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国内人気の高いMMO RPGゲームFF14やe-Sports入門に最適なNVIDIAの次世代GPU Pascal第4弾となるGTX 1050 Tiを搭載したエントリー帯BTO PC「GALLERIA XH」をドスパラ社からお借りできたのでレビューしていきます。
「カスタマイズしても2日で出荷」というBTO PCメーカー屈指の納期速度を誇るドスパラのBTO PCが早いだけでなく、リーズナブル&高品質なのかも細かくチェックします。
今回提供いただいたレビュー用サンプルは「GALLERIA XH」のデフォルト構成となっています。マザーボード等の一部パーツは製品公式ページで詳細な記載がないのでサンプルに採用されているのとは別のパーツが使用される可能性もあります。
「GALLERIA XH」 レビュー用サンプル詳細スペック | |
OS | Windows10 Home (64bit) DSP版 |
CPU | Intel Core i7-6700 (4コア8スレッド、4コア同時最大3.7GHz) |
CPUクーラー | DEEPCOOL THETA 21 PWM [92mm、PWM、900~2200RPM]、公式ページ |
マザーボード | ASUS H170-PRO (販売ページに記載なし)、製品公式ページ |
メモリ | 8GB[4GB*2枚] DDR4-2133 |
システムストレージ | Crucial 275GB CT275MX300SSD1 |
データストレージ | 2TB HDD (SATA6Gb/s対応) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
グラフィックボード | Palit GeForce GTX 1050 Ti 4GB StormX NE5105T018G1-1070F ドスパラ販売ページ |
PCケース | オリジナル ガレリア専用 KTケース ブラック (対応最大ファームファクタ:ATX) |
電源ユニット | AcBel 500W 静音電源 (80PLUS BRONZE / PCA013) |
製品ページで詳細不明だったマザーボードが一般販売されている「ASUS H170-PRO」なのは良かったと思います。オンラインでマニュアルも公開されているので拡張性等についても事前に確認可能です。
http://dlcdnet.asus.com/pub/ASUS/mb/LGA1151/H170-PRO/J10812_H170-PRO_web_only.pdf?_ga=1.252607370.2032866693.1441214429
レビューに入る前に注意事項として、今回提供いただいたものは貸出機であり一般販売されてユーザーの手元に届く新品ではないので、製品や梱包に若干傷や痛みがある場合があります。通常は新品で綺麗な状態のものが届くはずなので、サンプル機に傷等があっても無視してください。当レビュー記事中では外観や内部構造など特徴に差異がなければ「GALLERIA XFR」のレビュー時に撮影したものを使用しています。
・ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
【公開:2016年12月26日、更新: 】
GALLERIA XH レビュー目次
1.GALLERIA XHの梱包・付属品
2.GALLERIA XHの外観
3.GALLERIA XHの内部構造
4.GALLERIA XH(i7 6700)のCPU・ストレージ性能
5.GALLERIA XH(i7 6700, GTX 1050 Ti)のグラフィック性能
6.GALLERIA XHのレビューまとめ
GALLERIA XHの梱包・付属品
まず最初にドスパラから購入した「GALLERIA XH」がユーザーの手元にどんな状態で届くのかをご紹介しようと思います。配送業者からは下画像のような段ボール箱に梱包されて製品が届きました。(注:梱包の外箱については貸出機のため少々傷みがある場合があります) 精密機器注意や天地無用などの注意書きがされています。50*50*30cmサイズとかなり大きい段ボール箱で重量も重いです。段ボール箱の中にはキーボードやマウスなどの付属品が別の小さい箱に収められ、PC本体は透明ビニール袋に入れて硬めのスポンジ製スペーサーで安置されていました。
BTO PCにはマウス&キーボードが付かないメーカーもありますがドスパラの「GALLERIA XH」には両方とも付属します。マザーボードの日本語マニュアルも付属していました。日本語マニュアルで定評のあるASUS製なので初心者ユーザーでも使いやすいと思います。
GALLERIA XHの外観
「GALLERIA XH」のPCケース外観をチェックしていきます。トップとサイドはスチールで、フロントはプラスチック製でした。カラーはご覧のとおり黒一色です。トップとサイドには120と140サイズのファンを2個ずつ搭載でき、フロント下部はメッシュで吸気口になっています。
マザーボード側サイドパネルのファン固定位置はそれぞれCPUとグラボの直上になっているのでケースファンを増設すれば冷却補助になると思います。マザーボード裏にはCPUソケットの真裏に当たる部分に80mm四方の通気口があります。
フロントにはUSB3.0やヘッドホン端子など各種I/Oポートがあります。フロントパネルと5インチベイパネルはツールレスで取り外し可能です。
ただしI/OポートはPCケースシャーシではなくフロントパネルに固定されており、ケーブルの取り回しに余裕がないので、購入直後の状態だとフロントパネルはシャーシから5cmほどしか離すことができません。フロントパネル裏の下側にあるケースファンはケース内部からではなく、フロントパネル側から固定されているので換装が面倒な構造になっていました。
5インチベイはデフォルトでDVDドライブに1段使われていますが他にも3段拡張可能です。最近ではあまり使われていませんが3.5インチベイも付いています。
リアには120mmファンが搭載可能です。PCIスロットは7スロット分あり標準的なATXケースですね。左右のサイドパネルはそれぞれリアのハンドスクリュー2本で固定されていました。
GALLERIA XHの内部構造
続いて「GALLERIA XH」のPCケースの内側をチェックしていきます。マザーボード側を見ると各種ケーブルはケーブルタイなどを使ってまとめられてはいますが、裏配線などは利用されていません。
標準搭載の電源ユニット「AcBel 500W 静音電源 (80PLUS BRONZE / PCA013)」は非プラグインタイプのPC電源なので全てのケーブルは1か所から出ています。PCI-E補助電源は4個の6+2PINが余っています。電源容量が500WなのでGTX 1050 Tiの上位グラフィックボードへの換装にも対応できます。
CPUクーラーはDEEPCOOL THETA 21 PWM (PWM、900~2400RPM)というクーラーが採用されていました。国内でも1600円程度で販売されていますが市販品のサンプル画像ではファンの色が青色なので専用のOEM品のようです。メモリは4スロットありますが4GBのDDR4メモリが2枚搭載されていました。ゲーミングPCのメモリは16GBが個人的に推奨です。
2.5/3.5インチシャドウベイトレイが5基搭載されておりデフォルト構成ではシステム用の2.5インチSSD(480GB)とデータ用の3.5インチHDD(2TB)の2基が搭載されているので、追加で3基のストレージを拡張可能です。マザボ上のSATA端子は6基なので増設可能な数とちょうど一致しています。(DVDで1基使用)
グラフィックボードはGTX 1050 TiのPalit製シングルファンモデル「Palit GeForce GTX 1050 Ti 4GB StormX (NE5105T018G1-1070F)」です。
GPUクーラーはシングルファンのショート基盤モデルでバックプレートは付いていません。
PCI拡張スロットについてはグラフィックボードの直上と直下の2か所にあるPCI-E3.0x1がサウンドボードやSATAポート増設向け、その1つ下のPCI-E3.0x16(帯域はx4)がNVMe SSD向けで使えます。
マザボにブザーも付いていました。起動時にビープ音が鳴ります。ブザーは基本的にPOSTエラーのチェックくらいでしか使わないので起動時のビープ音が煩わしければ外しても大丈夫です。
マザーボード裏側は次のようになっています。
シャドウベイトレイに設置されたストレージのSATAやSATA電源のケーブルについては裏側から簡単に取り付け・取り外しが可能な構造になっています。
CPU裏にはCPUクーラー固定用のホールがあるのですがホールの位置とソケットの位置がずれているため、マザボ裏からCPUクーラーをネジ止めするタイプのクーラーの場合、マザーボードをケースから取り外さないと取り付けや取り外しができないのでクーラーの選択に注意が必要です。
また表から見た時は電源のすぐそばには裏配線用の穴が開いていたのになぜ裏配線が使われていないのか不思議に思っていたのですが裏を見て合点がいきました。マザーボードトレイ部分とストレージマウンタ部分の間、マザーボードトレイの端に返しが付いており24PINケーブルなど太いケーブルが通せない構造でした。このケースでは裏配線で配線を綺麗に隠すのは難しいですね。
最後に内部構造をチェックし終えたと思ってPCを起動したところファン音が予想外に煩くて驚きました。耳を近づけて確認したところファンノイズの原因はフロントのケースファンでした。リアにも120mmのファンが搭載されているのになんでフロントファンだけこんな音が大きいのかと不思議に思って調べてみたら、4PINペリフェラルから変換ケーブルで電源をとっていたのでケースファンが定格で回っていました。
変換ケーブル使うならトップかリアのファン端子から分岐ケーブルを使えばいいのにと、ちょっとこの電源の取り方には唖然としました。 ガレリア専用KTケースでファンノイズが煩かったらこれを抜くのが手っ取り早いです。
抜くだけだとファンが止まるので、ストレージの冷却が気になるなら3PINファンの分岐ケーブルを購入してリアかトップファンと同じマザボ上のコネクタから電源を取るのがおすすめです。これならマザボのファンコンで操作も可能になります。
GALLERIA XH(i7 6700)のCPU・ストレージ性能
GALLERIA XHのデフォルト構成で採用されるSkylake世代CPU i7 6700(4コア8スレッド、4コア同時最大3.7GHz)の性能をチェックしていきます。比較対象に同じくSkylake世代i7 6700K(4コア8スレッド、4コア同時最大4,0GHz)とi5 6400(4コア4スレッド、3.2GHz)でCPU性能を比較しました。i7 6700は最大4.0GHzと紹介されることが多いですが、実際はコアクロックが4.0GHzで動作するのは1コアのみに負荷がかかっている状態だけで、全コアに大きい負荷がかかる状態では全コアが3.7GHz動作となるので注意してください。
CPUクーラーの冷却ファンやケースファンの回転数についてですが、BIOSのファン制御のプリセットを標準からサイレントに変更して以降の測定を行っています。
上記の設定でケースファンは800RPM、CPUファンはアイドル時で1000RPMで動作していました。
CPU性能のベンチとしてよく使われるCinebenchのスコアは811でした。OC機能のあるK付き6700Kに比べて定格性能は1割程度下がりますが、4コア4スレッドのi5 CPUよりは3割以上高い性能になっています。
FF14ベンチマークの動画(再生時間8分、WQHD解像度、60FPS、容量4.7GB)でAviutl+x264を使ってエンコード速度の比較を行いました。
「GALLERIA XH」のi7 6700でかかったエンコード時間は26分6秒でした。i7 6700Kでは25分54秒、i5 6400では39分11秒でした。単位時間当たりのエンコード性能を比較すれば、i7 6700の性能はi5 6400の1.6倍程度となりました。エンコード時間から比較したエンコード性能はCinebenchの性能比較とほぼ同様の結果になっています。
i7 6700でエンコードを行った際のCPU温度、CPUファン回転数、CPU全体の使用率の推移をグラフ化しました。CPU全体の使用率は基本的に90~100%にはりついています。CPU温度は最大64度で安定動作していました。エンコード中のCPUファンの回転数は最大1300RPM程度で比較的静かに動作していました。CPUファンのファンノイズが気になる場合はデフォルトクーラーのファン径が90mmなので、120mmで1000RPM程度ファンを搭載するクーラーに換装すればより静音性が上がります。
なおGALLERIA XHのデフォルト構成ではCPUにi7 6700が選択されていますが、当サイトとしてはグラフィックボードにGTX 1050 Tiを選ぶ場合はコスパ的に考えてi5 6500にダウングレードするのがおすすめです。
続いてGALLERIA XHに搭載されているストレージ性能のチェックをしていきます。
同製品にはシステムストレージとして275GB SSDとデータストレージとして2TB HDDが搭載されています。それぞれの詳細な製品情報をHWinfoで確認したところ、システムストレージは2.5インチSSD「Crucial CT275MX300SSD1」、データストレージは3.5インチHDD「ST2000DM006-2DM164」でした。
CrystalDiskMarkを使って各ストレージの性能を測定したところ、「Crucial CT275MX300SSD1」は左画像のようにリード・ライトともにSATA3.0 SSDらしく500MB/sを超えましたが、データストレージの「ST2000DM006-2DM164」は右画像のように連続読込が200MB/s程度となってしましました。
HDDにゲームを入れた場合、ゲームのロード時間がSSDに比べて実際にどの程度遅くなるのか測定してみました。高画質PCゲームのRise of the Tomb Raiderを使って「ゲーム起動→ゲーム再開」の流れでロード時間を測定した検証動画が次のようになっています。背面全体はHDDでのロード時の動画、右下はSSDでのロード時の動画です。
動画を見ての通りHDDにゲームをインストールした場合のゲームのロード時間は大雑把に見てもSSDにインストールした場合の70%長いロード時間になります。逆に言えばデータストレージにSSDを採用することでゲームのロード時間は半分近く短縮することが可能です。
GALLERIA XHにはデフォルトではデータストレージにHDDが設定されていますが、カスタマイズからSSDも選択可能なので、管理人的にはシステムストレージは256GB、データストレージには500GB~1TBのSSDにカスタマイズするのがおすすめです。
GALLERIA XH(GTX 1050 Ti)のグラフィック性能
さて本題の「GALLERIA XH(i7 6700,GTX 1050 Ti)」のグラフィック性能をチェックしていきます。GALLERIA XHではGPUがGTX 1050 Tiという以外はグラフィックボードの型番が不明でしたが、レビュー用サンプル機にはPalit製のシングルファンGPUクーラー搭載「Palit GeForce GTX1050Ti 4GB StormX
(NE5105T018G1-1070F)」が搭載されていました。コアクロックはGTX 1050 Tiのリファレンス同様でブーストクロックは1392MHzです。FF14ベンチ(フルHD、最高品質)のスコアは7900を超えて「非常に快適」という結果になりました。
FF14ベンチ中のCPU温度、GPUコア温度、GPUファン回転率のログを取ってその推移をグラフ化しました。CPU温度は50度以下の低い温度で安定しています。GTX 1050 Tiは補助電源不要な省電力GPUということもあり、90mmシングルファンの簡素なクーラーを搭載したモデルですがGPU温度も50度前後でした。ファン回転数については同グラフィックボードではモニタリングできないものの、ファン回転率はアイドル時と比較して2割程度しか変わらないので静音動作でした。
3DMarkのFireStrike各種のグラフィックスコアは次のようになりました。
GTX 1050 Tiはあくまで補助電源不要なエントリー帯GPUなので普及ミドル帯のGTX 1060やその競合となるRX 480と比べるとどうしても見劣りしてしまいます。
FireStrike | Extreme | Ultra | |
GALLERIA XH (GTX 1050 Ti) |
7773 | 3640 | 1747 |
GALLERIA XT(GTX 1060) | 12997 | 6102 | 2925 |
GALLERIA XFR(RX 480) | 12205 | 5409 | 2630 |
また最新のDirectX12対応ベンチマークである3DMarkのTimeSpyのスコアは次のようになりました。
TimeSpy | Asyncなし | 性能比 | |
GALLERIA XH (GTX 1050 Ti) |
2287 | 2182 | 105% |
GALLERIA XT(GTX 1060) | 4036 | 3893 | 104% |
GALLERIA XFR(RX 480) | 3871 | 3507 | 110% |
続いて高画質PCゲーム各種のフルHD・標準~高画質設定におけるベンチマークを行いました。
ベンチマーク測定を行ったタイトルは、The Division(中設定)、Grand Theft Auto V(グラフィック設定)、Assassin's Creed Syndicate(低設定)、Mirrors Edge Catalyst(中設定)、The Witcher3(グラフィック設定)、DARK SOULS III(高設定)、Rise of the Tomb Raider(DX12、中設定、AAなし)、Battlefield 1(高設定)、Titanfall 2(グラフィック設定)、OverWatch(ウルトラ設定)以上の10タイトルです。
GTX 1050 Ti搭載BTO PCであれば、E-Sports系の軽量なオンライン対戦型PCゲームやFF14のようなMMO RPGを高~最高設定で快適にプレイしたり、標準設定で軽く遊ぶ程度であれば最新高画質PCゲームにも対応可能な性能があります。
i7 6700とGTX 1050 Ti搭載の「GALLERIA XH」の消費電力はアイドル時で37W程度、負荷時(Fire Strikeストレステスト)で110W程度となりました。よりCPU負荷の大きいゲームでも全体でピーク150W以下の負荷に収まると思います。
電源OFF時とアイドル時とPCゲーム負荷時の騒音値をサウンドレベルメーター(騒音計)を使用して測定しました。電源OFF時の騒音値は33.6dB、アイドル時は40.1dB、ゲーム負荷時は40.2dBとなりました。
今回のサンプル機についてサウンドレベルメーターを使って最大の騒音源を調べてみたところ、電源ユニット「AcBel 500W 静音電源」の冷却ファンが最も大きい騒音を出していました。静音性の高いBTO PCを目指すなら電源ユニットについては別のものにカスタマイズしたほうがよいかもしれません。
GALLERIA XHのレビューまとめ
最後にGTX 1050 Tiグラフィックボードとデフォルト構成ではCPUにi7 6700を搭載する「GALLERIA XH」の実機サンプルを検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。良いところ
- 安価なエントリー向けGPUのGTX 1050 Tiグラボ搭載なのでe-SportsやFF14入門におすすめ
- 最新の高画質PCゲームをフルHD・標準グラフィック設定で快適に遊べる
- CPUに高性能なi7 6700(合計約12万円)やリーズナブルなi5 6500(合計約10万円)が選択可能
- 「カスタマイズありでも2日で出荷可能」という納期速度
- キーボード&マウスがデフォルトで付いてくる
- M.2 SSD、PCI-E NVMe SSD、サウンドボード等も拡張可能
- GTX 1050 Tiに対してi7 6700はバランスが悪いのでi5 6500などにカスタマイズ推奨
- 専用PCケースは裏配線不可や自作er目線で今後の拡張性を考えるとあまりおすすめできない
- フロントファンの電源の取り方が悪く、ファンノイズが大きい(簡単に改善可能)
- GTX 1050 Tiグラボ搭載BTO PCを搭載するならATXマザーボード対応のミドルタワーPCよりもミニタワーPCケース採用の「GALLERIA DH」やスリムPCの「GALLERIA SH」のほうがおすすめ。
GTX 1050 Tiを搭載したBTO PCの「GALLERIA XH」はOverWatchのようなオンライン対戦型PCゲーム所謂e-SportsやFF14のようなMMO RPGに対応可能な性能があります。ただしGTX 1060やRX 480などミドル帯GPUを搭載したBTO PCに比べると価格差も1~2万円程度のため純粋なパフォーマンス的にもコスパ的にも見劣りする感はあり、GTX 1060やRX 480を搭載した「GALLERIA XT」や「GALLERIA XFR」のほうが様々な用途に対応できるのでBTO PCとしてはより初心者向けかもしれません。
またGTX 1050 Tiは省電力性能に優れ発熱が小さくサイズもコンパクトなグラフィックボードなのであえて、大型のミドルタワーPCケースが採用されている「GALLERIA XH」を選ぶ必要はないように思います。同社からはミニタワーPCケース採用の「GALLERIA DH」やTVラックにも収納可能なスリムPC「GALLERIA SH」もリリースされているのでそちらもほうがGTX 1050 Tiの省電力性能を活かせるのでおすすめです。
管理人的に最大のマイナスポイントであるPCケースについてはカスタマイズから+8000円程度で別のケースに変更可能ですが、納期も遅くなるものがほとんどのようなので、増設や拡張でPCケースに不満が出てきた頃に評価の高い市販品PCケースへ買い替えるのがベストな選択肢だと思います。
なによりも「カスタマイズありでも2日で出荷」という業界最高水準の納期速度は早く欲しいユーザーには非常にありがたく、ドスパラBTO PCの最大の魅力だと思います。
以上、GTX 1050 Ti搭載「GALLERIA XH」BTO PCのレビューでした。
GTX 1050 Ti搭載「GALLERIA XH」
GTX 1050 Ti搭載のBTO PCとしてはミニタワーPCケース採用で「GALLERIA XH」よりもコンパクトな「GALLERIA DH」やスリムPCの「GALLERIA SH」も販売されており、こちらもおすすめです。
おまけ:GTX 1050 Ti搭載BTO PCのカスタマイズ指南
エントリー価格帯の廉価グラフィックボードであるGTX 1050 Tiを搭載するBTOのカスタマイズについて簡単に解説しておきます。「CPU」「メモリ」「電源容量」「ストレージ」「マザーボード」のBTO PCの主要な5パーツに注目します。これら5つの適切な選び方さえ知っていれば記事の更新や閲覧のタイミングでは下の価格比較通りにならないかもしれませんが、そのときは解説に合わせてカスタマイズすれば各自で簡単にリアルタイムな価格比較もできて最適なBTO PCを選択可能です。
- CPUについてはコスパを優先してi5 6500がおすすめです。CPU型番の添え字については基本的に”K”なしのCPUで問題ありません。安価に済ませたいのであればi3 CPUでもいいかも。
- システムメモリはゲーム用途なら16GBあれば十分です。16GB以上を推奨しますが価格を抑えたい場合は8GBでもいいと思います。メモリ枚数は合計容量が同じなら4枚でなくて2枚で大丈夫。
- 電源容量は300W以上で問題ありません。変換効率は特に気にしなくていいと思います。予算が許すなら自作PCパーツとして一般販売されている電源を選ぶのもおすすめです。
- システムストレージ(WindowsOSをインストールするストレージ)は必ずHDDではなくSSDを選んでください。HDDよりもGB単価は上がりますが実際に体感できるレベルでSSDのほうがキビキビ動きます。Windows10をインストールするシステムドライブのサイズは240GB以上であればOKです。PCゲーム用ストレージはシステムとは別に用意するほうが後々便利、加えてHDDではなくSSD推奨です。ゲーム用は可能なら960GB、少なくても480GBが望ましいです。
- マザーボードは「Z170」とか「H170」とかチップセット名だけでなく「ASUS H170-PRO」のように市販のマザーボード名が記載されているor市販マザボを選択できるBTOが推奨です。市販のマザボであれば専用のマニュアルも存在しますし、何かトラブルがあってもググって解決法を見つけるのが容易になります。マザボメーカーは日本語マニュアルが一番しっかりしていてユーザー数の多いASUSを選ぶのが鉄板です。
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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