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4K/60FPS/HDRやフルHD/120FPS VRRのパススルーが可能というGC553と同等スペックのPCIE拡張カード型ビデオキャプチャ「AVerMedia Live Streamer Ultra HD(型番:GC571)」をレビューします。
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製品公式ページ:https://www.avermedia.co.jp/product-detail/GC571





AVerMedia Live Streamer Ultra HD レビュー目次


1.AVerMedia Live Streamer Ultra HDの概要

2.AVerMedia Live Streamer Ultra HDの外観・付属品
3.AVerMedia Gaming Utilityについて


4.AVerMedia Live Streamer Ultra HDの検証機材

5.AVerMedia Live Streamer Ultra HDの補足情報
   ・AVerMedia Live Streamer Ultra HDのドライバ
   ・AVerMedia Live Streamer Ultra HDのFWアップデート
   ・USB接続規格とオススメな長尺ケーブル

6.PS5のWQHD/120FPS VRR/HDRのゲーム映像を録画してみる
   ・HDR映像ソースの取り扱いについて

7.AVerMedia Live Streamer Ultra HDのレビューまとめ



【機材協力:AVerMedia】



AVerMedia Live Streamer Ultra HDの概要

「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」はPCIE拡張ボード型ビデオキャプチャです。PCIE3.0x1接続に対応し、ボード側PCIE端子はx1サイズとなっています。
「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」は、USB接続型ビデオキャプチャ Live Gamer Ultra(GC553)にUSB-PCIE変換ASMedia ASM3042を組み合わせたような製品です。
ビデオキャプチャ自体はUSB規格”USB Video Class”に対応していて、ASMedia ASM3042もWindows10/11の汎用ドライバで動くので、別途キャプチャソフトは必要ですが、Windows10/11 PCであればドライバ不要なプラグアンドプレイで使用できます。
AVerMedia Live Streamer Ultra HD_whatis

「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」で録画可能な解像度とフレームレートは、4K(3840×2160)解像度で最大30FPSに対応しています。WQHD解像度(2560×1440)なら最大60FPS、フルHD(1920×1080)解像度なら最大120FPSでハイフレームレートの録画にも対応しています。

HDR映像ソースにも対応し、オンボード機能によるSDR映像へのトーンマップだけでなく、OBSもサポートするP010カラーフォーマットによるHDR映像としての録画も可能です。HDR映像として録画する場合、WQHD/30FPSやフルHD/60FPSが最大の録画解像度&フレームレートになります。

「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」にはHDMIパススルー端子が実装されており、4K解像度/60FPS/HDRの映像(音声信号も含む)をモニタへ直接にパススルー表示しながら録画が可能です。
またフルHDやWQHDであれば最大240FPSの高フレームレート映像もパススルー表示を行いながら60FPS動画として録画が可能です。

「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」はパススルー映像が可変リフレッシュレート同期VRRに対応するところも大きな特徴です。
垂直同期が標準なCSゲーム機ならスタッターを抑え、垂直同期を無効に設定したPCゲームならテアリングを解消した画面でプレイしながら、録画・配信を行うことができます。
AVerMedia Live Streamer Ultra HD_VRR

「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」はハードウェアエンコーダを搭載していないので、録画にはCPUもしくはGPUのパワーが必要になります。
4K/60FPSなど高解像度/高フレームレートのビデオキャプチャを行う場合はGeForce RTX 4060やRadeon RX 7600など相応に高性能なGPUが必要になります。




AVerMedia 最新ビデオキャプチャ 4機種の比較表
製品 Live Gamer
Ultra 2.1
AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1 (1)
Live Streamer Ultra HD
AVerMedia Live Streamer Ultra HD
Live Gamer
Ultra
AVerMedia Live Gamer Ultra
Live Gamer
EXTREME 3
AVerMedia Live Gamer EXTREME 3
フォームファクタ USB3.2 Gen2 PCIE3.0x1 USB3.2 Gen1
(USB3.0)
USB3.2 Gen1
(USB3.0)
ドライバ UVC(USB Video Class)対応
ドライバ不要
録画 4K 60FPS (NV12)
50FPS (YUY2)
30FPS
(NV12)
30FPS
(NV12)
高FPS
(NV12)
WQHD/120FPS
FHD/240FPS
FHD/120FPS X
HDR
(P010)
4K/30FPS
WQHD/60FPS
FHD/60FPS X
パス
スルー
4K 144FPS 60FPS
4K/HDR RGB
YUV422
WQHD 240FPS 144FPS 120FPS
FHD 360FPS 240FPS
VRR O O
(Up to 120FPS)
音声入力
3.5mm4極×2 X
X 3.5mm3極
In/Out
PC電源OFF時の
パススルー表示
可能
(* )
X 可能
(*PC側のUSBバスパワーがあれば)
価格
(2024年1月)
3.6万円 3.6万円 3.0万円 3.5万円



AVerMedia Live Streamer Ultra HDの外観・付属品

早速、「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」を開封していきます。
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紙製パッケージ内にはスペーサーで保護された状態で「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」のビデオキャプチャ本体が収められています。2段になっていて下には各種付属品があります。
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「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」にはビデオキャプチャの本体以外に、パススルー表示用のHDMIケーブルとクイックマニュアルが付属します。
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HDMIケーブルを個別に購入するのであれば「エレコム Premium HDMIケーブル スリムタイプ」がオススメです。
「エレコム Premium HDMIケーブル スリムタイプ」は18Gbpsの高速伝送による4K/60FPS/HDR表示対応のPremium HDMI cable規格認証を取得しており、ケーブル径4.5mmのスリムケーブルなので一般的な各種付属ケーブルと比較して取り回しの面でも非常に優れています。
エレコム Premium HDMIケーブル スリムタイプ

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エレコム
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「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」のビデオキャプチャボード本体をチェックしていきます。
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「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」の背面にはバックプレートはなく基板が剥き出しになっています。
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「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」は長さ150mm程度、1スロット占有のPCIE拡張ボードです。PCIE端子の物理的なサイズはx1サイズで、電気的な接続帯域・レーンはPCIE3.0x1となっています。
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「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」はPCIEリンク帯域がPCIE3.0x1かつPCIE端子もx1サイズなので、適切なマザーボードと組み合わせれば3~4台を搭載できます。
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「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」は基板の高さ自体はロープロファイルに収まるサイズですが、ロープロファイル用PCIEブラケットが付属していないのでロープロファイルには非対応です。ニーズもなくはないのでロープロファイル用ブラケットも用意して欲しかったところ。
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「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」のI/Oポートを確認すると、ビデオ入力と、パススルーでモニタ・TVに接続するビデオ出力で2つのHDMI端子が実装されています。ブラケットにはIN/OUTが黒背景の白太字で表記されているので一目でどちらがどちらか判別できます。
パススルーについてはHDCP(ver2.3、ver1.4)に対応しており、プレビューや録画は行えませんが、著作権保護されたコンテンツでもパススルー経由でモニタへ表示が可能です。
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AVerMedia Gaming Utilityについて

「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」の各種動作設定が可能な専用ツールとしてAVerMedia Gaming Utilityが配布されています。
トップページには現在の入力情報と、HDCP関連の設定があります。
AVerMedia Gaming Utility (3)

設定タブにはソフトウェアやビデオキャプチャFWのアップデート等のその他の設定項目がまとめられています。
AVerMedia Gaming Utility (4)
故障排除 - HDMI互換性の設定ボタンを選択すると、HDMIバージョンや特殊解像度登録の設定画面が表示されます。
AVerMedia Gaming Utility (6)



AVerMedia Live Streamer Ultra HDの検証機材

「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」について実機検証に移る前に、検証機材について簡単に紹介しておきます。
検証を行うベンチ機のシステム構成は次のようになっています。
テストベンチ機の構成
CPU
Intel Core i9 14900K
レビュー
AMD Ryzen 9 7950X
レビュー
M/B ASUS ROG MAXIMUS Z790 HERO
レビュー
ASUS ROG CROSSHAIR X670E HERO
レビュー
メインメモリ G.Skill Trident Z5 Neo
F5-6000J3038F16GX2-TZ5N (レビュー
DDR5 16GB*2=32GB
6000MHz, CL30-38-38-96
グラフィックボード
PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8
Gaming VERTO EPIC-X RGB OC 3FAN
レビュー
システム
ストレージ
Samsung SSD 990 PRO 1TB (レビュー
OS Windows 11 Home 64bit
電源ユニット
Corsair HX1500i 2022 (レビュー
PCケース/
ベンチ板
STREACOM BC1 (レビュー


ビデオキャプチャの検証機材には、AV1ハードウェアエンコードにも対応する最新のウルトラハイエンドGPUを搭載したグラフィックボード「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8 Gaming VERTO EPIC-X RGB OC 3FAN」を使用しています。
PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8は、ベイパーチャンバー構造のベースコアや、厚みのあるファンブレードをバリヤーリングで結合した重厚な冷却ファンを採用する4スロット占有大型GPUクーラーにより、各社AIBモデルの中でもトップクラスの静音性を実現しています。
国内正規品なら代理店を介してPNY公式のグローバル保証と同じ3年間の長期保証が受けられるところも魅力です。
「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」をレビュー
PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8 Gaming VERTO EPIC-X RGB OC 3FAN

HDMI2.1に対応したビデオキャプチャの検証なので、ディスプレイにはHDMI2.1ビデオ入力搭載で4K/144Hzに対応する28インチIPS液晶ゲーミングモニタ「ASUS TUF Gaming VG28UQL1A」を使用しています。
ASUS製モニタはOSDメニューの完成度も高く、MBRとVRR同期を併用可能なELMB Syncや各種ゲーミング補助機能など付加価値的機能も豊富です。ASUS TUF Gaming VG28UQL1Aも類に漏れず良い製品で、価格も税込み9万円程度と同等スペックでは安価なので、迷ったらとりあえずこれを選べばOKだと思います。
「ASUS TUF Gaming VG28UQL1A」をレビュー
ASUS TUF Gaming VG28UQL1A

ベンチ機のシステムストレージには「Samsung SSD 990 PRO 1TB」を使用しています。
Samsung SSD 990 PROは、PCIE4.0対応SSDで最速クラスの性能を発揮し、なおかつ電力効率は前モデル980 PRO比で最大50%も向上しており、7GB/s超の高速アクセスでも低発熱なところも魅力な高性能SSDです。 これからPCIE4.0対応プラットフォームの自作PCを組むなら、システム/データ用ストレージとして非常にオススメな製品です。
「Samsung SSD 990 PRO 1TB」をレビュー。性能も電力効率もトップクラス!
Samsung SSD 990 PRO 1TB



AVerMedia Live Streamer Ultra HDの補足情報

「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」のドライバ、FWアップデート、USB接続といった補足情報について最初に説明しておきます。

AVerMedia Live Streamer Ultra HDのドライバ

「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」はUSB規格”USB Video Class”に対応しているので、別途キャプチャソフトは必要ですが、Windows10/11 PCであればドライバ不要なプラグアンドプレイで使用できます

プレイ動画の録画・配信用ソフトウェアとしては定番のOBS StudioはソフトウェアがインストールされたPCに「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」を搭載するだけで問題なく動作しました。
AVerMedia Live Streamer Ultra HD_OBS

「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」の発売時点、RECentral 4のバージョン 4.7.77.1以降で対応しています。
AVerMedia Live Streamer Ultra HD_RECentral4 (1)
AVerMedia Live Streamer Ultra HD_RECentral4 (2)


AVerMedia Live Streamer Ultra HDのFWアップデート

今回管理人が入手した「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」(国内レビュアー向けサンプル)は、アウトボックス時点でのファームウェアバージョンが”1.1.4.1”でした。

「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」のファームウェアは公式ページで配布されているFWアップデートツールを使用するか、AVerMedia Gaming Utilityからアップデートが可能です。(下のスクリーンショットはGC575の例)
FWアップデートツールを使用する場合は、下のようにWindows上でポチポチとクリックするだけで簡単にアップデートできます。
AVerMedia Live Gamer 4K 2.1_FW-Update (2)
AVerMedia Live Gamer 4K 2.1_FW-Update (3)
AVerMedia Live Gamer 4K 2.1_FW-Update (4)


AVerMedia Live Streamer Ultra HDの接続帯域について

「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」はPCIE拡張カード型のビデオキャプチャですが、専用ドライバを必要とした同社の安価モデル Live Gamer HD 2(C988)とは異なり、UVCに対応したビデオキャプチャをUSB-PCIE変換チップ ASMedia ASM3042で接続するような内部設計です。

HDMI2.0接続で4K/60FPSのパススルー、4K/30FPSの録画解像度に対応するUSB接続ビデオキャプチャと同様に、「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」はPCIEカード上でUSB3.2 Gen1(USB3.0相当の5Gbps)でビデオキャプチャ機能とUSBコントローラーが接続されています。
AVerMedia Live Streamer Ultra HD_whatis


「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」のPCIE端子の物理的なサイズはx1サイズですが、上述の通りUSB-PCIE変換チップ ASMedia ASM3042で中継する設計なので、マザーボード側の内部帯域についてはPCIE3.0x1が要求されています。
ここ数年に発売されたBTO PCやマザーボードなら問題ないと思いますが、5年くらい遡るとx1サイズPCIEスロットの内部帯域がPCIE2.0x1帯域になっていることもあるので注意してください。

「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」(正確にはUSB-PCIE変換チップのASM3042)のPCIE接続帯域については、AVerMedia Gaming Utility(設定タブ - デバイス情報)、HWiNFOというサードパーティ製ソフトウェアで確認が可能です。
AVerMedia Gaming Utility (4)
AVerMedia Gaming Utility (5)
AVerMedia Live Streamer Ultra HD_PCIE-Link (1)
またWindows上からはUSB Device Tree Viewerというフリーソフトを使用すると、「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」のビデオキャプチャ機能本体がどのように接続されている確認できます。
「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」はLive Gamer Ultra(GC553)同様に、PCIE拡張ボード内部ではビデオキャプチャ機能とUSBコントローラーがUSB3.2 Gen1(USB3.0相当の5Gbps)で接続されています。
AVerMedia Live Gamer 4K 2.1_internal-USB-Link_internal-USB-Link



PS5のWQHD/120FPS VRR/HDRのゲーム映像を録画してみる

「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」を使用してPS5ゲーム映像の録画を試してみます。

最初に「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」の録画性能について簡単に補足しておきます。
まず一般的なSDR動画として録画する場合、NV12フォーマットにおいて4K/30FPSやWQHD/60FPSに対応し、フルHDの場合120FPSのハイフレームレートでも録画できます。フルHD/60FPSとWQHD/30FPSについてはフルRGB 8bitのXRGBフォーマットにも対応します。
AVerMedia Live Streamer Ultra HD_REC-SDR_Reso (1)
AVerMedia Live Streamer Ultra HD_REC-SDR_Reso (2)
AVerMedia Live Streamer Ultra HD_REC-SDR_Reso (3)
パススルーについてはHDMI2.0相当(VRRなどHDMI2.1の機能も一部サポート)なので、4K/60FPS/HDR YUV422やWQHD/120FPS VRR/HDR YUV422に対応しています。
AVerMedia Live Streamer Ultra HD_Path-Through (1)
AVerMedia Live Streamer Ultra HD_Path-Through (2)

一方でHDR映像として録画する場合、「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」はWQHD解像度において30FPS、フルHD解像度において60FPSがHDR映像として録画できる最大設定値です。
HDR映像を正しく録画するにはビデオキャプチャ機器自体の映像フォーマットをP010にする必要がありますが、各解像度において上記FPS以上のフレームレート(自動設定を含む)が設定されていると、映像フォーマットの設定としてP010が表示されません。
P010以外の映像フォーマットを指定している場合、オンボード機能によってSDRにトーンマップし直されたSDR映像データしかビデオキャプチャからは出力されないので注意してください。
AVerMedia Live Streamer Ultra HD_REC-HDR_Reso (1)
AVerMedia Live Streamer Ultra HD_REC-HDR_Reso (2)
HDR映像をHDR動画として正しく録画する方法については説明が長くなるのでこちらの記事を参照してください。



以上のように、「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」はHDMI2.0相当(VRRなどHDMI2.1の機能も一部サポート)のパススルー出力を搭載しており、4K/60Hz/HDRの映像ソースをパススルー表示しながら録画できます。
だだ実のところ、このスペックは同社のLive Gamer Ultra(GC553)などUSB3.0接続のビデオキャプチャでは割とありふれたものなので、今回はPlayStation 5でWQHD/120Hz VRR/HDRのゲームを表示して、最大解像度となるWQHD/60FPS/SDRやWQHD/30FPS/HDRで録画してみました。

「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」は4K/60Hz/HDRだけでなく、PS5から出力されるWQHD/120Hz VRR/HDRの映像ソースもパススルーしてディスプレイに表示しながらOBS等のキャプチャソフトで映像を取得できました。
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AVerMedia Live Streamer Ultra HD_REC


今回はOBS ver30.0.2とAVerMedia Live Streamer Ultra HDの組み合わせでHDR動画を録画しましたが、そのままYouTubeに投げてもHDR動画として認識されました。(YouTubeの仕様上、HDR再生に対応した環境でないとHDRの画質設定は表示されません)


AVerMedia Live Streamer Ultra HDはWQHD解像度の場合、P010フォーマットのHDR動画は30FPSまでとなりますが、一般的なNV12フォーマットのSDR動画としてであれば60FPSでも録画が可能です。
録画サンプルに使用しているラチェット&クランク パラレル・トラブルは画質モードがパフォーマンスRTならVRR使用時に70~80FPSくらいで表示できるので、WQHD/30FPSで録画した上のHDR動画よりもWQHD/60FPSで録画したSDR動画の方が滑らかなのは一目瞭然だと思います。
またPS5の映像出力自体はHDRで、パススルー出力もHDRですが、オンボード機能によって違和感なくSDRトーンマップしてくれています。



間口の広いPlayStation 5でやはり顕著ですが使う側にも誤解があったり、HDRやVRRには色々と注意事項もあるので、これらの記事も参照してみてください。





HDR映像ソースの取り扱いについて

ElgatoのFAQページで解説されていますが、HDR映像ソースに対応したビデオキャプチャ機器には、HDR映像ソースの入力があった時に『1.HDR映像としてそのまま出力する』ものと、『2.HDR出力を指定された時以外はオンボード機能によってSDRトーンマップして出力する』ものの2種類が存在します。

一例としてElgato 4K60 S+はHDR映像ソースに対してビデオキャプチャのオンボード機能によるSDRトーンマップに対応していないので、ソフトウェア側でもSDRトーンマップに非対応な場合、SDRとして取り込まれたHDR映像ソースは灰色がかり、彩度の大きく潰れた映像として録画されてしまいます。



OBSの最新バージョンにはHDR映像ソースが入力されるとソフトウェア側でSDR映像へトーンマップする機能があるのであまり関係ありませんが、SDRトーンマップに対応していないソフトウェアとの互換性を確認する意味で、古いバージョンのOBS(ver 25.0.8)を使用して、「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」のHDR映像ソースの取り扱いを確認してみました。

「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」にHDR映像ソースを入力すると、パススルー端子からは当然そのままの映像が出力されますが、プレビュー表示・録画への出力についてはソフトウェアからHDR出力の指定がない場合、自動的にSDR映像へトーンマップし直されました。
若干暗い感じですが、OBSの色補正フィルタ等を使用すれば十分に見られる映像になるレベルです。
AVerMedia Live Streamer Ultra HD_HDRtoSDR (2)
AVerMedia Live Streamer Ultra HD_HDRtoSDR (3)

SDRトーンマップの影響で『黒潰れ・白飛びが多少発生する』、『グラデーションに縞模様ができる』といった現象はあるものの(HDRをSDRに落とし込むので仕方ない)、HDR映像ソースをSDR環境で表示した時によくあるグレーがかり、彩度が大きく潰れた画面表示になることはありません。
HDR映像ソースのSDRトーンマップに非対応なソフトウェアと組み合わせても、多少の違和感は覚えてもちゃんと見られる映像になります。


VRR映像ソースをハイフレームレートで録画する時の注意

たぶんドマイナーなOBSの音声遅延バグですが下記のような現象を確認しています。
VRR対応ビデオキャプチャが少ない上にハイフレームレートで録画(ビデオキャプチャから出力)しないと発生しないので、見落とされたままのバグのようです。



AVerMedia Live Streamer Ultra HDのレビューまとめ

最後に「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。

良いところ
  • HDMI2.0対応(VRRなど一部HDMI2.1機能も)のビデオ入力とパススルー出力を搭載
  • PS5やXbox SXの4K/60FPS/HDRやWQHD/120FPS VRRのゲーム映像を録画可能
  • ゲーミングPCのフルHD/240FPSやWQHD/144FPSのハイフレームレートにも対応
  • HDR映像ソースをHDR動画として録画できる(P010はWQHD/30FPS、フルHD60FPSまで)
  • オンボード機能でHDR映像ソースをSDRトーンマップ可能
  • OBS StudioやXSplitのサードパーティ製ソフトウェアに対応
  • 高性能ながらファンレス冷却構造
  • GC553相当の録画・パススルー性能で税込み-円と安価
悪いところor注意点
  • PCIE接続帯域はPCIE3.0x1。古いPCはPCIE2.0x1の場合があるので注意
  • PCIEロープロファイル用のブラケットがなく、ロープロでは使用できない

「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」は、HDMI2.0ビデオ入出力を搭載し、4K/60FPS/HDRやWQHD/120FPSの高解像度やハイフレームレートに加えて、VRRこと可変リフレッシュレート同期の映像もパススルー表示しながら、4K/30FPSやWQHD/60FPSで録画が可能なビデオキャプチャです。
同社のUSB接続型ビデオキャプチャでいうとLive Gamer Ultra(GC553)と同等、近年のUSB3.1 Gen1(USB3.0)接続のビデオキャプチャとして定番のスペックです。
PCとの接続はPCIE3.0x1帯域のx1サイズPCIEスロットなので、複数台設置できるマザーボードを探すのが簡単なところも魅力です。

AVerMedia Live Streamer Ultra HDはUSB Video Class(UVC)対応なので、OBS StudioやXSplit Broadcasterといったメジャーなサードパーティ製ビデオキャプチャソフトにももちろん対応しています。
HDR映像ソースについては対応ソフトウェアからP010映像フォーマットを指定することでHDR映像そのものとして取り出すことも可能ですが、そうでなければビデオキャプチャ側のオンボード機能でSDRトーンマップもしてくれるのでマイナーなソフトウェアを使用しているユーザーにも安心です。


以上、「AVerMedia Live Streamer Ultra HD」のレビューでした。
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