Core i9 14900Kなど、Raptor Lake Refresh-Sのコードネームで呼ばれるIntel第14世代Core-SシリーズCPUの詳細スペックと価格が正式発表。
Core i9 14900Kは10.9万円、Core i7 14700Kは7.8万円、Core i5 14600Kは5.9万円で10月17日22時より発売
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24コア32スレッドのCore i9 14900Kなど、Raptor Lake Refresh-Sのコードネームで呼ばれるIntel第14世代Core-SシリーズCPUの詳細スペックと価格が正式発表されました。
Intel第14世代Core-SシリーズCPUの初期ラインナップは10月17日22時より発売され、北米希望小売価格(/1K)は最上位モデルCore i9 14900Kが589ドル、Core i7 14700Kが409ドル、Core 5 14600Kが319ドルとなります。
10月17日22時の販売解禁に少し先駆けて、10月16日22時よりCore i9 14900Kなど初期6モデルの予約受付が開始されました。
国内価格は税込みでCore i9 14900Kは10.9万円、Core i7 14700Kは7.8万円、Core i5 14600Kは5.9万円となります。
Intel第14世代Raptor Lake Refresh-S CPUの基本仕様
Intel第14世代Core-Sの最上位モデルとなる「Core i9 14900K」は、8コア16スレッドの高性能P-Coreと16コア16スレッドの高効率E-Coreを組み合わせた24コア32スレッド(8C/16T+16C16T)のCPUです。
P-Coreの単コア最大ブーストクロックは6.0GHz(TVB有効時)、全コア最大ブーストクロックは-GHzとなっています。CPU消費電力の指標となるProcessor Base Powerは125W、Maximum Turbo Powerは253Wです。
得手不得手があるのでゲームタイトルの抜粋次第なところもあるものの、Core i9 14900KはハイフレームレートなPCゲーミングにおいて競合のRyzen 9 7950X3Dと比較して、25タイトルの比率傾向では互角以上の性能を発揮するとアピールされています。
またCinebenchのような条件の限られたマルチスレッド性能依存ではなく、実用シーンの性能を検証するタイプのベンチマークにおいて、Core i9 14900KやCore i7 14700KはRyzen 9 7950Xを上回る性能を発揮するともアピールされています。
Core i7シリーズは16コア24スレッド(8C/16T+8C8T)のCPUです。
前世代と比較すると第13世代Core i7からE-Coreが4コア増えており、第14世代では唯一コアスレッド数の構成が変わったモデルです。
最上位モデルのCore i7 14700Kは、8コア16スレッドの高性能P-Coreと12コア12スレッドの高効率E-Coreを組み合わせた20コア28スレッド(8C/16T+12C12T)のCPUです。
P-Coreの単コア最大ブーストクロックは5.6GHz(TBM3.0有効時)、全コア最大ブーストクロックは-GHzとなっています。CPU消費電力の指標となるProcessor Base Powerは125W、Maximum Turbo Powerは253Wです。
過去製品と比較して大幅な性能向上があった第12世代のCore i7 12700Kと比較しても、最新モデルのCore i7 14700Kはクリエイティブタスクで20~60%の性能向上を果たしているとのこと。
Core i5シリーズモデルのコアスレッド構成は第13世代同様にモデルによって異なりますが、最上位のCore i5 14600K(F)は14コア20スレッド(6C/12T+8C8T)のCPUです。
最上位モデルのCore i5 14600Kは、6コア12スレッドの高性能P-Coreと8コア8スレッドの高効率E-Coreを組み合わせた14コア20スレッド(6C/12T+8C8T)のCPUです。
P-Coreの単コア最大ブーストクロックは5.3GHz、全コア最大ブーストクロックは-GHzとなっています。CPU消費電力の指標となるProcessor Base Powerは125W、Maximum Turbo Powerは181Wです。
Intel第14世代CPUは微細化プロセスはIntel 7、アーキテクチャも第13世代と共通です。Core i7のみEコアの数が増えているものの、基本的には高クロックになった第13世代CPUのリフレッシュ版な製品となっています。ちなみに高クロック化については製造プロセスの改良と最適化によって実現しているとのこと。
次世代システムメモリのDDR5メモリについては定格メモリ周波数が5600MHzで、こちらも第13世代と同じです。(第12世代の定格メモリ周波数は4800MHz)
PCIEレーンについてはCPU直結PCIEレーンとして、グラフィックボード接続使用されるx16レーンは、PCIE4.0と比較して2倍の帯域で最大64GB/sの通信が可能な次世代規格のPCIE5.0対応です。前世代同様にNVMe SSD用のPCIEレーンを備えますが、こちらはPCIE5.0に非対応で、帯域はPCIE4.0x4のままです。
チップセットについては前世代と同じZ790チップセットを使用して第14世代CPUをネイティブサポートするリフレッシュモデルがマザーボードメーカー各社から発売されます。
Z790リフレッシュな新モデルについては、無線LANの次世代規格Wi-Fiに対応した無線モジュールの搭載、またThunderbolt 5への対応(おそらくPCIE拡張カードで)が新機能としてアピールされています。
既存の第13/12世代CPUをサポートしている既存の700/600シリーズチップセットを搭載したLGA1700マザーボードもBIOSアップデートにより第14世代CPUに対応します。
ドライバ・ソフトウェア関連では新機能として「Intel Application Performance Optimization(Intel APO)」が導入されています。
ノートPC向けに冷却システムなどの特定機器固有の設計にアプリケーションの動作を最適化することで性能やバッテリー持続時間の向上を図るIntel Dynamic Tuning Technology(Intel DTT)というフレームワークを活用し、ゲーム性能を向上させる機能とのこと。
マザーボードBIOS(UEFI)上でIntel Dynamic Tuning Technologyを有効化し、Windows上でAPO向けのDTTドライバを導入することで使用できるようです。
一例として挙げられているAPO対応タイトル、「Rainbow Six Siege」と「Metro Exodus」の2についてはAPOを使用することで13~16%もの性能向上が期待できるとのこと。
ただし、APOが使用できるのはAPOの対象リストに組み込まれたタイトルのみとなっており、Intel、ゲームメーカー、マザーボードメーカーの最適化が十分に行われている必要があり、割と様子見が必要な機能、というのが正直な感想です。
製品公式ページ:https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/products/details/processors/core.html
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
Core i9 14900Kは10.9万円、Core i7 14700Kは7.8万円、Core i5 14600Kは5.9万円で10月17日22時より発売
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24コア32スレッドのCore i9 14900Kなど、Raptor Lake Refresh-Sのコードネームで呼ばれるIntel第14世代Core-SシリーズCPUの詳細スペックと価格が正式発表されました。
Intel第14世代Core-SシリーズCPUの初期ラインナップは10月17日22時より発売され、北米希望小売価格(/1K)は最上位モデルCore i9 14900Kが589ドル、Core i7 14700Kが409ドル、Core 5 14600Kが319ドルとなります。
10月17日22時の販売解禁に少し先駆けて、10月16日22時よりCore i9 14900Kなど初期6モデルの予約受付が開始されました。
国内価格は税込みでCore i9 14900Kは10.9万円、Core i7 14700Kは7.8万円、Core i5 14600Kは5.9万円となります。
Intel第14世代Raptor Lake Refresh-S CPUの基本仕様
Intel第14世代Core-Sの最上位モデルとなる「Core i9 14900K」は、8コア16スレッドの高性能P-Coreと16コア16スレッドの高効率E-Coreを組み合わせた24コア32スレッド(8C/16T+16C16T)のCPUです。P-Coreの単コア最大ブーストクロックは6.0GHz(TVB有効時)、全コア最大ブーストクロックは-GHzとなっています。CPU消費電力の指標となるProcessor Base Powerは125W、Maximum Turbo Powerは253Wです。
得手不得手があるのでゲームタイトルの抜粋次第なところもあるものの、Core i9 14900KはハイフレームレートなPCゲーミングにおいて競合のRyzen 9 7950X3Dと比較して、25タイトルの比率傾向では互角以上の性能を発揮するとアピールされています。
またCinebenchのような条件の限られたマルチスレッド性能依存ではなく、実用シーンの性能を検証するタイプのベンチマークにおいて、Core i9 14900KやCore i7 14700KはRyzen 9 7950Xを上回る性能を発揮するともアピールされています。
Core i7シリーズは16コア24スレッド(8C/16T+8C8T)のCPUです。
前世代と比較すると第13世代Core i7からE-Coreが4コア増えており、第14世代では唯一コアスレッド数の構成が変わったモデルです。
最上位モデルのCore i7 14700Kは、8コア16スレッドの高性能P-Coreと12コア12スレッドの高効率E-Coreを組み合わせた20コア28スレッド(8C/16T+12C12T)のCPUです。
P-Coreの単コア最大ブーストクロックは5.6GHz(TBM3.0有効時)、全コア最大ブーストクロックは-GHzとなっています。CPU消費電力の指標となるProcessor Base Powerは125W、Maximum Turbo Powerは253Wです。
過去製品と比較して大幅な性能向上があった第12世代のCore i7 12700Kと比較しても、最新モデルのCore i7 14700Kはクリエイティブタスクで20~60%の性能向上を果たしているとのこと。
Core i5シリーズモデルのコアスレッド構成は第13世代同様にモデルによって異なりますが、最上位のCore i5 14600K(F)は14コア20スレッド(6C/12T+8C8T)のCPUです。
最上位モデルのCore i5 14600Kは、6コア12スレッドの高性能P-Coreと8コア8スレッドの高効率E-Coreを組み合わせた14コア20スレッド(6C/12T+8C8T)のCPUです。
P-Coreの単コア最大ブーストクロックは5.3GHz、全コア最大ブーストクロックは-GHzとなっています。CPU消費電力の指標となるProcessor Base Powerは125W、Maximum Turbo Powerは181Wです。
Intel第14世代CPUは微細化プロセスはIntel 7、アーキテクチャも第13世代と共通です。Core i7のみEコアの数が増えているものの、基本的には高クロックになった第13世代CPUのリフレッシュ版な製品となっています。ちなみに高クロック化については製造プロセスの改良と最適化によって実現しているとのこと。
Intel第14世代Raptor Lake Refresh-S CPUのプラットフォームについて
Intel第14世代Raptor Lake Refresh-Sプラットフォームの特長として、前世代とおなじく従来のDDR4メモリを引き続きサポートしています。次世代システムメモリのDDR5メモリについては定格メモリ周波数が5600MHzで、こちらも第13世代と同じです。(第12世代の定格メモリ周波数は4800MHz)
PCIEレーンについてはCPU直結PCIEレーンとして、グラフィックボード接続使用されるx16レーンは、PCIE4.0と比較して2倍の帯域で最大64GB/sの通信が可能な次世代規格のPCIE5.0対応です。前世代同様にNVMe SSD用のPCIEレーンを備えますが、こちらはPCIE5.0に非対応で、帯域はPCIE4.0x4のままです。
チップセットについては前世代と同じZ790チップセットを使用して第14世代CPUをネイティブサポートするリフレッシュモデルがマザーボードメーカー各社から発売されます。
Z790リフレッシュな新モデルについては、無線LANの次世代規格Wi-Fiに対応した無線モジュールの搭載、またThunderbolt 5への対応(おそらくPCIE拡張カードで)が新機能としてアピールされています。
既存の第13/12世代CPUをサポートしている既存の700/600シリーズチップセットを搭載したLGA1700マザーボードもBIOSアップデートにより第14世代CPUに対応します。
ドライバ・ソフトウェア関連では新機能として「Intel Application Performance Optimization(Intel APO)」が導入されています。
ノートPC向けに冷却システムなどの特定機器固有の設計にアプリケーションの動作を最適化することで性能やバッテリー持続時間の向上を図るIntel Dynamic Tuning Technology(Intel DTT)というフレームワークを活用し、ゲーム性能を向上させる機能とのこと。
マザーボードBIOS(UEFI)上でIntel Dynamic Tuning Technologyを有効化し、Windows上でAPO向けのDTTドライバを導入することで使用できるようです。
一例として挙げられているAPO対応タイトル、「Rainbow Six Siege」と「Metro Exodus」の2についてはAPOを使用することで13~16%もの性能向上が期待できるとのこと。
ただし、APOが使用できるのはAPOの対象リストに組み込まれたタイトルのみとなっており、Intel、ゲームメーカー、マザーボードメーカーの最適化が十分に行われている必要があり、割と様子見が必要な機能、というのが正直な感想です。
製品公式ページ:https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/products/details/processors/core.html
Intel第14世代 Raptor Lake Refresh-S Core CPU スペック一覧 |
||||||||
CPU KはOC対応 FはiGPUなし |
コア/ スレッド (P / E) |
ベース クロック P / E |
単コア ブースト P / E |
全コア ブースト P / E |
iGPU |
cache L3/ L2 |
TDP PL1/ PL2 |
価格 (/1K) |
i9 14900K | 24 / 32 (8c/16c) |
3.2 GHz 2.2 GHz |
6.0 GHz 4.4 GHz |
-GHz - GHz |
UHD 770 (32EU) |
36 MB 32 MB |
125W 253W |
589ドル |
i9 14900KF | 24 / 32 (8c/16c) |
3.2 GHz 2.2 GHz |
6.0 GHz 4.4 GHz |
- GHz - GHz |
- |
36 MB 32 MB |
125W 253W |
564ドル |
i7 14700K | 20 / 28 (8c/12c) |
3.4 GHz 2.5 GHz |
5.6 GHz 4.3 GHz |
- GHz - GHz |
UHD 770 (32EU) |
33 MB 24 MB |
125W 253W |
409ドル |
i7 14700KF | 20 / 28 (8c/12c) |
3.4 GHz 2.5 GHz |
5.6 GHz 4.3 GHz |
- GHz - GHz |
- | 33 MB 24 MB |
125W 253W |
384ドル |
i5 14600K | 14 / 20 (6c/8c) |
3.5 GHz 2.6 GHz |
5.3 GHz 4.0 GHz |
- GHz - GHz |
UHD 770 (32EU) |
24 MB 20 MB |
125W 181W |
319ドル |
i5 14600KF | 14 / 20 (6c/8c) |
3.5 GHz 2.6 GHz |
5.3 GHz 4.0 GHz |
- GHz - GHz |
- | 24 MB 20 MB |
125W 181W |
294ドル |
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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