スポンサードリンク
シングルファンGPUクーラーを搭載する全長168mm、Mini-ITX完全対応のショート基板モデルで、販売価格がGTX 1660グラフィックボードの国内最安値な「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC(型番:NE51660S18J9-165F)」のサンプル機をお借りできたのでレビューしていきます。
NVIDIA Turing世代のミドルクラスにして、フルHDゲーミングに最適で普及帯GPUとされてきた60番台の最新GPU「GeForce GTX 1660」が、上位モデルのGeForce GTX 1660 Tiや前世代同クラスのGeForce GTX 1060 3GB/6GBに対して、どの程度の性能が発揮できるのか実ゲームベンチマークで徹底比較します。
製品公式ページ:https://www.palit.com/palit/vgapro.php?id=3216&lang=jp
Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC レビュー目次
1.Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OCの外観
2.Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OCの分解
3.Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OCの検証機材セットアップ
4.Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OCのゲーム性能
5.Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OCの温度・消費電力・ファンノイズ
6.Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OCのレビューまとめ
Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OCの外観
早速、Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OCを開封していきます。キャラメルボックス型の外スリーブから取り出した茶色段ボールの内パッケージを開くと、スポンジスペーサー&静電防止ビニールという一般的な梱包でグラフィックボード本体が鎮座していました。
「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」のグラフィックボード本体を見ていきます。
「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」のGPUクーラーの外装は黒色のプラスチック製です。
グラフィックボード側面の「GEFORCE GTX」のテキストロゴが描かれています。
「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」は全長168mmでGTX 1660グラフィックボードの中でも最小クラスのサイズです。
「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」はMini-ITXサイズのマザーボードに装着しても右端がマザーボードの外に出ることがなく、文句なしにMini-ITX完全対応です。キューブ型PCケースなどグラフィックボード設置スペースの奥行が短いコンパクトPCケースにも楽々設置できます。
「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」はショート基板ではあるものの、グラフィックボード基板が8mm程度、GPUクーラーが15mmほどPCIEブラケットからはみ出る背の高いデザインになっています。
「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」のGPUクーラーには100mm径の冷却ファンが1基だけ搭載されています。
「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」の厚みは2スロット占有です。
GTX 10XXシリーズではミドルクラスのGTX 1060でも一部のモデルではVRM電源部分の発熱が話題になることがありましたが、「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」ではGPUクーラーヒートシンク本体がGPUコアだけでなくVRAMとVRM電源などグラフィックボード基板上の発熱の大きい部位を全て冷やす理想的な構造が採用されています。
Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OCはリファレンスの動作クロックよりも高い数値で動作するメーカーによるファクトリーOCが施されたOCモデルですが、補助電源数はリファレンスと同じく8PINとなっています。
Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OCのビデオ出力はHDMI2.0×1、DisplayPort1.4×、DVI-Dの3基が実装されています。
Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OCはショート基板なので基板の反りを防止する必要はありませんが、基板の背面保護や放熱の補助の役割を果たすバックプレートは非搭載です。
なおグラフィックボードの重量はGeForce RTX 2060 Founders Editionが964g、Palit GeForce GTX 1660 Ti 6GB StormX OCが417gに対して、Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OCは406gとなっており、GTX 1660グラフィックボードとしてはコンパクトなサイズのとおり軽量です。
Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OCの分解
Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OCを分解してGPUクーラーやグラフィックボード基板についてチェックしていきます。なお今回はレビュー用サンプル貸出先の協力のもと特別に許可を頂いて分解を行っております。GPUクーラーの取り外し(分解行為)はグラフィックボードの正規保証の対象外になる行為です。今回はレビューのために分解しておりますが、繰り返しますが保証対象外になるので基本的には非推奨の行為なのでご注意下さい。
Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OCのGPUクーラーは基板裏面のコア周辺4カ所とVRM電源付近2か所のネジ6つで固定されていました。
6か所のネジを外すとGPUクーラーは容易に取り外しができます。
GTX 1660のGPUコアにはTU116-300-A1が使用されていました。上位モデルGTX 1660 TiのVRAMはGDDR6ですが、GTX 1660には前世代でも幅広く採用されていたGDDR5が使用されています。GDDR5メモリはMicron、Samsung、SK Hynixなどがすでに量産を行っていますが、今回入手した「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」にはMicron製の8GbのGDDR5メモリチップが搭載されています。
「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」のVRM電源フェーズ数は4(3+1)フェーズでした。同じ基板を採用していた上位GPU搭載モデルでは6(4+2)フェーズがフルに使用されていましたが、電力負荷の小さいGTX 1660搭載モデルは一部回路がカットされているようです。
GPUクーラー本体をチェックすると、GPUコアはアルミニウム製ベースプレートと接しており、ベースプレートには3本の銅製ヒートパイプがろう付けされ、アルミニウム製放熱フィンが2スロットスペース内いっぱいに展開されています。
GPUコアと接する部分はヒートパイプダイレクトタッチ構造ではなく、アルミニウム製ベースプレートが採用されています。GPUコア周辺のVRAMチップとVRM電源はサーマルパッドを介して同じくアルミニウム製ベースプレートに接してヒートシンク本体で直接冷却する構造です。安価なモデルなので仕方ないところですが、欲を言えば上位GPUの製品のようにGPUコア部分は銅製ベースプレートを採用して欲しかったです。
アルミニウム製ベースプレートから3本の銅製ヒートパイプを介して、2スロットを占有するGPUクーラー内いっぱいにアルミ製放熱フィンが収められています。
Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OCの検証機材セットアップ
外観やハードのチェックはこのあたりにして早速、Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OCを検証用の機材に組み込みました。テストベンチ機の構成は次のようになっています。テストベンチ機の構成 | ||
ベンチ機1 |
ベンチ機2 |
|
OS | Windows10 Home 64bit | |
CPU |
Intel Core i9 9900K(レビュー) Core/Cache:5.1/4.7GHz, 1.300V 殻割り&クマメタル化(レビュー) |
Intel Core i7 7700K (レビュー) |
CPUクーラー |
Fractal Design Celsius S36(レビュー) Noctua NF-A12x25 PWM (レビュー) |
ASUS ROG RYUO 120 (レビュー) |
M/B | ASUS WS Z390 PRO (レビュー) |
ASUS ROG MAXIMUS IX FORMULA (レビュー) |
メインメモリ | G.Skill Trident Z Black F4-4400C19D-16GTZKK DDR4 8GB*2=16GB (レビュー) 4000MHz, CL17-17-17-37-CR2 |
G.Skill Trident Z F4-3600C15D-16GTZ DDR4 8GB*2=16B (レビュー) |
システム ストレージ |
Samsung SSD 860 EVO M.2 1TB (レビュー) |
Samsung 860 PRO 256GB (レビュー) |
データストレージ |
Samsung SSD 860 QVO 4TB (レビュー) | |
電源ユニット |
Corsair HX1200i (レビュー) Corsair RM650i |
Thermaltake Toughpower iRGB PLUS 1250W Titanium (レビュー) |
PCケース/ ベンチ板 |
STREACOM BC1 (レビュー) |
Cooler Master MASTERCASE MAKER 5t (レビュー) NZXT Aer F 140 3基(レビュー) |
ベンチ機のゲームデータストレージには、世界初のQLC NANDメモリ採用2.5インチSATA SSD「Samsung SSD 860 QVO 4TB」を使用しています。「Samsung SSD 860 QVO 4TB」は現行最新かつ主流なTLC型NAND採用のSATA3.0 SSDと同等のアクセススピードを実現しながら、同社の定番モデルである860 EVOの4TBモデルよりも大幅に安価なので、PCゲーム100GB超時代でも容量不足の心配無用なゲームデータストレージとしてオススメのSSDです。
・「Samsung SSD 860 QVO 4TB」をレビュー
「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」はその名前の通りファクトリーOCが施されており、定格の1785MHzからブーストクロックは1830MHzへ、またパワーリミット(TDP)もリファレンス仕様値120Wから130Wへと引き上げられています。
Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OCのゲーム性能
Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OCの性能を測るべく各種ベンチマークを実行しました。性能比較には「Palit GeForce GTX 1660 Ti 6GB StormX OC」、「GeForce RTX 2060 Founders Edition」、「Radeon RX Vega 56」、「EVGA GeForce GTX 1070 SC ACX3.0」、「XFX Radeon RX 480 8GB TRIPLE X」、「EVGA GeForce GTX 1060 6GB SC ACX2.0」、「EVGA GeForce GTX 1060 3GB SC ACX2.0」を使用しています。「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」を含めた各グラフィックボードについて、3DMarkで現在主流なDirectX11のベンチマーク「FireStrike」による比較になります。
FireStrike | Extreme | Ultra | |
GTX 1660 Palit StormX OC |
13940 | 6249 | 2713 |
GTX 1660 Ti Palit StormX OC |
16221 | 7254 | 3188 |
RTX 2060 FE | 19258 | 8990 | 4181 |
RX Vega 56(B1, BL) | 20430 | 9474 | 4797 |
GTX 1070 | 17917 | 8477 | 4252 |
RX 480 8GB |
14136 | 6285 | 3153 |
GTX 1060 6GB | 13056 | 6256 | 3023 |
GTX 1060 3GB | 12345 | 5817 | 2696 |
「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」を含めた各グラフィックボードについて、3DMarkのDirectX12ベンチマーク「TimeSpy」による性能比較となります。
<
TimeSpy | Async Off |
Extreme | |
GTX 1660 Palit StormX OC |
5531 | 5198 | 2476 |
GTX 1660 Ti Palit StormX OC |
6262 | 5875 | 2822 |
RTX 2060 FE |
7561 | 7071 | 3450 |
RX Vega 56(B1, BL) | 6331 | 5931 | 2357 |
GTX 1070 | 5954 | 5711 | 2761 |
RX 480 8GB |
4085 | 3923 | 1824 |
GTX 1060 6GB | 4281 | 4124 | 1950 |
GTX 1060 3GB | 3961 | 3823 | 1813 |
「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」を含めた各グラフィックボードについて、17年中頃から普及しつつあるHTC VIVEやOculus RiftなどVR HMDを使用したVRゲームに関する性能を測定する最新ベンチマーク「VRMark」による性能比較となります。
Orange Room |
Cyan Room |
Blue Room |
|
GTX 1660 Palit StormX OC |
8152 | 5379 | 1708 |
GTX 1660 Ti Palit StormX OC |
9366 | 6129 | 1952 |
RTX 2060 FE |
11452 | 7776 | 2379 |
RX Vega 56(B1, BL) | 10726 | 7114 | 1876 |
GTX 1070 | 9852 | 5338 | 1791 |
RX 480 8GB |
6977 | 4600 | 1172 |
GTX 1060 6GB | 7175 | 3901 | 1291 |
GTX 1060 3GB | 6445 | 3510 | 1183 |
続いて実ゲームを用いたベンチマークになります。解像度はフルHDについて行っており、同一のグラフィック設定で同一のシーンについて平均FPSを比較しました。
ベンチマーク測定を行ったゲームタイトルは、Assassin's Creed Origins(最高設定プリセット)、Battlefield 1(最高設定プリセット)、Destiny2(最高設定プリセット)、The Division(グラフィック設定)、Far Cry 5(最高設定プリセット&TAA)、Final Fantasy XV(最高設定プリセット、NVIDIA GameWorks無効)、Ghost Recon Wildlands(非常に高い設定プリセット)、Mirrors Edge Catalyst(最高設定プリセット)、MONSTER HUNTER: WORLD(最高設定プリセット)、Rise of the Tomb Raider(高設定プリセット/FXAA/DX12)、Middle-Earth: Shadow of War(とても高い設定プリセット)、Titanfall 2(グラフィック設定)、WatchDogs_2(超高設定プリセット)、The Witcher3(最高設定)、Gears of War 4(高設定プリセット)以上の15タイトルです。
Assassin's Creed Origins(最高設定プリセット)に関する「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Battlefield 1(最高設定プリセット)に関する「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Destiny2(最高設定プリセット)に関する「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
The Division(グラフィック設定)に関する「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Far Cry 5(最高設定プリセット&TAA)に関する「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Final Fantasy XV(最高設定プリセット、NVIDIA GameWorks無効)に関する「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Ghost Recon Wildlands(非常に高い設定プリセット)に関する「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Mirrors Edge Catalyst(最高設定プリセット)に関する「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。(注:VRAM容量に合わせてグラフィック設定が自動で調整されてしまうのでGTX 1060 3GBは測定なし)
MONSTER HUNTER: WORLD(最高設定プリセット)に関する「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Rise of the Tomb Raider(高設定プリセット/FXAA/DX12)に関する「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Middle-Earth: Shadow of War(非常に高い設定プリセット)に関する「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Titanfall 2(グラフィック設定)に関する「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
WatchDogs_2(超高設定プリセット)に関する「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
The Witcher3(最高設定)に関する「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Gears of War 4(高設定プリセット)に関する「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OCなど8種類のGPUについて実ゲーム性能の比率の平均を出してみたところ、Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OCは前世代同クラスのGeForce GTX 1060 3GBよりも25%以上、同GPUの上位モデルGeForce GTX 1060 6GBよりも15%程度も高速という結果になりました。
GTX 1060 6GBと比較すると性能差が小さく、後継モデルとしては若干の物足りなさも感じますが、GTX 1060 3GBと比較すると25%以上も高い性能を発揮しており、VRAM容量も倍増しているので1段階上の画質設定を選べるようになったところは十分に魅力だと思います。2019年以降にリリースされる最新高画質PCゲームをフルHD解像度の高画質設定でプレイするのに最適なGPUです。
なおGeForce GTX 1660と上位モデルGTX 1660 Tiとのグラフィック性能の差は15%程度でした。GTX 1660 Tiが前世代で1段階上位に位置するGTX 1070と等しいパフォーマンスを発揮しているので、3万円台のGPUで5000円前後の価格差に対して15%程度の性能差をどう考えるかによって、「GeForce GTX 1660」の評価は変わってきそうです。
Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OCの温度・消費電力・ファンノイズ
Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OCの負荷時のGPU温度やファンノイズや消費電力についてチェックしていきます。「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」のGPU温度とファンノイズの検証負荷としては20分間に渡たり連続してGPUに100%近い負荷をかける3DMark TimeSpy Stress Testを使用しています。
Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OCのテスト終盤におけるGPU温度は最大66度に収まっていますが、ファン回転数は最大1800RPM程度で比較的高めな回転数です。Mini-ITX対応ショート基板でシングルファンのGPUクーラーなので仕方のないところですが。
共通のGPUクーラーを搭載するGeForce GTX 1660 Ti Palit StormX OCと比較すると、GTX 1660とGTX 1660 Tiでは負荷時の消費電力もほぼ同じなので、GPU温度やファン回転数の数値もほぼ一致しています。
GPUコアクロックについては「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」の仕様値ではブースト1830MHzとなっていますが、負荷テスト中の実動平均は1920MHzでした。
Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OCを含めていくつかのグラフィックボードについてサウンドレベルメーターを利用してゲーム負荷時のノイズレベルを測定・比較しました。ノイズレベルの測定には「サンワダイレクト 400-TST901A」を使用しています。
電源OFF時の騒音値は33~35dBです。目安として40dBを超えたあたりからファンノイズがはっきりと聞こえるようになり、45dB前後で煩く感じます。50dBを超えてくるとヘッドホンをしていても煩く感じます。同じ騒音値でも周波数(ファン回転数)が高いほど体感としては大きな音に感じやすく、また不快に感じたり感じなかったりは音の性質にもよるので注意してください。
ノイズレベルの測定結果は次のようになっています。
Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OCのファンノイズは、1800RPMというやや高めなファン回転数に対して、ノイズレベルが42.5dB程度と良好な結果です。2スロット占有シングルファンGPUクーラーであることを考えれば静音性は高めだと思います。
Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OCの消費電力と瞬間的な最大電源負荷を測定しました。
測定負荷には上で行った温度検証と同様に3DMark TimeSpy ストレステストを使用しています。テスト全体から1秒間隔でモニタリングを行い、平均値を”消費電力”、最大値を”瞬間的な最大電源負荷”とします。なお電源ユニットに対する実際の最大瞬間負荷は測定値より50~100W上回る場合があるので、電源ユニットの電源容量選択の参考にする場合は注意してください。
消費電力の測定は電源ユニット「Corsair HX1200i」のCorsair Linkによる電力ログ機能を用いてコンセントからの入力ではなく変換ロスを差し引いたシステムへの出力電力をチェックしています。また電力測定の際は上記の主電源ユニットに加えて、CPUへの電力供給を行うEPS端子へ接続するために別の副電源ユニットを使用しています。
この方法であれば、CPU(後述のiGPUも)に負荷をかけても、CPUによる消費電力の変動はメイン電源ユニットCorsair HX 1200iの測定値には影響しません。しかしながら、測定値にはまだATX24PIN経由で供給されるマザーボードやDDR4メモリの電力が含まれるので、iGPUを使用した時の3DMark TimeSpy ストレステスト中の消費電力と最大電源負荷を同様に測定し、各種グラフィックボード使用時と差分を取る形でグラフィックボード単体の消費電力と最大電源負荷を算出します。
Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OCの消費電力は111W、最大瞬間負荷は150Wでした。Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OCのTDP(パワーターゲット)は130Wに設定されていますが、GTX 1660はリファレンス仕様のTDPが同じく120Wの上位モデルGTX 1660 Tiよりも実際の消費電力が若干低いこともあって、パワーターゲットを+10Wにした130W設定でほぼ同等の消費電力となるようです。また前世代同クラスのGTX 1060 6GB/3GBと比較しても同等の消費電力になっています。
レイトレーシングやDLSSなどTuring世代を代表する独自機能に対応するRTX 2060はミドルクラスの60番台GPUながら前世代以前でいうところの70番台クラスの消費電力で、これまでの傾向から考えると消費電力の大幅増とも言えました。しかしながら同じくTuring世代ながらGTX 16シリーズに属し、レイトレ/DLSSに非対応なGTX 1660は前世代のGTX 1060 3GBとほぼ同じ消費電力&瞬間最大負荷でGTX 1060 3GBよりも25%以上、GTX 1060 6GBよりも15%程度高速なグラフィック性能なので、既存の3Dグラフィックスにおけるワットパフォーマンスの向上としても優秀です。
Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC レビューまとめ
最後に「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC(型番:NE51660S18J9-165F)」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。良いところ
- 最新PCゲームをフルHD/高画質~最高画質設定でプレイ可能なグラフィック性能
- GTX 1060 3GBを25%以上、GTX 1060 6GBを15%程度も上回るグラフィック性能
- 168mmのMini-ITX完全対応ショート基板
- ショート基板かつ2スロット占有シングルファンGPUクーラーとしては高い静音性
- GTX 1660としては国内最安値な税込み2.8万円(2019年4月)
- レイトレーシングやDLSSなどTuring世代の独自機能には非対応
GeForce GTX 1660は前世代同クラスのGTX 1060 3GBを平均で25%以上も上回ります。Turing世代のGPUは古いゲームよりも2018年以降に登場する最新ゲームでより高速化の恩恵が受けられる傾向があり、ベストケースでは50%程度も上回るパフォーマンスを発揮します。加えて2019年以降の最新高画質PCゲームではVRAM使用量も増えていますがGTX 1660ではVRAM容量が6GBに倍増しているので、1段階上の画質設定を選択してもVRAM容量がボトルネックにならないところも魅力です。価格帯も229ドルからと安価なので、GeForce GTX 1660は2019年以降に登場する最新高画質PCゲームをフルHD/高画質でプレイするのに最適な次世代ミドルクラスGPUです。
同世代上位モデルのGTX 1660 Tiと比較するとグラフィック性能差は平均で15%程度となっており、一方で3万円前後の製品価格に対して価格差は5000~6000円程度なので、VRAM容量が6GBで横並びになったことによってさらに拍車がかかった感もありますが、GTX 1660 TiとGTX 1660のどちらを選ぶべきかは悩ましい選択になりそうです。
個人的な評価としては、GTX 1060 6GBと比較するとGTX 1660は性能差が小さく、次世代GPUの後継モデルとしては若干の物足りなさも感じるので、悩むのであれば基本的にはGTX 1660 Tiのほうが推奨で、GTX 1660は特にコストパフォーマンスを重視するユーザー向け、もしくはTuring世代のGPUエンコーダを利用したいユーザーが安価に導入する時に選択するのに最適なGPUかなと感じました。
なお2019年4月現在、「GeForce GTX 1660」の最安値は2.8万円前後ですが、NVIDIA公式の希望小売価格は229ドルからなので、数か月もすれば2万円前半から半ばで購入できるようになると思います。
「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」については、何といっても2019年4月現在において販売価格が税込み2.8万円とGTX 1660グラフィックボード中、最安値であることが最大の魅力です。GTX 1660として安価であり、Mini-ITXにも完全対応なショート基板モデルなのでPCケース内での干渉の心配もほぼなく、旧世代GPUからのアップグレードにもオススメなモデルです。
ショート基板でヒートシンク放熱フィンの面積が狭く、冷却ファンもシングルファンなので、一般的な2連ファンGPUクーラーに比べると冷却性能や静音性では劣りますが、GTX 1660自体が消費電力120W程度と低発熱なので、「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」も負荷テストにおいてファンノイズは低めの数値に収まっており、実用に耐える静音性は十分に備わっていると思います。
以上、「Palit GeForce GTX 1660 6GB StormX OC」のレビューでした。
・GTX 1660 販売ページ:
<Amazon><PCショップアーク><パソコン工房>
<TSUKUMO><ドスパラ><PCワンズ><ソフマップ>
関連記事
・GeForce RTX 20XX/GTX 16XXシリーズのレビュー記事一覧へ・AMD Radeon VIIシリーズのレビュー記事一覧へ
・GTX 1660 Ti搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
・RTX 2060搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
・RTX 2070搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
・RTX 2080搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
・史上最速! RTX 2080 Ti搭載のおすすめBTO PCを徹底比較!
・おすすめグラボまとめ。予算・性能別で比較。各社AIBモデルの選び方
・グラフィックボードのレビュー記事一覧へ
・PCモニタ・ディスプレイのレビュー記事一覧へ
・ゲーミングモニタの選び方シリーズの記事一覧へ
・【できる!個人輸入】米尼でおすすめなEVGA製グラボのまとめ
・おすすめBTO PCまとめ。予算・性能別で比較。カスタマイズ指南も
(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
スポンサードリンク