Nextorage NE1N 8TB


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ソニーを源流とするストレージメーカー Nextorageから発売された、PHISON PS5018-E18コントローラーとTLC型3D NANDを採用し、PCIE4.0x4接続で連続読み出し7300MB/sに達するゲーマー向けPCIE4.0対応NVMe M.2 SSD「Nextorage Gシリーズ NE1N 8TB(型番:NE1N8TB)」をレビューします。
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製品公式ページ:https://www.nextorage.net/ssds/g-ne1n/






Nextorage NE1N 8TB レビュー目次


1.Nextorage Gシリーズ NE1Nについて
2.Nextorage NE1N 8TBの外観
3.Nextorage NE1N 8TBの検証機材と基本仕様


4.Nextorage NE1N 8TBのベンチマーク比較
5.Nextorage NE1N 8TBの連続書き込みについて
6.Nextorage NE1N 8TBの消費電力


7.Nextorage NE1N 8TBの実用性能比較
8.Nextorage NE1N 8TBのデータコピー・ゲーム性能比較


9.Nextorage NE1N 8TBのレビューまとめ



【機材協力:Nextorage】



Nextorage Gシリーズ NE1Nについて

「Nextorage NE1N」は、メモリコントローラーにPCIE4.0対応のPHISON PS5018-E18、メモリチップにTLC型3D NANDが採用された、NVMe(PCIE4.0)接続でM.2 2280フォームファクタのM.2 SSDです。

「Nextorage NE1N」にはSSD容量として1TB(型番:NE1N1TB)、2TB(型番:NE1N2TB)、4TB(型番:NE1N4TB)の3モデルがラインナップされています。2TBモデルと4TBモデルは両面実装です。
2024年2月にはさらに大容量な8TB(型番:NE1N8TB)も追加されました。

「Nextorage NE1N」のアクセススピードは容量によって若干異なりますが、最大でシーケンシャル読出7300MB/s、シーケンシャル書込6900MB/s、ランダム読出1,000,000 IOPS、ランダム書込1,000,000 IOPSの超高速アクセスを実現しています。

「Nextorage NE1N」のMTBFは160万時間、書込耐性(保証TBW:Total Byte Written)は1TBが1200TB、2TBが2400TBW、4TBが5000TBW、8TBが10000TBWとなっており、メーカーによる製品保証期間は5年間です。

*2024年の8TBモデルが追加されたタイミングで保証条件となる書込耐性の数値が増えるなど一部スペックが改定されています。

Nextorage Gシリーズ NE1N スペック一覧 (2024年3月)
容量 1TB
型番:NE1N1TB
2TB
型番:NE1N2TB
4TB
型番:NE1N4TB
8TB
型番:NE1N8TB
インターフェース
NVMe(PCIE4.0x4)
メモリコントローラー PHISON PS5018-E18 (非公式、サンプル機より)
メモリー TLC型 3D NAND
キャッシュ 1GB DDR4
2GB DDR4
2GB DDR4
2GB DDR4
連続読出 7300MB/s
連続書込 6000MB/s 6900MB/s 6600MB/s
ランダム読出 7500,000 IOPS 1,000,000 IOPS 940,000 IOPS 900,000 IOPS
ランダム書込 1000,000 IOPS
消費電力(read/write) 9.5 W / 7.7 W
10.5 W / 10.0 W 11.3 W / 10.9 W 11.5 W / 11.0 W
動作温度範囲 0°C~70°C
MTBF 160万時間
書込耐性
(保証TBW:Total Byte Written)
1,200 TB 2,400 TB 5,000 TB 10,000 TB
保証期間 メーカー5年



Nextorage NE1N 8TBの外観

まず最初にNextorage NE1N 8TBの外観や付属品について簡単にチェックしておきます。
紙製のパッケージを開くとSSD本体は同じく紙製スペーサーに収められていました。
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「Nextorage NE1N 8TB」のSSD本体デザインについては普通にM.2 2280サイズ、M-Key型のM.2 SSDです。PCB基板は黒色になっています。
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Nextorage NE1N 8TBの表面には中央にメモリコントローラー、その左隣にDRAMキャッシュ、左右にある残り2/3のスペースには4枚のメモリチップが実装されています。
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「Nextorage NE1N 8TB」のメモリコントローラーは公表されていませんが、12nmプロセスで製造されるPHISON PS5018-E18です。ロットによってはNextorageのロゴが刻印されていることもありますが、今回入手した8TBモデルはそのままPHISON PS5018-E18の刻印でした。
データ保存領域となるNANDメモリについては公式情報ではTLC型3D NANDとだけ記載されていましたが、実機を確認するとBiCS5とも呼ばれるWD/KIOXIA製TLC型 112層3D NAND(TA8IG85AYV)が使用されていました。DDR4キャッシュメモリはSK Hynix製です。
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ちなみに先日レビューした容量1TBモデルではメモリチップにMicron製TLC型 176層3D NAND(IA7BG94AYA)が使用されていました。
海外レビューを見るとメモリコントローラーにPHISON PS5018-E18を採用する容量8TBのSSDは他社製品(CORSAIR、Team等)でもメモリチップにWD/KIOXIA製TLC型 112層3D NAND(TA8IG85AYV)が使用されています。
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なお「Nextorage NE1N 8TB」の中央に実装されているメモリコントローラー PHISON PS5018-E18とDRAMキャッシュは左右両端のメモリチップと比較して素子の高さがコンマ数mm程低いので、ヒートシンク(サーマルパッド)としっかり接しているかどうかには注意してください。
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Nextorage NE1Nシリーズのうち1TBモデルは表面のみの片面実装ですが、2TB/4TB/8TBの大容量モデルは背面にもDRAMキャッシュ1枚とNANDメモリチップ4枚などが実装されていて両面実装となります
市販のM.2 SSDヒートシンクを使用する場合は、両面実装のM.2 SSDに対応しているかどうか注意してください。
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Nextorageからは、NE1Nシリーズと共通のM.2 SSDを採用しつつ、PS5拡張スロットに互換サイズのオリジナルM.2 SSDヒートシンクを搭載したNEM-PAシリーズも発売されています。
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Nextorage NE1N 8TB_PS5_Volume_s





Nextorage NE1N 8TBの検証機材と基本仕様

「Nextorage NE1N 8TB」の各種検証を行う環境としては、PCIE4.0/5.0に対応するAMD Ryzen 9 7950X&GIGABYTE X670E AORUS MASTERなどで構成されているベンチ機を使用しました。構成の詳細は下記テーブルの通りです。
テストベンチ機の構成
CPU AMD Ryzen 9 7950X (レビュー
CPUクーラー Fractal Design Celsius S36 (レビュー
Noctua NF-A12x25 PWM (レビュー
メインメモリ G.Skill Trident Z5 Neo
F5-6000J3038F16GX2-TZ5N
DDR5 16GB×2=32GB (レビュー
マザーボード
GIGABYTE X670E AORUS MASTER
レビュー
ビデオカード PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8
Gaming VERTO EPIC-X RGB OC 3FAN
レビュー
システムストレージ
Samsung SSD 990 PRO 1TB (レビュー
OS Windows 11 Pro 64bit 22H2
電源ユニット Corsair HX1500i 2022 (レビュー
ベンチ板 STREACOM BC1 (レビュー

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システムメモリの検証機材には、Ryzen 7000用OCメモリのスイートスポットとアピールされているメモリ周波数6000MHz/CL30の低レイテンシなメモリOCに対応した「G.Skill Trident Z5 Neo(型番:F5-6000J3038F16GX2-TZ5N)」を使用しています。
G.Skill Trident Z5 NeoシリーズはAMD EXPOのOCプロファイルに対応した製品なので、AMD Ryzen 7000シリーズCPUで高性能なPCを構築するお供としてオススメのOCメモリです。ARGB LEDイルミネーションを搭載したバリエーションモデル G.Skill Trident Z5 Neo RGBもラインナップされています。
「G.Skill Trident Z5 Neo」をレビュー。EXPOで6000MHz/CL30のOCを試す!
G.Skill Trident Z5 Neo

2024年最新のSSDレビューでは高度に圧縮されたゲームデータをグラフィックボードのVRAMへ直接取り込んで、GPUによって高速に展開するDirectX 12のDirectStorageのようなAPIに対応したPCゲームも検証しています。
その時にSSDの理想的な性能を検証できるように、最新のウルトラハイエンドGPUを搭載したグラフィックボード「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8 Gaming VERTO EPIC-X RGB OC 3FAN」を使用しています。

PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8は、ベイパーチャンバー構造のベースコアや、厚みのあるファンブレードをバリヤーリングで結合した重厚な冷却ファンを採用する4スロット占有大型GPUクーラーにより、各社AIBモデルの中でもトップクラスの静音性を実現しています。
メーカーのPNYは2022年に株式会社アスクが販売代理店契約を結んだばかりの新参なので国内での知名度は高くありませんが、北米など海外市場では30年以上に渡りコンシューマーならびにビジネス向けで電子機器の製造・販売を行う大手メーカーです。
国内正規品なら代理店を介してPNY公式のグローバル保証と同じ3年間の長期保証が受けられるところも魅力です。
「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」をレビュー
PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8 Gaming VERTO EPIC-X RGB OC 3FAN


検証環境については上述の通り、AMD Ryzen 9 7950XやGIGABYTE X670E AORUS MASTERで構成されるテストベンチ機を使用していますが、検証するNVMe M.2 SSDはマザーボード上のCPUソケット直下に配置されている、CPU直結PCIE5.0x4レーン接続のM.2スロットに設置しています。
またサーマルスロットリングによる性能低下の可能性を排除するため、JIUSHARK M2-THREEという60mm角ファンでアクティブ冷却できるM.2 SSDヒートシンクを組み合わせた状態で設置しています。
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GIGABYTE X670E AORUS MASTERにM.2 SSDを設置する場合、M.2-PCIE変換ボードも使用するなら、計5つの候補があり、どこに接続するかでベンチマーク結果が大きく変わります。
Ryzen 7000シリーズCPU&X670Eマザーボードの環境においてCPU直結PCIEレーンは、主にグラフィックボードで使用するPCIE5.0x16レーンに加えて、NVMe M.2 SSD用のPCIE5.0x4レーンが2つがあり、実のところNVMe M.2 SSDを使用するなら、このNVMe M.2 SSD用のCPU直結PCIE5.0x4レーンが最速となります。
Storage Test System_202308
AMD X670E and X670_Diagram


「Nextorage NE1N 8TB」のボリュームをWindows 11上で作成したところ、空きスペースは7.27TBでした。
Nextorage NE1N 8TB_CDI



Nextorage NE1N 8TBのベンチマーク比較

「Nextorage NE1N 8TB」の性能を測るためストレージに関する基本的なベンチマークソフトを使用して測定を行います。

まずはCrystalDiskMark8.0.4 (1GiB, +Mix)について、「Nextorage NE1N 8TB」やその他の比較対象ストレージのベンチマーク結果は次のようになっています。
「Nextorage NE1N 8TB」のベンチマークススコアは連続読み出し7300~7400MB/s、連続書き込み5800~5900MB/sとなりました。製品スペックの通り、PCIE4.0x4接続のハイエンドNVMe M.2 SSDとしては理想的な性能です。
Nextorage NE1N 8TB_CDM8m_1GiB

一方で実用性能への影響の大きい4Kランダム読み出し(Q1T1)について、「Nextorage NE1N 8TB」は63MB/s程度と低めなスコアでした。
同じNextorage Gシリーズでも先日検証した容量1TBの「Nextorage NE1N 1TB」はランダム読み出しも84MB/sとハイエンドPCIE4.0対応SSD水準なスコアだったので、実装されているメモリチップの違い、もしくは8TBの容量に対して2GBと少ないDRAMキャッシュ容量が影響しているように思います。
ともあれ同じNextorage GシリーズでもPCIE4.0対応SSDとして標準的な1TB/2TB容量のモデルとは性能(ベンチマーク結果)の傾向が変わるようなので注意してください。
Nextorage NE1N 1TB_CDM8m_1GiB




もう1点、「Nextorage NE1N 8TB」は後述のSLCキャッシュ検証等で累計書き込み量が20TB程度の状態になると連続書き込み性能が5800MB/s程度まで下がりました。実用的にはそれほど影響のない変化ではあるものの。
累計書き込み量が増える毎にSSDの書き込み性能が下がること自体はSSD製品としては一般的ですが、8TBのSSDが累計20TB程度で連続書き込み速度が下がる、というのは少々早いという印象です。
メモリチップの劣化というよりも、容量に対するDRAMキャッシュの少なさや、SLCキャッシュの挙動が影響しているのかもしれませんが、ともあれ時間経過やフォーマットでは上記のような6.6GB/s程度のスコアに戻ることはありませんでした。
Nextorage NE1N 8TB_CDM_aTBW20TB


以下、各種比較対象SSDのCrystalDiskMark8 ベンチマークスコアになっています。

AS SSD Benchmark v2.0.6821.41776 (1GB)について、「Nextorage NE1N 8TB」やその他の比較対象ストレージのベンチマーク結果は次のようになっています。
Nextorage NE1N 8TB_AS_1GB

以下、各種比較対象SSDのAS SSD Benchmark ベンチマークスコアになっています。


Anvil’s Storage Utilities v1.1.0 (1GB)について、「Nextorage NE1N 8TB」やその他の比較対象ストレージのベンチマーク結果は次のようになっています。
Nextorage NE1N 8TB_Anvil
Nextorage NE1N 8TB_Anvil_4K-IOPS

以下、各種比較対象SSDのAnvil’s Storage Utilities ベンチマークスコアになっています。


ATTO Disk Benchmark 4.00.0f2 (512B-64MB, 1GB, QD1/QD4)について、「Nextorage NE1N 8TB」やその他の比較対象ストレージのベンチマーク結果は次のようになっています。
ATTO Disk Benchmarkはブロックサイズ別の性能を主にチェックするベンチマークなので4KB~1MBを抜粋してリード/ライト性能をグラフにして比較しました。
Nextorage NE1N 8TB_ATTO_QD1_read
Nextorage NE1N 8TB_ATTO_QD1_write
Nextorage NE1N 8TB_ATTO_QD4_read
Nextorage NE1N 8TB_ATTO_QD4_write
Nextorage NE1N 8TB_ATTO



Nextorage NE1N 8TBの連続書き込みについて

「Nextorage NE1N 8TB」に連続書き込みを行った場合の動作についてチェックします。

TLC型やQLC型と呼ばれる3bit以上のマルチレベルセルで動作するNANDが採用されているSSDでは、マルチレベルセル化によって遅くなる書き込み速度の底上げのため、NANDメモリの一部を高速キャッシュ領域とする機能が実装されています。
2022年現在、TLCやQLCの記憶領域を動的にSLC化する製品が多いので、この高速キャッシュ領域のことをSLCキャッシュと呼ぶことにします。(可能性としてTLC型SSDやQLC型SSDがMLCで高速キャッシュを構築することもありうる)

このようなSLCキャッシュを有するSSDにおいては、連続した大容量の書き込みによって書き込み総量がSLCキャッシュを超過した場合、書き込み速度がステップ状にガクッと下がります。
例えば600MB/sが理論的な上限速度となるSATA SSDの場合は、動画ファイルなど数十GB以上の単一ファイルの連続書き込みが発生すると、SLCキャッシュ超過後はCrystalDiskMarkなどベンチマークソフトで表示される500MB/s程度の連続書き込み速度を維持できず、100~200MB/sまで書き込み速度が低下する可能性があります。


最新のTLC型NANDをメモリチップに採用する「Nextorage NE1N 8TB」がどのような挙動を見せるのか確認してみました。
「Nextorage NE1N 8TB」は空き容量が500GB以上あり、SLCキャッシュが十分に開放された状態であれば、100GBの書き込みを行っても、製品仕様でも紹介されているように書き込み開始から一貫して5000MB/sを超える書き込みスピードを発揮できました。
Nextorage NE1N 8TB_SLC-Cache_500GB-Free
フォーマット直後の状態からボリューム全域に書き込みを行った時の書き込み速度の推移が下のようになっています。実用的にはあまり意味のない評価方法ですが、SLCキャッシュの挙動を把握する上では役立つこともあるので。
5GB/s超の書き込み速度を発揮する高速なSLCキャッシュは空き容量が100%の状態なら最大で850GB程度となっており、超過後は書き込み速度が1000MB/s程度に低下しています。さらに書き込みを進めていくと、空き容量が1000GBを下回った辺りで書き込み速度がさらに下がって650MB/s程度になります。
Nextorage NE1N 8TB_SLC Cache_writing-all

また空き容量を調整して100GBの書き込みテストを行ったところ、SLCキャッシュ容量は空き容量が500GBまでは100GB、空き容量が450GBでも90GB以上でした。(SLCキャッシュの開放状態で使用可能な容量は前後する可能性があります)
「Nextorage NE1N 8TB」のSLCキャッシュは空き容量に比例した可変容量で20%程度(ただし最大で850GBまで)になっているようです。
Nextorage NE1N 8TB_SLC Cache_GB-Free

一方、「Nextorage NE1N 8TB」は空き容量が350GB~400GBを下回るとSLCキャッシュを全く確保しなくなり、TLC領域への直接書き込みで、書き込み速度は終始1000MB/sとなります。
一般的には固定容量のSLCキャッシュが10~30GB程度使用できるSSD製品が多いので変わり種な挙動ではあるものの、とはいえ元が総容量8TBのSSDなので空き容量が500GBを下回って運用することはなく、問題にはならないと思います。

「Nextorage NE1N」は基本的に100GBのSLCキャッシュを使用でき、なおかつSLCキャッシュ超過後でも書き込み速度が1000MB/s程度と高速なので、実用的にSLCキャッシュ超過による性能低下で不便を感じることはないはずです。



Nextorage NE1N 8TBの消費電力と温度

「Nextorage NE1N 8TB」の消費電力についてチェックしていきます。
NVMe M.2 SSDの消費電力測定には、当サイトの検証に使用するためワンオフで特注した測定ツール「GPU Power Tester」を使用しています。
GPU Power Tester_SSD_1



GPU Power Testerはその名の通り、PCIEスロット経由とPCIE補助電源の消費電力を直接に測定しグラフィックボードの消費電力を検証する機器ですが、M.2延長カードを改造した増設ユニットを使用することでNVMe M.2 SSDの消費電力を測定できます。
グラフィックボードの消費電力測定に使用するようなライザーケーブル/ライザーカードから、さらにM.2-PCIE変換ボードを中継すると、機器の組み合わせやPCIE5.0等の高速接続規格によってはSSDの動作が不安定になることがありますが、この方法ならマザーボードのM.2スロットにM.2 SSDを直結した時と同等の性能で安定して消費電力を測定できます。
GPU Power Tester_SSD_2

まずはSSDの消費電力の傾向を把握するため、CrystalDiskMark8.0.4 (1GiB, +Mix)を測定負荷としてアクセスタイプ別に消費電力がどうなるのかチェックしていきます。
CrystalDiskMarkの設定は各アクセスタイプで測定時間20秒/測定回数1回、測定インターバル10秒に変更しています。12種類のアクセスタイプの負荷に加えて、テスト終了後のアイドル状態の消費電力も測定しています。
CrystalDiskMarkを測定負荷とした時に連続読み出し/連続書き込みのアクセスタイプは、消費電力が最も大きくなる、ワーストケースに近い負荷となります。
GPU-Power-Test_app_1


CrystalDiskMarkで負荷をかけた時の「Nextorage NE1N 8TB」の消費電力の推移は次のようになっています。
「Nextorage NE1N 8TB」の消費電力は、連続アクセスの最大値で平均9.3W程度です。6~7GB/sの高速アクセスが発生した時の消費電力は8~9Wとなっており、PCIE4.0対応SSDの中でもトップクラスに大きい数字です。やはり8TBの超大容量なメモリチップが影響しているように思います。
また4Kランダム(Q1T1)の読み書きにおける消費電力も2.5Wを超えていて高い数字ですが、こちらはNextorage NE1Nの1TBモデルなどPHISON PS5018-E18コントローラー搭載SSDと大差ありません。
Nextorage NE1N 8TB_Power

なお、CrystalDiskMarkのベンチマーク結果のところで解説した通り、「Nextorage NE1N 8TB」は累計書き込み量が20TBを超えていると連続書き込み速度が初期状態の6.6GB/s程度から5.8GB/s程度に下がります。上記の消費電力はその状態で測定しているので、初期状態だと4Kランダム(Q1T1)以外の書き込みと読み書きMixの消費電力はもう少し高いかもしれません。


消費電力が特に大きくなりやすい連続読み出し/連続書き込み(SEQ 1M Q8T1)について、「Nextorage NE1N 8TB」と各種ストレージを比較すると次のようになります。
Nextorage NE1N 8TB_Power_1_Read_1
Nextorage NE1N 8TB_Power_13_Idle

実用性能に影響の大きいランダム読み出し/ランダム書き込み(RND 4K Q1T1)について、「Nextorage NE1N 8TB」と各種ストレージを比較すると次のようになります。
Nextorage NE1N 8TB_Power_14_Idle-aspm
Nextorage NE1N 8TB_Power_4_Read_4

PC電源ONでSSDに対して読み書きアクセスがないアイドル状態の消費電力について、「Nextorage NE1N 8TB」と各種ストレージを比較すると次のようになります。
Nextorage NE1N 8TB_Power_14_Idle
Nextorage NE1N 8TB_Power_14_Idle-aspm


続いて、実用シーンのSSD消費電力として当サイト的に重要なPCゲームのプレイシーンをチェックしていきます。
使用しているタイトルは、DirectStorageに対応するPCゲームとしてラチェット&クランク パラレル・トラブル(Ratchet & Clank: Rift Apart)とFORSPOKEN、ストレージへのAPIが従来式の高画質PCゲームとしてMarvel’s Spider-Man RemasteredとForza Horizon 5となっており、いずれも4K解像度でグラフィック設定は基本的に各設定項目が最高設定です。以上4種類のゲームを使用して120秒間の5つのシーンについてSSDの消費電力を測定しており、具体的には次の動画の通りです。


「Nextorage NE1N 8TB」のDirectStorage対応を含む4種類のPCゲーム、5つのシーンにおけるSSD消費電力の推移は次のようになっています。
グラフ中には上で行ったCrystalDiskMarkによる消費電力測定の結果のうち、連続読み出し(SEQ 1M Q8T1)、ランダム読み出し(RND 4K Q1T1)、アイドルの3種類の消費電力も横線で併記しています。
2024年最新水準の高画質タイトルを使用して検証していますが、PCゲームシーンだとDirectStorage対応と従来式のどちらであっても、SSD消費電力の平均値は、CDMのランダム読み出しとアイドルの消費電力の中間に収まります。
DirectStorage対応PCゲーム、ラチェット&クランクのワープやFORSPOKENのロード・ファストトラベルでは連続アクセス的な大きい消費電力も発生しますが、いずれも1~2秒あるかどうかという瞬間的なものです。
Nextorage NE1N 8TB_Power_game

「Nextorage NE1N 8TB」を含めた各種ストレージについてゲームシーンの平均消費電力を比較すると次のようになっています。(最大値も併記していますが、上の推移グラフを見ての通り瞬間的なピーク値となっており測定毎に振れ幅があるので参考程度に考えてください。)
現状ではPCゲームプレイ中のSSD消費電力は、データの読み出しが多いタイトルでもCDMの4Kランダム読み出しと同程度、そうでなければアイドル状態をベースにして4Kランダム読み出し的な消費電力のアクセスがぽつぽつと発生する感じなので、製品別に見てもSSD消費電力の傾向はCDMの4Kランダム読み出しかアイドルに一致します。
Nextorage NE1N 8TB_Power_Game_1_RaC_1
Nextorage NE1N 8TB_Power_Game_2_RaC_2
Nextorage NE1N 8TB_Power_Game_3_Forspoken
Nextorage NE1N 8TB_Power_Game_4_Spider
Nextorage NE1N 8TB_Power_Game_5_FH5


「Nextorage NE1N 8TB」の温度についての検証は省略します。
近年ではマザーボードM.2スロットに十分な性能のM.2 SSDヒートシンク搭載が標準化しており、市販M.2 SSDヒートシンクも安価で高性能なものが簡単に見つかるようになっています。
PCIE4.0/5.0対応でドンドン高速化していく中、NVMe M.2 SSDをヒートシンクなしで温度測定や耐久テストを行うのは時勢に合わない、上記の通りヒートシンクも多様化しているので一例を示してもあまり参考にならない、と思ったというのも1つ理由です。
どうしてもヒートシンクなし、もしくは冷却が限定される環境での運用を検討する必要があるのであれば、上記の消費電力測定で消費電力が小さいSSDを選ぶ、というのが正解ですし。

またゲームシーンの消費電力検証で見た通り、実用シーンでCrystalDiskMarkの連続アクセスのようなPCIE4.0なら7GB/s前後、PCIE5.0なら10GB/sを超える高速アクセスが長時間に渡って発生するのかは疑わしく、比較的に理想的な連続アクセスが生じる動画ファイルのコピーでも、100GBの読み書きは5GB/sなら20秒、長く見積もっても30秒前後で済むので、それ以上のストレステストに意味があるのか疑問です。
またCrystalDiskMark自体はストレージベンチとして非常に有用ですが、SSDの温度検証という観点でいうとテストの3/4で連続アクセス的な消費電力が発生するCrystalDiskMarkを測定負荷に採用するのはあまり意味がないと感じています。


延長カード型でPCIE5.0にも対応するM.2 SSD消費電力測定モジュールも無事に完成したので、PCゲーム以外の実用シーンについてもSSD消費電力を調査しつつ、SSD温度検証の在り方について調べるのが今後の課題だと思っていますが、今回は省略ということで。



マザーボード備え付けのM.2 SSDヒートシンクの冷却性能が不十分で市販製品を探しているということであれば、PlayStation5の増設スロットにも互換なコンパクトサイズながら高い冷却性能を発揮する「CFD HSN-TITAN」、シリコンバンド固定で着脱が簡単な「SilverStone TP02」などがオススメです。







Nextorage NE1N 8TBの実用性能比較

「Nextorage NE1N 8TB」の実用性能をPCMark10 Storage Benchmarkを使用してチェックしていきます。
PCMark10 Storage BenchmarkはWindows OSの起動速度、PhotoshopやPremiere ProといったAdobeアプリの起動速度、PCゲームの起動速度、AdobeアプリやMicrosoft Officeの素材領域としての読み出し・書き込み速度など、SSDの実用性能について測定できるベンチマークソフトです。
PCMark10-Storage-Benchmarks

PCMark10 Storage Benchmarkは、NVMe SSDなど最新の高速ストレージについて、Windows OSの起動、OfficeやAdobe系ソフトなどアプリケーションの起動、PCゲームの起動、OfficeやAdobe系ソフトで使用する素材データ領域としての読み出し・書き込み性能といった、実用的なストレージ性能を測定するベンチマークソフトとなっており、”Trace”と呼ばれる23種類のテストで構成されています。
当サイトでは同ベンチマークを使用した評価に当たって、ストレージの用途を、Windowsや各種アプリケーションをインストールする『システムストレージ』、PCゲームをインストールする『ゲームストレージ』、各種アプリケーションで使用する素材を保存しておく『データストレージ』の3種類に大別し、23種類のうち17種類のテストを下記のように振り分けました。
PCMark10 Storage Benchmark_trace

なおPCMark10 Storage Benchmarkでは一部製品において使用済み容量が大きくなるとフォーマット直後の0%使用時に比べて性能が低下することがあるので、空き容量が半分前後になるようにデータを書き込み、なおかつ使用済みSLCキャッシュが十分に開放された状態で測定を行っています。


ベンチマーク測定に使用するPCMark10 Storage Benchmarkには上の概要で紹介したように23種類のテストがあるので、その中からシステム/ゲーム/データの3種類に大別された17種類のテストの結果を抜粋し、各テストにおいてSamsung SSD 980 PRO 1TBを基準として性能比率を算出、それらの平均値を取り、「Nextorage NE1N 8TB」など各種SSDに関して総合的なSSD実用性能の比較グラフ(パフォーマンスサマリー)を作成しました。
Nextorage NE1N 8TB_PCM10_1_Summary

「Nextorage NE1N 8TB」は総容量8TBに対してDRAMキャッシュが2GBしかないせいか、CrystalDiskMarkのベンチマーク結果でも見たように4Kランダム読み出し(Q1T1)が64MB/s程度とやや遅く、PCMark10 Storage Benchmarkの比較結果もそれに準じたものになっています。
ただ、性能差が分かり難いSSDを差別化する、という意味合いが強く、多少スコアが低くても「Nextorage NE1N 8TB」のレベルなら実用的には全く問題ない、というのが本音だったりします。


システムストレージとしての性能に大別された7種類のテスト結果を使用して、各テストにおいてSamsung SSD 980 PRO 1TBを基準として性能比率を算出、それらの平均値を取り、「Nextorage NE1N 8TB」など各種SSDに関してシステムストレージとしてのSSD実用性能の比較グラフ(パフォーマンスサマリー)を作成しました。
Nextorage NE1N 8TB_PCM10_2_Summary_System

ゲームストレージとしての性能に大別された3種類のテスト結果を使用して、各テストにおいてSamsung SSD 980 PRO 1TBを基準として性能比率を算出、それらの平均値を取り、「Nextorage NE1N 8TB」など各種SSDに関してゲームストレージとしてのSSD実用性能の比較グラフ(パフォーマンスサマリー)を作成しました。
Nextorage NE1N 8TB_PCM10_3_Summary_Game

データストレージとしての性能に大別された7種類のテスト結果を使用して、各テストにおいてSamsung SSD 980 PRO 1TBを基準として性能比率を算出、それらの平均値を取り、「Nextorage NE1N 8TB」など各種SSDに関してデータストレージとしてのSSD実用性能の比較グラフ(パフォーマンスサマリー)を作成しました。
Nextorage NE1N 8TB_PCM10_4_Summary_Data



Nextorage NE1N 8TBのデータコピー・ゲームロード性能比較

続いて「Nextorage NE1N 8TB」で大容量・多数データのコピーやPCゲームのロード時間など実際の使用について性能比較をしてみました。

まずはデータコピーに関する実性能比較となります。

データのコピーにおいては当然ですが、元データのあるストレージの読み出し性能とコピー先の書き込み性能の両方が重要になります。
検証ストレージのコピー相手、書き込み先/読み出し元となるストレージが必要なので、コピー相手にはPCIE5.0x4接続に対応したCrucial T700 2TBを使用しています。
Ryzen 9 7950XとGIGABYTE X670E AORUS MASTERの検証環境で、レビューストレージはCPU直下のM.2スロットに、コピー相手のCrucial T700 2TBはPCIEスロットを挟んで1つ下のM.2スロットに設置しており、いずれも個別のCPU直結PCIE5.0x4レーンに接続されているので、接続帯域がコピー速度のボトルネックになることはありません。
DSC07784_DxO


「Nextorage NE1N 8TB」など各種検証ストレージとNextorage NE1N 8TBとの間で各種データをコピーした時間や転送速度の比較結果は次の通りです。

まずは50GBの動画フォルダのコピーについてですが、動画フォルダの中身は1つ10GBの大容量ファイルなので実際のコピーではベンチマークの連続読み出し・書き込み性能が重要になります。
Windows 11 21H2以前はエクスプローラーのファイルシステムがボトルネックになるためコピー速度は3GB/s程度で頭打ちでしたが、Windows 11 22H2とPCIE5.0に対応するRyzen 7000環境であれば実際のファイルコピーで最大6GB/sに迫る転送速度を発揮できます。
「Nextorage NE1N 8TB」は読み出し速度が4100MB/s程度、書き込み速度が4700MB/s程度でした。PCIE4.0 SSDの中では最速というわけではありませんが、中の上くらいの性能です。
Nextorage NE1N 8TB_copy_1_movie_read
Nextorage NE1N 8TB_copy_2_movie_write

次はゲームフォルダのコピーについてですが、近年のPCゲームでは各種ゲームデータが数百MB~数GBのファイルにパッケージ化されているので、動画ファイルのコピーと同様、比較的にストレージの連続読み出し・書き込み性能が重要になります。
ゲームデータが大きいファイルにパッケージ化されているゲームフォルダの場合、動画ファイルのコピーよりも転送速度は若干下がりますが、それでも「Nextorage NE1N 8TB」は読み出しで4000MB/s程度、書き込みで4600MGB/s程度という転送速度を発揮しています。
Nextorage NE1N 8TB_copy_3_game-seq_read
Nextorage NE1N 8TB_copy_4_game-seq_write

最後は先ほどと同じくゲームフォルダのコピーについてですが、こちらはゲームデータが大きいファイルにパッケージ化されておらず、15万を超えるファイル数があるので、ランダム性能が重要になっています。
ランダム性能が重要になる実際のファイルコピーでも、「Nextorage NE1N 8TB」はPCIEPCIE4.0x4接続のハイエンド製品として違和感のない性能を発揮しています。
ただしコピー元の読み出し速度がボトルネックになりやすく、コピー相手にはCrucial T700 2TBを使用しているので、書き込み性能はPCIE4.0x4接続の高性能SSDなら1300MB/s程度の速度で頭打ちになります。
Nextorage NE1N 8TB_copy_5_game-rnd_read
Nextorage NE1N 8TB_copy_6_game-rnd_write


続いて3DMark Storage Benchmarkを使用して、PCゲームのロード時間やプレイ動画の保存といったゲーミングシーンでの「Nextorage NE1N 8TB」のストレージ性能を比較します。
3DMark Storage Benchmarkは各検証ストレージについて3回ずつ実行しており、総合スコア、ゲームロード速度(Battlefield V、Call of Duty Black Ops 4、Overwatch)、プレイ動画の録画(Overwatchのゲームプレイ中のデータアクセスとOSBによるフルHD/60FPSの録画)について平均値を比較しています。
またPCMark10 Storage Benchmarkと同様に、各ストレージは空き容量が半分前後になるようにデータを書き込んだ状態で測定を行っています。
3DMark -Storage-Benchmarks

3DMark Storage Benchmarkのトータルスコアについて、「Nextorage NE1N 8TB」やその他ストレージの比較は次のようになっています。
Nextorage NE1N 8TB_3DM-SB_1

3DMark Storage Benchmarkの総合スコアには、プレイデータのセーブ、PCゲームのインストール/移動は実用面で優先度が低いテストの結果も含まれるので、ここからはPCゲーム用ストレージとして優先度の高い個別テストを抜粋して見ていきます。

3DMark Storage BenchmarkのBattlefield V ゲームロード速度について、「Nextorage NE1N 8TB」やその他ストレージの比較は次のようになっています。
Nextorage NE1N 8TB_3DM-SB_2

3DMark Storage BenchmarkのCall of Duty Black Ops 4 ゲームロード速度について、「Nextorage NE1N 8TB」やその他ストレージの比較は次のようになっています。
Nextorage NE1N 8TB_3DM-SB_3

3DMark Storage BenchmarkのOverwatch ゲームロード速度
について、「Nextorage NE1N 8TB」やその他ストレージの比較は次のようになっています。
Nextorage NE1N 8TB_3DM-SB_4

3DMark Storage Benchmarkのプレイ動画録画性能について、「Nextorage NE1N 8TB」やその他ストレージの比較は次のようになっています。
Nextorage NE1N 8TB_3DM-SB_5


DirectX 12のDirectStorageに代表されるPCゲーム向け高速ストレージアクセスAPIに対応したPCゲームにおけるロード性能については、実際の比較検証結果を元に解説しているので、こちらの記事を参照してください。
ゲーム向け高速ストレージAPIを使用しない従来式のゲームの傾向についても、2020年から2021年頃の検証ですが比較データを使って解説しています。


結論だけ言ってしまうと、DirectStorageのサポートの有無によってNVMe SSDとSATA SSDでは大幅な性能差がありますが、PCIE3.0~5.0の帯域、TLC NANDとQLC NAND、DRAMキャッシュの有無による差は確認できませんでした。
マイナーメーカーのそもそもSSD性能が怪しい製品とかになると保証もできませんが、Micron(Crucial)、Samsung、SK Hynix(Solidigm)、WD辺りの大手メーカー製品で、NVMe SSDであれば、DirectStorage対応ゲームのロード時間はほぼ同じになると思います。ブラインドで見分けられる差でないことは確かです。
DirectStorage対応タイトルはまだ少ないですが、これからゲーム用ストレージを購入するのであれば、PCIE4.0対応NVMe M.2 SSDが性能と容量単価のバランスも良く、ベストだと思います。


今回はPC環境における性能を検証しましたが、同じくNVMe M.2 SSDを使用するPlayStation 5の拡張スロットによるストレージ増設についてはこちらの記事で詳細を解説しています。気になる方は参照してみてください。




Nextorage NE1N 8TBのレビューまとめ

最後に「Nextorage NE1N 8TB」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。

良いところ
  • 最大性能で連続読み出し7.3GB/s、連続書き込み6.6GB/s (8TBモデル)
  • 2TB/4TBの大容量モデルでは連続書き込みも7.0GB/s
  • 市販のNVMe M.2 SSDでは最大容量の8TB (2024年3月現在)
  • PlayStation5の拡張スロットに使用可能なPCIE4.0対応NVMe M.2 SSD
  • SLCキャッシュは100GBを使用でき(空き容量が500GB以上)、使用後の開放も速い
  • メーカー正規保証期間が5年間、保証条件のTBWは10,000TB
悪いところor注意点
  • PCIE4.0対応SSDの中でも消費電力は高め
  • 1TB/2TBモデルと比べて、PCM10や3DMのベンチスコアが低い
  • TLC型なのでSLCキャッシュ超過後に速度低下が発生する
    キャッシュ容量は空き容量依存(詳細)で、超過後の書き込み速度は1000MB/s程度

「Nextorage NE1N 8TB」を検証してみたところ、CrystalDiskMarkなど基礎的な各種ベンチマークでは仕様値通り、連続読み出しが最大7GB/s前後というハイエンドPCIE4.0対応NVMe SSD的な性能です。
一方で実用性能系のベンチマークについて、ファイルコピーはPCIE4.0対応SSDらしい性能を発揮したものの、CDMの4Kランダムスコアが低いようにPCMark10や3DMarkのSSDベンチではあまり振るいませんでした。8TB容量を実現するためのメモリチップの違いや、容量に対して相対的に少ない2GBのDRAMキャッシュが影響しているように思います。

「Nextorage NE1N 8TB」は用途として最もニーズがあると思われるデータストレージとしての性能についてはPCMark10の個別Traceでそれなりに良いスコアを出しています。
システムストレージには個別に1~2TB程度のSSDを別に用意するというのが一般的な構成だと思うので、その用途の性能が多少低くともあまり問題にはならないのかなと。
ゲーム性能に関してもベンチマーク上は差がありますが、性能差が分かり難いSSDを差別化する、という意味合いが強く、多少スコアが低くても「Nextorage NE1N 8TB」のレベルなら実用的には全く問題ない、というのが本音だったりします。

「Nextorage NE1N 8TB」には1つのSSDで8TB容量という代え難い魅力があります。
動画編集等のクリエイティブタスク用PCのデータストレージとして、また最近ではNVMe M.2 SSDに対応したNASも増えてきているので、そういった用途で大容量なSSDを探している人にとっては優先順位は多少のベンチマークスコアよりもシンプルに総容量だと思います。

容量4TB以下と比較して容量単価も跳ね上がり高価ですが、MTBF 160万時間、保証期間 5年、さらに保証条件の1つである書き込み耐性(TBW)も10,000TBとスペック的に高耐久なSSDであり、Nextorageはソニーのストレージ部門を源流とするのでストレージメーカーとしての信頼性も高く、安心して長く使えます。


以上、「Nextorage NE1N 8TB」のレビューでした。
Nextorage NE1N 8TB



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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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