Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition


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AMD Ryzen Threadripper専用の72mm×62mm大型ベースプレートを搭載する360サイズ簡易水冷CPUクーラー「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition(型番:MLX-D36M-A20PC-T1)」をレビューします。32コア64スレッドのRyzen Threadripper 3970Xを使用して「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」の冷却性能を徹底検証していきます。
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代理店公式ページ:
https://www.ask-corp.jp/products/cooler-master/cpu-cooler/masterliquid-ml-rgb-tr4-edition.html
https://www.aiuto-jp.co.jp/products/product_2495.php
製品公式ページ:https://apac.coolermaster.com/jp/cooling/cpu-liquid-cooler/masterliquid-ml360-rgb-tr4/






レビュー目次


1.Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Editionの外観・付属品
2.Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Editionの水冷ヘッドと水冷チューブ
3.Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Editionのラジエーターと冷却ファン
4.Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Editionをセットアップ
5.Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 EditionのLEDイルミネーション
6.Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Editionの冷却性能
7.Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Editionのレビューまとめ


補足.空冷クーラーと水冷クーラーの違いについて


【機材協力:Cooler Master(国内正規代理店 アスク)】


Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Editionの梱包・付属品

まずはCooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Editionの外観や付属品をチェックしていきます。
「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」の製品パッケージはスリーブ箱から中箱を取り出すタイプではなく、N式箱で蓋を開くタイプになっていました。簡易水冷クーラーのパッケージは大きいのでスリーブ箱の場合中身の取り出しが面倒だったりするためこの構造は好印象です。ただ開封時にスペースを取るので長辺ではなく短辺方向(写真で言うと横ではなく奥向き)に開く構造にして欲しかったです。
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製品パッケージを開くと内容品に合わせた形のパルプモールドをスペーサーとして、CPUクーラー本体や各種付属品が収められていました。
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簡易水冷CPUクーラー本体と冷却ファン以外の付属品は、ファン&ラジエーター固定ネジセット、熱伝導グリス、PWM対応4PINファン端子3分岐ケーブル、RGB対応汎用4PIN LEDコントローラーです。
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CPUクーラー本体を取り出すと、水冷ヘッドからラジエーターまで全体がビニールに包まれていました。
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今回のサンプル品ではラジエーターの放熱フィンの一部に凹みがありませんでしたが、ラジエーターの放熱フィンの一部に凹みがあると冷却性能に問題が出るほどではないものの几帳面な人にとっては気になる部分なので、他社製品の梱包ですが、こんな感じに厚紙などでラジエーターは個別に保護しておいて欲しいところ。



Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Editionの水冷ヘッドと水冷チューブ

続いて「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」の水冷ヘッド本体をチェックしていきます。
「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」の水冷ヘッドは黒色プラスチックの外装で、シンプルな円柱形状です。天面のCooler Masterロゴには白色半透明な素材でLEDイルミネーションのディフューザーを兼ねています。
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水冷ヘッドの内部はラジエーターから流入する冷たいクーラントが直接に水冷ベースプレートの熱交換フィンに流入できるよう低温相と高温相を分離するデュアルチャンバー構造が採用されています。PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂とガラスファイバーを使用した二層構造の小型ポンプは酸化など様々な化学反応に対する腐食耐性が高く、水流により劣化する心配もありません。
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「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」の水冷ヘッドからは、水冷ポンプへの給電および回転数取得用の3PINファン端子と、水冷ヘッドに内蔵されたLEDイルミネーションへの給電およびライティング制御用のRGB対応汎用4PIN LEDケーブルが伸びています。
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「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」の水冷ポンプは上述の通り3PINファン端子から電源供給を行うので、マザーボードのPWM信号による速度調整には非対応ですが、電圧制御による速度調整には対応しています。「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」のポンプ速度は仕様値が公表されていませんが、最大ポンプ回転数は2400RPM前後、電圧制御60%にするとポンプ回転数を1500RPMに下げることもできます。
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Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 EditionのCPUと接触するベース部分は銅製です。ベースプレート表面は平らにはなっていますが、指で触ると縦線に沿ってざらざら感があり、磨き具合は良くありません。
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「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」には既存のCPUと比較して超大型なRyzen Threadripperの68mm×51mmのCPUヒートスプレッダを完全にカバーすることが可能な72mm×62mmの大型銅製ベースプレートが採用されています。
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AMD Ryzen ThreadripperのCPU本体にはAsetek OEMの簡易水冷CPUクーラー用リテンションブラケットが付属しますが、Asetek OEMの簡易水冷CPUクーラーと銅製ベースプレートのサイズを比較すると、一目瞭然で「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」のほうが巨大です。
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「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」の水冷チューブは水冷トップの天面のロゴを正しい方向にした時に、6時の方向の側面から出る構造になっています。
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水冷チューブは水冷トップの片側から出る構造になっており、L字エルボーの水冷トップ側はロータリー式になっているので両側ともにチューブ同士が干渉しない範囲で180度自由に動かすことができます。根本の距離は狭いのでロータリーの可動域は若干小さくなっています。
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水冷チューブには劣化に強く水漏れ、クーラントの揮発の心配がないFEPチューブを採用、上から見た目に高級感を与えるスナイロンスリーブが巻かれており取り回しにも優れています。
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水冷チューブの長さは約400mmです。十分な長さがあるのでミドルタワー程度のPCケースであればトップだけでなく、フロントのファンマウントスペースにもラジエーターを設置できます。
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水冷チューブの径は15mm程と比較的太めなのでチューブ折れや潰れの心配はあまりありませんが、10mm以下のものと比較すると曲げ難さを感じます。とはいえ大型ラジエーター搭載モデルなのでミドルタワー以上のPCケースに搭載することが前提になっており水冷チューブの取り回しにさほど困ることはないと思います。
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Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Editionのラジエーターと冷却ファン

続いてCooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Editionのラジエーターと冷却ファンをチェックしていきます。
「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」のラジエーターには、特徴として側面に配置されたCooler Masterロゴがワンポイントで描かれています。マットなブラックカラーで綺麗に塗装されています。
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「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」の放熱フィンのピッチについては水冷ユーザー視点で言うと少し密度が高いと感じました。密度が高い分、放熱フィンの放熱性能は高まりますが、静圧の低いケースファンや低回転数動作の場合、十分なパフォーマンスを発揮できない可能性もあるので注意が必要です。
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管理人が本格水冷向けのラジエーターとして推奨している「Alphacool NexXxoS Full Copper ラジエーター」シリーズのフィンピッチと比較すると、「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」のフィンピッチのほうが細かいのがわかると思います。
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Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Editionのラジエーターの厚さは簡易水冷CPUクーラーとしては標準的な27mm厚となっています。ファンマウントスペースのクリアランスは52~55mmほど必要になります。
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Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Editionには「Cooler Master MasterFan MF120R RGB」という冷却ファンが3つ付属します。
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「Cooler Master MasterFan MF120R RGB」は120mm角の汎用サイズ冷却ファンで、定格回転数は2000RPM、PWM速度調整に対応し650~2000RPMの範囲内で速度調整が可能です。半透明ブレードは軸受け部分に内蔵されたLEDイルミネーションの光を拡散し、ブレード全体に鮮やかな色が行き渡ります。
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軸固定用の支柱は緩く弧を描く形状ですがファンブレードに対して垂直になっており、ファンブレードの根元が支柱付近を通過するときに発生するノイズを抑制しています。
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ファンフレームのネジ穴周辺部分には、高回転時に発生しやすい振動やノイズを抑制し、静音性を高める防振ラバーパッドを搭載しています。
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「Cooler Master MasterFan MF120R RGB」からはPWM対応4PINファンケーブルに加えて、ファンに内蔵されたLEDイルミネーションに給電およびライティング制御するためのRGB対応汎用4PIN LEDケーブルが伸びています。
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「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」には、冷却ファンを固定するための長ネジが4本×3セットで計12本、ラジエーターをPCケースに固定するための短ネジが4本×3セットで計12本が付属します。
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冷却ファンのラジエーターへの固定やラジエーターのPCケースへの固定に使用するネジの規格はUNC No.6-32でした。日本国内のユーザーとしてはホームセンターで簡単に入手可能なM3かM4ネジを採用して欲しいところです。

「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」の水冷ラジエーターに冷却ファンを設置するとこんな感じになります。
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「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」では、ラジエーターにファンを固定する長ネジの頭にネジ穴があるので、『長ネジ - PCケース - ファン - ラジエーター』のようにラジエーターとPCケースの間にファンを挟む構成でも、『短ネジ - PCケース - 長ネジ - ファン - ラジエーター』という具合で簡単に固定できます。
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Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Editionの検証機材・セットアップ

Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Editionを検証機材のベンチ機にセットアップします。ベンチ機のシステム構成は次のようになっています。
テストベンチ機の構成

ベンチ機1
ベンチ機1
ベンチ機2
ベンチ機2
OS Windows10t Home 64bi
CPU
AMD Ryzen Threadripper 3970X
32コア64スレッド (レビュー
M/B ASUS ROG Zenith II Extreme
レビュー
メインメモリ G.Skill Trident Z RGB
F4-3200C14Q-32GTZRX
(+F4-3600C14D-16GTZN×2セット)
DDR4 8GB*8=64GB (レビュー
グラフィックボード
MSI GeForce GT 1030
2GH LP OC ファンレス
レビュー
ZOTAC RTX 2080Ti
AMP Extreme Core
レビュー
システムストレージ
Samsung 860 PRO 256GB
レビュー
電源ユニット
Corsair HX1200i
レビュー
Thermaltake Toughpower
iRGB PLUS 1250W Titanium
レビュー
PCケース/
ベンチ板
STREACOM BC1 (レビュー
Cooler Master
MASTERCASE MAKER 5t
レビュー
NZXT Aer F 140 3基(レビュー

第3世代Ryzen Threadripper検証環境のシステムメモリには、第3世代Ryzenプラットフォームに最適化されたハイパフォーマンスOCメモリの最速モデル「G.Skill Trident Z Neo F4-3600C14Q-32GTZN」を使用しています。3600MHz/CL14の最速モデル、3200MHz/CL14や3600MHz/CL16といった定番スペックがラインナップされ、高級感のあるヒートシンクや8分割ARGB LEDを搭載してデザイン面でも優れる「G.Skill Trident Z Neo」シリーズは、第3世代Ryzenや第3世代Ryzen Threadripperの自作PCで性能を追求するなら間違いのないオススメなOCメモリです。
「G.Skill Trident Z Neo F4-3600C14Q-32GTZN」をレビュー
G.Skill Trident Z Neo F4-3600C14Q-32GTZN

ベンチ機のシステムストレージにはSamsung製MLCタイプ64層V-NANDのメモリチップを採用する18年最速のプロフェッショナル向け2.5インチSATA SSD「Samsung SSD 860 PRO 256GB」を使用しています。Samsung SSD 860 PROシリーズは容量単価が高価ではあるものの、システムストレージに最適な256GBや512GBモデルは製品価格としては手を伸ばしやすい範囲に収まっており、Ryzen Threadripper&X399のようなエンスー環境のシステムストレージ用に一押しのSSDです。
「Samsung SSD 860 PRO 256GB」をレビュー
Samsung SSD 860 PRO 256GB


CPUクーラーの設置方法について、当サイトの評価基準となるチェックポイントは次の3つです。
  • CPU固定バックプレートが単独でマザーボードに固定できるか
  • マウントパーツ設置状態でCPUを交換できるか
  • 空冷の場合、ネジ止めの場合はマザーボード側から固定できるか
    簡易水冷or水冷ブロックの場合、ハンドスクリューなどツールレス固定ができるか
上の3項目を全て満たす例として本格水冷用のCPU水冷ブロックですが「EK-Supremacy EVO」のマウンタ構造は「バックプレートをM/Bに固定可能」「完全ツールレス」「マウンタ設置状態でCPUの交換が可能」なので本格水冷・簡易水冷クーラーの水冷ブロック固定方式としてはベストだと思っています。水冷クーラーメーカーにはどんどん真似してもらいたい理想的な構造です。

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前置きはこのあたりにしてベンチ機へCooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Editionをセットアップします。
「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」の固定方法は、水冷ヘッドに標準で装着されているスプリング付きネジをマザーボードのネジ穴に固定するだけです。
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熱伝導グリスには当サイト推奨で管理人も愛用しているお馴染みのクマさんグリス(Thermal Grizzly Kryonaut)を塗りました。使い切りの小容量から何度も塗りなおせる大容量までバリエーションも豊富で、性能面でも熱伝導効率が高く、塗布しやすい柔らかいグリスなのでおすすめです。

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グリスを塗る量はてきとうでOKです。管理人はヘラとかも使わず中央山盛りで対角線だけ若干伸ばして塗っています。特にThermal Grizzly Kryonautは柔らかいグリスでCPUクーラー固定時の圧着で伸びるので塗り方を気にする必要もありません。
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普段は熱伝導グリスを上のようにてきとうに塗っているのですが、Ryzen Threadripperはヒートスプレッダが大きいため、『最初に等間隔に9カ所小さめに熱伝導グリスを落として、さらにその間の4か所に少し大きめに熱伝導グリスを塗る』というNoctua式の塗り方が良い感じだったので今回はNoctua式を採用しました。
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この塗り方をするとRyzen Threadripperの大型ヒートスプレッダでもCPUクーラーの圧着でヒートスプレッダ全体へ熱伝導グリスが綺麗に伸びます。ただしグリスをかなり大量に使うので注意。
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サーマルグリスの代用品として、数年スパンの長期使用においても性能低下が基本的になく再利用も可能、グリスが零れてマザーボードが汚れたり壊れる心配もないので、炭素繊維サーマルシート「Thermal Grizzly Carbonaut」もオススメです。
「Thermal Grizzly Carbonaut」はRyzen TR 3970Xを冷やせるか!?
Thermal Grizzly Carbonaut_Ryzen Threadripper 3970X

Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 EditionのCPUと接触するベース部分には、購入時点では保護フィルムで保護されています。CPUクーラー装着前に保護フィルムを剥がし忘れないように注意してください。
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熱伝導グリスを塗ったらマザーボードのネジ穴に水冷ヘッドのスプリング付きネジが合うように調整して水冷ヘッドを乗せ、CPUクーラーを装着します。CPUの上に乗せたらグリスが広がるように力の入れすぎに注意して水冷ヘッドをグリグリと捻りながら押し込んで、スプリング付きハンドスクリューナットを締めたら「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」の設置完了です。
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AMD Ryzen Threadripper対応マザーボードはCPUソケットの両側にメモリスロットがあるため、空冷CPUクーラーではファンやヒートシンクがメモリスロットに被さってしまい、ヒートシンク付きメモリの選択肢が狭い傾向にありますが、「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」ならメモリ干渉フリーで心配はありません。
簡易水冷CPUクーラーはラジエーター設置の手間やスペース確保の問題はありますが、マザーボード上のメモリなどのコンポーネントとの干渉は大型のハイエンド空冷CPUクーラーより発生し難く、水冷ヘッドの設置自体も基本的にツールレスで容易なのが長所だと思います。
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以上でCooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Editionのベンチ機へのセットアップ完了です。
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Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 EditionのLEDイルミネーション

Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Editionの水冷ヘッドに搭載されたRGB LEDイルミネーションのライティングや制御についてチェックしていきます。
Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Editionの水冷ヘッドおよび冷却ファンにはRGB LEDイルミネーションが搭載されており、付属コントローラーやマザーボードの制御機能によってライティング制御が可能です。
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「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」に搭載されたRGB LEDイルミネーションは、標準で付属するコントローラーによって制御することができます。
付属コントローラーには下写真で左から順に、モード変更ボタン、カラー変更ボタン、輝度変更ボタンが配置されています。
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「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」に付属するLEDコントローラーは、Cooler Masterから単品販売されている「Wired RGB Controller C10L」と同じ外見ですが、機能については簡略化されており、付属LEDコントローラーで選択可能な発光パターンは「STATIC Mode」「Breathing Mode」「Color Cycle (3回点滅して色が変化)」の3種類のみとなっています。
Wired RGB Controller C10L

コントローラーからは4PINペリフェラル電源ケーブルが伸びており、4PINペリフェラル電源を電源供給元として、「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」のRGB LEDイルミネーションへの電源供給とライティング制御が可能となっています。付属の分岐ケーブルによって水冷ヘッドと3基の冷却ファンのLEDケーブルをコントローラーに接続します。
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分岐ケーブルのコネクタはRGB対応汎用4PIN LEDヘッダーなので、付属コントローラー以外のRGB LEDコントローラーに接続できます。
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マザーボードについてはASUS AURA Sync、ASRock Polychlome RGB Sync、GIGABYTE RGB Fusion、MSI Mystic Lightなど国内主要4社マザーボードのライティング制御機能による操作が可能です。
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今回は付属の専用コントローラーを使用して「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」のRGB LEDイルミネーションやライティング制御について紹介します。
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「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」のRGB LEDイルミネーションは付属の専用コントローラーを使用することで発光カラーや発光パターンが変更できます。
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Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Editionのファンノイズと冷却性能

本題となる「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」の冷却性能や静穏性についてチェックしていきます。
検証システムをベンチ板に置いた状態で測定を行っているためCPUクーラーが水冷・空冷によらず基本的にCPUクーラーの理想的な性能をチェックすることになります。
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まずはサウンドレベルメーター(騒音計)を使用してファンノイズをCPUクーラー別で比較しました。騒音計の収音部分とノイズ発生部分との距離が15cm程度になる位置で測定を行っています。簡易水冷の場合はラジエーターとポンプ両方からの距離が15cm程度になるように設置しています。
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電源OFF時の騒音値は33~35dBです。目安として40dBを超えたあたりからファンノイズがはっきりと聞こえるようになり、45dB前後で煩く感じます。50dBを超えてくるとヘッドホンをしていても煩く感じます。同じ騒音値でも周波数(ファン回転数)が高いほど体感としては大きな音に感じやすく、また不快に感じたり感じなかったりは音の性質にもよるので注意してください。

「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」のラジエーター冷却ファンのファンノイズをファン回転数別に測定したところ次のようになりました。Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Editionはラジエーター冷却ファンを1200RPM前後に収まるようにすると静音動作で運用できると思います。なお騒音値に上手く反映されないのですが、「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」はファン回転数が1500RPM以上の高速になると、グワングワンというような振動音が目立つようになりました。ファンの軸がぶれているのか、ファンフレームのリングが薄いのでたわんでいるのではないかと思います。
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上のグラフでは冷却ファンを付属品から「Noctua NF-A12x25 PWM」に換装したケースについてもファンノイズとファン回転数の関係を掲載していますが、「Noctua NF-A12x25 PWM」に交換すれば標準ファンと同じノイズレベルにおいて200PRM~300RPM程度高いファン回転数で運用でき、より高い冷却性能と静音性を実現できます。「Noctua NF-A12x25 PWM」は1台あたり3500円ほどと高価ですが、CPUクーラーのパフォーマンスを追及するのであれば、一押しの冷却ファンです。
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続いて「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」の冷却性能をチェックしていきます。
CPUクーラーの冷却性能を検証するためのストレステストについては、FF14ベンチマークの動画(再生時間6分40秒、4K解像度、60FPS、容量5.7GB)を変換ソースとして、Aviutl&x264を使って動画のエンコードを行います。動画エンコードの同時実行数については4~6コアは並列なし、8~14コアは2並列実行、16コア以上は3~4並列実行としています。テスト中のファン回転数については一定値に固定します。
注:CPUのストレステストについてはOCCTなど専用負荷ソフトを使用する検証が多いですが、当サイトではPCゲームや動画のエンコードなど一般的なユースで安定動作すればOKとういう観点から管理人の経験的に上の検証方法をストレステストとして採用しています。
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まず最初に第3世代Ryzen Threadripperの32コア64スレッドモデル「AMD Ryzen Threadripper 3970X」を定格動作として、ストレステスト中のCPU温度をチェックしていきます。
Ryzen Threadripper 3970Xを定格で運用するとCinebench R20のスコアは16700ほどとなります。またこの動作設定において上で紹介したストレステストを実行すると、システムの消費電力(概ねマイナス80WでCPUの消費電力)は360W前後に達します。
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「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」のファン回転数を1200RPMに固定してストレステストを実行したところ、「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」はRyzen Threadripper 3970XのCPU温度を最大69.4度、平均67.3度に収め、定格における理想的なコアクロックである全コア3.8GHz前後をキープできました。「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」の付属ファンの定格回転数は2300RPMなのでまだまだの余力を残しています。
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続いてAMD Ryzen Threadripper 3970Xを手動でオーバークロックした時の「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」の冷却性能について、ストレステスト中のCPU温度をチェックしていきます。
「AMD Ryzen Threadripper 3970X」のOC設定としては、Precision Boost Overdriveを有効化して『PPT = 1000W、TDC = 490A、EDC = 630A』、また「CPUコア電圧:-100mV オフセット」に設定しています。
Ryzen Threadripper 3970Xをこの設定でPrecision Boost Overdriveによってクロックアップすると、CinebenchR20のスコアは17800ほどとなります。またこの動作設定において上で紹介したストレステストを実行すると、システムの消費電力(概ねマイナス80WでCPUの消費電力)は500W前後に達します。
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AMD Ryzen Threadripper 3970X_PBO_power

「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」のファン回転数を今回は1500RPMに上げました。Precision Boost Overdriveでは定格運用と同様に単コア最大ブーストクロックを有効にしつつ、電力制限を解除することで全コア負荷時の全コア最大動作クロックを引き上げることができますが、「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」で適切に冷やしてやることによって全コア4.0GHzへのクロックアップができました。
Ryzen ThreadripperのPBOによるクロックアップ(OC)では消費電力も400Wを超えてくるのでラジエーターやヒートシンクの放熱容量だけでなく、CPUヒートスプレッダと接するベースの熱交換性能のCPU温度に対する比重かなり大きくなってきます。
簡易水冷クーラーらしい放熱容量の高さや熱移動のスムーズさに、超大型ベースプレートによる優れた熱交換性能が組み合わさって、Ryzen Threadripper 39700XのPBOによる全コア4.0GHzに対しても「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」は余裕のある冷却性能を実現しています。
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最後に、Asetek OEMの一般的な簡易水冷CPUクーラーと比較して大型ベースプレートを搭載する「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」がどれくらい冷えるのか検証してみました。
AMD Ryzen ThreadripperのCPU本体にはAsetek OEMの簡易水冷CPUクーラー用リテンションブラケットが付属しますが、Asetek OEMの簡易水冷CPUクーラーと銅製ベースプレートのサイズを比較すると、「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」のほうが巨大で、Ryzen ThreadripperのIHSを完全にカバーしています。
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CPU温度は環境温度にも影響されるため測定時は室温(ベンチ機付近の温度)が温度計で22度程度となるように注意しました。比較対象のCPUクーラーにはAsetek OEM製品を代表して同製品と同じく360サイズの「Fractal Design Celsius S36」を使用し、またラジエーターに搭載する冷却ファンは「Noctua NF-A12x25 PWM x3」に統一、ファン回転数は1600RPMに固定しています。
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Ryzen Threadripper 3970Xなど第3世代Ryzen Threadripperを実際に運用する上では、コアクロックは基本的に弄らないほうがいいのですが、XFRが効くと厳密に比較するのが難しくなるので、Ryzen Threadripper 3970Xを全コア4.1GHz、コア電圧1.200Vに固定して検証を行いました。
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Ryzen Threadripper 3970Xを全コア4.1GHzにOCすると、Cinebench R20のスコアは17800ほどとなります。またこの動作設定において上で紹介したストレステストを実行すると、システムの消費電力(概ねマイナス80WでCPUの消費電力)は460W前後に達します。
AMD Ryzen Threadripper 3970X_OC_cinebench
AMD Ryzen Threadripper 3970X_OC_power

Ryzen Threadripper 3970Xを全コア4.1GHz、コア電圧1.200Vに固定した時について、「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」と一般的なAsetek OEMの簡易水冷CPUクーラーで負荷テスト中のCPU温度の推移を比較したグラフは次のようになりました。
一般的なAsetek OEMの簡易水冷CPUクーラーが最大温度79.8度、平均温度76.6度に対して、「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」は最大温度73.6度、平均温度71度となっており、Threadripper専用の大型ベースプレート採用による冷却性能の高さが確認できます。
Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition_temp_vs-Asetek


なお、今回検証に使用した「AMD Ryzen Threadripper 3970X」など第3世代Ryzen ThreadripperはいずれもTDP280WのCPUとなっており、CPU消費電力が非常に高いのでマザーボードVRM電源回路への負荷も気になるところですが、主要4社のハイエンドモデルはもちろんのこと、ASRock TRX40 CreatorやASUS Prime TRX40-Proのような5万円台でTRX40の中で最安値クラスの製品であっても、簡易水冷CPUクーラーを組み合わせた環境においてVRM電源回路は標準装備のみで問題ありませんでした。
X399マザーボードでTDP250WのWXシリーズを使用する時、VRM電源に直接風の当たらない簡易水冷CPUクーラーではVRM電源の冷却に気を使う必要がありましたが、第3世代Ryzen Threadripper対応TRX40マザーボードではVRM電源の冷却に気を使う必要は基本的にありません。
TRX40-MB_FLIR_3970X_def

多くのTRX40マザーボードでは標準装備のみでVRM電源回路の冷却は十分ですが、VRM電源の冷却補助にスポットクーラーを増設するのであれば、マザーボードスペーサーのネジ穴を利用して固定できるフレキシブルファンアーム「サイズ 弥七」や、可変アルミニウム製ファンフレームでVRM電源を狙って設置が容易な「IN WIN MARS」がオススメです。
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Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Editionのレビューまとめ

最後にAMD Ryzen Threadripper専用かつ完全対応となる簡易水冷CPUクーラー「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。

良いところ
  • ThreadripperのIHSにも余裕のある68x51mmの超大型ベースプレートを採用
  • 120mmファンを3基搭載可能な360サイズの大型ラジエーター
  • 32コアRyzen Threadripper 3970XのPBOによる全コア4.0GHzを運用可能な冷却性能
  • 水冷ヘッドと冷却ファンにRGB LEDイルミネーションを搭載
  • 専用コントローラーやマザーボードのRGBヘッダーでライティング制御が可能
  • 水冷チューブはスリーブ付きで丈夫
  • 水冷ブロックの固定はスプリング付ハンドスクリューでツールレス固定可能
  • 水冷チューブが水冷ブロックの6時方向から出るのでメモリとの干渉フリー
  • 水冷ポンプの電源はMBファン端子から取得可能
  • 2年間の正規代理店保証
  • 360サイズが1.1万円、240サイズが9000円と非常に安価(20年2月現在)
悪いところor注意点
  • ファン・ラジエーターの固定ネジの規格はUNC #6-32
  • 水冷チューブは太めで、やや曲げ難い

冷却性能の検証結果からもわかるように「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」は、最小でも24コア、最大で64コアがラインナップされ、全モデルがTDP280Wで実際にCPU消費電力として280Wの発熱が生じる第3世代Ryzen Threadripperを定格で問題なく運用でき、さらには単コアブーストクロックを活かしながら、全コア最大ブーストクロックを引き上げるPrecision Boost Overdriveによる400~500Wクラスの負荷も冷やしきる非常に優れた冷却性能を備えています。
Ryzen Threadripper対応CPUクーラーというと、CPU本体に専用リテンションブラケットが付属することからAsetek OEM製品の認知度が高いようですが、CPUヒートスプレッドを完全に覆う超大型ベースプレートを採用して、より優れた冷却性能を実現し、360サイズの大型ラジエーターを採用する「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」は第3世代Ryzen Threadripperで作る自作PCのお供としてオススメなCPUクーラーです。

「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」は水冷ヘッドに最初からリテンションブラケットと固定用のスプリング付きスクリューが装着されているので、CPUソケットのネジ穴にネジ止めするだけという1ステップの手軽な設置方式になっているところも魅力です。

水冷ヘッドの外観はシンプル、LEDイルミネーションも派手過ぎず、RGB対応汎用規格なのでMBとのライティング同期も容易と、デザイン面でも「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」は使いやすい製品だと思います。

以上、「Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition」のレビューでした。
Cooler Master MasterLiquid ML360 RGB TR4 Edition


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補足:空冷クーラーと水冷クーラーの違いについて

「空冷クーラー」と「水冷クーラー」の2種類ついて同じところと違うところ、また原理的に考えた冷却性能の比較を簡単に補足しておきます。




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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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