ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition


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GeForce RTX 4070 Ti SUPERグラフィックボードとしてZOTAC GAMINGからリリースされた、全長307mmかつ3スロット占有の大型GPUクーラー IceStorm 2.0を搭載するゲーミングモデル「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition 16GB GDDR6X(型番:ZT-D40730D-10P)」をレビューします。
RTX40シリーズのアッパーミドルRTX 4070 Ti SUPERが、前モデルRTX 4070 Tiや前世代同クラスRTX 3070 Tiをどの程度上回り、価格帯で競合するRadeon RX 7900 XTにどれくらい迫るのか、実ゲームのベンチマークでグラフィック性能を徹底比較します。

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製品公式ページ:https://www.zotac.com/jp/product/graphics_card/zotac-gaming-geforce-rtx-4070-ti-super-trinity-black-edition-16gb-gddr6x





ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition レビュー目次


1.ZOTAC RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Editionの外観
2.ZOTAC RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Editionの分解


3.ZOTAC RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Editionの検証機材・GPU概要

4.ZOTAC RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Editionのゲーム性能

5.ZOTAC RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Editionの温度・消費電力・ファンノイズ

6.ZOTAC RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Editionのレビューまとめ




【機材協力:ZOTAC】



ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Editionの外観

早速、ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Editionを開封していきます。
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外スリーブから取り出した内パッケージを開くと、スポンジスペーサー&静電防止エアパッキン袋という一般的な梱包でグラフィックボード本体が鎮座していました。
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付属品はPCIE5.0変換ケーブル(12VHPWR to PCIE 8PIN×2)、GPUホルダーです。
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「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」のグラフィックボード本体を見ていきます。

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「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」の外装の大部分はプラスチック製ですが、鉱石のような表面塗装が施されているので安っぽさは感じません。
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「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」は丸みを帯びた形状が非常にユニークです。好みは分かれそうですが、近未来的デザインでハマる人にはハマる外見です。
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「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」はGPUクーラー側面のZOTACロゴやライン状部分にLEDイルミネーションが内蔵されています。
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FireStorm_LED

「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」の全長は307mmです。
近年主流なオープンスペースタイプのPCケースなら干渉の心配はありませんが、PCケースフロントにストレージベイがある少し古めのPCケースではグラフィックボード設置スペースのクリアランスに注意が必要です。
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「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」はGPUクーラーがPCIEブラケットから20mm弱ほどはみ出していますが、グラフィックボード基板自体はPCIEブラケットとほぼ同じ高さです。
PCケースとの干渉ではグラフィックボードの背の高さは長さに比べて見落としやすいポイントですが、同製品ならPCIE補助電源コネクタや電源ケーブルの干渉については心配ないと思います。
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「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」の3連ファンGPUクーラー IceStorm 2.0には90mm径の冷却ファンが3基設置されています。
従来の同クラス製品と比較してファンブレード径が大型化しているだけでなく、厚みも60%大きくなっており、強く湾曲したファンブレードのサイズは2倍も大きくなって、大風量・高静圧を実現しています。
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3基のファンは”左&中央”と”右”の2つに分けて(PCIEブラケットを左側として見た場合)、専用アプリケーションのFireStormで個別に速度制御が可能です。
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「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」は、大型放熱フィンを採用したヒートシンクが搭載されており、PCIEスロットを3スロット占有します。
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「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」は補助電源コネクタとして、16PIN(12+4PIN)でPCIE5.0補助電源と呼ばれることの多い、最新電源コネクタ 12VHPWRを1基搭載しています。RTX 4070 SUPERとしては一般的なPCIE補助電源の構成です。
グラフィックボード側12VHPWRコネクタは、挿入不足(による電源コネクタ溶解)を防止するためSENSEピンが短くなったマイナーアップデート”12V-6x2”が採用されていました。
12VHPWRに対応した電源ユニットと組み合わせた場合、電源ケーブル1本だけでスマートに配線が可能です。
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12VHPWRに対応する電源ケーブルが付属する自作PC向け電源ユニットは2024年2月現在では数は増えているものの、数年前のグラフィックボードを搭載した既存環境からのアップグレードとなると当時の電源はネイティブ対応できないケースが大半になるはずです。
ただ、「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」には現在主流なPCIE 8PIN補助電源に変換するケーブルが標準で付属しています。
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この変換ケーブルを使用することで、従来のPCIE 8PINを2基以上使用できる電源ユニットやPCシステムであれば「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」を組み込むことが可能です。
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「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」のPCIE端子と各種ビデオ出力には黒色の保護カバーが装着されています。
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「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」のビデオ出力はHDMI2.1×1、DisplayPort1.4×3の4基が実装されています。
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「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」にはオリジナルイラストのプリントされた金属製バックプレートが装着されています。
基板の反りや破損を防止する保護プレートとしての役割に加えて、VRAMチップ実装部の裏側との間にはサーマルパッドが貼られているので冷却補助の役割を果たします。
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バックプレート右端にはエアスリットが設けられており、ファンからヒートシンクを通って背面に直接風が抜けるフロースルー構造も採用されています。
一方で1kgを超える大重量なGPUクーラーベースコアとGPUダイを適切な圧力で密着させるリテンションバックプレートは非採用でした。(GPUダイ周りのネジ4つにスプリングはありますが)
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なおグラフィックボードの重量はMSI GeForce RTX 4070 Ti SUPER 16G GAMING X SLIM WHITEが1095g、INNO3D GeForce RTX 4070 Ti SUPER TWIN X2 OC WHITEが871gに対して、ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Editionは1085gでした。
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バックプレート等で基板の反りは防止されているものの、グラフィックボードの重量は1kgを大きく超過しているのでPCIEスロットへの負荷が心配ですが、「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」には標準で専用GPUホルダーが付属するので、PCIEスロットへの負荷や垂れ下がりの点でも安心です。
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下の写真は別モデルですが、付属GPUホルダーはこんな感じで使用します。
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ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Editionの分解

「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」を分解してGPUクーラーやグラフィックボード基板についてチェックしていきます。

なお今回は自己責任で(もしくはレビュー用サンプル貸出先の協力のもと特別に許可を頂いて)分解を行っています。GPUクーラーの取り外し(分解行為)は、一部を除く多くのメーカーではグラフィックボードの正規保証の対象外になる行為です。今回はレビューのために分解していますが、繰り返しますが保証対象外になるので基本的には非推奨の行為なのでご注意下さい。


ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black EditionのGPUクーラーは基板裏面のコア周辺4カ所とバックプレート上の4カ所、PCIEブラケット側3カ所の計11個のネジで固定されていました。
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11カ所のネジを外すとGPUクーラーは容易に取り外しができます。さらにネジを解除していくとPCB基板からバックプレートも取り外しが可能です。
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バックプレートとの間には、VRAMチップの裏側に当たる部分にサーマルパッドが貼り付けられているので、金属製バックプレートはそのまま放熱板としての役割も果たしています。
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「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」にはZOTACが独自に設計したオリジナル基板が採用されています。
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RTX 4070 Ti SUPERのGPUコアにはAD103-275-A1が使用されていました。
GDDR6Xメモリは今のところ1社しか量産していないのでMicron製。今回入手した「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」にはMicron製の16GbのGDDR6Xメモリチップが表面に8枚搭載されています。
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「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」のVRM電源回路はGPUコア&VRAMを挟むようにして右側に6フェーズ、左側に5フェーズで計11フェーズが実装されています。11フェーズのうちGPUコアが9フェーズ、VRAMメモリが2フェーズです。
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「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」のGPUクーラー本体をチェックすると、GPUコアと接する部分は銅製ベースプレートが採用され、ベースコアからは7本の銅製ヒートパイプが伸び、アルミニウム製放熱フィンが3スロットスペース内いっぱいに展開されています。
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GPUコアと接する部分には冷却性能の高さで定評のある銅製ベースプレートが採用され、ニッケルメッキ処理も施されています。完全鏡面というほどではありませんが、接触するくらい近くにあるものなら反射する程度には綺麗に平滑化されています。
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GPUコア周辺のVRAMチップは共通の銅製ベースプレートと、VRM電源回路はヒートシンクにろう付けされた金属製プレートとサーマルパッドを介してヒートシンク本体で直接冷却するという理想的な構造です。
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GPUコアと接するベースプレートからは7本の極太ヒートパイプが左右へ抜け、GPUクーラーヒートシンクの放熱フィン全体へ効率的に熱を拡散します。
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ベースプレートから伸びる7本の銅製ヒートパイプによって3スロットを占有する大型GPUクーラー内部いっぱいに展開された極厚なアルミ製放熱フィンの迫力も圧巻です。
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ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Editionの検証機材・GPU概要

外観やハードのチェックはこのあたりにして早速、「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」を検証用の機材に組み込みました。テストベンチ機の構成は次のようになっています。
テストベンチ機の構成 (ゲーム性能検証)
OS Windows11 Home 64bit
CPU Intel Core i9 14900K
レビュー
CPUクーラー Fractal Design Celsius S36 (レビュー
Noctua NF-A12x25 PWM (レビュー
メインメモリ G.Skill Trident Z5 RGB
F5-7200J3445G16GX2-TZ5RK
DDR5 16GB*2=32GB (レビュー
7200MHz, 34-45-45-115
マザーボード
ASUS ROG MAXIMUS Z790 HERO
レビュー
システムストレージ
Samsung SSD 990 PRO 1TB (レビュー
ゲームストレージ
Nextorage NE1N 8TB (レビュー
電源ユニット Corsair HX1500i (レビュー
ベンチ板 STREACOM BC1 (レビュー


ベンチ機のCPUには2024年現在ゲーミングシーンで最速CPUである「Intel Core i9 14900K」を使用しています。
近年では4K解像度・高画質設定の60~120FPSでもCPUボトルネックが生じるリッチグラフィックなゲームが増えています。
検証機材に使用しているCore i9 14900Kを始めとして、Intel第13/14世代CoreのK付き倍率アンロックモデルはそういったCPUバウンドな高画質ゲームでも旧世代CPUと比較して高い性能を発揮できるので、グラフィックボードを最新世代に買い替えるならGPUランクに合わせてCPUもアップグレードするのがオススメです。
ゲームに最適なIntel製CPUはどれか、Core i9 14900Kと徹底比較
Intel Core i9 14900K


ベンチ機のシステムストレージには「Samsung SSD 990 PRO 1TB」を使用しています。
Samsung SSD 990 PROは、PCIE4.0対応SSDで最速クラスの性能を発揮し、なおかつ電力効率は前モデル980 PRO比で最大50%も向上しており、7GB/s超の高速アクセスでも低発熱なところも魅力な高性能SSDです。これからPCIE4.0対応プラットフォームの自作PCを組むなら、システム/データ用ストレージとして非常にオススメな製品です。
「Samsung SSD 990 PRO 1TB」をレビュー。性能も電力効率もトップクラス!
Samsung SSD 990 PRO 1TB


ベンチ機のゲームインストール用ストレージには「Nextorage NE1N 8TB」を使用しています。
Nextorage Gシリーズ(NE1N)は、PHISON PS5018-E18 コントローラーと最新TLC型3D NANDを採用し、連続読み出しが7300MB/s、連続書き込みも6000MB/s以上というPCIE4.0対応SSDとしてハイエンドクラスの性能を発揮するゲーマー向けNVMe M.2 SSDです。
MTBF 160万時間、保証期間 5年、さらに保証条件の1つである書き込み耐性(TBW)は1TB当たり1200TBとスペック的にも高耐久なSSDであり、Nextorageはソニーのストレージ部門を源流とするのでストレージメーカーとしての信頼性も高いので安心して長く使えるSSDです。
「Nextorage NE1N 8TB」をレビュー。PS5にも使える超大容量M.2 SSDを徹底検証
Nextorage NE1N 8TB


ベンチ機のシステムメモリには、Intel第13/14世代CPU向けメモリとしては4xメモリスロットのマザーボードでも動作可能な最速クラスの製品、メモリ周波数7200MHz/CL34の高メモリクロックかつ低レイテンシなメモリOCに対応した「G.Skill Trident Z5 RGB(型番:F5-7200J3445G16GX2-TZ5RK)」を使用しています。
G.Skill Trident Z5シリーズはIntel XMP3.0のOCプロファイルに対応した製品となっており、6000MHzの定番設定なモデルもあり、Intel第13世代CPUで高性能なPCを構築するお供としてオススメのOCメモリです。
ARGB LEDイルミネーションを搭載したバリエーションモデル G.Skill Trident Z5 Neo RGBもラインナップされています。
「G.Skill Trident Z5 RGB」をレビュー。XMPで7200MHz OCに対応!
G.Skill Trident Z5 RGB Black


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ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black EditionのGPU概要

ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Editionに搭載されているGPU「GeForce RTX 4070 Ti SUPER」のスペックについて簡単に確認しておきます。
「GeForce RTX 4070 Ti SUPER」はAD103-275コアが使用されておりCUDAコア数は8448、GPUコアクロックはベース2340MHz、ブースト2610MHzです。VRAMには従来よりも高速な21.0GbpsのGDDR6Xメモリを16GB容量搭載しています。メモリーバス幅は256bitなのでメモリ帯域は672GB/sです。
典型的なグラフィックボード消費電力を示すTGPは285Wに設定されており、PCIE補助電源として最新規格のPCIE5.0補助電源(12VHPWR)を要求します。なお基本的に変換ドングルが付属するので、既存のPCIE補助電源8PIN×2~3にも対応します。
NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti SUPER_spec

「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」について、コアクロックはリファレンス仕様値と同じくブースト2610MHzです。パワーリミット(TGP)はリファレンス仕様と同じ285Wですが、手動設定によって+5%で最大300Wまで解除が可能です。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity_GPU-Z


GPUコアの増強、コアクロックの高速化といった3Dグラフィックス関連の強化に加えて、「GeForce RTX 4070 Ti SUPER」などGeForce RTX 40シリーズの新たな特長としてハードウェアエンコーダに最新の第8世代NVEncが実装されています。
第8世代NVEncはAV1コーデックのエンコードに対応したところが、RTX 30シリーズの第7世代NVEncとの大きな違いです。(AV1コンテンツのデコード/再生はRTX 30シリーズですでに対応済み)
映像編集ソフトではDavinci Resolve、ビデオキャプチャソフトではOBS Studioなどが最新バージョンにおいてGeForce RTX 40シリーズによるAV1エンコードに対応しています。
AV1は従来のH.264(x264)よりも40%程度も圧縮効率に優れており、OBS Studioの場合、従来のH.264(x264)形式によってフルHD解像度で作成したコンテンツも、同等のビットレート、同等の映像品質で、AV1形式ならWQHD解像度にできます。
NVEnc 8th-Gen_AV1 vs x264



また「GeForce RTX 4070 Ti SUPER」などGeForce RTX 40シリーズの上位モデル(RTX 4070 Ti以上)は従来との大きな違いとしてハードウェアエンコーダNVEncが”2基”実装されているところも大きな注目ポイントです。
2基の最新NVEncが実装されているので、Davinci ResolveなどデュアルNVEncによる書き出しに対応した映像編集ソフトではRTX 30シリーズと比較して2倍以上高速になります。
GeForce RTX 40_8th Gen NVEnc_AV1_Video-Edit
RTX 4070 Ti SUPER_NVEnc


レイトレーシング&DLSS SR/FGについて

レイトレーシング表現やDLSSについて簡単に紹介しておきます。
レイトレーシング(Raytracing)とは3Dグラフィックスのレンダリング手法の1つであり、現在主流なラスタライズ方式とある種の対になる言葉です。
レイトレーシングだけで3Dグラフィックスを全て描画しきるのはGPU性能的に現実的ではないので、ベースは従来のラスタライズ方式で行い、鏡面反射などエフェクトにレイトレーシング方式を使う、というハイブリッドなレンダリング方式が現在のレイトレーシング対応PCゲームの主流です。

レイトレーシング表現では、照明や光源(エリアライト)や太陽光(グローバルイルミネーション)の影響を厳密に再現し、光の反射や透過も現実に即して忠実に描写されます。

レイトレーシングを採用したわかりやすい例としては鏡に映る反射など、視覚(視点から見た)の外にある物体もリアルに描画することができます。小さい光源や太陽光などが生み出す影、反射によって生まれる光が現実に対して忠実に再現されるので、画面の中に引き込まれるような奥行き、陰影を感じる映像が生まれます。
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RayTracing Sample (2)
RayTracing Sample (3)
なお高画質機能 Raytracing(レイトレーシング)はMicrosoftが提供するAPI”DirectX 12”内包されるDirectX Raytracing(DXR)を使用したレンダリング機能となっており、後述のDLSSと違ってNVIDIA独自技術というわけではなく、AMD/Intel製グラフィックボード、PlayStation 5やXbox Series S/Xといったコンソールゲーム機にも互換性のある機能です。
下はPlayStation 5のMarvel's Spider-Man Remasteredでレイトレーシング表現のオン/オフを比較したものですが、オフでは鏡面になっている窓ガラスにスパイダーマンの身体の鏡像がないだけでなく、風景の反射も反対側と比較してデタラメなのが一目瞭然です。
Marvel's Spider-Man Remastered_raytracing

「NVIDIA DLSS」は”Deep Learning Super Sampling”の頭文字を取った略称となっており、その名の通り、近年流行りのディープラーニングによって高画質化(超解像化)する機能で、AIレンダリングの名前でもアピールされています。
DLSSが具体的にどのように動作するか簡単に説明すると、フルHD~WQHDのリアルタイムレンダリングソースから4K映像を生み出すDLSSの原型があります。このDLSSの原型が作り出した4K映像を、16Kなど現実的にはリアルタイムでのレンダリングが難しい超々高解像度のレンダリング結果を比較し、DLSSの原型の改良版1をNVIDIAの専用サーバーが作ります。
DLSSの原型の改良版1で再び4K映像を生み出し、16Kレンダリング結果と比較して、DLSSの原型の改良版2を生み出す……、というプロセスを何万回も繰り返すことで、ユーザーに提供される汎用の、もしくは個別ゲームタイトルに特化した専用のDLSSプロファイルが出来上がります。
NVIDIA DLSS
GeForce RTX 30シリーズの登場と共にアップデートされたDLSS2.0では最終出力解像度に対して3種類のオリジナルレンダー解像度が選択でき、4K解像度の場合は、Quality(2560×1440)、Balanced(2240×1260)、Performance(1920×1080)の3種類から選択できます。
オリジナルのレンダー解像度がフルHD~WQHDなので、DLSSによる超解像(SuperSampling)プロセスを挟むとはいえ、ネイティブに4K解像度をレンダリングするよりもフレームレートは大幅に向上します。
現在のDLSSでは16Kレンダリング結果を目標に学習が繰り返されているので、高画質アンチエイリアス技術として一般的なTAAと比較してフレームレートが大幅に向上するだけでなく、画質も改善するという一挙両得な高画質化機能になっています。
DLSS_Quality

フルHDやWQHDのレンダリングソースを高品質な4K解像度に超解像化することから始まったDLSSですが、この超解像機能(DLSS SR:Super Resolution)に加えて、GeForce RTX 40シリーズが対応する最新バージョンの”DLSS 3”ではAI中間フレーム生成機能 Frame Generationが追加されたのが大きなトピックです。
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中間フレーム生成というと、倍速補間などと呼ばれることの多いテレビの高画質化機能が有名ですが、テレビの倍速補間は完成した映像フレームを2つ以上(一部のハイエンドテレビだと7つなど)をソースに中間フレームを作成しています。
ソースとなる映像フレーム数が多いほど生成される中間フレームの映像的な破綻はなくなりますが、遅延が大きくなるのでゲーム用途では到底実用できません。逆にソースとなる映像フレーム数を減らすと遅延は減りますが、単純なスクロールのような画面変化しか綺麗に補間できず、映像的な破綻が増えてしまいます。

一方、DLSS 3のAI中間フレーム生成機能 Frame Generationは、3Dオブジェクトの動きを正しく追跡できるMotion Vector(3Dオブジェクトのピクセル単位での位置や向きの履歴)に、影のような光エフェクトを正しく追跡できるOptical Flowを組み合わせることで中間フレームを生成しています。
中間フレームの生成方法が全く異なるので、DLSS 3は2フレーム(現在と1つ前)による補間と同等かそれ以下という低遅延で倍速補間を実行でき、急にポップするオブジェクトや影などの光エフェクトが破綻しにくい、という特徴があります。
現在のビルドではUIやテキストにノイズが生じやすいといった欠点はあるものの、超解像のDLSS SRも徐々に改良されていったのでDLSS FGも対応ゲームが増えるにしたがって補間品質もアップデートされていくはずです。
nvidia-dlss-3-motion-optical-flow-estimation
あとDLSS FGの副次的な効果として、中間フレームはGPUが単独で生成するので、CPUボトルネックで伸び悩むシーンでもフレームレートが向上するという効果もアピールされています。有名どころではMicrosoft Flight Simulatorが該当します。
nvidia-reflex-dlss-3-system-latency-pipeline
DLSS Frame GenerationはOptical Flow Acceleratorという専用ハードウェアを使用しているので、現在、この機能を使用できるのはGeForce RTX 40シリーズに限定されています。(Optical Flow Accelerator自体は全く同じものかは不明ですがRTX 30シリーズにも存在するので、今後、対応GPUに加わる可能性があるかも)
また上記の通り、DLSS 3による倍速補間はそれそのものが遅延を生じにくい設計ですが、”DLSS 3対応”ならNVIDIA製GPU環境の低遅延技術 Reflexも含むことになっており、よりゲーム操作にラグを感じない低遅延な表示が可能です。
NVIDIA DLSS 3_Support-Feature



ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Editionのゲーム性能

「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」の性能を測るべく各種ベンチマークを実行しました。性能比較には「GeForce RTX 4070 Ti」、「GeForce RTX 4070 SUPER」、「Radeon RX 7900 XT」、「GeForce RTX 3090」、「GeForce RTX 3070 Ti」を使用しています。
(特定のモデルや型番を指名していない場合、各GPUメーカーのリファレンスモデルもしくはリファレンス仕様のオリファンモデルです)


「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」を含めた各グラフィックボードについて、現在も採用ゲームの多いDirectX11のベンチマーク 3DMark FireStrikeによる比較になります。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity_bench_fs

FireStrike Extreme Ultra
RTX 4070 Ti SUPER
ZOTAC Trinity
56221 29441 14646
RTX 4070 Ti
54095 26965 13360
RTX 4070 SUPER
50355 27048 12231
RX 7900 XT
60537 33056 16800
RTX 3090
47529 23676 12156
RTX 3080
42837 20927 10621
RTX 3070 Ti
36531 18123 9163


「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」を含めた各グラフィックボードについて、最新タイトルでは採用が増えつつあるDirectX12ベンチマーク 3DMark TimeSpy、およびレイトレーシング表現に対応したベンチマーク 3DMark Port Royalによる性能比較となります。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity_bench_ts-pr

TimeSpy Extreme Port Royal
RTX 4070 Ti SUPER
ZOTAC Trinity
24485 12020 15759
RTX 4070 Ti
22883 10962 14174
RTX 4070 SUPER 20686 9915 12951
RX 7900 XT 25521 12556 13457
RTX 3090
19387 9828 13062
RTX 3080
17284 8581 11338
RTX 3070 Ti
14915 7386 8945



続いて近年の最新PCゲームを実際に用いたベンチマーク比較になります。同一のグラフィック設定で同一のシーンについてフルHD(1920×1080)とWQHD(2560×1440)と4K(3840×2160)の3種類の解像度で平均FPSを比較しました。

最新タイトルでは専用ハードウェアによるレイトレーシング表現や、NVIDIA DLSS/AMD FSR/Intel XeSSといったAIを活用した超解像・倍速補間に対応したものも増えていますが、それらの機能は無効化し、ここでは従来のラスタライズ方式の3Dグラフィックス性能を比較しています。

ベンチマーク測定を行ったゲームタイトルは以下の15タイトルです。
  1. ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON (アーマード・コア6)
  2. Assassin’s Creed Mirage (アサシン クリード ミラージュ)
  3. Baldur's Gate 3 (バルダーズ・ゲート3)
  4. Battlefield V
  5. CONTROL
  6. Cyberpunk 2077 (サイバーパンク2077)
  7. Far Cry 6
  8. FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE
  9. Forza Horizon 5
  10. God of War (ゴッド・オブ・ウォー)
  11. MONSTER HUNTER: WORLD (モンスターハンター:ワールド)
  12. Shadow of the Tomb Raider
  13. Tales of Arise (テイルズ オブ アライズ)
  14. UNCHARTED(アンチャーテッド): Legacy of Thieves Collection
  15. Watch Dogs Legion (ウォッチドッグス レギオン)
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ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON (画質プリセット:最高、モーションブラー:オフ、被写界深度:高)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
なお、ARMORED CORE VIはゲームプレイ時の最大フレームレートは120FPSですが、独自にFPSアンロックしてベンチマーク測定を行っています。
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Assassin's Creed Mirage(最高設定プリセット、モーションブラー:オフ、適応品質:オフ、TAA:クオリティ)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
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Baldur's Gate 3(ウルトラ設定プリセット)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity_game_balg3

Battlefield V(最高設定プリセット, DirectX12, レイトレーシング表現:オフ)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
なお、Battlefield Vはゲームプレイ時の最大フレームレートは200FPSですが、起動コマンドに”-GameTime.MaxVariableFps 0”を追加し、FPSアンロックしてベンチマーク測定を行っています。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity_game_bfv

CONTROL(高設定プリセット, DirectX12, レイトレーシング表現:オフ)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity_game_cont

Cyberpunk 2077(ウルトラ設定プリセット, FSR:オフ, レイトレーシング表現:オフ)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity_game_cyber

Far Cry 6(最高設定プリセット, 高解像度テクスチャ:オフ, レイトレーシング表現:オフ)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity_game_fc6

FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE(テクスチャ解像度:高設定、シャドウ解像度:高設定、キャラクター表示数:10)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
なお、FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADEは、標準では最大フレームレートが120FPSですが、アンリアルエンジン4のiniファイルによるカスタム設定を有効にするMODのFFVIIHookを使用して『フレームレート制限なし』、『可変レンダリング解像度:オフ』、『モーションブラー:オフ』の設定を適用しています。垂直同期もGPUドライバから無効化しています。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity_game_ff7r

Forza Horizon 5(エクストリーム設定プリセット, モーションブラー:オフ, レイトレーシング表現:オフ)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity_game_fh5

God of War(ウルトラ設定プリセット, モーションブラー:オフ)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity_game_gow

MONSTER HUNTER: WORLD(最高設定プリセット, DirectX12)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity_game_mhw

Shadow of the Tomb Raider(最高画質設定プリセット, DirectX12, TAA, レイトレーシング表現:オフ)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity_game_sottr

Tales of Arise(最高設定, モーションブラー:オフ)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
なお、Tales of Ariseは、標準ではPlayStation 5やXbox Series Xのコンソールゲーム機版よりもオブジェクトや影の遠景描画が省略されているので、アンリアルエンジン4のiniファイルによるカスタム設定を有効にするMODのArise-SDKを使用して高画質化する設定を適用しています。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity_game_toa

UNCHARTED: Legacy of Thieves Collection(ウルトラ設定プリセット, モーションブラー:オフ)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity_game_unc

Watch Dogs Legion(最大設定プリセット, DirectX12, レイトレーシング表現:オフ)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity_game_wdl


ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Editionなど6種類のGPUについて実ゲーム性能の比率の平均を出してみたところ、ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Editionは、前世代同クラスのRTX 3070 Tiを平均50%以上、前世代最上位のRTX 3090と比較しても平均20%近くも上回りました。
アッパーミドルクラスのナンバリングながら2024年最新ハイエンドGPUと考えても違和感のない優れた性能を発揮しています。

ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity_pefsum

GeForce RTX 4070 Ti SUPERは前モデルRTX 4070 Tiと比較してCUDAコア数が10%程度増量された上位モデル(アップグレードモデル)なので、RTX 40シリーズの70番台が好適とするWQHD解像度において10%弱の性能向上となっています。
GeForce RTX 4070 Ti SUPER_vs_RTX4070 Ti_1440p
GeForce RTX 4070 Ti SUPER_vs_RTX4070 Ti_1080p
GeForce RTX 4070 Ti SUPERは上位モデルRTX 4080と同じGPUダイが採用されています。VRAM容量が16GBに増えたことに注目されがちですが、PCゲーミングなら4K解像度でも12GBで不足することは滅多にありません。
むしろ重要なのはメモリバス幅が192bitから256bitへ拡張され、VRAM帯域が大幅に増えているところです。RTX 4070 Ti無印ではVRAM帯域が4K高解像度ではボトルネックになっていたので、GeForce RTX 4070 Ti SUPERは平均10%程度、ベストケースでは15%以上の性能向上が期待できます。
GeForce RTX 4070 Ti SUPER_vs_RTX4070 Ti_2160p

RTX 4070 Ti無印と比較するとVRAM帯域(バス幅)の増強で4K解像度におけるスケーリングが強くなっていますが、RTX 3080、RTX 3090などバス幅が384bitの前世代ハイエンドが比較対象になるとやはり4K解像度でのスケーリングは鈍ってしまいます。
4K解像度にも強くなったとはいえ、やはり前世代からの買い替えで次世代相応の4Kゲーミング性能を期待するなら、超解像やAI中間フレーム生成のDLSS 3に頼る必要があると思います。
GeForce RTX 4070 Ti SUPER_vs_RTX3090_1080p
GeForce RTX 4070 Ti SUPER_vs_RTX3090_1440p
GeForce RTX 4070 Ti SUPER_vs_RTX3090_2160p


ちなみに競合AMDの最新GPUで同価格帯のRX 7900 XTと比較した結果が次のようになっています。
なお、AMD vs NVIDIAのGPU性能比較はスケーリングがやや複雑になり、比較に使用する検証タイトルの抜粋次第なので注意してください。
今回検証した15タイトルの4K解像度で言うと、RTX 4070 Ti SUPERとRX 7900 XTの優劣は±15%程度でタイトルによって入れ替わり、GeForce RTX 4070 Ti SUPERが平均して数%程度上回る結果になりました。
GeForce RTX 4070 Ti SUPER_vs_RX7900XT_2160p

筆者の個人的な趣味(プレイするゲーム)に合わせてFF7R、テイルズアライズ、アーマードコア6などGeForceに有利なタイトルが混じっているため、優劣傾向が少しRTX 4070 Ti SUPERに寄っている感はあります。
Alan Wake 2、Hogwarts Legacy、Starfieldとかメジャーな高画質洋ゲータイトルを加えて比較データを増やした場合、『RX 7900 XTのほうがRTX 4070 Ti SUPERよりも数%程度は高速という評価』に落ち着くと思います。

前世代だと4K高解像度では広帯域なVRAMメモリでRTX 3080/3090が強く、WQHD以下の低解像度では実行帯域が広い大容量キャッシュでRX 6800/6900XTが強いという傾向でしたが、RX 7900 XT/XTXがVRAM帯域を増強したのに対して、逆にGeForce RTX 40シリーズは前世代比で最大16倍にキャッシュ容量を増強しています。RTX 4070 Ti SUPERの場合は48MBのL2キャッシュが実装されています。

大容量キャッシュによるアドバンテージがなくなったので、ハイフレームレートなフルHDではRTX 40が若干優位で、WQHD解像度ではイーブンくらいになり、VRAMのバス幅が狭いので4K解像度になるとRX 7000が盛り返していく、というのが最新ハイエンド帯の競合モデル同士で比較した時の傾向でした。

しかし、RTX 4070 Ti SUPER(48MB cache, VRAM 672GB/s, 256bit)とRX 7900 XT(80MB cache, VRAM 800GB/s, 320bit)の比較では、フルHDはほぼイーブン、WQHDでRX 7900 XTが優位、4KではRTX 4070 Ti SUPERが盛り返す(傾向としては逆転までいかないものの)という逆の傾向になったのは意外でした。
GeForce RTX 4070 Ti SUPER_vs_RX7900XT_1080p
GeForce RTX 4070 Ti SUPER_vs_RX7900XT_1440p

ともあれ、抜粋タイトル次第なのでこれくらいの性能差なら『性能は同等』と言っても良いと思います。
すると2024年2月現在の国内実売価格ベースで評価すると、RTX 4070 Ti SUPERは15万円前後から、RX 7900 XTは安価なモデルだと12万円台のものもあるので、799ドルと899ドルというMSRPに反して、RTX 4070 Ti SUPERのほうがコスパで劣るという状態です。





ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Editionの温度・消費電力・ファンノイズ

ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Editionの負荷時のGPU温度やファンノイズや消費電力についてチェックしていきます。

「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」のGPU温度とファンノイズの検証負荷としては約20分間に渡たり連続してGPUに100%近い負荷をかける3DMark TimeSpy(Extreme) Stress Testを使用しています。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity_Stress

「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」のテスト終盤におけるGPU温度は最大69度と十分に低く、ファン速度も最大1300RPMと低速です。
GeForce RTX 4070 Ti SUPERはTGP285Wで消費電力の大きいGPUですが、「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」のクーラーは3スロット占有の厚みがあり、高静圧な冷却ファンや銅製ベースプレートを採用する大型ヒートシンクによって、十分過ぎる冷却性能と静音性を実現しています。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity_temp_1

「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」はアイドル時にファンが停止するセミファンレス機能に対応しており、GPU温度48度前後が始動閾値、GPU温度34度前後が停止閾値でヒステリシスも採用されています。製品によっては回転数が上下してふらつくことの多い始動や停止の直前も、閾値を上下した瞬間にピタッと切り替わります。

GPUコアクロックについて、今回入手した「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」の負荷テスト中の実動平均は2736MHzでした。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity_clock
【補足】
コアクロック比較グラフはAIBモデル別の優劣を決めるための比較ではなく、特定のGPUがだいたいどの程度のコアクロックで動作するのか確認するために掲載しています。

AMD、NVIDIAともに最新GPUでは実動コアクロックはGPUコア個体毎に異なる内部設定のV-Fカーブが最も支配的なファクターです。加えて負荷中のGPU温度も5~10度刻みでブーストクロックの制御に影響します。
そのため、ファクトリーOCが施されたオリファンモデルの公式仕様値として公表されているブーストクロックは各メーカー内におけるOC耐性選別という意味で1つの指標にはなると思いますが、実動コアクロックの優劣にはあまり当てになりません。
今回検証している個体Aが他社AIBと比較して実動コアクロックが低くても、市場製品の個体Bは高い、個体Cは同程度…のように、本当に御神籤状態です。


GeForce RTX4090/4080など2022年以降のウルトラハイエンドGPUは4K解像度の高画質3Dグラフィックスをレンダリングする3DMark TimeSpy ExtremeでもMaxTGPにGPU消費電力が張り付かないので、レイトレーシング表現に対応した3DMark Speed Way(もしくはPort Royal)の4K解像度カスタム設定を負荷として20分間ループ再生する負荷テストも実行しました。
3DMark Speed Way_Stress-Test_4K

「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」の場合、TimeSpy Extremeと比較してSpeed Way 4Kでもグラフィックボード全体の消費電力は10W弱程度しか増加しません。そのためテスト終盤におけるGPU温度はやはり最大68度と十分に低く、ファン速度も最大1300RPMと低速です。
285Wのパワーリミットに対してTGP制御のソースになるGPU Powerは平均280W程度で推移しているので、今回の検証結果よりも大幅にGPU温度やファン速度が高くなることはないはずです。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity_temp_2


また実用条件に近い冷却性能の検証として、実際にPCケースへ「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」を組み込み、1時間に渡って負荷をかけた時にGPU温度やファン回転数がどうなるかを確認してみました。
検証するGPUランクによって負荷を変えており、通常は3DMark Time Spy(Extreme) グラフィックテスト1、一部のウルトラハイエンドGPUには3DMark Speed Way 4K(もしくはPort Royal 4K)をループ再生させ、各GPUがMaxTGPに張り付く状態を検証しています。
DSC04707_DxO
検証機材のPCケースには「Cooler Master MASTERCASE MAKER 5t」を使用しています。
CPUクーラーは120サイズ簡易水冷でラジエーターを天面前方に設置、またPCケースのフロントに吸気ファンとして3基とリアに排気ファンとして1基の140mm角ケースファンをそれぞれ設置し、ファン回転数は1000RPMに固定しています。
GPU-CaseIn-Test_2021
PCケースのエアフローファンには空冷ヒートシンク、水冷ラジエーター、PCケースエアフローの全ての用途で一般的な140mmサイズファンを上回る性能を発揮する「Thermaltake TOUGHFAN 14」を使用しています。140mmサイズファン選びに迷ったらこれを買っておけば問題ない、高性能かつ高静音性なファンです。
「Thermaltake TOUGHFAN 14」をレビュー。最強140mmファンの登場か!?
Thermaltake TOUGHFAN 14

PCケースに入れた状態で長時間負荷をかけると、「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」のGPUの最大温度は69度、ファン回転数は1400RPM程度でベンチ板上で測定した時と大差ありません。非常に優秀と評価していい冷却性能です。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity_Stress_IC

GPU温度的にはまだ余裕があるので手動設定でファン速度を1100RPMまで下げてみましたが、それでもGPU温度は74度前後でした。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity_Stress_ICm

「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」のGPUクーラーは内排気ファンということもありPCケースの吸排気を最適化しないと冷却効率が下がるので、フロントx3/リアx1で140mmファンを設置して1000RPMで回しています。実際にPCケースへ組み込むユーザーはPCケースの吸排気にも注意してみてください。

加えて1時間のストレステスト終盤にサーモグラフィカメラ搭載スマートフォン「CAT S62 PRO」を使用してゲーム負荷時のグラフィックボード上の各所の温度をチェックしました。


TGP300W超のグラフィックボードではVRM電源回路やPCIE補助電源付近がかなり高温になるモデルも散見されるのですが、「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」はホットスポットでも80度台に収まっているので、運用上、特に心配する必要はありません。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity_FLIR (1)
ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity_FLIR (2)
ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity_FLIR (3)
ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity_FLIR (4)


ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Editionを含めていくつかのグラフィックボードについてサウンドレベルメーターを利用してゲーム負荷時のノイズレベルを測定・比較しました。
検証機材はベンチ台の上に平置きにしているので、サウンドレベルメーターをスタンドで垂直上方向に50cm程度離して騒音値を測定しています。
GPU-Noise-Test
この測定方法において電源OFF時の騒音値は30dB未満です。目安として騒音値が35dBを超えたあたりからファンノイズがはっきりと聞こえるようになりますが、35~38dB以下であればPCケースに入れてしまえばファンノイズが気になることはそうそうないと思います。40dB前後になるとベンチ台上で煩く感じ始め、45dBを超えるとヘッドホンをしていてもはっきり聞き取れるくらいになります。
A特性で測定しているのである程度は騒音値にも反映されていますが、同じ騒音値でも周波数(ファン回転数)が高いほど体感としては大きな音に感じやすく、また不快に感じたり感じなかったりは音の性質(細かい乱高下の有無や軸ブレ)にもよるので注意してください。

ノイズレベルの測定結果は次のようになっています。
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」は、3スロット占有というTGP300W超にも対応可能な大型GPUクーラーを搭載しているだけあって、TGP285WのGPUを冷やしていながらPCケース組み込み時でも1300~1400RPM程度とファン速度が低速であり、ファンノイズは32dB以下という非常に優秀な数値を叩き出しています。

冷却ファンがリングブレード構造を採用しておらず、厚みも大きめなので、ノイズレベルの数字よりも体感的にはファンノイズが大きめに聞こえる傾向です。とはいえ1,2dB以下の違いなので、32dB程度という測定結果の通り静音性は非常に優秀と評価して問題ないと思います。
またGPU温度的にも余力があり、ファン速度を1100RPMまで下げるとノイズレベルはさらに30dB前後まで下がります。ファン動作をPCケース外から認識するのも難しいくらいの音量になります。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity_noise


ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Editionの消費電力と瞬間的な最大電源負荷を測定しました。
グラフィックボードの消費電力測定には、当サイトの検証に使用するためワンオフで特注した測定ツール「GPU Power Tester」を使用しています。GPU Power TesterはPCIEスロット経由とPCIE補助電源の消費電力を直接に測定しているので、シンプルにグラフィックボードそのものの消費電力をしることができます。
消費電力の測定にあたって検証するGPUランクによって負荷を変えており、通常はTime Spy(Extreme) グラフィックテスト1、一部のウルトラハイエンドGPUにはPort Royal 4KもしくはSpeed Way 4K(GPU名に*マークを併記)をループ再生させ、各GPUがMaxTGPに張り付く状態を検証しています。
テスト全体から1ms間隔でモニタリングを行い、平均値を”消費電力”、最大値を”瞬間的な最大電源負荷”とします。



「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」の消費電力は293W、最大瞬間負荷は328Wでした。TGP(パワーターゲット)は285Wに設定されているので、設定値よりも若干高めの消費電力です。
RTX 4070 Ti SUPERのリファレンス仕様と同じTGP 285Wの動作設定ですが、グラフィックボード全体の消費電力は10W前後、一般的なリファレンス仕様のRTX 4070 Ti SUPERよりも大きいようでした。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity_power

パワーリミットの285Wに対して制御ソースのGPU Powerは平均280W前後で推移し、最大値は285Wに達していたので、実際にこれを大幅に上回る消費電力が発生することはないと思います。
とはいえ「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」はグラフィックボード単体で300W近い消費電力を要求するので、安定した電力供給のためにも、電源容量750W以上、可能なら電源容量850Wくらいの電源ユニットを組み合わせる必要があると思います。



ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition レビューまとめ

最後に「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。

良いところ
  • WQHD・ハイフレームレートに好適、4K/DLSSで60~120FPSに対応可能なGPU
  • RTX 3090と比較して平均20%、ベストケースでは30%も高速
  • RTX 4070 Tiと同じ価格(MSRP)で、WQHD/4Kの高解像度で性能が10%増
  • GeForce RTX 40の最新機能であるAI中間フレーム生成 DLSS 3に対応
  • 高圧縮かつ高画質な次世代コーデックAV1のハードウェアエンコードに対応
  • TGP285WのRTX 4070 Ti SUPERをノイズレベル32dB以下で十分冷やせるGPUクーラー
  • GPUクーラー側面にRGB LEDイルミネーションを搭載
  • 799ドルのMSRPちょうどで販売されるモデル
  • 付属12VHPWR変換ドングルでPCIE 8PIN×2で運用できる
悪いところor注意点
  • 全長307mm、全高がPCIEスロット+15mmと巨大なのでPCケースとの干渉に注意
  • PCIEスロットを3スロット占有
  • 12VHPWR電源コネクタは取り扱いに注意が必要 【解説記事へ
  • RTX 4070 Ti SUPER 一般に価格が税込み15万円から (2024年2月現在)

GeForce RTX 4070 Ti SUPERは、前世代同クラスのRTX 3070 Tiを平均50%以上、前世代最上位のRTX 3090と比較しても平均20%近くも上回ります。アッパーミドルクラスのナンバリングながら2024年最新ハイエンドGPUと考えても違和感のない優れた性能を発揮します。
最新アーキテクチャによる高い動作クロックと大容量キャッシュメモリのおかげでハイフレームレートに対するボトルネックが解消されているので、ハイエンド級のGPU性能と相まって、特にWQHD解像度のハイフレームレートなPCゲーミングに好適なGPUです。
GeForce RTX 4070 Ti SUPERは最新のDLSS 3に対応しているので、フルHD/WQHDをソースにアップスケールするDLSS SRやAI中間フレーム生成機能 DLSS FGを併用すれば、4Kゲーミングでも大幅な性能向上が期待できます。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity_pefsum
RTX 4070 Ti SUPERの登場と同時に終売(在庫限り)となった前モデル RTX 4070 Tiと比較すると、価格(北米希望小売価格)は据え置きのまま、性能は10%程度向上しています。
16GBnに増えたVRAM容量に目が行きがちですが、VRAM帯域(バス幅)の増強によって4K解像度ネイティブレンダリングで性能が鈍らなくなり、最大15%の性能向上が期待できるところも注目ポイントです。
GeForce RTX 4070 Ti SUPER_vs_RTX4070 Ti_2160p

PCIE補助電源として最新規格の12VHPWRが実装されていますが、付属の変換ドングルを使用すればPCIE 8PIN×2でも運用できますし、一部メーカーからは全長250mm以下かつ厚みが2スロットピッタリのモデルも販売されているので、NVIDIAの80番台など過去のハイエンドGPUを搭載している既存システムならハード面でアップグレードの障害はないと思います。

そう言う具合なので、RTX 4070 Ti SUPERは既存のハイエンドゲーミングPCのアップグレードに最適と言っていいGPUだと思うのですが、やはりというか現状でのネガティブポイントは”価格(実売価格)”です。
MSRPは据え置きですが、15万円台半ばからという2024年2月現在の実売価格ベースで見ると、在庫限りで終売になるRTX 4070無印と上位モデル RTX 4080 SUPERの間を、性能に比例して埋めるような価格設定になっています。
2023年末頃にRTX 4070 Ti無印が12~13万円前後、安価なモデルなら11万円台で購入できたことを考えると、北米希望小売価格が据え置きのRTX 4070 Ti SUPERもそれと同等の実売価格まで落ち着くのを期待したいところです。



「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」のGPUクーラーについては、TGP285WのRTX 4070 Ti SUPERにフル負荷をかけ続けても、GPU温度は70度前後に収まり、なおかつ同測定環境においてノイズレベル32dB以下という非常に優れた静音性を発揮しました。
オリファンモデルの種類によっては数万円高くなることもあるRTX 4070 Ti SUPERですが、「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」は799ドルのMSRPちょうどで販売されるモデルであり、静音性も十分に優秀なので、コストパフォーマンス重視ならオススメできる製品です。


以上、「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition」のレビューでした。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti SUPER Trinity Black Edition




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