Samsung SSD 980 PRO ヒートシンク


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連続読み出し7000MB/sでSSD速度性能が高いPCIE4.0x4接続対応NVMe M.2 SSD「Samsung SSD 980 PRO」でPlayStation 5の拡張スロットで本体ストレージを増設し、PS5ネイティブ対応タイトルを使用してゲームロード時間を比較してみました。
Samsung SSD 980 PRO and ITG HS review_07523_DxO



目次


1.Samsung SSD 980 PROをPS5増設用M.2 SSD要件からチェック
2.Samsung SSD 980 PROにオススメのヒートシンク


3.Samsung SSD 980 PRO&ITG製ヒートシンクの冷え具合をチェック

4.PS5にSamsung SSD 980 PROを増設する手順

5.PS5に増設したSamsung SSD 980 PROのゲームロード時間を比較

6.レビューまとめ


今回はPS5の拡張スロット増設に関連した内容にフォーカスした記事ですが、PC上での性能を徹底検証したレビュー記事も公開中です。




【機材協力:ITGマーケティング】



Samsung SSD 980 PROをPS5増設用M.2 SSD要件からチェック

PlayStation公式から公表されているPS5増設用M.2 SSD要件と照らし合わせて、「Samsung SSD 980 PRO」の概要をチェックしてみます。

まず、PS5増設用M.2 SSD要件をおさらいしておきましょう。
PlayStation 5の拡張スロットで本体ストレージを増設するのに使用するM.2 SSDは、CSゲーマーには不慣れな自作PC向け部品のSSDを使用することになります。

PS5公式サポートページで公開されている『PlayStation 5にM.2 SSDを取り付ける方法』の要件を重要ポイントに絞ってまとめなおしました。
PS5-SSD-Expantion-Requirement
PS5公式サポートページを見ての通り、PS5のストレージ増設に使用するM.2 SSDには放熱ヒートシンクが必須となっています。
いくつか図解がありますが公式サポートページで掲載されている一番最後の両面ヒートシンク取り付け時の図が一番分かりやすいと思います。難しく考えず、単純に『M.2 SSD基板から上8.0mmまで』、『M.2 SSD基板から下2.45mmまで』の2つの要件を抑えておけばOKです。
ps5-ssd-dimension





「Samsung SSD 980 PRO」には250GB(型番:MZ-V8P250BW)、500GB(型番:MZ-V8P500BW)、1TB(型番:MZ-V8P1T0BW)の3モデルが初期ラインナップ、さらに最大容量2TB(型番:MZ-V8P2T0BW)の計4モデルがラインナップされています。
Samsung SSD 980 PRO 1TB review_04766_DxO
Samsung SSD 980 PROのSSD本体デザインについては普通にM.2 2280サイズ、M-Key型のM.2 SSDです。PCB基板は黒色になっています。
「Samsung SSD 980 PRO」にはM.2 SSDヒートシンクは標準では付属していないので、後ほど紹介するオススメのM.2 SSDヒートシンクなどを各自で購入して装着する必要があります。
Samsung SSD 980 PRO 1TB review_04770_DxO
Samsung SSD 980 PROの表面シールの下にはM.2端子の側から順にメモリコントローラー、その隣にDRAMキャッシュ、残り半分には2枚のメモリチップが実装されています。
Samsung SSD 980 PRO 1TB review_04770_DxOs
Samsung SSD 980 PROは250GBから2TBまで全容量を通して、メモリコントローラーやメモリチップが表面のみに実装される片面実装です
Samsung SSD 980 PRO 1TB review_04771_DxO
サーマルスロットリングの抑制に対しては、発熱と性能のバランスを調整する独自のアルゴリズム「Dynamic Thermal Guard」を採用するプロセッサレベルの対策だけでなく、基板背面に貼られた銅製シール「Copper Seal(銅箔層ヒートスプレディングラベル)」や、発熱の大きいメモリコントローラーのチップ表面にもニッケルメッキの金属プレートを施すといった物理的アプローチで放熱を補助・促進しています。
Samsung SSD 980 PRO 1TB review_04773_DxO-horz

また連続読み出し5500MB/s以上という性能要件に関して、「Samsung SSD 980 PRO」は最小容量の250GBモデルでも連続読み出しの仕様値は6400MB/sをマークしています。
今回検証する
「Samsung SSD 980 PRO」の1TBモデルはPC上のCrystalDiskMark8による実測値で、連続読み出し速度7000MB/s超と公式の推奨性能を余裕で上回ります。
Samsung SSD 980 PRO_CDM8
ちなみに「Samsung SSD 980 PRO」の製品スペック一覧は次のようになっています。
Samsung SSD 980 PRO_spec



Samsung SSD 980 PROにオススメのヒートシンク

自作PC関連に不慣れな人には標準でヒートシンクを搭載したM.2 SSD製品がオススメです。ただし、今回レビューする「Samsung SSD 980 PRO」のように、自作PC向けパーツではヒートシンク非搭載が主流なので、ヒートシンク非搭載のM.2 SSDを使用する場合にオススメなヒートシンクやSSDについても紹介します。

PS5の増設用SSDに搭載可能なヒートシンクは『M.2 SSD基板から上8mmまで』、ただしメモリチップ&コントローラーやサーマルパッドの厚みもあるので、実際にはヒートシンク自体には厚み6mm程度しかスペースがなく、かなり薄型のヒートシンクを搭載することになります。
6mm厚しかスペースがないという数字を見ての通り、M.2 SSDヒートシンクそれ自体に冷却性能を向上させるための工夫を凝らすことは難しく、むしろ熱伝導性能が優れたサーマルパッドを使用するほうが重要になります。
ps5-ssd-dimension

Samsung SSD 980 PROについて国内では、Samsung製SSD製品の国内正規代理店ITGマーケティング社が、金を使った製造メーカーの長尾製作所とコラボして開発した互換ヒートシンク「セパレート型M.2 SSD用ヒートシンク SMOP-SHS」が発売されています。
Samsung SSD 980 PRO ヒートシンク
「セパレート型M.2 SSD用ヒートシンク SMOP-SHS」はヒートシンク単品でも販売されていますが、Amazonや国内のPCパーツショップでは、Samsung SSD 980 PROとのセットとしても販売されています。
Samsung SSD 980 PRO_hs-set

「セパレート型M.2 SSD用ヒートシンク SMOP-SHS」を装着したSamsung SSD 980 PROは、厚み9.7mm、幅23.5mmなので、サイズ面ではPS5の設置要件を問題なくクリアし、拡張スロットに綺麗に収まります。
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Samsung SSD 980 PRO and ITG HS review_07490_DxO-horz

「セパレート型M.2 SSD用ヒートシンク SMOP-SHS」の内容品はヒートシンク本体、カバープレート、耐熱絶縁テープ、カバープレート固定ネジ、取扱説明書です。
Samsung SSD 980 PRO and ITG HS review_07478_DxO
「セパレート型M.2 SSD用ヒートシンク SMOP-SHS」にはヒートシンク本体とカバープレートの2種類のアルミニウム製プレートが計4枚入っています。
厚みの大きいヒートシンク本体には信越化学工業製、熱伝導効率が5.2W/m・Kの高性能なサーマルパットが標準で貼り付けられています。
Samsung SSD 980 PRO and ITG HS review_07479_DxO
「セパレート型M.2 SSD用ヒートシンク SMOP-SHS」の組み立て手順を紹介すると、上記の通り4枚の金属プレートがあるので、サーマルパッドが貼り付けられた方のヒートシンク本体を、サーマルパッドから保護ビニールを剥がして、SSD表面に貼り付けます。Samsung SSD 980 PROの場合は型番等が書かれたシールの貼ってある方が表面です。
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「セパレート型M.2 SSD用ヒートシンク SMOP-SHS」のヒートシンク本体は付属の耐熱絶縁シールでSSDに固定します。
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耐熱絶縁シールの中央をヒートシンクの上から貼り付け、左右端をそれぞれSSD基板の背面に回して、締め付けるように貼って固定します。
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Samsung SSD 980 PROは最大容量の2TBモデルも含め全て片面実装ですが、耐熱絶縁テープの長さには余裕があるので、背面にメモリチップ等の実装がある両名実装のSSDでも「セパレート型M.2 SSD用ヒートシンク SMOP-SHS」は使用できます。
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このままでも使用できますが、表面に耐熱絶縁テープが見えたままだと見栄えが悪いので、ネジ止めでヒートシンクに固定できる、同じくアルミニウム製のカバープレートが付属しており、1番のプラスドライバー(PS5の拡張スロットに使うのと同じドライバ)を使ってこれを装着したら組み立て完了です。
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「セパレート型M.2 SSD用ヒートシンク SMOP-SHS」を装着したM.2 SSDは、厚み9.7mm、幅23.5mmなので、サイズ面ではPS5の設置要件を問題なくクリアし、拡張スロットに綺麗に収まります。
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Samsung SSD 980 PROの冷え具合をチェック

続いて、「Samsung SSD 980 PRO」の冷え具合、長期的に負荷がかかっても安定動作するのかをチェックしていきます。

「Samsung SSD 980 PRO」に市販ヒートシンクを装着した時の冷却性能が気になるところですが、PlayStation 5組み込み時について検証するのは少々難しいので、今回は自作PCのマザーボードに組み込み、SBファンで緩く風が当たっているというPS5搭載時に近い条件で連続して負荷をかけてもサーマルスロットリング(メモリコントローラーやメモリチップの高温による性能低下)は発生せず、安定した動作が可能かどうかをチェックします。
Samsung SSD 980 PRO and ITG HS review_07611_DxO
測定時の検証負荷としてはCrystalDiskMark8.0.4 (NVMe SSD, 8GiB)を使用し、間を置かず複数回ベンチマークをループさせ、その間のSSD温度や読み出し・書き込み速度のモニタリング値はHWiNFOを使用してログを取得します。5回ループさせるので負荷をかけ続ける時間は25分程度です。
PS5においては基本的にゲームロードによる読み出し負荷しか発生しないはずなので、このテスト方法で温度的、速度的に問題がなければ、PS5組み込み時も安定動作を期待できるはずです。
NVMe SSD_temp test


PS5の組み込み要件もそうですが、非常に高速な反面、発熱の大きいPCIE4.0対応NVMe M.2 SSDはヒートシンクを組み合わせて使用するのが推奨されます。ただ今回はヒートシンク使用時との比較のため、ヒートシンクを装着せず、M.2 SSDをむき出しのままで温度や速度を測定してみました。
Samsung SSD 980 PROシリーズでは2種類のSSD温度をモニタリングできますが、1つはメモリ付近、もう1つはネジ穴寄りのメモリチップ付近の温度のようです。
「Samsung SSD 980 PRO 1TB」をヒートシンクなし、CrystalDiskMarkで負荷をかけ続けたところ、目立った速度低下こそ発生しないものの、メモリコントローラーは100度前後、メモリチップも80度以上と非常に高温です。
ITG HS and Samsung 980 PRO_temp_no-HS
参考までに、負荷テスト終盤におけるサーモグラフィを見てみると、ヒートシンクなしではメモリチップ付近が90度以上、キャッシュメモリやメモリチップは80~90度となっています。
ITG HS and Samsung 980 PRO_FLIR_no-hs


続いてITGマーケティング&長尾製作所製ヒートシンクをSamsung SSD 980 PROに装着した場合をチェックしていきます。
今回用意したサードパーティ製ヒートシンクを使用すれば、メモリコントローラーやメモリチップの温度を10度程度も下げることが可能です。
ITG HS and Samsung 980 PRO_temp_TP-HS
サーモグラフィーも確認しておくと、メモリコントローラーのヒートシンクが70度以上に対して、メモリチップのヒートシンクは65度前後でした。
ITG HS and Samsung 980 PRO_FLIR_tp-hs
一般的な一枚板のヒートシンクと比較すると、ITGマーケティング&長尾製作所製ヒートシンクはメモリチップとメモリコントローラーのヒートシンクが分割されているので、記憶領域であるメモリチップ側のヒートシンク温度が低く、メモリチップに優しい構造であることが分かります。
Crucial P5 Plus SSD 1TB_FLIR_tp-hs

PS5組み込み時のSSD負荷についてはCrystalDiskMarkを周回させるよりも軽く、後述のゲームロード検証中にサーモグラフィで確認してみましたが、ヒートシンクの表面温度は、上記よりも10~20度くらい下がって50度前後でした。
PS5組み込みであれば、CrystalDiskMarkを周回させるよりも負荷は小さく、内部で適切なエアフローもあるはずなので、ITGマーケティング&長尾製作所製ヒートシンクを装着したSamsung SSD 980 PROで問題なく運用できると思います。
ITG HS and Samsung 980 PRO_FLIR_inPS5



PS5にSamsung SSD 980 PROを増設する手順

PlayStation 5の拡張スロットに市販のM.2 SSD、「Samsung SSD 980 PRO」を増設する手順について紹介します。
PS5でカバーが取り外し方向へスライドしないようにロックしているのは、縦置きした時に上側奥に当たる角にある2つの丸形の出っ張りだけなので、ここを外に引っ張って浮かせ、縦置き時の下方向へカバーを押すor引くと簡単に外れます。
Samsung SSD 980 PRO and ITG HS review_00868_DxO
Samsung SSD 980 PRO and ITG HS review_04391_DxO
M.2 SSD増設用の拡張スロットは正面から見て右側面の手前に配置されています。
Samsung SSD 980 PRO and ITG HS review_00869_DxO
拡張スロットにネジ止めされた金属製カバーを取り外すと、最大でM.2 22110サイズに対応したM.2スロットが現れます。なおPS5のSSD増設には0番のプラスドライバーが必要です。
Samsung SSD 980 PRO and ITG HS review_00870_DxO
M.2 SSD固定用ネジ&スペーサーが、標準ではM.2 22110サイズに合わせて装着されているので、まずはこれを取り外します。
Samsung SSD 980 PRO and ITG HS review_06069_DxO
80(M.2 2280)、110(M.2 22110)のようにサイズに合わせて基板上には数字が記載されています。Samsung SSD 980 PROはM.2 2280サイズなので、80の数字が書いてある穴にスペーサーを装着します。
Samsung SSD 980 PRO and ITG HS review_06070_DxO
スペーサーを装着したらM.2スロットにM.2 SSDを挿入します。M.2 SSDは水平から10度くらい、少しだけ斜めにしてゆっくりと挿入してください。小さく薄い基板なので、破損しないように注意を。M.2スロットに奥まで挿入出来たらネジを固定します。
Samsung SSD 980 PRO and ITG HS review_07523_DxO
あとは金属製カバーを装着しなおして、物理的な作業としての増設は完了です。
Samsung SSD 980 PRO and ITG HS review_06073_DxO

M.2 SSDを増設してからPS5の初回起動時、M.2 SSDがPS5用にフォーマットされていない場合、次のようなフォーマット画面が表示されます。
PlayStation5_M.2 SSD_Format (1)
フォーマットを選択すると増設したM.2 SSDのフォーマットが始まります。増設したSSDにデータを保存していた場合、フォーマットによって全て消えるので、大切なデータがある場合は事前にバックアップしておいてください。なお増設SSDのフォーマットは、PS5の内蔵SSDには何も影響しないので安心してください。
PlayStation5_M.2 SSD_Format (2)
PlayStation5_M.2 SSD_Format (3)
M.2 SSDのフォーマットが完了すると、PS5上でそのSSDを使用した時の連続読み出し速度が表示されます。OKを選択するとPS5が通常メニューで起動します。
PlayStation5_M.2 SSD_Format (4)
ちなみに増設したM.2 SSDの性能が低いと、”PS5のゲームプレイに支障が出る可能性がある”とアラートが表示されますが、PCIE3.0接続のSSDを増設した時と違って取り外すように指示されることはなく、そのままPS5を起動できます。
PlayStation5_M.2 SSD_Format (5)

増設したM.2 SSDの空き容量やインストール済みコンテンツは、「設定 - ストレージ」から確認できます。
PlayStation5_manage_M.2 SSD (1)
PlayStation5_manage_M.2 SSD (2)
PlayStation5_manage_M.2 SSD (3)
PlayStation5_manage_M.2 SSD (4)

M.2 SSDの増設直後はPS5ネイティブ対応タイトルのインストール先は標準で内蔵SSDになっているので、「インストール先」の項目からM.2 SSDストレージを選択します。
PlayStation5_game_install-to-m.2 SSD (1)

内蔵SSDにインストール済みのゲームについては、同じく「設定 - ストレージ - 本体ストレージ - ゲームとアプリ」の順番にアクセスし、各アプリを選択して表示される「移動する項目を選択」でM.2 SSDへ移動させることができます。
PlayStation5_game_move-to-m.2 SSD (1)
PlayStation5_game_move-to-m.2 SSD (2)
PlayStation5_game_move-to-m.2 SSD (3)



PS5に増設したSamsung SSD 980 PROのゲームロード時間を比較

さて、ここからは最も重要な項目、PlayStation 5に市販のM.2 SSD「Samsung SSD 980 PRO」を増設した時に、標準搭載SSDと同等、もしくはそれ以上に高速にPS5ネイティブ対応タイトルをプレイできるのか、ゲームロード時間を比較してみました。

「Samsung SSD 980 PRO 1TB」はPC上でアクセススピードを測定すると連続読み出し速度は7000MB/s程度を示します。PS5でフォーマットした際に表示される読み出し速度は6500MB/s程度で、PS5増設SSDの性能要件を問題なくクリアしています。(2021年12月の最新ファームウェアアップデート適用後)
Samsung SSD 980 PRO 1TB_Speed_inPS5_2


増設可能なストレージ容量について紹介しておくと、まず大前提としてPlayStation 5の標準内蔵SSDではシステム等で容量が使用されるので、ゲームなどのインストール先としてユーザーが自由に使用できるのは650GB程度です。
PlayStation 5 Internal SSD_Volume
「Samsung SSD 980 PRO」の1TB容量モデルをPS5の増設ストレージに使用すると1.00TBを新たにストレージとして使用できました。
Samsung SSD 980 PRO 1TB_Volume_inPS5


USB外付けストレージから、PS5ネイティブ対応タイトル「Marvel's Spider-Man Remastered」をコピーインストールするのにかかる時間を比較してみました。USB外付けストレージにはUSB3.2 Gen2(10Gbps)対応で連続読み出し速度1000MB/s超を発揮する「Crucial X8 Portable SSD 2TB」を使用しています。


PS5ネイティブ対応タイトル「ラチェット&クランク パラレル・トラブル」のコピーインストールにかかった時間について、「Samsung SSD 980 PRO 1TB」など各種SSDについて比較した結果が次のようになっています。
PS5-SSD-EX-Test_1_Copy-Install_Samsung SSD 980 PRO 1TB


続いてM.2 SSD増設でインストール先として指定して起動も可能になったPS5ネイティブ対応タイトルのゲームロード時間を比較します。
ゲームロード時間の比較には、PS5ネイティブ対応タイトルから、「Final Fantasy VII REMAKE INTERGRADE」、「Ghost of Tsushima Director's Cut」、「Marvel's Spider-Man Remastered」、「ラチェット&クランク パラレル・トラブル」、「Tales of ARISE」、以上の5タイトルを使用しています。
PlayStation5_M.2 SSD_Game-Load


Final Fantasy VII REMAKE INTERGRADEについて、『PS5のホーム画面から起動し、ニューゲームやコンティニューなどを選択するスタートメニューが表示されるまで』の時間を比較した結果が次のようになっています。
PS5-SSD-EX-Test_2_FF7R_1_Samsung SSD 980 PRO 1TB

Final Fantasy VII REMAKE INTERGRADEについて、『ロードから特定のセーブデータを選択し、プレイ可能になるまで』の時間を比較した結果が次のようになっています。
PS5-SSD-EX-Test_3_FF7R_2_Samsung SSD 980 PRO 1TB

Ghost of Tsushima Director's Cutについて、『PS5のホーム画面から起動し、最終セーブデータ(同一地点)を読み出してプレイ可能になるまで』の時間を比較した結果が次のようになっています。
PS5-SSD-EX-Test_4_GoT_1_Samsung SSD 980 PRO 1TB

Ghost of Tsushima Director's Cutについて、『マップのファストトラベルでプレイ可能になるまで』の時間を比較した結果が次のようになっています。
PS5-SSD-EX-Test_5_GoT_2_Samsung SSD 980 PRO 1TB

Marvel's Spider-Man Remasteredについて、『PS5のホーム画面から起動し、ニューゲームやコンティニューなどを選択するスタートメニューが表示されるまで』の時間を比較した結果が次のようになっています。
PS5-SSD-EX-Test_6_MSp_1_Samsung SSD 980 PRO 1TB

Marvel's Spider-Man Remasteredについて、『ロードから特定のセーブデータを選択し、プレイ可能になるまで』の時間を比較した結果が次のようになっています。
PS5-SSD-EX-Test_7_MSp_2_Samsung SSD 980 PRO 1TB

Marvel's Spider-Man Remasteredについて、『マップのファストトラベルでプレイ可能になるまで』の時間を比較した結果が次のようになっています。
PS5-SSD-EX-Test_8_MSp_3_Samsung SSD 980 PRO 1TB

ラチェット&クランク パラレル・トラブルについて、『PS5のホーム画面から起動し、ニューゲームやコンティニューなどを選択するスタートメニューが表示されるまで』の時間を比較した結果が次のようになっています。
PS5-SSD-EX-Test_9_RaC_1_Samsung SSD 980 PRO 1TB

ラチェット&クランク パラレル・トラブルについて、『ロードから特定のセーブデータを選択し、プレイ可能になるまで』の時間を比較した結果が次のようになっています。
PS5-SSD-EX-Test_10_RaC_2_Samsung SSD 980 PRO 1TB

Tales of ARISEについて、『PS5のホーム画面から起動し、ニューゲームなどを選択するスタートメニューが表示されるまで』の時間を比較した結果が次のようになっています。
PS5-SSD-EX-Test_11_ToA_1_Samsung SSD 980 PRO 1TB

Tales of ARISEについて、『ロードから特定のセーブデータを選択し、プレイ可能になるまで』の時間を比較した結果が次のようになっています。
PS5-SSD-EX-Test_12_ToA_2_Samsung SSD 980 PRO 1TB

Tales of ARISEについて、『マップのファストトラベルでプレイ可能になるまで』の時間を比較した結果が次のようになっています。
PS5-SSD-EX-Test_13_ToA_3_Samsung SSD 980 PRO 1TB



レビューまとめ

「Samsung SSD 980 PRO」でPlayStation 5の拡張スロットで本体ストレージを増設し、PS5ネイティブ対応タイトルを使用してゲームロード時間を比較してみた結果について箇条書きで簡単にまとめると次の通りです。
  • PS5のロード時間は内蔵SSDと増設M.2 SSDでほぼ同じ
  • SSD容量をそのままPS5ネイティブ対応タイトルのインストール先に使用できる
  • Samsung SSD 980 PROは500GBから最大2TBまで幅広くラインナップされている
  • Samsung SSD 980 PROはITG&長尾製作所製ヒートシンクで十分に冷える
    2分割ヒートシンクは記憶領域のメモリチップに優しい構造
  • Samsung SSD 980 PROは最大容量2TBモデルも含め、全て片面実装
  • 将来的にNVMe M.2 SSD用USBケースでUSB外付けストレージにもできる
    (ヒートシンク搭載版はヒートシンクを外すと正規保証外に)

ゲームロードやUSBストレージからのコピーインストールの検証結果の通り、「Samsung SSD 980 PRO 1TB/2TB」をはじめとして、拡張スロットで増設したM.2 SSDの性能はPS5の内蔵SSDとほぼ同等です。
将来的に差が出る可能性は否定できないのでSSD性能が高いに越したことはありませんが、今回検証したタイトルについて言えば、PC上で連続読み出し7000MB/s超の最新製品でも、5000MB/s程度のPCIE4.0対応初期製品でもパフォーマンスには大きな差はありませんでした。
補足すると、PCIE4.0x4接続対応したNVMe M.2 SSDのアーリーアダプターであるPhison PS5016-E16搭載SSDはPC上での連続読み出し性能は5000MB/s程度となっており、PS5のSSD増設要件を下回りますが、PS5でフォーマットした際に表示される連続読み出し性能は5500MB/s以上をマークしていました。

2021年8月現在市販されているPCIE4.0対応NVMe M.2 SSDについてはどれを使用しても基本的にゲームロード性能には製品個別の比較でも内蔵SSDとの比較でも大差はないようなので、『1.容量に対して価格が安価である(別売りの場合はヒートシンクも込みで)』、『2.PS5互換サイズのSSDヒートシンクを搭載している』、以上2点を優先して選べばOKだと思います。


Samsung SSD 980 PROシリーズについてはPS5拡張スロット互換サイズのヒートシンクを搭載したモデルがすでに発売されています。


ヒートシンク搭載版は当然、各自でヒートシンクを装着する手間がないのでPS5への増設だけ考えるなら楽ですが、ヒートシンク非搭載版は将来的に、さらに大容量なSSDに買い替えた時にこれまで使用していたSSDをUSB変換ケースでUSB外付けストレージとして活用できるというメリットがあります。
DSC01488_DxO

今回、Samsung SSD 980 PROと一緒に検証した「セパレート型M.2 SSD用ヒートシンク SMOP-SHS」は、Samsung製SSDの国内正規代理店であるITGマーケティング社が、板金を使った製造メーカーの長尾製作所と980 PROや970 EVO PlusなどSamsung製SSD専用に開発しただけあって、Samsung SSD 980 PROを運用する上で必要十分な冷却性能を備えています。
Amazonや国内のPCパーツショップでは、Samsung SSD 980 PROと同ヒートシンクがセットで販売されているので、ヒートシンク非搭載版のSamsung SSD 980 PROにヒートシンクを各自で装着してPS5に増設するならオススメです。
Samsung SSD 980 PRO_hs-set


以上、『【SSD増設】Samsung 980 PROでPS5のロード時間を比較してみた』でした。
Samsung SSD 980 PRO ヒートシンク




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