独自AIによる超解像機能を搭載したビデオキャプチャ NEXiCONN NV501/NV601の専用アプリ NEXiCONNectorがリリースされました。
早速試してみたのでAI超解像・画質調整の切り替えやユーザーカスタム設定の作成、最大4ストリームのWeb配信など使い方を解説します。
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独自AIによる超解像&高画質化機能を搭載したUSB外付け機器型ビデオキャプチャ NEXiCONN AI Pixel-Plus CaptureX NV501/NV601の専用アプリケーションとして、AI超解像・画質調整の切り替えやユーザーカスタム設定の作成、最大4ストリームのWeb配信が可能な「NEXiCONNector」がリリースされたので、早速試してみました。
発売当時、NEXiCONN AI Pixel-Plus CaptureX NV501/NV601はAI超解像・高画質化機能が最大の目玉でしたが、NEXiCONNectorのリリースによって『最大4つのプラットフォーム(Youtube、Twitch、Facebook、Steamなど)へ同時配信可能な世界初のビデオキャプチャボード』にアップグレードしたと公式にアピールされています。
NEXiCONN AI Pixel-Plus CaptureX NV501/NV601の専用アプリケーション NEXiCONNectorの主な機能は次の通りです。
箇条書きでは4つに分けていますが、『高画質化機能 AI Pixel-Plusの操作とカスタム設定』、『純正ソフトによる配信機能』の2つと考えてもOKです。
「NEXiCONN NV501」と「NEXiCONN NV601」については個別にレビュー記事を公開しています。基本的な機能・性能については既に公開しているレビュー記事で解説した通りなので、こちらを参照してください。
「NEXiCONN NV501」のレビューは超解像化・AI高画質化機能をメインに解説しています。
「NEXiCONN NV601」はHDMI2.1の4K/144FPS VRR/HDRのパススルーや4K/30FPS/HDRの録画をメインに解説しています。
HDR映像としてP010フォーマットで録画する場合の最大解像度・フレームレートは4K/30FPSですが、ビデオキャプチャのオンボード機能としてSDR変換が搭載されているので、一般的なNV12のフォーマットでは4K/60FPS、高圧縮なMJPEGなら4K/144FPSでも録画が可能です。
NEXiCONNectorをインストールする前に、NEXiCONN AI Pixel-Plus CaptureX NV501/NV601のビデオキャプチャデバイス本体のファームウェアを2024年8月以降の最新バージョンにアップデートする必要があります。
発売当初はビデオキャプチャデバイス本体に実装された2つのボタンでポチポチと設定を切り替える必要があり、設定決め打ちならともかく、切り替えが必要な用途だと地味に面倒でしたが、NEXiCONNectorによってUSBで接続したPCからゲームモード・ビデオモードや各種画質調整の切り替えが可能になり、使い易さはグッと上がりました。
NEXiCONNectorによるゲームモード・ビデオモードや各種画質調整の切り替え方法はシンプルです。
プレビュー表示の下にあるAI Pixel+設定のタブを選択すると、ハードウェアスイッチを押した時と同じオーバーレイアイコンが表示されます。
2024年8月現在の最新バージョン 1.1.86076では60FPSでプレビュー表示されます。
遅延もOBS等の他ソフトウェアと大差ないので、ファイナルファンタジーやHorizon Forbidden WestのようなRPG・アクション系ゲームならプレビュー表示でも違和感なくプレイできます。
現在のバージョン(1.1.86361)では配信音声にはHDMI音声が入っているものの、NEXiCONNectorを起動しているPCのデスクトップ音声内にNV501/NV601で取得したHDMI音声が返ってきていないため、プレビュー表示を見ながら音声をモニタリングできません。
今後のバージョンアップで音声モニタリングにも対応予定ですが、今のところはビデオキャプチャに実装されたヘッドホン出力かHDMIパススルー音声を使用する必要があります。
ちなみに、UVC対応ビデオキャプチャの仕様として映像データを出力できるアプリは1つに制限されるのですが、NV501/NV601で取得した映像をOBSに出力しつつ、NEXiCONNectorをAI Pixel-Plusのソフトウェア制御にだけ使用するという使い方は可能でした。
OBSを先に起動してNV501/NV601の映像を取得しておくか、NEXiCONNectorを先に起動した場合は一時的に映像デバイスのチェックを外して、その間にOBSを起動して映像を取得すればOKです。どちらの場合もOBSで映像取得後にNEXiCONNectorの映像デバイスにチェックを入れれば、NEXiCONNector側は映像を取得できませんが、AI Pixel-Plusのソフトウェア制御は可能です。
ゲームモードとビデオモードは排他利用なので、どちらかをクリックすれば選んだ方が有効になります。
ゲームモード・ビデオモードと各種画質調整のアイコンには下にOff/1/2/3の補正値が記載されていますが、その補正値をクリックすると、クリックした補正値に切り替わります。
ちなみにNEXiCONNectorの起動中もビデオキャプチャデバイス本体のハードウェアスイッチは有効です。ハードウェアスイッチを操作するとそれに応じてNEXiCONNectorの表示(現在のモードや補正値)も切り替わります。
NEXiCONNectorの超解像・画質調整機能 AI Pixel-Plusに関するもう1つのトピックはカスタム設定の作成です。
プレビュー表示の下にあるAIPP詳細設定のタブを選択すると、カスタム設定のページが表示されます。
AIPP詳細設定によるカスタム設定の作成について簡単にまとめると次の通りです
箇条書き冒頭に書いた通り、AIPP詳細設定によるカスタム設定は現在の設定をベースに補正を加減・減算します。
例えば”ゲームモード1”が超解像感的には気に入っているけど彩度を少しだけ盛りたい、みたいな時にはハードウェアスイッチかAI Pixel+設定で”ゲームモード1”にしてから、AIPP詳細設定のタブを開き、プレビュー表示を見ながら各自の好みにあう見た目になるように色彩の項目を初期値の0から増やします。
そういう仕様なのでまずはゲームモード・ビデオモードや各種オブジェクト別の画質調整でお好みの設定をオフを含む4段階で選んで、それをベースに不満のあるところを盛ったり、減らすという具合に調整してカスタム設定を作成できます。
AIPP詳細設定のタブ左端には5つのアイコンがあります。一番大きい左の風景画アイコンはゲームモード・ビデオモードの画面全体に一律で適用する超解像・画質調整に対する補正の加算・減算です。右側4種類については見ての通りオブジェクト別の画質調整です。
5つの項目それぞれに対して、色彩、コントラスト、濃淡の3種類の補正を-128~+128の範囲で加算・減算できます。(建物のみ色彩の調整には非対応)
”色彩”は彩度の強調と低減となっておりシンプルに分かり易いと思います。オブジェクト別の建物のみ補正に非対応です。
”コントラスト”はマイナスの補正値はあまり効果はなく、0~+68までは暗所が浮いて明るくなる感じの補正で、+69~+128は明るい色がギラつく感じで強調する形になります。
”濃淡”は日本語訳のせいで分かり難いですが、英語表記では”Detail Strength”となっており、超解像やシャープネスの補正です。
5項目×3種類のスライダーでカスタム設定の調整が済んだら、右下にあるセーブアイコンでカスタム設定を保存します。
セーブアイコンをクリックすると1番と2番のカスタム設定アイコンがプレビュー表示の中央に表示されるので、保存したい方のアイコンをクリックして、その下のSaveを選びます。
ゴミ箱アイコンで保存したカスタム設定の削除、ループアイコンで現在の補正の初期化が可能です。
保存したカスタム設定はロードアイコンをクリックすると、セーブとほぼ同じUIでロード画面が表示されるのでロードしたい設定をクリックしてLoadで適用されます。
標準で収録されているゲームモード・ビデオモードとは別にカスタム設定は追加で2つ作成できます。
NEXiCONNectorで2つのカスタム設定を作成して保存した状態で、NV501/NV601のビデオキャプチャデバイス本体に実装されたモード切替ボタン(操作ボタンA)を押下すると、ビデオモード、ゲームモードの次にカスタム設定の1番と2番が順番に表示され、もう一度押下するとビデオモードに戻ります。
NEXiCONNectorの魅力は、無料ソフトながら4つの配信サービスへ同時に配信できるところです。
OBSはサードパーティ製プラグインを使用しないと1サービスにしか配信できず、最初から複数の配信に対応するXSplit Broadcasterは要ライセンスの有償ソフトになっています。
また筆者もあまり詳しくはないのですが、NEXiCONNとしては複数プラットフォームへ配信に対応する有料オンラインサービスと比較して、NEXiCONNectorは『無料』『フルHD対応』『最大4ストリーム対応』であることをアピールしています。
ともあれ、超解像・画質調整機能の切り替えやユーザー設定の作成ついでに手軽にライブ配信できる機能があっても損というわけではありません。
OBSに比べると設定は限られていますが、逆に言うと初心者が最初にライブ配信を試す、取っ掛かりとしては分かり易くて良いとも言えますし。
なお初期バージョンでは単純な録画機能もあったので、スクリーンショットの一部には録画機能関連の記載がありますが、今後、NEXiCONNectorはライブ配信機能に特化し、録画機能には非対応となります。単純にプレイ動画を録画したい場合はOBS等のサードパーティ製ソフトを使用してください。
NEXiCONNectorで扱う映像デバイスと音声デバイスはプレビュー表示の下にあるドロップダウンメニューのチェックボックスで選択します。
選択した音声デバイスは音声ミキサーのタブに表示され、音量を調整できます。
ドロップダウンメニューから表示したい映像デバイスにチェックを入れるとキャンバス(プレビュー表示)に表示され、リサイズや配置が可能になります。
下の参考スクショでは映像デバイスが1つだけですが、複数の映像デバイス表示に対応しているので、ゲーム画面にワイプのWebカメラ映像を重ねるみたいなよくある配信画面も作ることが可能です。
『記録/ライブ配信』のタブを開いて左下にある出力設定のアイコンを選択すると、プレビュー表示の上に出力設定のウィンドウが表示されます。
NEXiCONNectorではYouTubeやTwitchなど最大で4種類の配信サービスへプレイ動画を同時に配信できます。
出力解像度として最大でフルHD、出力フレームレートとして60FPSや30FPSを選択できます。
NV601/NV501はNV12、MJPEG、P010など複数のフォーマットに対応していますが、NEXiCONNectorではこれらの出力フォーマットは今のところ選択できず、NV12で固定されているようです。
今のところ、NEXiCONNectorが対応しているエンコード方式はCPUによるx264のソフトウェアエンコードだけです。NVEncなどGPU搭載ハードウェアエンコーダは利用できません。
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・「NEXiCONN AI Pixel-Plus CaptureX NV501」をレビュー
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・「NEXiCONN AI Pixel-Plus CaptureX NV601」をレビュー
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・PS5にオススメなゲーミングモニタを解説。HDMI2.1搭載や120FPS対応も!
・「AVerMedia Live Gamer 4K 2.1」をレビュー
・「AverMedia Live Gamer BOLT」をレビュー
・【快適配信】シリーズの記事一覧へ
・「Elgato Game Capture 4K60 S+」をレビュー
(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
早速試してみたのでAI超解像・画質調整の切り替えやユーザーカスタム設定の作成、最大4ストリームのWeb配信など使い方を解説します。
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独自AIによる超解像&高画質化機能を搭載したUSB外付け機器型ビデオキャプチャ NEXiCONN AI Pixel-Plus CaptureX NV501/NV601の専用アプリケーションとして、AI超解像・画質調整の切り替えやユーザーカスタム設定の作成、最大4ストリームのWeb配信が可能な「NEXiCONNector」がリリースされたので、早速試してみました。
発売当時、NEXiCONN AI Pixel-Plus CaptureX NV501/NV601はAI超解像・高画質化機能が最大の目玉でしたが、NEXiCONNectorのリリースによって『最大4つのプラットフォーム(Youtube、Twitch、Facebook、Steamなど)へ同時配信可能な世界初のビデオキャプチャボード』にアップグレードしたと公式にアピールされています。
NEXiCONN AI Pixel-Plus CaptureX NV501/NV601の専用アプリケーション NEXiCONNectorの主な機能は次の通りです。
- 【業界初】 YouTubeやTwitchなど配信サービスへ最大4ストリームの同時配信
- HDMI映像のプレビュー表示とライブ配信
- 高画質化機能 AI Pixel-PlusのON・OFFやモードをPCから切り替え
- AI超解像や画質調整のカスタム設定の作成(プロファイルを2つ追加可能)
箇条書きでは4つに分けていますが、『高画質化機能 AI Pixel-Plusの操作とカスタム設定』、『純正ソフトによる配信機能』の2つと考えてもOKです。
「NEXiCONN NV501」と「NEXiCONN NV601」については個別にレビュー記事を公開しています。基本的な機能・性能については既に公開しているレビュー記事で解説した通りなので、こちらを参照してください。
「NEXiCONN NV501」のレビューは超解像化・AI高画質化機能をメインに解説しています。
「NEXiCONN NV601」はHDMI2.1の4K/144FPS VRR/HDRのパススルーや4K/30FPS/HDRの録画をメインに解説しています。
HDR映像としてP010フォーマットで録画する場合の最大解像度・フレームレートは4K/30FPSですが、ビデオキャプチャのオンボード機能としてSDR変換が搭載されているので、一般的なNV12のフォーマットでは4K/60FPS、高圧縮なMJPEGなら4K/144FPSでも録画が可能です。
NEXiCONNectorの導入方法
まずはNEXiCONNectorの導入方法について簡単に紹介していきます。NEXiCONNectorをインストールする前に、NEXiCONN AI Pixel-Plus CaptureX NV501/NV601のビデオキャプチャデバイス本体のファームウェアを2024年8月以降の最新バージョンにアップデートする必要があります。
PCソフト対応で超解像・画質調整がさらに使い易く
NV501/NV601の専用アプリケーション NEXiCONNectorの最大の特長は冒頭でも紹介した通り、『最大4つのマルチプラットフォームへの配信機能』ですが、個人的に注目しているのは、超解像・画質調整 AI Pixel-Plusのソフトウェア制御とカスタム設定の作成に対応したところです。発売当初はビデオキャプチャデバイス本体に実装された2つのボタンでポチポチと設定を切り替える必要があり、設定決め打ちならともかく、切り替えが必要な用途だと地味に面倒でしたが、NEXiCONNectorによってUSBで接続したPCからゲームモード・ビデオモードや各種画質調整の切り替えが可能になり、使い易さはグッと上がりました。
NEXiCONNectorによるゲームモード・ビデオモードや各種画質調整の切り替え方法はシンプルです。
プレビュー表示の下にあるAI Pixel+設定のタブを選択すると、ハードウェアスイッチを押した時と同じオーバーレイアイコンが表示されます。
2024年8月現在の最新バージョン 1.1.86076では60FPSでプレビュー表示されます。
遅延もOBS等の他ソフトウェアと大差ないので、ファイナルファンタジーやHorizon Forbidden WestのようなRPG・アクション系ゲームならプレビュー表示でも違和感なくプレイできます。
現在のバージョン(1.1.86361)では配信音声にはHDMI音声が入っているものの、NEXiCONNectorを起動しているPCのデスクトップ音声内にNV501/NV601で取得したHDMI音声が返ってきていないため、プレビュー表示を見ながら音声をモニタリングできません。
今後のバージョンアップで音声モニタリングにも対応予定ですが、今のところはビデオキャプチャに実装されたヘッドホン出力かHDMIパススルー音声を使用する必要があります。
ちなみに、UVC対応ビデオキャプチャの仕様として映像データを出力できるアプリは1つに制限されるのですが、NV501/NV601で取得した映像をOBSに出力しつつ、NEXiCONNectorをAI Pixel-Plusのソフトウェア制御にだけ使用するという使い方は可能でした。
OBSを先に起動してNV501/NV601の映像を取得しておくか、NEXiCONNectorを先に起動した場合は一時的に映像デバイスのチェックを外して、その間にOBSを起動して映像を取得すればOKです。どちらの場合もOBSで映像取得後にNEXiCONNectorの映像デバイスにチェックを入れれば、NEXiCONNector側は映像を取得できませんが、AI Pixel-Plusのソフトウェア制御は可能です。
ゲームモードとビデオモードは排他利用なので、どちらかをクリックすれば選んだ方が有効になります。
ゲームモード・ビデオモードと各種画質調整のアイコンには下にOff/1/2/3の補正値が記載されていますが、その補正値をクリックすると、クリックした補正値に切り替わります。
ちなみにNEXiCONNectorの起動中もビデオキャプチャデバイス本体のハードウェアスイッチは有効です。ハードウェアスイッチを操作するとそれに応じてNEXiCONNectorの表示(現在のモードや補正値)も切り替わります。
NEXiCONNectorの超解像・画質調整機能 AI Pixel-Plusに関するもう1つのトピックはカスタム設定の作成です。
プレビュー表示の下にあるAIPP詳細設定のタブを選択すると、カスタム設定のページが表示されます。
AIPP詳細設定によるカスタム設定の作成について簡単にまとめると次の通りです
- 現在のゲーム・ビデオモードや画質調整をベースに補正を加えられる
- 全体(ゲーム・ビデオモード)、空、草木、建物、顔の5種類をそれぞれ調整できる
- 色彩(彩度)、コントラスト、濃淡(シャープネス・超解像)の3種の追加補正
- 追加補正は現在の設定をベース(0値)として、-128~+128で加算・減算
箇条書き冒頭に書いた通り、AIPP詳細設定によるカスタム設定は現在の設定をベースに補正を加減・減算します。
例えば”ゲームモード1”が超解像感的には気に入っているけど彩度を少しだけ盛りたい、みたいな時にはハードウェアスイッチかAI Pixel+設定で”ゲームモード1”にしてから、AIPP詳細設定のタブを開き、プレビュー表示を見ながら各自の好みにあう見た目になるように色彩の項目を初期値の0から増やします。
そういう仕様なのでまずはゲームモード・ビデオモードや各種オブジェクト別の画質調整でお好みの設定をオフを含む4段階で選んで、それをベースに不満のあるところを盛ったり、減らすという具合に調整してカスタム設定を作成できます。
AIPP詳細設定のタブ左端には5つのアイコンがあります。一番大きい左の風景画アイコンはゲームモード・ビデオモードの画面全体に一律で適用する超解像・画質調整に対する補正の加算・減算です。右側4種類については見ての通りオブジェクト別の画質調整です。
5つの項目それぞれに対して、色彩、コントラスト、濃淡の3種類の補正を-128~+128の範囲で加算・減算できます。(建物のみ色彩の調整には非対応)
”色彩”は彩度の強調と低減となっておりシンプルに分かり易いと思います。オブジェクト別の建物のみ補正に非対応です。
”コントラスト”はマイナスの補正値はあまり効果はなく、0~+68までは暗所が浮いて明るくなる感じの補正で、+69~+128は明るい色がギラつく感じで強調する形になります。
”濃淡”は日本語訳のせいで分かり難いですが、英語表記では”Detail Strength”となっており、超解像やシャープネスの補正です。
5項目×3種類のスライダーでカスタム設定の調整が済んだら、右下にあるセーブアイコンでカスタム設定を保存します。
セーブアイコンをクリックすると1番と2番のカスタム設定アイコンがプレビュー表示の中央に表示されるので、保存したい方のアイコンをクリックして、その下のSaveを選びます。
ゴミ箱アイコンで保存したカスタム設定の削除、ループアイコンで現在の補正の初期化が可能です。
保存したカスタム設定はロードアイコンをクリックすると、セーブとほぼ同じUIでロード画面が表示されるのでロードしたい設定をクリックしてLoadで適用されます。
標準で収録されているゲームモード・ビデオモードとは別にカスタム設定は追加で2つ作成できます。
NEXiCONNectorで2つのカスタム設定を作成して保存した状態で、NV501/NV601のビデオキャプチャデバイス本体に実装されたモード切替ボタン(操作ボタンA)を押下すると、ビデオモード、ゲームモードの次にカスタム設定の1番と2番が順番に表示され、もう一度押下するとビデオモードに戻ります。
純正ソフトでプレイ動画のライブ配信が可能に
NEXiCONNectorのライブ配信機能についても簡単に紹介しておきます。NEXiCONNectorの魅力は、無料ソフトながら4つの配信サービスへ同時に配信できるところです。
OBSはサードパーティ製プラグインを使用しないと1サービスにしか配信できず、最初から複数の配信に対応するXSplit Broadcasterは要ライセンスの有償ソフトになっています。
また筆者もあまり詳しくはないのですが、NEXiCONNとしては複数プラットフォームへ配信に対応する有料オンラインサービスと比較して、NEXiCONNectorは『無料』『フルHD対応』『最大4ストリーム対応』であることをアピールしています。
ともあれ、超解像・画質調整機能の切り替えやユーザー設定の作成ついでに手軽にライブ配信できる機能があっても損というわけではありません。
OBSに比べると設定は限られていますが、逆に言うと初心者が最初にライブ配信を試す、取っ掛かりとしては分かり易くて良いとも言えますし。
なお初期バージョンでは単純な録画機能もあったので、スクリーンショットの一部には録画機能関連の記載がありますが、今後、NEXiCONNectorはライブ配信機能に特化し、録画機能には非対応となります。単純にプレイ動画を録画したい場合はOBS等のサードパーティ製ソフトを使用してください。
プレビュー表示の編集や複数の映像デバイス表示
NEXiCONNectorはNV501/NV601のキャプチャ映像を全画面でプレビュー表示するだけでなく、Webカメラなど他の映像デバイスも含め、キャンバス上にリサイズ、配置できます。NEXiCONNectorで扱う映像デバイスと音声デバイスはプレビュー表示の下にあるドロップダウンメニューのチェックボックスで選択します。
選択した音声デバイスは音声ミキサーのタブに表示され、音量を調整できます。
ドロップダウンメニューから表示したい映像デバイスにチェックを入れるとキャンバス(プレビュー表示)に表示され、リサイズや配置が可能になります。
下の参考スクショでは映像デバイスが1つだけですが、複数の映像デバイス表示に対応しているので、ゲーム画面にワイプのWebカメラ映像を重ねるみたいなよくある配信画面も作ることが可能です。
ライブ配信の設定について
NEXiCONNectorのライブ配信(ストリーミング)に関する設定はプレビュー表示下の『記録/ライブ配信』のタブにあります。『記録/ライブ配信』のタブを開いて左下にある出力設定のアイコンを選択すると、プレビュー表示の上に出力設定のウィンドウが表示されます。
NEXiCONNectorではYouTubeやTwitchなど最大で4種類の配信サービスへプレイ動画を同時に配信できます。
出力解像度として最大でフルHD、出力フレームレートとして60FPSや30FPSを選択できます。
NV601/NV501はNV12、MJPEG、P010など複数のフォーマットに対応していますが、NEXiCONNectorではこれらの出力フォーマットは今のところ選択できず、NV12で固定されているようです。
今のところ、NEXiCONNectorが対応しているエンコード方式はCPUによるx264のソフトウェアエンコードだけです。NVEncなどGPU搭載ハードウェアエンコーダは利用できません。
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独自AIによる超解像機能を搭載したビデオキャプチャ NEXiCONN NV501/NV601の専用アプリ NEXiCONNectorがリリースされました。
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) September 7, 2024
早速試してみたのでAI超解像・画質調整の切り替えやユーザーカスタム設定の作成、最大4ストリームのWeb配信など使い方を解説https://t.co/G5rkwegrxN pic.twitter.com/tymW6VBtEc
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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