RTX 3080 Ti BTO


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新時代高画質機能レイトレーシングに対応し、4K/60FPS~120FPSのラグジュアリーな超高画質PCゲーミングや、フルHD/240FPSのスーパーハイフレームレートなPCゲーミングに最適なウルトラハイエンドGPU「NVIDIA GeForce RTX 3080 Ti」を搭載したゲーミングBTO PCのおすすめ機種について各社製品の価格や構成パーツの比較から徹底解説します。
ただオススメ機種をリストアップするだけでなく、読者が一人でも簡単にBTO PCのカスタマイズが可能なカスタマイズ指南も交えて説明していきます。



目次


1.はじめに - GeForce RTX 3080 Tiについて

2.簡易水冷RTX 3090 Ti搭載のBTO PCがおすすめ
3.BTO PCメーカー別の簡易比較と特集記事


4.RTX 3080 Ti搭載のBTO PCの簡易紹介
5.RTX 3080 Ti搭載BTO PCのカスタマイズ指南

  ・CPUやグラボなど各CPU部品の解説記事

6.パーツを揃えてRTX 3080 Ti搭載BTO PCを価格比較
7.おすすめRTX 3080 Ti搭載BTO PCのまとめ


付録.その他のGPU搭載BTO PCのまとめ記事



【執筆:2022年7月17日、最終更新:2022年7月17日】



はじめに - GeForce RTX 3080 Tiについて

GeForce RTX 3080 Tiは、一般的なPCゲームにおいてGeForce RTX 3090に迫るグラフィック性能を発揮しつつ、価格面では正規店実売価格でおおよそ8~10万円程度も安価です。また前世代最上位モデルGeForce RTX 2080 Tiと比較して平均で40%以上、2020年以降の最新設計な高画質PCゲームでは50%を超えるグラフィック性能の向上を達成しています。
近年の超高画質なPCゲームですら素の最高画質設定で4K/60FPSをキープでき、高画質設定のまま4K/120FPSのハイフレームレートで快適なプレイも難しくありません。4Kゲーミングモンスターの登場といっても過言ではないウルトラハイエンドGPUです。
GeForce RTX 3080 Ti Ti_performance_s

GeForce RTX 30シリーズのレビュー記事一覧へ
GeForce RTX 30

なお下位モデルGeForce RTX 3080と比較すると、単純なGPU性能差が10~15%程度、4KゲーミングでもVRAMが10GBで不足するシーンというのは滅多にありません。(VRAMを容量ギリギリまで使うゲームはあっても、VRAM超過で性能が低下するゲームは滅多にない)
一方で価格差は2021年6月現在で10万円近くあり、コストパフォーマンス的にはGeForce RTX 3080のほうが強いので、どちらかというとRTX 3080搭載BTO PCを当サイト的にはオススメしています。
とはいえ、RTX 3090と比較すれば最速GPUが安価になったという側面もあるので、予算が許すのであればGeForce RTX 3080 Tiを検討してみてもいいと思います。
RTX 3080搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
GeForce RTX 3080_BTO PC


4K解像度の60FPS~120FPSに対応可能なGeForce RTX 3080 Tiを使用するのであれば、4K/144Hz対応IPS液晶ゲーミングモニタの「ASUS TUF Gaming VG28UQL1A」や「LG 27GP950-B」や「MSI Optix MPG321UR-QD」、4K/120Hz有機ELテレビの「LG OLED TV 48CXPJA」など、4K解像度&ハイリフレッシュレートなディスプレイと組み合わせてラグジュアリーなゲーミング環境を構築したいところです。
HDMI2.1搭載4K/120Hz+ゲーミングモニタのレビュー記事一覧へ
4K_120Hz+_Gaming Monitor

その他にもバトルロイヤル系ゲームに最適な240Hzオーバーの超高速ゲーミングモニタと組み合わせてガチで勝利を狙うゲーマーにもフルHDで高フレームレートを稼げるRTX 3080 Tiはオススメです。
240Hz+の超ハイリフレッシュレートなゲーミングモニタのレビュー記事一覧へ
240Hz+_GamingMonitor_2021


またRTX 3080 Tiは最新の高画質機能「Raytracing(レイトレーシング)表現」に対応しています。
レイトレーシング(Raytracing)表現では、照明や光源(エリアライト)や太陽光(グローバルイルミネーション)の影響を厳密に再現し、光の反射や透過も現実に即して忠実に描写されます。
レイトレーシングを採用したわかりやすい例としては鏡に映る反射など、視覚(視点から見た)の外にある物体もリアルに描画することができます。小さい光源や太陽光などが生み出す影が現実に対して忠実に再現されるので、画面の中に引き込まれるような奥行き、陰影を感じる映像が生まれます。
RayTracing Sample (1)
RayTracing Sample (2)
RayTracing Sample (3)
下はPS5のMarvel's Spider-Man Remasteredでレイトレーシング表現のオン/オフを比較したものですが、オフでは鏡面になっている窓ガラスにスパイダーマンの身体の鏡像がないだけでなく、風景の反射も反対側と比較してデタラメなのが一目瞭然です。
Marvel's Spider-Man Remastered_raytracing

加えてRTX 3080 Tiは近年流行りのディープラーニングによって高画質化(超解像化)する機能「NVIDIA DLSS(Deep Learning Super Sampling)」にも対応しています。
DLSSが具体的にどのように動作するか簡単に説明すると、フルHD~WQHDのリアルタイムレンダリングソースから4K映像を生み出すDLSSの原型があります。
このDLSSの原型が作り出した4K映像を、16Kなど現実的にはリアルタイムでのレンダリングが難しい超々高解像度のレンダリング結果を比較し、DLSSの原型の改良版1をNVIDIAの専用サーバーが作ります。
DLSSの原型の改良版1で再び4K映像を生み出し、16Kレンダリング結果と比較して、DLSSの原型の改良版2を生み出す……、というプロセスを何万回も繰り返すことで、ユーザーに提供される汎用の、もしくは個別ゲームタイトルに特化した専用のDLSSプロファイルが出来上がります。
NVIDIA DLSS
現在のDLSSでは16Kレンダリング結果を目標に学習が繰り返されているので、高画質アンチエイリアス技術として一般的なTAAと比較してフレームレートが大幅に向上するだけでなく、画質も改善するという一挙両得な高画質化機能になっています。
DLSS_Quality


そんな高性能GPUであるRTX3080Ti搭載ゲーミングBTO PCを狙っている非自作erとしてはどこで買うのが一番良い(お得であるとか、高品質であるとか)のかわからない人も多いと思うので、ハード面やコスト面中心に徹底比較を行い、RTX 3080 Ti搭載のおすすめBTO PCを紹介していきます。サポート面についてはググってください。



簡易水冷RTX 3080 Ti搭載のBTO PCがおすすめ

サイコムから発売されている、同社が独自に簡易水冷化したGeForce RTX 3080 Tiグラフィックボードを搭載するG-Master Hydroシリーズも非常におすすめです。
Sycom G-Master Hydro series


例えば、GeForce RTX 3080のようにグラフィックボード消費電力が300Wを超えるハイエンドGPUとなると、空冷では3スロット占有大型クーラーでもGPUコア温度は70~80度に達しますが、簡易水冷クーラーであればラジエーターの設置スペースを確保する必要があるものの、GPUコア温度を50度前後という非常に低い温度で運用できます。
GPU AIO Water_temp_RTX 3080
グラフィックボードの場合、空冷クーラーと比較して簡易水冷クーラーの冷却性能と静音性は抜群に優秀なので高性能なGPUを搭載するBTO PCを購入するなら、簡易水冷の導入を検討する価値は十分にあります。
また最新GPUはGPUコア温度が低いほど高いコアクロックで動作する仕様です。冷却性能の高い簡易水冷グラフィックボードは空冷よりも高いコアクロックで動作できるので、性能(PCゲームのフレームレート)においてもメリットがある製品です。
GPU AIO Water_Fan-and-Clock_RTX 3080




G-Master Hydroシリーズで特にオススメなのは、PCゲーミングに最適なIntel第13世代CPUを採用した「G-Master Hydro Z790/D5 」です。
またCPUクーラーに360サイズラジエーターの大型簡易水冷CPUクーラーを採用する上位モデル「G-Master Hydro Z790 Extreme/D5 」もラインナップされています。
Sycom G-Master Hydro series_lineup_1
Intel第13世代CPU搭載モデルについては、従来規格で安価なDDR4メモリが採用された「G-Master Hydro Z790/D4 」、Micro-ATXマザーボード採用のミニタワーPC「G-Master Hydro Z790 Mini/D4 」もラインナップされています。
Sycom G-Master Hydro series_lineup_2
最新のAMD製CPUであるRyzen 7000シリーズを搭載した製品として、「G-Master Hydro X670A II」、CPUクーラーに360サイズラジエーターの大型簡易水冷CPUクーラーを採用する上位モデル「G-Master Hydro X670A II Extreme」もラインナップされています。
Sycom G-Master Hydro series_lineup_3


当サイトでは簡易水冷グラフィックボード搭載したG-Master Hydroシリーズから、Core i9 11900KなどIntel第11世代CPUと簡易水冷GeForce RTX 30シリーズを搭載したゲーミングBTO PC「G-Master Hydro Z590」のレビュー記事を公開中です。G-Master Hydroシリーズの購入を検討する際には参考になると思います。
簡易水冷GeForce RTX 30搭載「G-Master Hydro Z590」をレビュー
Sycom G-Master Hydro Z590


簡易水冷化GeForce RTX 30搭載G-Master Hydroシリーズの販売ページへ




BTO PCメーカー別の簡易比較と特集記事

当サイトでもよく紹介するBTO PCメーカーの取り扱いモデルについて簡単な比較表を紹介しておきます。
各パーツを個別に選択できるほうが管理人的には好みですが、固定のほうが価格面では優れていることが多いです。
BTO PCメーカーの特徴比較

グラフィックボードのモデル PCケース マザーボード 納期
TSUKUMO 固定 自社オリジナル 固定
(ほぼASUS or ASRock)


ドスパラ 固定 自社オリジナル
2020年最新

固定
◎:
最短当日
PCショップアーク 〇:選択可能 〇:自作PC向け 〇:選択可能

パソコン工房 固定 △:自作向けベースのオリジナル
固定

マウスコンピューター
固定 △:自作向けベースのオリジナル 固定

フロンティア
固定 △:自作向けベースのオリジナル 固定
(ほぼASUS or ASRock)


サイコム 〇:選択可能 〇:自作PC向け 〇:選択可能



ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方

TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方

マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方

フロンティアのおすすめゲーミングBTO PCの選び方
Frontier Gaming BTO PC



RTX 3080 Ti搭載のBTO PCの簡易紹介

1.TSUKUMO(ツクモ) eX.computer

ツクモeX.computerからはRTX 3080 Ti搭載BTO PCとして、スタンダードタワーPCの「G-GEAR」、ミニタワーPCの「G-GEAR aim」、コンパクトPCの「G-GEAR mini」、フルタワーPCの「G-GEAR neo」の4シリーズから、CPU&チップセット別でいくつかのモデルがラインナップされています。
TSUKUMO BTO _Lineup

TSUKUMOのBTO PCでRTX 3080 Tiを選択できるモデルとして、Intel第12世代Core CPU&Z690チップセットを採用した「G-GEAR GA7J-F221/ZB2」や「G-GEAR GA7J-H214/ZB」、AMD Ryzen 5000シリーズCPU&X570チップセットを採用した「G-GEAR GA9A-J211/XT2」などがラインナップされています。

当サイト的にオススメなのは標準でCPUにCore i7 12700を採用する「G-GEAR GA7J-F221/ZB2」、Core i7 12700KFを採用する「G-GEAR GA7J-H214/ZB」です。標準構成のGPUではありませんがカスタマイズからRTX 3080 Tiを選択できます。
予算に余裕があるのであれば上位CPUのCore i9シリーズを搭載した「G-GEAR GA9J-J214/ZB2」を検討してみてください。
G-GEAR GA7J-H214ZB

同モデルはZ690マザーボードとして自作PCユーザーにも定評のある「ASUS TUF GAMING Z690-PLUS WIFI D4」を採用しています。電源ユニットなど細かい部分も自作PC向けの高品質製品でまとめられており、独自PCケースの設計が古いことを除けば、高品質なBTO PCです。なおRTX 3080 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルを指定できません。

TSUKUMOからは上で紹介したモデル以外にもRTX 3080 Ti搭載BTO PCが複数ラインナップされており、同社販売ページのトップではCPU別とGPU別で縦横軸分類表で各モデルが紹介されています。詳しくは『TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参考にしてください。
G-GEAR


2.ドスパラ

ドスパラからはRTX 3080 Ti搭載BTO PCとしてミドルタワーPCの「GALLERIA X/Z/U」シリーズからCPU別で、Core i7 12700を採用する「GALLERIA XA7C-R38T」、上位CPUのCore i9 12900Kを採用する「GALLERIA ZA9C-R38T」、AMD製CPUからRyzen 9 5900Xを採用する「GALLERIA UA9R-R38 5900X搭載」などがリリースされています。
ミニタワーPCケースSKM採用モデルはリリースされていません。
GALLERIA XA7C-R38T

ドスパラBTO PCは『当日出荷可能、カスタマイズしても翌日』や『翌日出荷可能、カスタマイズしても納期そのまま』など、国内随一の納期速度を誇っているので早く欲しいユーザーにとっては有力な候補だと思います。(実際の納期はモデルや在庫状況によるので製品ページでご確認ください)

RTX 3080 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルを指定できませんが、標準でPalit製の3スロット占有の高冷却性能モデルが採用されています。

RTX 3080 Tiグラフィックボードは長さ300mm超かつ3スロット占有で重量が1kgを軽く超過するモデルが大半ですが、GALLERIAの新型PCケースでは超重量級グラフィックボードを強固に保持するGPUホルダー「リジッドカードサポート」が付属します。(一部モデルではカスタマイズ対象)
DSC05189_DxO-horz

GALLERIAの新型PCケースは自作PCユーザーの目線から見ても非常に拡張性が高く、ユーザビリティーに優れた設計になっていて、見た目もスマートでカッコいいので、自作PC専用筐体を採用するBTO PCメーカーの中でも特にオススメです。
「ガレリア専用 SKケース (ATX)」をレビュー。新生GALLERIAを完全解説
GALLERIA SK

ドスパラ GALLERIAからは各種CPUや各種GPUを組み合わせたモデルが多数ラインナップされており一見して分かり難いかもしれませんが、添え字アルファベットで簡単に分類することができます。詳しくは『ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参照してください。
model_codename


3.PCショップアーク

PCショップアークでは2020年11月より同社のBTO PCブランドが「archive(アークハイブ)」へとリニューアルされました。


PCショップアーク archiveのゲーミングBTO PCは、自作PC向けの高品質で拡張性の高いPCケースをベースにして様々なモデルが展開されており、各モデルにおいてCPU・GPUなど個別のカスタマイズ自由度も高い、という特徴があります。
好みのPCケースの名前をゲーミングデスクトップPCのカテゴリ内で検索して、そこから希望のスペックにカスタマイズしていく手順がオススメです。
archive

CPUはIntel製CPUのCore i5/i7/i9やAMD製CPUのRyzen 5/7/9から自由に選択可能であるなど、カスタマイズ項目が多様で採用パーツも高品質なBTOメーカーなので”わかっている”人にはありがたいのですが、初心者向きとは言い辛いかもしれません。RTX 3080 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズで選択可能です。

archiveのゲーミングBTO PCで選択可能な最新PCケースを紹介すると、「Fractal Design Torrent Compact」、「Cooler Master MasterBox CM694」、「SilverStone SG14」などがおすすめです。
archive_pc-case


4.パソコン工房

パソコン工房のゲーミングBTO PCは主に5つのシリーズが展開されています。5シリーズの中で最も一般的なモデルはミニタワーPCケース採用のLEVEL∞ M-Class、ミドルタワーPCケース採用のLEVEL∞ R-Classの2つです。
さらにコンパクトサイズなLEVEL∞ C-Class、フルタワーPCケース最上でハイスペックなLEVEL∞ G-Class、メニーコアなエンスージアスト向けCPUを搭載したハイエンドモデルLEVEL∞ F-Classがあります。
LEVEL∞_series
なお2022年最新モデルではミドルタワーPCケース採用のLEVEL∞ R-ClassのPCケースが刷新されています。側面に強化ガラスウィンドウパネルを採用、内部構造がオープンレイアウト、RGB LEDイルミネーション搭載などいくつかバリエーションがありますが、自作PC向けで近年流行りの設計にアップグレードされています。
New R-Class_img

パソコン工房のBTO PCでは各モデルでCPUやGPUの組み合わせが固定されていることが多いです。マザーボードや電源ユニットに型番不明の廉価なパーツを使っているのが気になるところ。カスタマイズの幅もさほど広くありませんが価格面では強いです。RTX 3080 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルを指定できません。

なおパソコン工房のゲーミングBTO PCではラインナップの移り変わりが激しく、新製品や終売になるモデルも多いため、RTX 3080 Ti搭載BTO PC一覧ページも確認してみて下さい。
RTX 3080 Ti_BTO PC_PC koubou


5.マウスコンピューター

マウスコンピューターについてはRTX 3080 Ti搭載ゲーミングBTO PCとしてG-TuneデスクトップPCの基本4ブランドから各モデルがラインナップされています。
マウスコンピューター G-TuneのゲーミングBTO PCのブランドは大まかに、小型で若干廉価な「ミニタワー型」(PCケース詳細)、中堅モデルでスタンダード仕様の「ミドルタワー型」(PCケース詳細)、高級ハイエンドモデルの「フルタワー型」(PCケース詳細)と松竹梅の3段構成、さらにコンパクトキューブの「ハンドル付きミニタワー型」(PCケース詳細)の4バリエーションとなっています。
G-Tune-size
GPUとCPUの組み合わせが固定されているので、希望の組み合わせを探すのが少し難しいかもしれません。カスタマイズの幅は広くありませんが、その分だけ他社と比べて安価になっています。オプション料金+2000円がかかりますが対象製品は翌営業日出荷と納期も速いのが特徴です。RTX 3080 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズ(選択)できません。

マウスコンピューターのRTX 3080 Ti搭載BTO PCについては、Core i9 12900KFを搭載するフルタワーPC「G-Tune HP-Z」、Ryzen 7 5800Xを搭載するフルタワーPC「G-Tune HP-A-3080Ti」などがラインナップされています。
スペックから見て少し高めな価格設定で、マザーボードや電源ユニットの詳細が不明なところは少々気になります。なおRTX 3080 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルを指定できません。

マウスコンピューターからは4シリーズを基本ラインアップとして、CPU&GPUセット別で細かく分類されたBTO PCが販売されています。詳しくは『マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参考にしてください。
マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方


6.フロンティア

フロンティアについてはRTX 3080 Ti搭載ゲーミングBTO PCとして基本3ブランドから各モデルがラインナップされています。
フロンティアのゲーミングBTO PCのブランドは大まかに、安価なエントリークラスで安価なミドルタワーケース採用の「GAシリーズ」、高性能ミドルタワー採用のスタンダードモデル「GHシリーズ」、拡張性に優れる最上位のフルタワーPC「GBシリーズ」の3バリエーションとなっています。

またゲーミングBTO PCとしてはラインナップされていませんが、比較的新しい自作向けPCケース採用で見た目にもこだわったミニタワーPCの「GKシリーズ」や、安価なミニタワーPCの「GXシリーズ」もあります。
screenshot.1622804364
2021年の最新モデルでは(下写真で左から順に)、GBシリーズにPhanteks Eclipse P500A、GHシリーズにPhanteks Eclipse P360A、GKシリーズにInWin 301という比較的新しい自作向け製品をベースにしたPCケースが採用されているので個人的にはオススメです。
frontier_pc-case

GPUとCPUの組み合わせが基本的に固定されているので、希望の組み合わせを探すのが少し難しいかもしれません。カスタマイズの幅は広くありませんが、その分だけ他社と比べて安価になっています。RTX 3080 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズ(選択)できません。
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フロンティアではRTX 3080 Ti搭載BTO PCのまとめページも公開されています。ただしメーカーの傾向としてリリース直後のモデルが掲載されているだけで最新ラインナップは更新頻度が低いようです。(品切れのまままだ補充されていないだけかもしれませんが)

フロンティアでRTX 3080 Tiのような最新GPUを搭載した最新モデルを探す時は「セール・特集」のページから、希望のGPUを搭載したモデルを探すのが良いようです。
希望のモデルを探すのが少々大変ですが、その分、安価なモデルも多いようなので頑張ってみてください。
top_monthly


7.サイコム

サイコムではRTX 3080 Ti搭載のデフォルト構成モデルというものがなく、Intel第13世代Core-SシリーズCPUを搭載するミドルタワーPC「G-Master Spear Z790/D5 」、AMD Ryzen 7000シリーズCPUを搭載するミドルタワーPC「G-Master Spear X670A 」など複数のシリーズで、カスタマイズ項目からRTX 3080 Tiを選択可能になっています。


CPUはIntel製ならCore i3からCore i9、AMD製ならRyzen 3からRyzen 9と自由に選択可能であるなど、カスタマイズ項目が多様で採用パーツも高品質なBTOメーカーなので”わかっている”人にはありがたいのですが、初心者向きとは言い辛いかもしれません。RTX 3080 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズで選択可能です。

サイコムからは同社が独自に簡易水冷化したグラフィックボードを搭載するG-Master Hydroシリーズも発売されています。
空冷GPUクーラー搭載グラフィックボードを採用する一般的な同スペックGPUのBTO PCと比較して、数万円ほど高価にはなりますが、静音性は非常に優れています。
Sycom G-Master Hydro series





RTX 3080 Ti搭載BTO PCのカスタマイズ指南

一口にRTX 3080 Ti搭載BTO PCと言っても上で述べたようにCPUやストレージなどその他の部分で製品スペックには各社で違いがあります。それによって価格が上下するのでそのまま価格比較を行っても公平ではありません。
そのためググった時によく出てくる”BTO PCの価格比較”をうたうもので、各メーカーのデフォルト価格を載せているだけのサイトはほぼ当てになりません。
(全部とは言いませんが、BTO PCでカスタマイズしないユーザー以外にはほぼ意味がないと思います)

RTX 3080 Ti搭載BTO PCの価格比較を行う前に、購入を検討している人が理解しておくべきRTX 3080 Tiを搭載するBTO PCの最適なカスタマイズ方法や予備知識を簡単に紹介しておきます。

RTX 3080 Ti搭載BTO PCのカスタマイズについては、CPU」「メモリ」「電源容量」「ストレージ」「マザーボード」のBTO PCの主要な5パーツに注目します。
これら5つの適切な選び方さえ知っていれば、記事の更新や閲覧のタイミングに左右されず、解説に合わせてカスタマイズすれば各自で簡単にリアルタイムな価格比較もできて最適なBTO PCを選択可能です。

  • CPUについてはIntel製CPU(Core i5 12400など)とAMD製CPU(Ryzen 5 5600など)の2種類があります。AMD製CPUも優秀ですが、PCに詳しくない初心者は長年主流な製品という安心感もあるのでIntel製CPUを選ぶのが無難だと思います。

    RTX 3080 Tiと組み合わせるのであれば、最近はCPUを大きく使用するゲームも増えつつあるので
    Core i7 12700(F)やCore i7 12700Kを選択するのがおすすめです。
    予算とも相談になると思いますが、高画質プレイ動画の録画・配信・編集もするならさらに上位のCore i9を検討してみてください。
  • システムメモリゲーム用途なら16GBあれば十分です。8GBでは足りない場合もあるので16GB以上を推奨します。メモリ枚数は合計容量が同じなら4枚でなくて2枚でOK。
    予算に余裕がありゲーム実況や動画編集もする予定があるのであれば32GBへアップグレードしてください。
  • 電源容量はグラフィックボードにも依存しますが、通常のシングルグラフィックボード環境であれば500~700W以上なら十分です。電源容量自体はBTO PCメーカーが適切に設定してくれているはずなのであまり気にしなくて大丈夫です。
    ただし変換効率は予算が許すなら80PLUS Gold認証以上を選ぶと静音性の高い電源になる可能性が高くなります。
  • システムストレージ(WindowsOSをインストールするストレージ)は必ずHDDではなくSSDを選んでください。HDDよりもGB単価は上がりますが実際に体感できるレベルでSSDのほうがキビキビ動きます。Windows10をインストールするシステムドライブのサイズは500GB以上であればOKです。

    PCゲーム用ストレージはシステムとは別に用意するほうが後々便利です。システムストレージ同様にHDDではなくSSD推奨。ゲーム用ストレージの容量は可能なら1TB(1000GB)、少なくても500GBが望ましいです。1TBのSSDは1.2万円程度からでパーツのみを購入できるので各自でBTO PC購入後に増設してもかまいません。
  • マザーボードZ690とかH670とかチップセット名だけでなく「ASUS PRIME Z690-Aのように市販のマザーボード名が記載されているor市販マザボを選択できるBTOが推奨です。市販のマザボであれば専用のマニュアルも存在しますし、何かトラブルがあってもググって解決法を見つけるのが容易になります。
    マザーボードメーカーは日本語マニュアルが一番しっかりしていてユーザー数の多いASUSを選ぶのが鉄板ですが、機能的にはASRockやMSIのマザーボードでも十分です。

以上の5項目さえ守ればそうそうハズレを引くことはないはずです。

あと、これからゲーム用PCを購入するならOSはWindows10/11 Home 64bitの一択です。(Windows10は無償でWindows11に更新できるので、OSバージョンを気にする必要はありません)


この記事では長年主流ということもあってIntel製CPUをベースに比較紹介していきますが、AMD Ryzen 5000シリーズCPUと最新グラフィックボードを組み合わせたゲーミングBTO PCについてはこちらの記事で解説しています。
AMD Ryzen 5000シリーズCPU搭載のオススメなBTO PCを解説



CPUやグラボなど各CPU部品の解説記事

グラフィックボードや電源ユニットなどBTO PCを選択する上で主要なパーツについては、個別のまとめ記事も公開しているので予備知識としても参考にしてください。
おすすめグラボまとめ。予算・性能別で比較。各社AIBモデルの選び方
おすすめグラボまとめ

【SATA SSD vs NVMe SSD vs HDD】 ゲームロード時間を比較
おすすめSSDまとめ。QLC/TLC/MLCやNVMe/SATA3.0など最新SSD事情を解説
SSD vs HDD ゲームロード時間比較

自作PC電源ユニット(PSU)の徹底解説とおすすめ電源の選び方
自作PC電源ユニット(PSU)の徹底解説とおすすめ電源の選び方

予算と性能で選ぶオススメのゲーミングモニタを解説
Monitor_Review_2022



パーツを揃えてRTX 3080 Ti搭載BTO PCを価格比較

上で紹介したカスタマイズ指南を念頭において、下の表の基本パーツ構成に可能な限り準拠した状態で各社のRTX 3080 Ti搭載BTO PCの価格を比較します。
価格比較用のパーツ構成
OS Windows10 Home
CPU Core i7 12700(F)
メモリ 32GB (16GB*2)
グラボ RTX 3080 Ti
システムストレージ SSD 500GB
データストレージ なし(実際の購入に際しては
1TB以上のSSDが推奨)
電源 750W、Gold
その他付属品 なし

【価格比較を行う上での注意点】
・上記推奨構成のCPUを組み合わせたモデルがないメーカーでは、上位CPUを搭載したモデルで比較しています。
・ゲーム用のデータストレージは1TB(1000GB)以上のSSDがオススメですが、個別に購入しても問題ないので簡単化して、追加SSDはなしの設定で比較します。ちなみに1TBのSSDの価格相場は1.2~1.5万円程です。
・各社カスタマイズできない設定でHDD(2千円程度)やオリジナルCPUクーラー(2~3千円程度)の有無があり最終価格には数千円誤差がある場合があります。


メーカー/型番 価格 CPU 電源 マザボ
【TSUKUMO】
G-GEAR GA7J-F221/ZB2
33.7万円 Core i7 12700KF Apexgaming AG-750M
750W
Gold
ASUS TUF GAMING Z690-PLUS WIFI D
ATX
【ドスパラ】
GALLERIA XA7C-R38T

33.0万円 Core i7 12700
850W
Gold
(詳細不明)
Z690
ATX
(詳細不明)
【PCショップアーク】
arkhive Gaming Custom FTC

43.4万円 Core i7 12700 SilverStone SST-ET750-HG-Rev
750W
Gold
ASRock Z690 Steel Legend
ATX
【パソコン工房】
LEVEL-R769-127-WAX
LEVEL-R
34.8万円 Core i7 12700 800W
Gold
(詳細不明)
MSI Z690-S01
ATX
(非市販品)
【マウスコンピューター】
G-Tune HP-A-3080Ti

41.0万円 Ryzen 7 5800X
1200W
Platinum
(詳細不明)
X570
ATX
(詳細不明)
【フロンティア】
GHシリーズ

(FRGH670/M3)
33.5万円 Core i7 12700F 1000W
Gold
(詳細不明)
H670
ATX
(詳細不明)
【サイコム】
G-Master Spear Z690/D4

37.3万円 Core i7 12700 SilverStone SST-ST85F-GS V2
850W
Gold
ASRock Z690 Steel Legend
ATX



おすすめRTX 3080 Ti搭載BTO PCのまとめ

構成パーツが多少違うので誤差はあるものの、各BTOメーカーやPCの種類で上の表のような価格になることが分かりました。上記参考価格とBTOメーカーの特色を踏まえて、RTX 3080 Tiを搭載したオススメのBTO PCはどれなのか簡単にまとめます。

当サイトの結論としてはRTX 3080 Ti搭載PCでイチオシは、Core i7 12700との組み合わせで、今回比較した機種の中で最安値だった「GALLERIA XA7C-R38T」です。
予算に余裕があるのであれば上位CPUのCore i9 12900Kを採用する「GALLERIA ZA9C-R38T」を検討してみてもいいと思います。
GALLERIAは専用筐体を採用していますが、新PCケースに刷新されてBTO PC向け専用筐体ながら自作向けPCケース並みの設計になっています。
またドスパラBTO PCは『当日出荷可能、カスタマイズしても翌日』や『翌日出荷可能、カスタマイズしても納期そのまま』など、国内随一の納期速度を誇っているので早く欲しいユーザーにとっては魅力的なショップです。
GALLERIA XA7C-R38T

上のイチオシよりも少し価格が上がり、PCケースの設計が古くなるものの、マザーボードや電源ユニットといった内部パーツの品質を重視するなら「G-GEAR GA7J-F221/ZB2」や「G-GEAR GA7J-H214/ZB」もオススメです。
マザーボードには自作PCユーザーにも定評のある「ASUS TUF GAMING Z690-PLUS WIFI D4」を採用し、電源ユニットなど細かい部分も自作PC向けの高品質製品でまとめられており、独自PCケースの設計が古いことを除けば、高品質なBTO PCです。
G-GEAR GA7J-H214ZB

価格がグンと上がるので予算面で難しいかもしれませんが、PCケースにもガチでこだわり、自作PC向けパーツを厳選したゲーミングPCをお探しであれば、PCショップアークで「Fractal Design Torrent Compact」や「SilverStone SG14」といった最新PCケースをベースにした製品を探してみてください。
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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