ドスパラのゲーミングPCブランド「GALLERIA(ガレリア)」が2025年9月に5年ぶりにリニューアルされました。
今回は2025年リニューアルモデルのうち、ピラーレスデザインのPCケース採用で”個性的な映える実況環境”の構築にも一役買うファッショナブルなモデル「Fシリーズ」について紹介します。

2025年リニューアルで何が変わった?
以下、GALLERIAが2025年のリニューアルでどう変わったのか基本的な特長について予備知識です。
製品シリーズが4種類+αに
ATXミドルタワー(KCケース)とMicroATXミニタワー(KCMケース)の2種類に外装パネル違いなど、従来モデルはデザイン面で実質的に1種類でした。
BTO PCの専用筐体として完成度は非常に高かったのですが、自由度の高くなるゲーミングPC界隈のトレンドには遅れていた印象です。
2025年のリニューアルでは見た目や機能が大きく異なる4種類以上に増えています。
- Sシリーズ
- 性能・造形美、すべてを極めたフラッグシップ。
- ブランド内で最上位に位置づけられ、あらゆるハイエンドパーツの搭載に対応し、優れた冷却性能によってその実力を最大限に引き出します。
- Fシリーズ
- GALLERIA初のピラーレスデザイン。
- ゲーム、推し活、ハマってる世界観などを光の演出で表現することで、飾り立てるのではなく、自分らしさを映し出すステージとして提案するシリーズです。
- Xシリーズ
- 新たなスタンダードとなるシリーズ。
- ブランド立ち上げ当初から積み重ねてきた信頼と実績を受け継ぎながら、冷却性能・メンテナンス性・用途分離といった現代的な要件に応えることで、ゲーミングもクリエイターもカバーします。
- Eシリーズ
- スモールフォームファクタ採用のコンパクトモデル。
- 2026年発売予定。
- GSL (GALLERIA Special Line)
- 協業パートナーと創り上げる特別生産モデル群。
- 特別なパートナーシップによって限定的にブランディング、マーケティング、パートナーシップ戦略上のスペシャルリクエストに基づいて製造されるモデル群の総称です。生産期間や販売期間が限定的であったり、特別な特典がつく場合があります。
一目で分かる型番は健在
GALLERIAのゲーミングPCは2025年リニューアルで製品シリーズが増えていますが、従来同様に型番を見れば、どのシリーズ、どの大きさ、どんなスペックなのか一目で分かります。
シリーズとPCケース
製品型番の最初の1文字はその製品のシリーズを示しています。
- X: Xシリーズ
- S: Sシリーズ
- F: Fシリーズ
- E: Eシリーズ
以上の主に4種類です。
シリーズでPCケースが決まりますが、実はXシリーズとFシリーズにはATXミドルタワーとMicroATXミニタワーの2種類があります。
1つ目のハイフン(-)の左にあるアルファベット1文字がAならATXミドルタワー、MならMicroATXミニタワーです。見た目が非常に似ていて、サイズ違いは画像からだと見分け難いので注意が必要です。

さらに2つ目のハイフン(-)の右にあるアルファベットはPCケースカラーを示しています。

グレードは気にしなくていい
2025年のリニューアルでグレードという基準も追加されました。CPUとGPU、システムメモリ、SSDなどBTO PCのトータルスペックによって5段階が用意されています
製品型番ではシリーズを示すアルファベットの次の1文字がグレードを示しています。
- U: Ultimate
- M: Master
- D: Diamond
- P: Platinum
- G: Gold

ゲーミングPCで特に重要なGPU(グラボ)とCPUを示すアルファベットが型番の中には他にあって、SSD、システムメモリ、CPUクーラーはカスタマイズで調整できるので、グレードはあまり気にする必要はありません。
GPUとCPUは型番で分かる
GALLERIAは2025年リニューアルモデルでも型番から、ゲーミングPCで一番重要なGPU(グラフィックボード)とCPUが何か一目で分かります。
GPU(グラフィックボード)は1つ目と2つ目のハイフンで区切られた部分です。
NVIDIA製のGeForce RTXグラフィックボードの場合は”R”から始まります。
R58なら「GeForce RTX 5080」、R57Tなら「GeForce RTX 5070 Ti」となっており、GPU名を知っている人なら直感的に分かります。
RTX 5060 TiのようにVRAM容量違いがあれば、R56T16GのようにVRAM容量も型番で補足してくれています。
一方で、AMD製のRadeonグラフィックボードの場合は、いきなり数字から始まります。こちらも97XTなら「Radeon RX 9070 XT」、96XT16Gなら「Radeon RX 9060 XT 16GB」のように簡単に分かります。
CPUはシリーズとグレードの2文字に続く、2文字のアルファベットです。
Intel製CPUならCore Ultraの頭文字で”C”、AMD製CPUならRyzenの頭文字で”R”が1文字目に来ます。
2文字目はCPUのランクを示していて、Core Ultra 9なら”C9”、Ryzen 7なら”R7”です。
”C9”でもCore Ultra 9 285Kか、末尾KなしのCore Ultra 9 285のどちらかなど細かい部分は分からないので、そこは製品スペックを確認してください。


GALLERIA Fシリーズは2サイズ&2カラー
2025年リニューアルのGALLERIA Fシリーズには「ガレリア専用 SFケース」というオリジナル筐体が採用されています。
ATXマザーボードに対応する標準ミドルタワーに加えて、コンパクトなMicroATXマザーボードに対応するミニタワーも展開されていて、ミニタワーのほうはPCケースが「ガレリア専用 SFm-Gケース」です。

本体サイズはミドルタワー SFが高さ501mm×幅217mm×奥行446mm、ミニタワーSKMが高さ422mm×幅210mm×奥行386mmです。完成品の重量は内蔵パーツによって若干前後しますが、参考重量は14~16kgになります。
GALLERIA Fシリーズには、重厚かつ落ち着いた雰囲気の黒色塗装の外装パネル&シャーシを採用する「ブラック」のカラーリングに加えて、スマートで清潔感のある白色外装&シャーシの「ホワイト」もラインナップされています。

GALLERIA Fシリーズの特長
2025年リニューアルのGALLERIA Fシリーズは内部を一望できるピラーレスデザインと、カスタマイズ可能なLEDイルミネーションによってゲーマー個々人の個性を演出することを目指したモデルです。
GALLERIA Fシリーズの最大の特長は見ての通り、フロントと左サイドの強化ガラスパネルを隔てる柱がなく、内部を一望できるピラーレスデザインです。
またPCゲーミングが普及したことで女性層をメインに需要の高まったホワイトカラーも追加されています。外装パネルがホワイトなだけでなく、ガラスパネルを通して見える内部のシャーシまでフルホワイトの仕様です。

さらに自分らしさを演出できるLEDイルミネーション機能も搭載しています。フロントパネルに搭載されたLEDボタンによって発光カラーを自由に変更できます。

GALLERIA Fシリーズは冷却面も優秀です。
従来のフロントガラスパネルなPCケースは細いスリットから吸気する構造が多く、エアフローが貧弱になりがちでしたが、FシリーズのPCケースは右サイドパネル前方に120mmファン2個分の吸気スペースが設けられていて、そこからトップとリアに排気する効率的なエアフロー設計になっています。
加えて、Fシリーズは全モデルに冷却性能に優れたAIO水冷CPUクーラーを標準搭載しています。

フロントIOについては従来モデルとの違いとして、GALLERIA FシリーズはUSB Type-Cポートとヘッドホン出力&マイク入力4極3.5mmジャックを搭載しています。
GPU/CPU別の豊富なラインナップ
2025年リニューアルのGALLERIA Fシリーズは従来モデル同様にGPU/CPU別のテーブルから最適なモデルを簡単に選べます。
FシリーズなどGALLERIAのPCケースを決めてしまえば、CPU・GPUの組み合わせでテーブルから購入するモデルは一発で決まります。あとは予算の範囲内でSSDやメモリをカスタマイズするだけです。
- FシリーズなどGALLERIAのPCケースを決める
- GPUとCPUを決める :予算がだいたい決まる
- SSDやメモリをカスタマイズ
最新 Fシリーズのオススメ製品 3選
ゲーミングBTO PC選びは各自の予算や要求スペックからGPU・CPUを選んで、後は予算内でSSDやメモリをカスタマイズするという手順が当サイト的な推奨ですが、一応、簡単に2025年リニューアル GALLERIA Fシリーズのオススメ製品を3台ほど紹介しておきます。
GALLERIA FPC7M-R57-B
GALLERIA Fシリーズのオススメ製品 その1は「GALLERIA FPC7M-R57-B」です。
ゲーミング性能で1番重要なGPUに、NVIDIA製GeForce RTX 5070 12GBを搭載しています。
GeForce RTX 5070なら、だいたいのゲームはWQHD以上の解像度かつ60FPS+で快適にプレイできます。モンハンワイルズ PC版のようにメチャクチャ重いゲームにも対応できます。
当サイトの推奨は70番台以上のGPU
ゲーミングPC入門でRTX 5060などミドルクラスに分類されるGPUを推奨するサイトも多いですが、モンハンワイルズ PC版などフルHD/WQHDでも快適にプレイするにはアッパーミドルクラスの70番台GPUを要求するゲームは結構あります。
ゲームをプレイするだけならどミドルクラス 60番台のGPU搭載PCに20万円前後も払うより、10万円ちょっとのPlayStation 5 Proを購入する方が圧倒的にコスパが良いです。
CPUはIntel Core Ultra 7 265F、ストレージも最初から1TB SSDなので十分です。システムメモリだけは初期設定が16GBなので最近のゲーミングPCとしては32GBに増量カスタマイズした方が良いと思います。
同じGPUでCPUがAMD製 Ryzen 7 9700Xの「GALLERIA FPR7M-R57-B Ryzen 7 9700X搭載」とかもお好みで選んでOKです。

GALLERIA FPC7M-97XT-B
GALLERIA Fシリーズのオススメ製品 その2は「GALLERIA FPC7M-97XT-B」です。
ゲーミング性能で1番重要なGPUに、AMD製Radeon RX 9070 XT 16GBを搭載しています。
1つ前に紹介したNVIDIA製RTX 5070の上位モデル RTX 5070 Tiと同等の性能を実現しつつ、BTO PCの製品価格はRadeon RX 9070 XTのほうが1~2万円も安くなるというコスパの高いGPUです。だいたいのゲームは4K解像度かつ60FPSで快適にプレイできます。
CPUはIntel Core Ultra 7 265F、ストレージも最初から1TB SSDなので十分です。システムメモリだけは初期設定が16GBなので最近のゲーミングPCとしては32GBに増量カスタマイズした方が良いと思います。
同じGPUでCPUがAMD製 Ryzen 7 9700Xの「GALLERIA FPR7M-97XT-B Ryzen 7 9700X搭載」とかもお好みで選んでOKです。

GALLERIA FDC7M-R58-B
GALLERIA Fシリーズのオススメ製品 その3は「GALLERIA FDC7M-R58-B」です。
ゲーミング性能で1番重要なGPUに、NVIDIA製GeForce RTX 5080 16GBを搭載しています。
GeForce RTX 5080なら、だいたいのゲームは4K解像度かつ60FPS+で快適にプレイできます。
CPUはIntel Core Ultra 7 265KF、、システムメモリは32GB、ストレージも最初から1TB SSDなので十分です。
同じGPUでCPUがAMD製 Ryzen 7 9800X3Dの「GALLERIA FDR7M-R58-B Ryzen 7 9800X3D搭載」とかもお好みで選んでOKです。

従来モデルのクリアランスセールも開催中
ドスパラのゲーミングPCブランド「GALLERIA(ガレリア)」のリニューアルに合わせて、”最大3万円安い”従来モデルのクリアランスセールも開催中です。
上で紹介したNVIDIA GeForce RTX 5070&Intel Core Ultra 7 265Fのモデルは25.5万円ですが、クリアランスセールの同等スペックモデルは24万円のように結構お求めやすくなっています。(*このモデル比較の場合、SSDが1TBから500GBに減っています)
従来モデルのSK/SKMケースも普通に通用するPCケースなので、価格重視ならクリアランスセールを狙うのもアリだと思います。

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