Corsair SF600 Platinum


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スモールフォームファクタ向けSFXサイズで高変換効率Platinum認証を取得する新型電源ユニットの電源容量600Wモデル「Corsair SF600 Platinum(型番:CP-9020182-JP)」のレビュー用サンプルを11月3日の国内発売に先駆けてメーカーより提供していただけたのでレビューしていきます。Platinum認証を取得した高変換効率によってSFX規格のコンパクトサイズながら18年最新ウルトラハイエンドGPUであるGeForce RTX 2080 Ti環境でも静音動作で安定した電力供給が可能な次世代SFX電源ユニットを徹底検証していきます。
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代理店公式ページ:
https://www.links.co.jp/item/sf-platinum/
https://www.ask-corp.jp/products/corsair/power-supply/sf-platinum.html

製品公式ページ:https://www.corsair.com/ja/ja/~/~/電源ユニット/~/SF-Series/p/CP-9020182-JP
Corsair SF600 Platinum

「Corsair SF600/SF450 Platinum」のモジュラー端子/ケーブル構成
種類 コネクタ数 ケーブル
数量 x 長さ
(1本のコネクタ数)
Corsair SF600 Platinum (4)
ATX
20/24 PIN
1  1 x 300 mm
CPU/EPS
8(4+4) PIN
1  1 x 400 mm
PCIE
8(6+2) PIN
2  2 x 400 mm (1)
SATA 4  1 x 100 + 115 + 115 + 115 mm (4)
Peripheral 3  1 x 100 + 115 + 115 mm (3)
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Corsair SF600 Platinum レビュー目次


1.Corsair SF600 Platinumの外観
2.Corsair SF600 Platinumのケーブルや電源端子について
3.Corsair SF600 Platinumの負荷別のファンノイズについて
4.Corsair SF600 Platinumのレビューまとめ




Corsair SF600 Platinumの外観・付属品

早速パッケージを開封してCorsair SF600 Platinumの外観や付属品をチェックしていきます。
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パッケージを開くとまずは電源ユニットの仕様表(英語)と多言語マニュアルが入っていました。その下にはスポンジのスペーサーで安置された電源ユニットが左側に、ACケーブルやモジュラーケーブル各種が右側に入っていました。
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「Corsair SF600 Platinum」のモジュラーケーブル以外の付属品は、ACケーブル、ATX-SFX変換マウントアダプタ、ケーブルタイ、Corsairバッジ、電源ユニット固定ネジとなっています。
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「Corsair SF600 Platinum」電源ユニット本体をチェックしていきます。
緩衝材には高級モデル同様にスポンジスペーサーが使用されています。電源ユニット本体はベロア布袋に入っていますが、さらにビニール袋でも保護されていました。
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「Corsair SF600 Platinum」の電源ユニット本体は次のようになっています。
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「Corsair SF600 Platinum」はSFX電源ユニットなので寸法は規格で規定されており、幅130mm×高さ63.5mm×奥行100mmです。
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「Corsair SF600 Platinum」にはGold認証の前世代から引き続き、奥行100mmのSFX電源規格で内蔵可能な最大サイズとなる92mm角の冷却ファンが搭載されています。
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開封時に注意書きシールが貼られていますが、「Corsair SF600 Platinum」は低負荷時には冷却ファンが停止するセミファンレス機能「ZERO RPM FAN MODE」にも対応しています。
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「Corsair SF600 Platinum」は変換効率が前モデルのGold認証からさらに高変換効率で低発熱なPlatinum認証となっているので、ファンレス閾値が120Wから240Wに上がり、Corsair公式の製品スペックを参照するとファンノイズも若干低下しています。ちなみに容量下位モデルのSF450 Platinumは電源負荷180W以下でファンレス動作に対応しています。
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「Corsair SF600 Platinum」はシステム負荷50%の環境下において92%の電力変換効率を発揮することが確認済みの80PLUS Platinum認証が取得されています。電源容量は600Wで、+12V出力はシングルレールで50Aの出力に対応しています。国内正規代理店経由のメーカー保証期間も安心の7年間です。
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「Corsair SF600 Platinum」などCorsair SF Platinum Series電源ユニットは配線をはんだ付けPCB基板することで優れたパフォーマンス、抜群の安定性を誇る電圧、極めて低いリップルと電気ノイズを実現するまったく新しい内部設計に基づいて開発されています。1次側と2次側の両方に日本メーカー製の105°Cハイエンドコンデンサを採用することで安定した電力供給と長寿命を実現します。
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Corsair SF600 Platinumのプラグイン端子は次のようになっています。
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ACコンセントケーブルは国内のPC関連でよく使われる3PINタイプの端子になっています。SFX電源では省略されることもあるのですが、Corsair SF600 Platinumにはロッカー型ハードウェアスイッチが付いています。
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「Corsair SF600 Platinum」と一般的なATX電源を代表して「Corsair RM650i」のサイズを比較してみました。「Corsair SF600 Platinum」は奥行100mmと非常にコンパクトにまとまっています。
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小型PCに最適化された規格のSFX電源やSFX-L電源はATX電源よりも厚さが20mmほど薄くなっているのもポイントです。
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SFX電源は自作PC標準規格のATX電源よりも厚さと奥行小さいので、付属のATX電源→SFX電源マウント変換ブラケットを使用することで、マザーボード直上に電源ユニットを設置するようなコンパクトPCケースでCPUクーラーの設置スペースを拡張することができます。
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また下の写真はSFX-L電源ユニットを装着した「DAN-Cases A4-SFX(レビュー)」と「Lian Li PC-Q38(レビュー)」ですが、SFX電源の「Corsair SF600 Platinum」であればSFX-L電源よりも30mm奥行が短いのでケーブル取り回しやストレージ設置のためにより大きなスペースが確保できます。
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電源ユニットの重量も確認してみたところATX電源「Corsair RM650i」が1666g、SFX電源「SilverStone SX650-G」が933gに対して、「Corsair SF600 Platinum」は854gと軽量です。自宅内で持ち運びするような自作PCを製作する場合でもCorsair SF600 Platinumは軽量なので重量面でもメリットがあります。
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Corsair SF600 Platinumのケーブルや電源端子について

Corsair SF600 Platinumに実装されている電源コネクタの種類やケーブル長についてチェックしていきます。
Corsair SF600 Platinumのプラグインケーブルはいずれも黒色の独立スリーブ化ケーブルが採用されています。独立スリーブ化ケーブルは見栄えが良いというメリットがある一方で、きしめん型ケーブルに比較して若干空間を占有するのとケーブルガイドを適切に使用しないとバラバラになってしまうというデメリットもあります。
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Gold認証の前モデルではフラットきしめん型ケーブルが採用されていましたが、Platinum認証の「Corsair SF600/SF450 Platinum」では独立スリーブ型ケーブルが採用されています。独立スリーブ型ケーブルは見た目重視なケーブルなのでコンパクトPC用のSFX電源としては取り回しに優れたフラットきしめん型ケーブルのほうが好ましい気がするので、「Corsair SF600 Platinum」のケーブルは評価が分かれそうです。
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一般的なATX電源ではATX24PINケーブルの長さは500~600mm程度の長さですが、Corsair SF600 PlatinumのATX24PINケーブルは小型PCケースへの組み込みが想定されており長さ300mmのショートケーブルになっています。
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PCI-E補助電源とEPS電源のケーブルは見分けるのが面倒ですが、「Corsair SF600 Platinum」のプラグインケーブルではコネクタの側面に「PCI-E」と「CPU」と表記されて、自作PC初心者にもわかりやすくなっています。
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Corsair SF600 Platinumには長さ400mmのEPS 8PINケーブルが1本付属します。Corsair SF600 PlatinumはコンパクトPC向け電源ユニットでありMini-ITXマザーボードは基本的に最大でEPS 8PINなので問題ないと思いますが、ATXやMicroATXの高性能マザーボードではEPS 8+4PINや8PIN×2を要求するものもあるので注意してください。
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EPS端子は8PINを4+4PINに分離可能なコネクタで、4PINコネクタにはロックピンもあるので使いやすいケーブルだと思います。
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Corsair SF600 PlatinumにはPCI-E補助電源ケーブルとしては8(6+2)PINコネクタが1つだけある長さ400mmのケーブルが2本付属します。PCIE補助電源として最大で8PIN*2が使用できるのでGeForce RTX 2080 TiやRadeon RX Vega 64などハイエンドGPUにも対応可能です。
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2本のケーブルはいずれも8PINコネクタを6+2PINに分離可能です。
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SATA電源ケーブルは全長445mm(100 + 115 + 115 + 115 mm)で4コネクタのケーブルです。
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4PINペリフェラル電源ケーブルは全長330mm(100 + 115 + 115 mm)で3コネクタのケーブルです。
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Corsair SF600 Platinumの負荷別のファンノイズについて

Corsair SF600 Platinumの負荷に対する冷却ファンの動作をチェックしてみました。

検証機材は次のようになっています。
テストベンチ機の構成
OS Windows10 Home 64bit

CPU

Intel Core i7 7700K
Core/Cache:5.0/4.8GHz, 1.300V
殻割り&クマメタル化(レビュー
M/B ASRock Z270 SuperCarrier
レビュー)(BIOS:1, 2
メインメモリ Corsair Dominator Platinum
Special Edition
DDR4 8GB*4=32GB (レビュー
3200MHz, 14-16-16-36-CR2
システムストレージ
Samsung SSD 860 EVO M.2 1TB
MZ-N6E1T0B/IT (レビュー
PCケース/
ベンチ板
STREACOM BC1 (レビュー

ベンチ機のシステムストレージにはSamsung製3bit-MLC型64層V-NANDのメモリチップを採用するメインストリーム向け最新SATA接続M.2 SSD「Samsung SSD 860 EVO M.2 1TB」を使用しています。「Samsung SSD 860 EVO M.2」は2.5インチSATA SSDと同等のパフォーマンスをケーブルレスで発揮できる手軽さが魅力です。Samsung SSD 860 EVOシリーズの容量1TB以上のモデルは大容量データの連続書き込みにおける書き込み速度の低下というTLC型SSDの欠点も解消されているので、大容量ファイルをまとめて入れても余裕のあるメインストレージとしてお勧めのSSDです。
「Samsung SSD 860 EVO M.2 1TB」をレビュー
Samsung 860 EVO M.2 1TB

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上記のベンチ機でグラフィックボードをGTX 1050 Ti、GTX 1060、GTX 1070、GTX 1080、GTX 1080 Tiなどに変えてそれぞれについて消費電力と負荷時の電源ファンのファンノイズを測定しました。測定負荷にはFireStrike Extremeグラフィックテスト1を15分以上ループさせています。

消費電力の測定にはBluetooth接続でスマホから消費電力を見られるワットチェッカーを使用して、電源ユニットの変換損を含めたシステム全体の消費電力をチェックしています。なお同ワットチェッカーでは消費電力は1秒ごとにW単位で表示されますが、平均的な数値になっており実際の瞬間最大値はさらに高い値を取っている場合があります。記事中では表示値からおおよその平均を取って表記しますが、実際には+100Wから+200Wの瞬間的な負荷が発生することがあるので注意してください。
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サウンドレベルメーターを利用してゲーム負荷時のノイズレベルを測定・比較しています。ノイズレベルの測定には「サンワダイレクト 400-TST901A」を使用しています。電源OFF時の騒音値は33~35dBです。目安として40dBを超えたあたりからファンノイズがはっきりと聞こえるようになり、45dB前後で煩く感じます。50dBを超えてくるとヘッドホンをしていても煩く感じます。同じ騒音値でも不快に感じたり感じなかったりとファンノイズが不快に感じるかどうかは音の性質にもよるので注意してください。
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またベンチ機のCPUクーラーやグラフィックボードから出るファンノイズについては吸音材の板を使用して電源ユニット本体のファンノイズ測定への影響を下げています。非負荷時にグラフィックボードのファン回転数を負荷時の最大値に固定してもサウンドレベルメーターが35~36dBしか示さないのでこれらの影響は基本的に無視して問題ありません。
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消費電力とファンノイズの測定結果は次のようになりました。
Corsair SF600 PlatinumはSFX規格のコンパクトサイズながら、2018年最新のウルトラハイエンドグラフィックボードRTX 2080 Ti環境の平均的な消費電力である400Wの負荷においても騒音値が40dB未満という優れた静音性を発揮しています。高変換効率なPlatinum認証だけあって、同社前モデルSF600 Goldや、それと並んで定番だった競合製品のSilverStone SX600-Gや後継のSX650-Gよりも高い静音性を実現しています。
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消費電力 Corsair SF600
Platinum
SilverStone
SX650-G
SilverStone
SX600-G
アイドル 60 33.6
(ファンレス)
~36.0
38.1 38.0
GTX 1050 Ti 120 38.5 37.8
GTX 1060 200 39.0 38.3
GTX 1070 230 38.3 38.7
GTX 1080 260 36.6 39.1
41.0

300 38.4
42.3
RTX 2080
325 51.2
44.1
GTX 1080 Ti 350 37.0 54.2
46.5
RTX 2080 Ti
400 38.5 57.4
38.0

「Corsair SF600 Platinum」は電源負荷40%(240W)以下で冷却ファンが停止するセミファンレス機能「ZERO RPM FAN MODE」に対応しています。
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「Corsair SF600 Platinum」のファンレス機能のON/OFFのトリガーとなるソースは消費電力と電源ユニット内部温度の両方でした。
消費電力が240Wを超過すると即座にファンが始動します。「Corsair SF600 Platinum」では1度ファンが始動すると電源を切るまではファンが停止することはありませんでした。1度ファンが始動すると100W以下のアイドル状態についても電源負荷に比例したファンカーブによるファン制御となりますが、低負荷時のファンノイズは停止状態とほとんど大差ないので騒音面では特に問題はありません。
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セミファンレス機能の閾値ギリギリの220W前後の負荷をかけ続けてファンレス状態で内部温度がどの程度まで上がるかサーモグラフィでチェックしてみたところ、確認できた最大で90度半ばまで達しました。
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その後、おそらく内部温度センサーの閾値を超えてセーフティ機能が動作してファンが始動し、内部温度は60度半ばまで冷やされました。セーフティ動作直後にファンが高速回転することもなく33dB~36dB程度でファンは動作していたので静音性も問題ありませんでした。
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NVIDIAの次世代ウルトラハイエンドGPUであるGeForce RTX 2080 Tiとメインストリーム向けCPU最上位のCore i7 8700KやRyzen 7 2700Xを組み合わせるとゲームプレイ時の消費電力は400W程度になりますが、この負荷に対するファンノイズは38.5dB程度と優秀な静音性を発揮しており、1時間に渡って負荷を続けても内部温度は70度程度でした。
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Corsair SF600 Platinumのレビューまとめ

最後に「Corsair SF600 Platinum (型番:CP-9020182-JP)」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。

良いところ
  • 電源容量600W、変換効率92%以上のPlatinum認証取得のハイパフォーマンス電源ユニット
  • Platinum認証を取得した初のSFX電源ユニット
  • +12Vは50Aのシングルレーン出力
  • プラグインケーブルが全て黒色の独立スリーブケーブル
  • Core i7 7700K&GeForce RTX 2080 Tiも運用可能かつ40dB未満の高い静音性
  • 7年間の保証期間
悪いところor注意点
  • コンパクトPC向け電源としては独立スリーブ化ケーブルは取り回しが悪いので、
    個人的には前モデル同様にフラットきしめんケーブルが好ましい


「Corsair SF600 Platinum」は、50%負荷時の変換効率が92%以上のPlatinum認証を取得した初のSFX電源ユニットとなっており、電源容量も600WなのでGeForce RTX 2080 TiやRadeon RX Vega 64などハイエンドグラフィックボードとCore i7 8700KやRyzen 7 2700Xなどメインストリーム向け最上位CPUの組み合わせにも対応可能です。

前世代からの主な変更点は、『変換効率がGold認証からPlatinum認証にアップグレート』、『プラグインケーブルがフラットきしめんケーブルから独立スリーブ化ケーブルに切り替え』の2点です。

「Corsair SF600 Platinum」は変換効率がPlatinum認証にアップグレートされたことによって、Gold認証の変換効率な同社前モデルや競合製品よりも高い静音性を実現しています。今回実施した負荷テストではGeForce RTX 2080 TiとCore i7 7700Kの環境で長時間の負荷をかけてもノイズレベルが40dB未満という非常に優秀な静音性を発揮しました。ATX電源でもこのクラスの負荷でファンノイズが煩くなるものも少なくないので、「Corsair SF600 Platinum」の静音性については手放しで評価できると思います。

プラグインケーブルの仕様の切り替えについては賛否が分かれるところで、個人的にはどちらかというとあまり評価できないというのが正直な感想です。SFX電源についてはコンパクトPC向け製品なので狭い空間でも電源ケーブルが容易に取り回せるように、前モデル同様にフラットきしめんケーブルを標準採用して、独立スリーブ化ケーブルについてはアクセサリパーツ扱いでよかったのではないかと思います。前モデルの時点でも競合SilverStone社の柔らかく細いケーブルに比べるとケーブルの取り回しでは劣っていたので、その点でも後継となる「Corsair SF600 Platinum」で改良に期待していたので唯一と言っていい残念なポイントでした。

プラグインケーブルについて賛否が分かれるものの、Platinum認証を取得した初のSFX電源ユニットということで静音性および安定した低温動作については優れたパフォーマンスが期待できる電源ユニットなので、GeForce RTX 2080 TiやRadeon RX Vega 64などハイエンドグラフィックボードを搭載したコンパクトPC構築のお供におすすめな電源ユニットです。

以上、「Corsair SF600 Platinum」のレビューでした。
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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