グラボの性能を決める重要部品、NVIDIAやAMDが製造するGPUコアの型番、その数字やTi/SUPER等の添え字とGPU性能との関係を解説します。GPUのナンバリングや添え字には性能や新旧世代を表す法則性があります。
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グラフィックボードの性能を決める重要部品、NVIDIAやAMDが製造するGPUコアの型番、その数字やTi/SUPER等の添え字とGPU性能との関係を解説します。
RTX 40シリーズもRX 7000シリーズも、GPU型番のナンバリングや添え字には性能や新旧世代を表す法則性がちゃんとあるので、新しくグラフィックボードやゲーミングPCを購入しようと思っている入門者の方は是非ご一読ください。
1.PC向けGPUメーカーは主に3社
2.NVIDIA製ゲーマー向けGPUの型番を解説
・注意:同じ(似た)ナンバリングでもモバイル向けは別物
3.AMD製ゲーマー向けGPUの型番を解説
4.Intel製ゲーマー向けGPUの型番を解説
細かい解説は飛ばした、予算と性能で決める簡単なグラボ選びについてはこちらの記事で紹介しています。
デスクトップPC向けのGPUコアを作っている会社は以下の3社だけです。各社のゲーマー向けGPUのブランド名は併記の通りです。
ASUS、MSIなど同じメーカーのグラフィックボードでも、搭載するGPUのメーカーが異なると以下のような違いや注意点が出てきます。
2024年現在、ゲーム用にグラフィックボードを購入しようと思っている人が主に選ぶ候補となるのは、NVIDIA製かAMD製のGPUを搭載したグラフィックボードです。
2022年末頃からIntelもゲーム用GPUに参入していますが、ハウツー系の記事を読む層は今のところ無視していいやつです。
NVIDIAやAMDの最新GPUの性能比較が見たい人はこちらの記事を参照してください。
NVIDIA製のゲーマー向けGPUはGeForceの名前でブランディングされており、レイトレーシングやAI支援に対応したここ数年のモデルは「GeForce RTX」が必ず頭に付きます。
現在のNVIDIA製ゲーマー向けGPUは「GeForce RTX 4070」のようにブランド名のGeForce RTXと4桁の数字を組み合わせて型番が決まっています。
”4070”のような4桁の数字のうち、頭の2桁”40”はそのGPUの世代(新旧)を示し、末尾2桁”70”はその世代における序列(性能)を示します。
2024年現在、NVIDIA製GPUの最新世代はRTX 40シリーズです。(NVIDIA製GPUでは世代をまとめて表す時に、”RTX 4000”のように4桁ではなく上2桁だけ表記することが多い)
NVIDIA製GPUの世代(新旧)の表記については、ここ数年は20XX、30XX、40XXと千の位が1つずつ増えています。
ちなみに10XX、9XXの世代以前はGeForce RTXではなく、GeForce GTX 10XX、GeForce GTX 9XXでした。GeForce RTX 20XXの世代だけが例外で、この時はミドルクラス以下がGeForce GTX 16XXという型番でした。
NVIDIA製GPUのその世代における序列(性能)の表記については末尾2桁が、50、60、70、80、90のように10の位が1つずつ増える形で分類されています。”75”のように1の位を変える型番は今のところありません。
より具体的な各GPU型番のゲーム性能の違いについてはこちらの記事を参照してください。
NVIDIA製GPUにおいて性能の序列は基本的に末尾2桁で決まりますが、RTX 4070とRTX 4080の性能差や価格差が大きい時に、その中間を埋めるため無印より高性能な上位モデルとして「RTX 4070 Ti」のように末尾に添え字が付くモデルも展開されます。
NVIDIA製GPUの場合、無印よりも高性能な上位モデルは基本的に”Ti”の添え字を付ける形です。
またRTX 40とRTX 20だけでまだ例は少ないですが、各世代が登場し1年~1年半程度が経過してから、初期モデルよりも高性能な後期アップデートモデルが登場することがあり、そういう時には「RTX 4070 SUPER」のように添え字の”SUPER”が付きます。
(RTX 40シリーズではTi付きモデルが初期から展開されていましたが、そうでない場合はTi付きモデルは後期アップデートモデルとして追加されることも)
NVIDIA製GPUの型番から分かる性能比較の法則性について補足すると、
モバイル向けのNVIDIA製GPUはGeForce RTX 40シリーズの場合、末尾に”Laptop GPU”と付くのが正式な名称です。
デスクトップ向けならRTX 4070の上位モデルとしてTiが付く「RTX 4070 Ti」と表記されるように、モバイル向けGPUは「RTX 4070 Laptop GPU」や「RTX 4060 Laptop GPU」と表記されるのが正確なのですが、モバイル向けGPUを搭載したゲーミングノートPCのレビュー記事の中には”RTX 4070搭載ノートPC”のような誤った表記がされていることもあります。
下のテーブルを見ての通り、”Laptop GPU”の添え字が付くモバイル向けGPUはシェーダー数(CUDAコア数)やVRAM容量といった物理スペックを見ても、デスクトップ向けの1ランク下ナンバリングと同程度です。
RTX 40シリーズは省電力性能に優れているので、デスクトップ向けでもTGPが115W程度のRTX 4060は例外的にモバイル向け Laptop GPUとほぼ同スペックかつ同性能です。
しかし、70番台以上の上位モデルはノートPCゆえの冷却性能の制限からコアクロック(TGP)が低いだけでなく、そもそもモバイル向けはコア数やVRAM容量といった物理的なスペックがデスクトップ向けより低く、一方で誤認しやすい(検索的にも)ネーミングになっているので注意してください。
プロフェッショナル向けのデスクトップGPUもある
PCゲーム用にグラフィックボードを購入する場合は無視してOKなやつですが、NVIDIAからは当サイトでレビュー記事を公開している「NVIDIA RTX 4000 SFF Ada」のような、スモールビジネスや学術研究を対象にしたプロフェッショナル向けGPU(旧Quadro)も販売されています。
GeForce RTX 40シリーズと同世代のプロフェッショナル向けGPUは『RTX 6000 Ada世代』、『RTX 4500 Ada世代』のようなネーミングになっており、最初の英数字から世代を判別できないor難しいネーミングで、サイトによっては”Ada世代”等の世代に関する表記もなく、かなり難解です。
ただプロフェッショナル向けGPUに”GeForce”が付くことは決してないので、ゲーマー向けGPUと見分ける分には問題ありません。
プロフェッショナル向けGPUとゲーマー向けGPUの違いは、
AMD製のゲーマー向けGPUはRadeon RXの名前でブランディングされており、ここ数年のモデルは「Radeon RX」が必ず頭に付きます。
現在のAMD製ゲーマー向けGPUは「Radeon RX 7600」のようにブランド名のRadeon RXと4桁の数字を組み合わせて型番が決まっています。
”7600”のような4桁の数字のうち、頭の1桁”7”はそのGPUの世代(新旧)を示し、末尾2桁”600”はその世代における序列(性能)を示します。
2024年現在、AMD製GPUの最新世代はRX 7000シリーズです。
AMD製GPUの世代(新旧)の表記については、ここ数年は5XXX、6XXX、7XXXと千の位が1つずつ増えています。
ちなみにRX 5000シリーズの1つ前はRX 500、そのもう1つ前はRX 400で3桁の数字のナンバリングでした。
AMD製GPUのその世代における序列(性能)の表記については末尾3桁が、500、600、700、800、900のように100の位が1つずつ増える形で分類されています。
より具体的な各GPU型番のゲーム性能の違いについてはこちらの記事を参照してください。
AMD製GPUにおいて性能の序列は基本的に末尾3桁で決まりますが、前後するナンバリング間で性能差や価格差が大きい時に、その中間を埋めるため無印より高性能な上位モデルとして「RX 7600 XT」のように末尾に添え字が付くモデルも展開されます。
AMD製GPUの場合、無印よりも高性能な上位モデルは基本的に”XT”の添え字を付ける形です。
2024年最新のRX 7000シリーズの場合、RX 7700やRX 7800はXT付きモデルだけで無印がなかったり、RX 7900にはXTより高速なXTX、XTより低速なGRE(Golden Rabbit Edition、2023年 兎年の発売だったので)がラインナップされていたり、とやや変則的ではあるものの。
NVIDIA製GPUの場合、世代における後期アップデートモデルは末尾に”SUPER”を付ける形で分類していますが、AMD製GPUの場合、前世代 RX 6000シリーズの例ですが、RX 6700 XTの後期アップデートモデルとして「RX 6750 XT」のように序列を示す3桁の数字の2桁目を上げる形でネーミングしています。
検索効率的には末尾SUPER追加よりも有難いネーミングです。
Intel製のゲーマー向けGPUは「Arc」の名前でブランディングされています。
Intel Arc Graphicsの第1弾となるAシリーズには、エントリークラスのArc A3、ミドルクラスのArc A5、ハイエンドのArc A7の3つのティアが展開されています。(ハイエンドのA7でも2024年のNVIDIA/AMDの水準ではミドルクラス程度)
そこへさらに2桁足して「A770」のように世代を示すアルファベット1文字と3桁の数字でGPU型番になっています。
A-SeriesのコードネームはAlchemist。今後はB:Battlemage、C:Celestial、D:DruidのようにRPGのジョブ名にインスパイアされた名前になるそうな。
以上、『グラボ(GPU)の型番、数字と性能の関係を解説』でした。
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・RTX 4070搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
・Radeon RX 7000シリーズのレビュー記事一覧へ
・GeForce RTX 30シリーズのレビュー記事一覧へ
・Intel Arc A770/A750のレビュー記事一覧へ
・おすすめグラボまとめ。予算・性能別で比較。各社AIBモデルの選び方
・グラフィックボードのレビュー記事一覧へ
・予算と性能で選ぶオススメのゲーミングモニタを解説
・PCモニタ・ディスプレイのレビュー記事一覧へ
・RTX 4060搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
・RTX 4060 Ti搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
・RTX 4070搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
・RTX 4070 SUPER搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
・RTX 4070 Ti SUPER搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
・RTX 4080 SUPER搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
・RTX 4090搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
・RX 7900 XTX搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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グラフィックボードの性能を決める重要部品、NVIDIAやAMDが製造するGPUコアの型番、その数字やTi/SUPER等の添え字とGPU性能との関係を解説します。
RTX 40シリーズもRX 7000シリーズも、GPU型番のナンバリングや添え字には性能や新旧世代を表す法則性がちゃんとあるので、新しくグラフィックボードやゲーミングPCを購入しようと思っている入門者の方は是非ご一読ください。
目次
1.PC向けGPUメーカーは主に3社
2.NVIDIA製ゲーマー向けGPUの型番を解説
・注意:同じ(似た)ナンバリングでもモバイル向けは別物
3.AMD製ゲーマー向けGPUの型番を解説
4.Intel製ゲーマー向けGPUの型番を解説
細かい解説は飛ばした、予算と性能で決める簡単なグラボ選びについてはこちらの記事で紹介しています。
PC向けGPUメーカーは主に3社
最初にグラフィックボードを作っている会社とGPUコアを作っている会社は厳密には違います。デスクトップPC向けのGPUコアを作っている会社は以下の3社だけです。各社のゲーマー向けGPUのブランド名は併記の通りです。
- NVIDIA : GeForce RTX (旧モデルはGTX)
- AMD : Radeon RX
- Intel : Arc
ASUS、MSIなど同じメーカーのグラフィックボードでも、搭載するGPUのメーカーが異なると以下のような違いや注意点が出てきます。
- GPUドライバ(GPUを動かすためにPCにインストールするソフト)が違う
- NVIDIA DLSSなど他社製GPUでは利用できないゲーマー向け機能がある
- 最新世代、同じような価格帯でも性能(コスパ)が違う
2024年現在、ゲーム用にグラフィックボードを購入しようと思っている人が主に選ぶ候補となるのは、NVIDIA製かAMD製のGPUを搭載したグラフィックボードです。
2022年末頃からIntelもゲーム用GPUに参入していますが、ハウツー系の記事を読む層は今のところ無視していいやつです。
NVIDIAやAMDの最新GPUの性能比較が見たい人はこちらの記事を参照してください。
NVIDIA製ゲーマー向けGPUの型番を解説
国内外でゲーマー向けGPUとして最もシェアの高いNVIDIA製GPUの型番やナンバリングの法則性について解説します。NVIDIA製のゲーマー向けGPUはGeForceの名前でブランディングされており、レイトレーシングやAI支援に対応したここ数年のモデルは「GeForce RTX」が必ず頭に付きます。
現在のNVIDIA製ゲーマー向けGPUは「GeForce RTX 4070」のようにブランド名のGeForce RTXと4桁の数字を組み合わせて型番が決まっています。
”4070”のような4桁の数字のうち、頭の2桁”40”はそのGPUの世代(新旧)を示し、末尾2桁”70”はその世代における序列(性能)を示します。
2024年現在、NVIDIA製GPUの最新世代はRTX 40シリーズです。(NVIDIA製GPUでは世代をまとめて表す時に、”RTX 4000”のように4桁ではなく上2桁だけ表記することが多い)
NVIDIA製GPUの世代(新旧)の表記については、ここ数年は20XX、30XX、40XXと千の位が1つずつ増えています。
ちなみに10XX、9XXの世代以前はGeForce RTXではなく、GeForce GTX 10XX、GeForce GTX 9XXでした。GeForce RTX 20XXの世代だけが例外で、この時はミドルクラス以下がGeForce GTX 16XXという型番でした。
NVIDIA製GPUのその世代における序列(性能)の表記については末尾2桁が、50、60、70、80、90のように10の位が1つずつ増える形で分類されています。”75”のように1の位を変える型番は今のところありません。
- RTX 4030/40 - ローエンド :iGPU代わりで必要最小限な性能
- RTX 4050 - エントリー : フルHD・標準画質
- RTX 4060 - ミドル : フルHD・高画質
- RTX 4070 - アッパーミドル : WQHD・高画質
- RTX 4080 - ハイエンド : 4K・高画質
- RTX 4090 - 最上位 : 80より高性能でクリエイティブタスクにも強い
より具体的な各GPU型番のゲーム性能の違いについてはこちらの記事を参照してください。
NVIDIA製GPUにおいて性能の序列は基本的に末尾2桁で決まりますが、RTX 4070とRTX 4080の性能差や価格差が大きい時に、その中間を埋めるため無印より高性能な上位モデルとして「RTX 4070 Ti」のように末尾に添え字が付くモデルも展開されます。
NVIDIA製GPUの場合、無印よりも高性能な上位モデルは基本的に”Ti”の添え字を付ける形です。
またRTX 40とRTX 20だけでまだ例は少ないですが、各世代が登場し1年~1年半程度が経過してから、初期モデルよりも高性能な後期アップデートモデルが登場することがあり、そういう時には「RTX 4070 SUPER」のように添え字の”SUPER”が付きます。
(RTX 40シリーズではTi付きモデルが初期から展開されていましたが、そうでない場合はTi付きモデルは後期アップデートモデルとして追加されることも)
NVIDIA製GPUの型番から分かる性能比較の法則性について補足すると、
- RTX 4080 は RTX 4070 Ti よりも高性能
- RTX 4070 Ti は RTX 4070 SUPER よりも高性能
注意:同じ(似た)ナンバリングでもデスクトップ向けとモバイル向けは別物
NVIDIAの最新GPUであるGeForce RTX 40シリーズにはデスクトップ向けとモバイル向け(ノートPC向け)の2種類が展開されています。モバイル向けのNVIDIA製GPUはGeForce RTX 40シリーズの場合、末尾に”Laptop GPU”と付くのが正式な名称です。
デスクトップ向けならRTX 4070の上位モデルとしてTiが付く「RTX 4070 Ti」と表記されるように、モバイル向けGPUは「RTX 4070 Laptop GPU」や「RTX 4060 Laptop GPU」と表記されるのが正確なのですが、モバイル向けGPUを搭載したゲーミングノートPCのレビュー記事の中には”RTX 4070搭載ノートPC”のような誤った表記がされていることもあります。
下のテーブルを見ての通り、”Laptop GPU”の添え字が付くモバイル向けGPUはシェーダー数(CUDAコア数)やVRAM容量といった物理スペックを見ても、デスクトップ向けの1ランク下ナンバリングと同程度です。
GeForce RTX 40 Laptop GPU スペック早見表 | |||||
CUDA コア数 |
VRAM容量 | ||||
RTX 4090 | 16384 | 24GB | |||
RTX 4090 Laptop GPU |
9728 | 16GB | |||
RTX 4080 |
9728 | 16GB | |||
RTX 4080 Laptop GPU |
7424 | 12GB | |||
RTX 4070 Ti |
7680 | 12GB | |||
RTX 4070 | 5888 | 12GB | |||
RTX 4060 Ti |
4352 | 8GB | |||
RTX 4070 Laptop GPU | 4608 | 8GB | |||
RTX 4060 |
3072 | 8GB |
|||
RTX 4060 Laptop GPU | 3072 | 8GB |
RTX 40シリーズは省電力性能に優れているので、デスクトップ向けでもTGPが115W程度のRTX 4060は例外的にモバイル向け Laptop GPUとほぼ同スペックかつ同性能です。
しかし、70番台以上の上位モデルはノートPCゆえの冷却性能の制限からコアクロック(TGP)が低いだけでなく、そもそもモバイル向けはコア数やVRAM容量といった物理的なスペックがデスクトップ向けより低く、一方で誤認しやすい(検索的にも)ネーミングになっているので注意してください。
プロフェッショナル向けのデスクトップGPUもある
PCゲーム用にグラフィックボードを購入する場合は無視してOKなやつですが、NVIDIAからは当サイトでレビュー記事を公開している「NVIDIA RTX 4000 SFF Ada」のような、スモールビジネスや学術研究を対象にしたプロフェッショナル向けGPU(旧Quadro)も販売されています。GeForce RTX 40シリーズと同世代のプロフェッショナル向けGPUは『RTX 6000 Ada世代』、『RTX 4500 Ada世代』のようなネーミングになっており、最初の英数字から世代を判別できないor難しいネーミングで、サイトによっては”Ada世代”等の世代に関する表記もなく、かなり難解です。
ただプロフェッショナル向けGPUに”GeForce”が付くことは決してないので、ゲーマー向けGPUと見分ける分には問題ありません。
プロフェッショナル向けGPUとゲーマー向けGPUの違いは、
- OpenGLなどGPUレンダリングやGPUコンピュートへのドライバ最適化
- 誤り訂正機能 ECCに対応した、より大容量なVRAM搭載で学術計算に向く
- NVIDIA Mosaicによるデジタルサイネージなど多数画面表示
AMD製ゲーマー向けGPUの型番を解説
国内外でゲーマー向けGPUとして2番目にシェアの高いAMD製GPUの型番やナンバリングの法則性について解説します。AMD製のゲーマー向けGPUはRadeon RXの名前でブランディングされており、ここ数年のモデルは「Radeon RX」が必ず頭に付きます。
現在のAMD製ゲーマー向けGPUは「Radeon RX 7600」のようにブランド名のRadeon RXと4桁の数字を組み合わせて型番が決まっています。
”7600”のような4桁の数字のうち、頭の1桁”7”はそのGPUの世代(新旧)を示し、末尾2桁”600”はその世代における序列(性能)を示します。
2024年現在、AMD製GPUの最新世代はRX 7000シリーズです。
AMD製GPUの世代(新旧)の表記については、ここ数年は5XXX、6XXX、7XXXと千の位が1つずつ増えています。
ちなみにRX 5000シリーズの1つ前はRX 500、そのもう1つ前はRX 400で3桁の数字のナンバリングでした。
AMD製GPUのその世代における序列(性能)の表記については末尾3桁が、500、600、700、800、900のように100の位が1つずつ増える形で分類されています。
- RX 7400 - ローエンド :iGPU代わりで必要最小限な性能
- RX 7500 - エントリー : フルHD・標準画質
- RX 7600 - ミドル : フルHD・高画質
- RX 7700 - アッパーミドル : WQHD・高画質
- RX 7800 - ハイエンド : 4K・高画質
- RX 7900 - 最上位 : 800より高性能でクリエイティブタスクにも強い
より具体的な各GPU型番のゲーム性能の違いについてはこちらの記事を参照してください。
AMD製GPUにおいて性能の序列は基本的に末尾3桁で決まりますが、前後するナンバリング間で性能差や価格差が大きい時に、その中間を埋めるため無印より高性能な上位モデルとして「RX 7600 XT」のように末尾に添え字が付くモデルも展開されます。
AMD製GPUの場合、無印よりも高性能な上位モデルは基本的に”XT”の添え字を付ける形です。
2024年最新のRX 7000シリーズの場合、RX 7700やRX 7800はXT付きモデルだけで無印がなかったり、RX 7900にはXTより高速なXTX、XTより低速なGRE(Golden Rabbit Edition、2023年 兎年の発売だったので)がラインナップされていたり、とやや変則的ではあるものの。
NVIDIA製GPUの場合、世代における後期アップデートモデルは末尾に”SUPER”を付ける形で分類していますが、AMD製GPUの場合、前世代 RX 6000シリーズの例ですが、RX 6700 XTの後期アップデートモデルとして「RX 6750 XT」のように序列を示す3桁の数字の2桁目を上げる形でネーミングしています。
検索効率的には末尾SUPER追加よりも有難いネーミングです。
Intel製ゲーマー向けGPUの型番を解説
ゲーマー向けデスクトップGPUとしては第1世代が登場したばかりですが、Intel製GPUの型番やナンバリングの法則性について解説します。Intel製のゲーマー向けGPUは「Arc」の名前でブランディングされています。
Intel Arc Graphicsの第1弾となるAシリーズには、エントリークラスのArc A3、ミドルクラスのArc A5、ハイエンドのArc A7の3つのティアが展開されています。(ハイエンドのA7でも2024年のNVIDIA/AMDの水準ではミドルクラス程度)
そこへさらに2桁足して「A770」のように世代を示すアルファベット1文字と3桁の数字でGPU型番になっています。
A-SeriesのコードネームはAlchemist。今後はB:Battlemage、C:Celestial、D:DruidのようにRPGのジョブ名にインスパイアされた名前になるそうな。
以上、『グラボ(GPU)の型番、数字と性能の関係を解説』でした。
記事が参考になったと思ったら、ツイートの共有(リツイートやいいね)をお願いします。
グラボの性能を決める重要部品、NVIDIAやAMDが製造するGPUコアの型番、その数字やTi/SUPER等の添え字とGPU性能との関係を解説。
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) March 6, 2024
分かってしまえば実は簡単、GPUのナンバリングや添え字には性能や新旧世代を表す法則性があります。https://t.co/QzQKyDYdAh pic.twitter.com/U3jLY5fV3H
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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