JSAUX RGB Docking Station HB1201


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4K/120FPSに対応するHDMI2.1とDisplayPort1.4のビデオ出力を搭載するハンドヘルドゲーミングPC用の12-in-1多機能ドッキングステーション「JSAUX RGB Docking Station HB1201」をレビューします。


製品公式ページ:https://jsaux.com/products/rgb-docking-station-for-steam-deck
JSAUX RGB Docking Station HB1201_kv




JSAUX HB1201の開封・外観

まずは「JSAUX RGB Docking Station HB1201」を開封していきます。
シンプルな白色の紙箱で梱包されていました。蓋を開くとドッキングステーション本体が現れ、その下には各種付属品が収納されています。
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「JSAUX RGB Docking Station HB1201」の付属品は、USB Type-Cケーブル、天面ロゴシール、クイックガイド冊子とシンプルです。
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続いて「JSAUX RGB Docking Station HB1201」のドッキングステーション本体をチェックしていきます。
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「JSAUX RGB Docking Station HB1201」の外装はプラスチック製、いかにもゲーミング製品という感じの角張った、メカニカルなデザインになっており、高級感やスマートさはありません。
ちなみに筆者が今回購入したのは黒色ですが、ROG Allyのように白色筐体のハンドヘルドゲーミングPCにもマッチする白色もラインナップされています。
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JSAUX RGB Docking Station HB1201_color

「JSAUX RGB Docking Station HB1201」のフットプリントは横幅150mm×奥行き92mmです。横幅はそれほどでもありませんが、市販のハンドヘルドゲーミングPC用USB Type-Cドックの中では奥行きが少し大きめです。
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「JSAUX RGB Docking Station HB1201」の底面はラバー素材となっており、四隅に突起があって中央部の大半は少し浮いた状態で設置する感じになります。
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底面の外周部にはARGB LEDイルミネーションの光を拡散する白色半透明な白色ディフューザーがあります。
LEDイルミネーションは標準では七色に発光カラーが変化しますが、天面のタッチ式スイッチを長押し(3秒ほど指を乗せる)すると消灯できます。
USB PDポートからACアダプタを抜き差しするとLEDイルミネーションは再び点灯しますが、PC接続の挿抜やPCのシャットダウン等で再点灯することはありません。
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「JSAUX RGB Docking Station HB1201」は正面を押し込むとバネ仕掛けで上向きコの字型のスタンドがフレームが現れます。アウトボックス時点では”PUSH”と書かれたシールも貼ってあるので一目で分かると思います。
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「JSAUX RGB Docking Station HB1201」は特定のハンドヘルドゲーミングPCに最適化されているわけでもなく、厚み30mm弱の隙間に収まるのであれば汎用的に使用できます。
スタンドフレームの底面側には滑り止めのラバーパッドが貼ってあります。ハンドヘルドゲーミングPCと接する部分は全てプラスチック製なので、擦れてもPCの方に傷が付くことはないと思います。
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JSAUX RGB Docking Station HB1201_cp

「JSAUX RGB Docking Station HB1201」はハンドヘルドゲーミングPCを支えるスタンド部分が宙に浮いています。
ドックの本体重量が300g程度に対して、ハンドヘルドゲーミングPCは通常600~800g程度の重さがあるので、不安定という程ではないものの、PCを上から押すとやはりグラつきます。
ドック自体も持ち運ぶならスタンド部の開閉機能は使うと思いますが、据え置きにするならスタンド下に隙間を埋めるようにゴム足を貼るなどして安定性を上げたほうが使い易いと思います。
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JSAUX HB1201-min



JSAUX HB1201のIOポート

「JSAUX RGB Docking Station HB1201」は1台のドッキングステーションで12種類という豊富な機能があるので、IOポートは本体外周各部に分散して設置されています。
JSAUX RGB Docking Station HB1201_spec

メインとなるIOポートは一般的なドック同様に背面に実装されており、左から順番に、PC接続用USB Type-Cポート、USB3.2 Gen2対応Type-Cポート、HDMI2.1ビデオ出力、DisplayPort1.4ビデオ出力、USB3.2 Gen2対応Type-Aポート×2、ACアダプタ接続用Type-Cポート(USB PD 100W対応)です。
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右側面にはUSB2.0 Type-Aポートとヘッドホン&マイク用4極3.5mmジャックがあります。
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左側面には1Gb有線LANポートがあります。
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天面には通常サイズのSDXCカードリーダーとMicro SDXCカードリーダーが1基ずつ実装されています。いずれもUSH-II対応です。
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ハンドヘルドゲーミングPCで使用できる拡張ドックは色々と販売されていますが、「JSAUX RGB Docking Station HB1201」の最大の特長はHDMI2.1とDisplayPort1.4という4K/144Hz/HDR(10bit RGB)に対応したビデオ出力を搭載しているところです。
Steam DeckやASUS ROG AllyのようにUSB Type-Cで接続したドック経由でHDMI2.1やDisplayPort1.4のビデオ出力に対応していれば、2台の4K/144Hzモニタを接続できます。
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JSAUX RGB Docking Station HB1201_video-out



JSAUX HB1201のビデオ出力と充電

ASUS ROG Allyが「JSAUX RGB Docking Station HB1201」を介してDisplayPort1.4やHDMI2.1で4K/120FPSのディスプレイ表示が可能なのか試してみました。
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まずASUS ROG AllyのUSB Type-Cビデオ出力の性能そのものについて確認しておくと、SONY INZONE M9のようにDisplayPort1.4 Alternate Modeによるビデオ入力に対応したUSB Type-Cポートを搭載した4K/144Hzモニタの場合、4K/144FPSで映像を表示でき、VRRにも対応していました。
(バッテリー駆動時はHDRを有効化できないので未確認ですが、おそらくHDRも可能だと思います)
ASUS ROG Ally_Direct_SONY INZOME M9

「JSAUX RGB Docking Station HB1201」で中継させてASUS ROG AllyとSONY INZONE M9を接続すると、DisplayPortでもHDMIでも4K/120FPS/HDR(10bit RGB)で表示ができたので、それぞれDisplayPort1.4とHDMI2.1のバージョンに対応したビデオ出力であることは間違いありません。

JSAUX公式のブログポストではVRR対応との表記がありますが、ASUS ROG Allyで「JSAUX RGB Docking Station HB1201」を中継するとVRRには非対応となりました。
SONY INZONE M9とASUS TUF Gaming VG28UQL1Aなど複数のVRR対応モニタでDisplayPortやHDMIを接続して試しましたが、ダメだったので「JSAUX HB1201」か、ドック接続時のASUS ROG Allyに問題があるようです。

ASUS ROG Ally_HB1201_SONY INZOME M9

【2024年2月25日追記】--------
2023年12月に新モデル HB1201SとHB0801Sが発売されました。
当初、外装がブラックスケルトンになったカラーバリエーションモデルかと思ったのですが、VRR対応等を含むアップグレードモデルでした。
HB1201SとHB0801Sについては公式ブログポストでVRRの実機動作についても紹介があります。残念ながら初期バージョンとなったHB1201とHB0801はVRR非対応で決定のようです。
HB1201S vs HB1201_s

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また「JSAUX RGB Docking Station HB1201」を介したビデオ出力、特にDisplayPort1.4については組み合わせるハンドヘルドゲーミングPCやモニタとの相性も大きいようです。
ASUS TUF Gaming VG28UQL1Aの場合、ASUS ROG AllyはDisplayPortで接続すると4K解像度で120FPSが表示されず、最大フレームレートは100FPSでした。
またAcer Predator X27のDisplayPortに接続すると単独ではモニタ自体が検出されず、HDMIも併用すると検出されるものの、DisplayPortでは4K解像度で30FPSが上限になりました。
ASUS ROG Ally_HB1201_DP_ASUS TUF Gaming VG28UQL1A

もう1つ補足すると、「JSAUX HB1201」に搭載された2つのビデオ出力でマルチモニタを構築した場合も挙動が変わります。
映像ソース機器に依るのかもしれませんが、ASUS ROG Allyは「JSAUX RGB Docking Station HB1201」を介してDisplayPort1.4とHDMI2.1の4K/144Hzモニタ 2台へ同時に接続すると、4K解像度においてHDMIビデオ出力は60FPSが最大フレームレートになりました。
DisplayPortは接続先モニタに登録されているリフレッシュレートに依るものの、HDMIビデオ出力も併用していると、120FPSは表示されなくなり、95~100FPS程度が上限になります。
ASUS ROG Ally_HB1201_Multi


ASUS ROG AllyはUSB PDの電力供給仕様次第で、30WのTurboモードが使用できないことがありますが、「JSAUX RGB Docking Station HB1201」は付属ACアダプタを直接繋いだ時と同様に30WのTurboモードが使用できました。
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充電時の供給電力についてもASUS ROG Allyと付属ACアダプタの組み合わせで、20V電圧で50W程度の電力供給が可能であることが確認できています。
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以上、「JSAUX RGB Docking Station HB1201」のレビューでした。
JSAUX RGB Docking Station HB1201


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「JSAUX RGB Docking Station HB1201」は国内未発売ですが、北米AmazonやJSAUX公式通販で個人輸入が可能です。





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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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