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Intel第10世代Comet Lake-Sシリーズから、6コア12スレッドでTDP65Wの売れ筋スタンダードモデル「Intel Core i5 10400」をレビューします。前世代同クラスのCore i5 9400Fや同コアスレッド数の旧製品Core i7 8700K、そして同コアスレッド数の競合製品Ryzen 5 3600と比較して、クリエイティブタスクやPCゲーミングにおいてどれくらい性能を発揮するのか、各種ベンチマーク比較によって徹底検証していきます。
製品公式ページ:https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/products/processors/core/i5-processors/i5-10400.html
Intel Core i5 10400 レビュー目次
1.Intel Core i5 10400の外観・付属品・概要
2.Intel Core i5 10400の検証機材・動作設定
3.Intel Core i5 10400の動作クロック・消費電力・温度
4.Intel Core i5 10400の基礎ベンチマーク
5.Intel Core i5 10400のクリエイティブ性能
・3Dレンダリング性能
・動画エンコード性能
・RAW現像性能
・PCゲーム/スマホアプリのビルド性能
6.Intel Core i5 10400のゲーミング性能
・4K解像度/60FPSターゲット
・フルHD解像度/ハイフレームレート
・バトルロイヤル系PCゲーム/240FPSターゲット
7.CPUエンコーダとリアルタイム配信について
8.Intel Core i5 10400のレビューまとめ
・温度・消費電力について
・クリエイティブ性能について
・ゲーム性能について 【注意:下位チップセットではメモリ周波数が問題に】
・総評 - ゲーマー向けの本命はCore i5 10400F
リンク.Intel第10世代Comet Lake-Sのレビュー記事一覧へ
【執筆:2020年5月23日、最終更新:2020年5月25日】
Intel Core i5 10400の外観・付属品・概要
「Intel Core i5 10400」の外観や付属品について簡単にチェックしておきます。またこの章では「Intel Core i5 10400」の仕様等について簡単に触れておきたい概要もあれば紹介します。「Intel Core i5 10400」の製品パッケージは第8/9世代からイラストデザインは変わっていますがサイズは同じで紙製です。(CPUクーラーが付属するので、比較しているCore i5 9600Kのパッケージより奥行きがあります)
「Intel Core i5 10400」などIntel第10世代Comet Lake-SはCPUソケットがIntel LGA1200に更新されていますが、CPUのPCB基板サイズなど基本的な形状は従来とほぼ共通です。
Core i9 10900Kを始めとして10コアCPUダイをベースにして展開されるCore 7 10700KやCore i5 10600Kは新しいヒートスプレッダが採用されていますが、「Intel Core i5 10400」など6コアCPUダイをベースにして展開されるIntel第10世代Comet Lake-S製品は第9世代の下位製品に引き続き、第8世代と共通のヒートスプレッダです。
PCB基板の厚みも第8世代と同じく非常に薄いです。(右側はCore i9 10900KやCore i7 10700Kなど10コアCPUダイをベースにした製品)
「Intel Core i5 10400」はCPUクーラーが標準で付属します。Intel純正でお馴染みのアルミニウム製ヒートシンクで銅柱なしの廉価バージョンです。
「Intel Core i5 10400」は6コア12スレッドのCPUで、ベースクロックは2.9GHz、最大シングルブーストクロックは4.3GHz、最大全コアブーストクロックは4.0GHzとなっています。TDPはIntelのスタンダードクラスCPUとして標準的な65Wに設定されています。
上位モデルとしてCore i5 10500、Core i5 10600がラインナップされていますが、コアクロックの仕様で6コア12スレッドTDP65Wの旧モデルCore i7 8700を上回るのはCore i5 10600のみとなっています。
「Intel Core i5 10400」を、前世代同クラスのIntel Core i5 10400や、第8世代6コア12スレッドTDP65WモデルのCore i7 8700、競合AMDの同コアスレッド数モデルRyzen 5 3600やRyzen 5 3600Xと比較すると次のようになっています。
Intel Core i5 10400 スペック簡易比較 | ||||
Core i5 10400 |
Core i5 9400F | Core i7 8700 |
Ryzen 5 3600 | |
コアスレッド | 6コア12スレッド | 6コア6スレッド | 6コア12スレッド | 6コア12スレッド |
ベースクロック | 2.9GHz | 2.9GHz | 3.2GHz | 3.6GHz |
単コア最大ブースト | 4.3GHz | 4.1GHz | 4.6GHz | 4.2GHz |
全コア最大ブースト | 4.0GHz | 3.9GHz | 4.3GHz | ~4.07GHz |
オーバークロック |
X (Z490環境ではメモリOCに対応) |
O | ||
L3キャッシュ | 12MB |
9MB |
12MB |
32MB |
TDP | 65W | |||
CPUクーラー | 付属 | |||
iGPU |
O |
X | ||
おおよその国内価格 (北米希望小売価格) |
2.6万円 (182ドル) |
2.1万円 (182ドル) |
3.8万円 (303ドル) |
2.6万円 (199ドル) |
F付き(iGPU非搭載) モデルの価格 |
-万円 (157ドル) |
1.8万円 (144~157ドル) |
- |
- |
Intel第10世代Comet Lake-Sのプラットフォーム関連について、まずCore i9とCore i7は定格メモリ周波数が従来の2666MHzから2933MHzへと引き上げられています。Core i5以下の定格メモリ周波数は2666MHzとなり、Core i5は据え置き、Core i3以下は従来モデルから引き上げという形です。
ネットワーク関連では、CPUにIntel AX201というWiFi6対応無線LANコントローラーがチップセットに統合されています。160MHz幅で通信可能にするGig+にも対応し、最大2400Mbpsで通信可能です。またオプショナルな要素として、Intel製2.5Gb LANコントローラー I225-V(Foxville)やThunderbolt3も増設IOとしてサポートします。
Intel第10世代Comet Lake-Sの対応マザーボードチップセットは新しい400シリーズチップセットとなり、CPUソケットもLGA1200に変わるので、Z390やH370なと300シリーズチップセットを搭載するLGA1151ソケットの旧世代マザーボードとは非互換です。
400シリーズチップセットには、すでにマザーボード製品が各社から発表されている最上位「Intel Z490」に加えて、安価な「Intel H470」、「Intel B460」、「Intel H410」などもラインナップされています。
・主要4社Z490マザーボードを徹底比較!第10世代Core-Sにイチオシはどれか?
Intel Core i5 10400の検証機材・動作設定
以下、「Intel Core i5 10400」の各種検証を行うベンチ機、および比較対象となる各CPUのベンチ機の詳細となります。Intel LGA1200(Z490)環境 テストベンチ機の構成 | |
CPU | Intel Core i9-10900K(レビュー) Intel Core i9-10900(レビュー) Intel Core i7-10700K(レビュー) Intel Core i7-10700F(レビュー) Intel Core i5-10400(レビュー) Intel Core i3-10100(レビュー) |
マザーボード | ASUS ROG MAXIMUS XII EXTREME (レビュー) |
CPUクーラー | Fractal Design Celsius S36 (レビュー) Noctua NF-A12x25 PWM x3 (レビュー) |
メインメモリ | G.Skill Ripjaws V F4-4000C15Q-32GVK DDR4 8GB*4=32GB (レビュー) 3600MHz, CL16-16-16-36-CR1 |
ビデオカード(共通) | ZOTAC RTX 2080Ti AMP Extreme Core (レビュー) |
システムストレージ(共通) | Samsung 860 PRO 256GB (レビュー) |
OS(共通) | Windows10 Home 64bit |
電源ユニット(共通) | Corsair HX1200i (レビュー) |
ベンチ板 | STREACOM BC1 (レビュー) |
Intel LGA1200(Z490)環境では検証機材マザーボードとして「ASUS ROG MAXIMUS XII EXTREME」を使用しています。「ASUS ROG MAXIMUS XII EXTREME」でCPU動作設定を標準設定のAutoとした場合、同環境で検証する各CPUのBy Core Usage動作倍率は単コア/全コアは仕様通りで、長時間電力制限PL1による電力制限も正常に適用されます。短時間電力制限PL2や短期間電力制限時間Tauについても以下のテーブルで示すIntel公式仕様の通り設定されていました。
Intel第10世代CPUの電力制限仕様値 | ||||
TDP | PL1 | PL2 | Tau | |
Core i9 | 125W | 125W | 250W | 56s |
65W | 65W | 224W | 28s | |
35W | 35W | 123W | 28s | |
Core i7 | 125W | 125W | 229W | 56s |
65W | 65W | 224W | 28s | |
35W | 35W | 123W | 28s | |
Core i5 | 125W | 125W | 182W | 56s |
65W | 65W | 134W | 28s | |
35W | 35W | 92W | 28s | |
Core i3 | 65W | 65W | 90W | 28s |
35W | 35W | 55W | 28s |
長時間負荷をかけた時のCPU消費電力(CPU Package Power)がTDPの範囲内に収まるCPUについては特に追加の設定を設けていませんが、Core i9-10900Kのように全コア最大動作倍率においてTDPを大きく上回るCPUに関してはBy Core Usage動作倍率は定格のまま、『PL1=TDP、PL2=(テーブルの仕様値)、Tau=56s(125W) or 28s(65W)』のIntel公式仕様および『PL1/PL2無効化』の2つのケースで測定を行います。
「ASUS ROG MAXIMUS XII EXTREME」の場合、By Core Usage動作倍率および電力制限は下記のような形でBIOS上から設定が可能です。
上の設定はASUS製マザーボードのBIOSメニューから設定した例ですが、ASRock、GIGABYTE、MSIなど主要4社のマザーボードであれば同種の設定項目が用意されているはずなので、同じように電力制限を課すことができます。再起動等で初期化されることもあるので、確実性の高いBIOSからの設定が推奨なのですが、「Intel Extreme Tuning Utility」からも設定が可能です。
ベンチ機のシステムストレージにはSamsung製MLCタイプ64層V-NANDのメモリチップを採用する2020年最速のプロフェッショナル向け2.5インチSATA SSD「Samsung SSD 860 PRO 256GB」を使用しています。Samsung SSD 860 PROシリーズは容量単価が高価ではあるものの、システムストレージに最適な256GBや512GBモデルは製品価格としては手を伸ばしやすい範囲に収まっており、Intel Core-XやAMD Ryzen TRのようなハイエンドデスクトップ環境はもちろん、メインストリーム向けでもハイパフォーマンスな環境を目指すのであれば、システムストレージ用に一押しのSSDです。
・「Samsung SSD 860 PRO 256GB」をレビュー
CPUとCPUクーラー間の熱伝導グリスには当サイト推奨で管理人も愛用しているお馴染みのクマさんグリス(Thermal Grizzly Kryonaut)を塗りました。使い切りの小容量から何度も塗りなおせる大容量までバリエーションも豊富で、性能面でも熱伝導効率が高く、塗布しやすい柔らかいグリスなのでおすすめです。
グリスを塗る量はてきとうでOKです。管理人はヘラとかも使わず中央山盛りで対角線だけ若干伸ばして塗っています。Thermal Grizzly Kryonautは柔らかいグリスで適量が塗布されていれば、CPUクーラー固定時の圧着でヒートスプレッダ全体へ自然に伸びるので塗り方を気にする必要もありません。
サーマルグリスの代用品として、数年スパンの長期使用においても性能低下が基本的になく再利用も可能、グリスが零れてマザーボードが汚れたり壊れる心配もないので、炭素繊維サーマルシート「Thermal Grizzly Carbonaut」もオススメです。
・「Thermal Grizzly Carbonaut」はCore i9 9900Kを冷やせるか!?
Intel Core i5 10400の動作クロック・消費電力・温度
「Intel Core i5 10400」に関する検証のはじめに、「Intel Core i5 10400」の動作クロック、消費電力、温度など同CPUの基本的な動作についてチェックしていきます。「Intel Core i5 10400」は6コア12スレッドのCPUであり、定格動作において1コア~6コアまで同時に負荷がかかった時の最大動作倍率はコア数1~6に対して順番に[43, 43, 41, 40, 40, 40]です。全6コアへ同時に負荷がかかっても最大で4.0GHz動作が可能となっています。
HWiNFOから「Intel Core i5 10400」のコアクロックの挙動を確認したところ、確かに負荷の軽い場面では最大4.3GHz程度で動作するコアがありました。
またIntel第10世代Core-S CPUの製品仕様によると、Intel Core i5 10400の電力制限は、「Turbo Boost Power Max(長期間電力制限/Power Limit 1)」が65W(=TDP)、「Turbo Boost Short Power Max(短期間電力制限/Power Limit 2)」が134W、「Turbo Boost Power Time Window(短期間電力制限時間/Tau)」が28sになっているはずです。
「Intel Core i5 10400」をZ490マザーボード「ASUS ROG MAXIMUS XII EXTREME(BIOS:0403)」と組み合わせてCPU動作をBIOS標準設定とすると、PL1:65W、PL2:134W、Tau:28sの電力制限で動作するので、Cinebenchのような短時間のベンチマークや、Aviult&x264エンコードの最初の30秒弱など、全6コアへ同時に大きな負荷がかかった時の動作クロックは全コア4.0GHzに張り付きました。このときCPU Package PowerはTDP=PL1=65Wを僅かに超過し70W程度を示します。
全コアに負荷がかかった状態でTauが経過すると、PL1=TDP=65Wの電力制限が効くためコアクロックは低下しますが、CPU Package Powerが70Wから65Wに下がるだけなので、全コアの実動平均コアクロックは3.9~4.0GHz程度で変動します。PL1の電力制限を無効化しても誤差レベルなので、「Intel Core i5 10400」については標準設定のまま以降のベンチマーク測定を行います。
続いてCPU消費電力の検証結果をチェックしていきますが、当サイトのCPUレビューでは主として”CPU温度への影響要因”という意味においてCPU消費電力を評価しているので、動画のエンコードによって長期間電力制限が効いている状態の平均的な消費電力をCPU消費電力として比較します。
個人的な意見としては短期間電力制限は短期間かつCPU温度によっても制御されるのでCPU温度への影響要因として比重は小さく、また瞬間ピーク電力はせいぜいがTDP+100W程度なので、マザーボードVRM電源の破損を心配するほどではなく、その程度の電力超過は電源ユニットで十分吸収できるので、評価対象としてあまり意味がないと思っています。
またCPU製品仕様のTDPについては、定義がIntel/AMDで厳密には異なり、各社の具体的な測定・算出方法も不明なので、CPU動作クロックを含めて総合的に判断する必要があるものの、基本的には長期間電力制限時の消費電力がTDP仕様値とほぼ一致、もしくはTDP仕様値を下回れば正常であると評価します。
当レビュー記事では簡単のため割愛しますが、CPUの消費電力に関する評価基準の補足として下記の記事も参考にしてください。
・2019年最新CPUの消費電力・発熱・TDP・温度について - 爆熱評価のウソほんと
CPU消費電力の測定には電源ユニット「Corsair HX1200i」のCorsair Linkによる電力ログ機能を用いてコンセントからの出力ではなく変換ロスを差し引いた入力電力をチェックしています。
また電力測定の際は上記の主電源ユニットに加えて、CPUへの電力供給を行うEPS端子を除いた、各種電源端子へ接続するために別の副電源ユニットを使用しています。そのため測定値にはEPS電源端子を経由して供給されるCPU消費電力以外の消費電力は含まれません。なお電源ユニットに対する実際の最大瞬間負荷は測定値より50~100W上回る場合があるので電源ユニットの電源容量選択の参考にする場合は注意してください。
CPUの消費電力や温度の測定を行う負荷テストについては、FF14ベンチマークの動画(再生時間6分40秒、4K解像度、60FPS、容量5.7GB)を変換ソースとして、Aviutl&x264を使って動画のエンコードを行います。動画エンコードの同時実行数については4~6コアは並列なし、8~14コアは2並列実行、16コア以上は3並列実行としています。
注:CPUのストレステストについてはOCCTやPrimeなど専用負荷ソフトを使用しているレビューもありますが、管理人の私見としてはCPU負荷が非現実的なので、当サイトではPCゲームや動画のエンコードなど一般的なユースを想定した場合、ほぼ最大のCPU負荷となるx264による動画エンコードとストレステストに採用しています。
「Intel Core i5 10400」と比較対象の各CPUについて、上記負荷テスト中の”平均値を消費電力”、”最大値を瞬間的な最大電源負荷”と表記した場合、消費電力測定結果は次のようになっています。 【全CPU比較データ】
「Intel Core i5 10400」のEPS電源経由のCPU消費電力は93.9W程度となりました。全コア最大動作クロック4.0GHzでもCPU Package Powerは70W程度でPL1=TDP=65Wと大差ないので、最大負荷も100W程度に収まっています。
Z390環境における第8/9世代CPUのEPS電力と比較して、「Intel Core i5 10400」など第10世代CPU各種はCPU Package Powerに対するEPS電力の値が15~20W程度大きい(EPS電源経由の消費電力が大きい)という傾向が確認されています。
そこで、いくつかのCPUにおいてシステム消費電力(EPS電源消費電力と同じくCorsair HX1200iの出力電力ログを参照)と、CPU Package Power(HWiNFOによってソフトウェアモニタリング)の2種類についても測定し、『EPS電力とCPU Package Powerの差分』、『システム電力とEPS電力の差分』の2つを下のグラフにまとめました。
まず前提として、システム電力とEPS電力の差分(青色バー)がミニマックスでも5W程度の差に収まっているので、第10世代CPU&Z490の環境においてATX24PIN電源の消費電力がEPS電源へ転嫁されているというわけではないようです。
次に赤色バーに注目すると、EPS電力とCPU Package Powerの差分には第10世代CPUと第8/9世代CPUとの間にはやはり大きな差が見られます。
原因の1つとして、Z490環境については検証機材であるASUS ROG MAXIMUS XII EXTREMEは16フェーズと規模の大きいVRM電源回路を備えているので、その損失を考えたのですが、9フェーズ回路のASRock Z490 Phantom Gaming ITX/TB3で検証を行っても同じ結果が得られたので、VRM電源の損失という説は違うようです。
10コアダイの10900Kや10700KだけであればCPU Package Powerにマイナスのオフセットがかかっているという可能性も否定できなくはないのですが、第8世代CoffeeLake-Sをそのまま流用しているらしい6コアダイの10400でも同じ傾向になっており、8700Kと比較した時のコアクロックおよび消費電力との整合性を考えると、CPU Package Powerのオフセット説も疑問が残ります。
事実として第10世代CPUのEPS電源経由の消費電力は従来よりも15~20W程度大きいという傾向はあるものの、どうしてそうなるのか具体的な原因がわからないというのが正直なところです。
Intel Core i5 10400の基礎ベンチマーク
Intel Core i5 10400の基本的なCPU性能を専用ベンチマークソフトで検証しました。この章ではPCMark 8とPCMark 10という総合ベンチマークソフトを使用していますが、デスクトップ向けの高性能CPUの性能比較ベンチマークとしては頭打ちな傾向があります。レビュー項目の1つとして参考までにスコア比較していますが、実用的なCPU性能については後半の個別性能比較を参考にしてください。
また同ベンチマークはシングルスレッド性能(動作クロックの高さ)が重要になる傾向も強く、近年のCPUを見ると、Intel第8/9世代Coreに比べて第2世代以前のAMD Ryzen CPUでは低めのスコアが出ていましたが、AMD第3世代RyzenはIntel第8/9世代Coreとそん色ないパフォーマンスを発揮できるようになっています。
まずは「PCMark 8 Creative Test (Run Accelerated)」のベンチマーク結果をチェックしていきます。「PCMark 8」は動画再生能力、DirectX9のグラフィック性能、Webブラウジング、ビデオチャットなど一般ユースにおけるPCの総合的な性能を測定するためのベンチマークソフトです。
「Intel Core i5 10400」を含めた各CPU環境のPCMark 8ベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。 【全CPU比較データ】
「PCMark 10 Extended」のベンチマーク結果をチェックしていきます。「PCMark 10」はPCMark 8と同様にPCの総合的な性能を測定するためのベンチマークソフトですが、DirectX11に対応するなどPCMark 8よりも最近のPCの性能測定に最適化されています。
「Intel Core i5 10400」を含めた各CPU環境について、PCMark 10ベンチマークの総合スコアを比較すると次のようになっています。 【全CPU比較データ】
「PCMark 10 Extended」にはPCの基本性能を測る「Essentials」、ビジネスアプリケーション性能を測る「Productivity」、クリエイティブ性能を測る Digital Content Creation」、ゲーム性能を測る「Gaming」の大きく分けて4つのテストグループがあるので、個別にベンチマークスコアを比較してみました。
PCの基本性能を測る「Essentials」は、アプリケーションの起動に要する時間を測る「App Start-up」、 ウェブブラウジングの性能を測る「Web Browsing」、1対1または多対多のビデオ会議をシミュレートする「Video Conferencing」の3つのワークロードで構成されています。
モバイル版Core i7 1065G7を搭載するSurface Pro 7との比較でわかりますが、一般的なPC利用において大半のデスクトップ向けCPUは十分な性能を備えています。
「Essentials」について「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。 【全CPU比較データ】
ビジネスアプリケーション性能を測る「Productivity」は、ワープロソフト(マイクロソフトWordなど)の処理性能をシミュレートする「Writing」、表計算ソフト(マイクロソフトExcelなど)の処理性能をシミュレートする「Spreadsheets」の2つのワークロードで構成されています。
モバイル版Core i7 1065G7を搭載するSurface Pro 7との比較でわかりますが、一般的なオフィスワークにおいて大半のデスクトップ向けCPUは十分な性能を備えています。
「Productivity」について「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。 【全CPU比較データ】
クリエイティブ性能を測る「Digital Content Creation」は、写真に対するフィルタリング処理の性能をシミュレートする「Photo Editing」、動画編集の性能をシミュレートするワークロード「Video Editing」、レイトレーシングによる3Dグラフィクス制作(3Dレンダリング)をシミュレーションする「Rendering and Visualization」の3つのワークロードで構成されています。
「Digital Content Creation」について「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。 【全CPU比較データ】
ゲーム性能を測る「Gaming」は、グラフィックボードの性能測定で幅広く活用されているベンチマークソフト「3DMark」に収録された「Fire Strike」と同じベンチマークテストを実行するワークロードです。
「Gaming」について「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。 【全CPU比較データ】
Intel Core i5 10400のクリエイティブ性能
Intel Core i5 10400について3Dレンダリング、動画エンコード、RAW現像、PCゲーム/スマホアプリのビルドなどクリエイティブ作業に関する性能を各種ベンチマークソフトや実際のアプリケーションで検証しました。Intel Core i5 10400の3Dレンダリング性能
CPUのマルチスレッド性能を比較するベンチマークソフトとして国内外で最も知られている「Cinebench R15」をはじめとして、Cinebenchの2019年リリースの最新バージョン「Cinebench R20」、オープンソース3DCGソフト「Blender」の公式ベンチマークソフト、3Dレンダラー「Corona Renderer」の公式ベンチマークソフト、3Dレンダラー「V-Ray」の公式ベンチマークソフトの4種類を使用して、CPUの3Dレンダリング性能についてベンチマーク測定を行いました。Cinebench R15は3Dレンダリング性能を測定するベンチマークソフトになっており、マルチスレッド性能を測定するテストとシングルスレッド性能を測定するテストの2種類を実行しています。また2019年リリースの最新バージョンCinebench R20についてはマルチスレッド性能を測定するテストのみを実行しました。
Cinebench R15 マルチスレッド性能テストについて「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。 【全CPU比較データ】
Cinebench R15 シングルスレッド性能テストについて「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。 【全CPU比較データ】
Cinebench R20 マルチスレッド性能テストについて「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。 【全CPU比較データ】
3DCGソフト「Blender」の公式ベンチマークソフトについて「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。 【全CPU比較データ】
「Blender」の公式ベンチマークソフトのレンダリング時間だけを見ても性能差が直感的にわかりにくいので、Core i5 9400Fを基準にして(全CPU比較データではCore i5 9400Fが基準)、「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのレンダリング速度を性能比としてグラフ化しました。 【全CPU比較データ】
3Dレンダラー「Corona Renderer」の公式ベンチマークソフトについて「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。 【全CPU比較データ】
3Dレンダラー「Corona Renderer」の公式ベンチマークソフトのレンダリング時間だけを見ても性能差が直感的にわかりにくいので、Core i5 9400Fを基準にして(全CPU比較データではCore i5 9400Fが基準)、「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのレンダリング速度を性能比としてグラフ化しました。 【全CPU比較データ】
3Dレンダラー「V-Ray」の公式ベンチマークソフトについて「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。 【全CPU比較データ】
3Dレンダラー「V-Ray」の公式ベンチマークソフトのレンダリング時間だけを見ても性能差が直感的にわかりにくいので、Core i5 9400Fを基準にして(全CPU比較データではCore i5 9400Fが基準)、「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのレンダリング速度を性能比としてグラフ化しました。 【全CPU比較データ】
Intel Core i5 10400の動画エンコード性能
続いて無料で利用できる動画編集ソフトとして国内外で多数のユーザーがいる「Aviutl」と、商用動画編集ソフト「TMPGEnc Video Mastering Works 7」と「Adobe Premiere Pro(Media Encoder)」を使用して、「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUの動画エンコード性能を比較していきます。AviutlとTMPGEnc Video Mastering Works 7はいずれも、現在主流なH.264 (MPEG-4 AVC) ビデオストリームへエンコードを行う「x264」エンコーダ、そしてH.264より高圧縮・高画質で次世代規格として期待されているH.265(HEVC) ビデオストリームへエンコードを行う「x265」エンコーダが使用できるので、CPUをリソースとして各エンコーダで共通の動画ファイルのエンコードを行いました。
エンコードを行う動画ファイルについては、Tom Clancy's Ghost Recon Wildlandsのゲーム内ベンチマーク(60秒ほど)をNVIDIA ShadowPlayで録画したものを使用しています。1920×1080/60FPS/50Mbpsと3840×2160/60FPS/120Mbpsの2種類の動画ファイルを作成し、「1920×1080 to 1920×1080」、「3840×2160 to 1920×1080」、「3840×2160 to 3840×2160」の3種類のエンコードを行っています。
Aviutlのx264/x265のエンコード設定は次のスクリーンショットのようになっています。TMPGEnc Video Mastering Works 7については固定ビットレートで1920×1080へエンコードする場合は25Mbps、3840×2160へエンコードする場合は60Mbpsに設定しています。
エンコーダと解像度設定が同じであればaviutlとTMPGEncのCPU別エンコード速度の傾向は概ね一致するので、aviutlのケースを抜粋してグラフを掲載します。厳密にはソフトウェアによって若干CPUメーカー別で得意不得意もあるので、aviutlとTMPGEncの全CPU比較データはリンクから各自で参照してください。x2/x3/x4のバーについては同じエンコードを添え字の数だけ並列実行した時の合計変換フレームレートを示しています。
なおフルHD解像度では8コア16スレッド程度、4K解像度では16コア32スレッド程度でマルチスレッド分散がボトルネックになり始め、1つのエンコードだけではCPUが遊び始めます。20コアオーバーのウルトラメニーコアCPUでマルチスレッド性能をフル活用しようと思うと、8K解像度のような超高解像度のエンコード、もしくは4K動画の複数並列エンコードを行う必要があるので注意してください。
x264エンコーダによって1920×1080解像度の動画をH.264 (MPEG-4 AVC)の1920×1080解像度へエンコードした時のエンコード速度について「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。 【全CPU比較データ(Aviutl) / 全CPU比較データ(TMPGEnc)】
x264エンコーダによって3840×2160解像度の動画をH.264 (MPEG-4 AVC)の1920×1080解像度へエンコードした時のエンコード速度について「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。 【全CPU比較データ(Aviutl) / 全CPU比較データ(TMPGEnc)】
x264エンコーダによって3840×2160解像度の動画をH.264 (MPEG-4 AVC)の3840×2160解像度へエンコードした時のエンコード速度について「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。 【全CPU比較データ(Aviutl) / 全CPU比較データ(TMPGEnc)】
x265エンコーダによって1920×1080解像度の動画をH.265(HEVC)の1920×1080解像度へエンコードした時のエンコード速度について「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。 【全CPU比較データ(Aviutl) / 全CPU比較データ(TMPGEnc)】
x265エンコーダによって3840×2160解像度の動画をH.265(HEVC)の1920×1080解像度へエンコードした時のエンコード速度について「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。 【全CPU比較データ(Aviutl) / 全CPU比較データ(TMPGEnc)】
x265エンコーダによって3840×2160解像度の動画をH.265(HEVC)の3840×2160解像度へエンコードした時のエンコード速度について「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。 【全CPU比較データ(Aviutl) / 全CPU比較データ(TMPGEnc)】
加えてAdobe Premiere Pro(Media Encoder)による動画エンコードについても、「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUの動画エンコード性能を比較しました。
Adobe Premiere Proのエンコード設定はCPUリソースのx264エンコードで、1920×1080へエンコードする場合は25Mbps、3840×2160へエンコードする場合は60Mbpsの固定ビットレートです。Media Encoderでは1つのプロジェクトを複数の設定で同時にエンコードできますが、複数のプロジェクトを同時にエンコードすることができないので単一エンコードのみを比較しています。
Adobe Premiere Proによる動画エンコードについてはAMD Ryzen CPUは苦手である評価されていることが多いですが、2020年現在では最適化も進んでおり、コアスレッド数とコアクロックに比例した性能が発揮できるようになっています。
【Adobe Premiere Pro 全CPU比較データ:1920to1920 / 3840to1920 / 3840to3840】
Intel Core i5 10400のRAW現像性能
続いてDxO PhotoLabによるRAW現像を行って「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUの性能を比較していきます。「SONY DSC-RX100M5」で撮影した5472×3648解像度のRAW画像ファイル 100枚に対して、DxO PhotoLabの画質プリセット「DxO 標準」をベースにノイズ除去を「PRIME」に変更したプリセットを適用し、RAW現像を行いました。なおDxO PhotoLabによるRAW現像は並列処理数を設定できますが、CPUコア数の半分もしくはそれより一つ少ないくらいの並列処理で最速になるようです。DxO PhotoLabによるRAW現像速度について「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。 【全CPU比較データ】
Intel Core i5 10400のPCゲーム/スマホアプリのビルド性能
最後に「Unreal Engine 4」や「Unity」などフリーウェアながら高画質なPCゲームやスマホゲームを製作可能なゲームエンジンを使用したゲーム制作におけるCPU性能の検証として、「Unreal Engine 4」で「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUの性能を比較していきます。検証にはEpic Games Storeで無料配布されているデモプロジェクト「Infiltrator」を使用したビルド時間の比較を行います。検証設定としてリアルタイム表示はオフ、ライティングの品質をプロダクションとしています。Unreal Engine 4のバージョンは4.22.3、Windows10のバージョンは1903で統一しています。
「Unreal Engine 4 - Infiltrator」のビルド時間について「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。 【全CPU比較データ】
「Unreal Engine 4 - Infiltrator」のビルド時間だけを見ても性能差が直感的にわかりにくいので、Core i5 9400Fを基準にして(全CPU比較データではCore i5 9400Fが基準)、「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのビルド速度を性能比としてグラフ化しました。 【全CPU比較データ】
Intel Core i5 10400のゲーミング性能
Intel Core i5 10400のPCゲームに関する性能を実ゲームを用いたベンチマーク測定で検証しました。なお章タイトルではゲーミング性能と表記してはいますが、Intel第7/8/9世代Core-SやAMD第2/3世代Ryzenなどここ数年で発売された4コア4スレッド以上のCPUであればフルHD~4K解像度の60FPSターゲットにおいてCPUボトルネックが発生するケースは多くありません。そのためCPUゲーム性能比較の具体的な内容は”高フレームレートにおけるCPUボトルネック比較”と表現するのが実状に即しています。
ただし最新の超高画質で重いゲームの場合、ゲームプレイの裏で次のシーンのロード作業が動くとロードが遅くなったりスタッター(カクツキ)が発生することがあるので、ゲーミングPCに搭載するCPUとしてIntel Core i5 10400やAMD Ryzen 5 3600など6コア12スレッド以上を個人的に推奨しています。
ゲームタイトルにもよりますがPCゲームにおけるCPU負荷は基本的にTDP内に収まることが多く、CPUコアクロックは全コア最大動作倍率に張り付きます。フレームレートに対するCPUボトルネックの緩和においては、この全コア最大動作倍率の高さが重要になり、クリエイティブタスクと違って電力制限は支配的ではなくなります。(PCゲームではIntel製CPUのPL1、AMD製CPUのPPTは影響をほとんど及ぼさなくなる)
Core i9 9900KやRyzen 7 3700XのようにTDPに対して全コア動作倍率の高いCPUでは、PCゲームにおいてもCPU使用率が高くなるハイフレームレートでCPU消費電力がTDPを超過するタイミングもありますが、TDP内に制限した場合と比較して大きな差は出ません。
そのためクリエイティブタスクなどここまでの検証において複数の電力制限で測定していたCPUも、PCゲームでは簡単のため電力制限が緩い方だけを使用して性能を測定します。
各CPUのゲーミング性能を測定するため統一検証機材として、2020年最速のGPUである「NVIDIA GeForce RTX 2080 Ti」を搭載したグラフィックボード「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP Extreme Core」を使用しています。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP Extreme Coreは、RTX 2080 TiのAIBパートナーの中でも屈指のOCチューニング力を誇るZOTACによって良質なGPUコアが選別され、リファレンスよりも200MHz以上も高いブーストクロック、さらにGDDR6メモリのメモリクロックまで引き上げるという、RTX 2080 Tiグラフィックボードで最速を狙えるファクトリーOCが施されています。加えて、ZOTACを高品質メーカーとして一躍ブランド力を押し上げたAMP Extremeシリーズの代名詞とも言える3スロットを占有する超弩級な大型GPUクーラーが採用され、静音性も非常に優れたモデルです。
・「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP Extreme」をレビュー
CPU別ゲーミング性能の比較には2020年最新PCゲームから、Assassin's Creed Odyssey、Tom Clancy's Ghost Recon Wildlands、Shadow of the Tomb Raider、Middle-Earth: Shadow of Warの4種類を使用しています。60FPSの標準フレームレートをターゲットとした4K(3840×2160)解像度/高画質設定と、100FPS以上のハイフレームレートをターゲットとしたフルHD(1920×1080)解像度/中画質設定の2種類について、各ゲームで平均フレームレートと最小フレームレートを測定しました。
なおCPUボトルネック比較の性質上、平均FPSと最小FPSをある程度の精度で測定する必要があるため、検証ではほぼ同一シーンで測定が可能なゲーム内ベンチマークを使用しています。
Intel Core i5 10400のゲーム性能 - 4K解像度/60FPSターゲット
まずは60FPSの標準フレームレートをターゲットとした4K(3840×2160)解像度/高画質設定のゲーミング性能について「Intel Core i5 10400」や比較対象CPUのベンチマーク結果をチェックしていきます。なお上述の通り60FPSターゲットでは基本的にCPUボトルネックは発生しないので、グラフの掲載順は性能(平均フレームレート)による昇順ではなく、当サイト既定のCPU分類順としています。
Assassin's Creed Odyssey(4K解像度、超高-画質プリセット)に関する「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのベンチマーク結果は次のようになっています。 【全CPU比較データ】
Tom Clancy's Ghost Recon Wildlands(4K解像度、非常に高い-画質プリセット)に関する「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのベンチマーク結果は次のようになっています。 【全CPU比較データ】
Shadow of the Tomb Raider(4K解像度、DirectX12、最高-画質プリセット)に関する「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのベンチマーク結果は次のようになっています。 【全CPU比較データ】
Middle-Earth: Shadow of War(4K解像度、ウルトラ-画質プリセット)に関する「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのベンチマーク結果は次のようになっています。 【全CPU比較データ】
Intel Core i5 10400のゲーム性能 - フルHD解像度/ハイフレームレート
続いて100FPS以上のハイフレームレートをターゲットとしたフルHD(1920×1080)解像度/中画質設定のゲーミング性能について「Intel Core i5 10400」や比較対象CPUのベンチマーク結果をチェックしていきます。Assassin's Creed Odyssey(フルHD解像度、中-画質プリセット)に関する「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのベンチマーク結果は次のようになっています。 【全CPU比較データ】
Tom Clancy's Ghost Recon Wildlands(フルHD解像度、中-画質プリセット)に関する「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのベンチマーク結果は次のようになっています。 【全CPU比較データ】
Shadow of the Tomb Raider(フルHD解像度、DirectX12、中-画質プリセット)に関する「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのベンチマーク結果は次のようになっています。 【全CPU比較データ】
Middle-Earth: Shadow of War(フルHD解像度、中-画質プリセット)に関する「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのベンチマーク結果は次のようになっています。 【全CPU比較データ】
Intel Core i5 10400のゲーム性能 - バトルロイヤル系PCゲーム
最後に近年流行りのオンライン対戦PCゲームの中でも競技ゲーマーにも愛用される240Hzの超ハイリフレッシュレートなゲーミングモニタのユーザーが多いであろうバトルロイヤル系PCゲームにおけるCPU別ゲーム性能をチェックしていきます。検証にはバトルロイヤルというジャンルにおける4大タイトルと言っても過言ではない、Apex Legends、Call of Duty: Black Ops 4、Fortnite、PlayerUnknown’s Battlegroundsを使用します。
Apex Legends(フルHD解像度、RTX 2080 Tiの既定プリセット)に関する「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのベンチマーク結果は次のようになっています。
一応、平均FPSの昇順で並べましたが、Apex Legendsは240FPSターゲットでもCPUボトルネックの影響が小さいタイトルとなっており、第1/2世代Ryzenが若干劣る程度で、第3世代Ryzenや第9世代Coreなど最新CPUは6コア6スレッド以上ならほぼ横並びです。
Call of Duty: Black Ops 4(フルHD解像度、RTX 2080 Tiの既定プリセット)に関する「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのベンチマーク結果は次のようになっています。
Fortnite(フルHD解像度、高-画質プリセット)に関する「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのベンチマーク結果は次のようになっています。
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(フルHD解像度、中-画質プリセット)に関する「Intel Core i5 10400」を含めた各種CPUのベンチマーク結果は次のようになっています。
PUBGのベンチマーク測定に使用しているトレーニングモードは他プレイヤーの影響を受けやすく測定精度は他の検証に比べるとやや劣るのですが、今回検証した中ではIntel Core i9 10900KやCore i9 9900Kが頭1つ飛び抜け、第3世代Ryzen各種やCore i7(8C8T, 6T12T)は測定誤差の範囲内でほぼ同性能といった具合でした。それ以下ではCore i5(6C6T)、Core i3(4C4T)、第2世代Ryzenと順に性能がスケーリングしていきます。
CPUエンコーダとリアルタイム配信について
ゲーム実況やライブ配信と呼ばれるPCゲームのリアルタイム配信について、現在ではNVIDIA GeForce GTX 1660やAMD Radeon RX 580などミドルクラスGPUをエンコーダとすることでフルHD解像度で必要十分な画質とフレームレートが得られます。GPUエンコーダは動作自体も軽いので、これらGPUエンコーダの登場によってリアルタイム配信やプレイ動画の録画におけるCPUエンコーダの役目は終わったというのが一時期の私見でしたが、メインストリーム向けCPUのコアスレッド数の増加に伴い、x264 Mediumのような高画質プリセットのプレイ&録画が一般ユーザー的にも現実的になってきています。
Youtube LiveやTwitchなどリアルタイム配信(ライブストリーミング)サービスで、PS4/Xbox/Switch等のコンシューマーゲーム機やPCゲームのプレイ動画・ゲーム実況を快適に配信するのに必要なCPU性能については、現在、連載を続けている【快適配信】シリーズで詳細に解説しています
一口にゲーム実況と言っても、『1.ビデオキャプチャを使用してPCは録画配信作業のみを行う』、『2.PC1台で同時にゲームプレイと録画配信を行う』の2つのケースに大別され、どちらで使用するのかで要求されるCPU性能やCPUメーカー毎の得手不得手など事情が変わってくるので注意してください。
ざっくりと現状でCPUを使用したリアルタイム配信・ゲーム実況に要求されるCPU性能だけ述べておくと、『ビデオキャプチャを使用した配信の最低水準は6コア12スレッドのCPU』、『ゲームをプレイしながら配信の最低水準は8コア16スレッドのCPU』です。
・【快適配信】シリーズの記事一覧へ
画質と快適性を求めるなら録画・配信専用マシンもオススメ
ビデオキャプチャ業界の進歩も目覚ましく、2018年に発売された「AVerMedia Live Gamer Ultra」は4K/60FPS/HDRやフルHD/240FPSの映像ソースを無遅延なパススルー表示しつつ、フルHD/60FPSのプレイ動画として録画・配信できるUSB接続外付け機器型ビデオキャプチャとなっており、プレイ動画の録画・配信に関する多様なニーズを網羅し得る名機です。・4K/HDRや240FPSのパススルー対応「AVerMedia Live Gamer Ultra」をレビュー
前述の通りフルHD/60FPSの録画・配信であればGTX 1060程度の性能のGPUをエンコーダとすることで必要十分な画質が得られて動作も軽いので、録画配信のために高性能な反面、非常に高額なCPUに投資するよりも、多少コストがかかっても「AVerMedia Live Gamer Ultra」などのビデオキャプチャと組み合わせて録画・配信用サブ機を構築するほうが、録画・配信の手法としてはわかりやすくてハードルが低いと思います。
・AVerMedia製ビデオキャプチャの最新おすすめ機種を機能比較
「AVerMedia Live Gamer Ultra」などUSB接続外付け機器型ビデオキャプチャと組み合わせて録画・配信用サブ機を構築するのであれば、ASRock Deskmini GTX 1060ベアボーン採用BTO PCの「G-GEAR alpha」や「GALLERIA Mini 1060」がおすすめです。
PCサイズはコンパクトなのでサブ機としてもあまり余分にスペースを占有せず、GPUにはGTX 1060を搭載しておりフルHD/60FPSのGPUエンコードにも余裕で対応できて、CPUには最大で「G-GEAR alpha」ならCore i7 8700、「GALLERIA Mini 1060」ならCore i7 7700を選択可能、2基の2.5インチSATA SSDと3基のM.2 SSDを搭載可能なのでストレージ拡張性も十分です。ASRock Deskmini GTXシリーズについてはレビューも公開しているので参考にしてみてください。
・GTX 1060搭載で容積2.7LのスーパーコンパクトPC「GALLERIA Mini 1060」をレビュー
・G-GEAR alphaシリーズの販売ページへ
Intel Core i5 10400のレビューまとめ
「Intel Core i5 10400」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。良いところ or 概要
- Core i5シリーズ初の6コア12スレッドCPU
- TDP65Wの電力制限下において全コアが実動平均で3.9~4.0GHz程度
- 全コア4.0GHz張り付きでもCPU Package Powerは70W前後
- Core i5 9400よりも20%~50%程度高いクリエイティブタスク性能
- ハイフレームレートなPCゲーミングでRyzen 5 3600より高性能
- Ryzen 5 3600と比較してクリエイティブタスク性能で10%程度劣る
- H470やB460の下位チップセットではメモリ周波数が2666MHzに制限されるので、
Ryzen 5 3600に対するゲーム性能での優位が無くなる
温度・消費電力について
温度・消費電力に関する章や補足記事で解説した通り。Intel Core i9 7900Xの登場以降、Intel CPUは検証機材に使用するマザーボードに依るとはいえ基本的にIntelの仕様を満たす電力制限が無効化されていることが多く、Intel第10世代CPUではCore i9 10900Kを始めとして一部のモデルはCPU温度と消費電力が非常に高いとレビューで評価される傾向にあります。「Intel Core i5 10400」に関しては、定格の全コア最大動作倍率である全コア4.0GHzで動作してもCPU Pakage Powerは70W前後で仕様値TDP65Wを僅かに上回る程度、PL1=65Wの電力制限がかかっても実動平均3.9~4.0GHzで動作するので、特段の注意も必要なく額面通りにTDP65WのCPUとして運用することができます。
付属のCPUクーラーは必要最低限の廉価品となっており、かなり小さいので消費電力が65W程度で標準的とはいえ静音性にはあまり期待できませんが、一般的な120サイズ冷却ファンの空冷/簡易水冷CPUクーラーと組み合わせれば「Intel Core i5 10400」は簡単に静音動作で運用できます。
クリエイティブ性能について
「Intel Core i5 10400」のクリエイティブ性能については、6コア12スレッドのCPUが全コア3.9~4.0GHzで動作するという額面通りのパフォーマンスです。前世代同クラスCPUである6コア6スレッドのCore i5 9400と比較して、「Intel Core i5 10400」はマルチスレッディングに対応したことでアプリケーションにも依りますがクリエイティブタスク性能において20~50%程度の性能向上を果たしています。ビデオキャプチャを使用してTVゲームをフルHD解像度の高画質で配信する、もしくはPCゲームプレイ機と録画配信機の2台構成でPCゲームを配信する時に必要なCPU性能について、高画質の基準となるx264のFastプリセットやMediumプリセットで配信するには、6コア12スレッド以上が要求され前世代Core i5の6コア6スレッドでは力不足でした。6コア12スレッドになったことで「Intel Core i5 10400」がこの用途に対応できるというのも大きなポイントだと思います。
第8世代では最上位クラスCore i7に位置していた6コア12スレッドが、1世代跨いで第10世代ではCore i5シリーズに降りてきた形となっており、その中で最下位モデルの「Intel Core i5 10400」は、クリエイティブタスク性能においてはCore i7 8700Kよりも10%程度低く、TDP65WのCore i7 8700に僅かに劣るという具合です。
一方で同コアスレッド数かつ同価格帯の競合CPUであるAMD Ryzen 5 3600と比較すると、「Intel Core i5 10400」は依然、クリエイティブタスク性能において10%程度劣る結果になりました。前世代同クラスのCore i5 9400Fはマルチスレッディング非対応の6コア6スレッドだったため、Ryzen 5 3600のほうが50%高速だったことを考えると、大分善戦はしているものの後発なのでやはり物足りなさは感じます。
せめて第10世代のCore i5を10400、10500、10600と小刻みにせず、Core i5 10600のスペックでCore i5 10400の価格でTDP65Wの標準モデルをリリースして欲しかったというのが正直なところです。
第3世代Ryzenについてはクロックアップ&プライスカットなリフレッシュモデル発売の噂もありますし、2020年下半期以降もクリエイティブタスク性能におけるコストパフォーマンスはRyzenに軍配が上がりそうです。
ゲーム性能について
ゲーム性能検証の冒頭でも述べたようにフルHD~4K解像度の60FPSターゲットであれば4コア4スレッド以上の最新CPUであればどれを使用しても大差はありません。ただし最新の超高画質で重いゲームの場合、ゲームプレイの裏で次のシーンのロード作業が動くとロードが遅くなったりスタッター(カクツキ)が発生することがあるので、ゲーミングPCに搭載するCPUとしては、2万円台半ばから購入できることもありCore i5 10400やAMD Ryzen 5 3600など6コア12スレッド以上を個人的に推奨しています。
60FPSターゲットであってもAssassin's Creed OdysseyのようにCPUによって差が出るケースもあるので、PCゲームメーカーの最適化の優先順位まで考慮するとIntelのメインストリーム向け最新CPUのPCゲーミングにおける安定性にはやはり信頼がおけます。
Intelが第9世代に引き続き第10世代Comet Lake-S、特にCore i9 10900Kの発表スライドで掲げた”世界最速のゲーミングCPU(World's Fastest Gaming processor)”の売り文句の通り、100FPSオーバーハイフレームレートにおけるCPUボトルネック緩和に関しては、Core i9 10900KやCore i7 10700Kが文句なしにトップランナーです。
200FPSオーバーのハイリフレッシュレートゲーミングモニタを使用してオンライン対戦ゲームで勝ちを狙うのであればCore i7 10700Kを、さらにプレイ動画の配信・編集も行うならCore i9 10900Kを検討してください。
Core i9 10900KやCore i7 10700Kにこそ及ばないものの、「Intel Core i5 10400」はハイフレームレートゲーミングへの親和性も高く、ほんの2世代前まで最速だったCore i7 8700Kに迫る性能を2万円台半ばで実現しているのでゲーム性能におけるコストパフォーマンスは優秀です。クリエイティブタスクにおけるコスパでは競合のAMD第3世代Ryzen CPUに後れを取りましたが、60FPSターゲットでも安定性が高く、ハイフレームレートにも対応できるところをゲーム性能と見れば、競合よりも優れたゲーム性能は「Intel Core i5 10400」の魅力です。
【注意:2020年5月25日追記】
今回の検証では統一検証機材のZ490マザーボードを使用しているためメモリ周波数を3600MHz/CL16に揃えているのですが(第3世代Ryzen環境も同様)、「Intel Core i5 10400」の定格メモリ周波数は2666MHzとなっているため、H470やB460など1万円前後で購入できるであろう下位チップセットのマザーボードでは設定可能な最大メモリ周波数が2666MHzになります。
アプリケーションに依るところも大きいのですが(動画エンコードは比較的影響を受けやすい)、Intel製CPUではメモリ周波数はクリエイティブタスク性能にはさほど大きくは影響しません。一方で、ハイフレームレートなPCゲーミングではメモリ周波数がパフォーマンスに影響するタイトルが多いです。
そこで追加検証としてCore i5 10400でメモリ周波数と2666MHz/CL16に下げたケースについてもハイフレームレートなPCゲーミングの性能を測定してみました。メモリ周波数を下げたことによる性能への影響はゲームタイトルにもよるのですが、3600MHz/CL16に統一するとCore i5 10400が上回っていたタイトルでも、メモリ周波数が2666MHzに下がると、メモリ周波数3600MHzのRyzen 5 3600に負けてしまうケースがあります。
AMD第3世代RyzenがB450や近日発売予定のB550など下位チップセットでもCPUコアクロックが倍率アンロックであるだけでなく、メモリ周波数もOC可能なのに対して、Intel第10世代Core-SはZ490以外の下位チップセットではメモリ周波数をOCできません。
下位チップセットでメモリ周波数が2666MHzに制限されるIntel第10世代のCore i5は(2933MHzのCore i7やCore i9でもメモリ周波数が足を引く可能性が)、定格の3200MHzやスイートスポットとされる3600MHzのメモリ周波数で動作する第3世代Ryzenの競合モデルにゲーム性能で負ける、もしくは性能で迫られ、ゲーマー向けに優れた性能というメリットがなくなる恐れがあります。
「Intel Core i5 10400」は同コアスレッド数の価格でRyzen 5 3600に追いついたものの、魅力のゲーム性能を十分に発揮するには最安値で2万円以上のZ490マザーボードを使用する必要があり、1万円台で購入できるB450マザーボードでメモリOCに対応するRyzen 5 3600に結局コストパフォーマンスで水を開けられてしまいます。逆にプラットフォーム単位で同価格になるH470やB460など下位チップセットのマザーボードを選択すると、メモリ周波数が2666MHzに制限されてゲーム性能を発揮できないというジレンマに陥ります。CPUの動作倍率は固定でもいいので、下位チップセットでもメモリ周波数だけはOCを開放してもらいたい、というかIntel製CPUの下位モデルが競争力を維持するにはその必要があると思います。
なおOCメモリの選び方や具体的なオーバークロックの設定方法については、こちらの記事を参考にしてください。
・【できる!メモリOC】 OCメモリの選び方から設定まで完全解説
総評 - ゲーマー向けの本命はCore i5 10400F
今回レビューした「Intel Core i5 10400」はiGPUを搭載したモデルですが、iGPU(CPU統合グラフィクス)非搭載で若干価格が安価になるCore i5 10400Fのほうがどちらかというと本命ではないかと思います。管理人も当初の予定ではCore i5 10400Fか、Core i7 8700越えを狙えそうなCore i5 10600をレビュー用に買うつもりでした。本命と予測するCore i5 10400FはiGPUを非搭載ということもあってグラフィックボードと組み合わせて使用することが前提になるCPUですが、おそらく2万円台前半で購入できる(希望小売価格からすると将来的にはCore i5 9400F同様に2万円切りも期待できる)6コア12スレッドCPUは性能のバランスやコストパフォーマンスが非常に高く、GeForce GTX 1660 SUPERやGeForce RTX 2070 SUPERなどミドルクラスからミドルハイクラスのゲーミングPCに最適なCPUになると思います。
後発製品ながらクリエイティブタスク性能において競合Ryzen 5 3600に10%程度及ばないので、なんでCore i5 10600のスペックで出さなかったのか、と物足りなく思うのも本音です。とはいえPCゲームでの性能はやはりIntel製CPUが優秀なので、ミドルハイクラスまでのグラフィックボードを組み合わせるゲーミングPC向けに、Core i5 10400やCore i5 10400Fは競争力のある製品として地位を確立できると思います。
以上、「Intel Core i5 10400」のレビューでした。
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「Intel Core i5 10400」 レビュー
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) May 23, 2020
良い
✅Core i5で初の6コア12スレッド
✅TDP65Wで全コア3.9~4.0GHz程度
✅9400よりも20~50%高いクリエイティブ性能
✅高FPSなPCゲーミングでRyzen 5 3600より高性能
悪いor注意
⛔3600と比較してクリエイティブ性能で10%程度劣るhttps://t.co/NPctLoZeIo
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検証機材として使用している以下のパーツもおすすめです。
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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それ以上のfpsはまったく意味が無いですね。
ぶっちゃけi3で良くない? って思います。
この価格帯のCPU買う人がそんな高いゲーミング液晶買わないだろうし。
ちなみに、60Hzと120HzでCPUとGPU負荷は2倍近く違います。