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外付けラジエーターを採用する水冷CPUクーラーキット「Alphacool Eiswand 360 CPU Black」をAlphacoolの国内正規代理店Techace様(以下敬称略)からご提供いただけたのでレビューします。

自作PCにおける外付けラジエーターはニッチな自作PC水冷界隈の中でもさらにニッチなジャンルで、一見して異形の水冷ですが、実のところ熱源(CPUやGPU)とラジエーターがPCケースという同じ空間にあるというある一般的な自作PC水冷の形態こそ”水冷”の形としてはちょっと特殊で、熱源と放熱部を別の系に分ける外付けラジエーターこそが正しい水冷だったりします。そんな真の水冷をお手軽に導入できる水冷キット「Alphacool Eiswand 360 CPU Black」について使い方から性能まで徹底検証していきます。
国内代理店:https://techace.jp/index.php?route=product/product&product_id=3459
公式ページ:http://www.alphacool.com/shopware.php?sViewport=campaign&emotionId=2713


はじめに
「Alphacool Eiswand 360 CPU Black」を含めて、自作PC向けの本格水冷に必要な基本的な知識はこちらの記事で紹介しています。水冷ユーザー以外の方は「Alphacool Eiswand 360 CPU Black」のレビューを読む前に一通り目を通しておくのがおすすめです。自作PCに本格水冷を導入するための基本と予備知識

「Alphacool Eiswand 360 CPU Black」はフィッティング用ネジ規格は水冷のほぼ標準規格であるG1/4ですがチューブ径は内径8mm/外径11mmというマイナーなものになっています。内径8mm/外径11mmに対応するフィッティングやチューブは以下の国内外の通販で購入可能です。ざっくり調べた感じではAlphacoolと同会社が運営している水冷パーツ通販のaquatuningが取扱数が多く感じました。
・http://www.aquatuning.jp/118mm/?p=2
・https://www.coolinglab.jp/index.php?dispatch=categories.view&category_id=73(国内)
・https://www.oliospec.com/shopbrand/ct572/(国内)
・http://www.performance-pcs.com/catalogsearch/result/?fitting_type=609&is_ajax=1&q=11%2F8MM
ロータリーエクステンドやロータリーアングルなどのフィッティングはG1/4で汎用品を使って拡張できるので問題ないのですが、内径8mm/外径11mmに対応するコンプレッションフィッティング、クイックリリースフィッティング、チューブの3つと付属クーラントについては保守部品としていつでも購入できるように国内代理店でストックを用意しておいて欲しいです。
なお今回は標準のCPU水冷ブロックのみで「Alphacool Eiswand 360 CPU Black」を運用して動作検証を行いますが、「Alphacool Eiswand 360 CPU Black」に付属するクイックリリースフィッティングは同社の「Alphacool Eiswolf」という水冷キットシリーズに対応しているので、Alphacool Eiswolfシリーズと組み合わせて水冷化グラフィックボードやPCケース内蔵ラジエーターの拡張が可能です。


クイックリリースのついた純正水冷キットAlphacool Eiswolfシリーズだけでなく、クイックリリースとチューブとコンプレッションがセットになった「Alphacool Eisbaer GPX Extension Set」や「Alphacool Eisbaer GPX Extension Set 90°」を使用することで他社の水冷ブロックやラジエーターを使用した拡張にも幅広く対応しています。


「Alphacool Eiswand 360 CPU Black」は単なるCPUクーラー水冷キットというよりも、実のところ、クイックリリースフィッティングでこれらの拡張パーツを使用した水冷環境構築のためのコアユニットとしての側面が強い製品です。
レビュー目次
1.Alphacool Eiswand 360iの梱包・付属品
2.Alphacool Eiswand 360の水冷ユニット
3.水冷ブロックAlphacool NexXxoS XP3 Lightについて
4.Alphacool Eiswand 360 CPU Blackの検証機材・水冷ブロックのセットアップ
5.Alphacool Eiswand 360 CPU Blackの水冷ユニットの接続やクーラントの充填
6.Alphacool Eiswand 360の冷却性能
7.Alphacool Eiswand 360のレビューまとめ
補足.空冷クーラーと水冷クーラーの違いについて
Alphacool Eiswand 360の梱包・付属品
まずはAlphacool Eiswand 360の外観や付属品をチェックしていきます。外付けラジエーターを採用するCPU水冷キットである「Alphacool Eiswand 360」はその名の通り360サイズの水冷ラジエーターを採用しており、水冷ユニット本体はラジエーターやポンプも含むためその梱包自体も非常に巨大です。全長267mmのGTX 1080 Ti Founders Editionとサイズを比較するとその大きさが伝わると思います。一般的な簡易水冷CPUクーラーと同じサイズ感をイメージするとグラボがミニチュアと化す大きさです。

製品パッケージは上開きの構造になっており、中央にあるエアパッキンで包まれた黒いものが水冷ユニット本体でその上下にある茶色の小分けパッケージには付属品などが入っています。また右側にあるalphacoolのロゴが入った黒いパッケージにはクーラント(冷却液)が入っています。

「Alphacool Eiswand 360 CPU Black」の水冷ユニット本体、クーラント2本、付属品の入った茶色の小分けパッケージ2つが出てきます。

付属品の小分けパッケージの一方には、チューブと折れ防止コイル、フィッティング類、水冷ユニットの電源をPCから取得するための4PINペリフェラル延長ケーブルが入っています。

もう一方のパッケージには、水冷ユニットを動作させるためのACアダプタと水冷ブロックが入っていました。

水冷ユニットを動作させるため、PC電源から電源を取得する4PINペリフェラル延長ケーブルの他にも、4PINペリフェラルに対応したACアダプタも付属しますが付属のコンセント用ACケーブルは国内コンセントに非対応でした。なお国内対応ACケーブルの付属については国内代理店のTechaceがメーカーへ要請中とのことです。


Alphacoolが欧州のメーカーということもあり、マニュアルは英語とドイツ語などで日本語には非対応ですが、図解がしっかりしているので英語が苦手でも概ね理解できると思います。

付属するフィッティングは、チューブ内径8mm/外径11mmのコンプレッションフィッティングが4つと、同チューブ径のネジ式クイックリリース(クイックディスコネクト)フィッティング2つとなっています。コンプレッションフィッティングのネジ規格は自作PC向け水冷のほぼ標準規格であるG1/4です。

コンプレッションフィッティングは黒色塗装された真鍮製で一般的なフィッティングです。

クイックリリースはプラスチック製で、中央の太くなっている部分がネジになっており、このシリンダーで着脱を行います。水路内にクーラントが充填されていても1,2滴の水滴が零れる程度で水路を分断できます。

クイックリリースの両端も内径8mm/外径11mmのコンプレッションになっています。

チューブには黒色不透明のPVCチューブ「Masterkleer Schlauch PVC 11/8mm (5/16"ID) UV-aktiv Black」が付属します。チューブ径は当然ですがフィッティングと同じく内径8mm/外径11mmです。外径11mmに対応した折れ防止コイルも付属します。

自作PC向け水冷では内径3/8外径1/2(10mm/13mm)のチューブ径を使用しているユーザーが多いと思いますが、「Alphacool Eiswand 360 CPU Black」で採用されている内径8mm/外径11mmはチューブ壁の厚さはほぼ同じですが内径が小さいので折れにくいチューブです。

内径8mm/外径11mmチューブは折れにくいですが、きつめのカーブが必要で折れが心配な場合は付属の折れ防止コイルを使用します。

折れ防止コイルを使用することで、同じ曲率でもチューブが折れて内部が潰れにくくなります。折れ防止コイルをチューブに通すのはそれなりに苦労するので、折れ防止コイルの使用はお好みでOKです。


後ほど詳しく紹介しますが、「Alphacool Eiswand 360 CPU Black」の水冷ユニット本体の電源取得端子は4ピンペリフェラルとなっており、PCの電源ユニットから直接電源を取得するための長さ約1mのケーブルが付属します。

4ピンペリフェラルの降圧変換アダプタ「silent adapter」も付属しています。「Alphacool Eiswand 360 CPU Black」は4ピンペリフェラルの12V入力が定格動作となっており、この時、水冷ユニット本体の冷却ファンは1100RPM程度で動作しますが、「silent adapter」を使用して7V入力へ降圧することで700RPMの静音動作をさせることができます。

下のように「silent adapter」を本体ユニットに直接接続することで静音動作が可能になります。また「silent adapter」を使用する場合は台座の周りにある青色LEDは消灯します。

「silent adapter」は12Vを7Vに降圧させるだけの単純な降圧型変換なので発熱を伴います。

「Alphacool CKC Cape Kelvin Catcher Clear 1000ml」というクーラントのボトルが2本付属します。

付属クーラントのカラーは無色透明です。

Alphacool Eiswand 360の水冷ユニット本体
続いてAlphacool Eiswand 360 CPU Blackの水冷ユニット本体をチェックしていきます。Alphacool Eiswand 360 CPU Blackの水冷ユニット本体にはリザーバー、ラジエーター、ポンプという水冷にとって主要なパーツがほぼ全て搭載されています。予め断っておくと水冷ユニット本体は基本的に分解不可能です。分解できなくはありませんが容易には分解できない構造になっており、そもそもユーザーによる分解はサポートされていません。そのためラジエーターの前後に装着された冷却ファンの交換もできません。

使用する上でそのままでも問題ない仕様なのですが、保守の面でも冷却ファンの交換については個別に対応しておいて欲しかったというのが正直な感想です。
Alphacool Eiswand 360 CPU Blackは360mmサイズの水冷ラジエーターとポンプユニットとリザーバーを内蔵しているので高さ520mm程度とかなり大型です。NVIDIAのリファレンスモデル2つ分というと一部の人間にとってはわかりやすい?でしょうか。重量もクーラントを入れていない状態で5.7Kg程度あります。


外装は綺麗に黒色塗装されており高級感のある佇まいです。

「Alphacool Eiswand 360 CPU Black」のラジエーター部分をチェックしてみるとプッシュプル構成で両面合わせて6基の120mm冷却ファンが設置されており、同社のラジエーター「Eisbrecher Pro XT45」から導入された「A.B.M.」(Air Breaker Mat)という静音性と冷却性能を向上させるゴム製のフィルターも使用されていました。

水冷ユニットの最上部にはリザーバーが設置されています。

天板にはクーラントの注入用フィルポートが設置されています。フィルポートの蓋は一般的なG1/4ネジのプラグです。個人的にはここには別売りの圧力調整弁を取り付けたいです。

水路のIN/OUTポートと水冷ユニット電源は水冷ユニットの下部に設置されていました。水路のIN/OUTポートのネジ規格は自作PC用水冷として一般的なG1/4なので付属品以外のフィッティングも使用可能です。水冷ユニットに設置されたポンプや冷却ファンの電源は4PINペリフェラルから取得しており、付属の4PINペリフェラルの1m延長ケーブルやACアダプタから電源を取得できます。

水冷ユニットのIN/OUTポートは右がOUT、左がINになっています。本体に記載されているので間違えないと思いますが、付属の水冷ブロックもIN/OUTが指定されているので注意してください。

水冷ユニットの台座には四隅に足が設置されておりいずれも滑り止めのゴムが装着されています。

水冷ブロックAlphacool NexXxoS XP3 Lightについて
続いて「Alphacool Eiswand 360 CPU Black」に付属する水冷ブロック「Alphacool NexXxoS XP3 Light」についてチェックしていきます。「Alphacool Eiswand 360 CPU Black」には単品でも販売されている同社製の水冷ブロック「Alphacool NexXxoS XP3 Light」が付属します。

製品パッケージを開くと左側に水冷ブロック本体、右側にはマウントパーツ等が収められています。

水冷ブロック固定用ブラケットはIntel LGA115XとLGA2011-3に対応したものと、AMD AM3等に対応したものが付属しています。AMD Ryzen環境に対応したAM4マウント用ブラケットは現時点では付属せず別売りとなっています。

固定ネジ類は次のようになっています。

水冷ブロック本体のトップパネルにはAlphacoolの社名と製品名のロゴが刻印されています。

CPUと接するベース部分は銅製でニッケルメッキは施されていません。保護フィルムが貼られているので剥がし忘れないように注意してください。

ベース部分は磨き上げられて鏡面になっていました。

IntelやAMD環境ごとに用意されたブラケットを上から被せることで「Alphacool NexXxoS XP3 Light」は両プラットフォームに対応します。



水冷ブロックを分解すると中の構造は次のようになっていました。構造自体は簡素ながらベース部分のマイクロフィンへの水路の入り口が細くなっているジェット構造も採用されていました。

マイクロフィンについては粗くはないものの細かくもない普通の規模だと思います。

INポートからすぐのところにマイクロフィンへの流入を絞るジェット構造が構築されており、流速を速くすることでマイクロフィンからクーラントへの熱交換効率を高めています。



「Alphacool NexXxoS XP3 Light」は特に品質に問題があるわけではありませんが、同社製品の中でも安価なエントリーモデルの扱いなので、後から交換するのも面倒なので予め上位モデルの「Alphacool Eisblock XPX」や他社製品ですが「EKWB Supremacy EVO」や「Aquacomputer cuplex kryos NEXT」など別売りの高性能な水冷ブロックを別途購入して使用するのがおすすめです。



Alphacool Eiswand 360 CPU Blackの検証機材・水冷ブロックのセットアップ
Alphacool Eiswand 360 CPU Blackを検証機材のベンチ機にセットアップします。ベンチ機のシステム構成は次のようになっています。テストベンチ機の構成 | |
![]() |
|
OS | Windows10 64bit Home |
CPU |
i7 7700K Core/Cache:5.0/4.8GHz, 1.300V 殻割り&クマメタル化(レビュー) |
M/B | ASRock Z270 SuperCarrier (レビュー)(BIOS:1, 2) |
メインメモリ | Corsair VENGEANCE RGB 8GB×2=16GB XMP 3466MHz OC 型番:CMR16GX4M2C3466C16 RGB (レビュー) |
システムストレージ |
Crucial MX300 SATA M.2 SSD 1TBCT1050MX300SSD4 |
電源ユニット |
Corsair HX1200i (レビュー) |
PCケース | Cooler Master MASTERCASE MAKER
5t (レビュー) |
CPUクーラーの設置方法について、当サイトの評価基準となるチェックポイントは主に次の3つです。
- LGA115Xの場合、CPU固定バックプレートが単独でマザーボードに固定できるか
- マウントパーツ設置状態でCPUを交換できるか
- 空冷の場合、ネジ止めの場合はマザーボード側から固定できるか
簡易水冷or水冷ブロックの場合、ハンドスクリューなどツールレス固定ができるか
上の3項目を全て満たす例として本格水冷用のCPU水冷ブロックですが「EK-Supremacy EVO」のマウンタ構造は「バックプレートをM/Bに固定可能」「完全ツールレス」「マウンタ設置状態でCPUの交換が可能」なので本格水冷・簡易水冷クーラーの水冷ブロック固定方式としてはベストだと思っています。水冷クーラーメーカーにはどんどん真似してもらいたい理想的な構造です。

前置きはこのあたりにしてIntelプラットフォームのベンチ機へAlphacool Eiswand 360 CPU Blackに付属するCPUクーラー「Alphacool NexXxoS XP3 Light」を装着します。
まずはマザーボードを裏返してCPUソケット四隅のネジ穴にプラスチック製のワッシャーを通してから長いネジを刺します。

長ネジをCPUソケット周囲のネジ穴に刺したらマザーボードを表に向け、表からもプラスチックのワッシャーを通します。

さらにプラスチックのワッシャーの上からナットをネジに通して長ネジをマザーボードに固定します。

4か所全てでナットで長ネジを固定したらマウントパーツの設置が完了です。構造は非常に単純ですが長ネジのネジ頭とナットとでネジはマザーボードに固定されているのでマウントパーツ単独でマザーボードに固定できて脱落することはありません。

水冷ブロックをマザーボードに固定する準備はこれで完了したので熱伝導グリスをCPUのヒートスプレッダに塗布します。熱伝導グリスには当サイト推奨で管理人も愛用しているお馴染みのクマさんグリス(Thermal Grizzly Kryonaut)を塗りました。熱伝導効率も高く、柔らかいグリスで塗布しやすいのでおすすめです。

グリスを塗る量はてきとうでOKです。管理人はヘラとかも使わず中央山盛りで対角線だけ若干伸ばして塗っています。特にThermal Grizzly Kryonautは柔らかいグリスでCPUクーラー固定時の圧着で伸びるので塗り方を気にする必要もありません。

熱伝導グリスを塗ったら長ネジに水冷ブロックのブラケットネジ穴が合うようにしてCPUクーラーを装着します。水冷ブロックをCPUの上に乗せたらグリスが広がるよう、力の入れすぎに注意して水冷ブロックをグリグリと捻りながら押し込んでください。

水冷ブロックを載せたら、金属製ワッシャー、リテンションスプリング、ハンドスクリューナットの順番に長ネジに通して水冷ブロックを固定します。ハンドスクリューナットを締めるときに長ネジが一緒に回ってしまうのでマザーボード裏面から付属の六角レンチで固定しておく必要があるのが少々面倒でした。

4か所を対角順に締めて水冷ブロックを固定したら水冷ブロックの装着作業は完了です。

CPU水冷ブロック「Alphacool NexXxoS XP3 Light」の固定方法は単純な構造なので簡単でしたが、
・長ネジにナットを通すのが面倒
・ハンドスクリューナットを締める際に長ネジが一緒に回る
以上の2点が不便でした。CPU四隅のマウントパーツではネジがむき出しで少々不格好なきらいもあります。
あくまで水冷ユニットの付属品ということで「Alphacool NexXxoS XP3 Light」自体は必要最低限の機能性になっており外観のカッコよさなどは二の次になっているので、先に紹介したように上位モデルの「Alphacool Eisblock XPX」や他社製品ですが「EKWB Supremacy EVO」や「Aquacomputer cuplex kryos NEXT」など別売りの高性能な水冷ブロックを別途購入して使用するのがおすすめです。



Alphacool Eiswand 360 CPU Blackの水冷ユニットの接続やクーラントの充填
CPU水冷ブロックの固定が完了したら、水冷ユニット本体やチューブのセットアップに移ります。まずは付属のコンプレッションフィッティングからチューブ固定リングを外して、CPUブロックと水冷ユニット本体へ装着します。今回は付属品のコンプレッションのみを使用しますが、取り回しを良くするならロータリーエクステンドやロータリーアングルなどをコンプレッションとの間に挟むといいと思います。

CPUブロックと水冷ユニット本体のネジ穴はプラスチック製なので六角レンチなどツールを使用せずに手回しでネジを締めてください。ツールを使うとネジ穴周辺に亀裂が入って水漏れに繋がる場合があります。
マザーボードをPCケースに設置します。

PCケースにチューブホールがある場合はそこから水冷チューブを通しますが、チューブホールがないPCケースの場合は使用しないPCIスロットからチューブを出します。下の写真のようにCPU水冷ブロックにチューブの端を繋いで遊びを持たせて適当なチューブの長さを測ったらチューブをカットします。

上のようにCPU水冷ブロックにチューブの端を繋いで遊びを持たせて適当なチューブの長さを測ったらチューブをカットします。今回はIN/OUTで長さに大差ないので同じ長さのチューブを2本カットしました。

カットしたチューブにクイックリリースのオスとメスを交互に装着します。後ほど詳しく説明しますが、単独でもクイックリリースのループが作れるように各コンポーネント(水冷ブロックやポンプ等)の前後で対になるようにクイックリリースを装着してください。なおクイックリリース側のコンプレッションについては締め方が緩いと若干水が漏れるので本体とリングの間隔が1,2mmになるまできつく締めて下さい。

上で作成したチューブ&フィッティングをCPU水冷ブロックに装着します。

以上でPCケース内のセットアップは完了です。
クイックリリースを使用して、PC本体と水冷ユニットを簡単に着脱できる構造になっています。


PCケース内外の隔壁について、今回は使用していないPCIスロットにクイックリリースを繋いだチューブを通すという簡単な構造を採用しましたが、チューブホールがないPCケースでもPCIスロットに隔壁を作る水冷パーツが各社から販売されており、Alphacoolからも「Alphacool HF 38 Slotblende Panama」などがリリースされています。



「Alphacool Eiswand 360 CPU Black」ではありませんが、管理人も外付けラジエーターの「Watercool MO-RA3 360」を使用しており、PCIスロットの隔壁パーツとKoolanceのQDフィッティングを使用して外付けラジエーターを簡単に着脱できる構造にしています。このあたりは応用編なのでいきなり導入するのは難しいと思いますが、水冷に慣れたら構築してみてもいいと思います。


PCケース内外への水路隔壁に関する余談はこの辺りにして、続いて水冷ユニット本体のチューブを接続します。
今度は水冷ユニットのフィッティングにチューブを刺して、PCケースからの距離に適度な長さへカットしてください。この長さについては利用環境に合わせてカットすればOKです。チューブをカットしたら先ほど同様にクリックリリースフィッティングを装着します。

水冷ユニット本体の紹介でも説明しましたが、水冷ユニットのフィッティングポートにはIN/OUTが決まっています。水冷ユニット本体は左がINポートで、右がOUTポートです。

「水冷ユニットのINポートと水冷ブロックのOUTポート」。「水冷ユニットのOUTポートと水冷ブロックのINポート」が繋がるようにして、水冷ユニット本体のチューブもコンプレッションで固定したら水路が完成です。

先ほど『各コンポーネント(水冷ブロックやポンプ等)の前後で対になるようにクイックリリースを装着』してくださいと指示しましたが、そのようにクイックリリースを装着しておくと、例えば下のように水冷ブロックを外した状態でも水路を閉じてループを作ることができます。こうすれば水冷ユニット単体で事前にクーラントの注入やエア抜きが可能になります。

クイックリリースフィッティングを使用する場合はクイックリリースの繋ぎ変えでパーツを簡単に着脱できるだけでなく、容易に水路の変更も可能なところがメリットでもあるので、豆知識的な使い方として覚えておいてください。
全体の水路が完成したらクーラントの充填作業へ移ります。
クーラントの充填を行う際には水冷ポンプを動作させる必要がありますが、付属のACアダプタが今回は使用できなかったので電源ユニットからポンプの電源を取得しました。ただし水路にクーラントがない状態で一時的にCPUを動作させるのはまずいので、こういった場合は電源ユニットの検証スイッチを使用して電源ユニットだけを起動させポンプへ給電を行います。検証スイッチを使用した給電の概略は次のようになっています。

上ではわかりやすく電源ユニットを外に出しましたが通常は下写真のようにマザーボードから一時的にATX24PINコネクタを抜いて検証スイッチを接続すればOKです。あと念のためマザーボードのEPS、グラフィックボードの補助電源、ストレージのSATA電源等のコネクタは外しておいてください。

まずは水冷ユニットの電源を入れずにクーラントをフィルポートから注入していきます。

漏斗からクーラントを注入していきます。クーラント注入の様子を動画にしました。最初はポンプの電源を切ったままでクーラントを注いでいき、リザーバーの水面が上がったまま下がらなくなってきたら電源を入れます。
気泡が出てこなくなるまでポンプを回し続けて、しばらく経路内のエア抜きを行います。

エア抜きを行う理由としては、
1.水温上昇時の内圧増加
2.ポンプがエアを噛むとうるさい
3.経路内の残留エアで流速が落ちる(ラジ内のエアであれば放熱効率も下がる)
の3つくらいが挙げられますが、2は音でわかりますし、3についても自作PC用の水冷で使用されるD5やDDCなどの水冷ポンプなら基本的に問題ありません。「Alphacool Eiswand 360 CPU Black」の水冷ユニットに搭載されたポンプの場合でも、CPU水冷ブロックにGPU水冷ブロックを1つ2つ足してもパフォーマンスに影響が出るほど流速が下がることはないと思います。
エア抜きが重要になってくる最大の理由は「1.水温上昇時の内圧増加」です。
空気が残った状態で水温(エアの温度)が上昇すると、空気は水に比べて温度上昇に対する体積膨張が大きいので経路内の圧力が上がり、アクリルのリザーバーや水冷ブロックが割れたり(最悪はペットボトル爆弾に)、チューブがすっぽ抜けてPCケース内水浸しの憂き目に合う可能性があるのでエア抜きや経路内圧力には細心の注意を払う必要があります。アクリルリザーバーがぶっ壊れるのはたいていエア抜き不足が原因です。初心者向け水冷キットのぶっ壊れた報告は使い方が悪いケースが多いと思います。
簡易水冷の場合はエアを極力抜いて密閉し、チューブも圧着しているので問題ありませんが、本格水冷の場合はエア抜きが杜撰だと内圧でヤバいことになります。
とはいえ圧力調整のためリザーバーの給水口をほんの少しだけ(空気が通れば問題ない)開けておくとか簡単な対処法もあるので対策さえわかっていればそこまで怯える必要もありません。リザーバーの上にaquacomputerの圧力弁などを付けておくと内圧問題解消には一番手っ取り早いです。


圧力解放弁を使えば経路内の内圧を無視できて、フィルポートを完全に開放するよりかはクーラントの揮発も控えめになるのでおすすめです。
Alphacoolからも「Alphacool Eiszapfen Überdruckventil G1/4 - Deep Black」と「Alphacool Eiszapfen Überdruckventil G1/4 - Chrome」という色違いで2種類がリリースされています。


水漏れがないことさえ確認できればクーラントの注水作業も完了です。

以上で「Alphacool Eiswand 360 CPU Black」のセットアップ完了です。


Alphacool Eiswand 360 CPU Blackの冷却性能
本題となるAlphacool Eiswand 360 CPU Blackの冷却性能についてチェックしていきます。補足で説明しているように検証システムをベンチ板に置いた状態で測定を行う場合はCPUクーラーが水冷・空冷によらず基本的にCPUクーラーの理想的な性能をチェックすることになりますが、Alphacool Eiswand 360 CPU BlackはラジエーターがPCケースの外に置く形式になっているので、PCケースによる冷却性能への影響は一切無視出来て常に最大の性能が発揮できます。

検証方法については、FF14ベンチマークの動画(再生時間8分、WQHD解像度、60FPS、容量4.7GB)でAviutl+x264を使ってエンコードを行いました。エンコード時間はi7 7700Kの場合20~30分ほどです。エンコード中のファン回転数はCPUクーラー別で個別に設定した一定値に固定しています。
エンコードに用いたCPUはi7 7700K(殻割りクマメタル化済み)を使用しており、CPUダイとヒートスプレッダ間のグリスを液体金属グリスに塗り替えているので通常よりも低い温度で動作しています。
・「Thermal Grizzly Conductonaut」を殻割りi7 7700Kでレビュー

また手動でオーバークロック設定を行っています。コアクロックは4コア同時5.0GHz、キャッシュクロックは4.8GHz、コア電圧はBIOS上では1.300V固定ですがHWInfo読みで1.296~1.344Vで変動しています。
エンコード中CPU温度のCPUクーラー別比較は次のようになりました。
Alphacool Eiswand 360 CPU Blackは大型360サイズラジエーターを採用する水冷クーラーというだけあって5.0GHzに手動OCしたi7 7700Kを問題なく運用できます。CPU温度については定格モードで最大61度、ファン回転数とポンプ回転数(流速)が下がる静音モードでは最大63度となりました。

ベンチ機1の検証環境で同様のCPUクーラー冷却性能テストを行った比較結果のまとめが次のようになっています。下に行くほど冷却性能が高く、平均温度と最大温度の和で順位付けを行っています。なおファン回転数によって順位は変わりうるのでその点は注意してください。

サウンドレベルメーター(騒音計)を使用してファンノイズをCPUクーラー別で比較しました。騒音計の収音部分とノイズ発生部分との距離が15cm程度になる位置で測定を行っています。簡易水冷の場合はラジエーターとポンプ両方からの距離が15cm程度になるように設置しています。

電源OFF時の騒音値は33~35dBです。目安として40dBを超えたあたりからファンノイズがはっきりと聞こえるようになり、45dB前後で煩く感じます。50dBを超えてくるとヘッドホンをしていても煩く感じます。同じ騒音値でも不快に感じたり感じなかったりと音の性質にもよるので注意してください。
サウンドレベルメーターによる騒音値の比較結果は次のようになりました。
Alphacool Eiswand 360 CPU Blackはファン・ポンプ回転数を定格(ファン1100RPM、ポンプHigh)か静音モード(ファン700RPM、ポンプLow)の2種類からしか選べず、ノイズレベルはそれぞれ43.9dBと37.9dBとなりました。定格の場合、ファンノイズは比較的大きいですが外付けラジエーターの構造上、騒音減となる水冷ユニットはPCから離しておくことができるので相対的にはファンノイズをうるさいとは感じにくいと思います。

ただ定格と静音モードを比較すると差が大きいので中間のモードが欲しいというのが正直なところです。また欲を言えば、4PINペリフェラル電源だけでなく、PWM速度調整信号もマザーボードのファン端子から引っ張ってきてマザーボードで冷却ファンとポンプを速度調整可能な構造にしておいて欲しかったとも思います。
Alphacool Eiswand 360 CPU Blackのレビューまとめ
最後に外付けラジエーターを採用する水冷CPUクーラーキット「Alphacool Eiswand 360 CPU Black」の実機サンプルを検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。良いところ
- ポンプ・リザーバーを内蔵した360サイズの外付けラジエーターユニット
- ラジエータ―がPCケース外に設置なので常に理想的な放熱性能を発揮可能
- クイックリリースを利用してPC本体(水冷ブロック)と水冷ユニットを簡単に着脱可能
- 同社製クイックリリースを使用して水冷環境を容易に拡張可能
- CPU水冷ブロックのマウントパーツは独立で固定可能かつ装着状態でCPU交換可能
- 冷却ファンの交換は不可能(サポート対象外)
- ファン・ポンプ速度は定格モードと静音モードの2種類のみ
- 付属の水冷ブロックは廉価なエントリーモデルなので高性能な上位モデルの別途購入を推奨
冷却性能の検証結果からもわかるように「Alphacool Eiswand 360 CPU Black」はメインストリームのCPUであれば最上位のi7 7700Kの5.0GHz OCでも静音性を保ったままで十分に冷却できる性能があります。
外付けの360サイズラジエーターであればメインストリームのi7 7700K OCはもとよりエンスー向けのIntel Broadwel-EやAMD Ryzen 7にも対応可能な放熱容量があります。付属品の水冷ブロックでも性能的には十分ではありますが、さらに上の冷却性能を目指す場合はCPU水冷ブロックの熱交換効率がボトルネックになると予想できるので、上位モデルの「Alphacool Eisblock XPX」や他社製品ですが「EKWB Supremacy EVO」や「Aquacomputer cuplex kryos NEXT」など別売りの高性能な水冷ブロックを別途購入して使用したいところです。
Alphacool Eiswand 360 CPU Blackは自作PCの中でもニッチな水冷のなかでもさらに異端?な存在の外付けラジエーターを採用していますが、CPUやグラフィックボードなどラジエーターの放熱に影響を与える熱源が多数存在するPCケースから放熱部分を隔離するという実は正しい水冷の形を体現した水冷ユニットになっており、熱源から隔離されているので常に理想的な環境でラジエーターの放熱が可能です。
PCケースと水冷ユニットが別になっているので設置や移動において取り回しが悪いというイメージもあるかもしれませんが紹介したように、クイックリリースフィッティングを使用した水路の分断に対応しており、数滴のリークだけで容易に水路を分離することができるので、そういったデメリットも無視することができます。
水冷ユニット本体に関しては分解はサポート対象外となっており、内蔵されている冷却ファンの交換が行えません。ファン・ポンプの速度調整も定格モードと静音モードの2種類のみとなっておりユーザーによる調整が行えないのが少々残念でした。現行の「Alphacool Eiswand 360 CPU Black」でも十分に実用レベルには達しているのですが、次期モデルへのバージョンアップがあるなら、ファンの交換とファン・ポンプのPWM速度調整(もしくは多段階の速度調整)に対応して欲しいです。
冒頭でも紹介したようにAlphacool Eiswand 360 CPU Blackはクイックリリースフィッティングで水冷グラフィックボードやラジエーターを拡張して水冷環境構築するためのコアユニットとしての側面が強い製品です。Alphacool Eiswand 360 CPU Blackを導入するならぜひとも「Alphacool Eiswolf」や「Alphacool Eisbaer GPX Extension Set」を使用した水冷環境の拡張も視野に入れてみて欲しいです。
以上、「Alphacool Eiswand 360 CPU Black」のレビューでした

補足:空冷クーラーと水冷クーラーの違いについて
動作検証に移る前に「空冷クーラー」と「水冷クーラー」の2種類ついて同じところと違うところ、また原理的に考えた冷却性能の比較を簡単に補足しておきます。まず大前提として当たり前ですが空冷クーラーも水冷クーラーも”最終的にCPUの発熱は空気に放出されます”。自作PCにおける空冷と水冷の違いは、どこの空気を使ってCPUクーラーの放熱フィンから空気への熱交換(放熱)を行うかです。
例えば次の画像のようなサイドフロー型の空冷CPUクーラーの場合、ケースフロントなどから吸気された空気はケース内を通り、CPUクーラーの放熱フィンでCPUから熱を放熱されます。CPUから放熱された暖かい空気はリアファンやトップファンから排気されますが、一部はケース内に残留する可能性があります。そのため「フロントから吸気されてケース内を経由してきた冷たい空気」と「一度CPUクーラーを通った暖かい空気」が混ざるため次第に冷却効率が下がることが予想されます。

一方で水冷(簡易水冷)CPUクーラーの場合は次のように、PCケース外から直接吸気を行う、もしくはPCケース外へ直接排気を行うことができます。水冷クーラーの場合、空気への放熱を行うラジエーターはPCケースという壁でイン・アウトが遮断されているため、PCケース内の空冷クーラーで起こるような一度放熱された空気が循環して冷却効率を下げるという現象が起きません。これが自作PCで水冷クーラーを使用するメリットです。
もちろん空冷でもケースファンを適切に設置すれば、一度熱せられた空気の循環が避けられる理想的な状態に近づきます。しかしその分ファンノイズが増えます。なので原理的にはPCケース壁で単純に熱交換部分のインアウトを遮断できる水冷クーラーのほうがよく冷えて静音になります。

ただし上の議論は最終的な放熱部分である「冷却に使用する空気」のみに着目して空冷と水冷を比較しています。つまり出口だけの議論なので、CPUヒートスプレッダからCPUクーラーベース部分への熱移動の効率、すなわち入口部分の性能が低ければあまり意味がありません。CPUクーラーの総合的な性能はベース部分の熱交換効率、放熱フィンやラジエーターの熱交換効率などいくつかのパラメータの組み合わせなので必ずしも水冷が空冷よりも冷えるわけではないことに注意してください。
また下の2つの画像では簡易水冷クーラーを吸気にした場合と排気にした場合で、ラジエーターに流入する空気を示す矢印の色を変えています。


まず前提として「部屋の体積はPCケースの体積よりも十分大きいのでPCで消費される程度の電力(1000W以下程度)では室温は変化せず一定」です。上の画像でPCケースへの吸気がケースフロントである場合、PCケース内には熱源が多数存在するためラジエーターに達するまでに空気は温められます。とすると空気の温度は「室温空気≦PCケース内空気」です。どんなに理想的なエアフローが存在したとしてもPCケース内を経由してラジエーターに達する空気は室温空気よりも低い温度にはなりえません。ラジエーターでの熱交換効率を左右するのは「空気とクーラントの温度差」と「ラジエーターを通過する空気の量」の2つなので「室温空気≦PCケース内空気」である以上、水冷クーラーにおいて「冷える排気」は存在しますが、「吸気よりも冷える排気」というものは存在しません。
吸気にすると熱風がPCケース内に入って壊れるとかのたまう人がたまにいますが、排気なしのケース密封で吸気にするようなそもそも馬鹿げた構成でもなければ起こりえないことなので無視してOKです。もし壊れるなら内排気空冷オリファングラボが真っ先に壊れます。
水冷クーラーを使用する場合、排気構成にしたほうがPCケース内からの見栄えがいいため、メーカーも排気構成のイメージサンプルを使用することが多い(おそらく)ですが、純粋な冷却パフォーマンスを考えれば排気よりも吸気のほうが性能が高いことは原理的に自明です。
見栄えを重視して排気にするのは全く問題ありませんし、そういう意図のもとで作られたカッコいい見せる自作PCは管理人も好むところです。しかしながらエアフローが云々とか吸気による故障を理由に「吸気よりも排気のほうが冷えるし安全」と主張するのは非常に恥ずかしいことなのでやめましょう。
最後に本題の空冷クーラーと水冷クーラーの違いについてまとめると、「水冷クーラーと空冷クーラーの理想的な性能を比べた場合どちらのほうが性能が高いかは製品次第ですが、水冷クーラーは熱交換部分をケース外に近い場所に配置できるので、吸気の簡易水冷クーラーは空冷クーラーに比べて理想的な性能を発揮しやすいという特徴があります。」
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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