーブルは取り回しに優れ実用性の高い黒色のきしめん型フラットケーブルが採用されています。
Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TRのATX 24PINケーブルはスリーブまとめ型ケーブルが採用されています。Seasonic製品はPRIMEシリーズ以前の最上位モデルPLATINUM XPシリーズでもそうでしたが高級電源ユニットでもATX 24PINケーブルはスリーブまとめ式のケーブルが採用されており、個人的には取り回しの良いフラットきしめん型ケーブルに変えて欲しいところです。
Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TRのATX24PINケーブルは大型フルタワーPCケースにも対応可能な610mmのスリーブまとめ型ケーブルが採用されています。
自作PC初心者が間違えやすいPCIE補助電源端子、EPS電源端子およびPSUプラグイン端子には一目でどれがどれか見分けることができるように、コネクタのロックピンがない面に「PCI」「CPU」「PSU」と表記されています。
Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TRではEPS 8ピン端子ケーブルは2本付属します。ケーブル長は2本とも650mmです。Intel Skylake-Xに対応するX299マザーボードやAMD Ryzen ThreadRipperに対応するX399マザーボードなどエンスー向け高性能マザーボードではEPS 8+4PINや8PIN×2を要求するものもありますが、SSR-850TRなら問題なく対応可能です。なお電源容量の小さい下位モデルのSSR-750TR、SSR-650TRにもEPS電源ケーブルは2本付属します。
EPS端子は8PINを4+4PINに分離可能なコネクタが採用されています。欲を言えば使い勝手を考えると2本のうち1つは分離に対応していないコネクタを採用するか、4PIN同士がロックピンで結合できるコネクタ(参考写真)を採用して欲しいところ。
PCI-E補助電源ケーブルの端子部分はいずれも6+2PINで分離しているコネクタが採用されています。
6+2PIN PCIE補助電源ケーブルはいずれもコネクタが1つだけ備わっているストレートな長さ650mmのケーブルとなっており、同じケーブルが6本付属します。Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TRは電源容量が850WなのでGTX 1080 TiやRadeon RX VegaなどハイエンドGPUを2つ使用したマルチGPUとなると電源容量が比較的ギリギリになりますが、コネクタ数的にはマルチGPUにも対応が可能です。
SATA電源ケーブルは全長800mmの4コネクタ(350 + 150 + 150 + 150 mm)と全長760mmの4コネクタ(400 + 120 + 120 + 120 mm)と全長420mmの2コネクタ(300 +120 mm)の3種類があります。
4PINペリフェラル電源ケーブルは全長690mmの3コネクタ(450 + 120 + 120 mm)と全長470mmの2コネクタ(350 +120 mm)の2種類があります。
またオプションケーブルとして4PINペリフェラル端子1つをSATA電源端子2つに分岐できる変換ケーブルも1本付属します。ケーブル長は150mmの二股です。
ほぼディスコンですがフロッピー端子の変換ケーブルも付属します。
Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TRの負荷別のファンノイズについて
Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TRの負荷に対する冷却ファンの動作をチェックしてみました。検証機材は次のようになっています。
テストベンチ機の構成 | |
OS | Windows10 Home 64bit |
CPU |
i7 7700K Core/Cache:5.0/4.8GHz, 1.300V 殻割り&クマメタル化(レビュー) |
M/B | ASRock Z270 SuperCarrier (レビュー) |
メインメモリ | Corsair Dominator Platinum Special Edition DDR4 8GB*4=32GB (レビュー) 3200MHz, 14-16-16-36-CR2 |
システムストレージ |
Crucial MX300 SATA M.2 SSD 1TBCT1050MX300SSD4 |
PCケース/ ベンチ板 |
STREACOM BC1 (レビュー) |
上記のベンチ機でグラフィックボードをGTX 1050 Ti、GTX 1060、GTX 1070、GTX 1080、GTX 1080 Ti、GTX 1080 Ti SLIに変えてそれぞれについて消費電力と負荷時の電源ファンのファンノイズを測定しました。測定負荷にはFireStrike Extremeグラフィックテスト1を15分以上ループさせています。
消費電力の測定にはBluetooth接続でスマホから消費電力を見れるワットチェッカーを使用して、電源ユニットの変換損を含めたシステム全体の消費電力をチェックしています。なお同ワットチェッカーでは消費電力は1秒ごとにW単位で表示されますが、平均的な数値になっており実際の瞬間最大値はさらに高い値を取っている場合があります。記事中では表示値からおおよその平均を取って表記しますが、実際には+100~200Wの瞬間的な負荷が発生することがあるので注意してください。
サウンドレベルメーターを利用してゲーム負荷時のノイズレベルを測定・比較しています。ノイズレベルの測定には「サンワダイレクト 400-TST901A」を使用しています。電源OFF時の騒音値は33~35dBです。目安として40dBを超えたあたりからファンノイズがはっきりと聞こえるようになり、45dB前後で煩く感じます。50dBを超えてくるとヘッドホンをしていても煩く感じます。同じ騒音値でも不快に感じたり感じなかったりとファンノイズが不快に感じるかどうかは音の性質にもよるので注意してください。
またベンチ機のCPUクーラーやグラフィックボードから出るファンノイズについては吸音材の板を使用して電源ユニット本体のファンノイズ測定への影響を下げています。非負荷時にグラフィックボードのファン回転数を負荷時の最大値に固定してもサウンドレベルメーターが35~36dBしか示さないのでこれらの影響は基本的に無視して問題ありません。
消費電力とファンノイズの測定結果は次のようになりました。
Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TRは通常モードおよびHybridモードの両方において、最大負荷の600Wでもファンノイズは37dB程度という抜群な静音性を発揮しています。
Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TRは電源容量850Wの電源ユニットですが、Core i7 7700KなどメインストリームCPUに加えて、リファレンスと同じTDP250WのGTX 1080 TiグラフィックボードであればSLI環境の構築が可能でした。ただしGTX 1080 Tiのパワーリミットを+120%に解除すると瞬間負荷が電源容量を大きく上回ってシステムが落ちたのでGTX 1080 TiでマルチGPUを構築する場合はAIBモデルの標準TDP(パワーリミット)に注意してください。
Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TRは電源ユニット背面に設置されたハードウェアスイッチを非押下状態にすると低負荷においてセミファンレス機能に対応したHybrid Modeで動作させることができます。Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TRでは電源容量850Wの45%負荷あたる約380Wまでであればファンレスで運用可能です。なおファン始動のトリガーは電源負荷だけでなく電源ユニット内の温度センサーも含まれており400W以上の負荷であっても短時間であればファンレスで動作します。
Hybrid Modeにおいてセミファンレス閾値ギリギリの380W前後で長時間運用してサーモグラフィーで内部温度を隙間からチェックしてみたところ、電源ユニット内部の最も熱い部分は70度後半まで熱くなりました。閾値付近で長時間運用すると壊れる程の温度ではありませんが比較的高温になるようなので、Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TRは通常モードでもファンノイズがごくごく小さいことを考えると、温度が気になるのであれば、常時ファンが動作する通常モードで運用してもよいと思います。
Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TRのレビューまとめ
最後に「Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TR」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。良いところ
- 電源容量850W、変換効率Titanium認証取得のハイエンド電源ユニット
- +12Vは70Aのシングルレーン出力
- PCIE補助電源、EPS電源、SATA、4PINペリフェラルが取り回しの良いフラットきしめん型ケーブル
- ハードウェアスイッチで常時ファン動作モードとセミファンレス対応Hybridモードを切り替え可能
- 負荷45%、380W以下でセミファンレス動作可能
- 600W負荷でもファンノイズ37dB程度と静音性は抜群に優れている
- 奥行170mmでコンパクト
- 12年間の長期新品交換保証
- ATX 24PINケーブルがスリーブまとめ型ケーブル
- 18年1月現在、国内価格4.8万円と非常に高額
圧倒的な信頼性の高さから自作ユーザーに好評を博した「PRIME Titanium」シリーズの後継機「Seasonic PRIME Ultra Titanium」シリーズの850Wモデルとなる「Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TR」はSeasonic製電源ユニットの最上位を飾るに十分すぎるパフォーマンスを発揮しています。
電源容量は850Wの大容量、変換効率も50%負荷時に最大94%以上のTitanium認証、+12Vはシングルレーンで70Aとなっており、シングルGPUであればGTX 1080 TiやRX Vega 64のようなハイエンドGPUとの組み合わせであっても、Core i7 8700KやRyzen 7 1800Xのようなメインストリーム向けCPUだけでなく、Intel Core i9やAMD Ryzen Threadripperなどエンスー向けCPUとの構成にも余裕で対応可能なスペックです。
マルチGPUについては消費電力が比較的小さいGTX 1080やGTX 1070クラスなら850Wでも問題ありませんし、リファレンス同等TDP250Wに限定すればGTX 1080 TiのSLIにもぎりぎりで対応できます。
ただやはりマルチGPUに使用するなら瞬間負荷の安定性を考えると電源容量1000Wクラスを選択したいところなので、国内で流通している「Seasonic PRIME Ultra Titanium」シリーズの3モデルについては、
650W: メインストリーム向けCPU & シングルハイエンドGPU
750W: OC対応メインストリーム向けCPU & シングルハイエンドGPU
850W: エンスー向けCPU & シングルハイエンドGPU
のように使用するシステム別で選択するのがおすすめです。
「Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TR」のファンノイズについては検証結果のとおり抜群に優秀でした。平均600W程度の電源負荷に対してもノイズレベル37dB程度と非常に静かに動作しているので、グラフィックボードやCPUクーラーよりも電源が煩くなる心配は皆無だと思います。
ファンが常時動作する通常モードと、低負荷時にファンが停止するセミファンレス機能に対応したHybridモードはハードウェアスイッチのワンタッチで簡単に切り替えることが可能です。ファン始動閾値の負荷380W前後では電源ユニット内部の温度は比較的高温になりますが、ファンが常時動作する通常モードでもファンノイズはごくごく小さいのでお好みで動作モードを選択すればOKだと思います。
なおファンレス動作の閾値は電源容量の45%で決まるので、850Wモデルでは380W以下、750Wモデルでは335W以下、650Wモデルでは290W以下でセミファンレス動作が可能になっています。ファンレス動作の閾値を重視するのであればあえて電源容量の大きいモデルを選択するのもありだと思います。
機能や性能面では自作PC用電源ユニットとして抜群に優れている「Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TR」ですが、国内価格4.8万円という国内相場だけはやはりネックだと思います。国内外相場の乖離もそうですが、国内で販売されている電源ユニットとしても5万円前後となるとTitanium認証の1200Wクラスに手が伸ばせてしまいます。オウルテック取り扱いのSeasonic製品については過去に管理人もSS-860XP2やSS-1200XP3を使用していた経験があり同社サポート体制が十分であることは承知していますが、12年間の新品交換保証を加味してもSSR-850TRは3.5万円前後からせいぜい4万円まで流通して欲しいというのが正直なところです。
以上、Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TRのレビューでした。
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・自作PC電源ユニット(PSU)の徹底解説とおすすめ電源の選び方(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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あとは頑なにオウルが1000Wを出さないのは如何なものかと