
20日22時より販売解禁。初期6モデルの予約受付中。13900Kは税込み10.6万円
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24コア32スレッドのCore i9 13900Kなど、Raptor Lake-Sのコードネームで呼ばれるIntel第13世代Core-SシリーズCPUや700シリーズチップセットの詳細スペックと価格が正式発表されました。
Intel第13世代Core-SシリーズCPUの初期ラインナップは10月20日より発売され、北米希望小売価格(/1K)は最上位モデルCore i9 13900Kが589ドル、Core i7 13700Kが409ドル、Core 5 13600Kが319ドルとなります。
10月13日よりCore i9 13900Kなど初期6モデルの予約受付が開始されました。税込みでCore i9 13900Kは10.6万円、Core i7 13700Kは7.5万円、Core i5 13600Kは5.8万円となります。

Intel第13世代Raptor Lake-S CPUの基本仕様
Intel第13世代Core-Sの最上位モデルとなる「Core i9 13900K」は、8コア16スレッドの高性能P-Coreと16コア16スレッドの高効率E-Coreを組み合わせた24コア32スレッド(8C/16T+16C16T)のCPUです。Core i9 12900KとP-Coreの数は同じですが、E-Coreが倍増しています。P-Coreの単コア最大ブーストクロックは5.8GHz(TVB有効時)、全コア最大ブーストクロックは-GHzとなっています。CPU消費電力の指標となるProcessor Base Powerは125W、Maximum Turbo Powerは253Wです。


また2023年には数量限定で、単コア最大ブーストクロックが6.0GHzに達する限定モデル(Core i9 13900KS?)も発売が予定されています。

Core i7シリーズは16コア24スレッド(8C/16T+8C8T)のCPUです。第13世代の上位モデルCore i9よりもE-Coreが8コア少ないですが、前世代と比較すると第12世代Core i7からE-Coreが4コア増えて、第12世代Core i9と同数になっています。
Core i5シリーズは14コア20スレッド(6C/12T+8C8T)のCPUです。第13世代Core i7よりもP-Coreが2コア少ないですが、前世代と比較すると第12世代Core i5よりもE-Coreが4コア増えています。

Intel第13世代Raptor Lake-Sでは、P-Core/E-Coreのコアスレッド数が変更(E-Coreの増加)、P-Coreのコアクロックの上昇、第12世代と比較してコア当たりのL2/L3キャッシュ容量の増量という大きく3つの変化があります。
P-Core 1コアあたりのL2キャッシュは1.25MBから2.00MBに、E-Core 4コアで共有されるL2キャッシュは2.00MBから4.00MBに、L3キャッシュは最大30MBから最大36MBへと増量しています。
これらの改良によって、Core i9 13900KであればCore i9 12900Kと比較して15%のシングルスレッド性能の向上、41%のマルチスレッド性能の向上を果たしています。



電力制限の最大値であるMTPは絶対性能を重視して定格値が設定されており、ワットパフォーマンス的なスイートスポットから大きく外れているため、Core i9 13900Kを始めとしてIntel第13世代CPUの一部モデルはCPU温度と消費電力が非常に高いと評価される傾向にあります。
Core i9 13900Kのマルチスレッド性能は電力制限PL(=PL1=PL2)を250W程度から125W程度まで下げても性能低下は20%程度に収まります。
また241W動作のCore i9 12900Kと比較して、Core i9 13900Kは電力制限を65Wまで下げても同等のマルチスレッド性能を発揮できます。

Core i9 13900Kは前世代のCore i9 12900Kをさらに上回るゲーム性能を実現しており、競合製品も上回るとアピールしています。(発表時期の都合で比較対象は最新のRyzen 7000ではなく、Ryzen 9 5950XとRyzen 7 5800X3D)



クリエイティブタスクにおいても前世代や競合製品を大きく上回る性能を実現しています。


Intel第13世代Raptor Lake-S CPUのプラットフォームについて
Intel第13世代Raptor Lake-Sプラットフォームの特長として、前世代とおなじく従来のDDR4メモリを引き続きサポートしています。次世代システムメモリのDDR5メモリについては定格メモリ周波数が5600MHzに引き上げられています。(第12世代の定格メモリ周波数は4800MHz)
PCIEレーンについてはCPU直結PCIEレーンとして、グラフィックボード接続使用されるx16レーンは、PCIE4.0と比較して2倍の帯域で最大64GB/sの通信が可能な次世代規格のPCIE5.0対応です。前世代同様にNVMe SSD用のPCIEレーンを備えますが、こちらはPCIE5.0に非対応で、帯域はPCIE4.0x4のままです。

チップセットについてはZ690などIntel 600シリーズチップセットが引き続きIntel第13世代Raptor Lake-SシリーズCPUをサポートしますが、新たにZ790などIntel 700シリーズチップセットが登場します。
Z790はZ690と比較して、チップセット経由のPCIEレーン総数は28レーンで共通ですが、PCIE4.0対応PCEIレーン数が12レーンから20レーンに増えています。(代わりにPCIE3.0対応は16から8へ削減)
またマザーボードに実装可能なUSB3.2 Gen2x2(20Gbps)の総数が4基から5基へ増えています。

製品公式ページ:https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/products/details/processors/core.html
Intel第13世代 Raptor Lake-S Core CPU スペック一覧 |
||||||||
CPU KはOC対応 FはiGPUなし |
コア/ スレッド (P / E) |
ベース クロック P / E |
単コア ブースト P / E |
全コア ブースト P / E |
iGPU |
cache L3/ L2 |
TDP PL1/ PL2 |
価格 (/1K) |
i9 13900K | 24 / 32 (8c/16c) |
3.0 GHz 2.2 GHz |
5.8 GHz 4.3 GHz |
-GHz - GHz |
UHD 770 (32EU) |
36 MB 32 MB |
125W 253W |
589ドル |
i9 13900KF | 24 / 32 (8c/16c) |
3.0 GHz 2.2 GHz |
5.8 GHz 4.3 GHz |
- GHz - GHz |
- |
36 MB 32 MB |
125W 253W |
564ドル |
i7 13700K | 16 / 24 (8c/8c) |
3.4 GHz 2.5 GHz |
5.4 GHz 4.2 GHz |
- GHz - GHz |
UHD 770 (32EU) |
30 MB 24 MB |
125W 253W |
409ドル |
i7 13700KF | 16 / 24 (8c/8c) |
3.4 GHz 2.5 GHz |
5.4 GHz 4.2 GHz |
- GHz - GHz |
- | 30 MB 24 MB |
125W 253W |
384ドル |
i5 13600K | 14 / 20 (6c/8c) |
3.5 GHz 2.6 GHz |
5.1 GHz 3.9 GHz |
- GHz - GHz |
UHD 770 (32EU) |
24 MB 20 MB |
125W 181W |
319ドル |
i5 13600KF | 14 / 20 (6c/8c) |
3.5 GHz 2.6 GHz |
5.1 GHz 3.9 GHz |
- GHz - GHz |
- | 24 MB 20 MB |
125W 181W |
294ドル |
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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