PowerColor Fighter AMD Radeon RX 7600 8GB GDDR6


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Radeon RX 7600グラフィックボードとしてPowerColorからリリースされた、全長200mmのショートモデル「PowerColor Fighter AMD Radeon RX 7600 8GB GDDR6(型番:RX7600 8G-F)」をレビューしていきます。
RX 7000シリーズのミドルクラスRadeon RX 7600が、競合NVIDIAの最新ミドルクラスGPUであるRTX 4060や、前世代ミドルクラスのRX 6600 XTやRTX 3060 12GBやRTX 3060 Tiと比較して、どの程度の性能を発揮するのか実ゲームベンチマークでグラフィック性能を徹底比較します。

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代理店公式ページ:https://www.aiuto-jp.co.jp/products/product_4649.php
製品公式ページ:https://www.powercolor.com/jp/product?id=1682402479





PowerColor Fighter Radeon RX 7600 レビュー目次


1.PowerColor Fighter Radeon RX 7600の外観
2.PowerColor Fighter Radeon RX 7600の分解


3.PowerColor Fighter Radeon RX 7600の検証機材・GPU概要

4.PowerColor Fighter Radeon RX 7600のゲーム性能

5.PowerColor Fighter Radeon RX 7600の温度・消費電力・ファンノイズ

6.PowerColor Fighter Radeon RX 7600のレビューまとめ



PowerColor Fighter Radeon RX 7600の外観

早速、「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」を開封していきます。
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「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」は段ボール製スペーサーの中央に、静電防止ビニール袋で包装されるというシンプルな形で梱包されていました。
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ちなみに玄人志向から発売されているRD-RX7600-E8GBは、アユート取り扱いのPowerColor純正品と玄人志向(CFD)による箱詰め品という違いなので、グラフィックボードそのものは「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」と完全に同じです。どちらにしようか迷っている人は販売価格や保証期間等を見て選べばOK。
PowerColor Fighter AMD Radeon RX 7600 8GB GDDR6 (1)-horz


「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」のグラフィックボード本体を見ていきます。
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「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」のGPUクーラー外装はブラックカラーでフラットな形状のプラスチック製となっており、非常にシンプルなデザインです。
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「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」のグラフィックボード側面も基本的に装飾のないフラットな形状です。
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「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」は、リファレンスモデルの205mmよりも僅かに短い全長200mmです。
少し古いメーカー製PCでは250mm以上のグラフィックボードだと干渉することも少なくありませんが、ショートモデルの「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」ならクリアランス的に互換性が高く、メーカー製PCの内蔵グラボのアップグレードに最適なモデルです。
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「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」はPCIEブラケットからはみ出す高さ方向も+10mm未満に収まっており、PCケースサイドパネルとの干渉についても基本的に大丈夫だと思います。
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「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」のGPUクーラーには90mm径の冷却ファンが2基搭載されています。
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「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」のGPUクーラーは2スロット占有です。
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「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」のGPUクーラーでは、VRAMチップはヒートシンク本体にサーマルパッド経由で直接接触しており理想的な冷却構造ですが、VRM電源において特に発熱の大きいMOSFETは個別に小さいアルミニウム製ヒートシンクが装着されていました。TGPのそれほど大きくないミドルクラスGPUなのでこの形でも冷却は問題ないと思いますが。
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「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」の補助電源数はRX 7600のリファレンス仕様と同じくPCIE 8PIN×1です。
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「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」のビデオ出力はRX 7600のリファレンス仕様と同じくHDMI2.1×1、DisplayPort2.1×3の4基が実装されています。
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Radeon RX 7000シリーズではビデオ出力を司るディスプレイエンジンも刷新され、2022年に入って大分普及してきたHDMI2.1に加えて、4K/480Hzや8K/165Hzに対応する次世代規格DisplayPort2.1をサポートしています。
AMD RDNA 3 Architecture_4_GCD_Display Engine

「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」には基板の反りや背面素子の破損を防止するアルミニウム製バックプレートが搭載されています。サーマルパッドで基板とは接触しておらず放熱を補助する機能はありません。
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グラフィックボードの重量はASRock Radeon RX 6600 XT Challenger ITX 8GB が526g、GeForce RTX 4060 Ti Gainward Pegasusが465に対して、「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」は566gとなっています。
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PowerColor Fighter Radeon RX 7600の分解

「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」を分解してGPUクーラーやグラフィックボード基板についてチェックしていきます。

なお今回は自己責任で(もしくはレビュー用サンプル貸出先の協力のもと特別に許可を頂いて)分解を行っています。GPUクーラーの取り外し(分解行為)は、一部を除く多くのメーカーではグラフィックボードの正規保証の対象外になる行為です。
今回はレビューのために分解していますが、繰り返しますが保証対象外になるので基本的には非推奨の行為なのでご注意下さい。



【暇があれば更新予定】



PowerColor Fighter Radeon RX 7600の検証機材・GPU概要

外観やハードのチェックはこのあたりにして早速、「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」を検証用の機材に組み込みました。テストベンチ機の構成は次のようになっています。
テストベンチ機の構成 (ゲーム性能検証)
OS Windows11 Home 64bit
CPU Intel Core i9 13900K
レビュー
CPUクーラー Fractal Design Celsius S36 (レビュー
Noctua NF-A12x25 PWM (レビュー
メインメモリ G.Skill Trident Z5 RGB
F5-7200J3445G16GX2-TZ5RK
DDR5 16GB*2=32GB (レビュー
7200MHz, 34-45-45-115
マザーボード
ASUS ROG MAXIMUS Z790 HERO
レビュー
システムストレージ
Samsung SSD 990 PRO 1TB (レビュー
ゲームストレージ
Samsung SSD 870 QVO 8TB (レビュー
電源ユニット Corsair HX1500i (レビュー
ベンチ板 STREACOM BC1 (レビュー


ベンチ機のシステムストレージには「Samsung SSD 990 PRO 1TB」を使用しています。
Samsung SSD 990 PROは、PCIE4.0対応SSDで最速クラスの性能を発揮し、なおかつ電力効率は前モデル980 PRO比で最大50%も向上しており、7GB/s超の高速アクセスでも低発熱なところも魅力な高性能SSDです。 これからPCIE4.0対応プラットフォームの自作PCを組むなら、システム/データ用ストレージとして非常にオススメな製品です。
「Samsung SSD 990 PRO 1TB」をレビュー。性能も電力効率もトップクラス!
Samsung SSD 990 PRO 1TB

検証機ではシステムメモリとして、Intel第13世代CPU向けメモリとしては4xメモリスロットのマザーボードでも動作可能な最速クラスの製品、メモリ周波数7200MHz/CL34の高メモリクロックかつ低レイテンシなメモリOCに対応した「G.Skill Trident Z5 RGB(型番:F5-7200J3445G16GX2-TZ5RK)」を使用しています。
G.Skill Trident Z5シリーズはIntel XMP3.0のOCプロファイルに対応した製品となっており、6000MHzの定番設定なモデルもあり、Intel第13世代CPUで高性能なPCを構築するお供としてオススメのOCメモリです。
ARGB LEDイルミネーションを搭載したバリエーションモデル G.Skill Trident Z5 Neo RGBもラインナップされています。
「G.Skill Trident Z5 RGB」をレビュー。XMPで7200MHz OCに対応!
G.Skill Trident Z5 RGB Black


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PowerColor Fighter Radeon RX 7600のGPU概要

「Radeon RX 7600」のスペックについて簡単に確認しておきます。
Radeon RX 7600のスペックは、コンピュートユニット数が32、シェーダー数が2048、コアクロックはゲームクロック2250MHz、最大ブーストクロック2655MHzです。

VRAMには速度18.0GbpsのGDDR6メモリを8GB容量搭載しています。メモリーバス幅は128-bitなのでメモリ帯域は288GB/sです。またRDNA3アーキテクチャの特長でもある超高速キャッシュ 第2世代Infinity Cacheを32MB搭載し、有効メモリ帯域は477GB/sであるとのこと。消費電力の指標となるTBP(Typical Board Power)は165Wです。
AMD Radeon RX 7600_spec


今回レビューするのは「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」は、AMD公式のリファレンス仕様と同じく、コアクロックはゲームクロック2250MHz、最大ブーストクロック2655MHzです。
またGPU-ZからはRadeon RX 7000シリーズの電力制限値そのものは確認できないのですが、「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」において電力制限の基準値の調整可能幅は-6%~+12%でした。
PowerColor Fighter AMD Radeon RX 7600 8GB GDDR6_GPU-Z

Radeon RX 7600のグラフィックボード全体の消費電力の指標値であるTBP(NVIDIA仕様でいうTGPのこと)は165Wと公表されていますが、GPUコア単体の電力制限は130Wに設定されていました。継続的な許容電力であるSustainedに加え、短期的な許容電力のShortというパラメータもあり、こちらは30W程度大きい156Wでした。
PowerColor Fighter Radeon RX 7600X_PPT


GPUコアの増強、コアクロックの高速化といった3Dグラフィックス関連の強化に加えて、RDNA 3アーキテクチャではメディアエンジン、所謂、ハードウェアエンコーダー/デコーダーも刷新され、新たにAV1コーデックのエンコードに対応しています。
現在最も普及しているH.264、圧縮効率に優れた次世代規格として期待されているHEVCとAV1の3種類について全てハードウェアによるエンコードとデコードをサポートしています。
AMD RDNA 3 Architecture_5_GCD_Media Engine
AV1ハードウェアエンコーダーはAdobe Premiere Pro、FFmpeg、Handbrake、OBSなどがサポートし、8K解像度のエンコードで最大7倍も高速になるとのこと。
AMD RDNA 3 Architecture_5_GCD_Media Engine_AV1
ストリーミングへのアプローチはAV1コーデックそのものの優れた圧縮効率による高画質化だけでなく、独自の機械学習フィルターという形でも提供が予定されています。
機械学習によって作られたフィルターをエンコード前ビデオフレームに適用することで、テキストやUIといった低ビットレートで崩れやすい要素も視認性を保ったまま変換できるとのこと。
AMD Radeon RX 7000_AV1 Encoding
またRyzen 7000シリーズCPUのようにハードウェアエンコーダに対応したiGPUを搭載するCPUを組み合わせた時にCPUとGPUのエンコーダを同時に使用し、マルチストリーム化することで、エンコード作業を高速化させる機能 AMD SmartAccess Video(SAV)も提供が予定されています。
AMD SmartAccess Videoは、AMD Advanced Media Framework SDK(AMD AMF)に対応したソフトウェアで使用でき、OBS Studio、FFmpeg、Adobe Premiere Proが実装予定とのこと。
AMD SmartAccess Video


Radeon設定によるRX 7600のチューニングについて

Radeon RX 7000シリーズでも、デスクトップ右クリックメニューからアクセスできるRadeon設定の「パフォーマンスタブ - チューニング」の順にアクセスすると、前世代同様にコアクロック・メモリクロックやファン制御に関する設定が表示されます。
チューニングを開くとまず、GPU動作プロファイルの選択が表示されます。
Radeon RX 7600_Radeon-Setting_1

チューニングコントロールで「手動」を選択すると、大別してGPUコアクロック、VRAMコアクロック、ファン制御、電力制限の4種類の設定が表示されます。
Radeon RX 7600_Radeon-Setting_2

GPUチューニングの横にあるスライドスイッチをON(赤色バー表示)に切り替えると最小周波数、最大周波数、GPUコア電圧(Voltage)の3種類の設定スライダーが表示されます。
高度な制御のスライドスイッチをONにすると設定値が%単位からMHzやmVといった実際の物理単位に変わります。「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」では最大周波数を3000MHzまで引き上げることが可能です。(安定動作するかどうかは別として)
Radeon VIIやRX 5000シリーズでは低電圧化耐性の指標になったもののRX 7000シリーズではどうなのかわかりませんが、とりあえず今回管理人が入手した個体については標準の最大周波数が2875MHz、GPUコア電圧が1200mVでした。
Radeon RX 7600_Radeon-Setting_3_GPU-Clock

VRAMチューニングの横にあるスライドスイッチをON(赤色バー表示)に切り替えるとVRAM周波数(最大周波数)の設定スライダーが表示されます。
高度な制御のスライドスイッチをONにすると設定値が%単位からMHzの物理単位に変わります。「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」では定格の2250MHzから最大周波数を2300MHzまで引き上げることが可能です。
Radeon RX 7600_Radeon-Setting_4_VRAM-Clock

電源チューニングの横にあるスライドスイッチをON(赤色バー表示)に切り替えると電力制限の設定スライダーが表示されます。
電力制限の設定は各GPUの標準GPUコア電力制限に対するパーセンテージのオフセットですが、「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」では130Wを基準にして最大で+12%まで電力制限の引き上げが可能です。
Radeon RX 7600_Radeon-Setting_5_Power

ファンチューニングの横にあるスライドスイッチをON(赤色バー表示)に切り替えると、ゼロRPM(セミファンレス機能)の切り替えスイッチ、最大ファン速度の設定スライダーが表示されます。
Radeon RX 7600_Radeon-Setting_6-1_Fan
また高度な制御のスライドスイッチをONにするとファン制御カーブの手動設定が表示されます。Radeon RX 7000シリーズにはGPU温度とジャンクション温度(複数あるGPUダイ上の温度センサーの最大値)の2種類の温度があり、ファン制御カーブはジャンクション温度を参照するようです。
温度とファン速度について5つの頂点を任意に指定してファン速度を制御できます。上述のセミファンレス機能との併用や、セミファンレス機能の無効化も可能です。
Radeon RX 7600_Radeon-Setting_6-2_Fan



PowerColor Fighter Radeon RX 7600のゲーム性能

「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」の性能を測るべく各種ベンチマークを実行しました。性能比較には「GeForce RTX 4060」、「GeForce RTX 4060 Ti」、「GeForce RTX 3060 Ti」、「Radeon RX 6600 XT」、「GeForce RTX 3060 12GB」を使用しています。
(特定のモデルや型番を指名していない場合、各GPUメーカーのリファレンスモデルもしくはリファレンス仕様のオリファンモデルです)


「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」を含めた各グラフィックボードについて、3DMarkで現在主流なDirectX11のベンチマーク FireStrikeによる比較になります。
PowerColor Fighter Radeon RX 7600_bench_fs

FireStrike Extreme Ultra
RX 7600
PowerColor Fighter

31047 14502 7150
RTX 4060 27979 13151 5703
RTX 4060 Ti
33480 15855 7161
RTX 3060 Ti
29656 14322 7151
RX 6600 XT
27701 12911 6375
RTX 3060 12GB 21845 10269 4929


「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」を含めた各グラフィックボードについて、3DMarkで最新タイトルでは採用が増えつつあるDirectX12ベンチマーク TimeSpy、およびレイトレーシング表現に対応したベンチマーク Port Royalによる性能比較となります。
PowerColor Fighter Radeon RX 7600_bench_ts-pr

TimeSpy Extreme Port Royal
RX 7600
PowerColor Fighter
10815 5133 5517
RTX 4060
10501 4942 6037
RTX 4060 Ti 13254 6101 7956
RTX 3060 Ti 11518 5561 6920
RX 6600 XT
9495 4331 4456
RTX 3060 12GB
8539 4024 5044



続いて近年の最新PCゲームを実際に用いたベンチマーク比較になります。同一のグラフィック設定で同一のシーンについてフルHD(1920×1080)とWQHD(2560×1440)の2種類の解像度で平均FPSを比較しました。

最新タイトルでは専用ハードウェアによるレイトレーシング表現や、NVIDIA DLSS/AMD FSR/Intel XeSSといったAIを活用した超解像・倍速補間に対応したものも増えていますが、それらの機能は無効化し、ここでは従来のラスタライズ方式の3Dグラフィックス性能を比較しています。

ベンチマーク測定を行ったゲームタイトルは、『Assassin's Creed Valhara』、『Battlefield V』、『CONTROL』、『Cyberpunk 2077』、『DEATH STRANDING』、『Far Cry 6』、『FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE』、『Forza Horizon 5』、『God of War』、『Marvel's Guardians of the Galaxy』、『MONSTER HUNTER: WORLD』、『Shadow of the Tomb Raider』、『Tales of Arise』、『UNCHARTED: Legacy of Thieves Collection』、『Watch Dogs Legion』、以上の15タイトルです。
Game-Bench-2022_11


Assassin's Creed Valhara(最高設定プリセット)に関する「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
PowerColor Fighter AMD Radeon RX 7600 8GB GDDR6_game_acv

Battlefield V(最高設定プリセット, DirectX12, レイトレーシング表現:オフ)に関する「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
PowerColor Fighter AMD Radeon RX 7600 8GB GDDR6_game_bfv

CONTROL(高設定プリセット, DirectX12, レイトレーシング表現:オフ)に関する「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
比較対象のうち、RX 7600とRX 6600 XTについては2023年現在最新ドライバを使用していますが、グラフィック設定を中プリセットに下げてもVRAM超過によるFPS低下が発生しています。得手不得手というよりハズレ値のようなデータになるので後述の平均性能の算出ではRX 6600 XTからはCONTROLの結果を外しています。
PowerColor Fighter AMD Radeon RX 7600 8GB GDDR6_game_cont

Cyberpunk 2077(ウルトラ設定プリセット, FSR:オフ, レイトレーシング表現:オフ)に関する「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
PowerColor Fighter AMD Radeon RX 7600 8GB GDDR6_game_cyber

DEATH STRANDING(最高設定プリセット, TAA)に関する「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
PowerColor Fighter AMD Radeon RX 7600 8GB GDDR6_game_deathST

Far Cry 6(最高設定プリセット, 高解像度テクスチャ:オフ, レイトレーシング表現:オフ)に関する「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
PowerColor Fighter AMD Radeon RX 7600 8GB GDDR6_game_fc6

FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE(テクスチャ解像度:高設定、シャドウ解像度:高設定、キャラクター表示数:10)に関する「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
なお、FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADEは、標準では最大フレームレートが120FPSですが、アンリアルエンジン4のiniファイルによるカスタム設定を有効にするMODのFFVIIHookを使用して『フレームレート制限なし』、『可変レンダリング解像度:オフ』、『モーションブラー:オフ』の設定を適用しています。加えてNVIDIAコントロールパネルから垂直同期を無効化しています。
PowerColor Fighter AMD Radeon RX 7600 8GB GDDR6_game_ff7r

Forza Horizon 5(ウルトラ設定プリセット, モーションブラー:オフ, レイトレーシング表現:オフ)に関する「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
PowerColor Fighter AMD Radeon RX 7600 8GB GDDR6_game_fh5

God of War(ウルトラ設定プリセット, モーションブラー:オフ)に関する「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
PowerColor Fighter AMD Radeon RX 7600 8GB GDDR6_game_gow

Marvel's Guardians of the Galaxy(ウルトラ設定プリセット, レイトレーシング表現:オフ)に関する「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
なお、Marvel's Guardians of the Galaxyはゲームプレイ時の最大フレームレートは144FPSですが、ゲーム内ベンチマーク機能は144FPS以上で計測できるので、その結果を使用しています。
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MONSTER HUNTER: WORLD(最高設定プリセット, DirectX12)に関する「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
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Shadow of the Tomb Raider(最高画質設定プリセット, DirectX12, TAA, レイトレーシング表現:オフ)に関する「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
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Tales of Arise(最高設定, モーションブラー:オフ)に関する「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
なお、Tales of Ariseは、標準ではPlayStation 5やXbox Series Xのコンソールゲーム機版よりもオブジェクトや影の遠景描画が省略されているので、アンリアルエンジン4のiniファイルによるカスタム設定を有効にするMODのArise-SDKを使用して高画質化する設定を適用しています。
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UNCHARTED: Legacy of Thieves Collection(ウルトラ設定プリセット, モーションブラー:オフ)に関する「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
PowerColor Fighter AMD Radeon RX 7600 8GB GDDR6_game_unc

Watch Dogs Legion(最大設定プリセット, DirectX12, レイトレーシング表現:オフ)に関する「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
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PowerColor Fighter Radeon RX 7600など6種類のGPUについて実ゲーム性能の比率の平均を出してみたところ、PowerColor Fighter Radeon RX 7600は、前世代ミドルクラスの競合製品であるRTX 3060に対して平均的に15%程度、ベストケースでは最大30%程度、上回る性能を発揮しました。
PowerColor Fighter AMD Radeon RX 7600 8GB GDDR6_pefsum

続いて前世代ミドルクラスの上位モデル RX 6600 XTと比較を見ていきます。(AMD的には後ほど追加された無印版RX 6600の後継という位置づけ、またマイナーアップデートのRX 6650 XTも存在しますが、どちらも手元に機材がないので)
RX 6000/7000の共通の特長であるInfinity Cacheの搭載量は32MBで共通しており、また共通のバス幅でVRAM帯域はメモリクロックによって向上しているので、Radeon RX 7600はターゲット解像度であるフルHD/WQHD共に似たようなスケーリング、RX 6600 XTを10%弱程度上回る性能です。(AMDが主張するようにRX 6600比なら30%弱の性能向上で間違いなさそうです)
またRX 7900シリーズでもそうでしたが、Cyberpunk 2077のようにアーキテクチャ的なボトルネックを解消できるタイトルだとラスタライズでも20%近い性能向上を見せることもあります。
発売から1ヵ月経ってもいまだにRX 7600専用ドライバを使用する必要があり、ゲームへの最適化が怪しいところもあるので、その辺りが改善されれば、最大で+5%くらいは性能の上乗せにも期待できるような気もします。
Radeon RX 7600_vs_RX6600XT_1080p
Radeon RX 7600_vs_RX6600XT_1440p

もう1つ補足として、2023年最新世代においてRadeon RX 7600と価格の近いNVIDIAの最新ミドルクラスGPU、GeForce RTX 4060との比較です。
Radeon RX 7600よりもGeForce RTX 4060の方が平均的に5%弱は高速であり、今回ベンチマークに使用した15タイトルだと、GeForce RTX 4060に特に有利なゲームでは10~15%上回ることもありました。
他所のレビューを眺めていても、7割くらいのタイトルで五分五分、残り2~3割くらいのタイトルがGeForce RTX 4060寄りで+10~15%という傾向のように思います。
ただRadeon RX 7600は発売から1ヵ月以上たって、未だに他Radeon GPUと別ドライバになっており、最適化が微妙っぽいのと、希望小売価格がGeForce RTX 4060よりも30ドル安く、国内価格でも5000円程度、1割くらいは安価なので、総合評価は似たり寄ったりというのが正直なところ。
今、最新世代を買うならRTX 4060 Ti以上のものを選びたいところですし(AMDからこのランクの最新製品が未発売ですが出れば、RX 7600 XT or RX 7700以上でしょうか)、5万円以下のGPUということなら、在庫があるうちにRTX 6700/6700XT(もしくはRTX 3060 Ti)を選ぶ方がいい気が。
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Radeon RX 7600_vs_RTX 4060_1440p





PowerColor Fighter Radeon RX 7600の温度・消費電力・ファンノイズ

「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」の負荷時のGPU温度やファンノイズや消費電力についてチェックしていきます。

「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」のGPU温度とファンノイズの検証負荷としては約20分間に渡たり連続してGPUに100%近い負荷をかける3DMark TimeSpy(Extreme) Stress Testを使用しています。
PowerColor Fighter AMD Radeon RX 7600 8GB GDDR6_Stress_TS

「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」のテスト終盤におけるGPU温度は最大71度と十分に低く、ファン速度は最大1800RPMに達することもあるものの、基本的には1600RPM前後で推移しており、概ね標準的です。
PowerColor Fighter AMD Radeon RX 7600 8GB GDDR6_temp_1
なおRadeon RX 7000シリーズでは、ファン速度はジャンクション温度が制御ソースです。また単純な比例カーブではなく、GPU温度の上昇速度なども使用して複合的にファン速度が決まるので、負荷開始直後は一時的にファン速度が高くなり、徐々に収束していきます。
PowerColor Fighter AMD Radeon RX 7600 8GB GDDR6_temp_2

「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」はアイドル時にファンが停止するセミファンレス機能に対応しており、GPUホットスポット温度60度前後が始動閾値、GPU温度50度前後が停止閾値でヒステリシスも採用されています。製品によっては回転数が上下してふらつくことの多い始動や停止の直前も、閾値を上下した瞬間にピタッと切り替わります。

GPUコアクロックについて、今回入手した「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」の負荷テスト中の実動平均は2539MHzでした。
PowerColor Fighter AMD Radeon RX 7600 8GB GDDR6_clock
【補足】
コアクロック比較グラフはAIBモデル別の優劣を決めるための比較ではなく、特定のGPUがだいたいどの程度のコアクロックで動作するのか確認するために掲載しています。

AMD、NVIDIAともに最新GPUでは実動コアクロックはGPUコア個体毎に異なる内部設定のV-Fカーブが最も支配的なファクターです。加えて負荷中のGPU温度も5~10度刻みでブーストクロックの制御に影響します。
そのため、ファクトリーOCが施されたオリファンモデルの公式仕様値として公表されているブーストクロックは各メーカー内におけるOC耐性選別という意味で1つの指標にはなると思いますが、実動コアクロックの優劣にはあまり当てになりません。
今回検証している個体Aが他社AIBと比較して実動コアクロックが低くても、市場製品の個体Bは高い、個体Cは同程度…のように、本当に御神籤状態です。



Radeon RX 7600のようにTGPが200Wを下回ると、下記のような参考環境のミドルタワーPCではベンチ板測定とあまり差が出ないので、PCケース組み込み時の検証については割愛しています。
GPU-CaseIn-Test_2021
PCケースのエアフローファンには空冷ヒートシンク、水冷ラジエーター、PCケースエアフローの全ての用途で一般的な140mmサイズファンを上回る性能を発揮する「Thermaltake TOUGHFAN 14」を使用しています。140mmサイズファン選びに迷ったらこれを買っておけば問題ない、高性能かつ高静音性なファンです。
「Thermaltake TOUGHFAN 14」をレビュー。最強140mmファンの登場か!?
Thermaltake TOUGHFAN 14


「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」を含めていくつかのグラフィックボードについてサウンドレベルメーターを利用してゲーム負荷時のノイズレベルを測定・比較しました。
検証機材はベンチ台の上に平置きにしているので、サウンドレベルメーターをスタンドで垂直上方向に50cm程度離して騒音値を測定しています。
GPU-Noise-Test
この測定方法において電源OFF時の騒音値は30dB未満です。目安として騒音値が35dBを超えたあたりからファンノイズがはっきりと聞こえるようになりますが、35~38dB以下であればPCケースに入れてしまえばファンノイズが気になることはそうそうないと思います。40dB前後になるとベンチ台上で煩く感じ始め、45dBを超えるとヘッドホンをしていてもはっきり聞き取れるくらいになります。
A特性で測定しているのである程度は騒音値にも反映されていますが、同じ騒音値でも周波数(ファン回転数)が高いほど体感としては大きな音に感じやすく、また不快に感じたり感じなかったりは音の性質(細かい乱高下の有無や軸ブレ)にもよるので注意してください。

ノイズレベルの測定結果は次のようになっています。
「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」はベンチ板上で1600~1800RPM程度とファン速度は標準的か、やや速いくらいですが、ファンノイズは34dB以下に収まっています。
RX 7600はTGPが165Wと低く、そこそこの設計のGPUクーラーなら十分冷えるので、ファン径が小さい、フィン密度も高くないということで、ファンノイズは控えめです。PCケースに組み込んだ状態ではファンノイズもほぼ気にならないと思います。
上で見た通りGPU温度には多少の余裕があるので、さらに静音性重視で運用したい人は、AMDドライバ付属のチューニング機能からファン制御設定を各自で調整してみるのがオススメです。
PowerColor Fighter AMD Radeon RX 7600 8GB GDDR6_noise


「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」の消費電力と瞬間的な最大電源負荷を測定しました。
グラフィックボードの消費電力測定には、当サイトの検証に使用するためワンオフで特注した測定ツール「GPU Power Tester」を使用しています。GPU Power TesterはPCIEスロット経由とPCIE補助電源の消費電力を直接に測定しているので、シンプルにグラフィックボードそのものの消費電力をしることができます。
消費電力の測定にあたって検証するGPUランクによって負荷を変えており、通常はTime Spy(Extreme) グラフィックテスト1、一部のウルトラハイエンドGPUにはPort Royal 4K(GPU名に*マークを併記)をループ再生させ、各GPUがMaxTGPに張り付く状態を検証しています。
テスト全体から1ms間隔でモニタリングを行い、平均値を”消費電力”、最大値を”瞬間的な最大電源負荷”とします。



「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」の消費電力は161W、最大瞬間負荷は200Wでした。
RX 7600のTGPは165Wに設定されていますが、GPUコア単体の電力制限130Wに対して負荷テスト中の平均電力も130W前後に張り付いていました。その状態で上のような実測値だったので、概ね公式仕様の通りの消費電力です。
PowerColor Fighter AMD Radeon RX 7600 8GB GDDR6_power

多少高速にはなっているものの性能差+10%弱の前世代 RX 6600 XTと同程度の消費電力であり、競合NVIDIAの最新GPUと比較すると、性能の近いRTX 4060よりも30W程度消費電力が高く、RTX 4060 Tiに近い消費電力です。
上位モデルのRX 7900 XT/XTXはRTX 4080に対して悪くないワットパフォーマンスなのでRDNA3アーキテクチャ自体の問題というわけではなく、単純にRX 7600のワットパフォーマンスというか、GPUダイの規模と電力設定(コアクロック)の組み合わせ的にワットパフォーマンスが微妙なのだと思います。
今回レビューしている「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」のように全長200mm程度のコンパクトモデルは存在しますが、競合のRTX 4060/4060Tiと違ってMini-ITX対応モデルが今のところ存在しないのは少々残念です。RX 6600 XTではASRockから出ていたので期待したいところ。

【追記】
コメントで気付いたのですが、Radeon RX 7600はアーキテクチャこそRDNA3ですが、採用されているGPUダイのNavi 33はTSMCの6nmプロセスで製造されており、上位モデルRX 7900 XTX/XTのNavi 31のGPUコアは5nmです。
またRX 7900 XTX/XTはメモリキャッシュ用ダイに6nmを使用したチップレット構造に対し、Radeon RX 7600のNavi 33は1チップダイとなっています。
RX 6600シリーズのNavi 23は7nmプロセスで製造されているので、微細化は進んでいますが、RX 7900 XTX/XTの上位モデルほど省電力性能の向上が目覚ましくないのは製造プロセスの違いも影響がありそうです。



PowerColor Fighter Radeon RX 7600 レビューまとめ

最後に「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。

良いところ
  • フルHD/ハイフレームレートやWQHD/60FPSに最適なGPU
  • RTX 3060と比較して平均15%程度、ベストケースでは20%も高速
  • RX 6600と比較して平均30%弱、RX 6600 XTなら10%弱は高速
  • 高圧縮かつ高画質な次世代コーデックAV1のハードウェアエンコードに対応
  • 全長200mm、2スロット占有のコンパクトサイズ
  • PCIE補助電源は従来規格のPCIE 8PIN×1
  • TGP165WのRX 7600をノイズレベル34dB以下で十分冷やせるGPUクーラー
  • RX 7600 オリファンモデルの中で最安値クラス
悪いところor注意点
  • RTX 4070 Ti以上の上位モデルと異なり、デュアルNVEncによる高速エンコードには非対応
  • RX 7600一般に価格が税込み4.5万円からとミドルクラスにしては高価 (2023年7月現在)

Radeon RX 7600は、2020~2022年の前世代ミドルクラスGPUで定番だったRTX 3060を平均して15%程度、ベストケースでは30%も上回るグラフィック性能を実現しています。同社の前世代と比較すると同クラスのRX 6600に対しては平均30%弱、RX 6600 XTなら平均10%弱も高速です。
主にフルHDゲーミングをターゲットにしたGPUですが、超解像技術 AMD FidelityFX Super Resolutionを併用することで、フルHD/ハイフレームレートでさらに快適にプレイしたり、上位GPUがターゲットとするWQHD解像度のPCゲーミングにも対応可能となります。
PowerColor Fighter AMD Radeon RX 7600 8GB GDDR6_pefsum

コストパフォーマンスに関して言えば、各GPUローンチ時の希望小売価格ではRX 6600/6600XTやRTX 3060よりも安価ではあるものの、リアルタイムな実売価格を見ると、販売解禁直後の2023年7月現在、単純なグラフィック性能で上回る前世代のRTX 3060 TiやRX 6700/6700XTが、同等か+数千円くらいの値段で購入できてしまうので、魅力が薄いというのが正直なところです。

GeForce RTX 4060のDLSS 3推しもモヤッとするところですが、Radeon RX 7600についてはラスタライズ性能のコスパが突出できないなら、あとはAV1ハードウェアエンコードくらいしか前世代に対するメリットもないので。

また国内市場については140~150円/ドルに迫る円安の影響が大きいとはいえ、ミドルクラスGPUに4~5万円も出すの?という、単純な価格の高さも購入のハードルを上げている気がします。



「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」については、RX 7600がTGP165Wとそれほど消費電力が大きくないGPUなので、2スロット占有かつデュアルファン搭載のスタンダードなGPUクーラーでも余裕をもって冷やせていました。ノイズレベルも34dB以下なので、ファンノイズが煩く感じることもないはずです。
全長200mmかつ2スロット占有のコンパクトサイズかつ、PCIE補助電源は従来規格のPCIE 8PINが採用されているので、既存環境のアップグレードに選びやすいところも魅力です。

あと、「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」はRX 7600オリファンモデルとしては下限MSRPちょうどの製品なので、国内でも2023年7月現在、税込み4.4万円程度の最安値で販売されています。
前述の通りGPUクーラーの性能もTPG 165WのRX 7600に対して必要十分なので、RX 7600でコストパフォーマンスを重視なら検討する価値のあるモデルだと思います。


以上、「PowerColor Fighter Radeon RX 7600」のレビューでした。
PowerColor Fighter AMD Radeon RX 7600 8GB GDDR6


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