SMZ-2WBT-ATX


スポンサードリンク




日本を代表するプロオーバークロッカー清水貴裕氏が世界でのOC競技経験を元に企画、長尾製作所による日本のものづくりの技術を結集して製作した、ディスプレイ台にもなる2Wayベンチテーブル「SMZ-2WBT-ATX」をレビューします。
SMZ-2WBT-ATX review_09011_DxO


製品公式ページ:https://www.shinwa-sangyo.co.jp/products/pc-case/smz-2wbt-atx


SMZ-2WBT-ATX 2Wayベンチテーブル
SMZ-2WBT-ATX 2Wayベンチテーブル
親和産業
Amazon.co.jp で詳細情報を見る
TSUKUMO><PCショップアーク><ドスパラ>
<パソコン工房><ソフマップ><ビックカメラ>


レビュー目次


1.SMZ-2WBT-ATXの梱包・付属品
2.SMZ-2WBT-ATXの外観・組み立て
9.SMZ-2WBT-ATXのビルドPCギャラリー
10.SMZ-2WBT-ATXのレビューまとめ



【機材協力:親和産業、清水貴裕】


SMZ-2WBT-ATXの梱包・付属品

まずはパッケージを開封して、SMZ-2WBT-ATXの内容品をチェックしていきます。
「SMZ-2WBT-ATX」は製品解説シールが貼られた茶色の段ボール箱で梱包されています。ATXサイズマザーボードよりも一回り程度大きいサイズです。ボール箱の側面を開いて中身を取り出します。
SMZ-2WBT-ATX review_09010_DxO
SMZ-2WBT-ATX review_09012_DxO
「SMZ-2WBT-ATX」のベンチテーブル本体を構成する部品や各種付属品はビニール袋に包装されています。ベンチテーブル本体は、マザーボードトレイ、フットプレート×2、電源ユニットマウントブラケット、PCIE拡張ボードマウントブラケット(2スロット×2、3スロット×1)の4種類の部品で主に構成されています。
SMZ-2WBT-ATX review_09013_DxO
「SMZ-2WBT-ATX」の付属品はマニュアル紙、各種ネジ類、横置き/縦置き用ゴム足、2PIN電源スイッチ、ケーブルタイです。
SMZ-2WBT-ATX review_09014_DxO
SMZ-2WBT-ATX_Parts



SMZ-2WBT-ATXの外観・組み立て

続いて「SMZ-2WBT-ATX」を組み立てながら細部をチェックしていきます。
まずは一番大きい板、マザーボードトレイ(正式名称はマザーボードベース)を取り出します。CPUクーラーメンテナンスホールや電源ケーブルホールが設けられたスチール板で、滑らかな黒色塗装が施されています。
SMZ-2WBT-ATX review_09104_DxO
マザーボードトレイを裏返すと4辺に折り曲げ加工が施されているのが見て取れます。折り曲げ部分はマザーボードトレイを補強するとともに、横長スリット穴が冷却ファンや水冷ラジエーターの設置スペースとなります。
SMZ-2WBT-ATX review_09105_DxO
マザーボードトレイの折り返し部分にある横長スリットを使用すると水冷ラジエーター&冷却ファンを固定することができます。
SMZ-2WBT-ATX review_09157_DxO-horz
なおマザーボード上下の折り返し部分については、フットプレートを装着するとアクセスできなくなるので、フットプレートを装着する前にラジエーターの固定を行う必要があります。『フットプレートがあるとラジエーターを着脱できない』かつ『マザーボードを装着した状態ではフットプレートを着脱できない』ので、組み立て後にラジエーターを着脱しようとするとマザーボードも取り外す必要があります。パーツをとっかえひっかえする用途を考えるとあまり好ましくない構造です。
SMZ-2WBT-ATX review_09154_DxO-horz

続いて取り出すのは2番目に大きい金属板、フットプレート(正式名称はスタンド)です。フットプレートは2枚ありますが同じ仕様です。フットプレートの横長なネジ穴スリットは2.5インチ/3.5インチのストレージを設置するために使用します。
SMZ-2WBT-ATX review_09106_DxO
フットプレートに装着するゴム足は、横置き用のシールタイプと縦置き用の差込タイプの2種類があり、それぞれ4個ずつ付属します。
SMZ-2WBT-ATX review_09108_DxO
フットプレートは付属するネジ類の中で最も大きいローレットネジを使ってマザーボードトレイに固定します。フットプレートを固定するための下側のネジ穴は縦長スリットになっており、フットプレートを上下にオフセットできます。
SMZ-2WBT-ATX review_09109_DxO
フットプレートを上下にオフセットすることで、「SMZ-2WBT-ATX」を縦置きする時の角度を若干ですが調整することができます。
SMZ-2WBT-ATX review_09113_DxO-horz
続いて電源ユニット用マウントブラケットを装着します。フットプレートの外側2か所と底面1カ所、さらにスペーサーを介してマザーボードトレイの上側から1カ所の計4つのネジで固定するので、グラつきはなくガッシリとしていました。
SMZ-2WBT-ATX review_09158_DxO-horz
電源ユニット用マウントブラケットを装着したらネジ穴に合わせて電源ユニットを固定します。なお電源ユニット用マウントブラケットは折り返しが外に向くように使って下さい。逆向きにすると電源ユニットとネジ穴が合いません。
SMZ-2WBT-ATX review_09161
電源ユニット用マウントブラケットの固定位置は前後左右で対象な形状になっており4カ所に設置できます。また下側フットプレートを下方向(写真で右方向)にオフセットすると電源ユニットを2台並べることが可能なスペースがありました。ニッチな要望ではありますが、電源ユニット用マウントブラケットの単品販売に期待したいです。
SMZ-2WBT-ATX_PSU

マザーボードを設置&固定にはスタンドオフスペーサー、ネジ、ナットの3種類を使い分けます。
SMZ-2WBT-ATX review_09118_DxO
製品公式ページで『オス型スタッドボルト採用で置くだけ簡単設置』とアピールされているものの、意味がよく分からなかったのですが、スタンドオフをマザーボードトレイに固定する時に、ナットを使うか、ネジを使うかの2パターンが選べるという構造でした。
スタンドオフの固定でナットを使うと一般的なPCケースのようにネジ穴が上を向きますが、ネジを使うとネジ山が上を向きます。後者ではネジ山がそのままマザーボードのネジ穴に挿さるので簡単に正しい位置へマザーボードを設置できます。
SMZ-2WBT-ATX review_09119_DxO-horz
SMZ-2WBT-ATX_MB-Spacer
なおSTREACOM BC1に付属するプッシュピンスタンドオフは先端がひょうたん型になっていてマザーボードが簡単には脱落せず簡易的な固定ができますが、「SMZ-2WBT-ATX」の場合はネジ山が穴に挿さるだけなのでスタンドオフ単体で固定することはできません。
STREACOM BC1_spacer
スタンドオフのネジ穴が上を向く場合は通常のミリネジで、ネジ山が上を向く場合は付属のローレットナットを使用してマザーボードを固定します。
SMZ-2WBT-ATX review_09163_DxO
マザーボードトレイには右端のスタンドオフの外側にケーブルホールがあるので、ATX24PIN電源ケーブルもスムーズに配線できます。
SMZ-2WBT-ATX review_09134_DxO

PCIE拡張ボードの固定には付属のマウントブラケットを使用します。PCIE拡張ボード用マウントブラケットは2スロット厚が2つ、3スロット厚が1つの3種類が付属します。
SMZ-2WBT-ATX review_09121_DxO
マザーボードトレイ上に等間隔で8つのネジ穴があるので、3つのPCIE拡張ボード用マウントブラケットは数量や位置について自由に選択できます。
SMZ-2WBT-ATX review_09122_DxO
PCIE拡張ボード用マウントブラケットはマザーボードトレイの背面からネジ止めする構造でした。組み立て後にマウントブラケットの位置を変えることを考えると表面からネジ止めできる構造のほうが便利なのですが、製造コストの問題でこの形に収まったとのこと。
SMZ-2WBT-ATX review_09124_DxO

以上で「SMZ-2WBT-ATX」の基本的な組み立ては完了です。
SMZ-2WBT-ATX review_09128_DxO
SMZ-2WBT-ATX review_09129_DxO
SMZ-2WBT-ATX review_09132_DxO



SMZ-2WBT-ATXのビルドPCギャラリー

「SMZ-2WBT-ATX」に各種PCパーツを組んで作成した自作PCのギャラリーとなります。
SMZ-2WBT-ATX review_09164_DxO
SMZ-2WBT-ATX review_09165_DxO
SMZ-2WBT-ATX review_09166_DxO
SMZ-2WBT-ATX review_09167_DxO
SMZ-2WBT-ATX review_09168_DxO
SMZ-2WBT-ATX review_09171_DxO
SMZ-2WBT-ATX review_09172_DxO
SMZ-2WBT-ATX review_09175_DxO-horz
SMZ-2WBT-ATX review_09187_DxO
SMZ-2WBT-ATX review_09188_DxO
SMZ-2WBT-ATX review_09177_DxO
SMZ-2WBT-ATX review_09183_DxO
SMZ-2WBT-ATX review_09181_DxO



SMZ-2WBT-ATXのレビューまとめ

最後に「SMZ-2WBT-ATX Black Solid」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。

良いところ
  • 国産の多機能2Wayベンチテーブル
  • 横置きに加えて、ディスプレイが可能な縦置きにも対応
  • マザーボード固定用スタンドオフは2パターンの使い方ができる
  • 強度に優れたスチール板金で製作されている
  • 3分割で自由にレイアウトを選べるPCIE拡張ボードマウンタ
悪いところor注意点
  • PCIE拡張ボード用ブラケットは表側からネジ止めの構造にして欲しかった
  • 水冷ラジエーターを上側に固定する場合、フットプレートの取り付け前に作業が必要

「SMZ-2WBT-ATX」は1.6mm厚のスチール板金に折り曲げ加工やパンチング加工を施して製作されたベンチテーブルですが、”長尾製作所が日本のものづくりの技術を結集して”とアピールされているだけあって、海外メーカーのものと違いペコペコと折れ曲がるような感じもなく、非常にガッシリとしています。パッと見でグラつきがありそうな電源ユニットマウンタも1kg以上の電源ユニットをしっかり固定してくれます。工作精度も高くネジ穴が微妙にずれていてネジ固定がしにくい、といったこともありません。

構成パーツが3~5つだけという非常にシンプルな構造ながら、ベンチテーブルとして一般的な横置きに加えて、自作PCパーツをディスプレイすることを主目的とするオープンフレーム的な縦置きレイアウトにも対応し、縦置き時の角度調整にも対応するなど、「SMZ-2WBT-ATX」はユニークな工夫が感じられる設計です。
「SMZ-2WBT-ATX」は低フットプリントで省スペースな縦置きで普段使いしつつ、必要に応じて横置きベンチテーブルとして使用するというような主従逆転ユースもありだと思いました。

ベンチテーブルとしての完成度は十分に及第点ですが、パーツをとっかえひっかえする用途を考えると、PCIE拡張ボードマウンタやラジエーターの着脱に手間がかかるところは気になりました。マザーボードトレイ側にねじ切り穴がない、つまり製造コストの問題なので仕方ないところではあるのですが。

以上、「SMZ-2WBT-ATX」のレビューでした
SMZ-2WBT-ATX


記事が参考になったと思ったら、ツイートの共有(リツイートやいいね)をお願いします。



SMZ-2WBT-ATX 2Wayベンチテーブル
SMZ-2WBT-ATX 2Wayベンチテーブル
親和産業
Amazon.co.jp で詳細情報を見る
TSUKUMO><PCショップアーク><ドスパラ>
<パソコン工房><ソフマップ><ビックカメラ>



関連記事

「NZXT H1」をレビュー。誰でも組めるコンパクト高性能PCを実現
NZXT H1

変幻自在な万能PCケース「Fractal Design Define 7」をレビュー
Fractal Design Define 7

正統派フルタワーPCケース「Fractal Design Define 7 XL」をレビュー
Fractal Design Define 7 XL

CAM対応スマートデバイス搭載PCケース「NZXT H700i」をレビュー

NZXT H700i レビュー

新たなショーケースデザイン「NZXT H500i」をレビュー
NZXT H500i

「In Win A1 Plus」をレビュー。Gold認証電源ユニットの静音性を検証
In Win A1 Plus

待望の国内発売「DAN Cases A4-SFX v2」をレビュー
DAN-Cases A4-SFX v2




(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



スポンサードリンク