COLORFUL SL500 240G


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COLORFULのTLC型SATA SSD「COLORFUL SL500 240G」のレビュー用サンプルを国内正規代理店リンクスインターナショナル様よりご提供いただけたのでレビューしていきます。「COLORFUL SL500 240G」の基本的なスペックとしてはコントローラーICにSilicon Motion製 SM2256を採用し、TLC NANDメモリと256MB DDR3キャッシュの搭載により、アクセススピードは連続リード530MB/s、連続ライト450MB/s、ランダムリード80,000IOPS、ランダムライト80,000IOPSとなっています。
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製品公式ページ:https://www.links.co.jp/item/sl500/
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COLORFUL SL500 240G SATA TLC型SSD 240GB
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COLORFUL SL500 240G レビュー目次


1.COLORFUL SL500 240Gの外観
2.COLORFUL SL500 240Gの検証機材と基本仕様
3.COLORFUL SL500 240Gのベンチマーク比較
4.COLORFUL SL500 240Gの連続書き込みについて
5.COLORFUL SL500 240Gの実用性能比較
6.COLORFUL SL500 240Gのレビューまとめ


COLORFUL SL500 240Gの外観

まず最初にCOLORFUL SL500 240Gの外観や付属品について簡単にチェックしておきます。
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紙製のパッケージを開くとSSD本体はプラスチックのスペーサーに収められていました。
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「COLORFUL SL500 240G」のSSD本体デザインについては従来のSanDisk製SSD同様に、マットな黒色の金属製の筐体で中央に大きく製品シリーズ名が描かれたシールが貼られています。
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背面にはモデル名やバーコード等の仕様に関するシールが貼られています。
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「COLORFUL SL500 240G」の外観については、タイル風デザイン、右上に描かれた控えめなメーカーロゴ、サンドブラスト表面加工の施されたブラック金属筐体などシンプルにカッコよく仕上げられています。
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COLORFUL SL500 240Gの検証機材と基本仕様

COLORFUL SL500 240Gの各種検証を行う環境としては、ASRock Z270 SuperCarrierなどで構成されているベンチ機を使用しました。構成の詳細は下記テーブルの通りです。
テストベンチ機の構成
CPU Intel Core i7 7700K
殻割り&クマメタル化(レビュー
Core:5.0GHz, Cache:4.8GHz
CPUクーラー Intel TS15A
メインメモリ Corsair Dominator Platinum
Special Edition
DDR4 8GB*4=32GB (レビュー
3200MHz, 14-16-16-36-CR2
マザーボード
ASRock Z270 SuperCarrier
レビュー
ビデオカード 【基礎性能検証用】
MSI GeForce GT 1030 2GH LP OC
レビュー

【PCゲームロード時間検証用】
EVGA GTX 1080 Ti SC2 iCX
レビュー
システムストレージ
Crucial MX300 SATA M.2 SSD 1TBCT1050MX300SSD4
OS Windows10 64bit Home
電源ユニット Corsair HX1200i (レビュー
ベンチ板 STREACOM BC1 (レビュー

SSD Test bench


Windows10上で「COLORFUL SL500 240G」のボリュームを作成したところ空きスペースは223GBでした。
COLORFUL SL500 240G_CDI



COLORFUL SL500 240Gのベンチマーク比較

「COLORFUL SL500 240G」の性能を測るためストレージに関する基本的なベンチマークソフトを使用して測定を行います。比較対象として同じくSATA SSDの「Samsung 850 PRO 2TB(レビュー)」と「PNY CS1311 960GB」でも同様の測定を行いました。

まずはCrystalDiskMark6.0.0(QD32, 8GiB)のベンチマーク結果です。
「COLORFUL SL500 240G」のベンチマークススコアは連続読み出し560MB/s、連続書き込み330MB/sでした。読み出し速度についてはSATA3.0 SSDとしては理想的ですが、従来のTLC型らしく書き込み速度は若干遅めです。
COLORFUL SL500 240G_CDM
SanDisk 3D SSD 2TB_CDMPNY SSD 960GB_CDMSamsung 850 PRO 2TB_CDM

ATTO Disk Benchmark(512B-64MB, 256MB, QD4)の結果は次のようになっています。ブロックサイズ別のランダム性能を主にチェックするベンチマークなので4KB~1MBを抜粋してリード/ライト性能をグラフにして比較しました。
COLORFUL SL500 240G_ATTO_read
COLORFUL SL500 240G_ATTO_write
COLORFUL SL500 240G_ATTOSanDisk 3D SSD 2TB_ATTOSamsung 850 PRO 2TB_ATTOPNY SSD 960GB_ATTO

AS SSD Benchmark(5GB)の結果は次のようになっています。
COLORFUL SL500 240G_AS
SanDisk 3D SSD 2TB_AS
Samsung 850 PRO 2TB_AS
PNY SSD 960GB_AS


PCMark8 ストレージテストのベンチマーク結果は次のようになっています。
COLORFUL SL500 240G_PCM8
SanDisk 3D SSD 2TB_PCM8
Samsung 850 PRO 2TB_PCM8
PNY SSD 960GB_PCM8


「COLORFUL SL500 240G」について基本的な各種ベンチマークのスコアを比較してみたところ、ベンチマークの種類によって若干のバラつきはあるものの、読み出し速度はSATA3.0 SSDの上限近い性能になっているものの、TLC型SSDなので書き込み速度は比較対象のSSDに比べて遅くなっています。とはいえPCMark8 ストレージテストでは他のSSDと同等のスコアになっているので連続した大容量データの書き込みを除けば実用上は大きな問題はないと思います。



COLORFUL SL500 240Gの連続書き込みについて

「COLORFUL SL500 240G」に連続書き込みを行った場合の動作についてチェックします。
TLC型SSDの多くは書き込み速度の底上げのためSLCキャッシュを使用しているので、キャッシュ容量を超える大容量の書き込みが発生した場合、書き込み速度が階段的にガクッと下がる仕様になっています。動画ファイルなど数十GB以上の単一ファイルの場合はCrystalDiskMarkなどで表示される400~500MB/sの連続書き込み速度を維持できず100~200MB/sまで書き込み速度が下がります。

上の章で比較用SSDとして使用した「Samsung 850 PRO 2TB」はMLC型なのでをHD Tune Proを使用して250GBの大容量な連続書き込みを行っても書き込み速度が下がることはありません。特に「Samsung 850 PRO 2TB」はMLC型の中でも高性能なのでリード・ライト共に終始非常に安定しています。
Samsung 850 PRO 2TB_HDTP
一方でもう1つの比較用SSDの「PNY CS1311 960GB」はSLCキャッシュによる書き込み速度の底上げを行っている典型的なTLC型SSDとなっており、書き込み開始直後は500MB/sの書き込み速度をマークしているものの、全容量960GBに対して1.5%程度の13~15GBを書き込んだ後は300~350MB/sまで書き込み速度が低下します。
PNY SSD 960GB_HDTP

同じくTLC型の「COLORFUL SL500 240G」はどのような挙動を見せるのか確認してみたところ、SLCキャッシュの容量は全体容量の1%となる2GB程度となっており、書き込み開始直後は450GB/s以上あった書き込み速度は、終盤では100GB/s未満に落ち込みました。速度低下後の書き込み速度も遅めですし、一般ユースでも5~10GB程度のデータであれば取り扱う場面もあると思うので少々心もとないキャッシュ容量かもしれません。
COLORFUL SL500 240G_HDT



COLORFUL SL500 240Gの実用性能比較

続いて「COLORFUL SL500 240G」で大容量・多数データのコピーやPCゲームのロード時間など実際の使用について性能比較をしてみました。ベンチマークソフトによる基礎検証同様に比較対象として「SanDisk SSD Ultra 3D 2TB(レビュー)」、「Samsung 850 PRO 2TB(レビュー)」、「PNY CS1311 960GB」を使用しています。

まずはファイルのコピーに関する実性能比較となります。検証に使用するデータとしては次のような80GBで多数のファイルが入ったゲームのフォルダ(The Witcher 3とRise of the tomb Raiderなどのゲームフォルダ)と50GBの動画ファイルの2種類を使用しています。
Copy File
データのコピーにおいては当然ですが、元データのあるストレージの読み出し性能とコピー先の書き込み性能の両方が重要になります。測定においては書き込み先/読み込み元の対象となるストレージが必要になるため、各ストレージのコピー相手にはM.2-PCIE変換アダプタ「Aquacomputer kryoM.2」に設置したSamsung 960 PRO 512GBを使用しています。
Copy_movieCopy_game

各種検証ストレージとSamsung 960 PRO 512GB間の50GB動画ファイルおよび80GBのゲームフォルダのコピー時間の比較結果は次のようになりました。
まずは50GBの動画ファイルのコピーについてですが、動画ファイルは単一の大容量ファイルなので実際のコピーではベンチマークのシーケンシャルリード・ライト性能が重要になってきます。
「COLORFUL SL500 240G」を含めて4種のSATA SSDは連続読み出し性能がどの製品でもSATA3.0の規格上限に達しているので書き込み時間も100秒程度で横並びになっており、読み出し速度は500MB/s程度となっています。
COLORFUL SL500 240G_ATTO_movie_read
「COLORFUL SL500 240G」については書き込み時間が863秒(14分程)で、MLC型の「Samsung 850 PRO 2TB」だけでなくTLC型の「PNY CS1311 960GB」と比較しても書き込み時間が大幅に長くなる結果となりました。
COLORFUL SL500 240G_ATTO_movie_write
続いてゲームフォルダのコピーについてですが、ゲームフォルダは大小様々なファイルを含むので、実際のコピーではベンチマークの連続性能だけでなく、ランダム性能も重要になってきます。
動画ファイルの読み出し同様にゲームフォルダの読み出しにおいても「COLORFUL SL500 240G」を含めて4種のSATA SSDは180秒程度で横並びになっており、読み出し速度は平均430MB/s程度となっています。
COLORFUL SL500 240G_ATTO_game_read
一方で書き込み速度については、MLC型の「Samsung 850 PRO 2TB」が最速の168秒で、TLC型の「PNY CS1311 960GB」が287秒に対して、動画ファイルの書き込み同様に大きく遅れて「COLORFUL SL500 240G」は1444秒(24分程)とかなり遅い結果になりました。
COLORFUL SL500 240G_ATTO_game_write


続いて実際にPCゲームのロード時間も比較してみました。
The Witcher 3ではグラフィック設定をフルHD解像度・最高設定としてノヴィグラドの広場からトゥサンのコルヴォ・ビアンコブドウ園までのファストトラベル時のロード時間を比較しています。


Rise of the Tomb RaiderではフルHD解像度においてグラフィック設定をDirectX12で個別に最高設定として製鋼所の空き地までのファストトラベル時のロード時間を比較しています。


以上の条件で「COLORFUL SL500 240G」など各ストレージについてゲームのロード時間比較を行った結果は次のようになりました。
ロード時間を測定して比較してみたところコンマ秒で差がある可能性はあるものの「COLORFUL SL500 240G」含めて各SATA SSDでは大きな差は確認できませんでした。
COLORFUL SL500 240G_ATTO_game_load



COLORFUL SL500 240Gのレビューまとめ

最後にTLC型SATA SSD「COLORFUL SL500 240G」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。

良いところ
  • SATA3.0規格として理想的な連続リード560MB/s
  • 240GBで9500円程とTLCらしい安価な価格帯
  • SSDの筐体デザインはシンプルでカッコいい
悪いところor注意点
  • SLCキャッシュ容量が2GB程度と小さく、大容量ファイルの書き込みは遅い

「COLORFUL SL500 240G」を検証してみたところ、基礎的な各種ベンチマークでは書き込みは若干スコアが低いものの概ね既存のSATA SSD同様にSATA3.0の規格上限を満たす理想的なスコアです。
「COLORFUL SL500 240G」はメモコンやDDR3キャッシュが優秀なので読み出し性能については高価なMLC型と比較しても遜色ない性能を発揮しています。一方でやはり安価なTLC型SSDなので同製品に限った話ではありませんがTLC型SSD共通の特徴としてSLCキャッシュを使い切ると書き込み速度の低下が発生します。特別良いわけでも特別悪いわけでもなく標準的なTLC型SSDらしい性能だなという感想です。
価格はTLC型らしく安価で容量240GBに対して9500円程度となっており容量240~250GBのSSDとしては最安値クラスです。あとSSD筐体がシンプルにカッコいいので魅せる自作PCでシステムストレージとしての実用も兼ねた装飾としても使えそうです。
大容量ファイルの書き込みにおける速度低下には目をつむって、読み出しアクセスがメインとなるOSをインストールするための安価なシステムストレージとして使用するのが「COLORFUL SL500 240G」の適切な使い方かなと思います。

以上、「COLORFUL SL500 240G」のレビューでした。
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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