180mmファン対応の高エアフローと魅せるデザインを追求したミドルタワーPCケース「Fractal Design Torrent」が8月27日発売。両面ガラスパネル採用で5基のLEDファンが標準で付属する「Torrent Black RGB TG Light Tint」もラインナップ。
北欧PCパーツメーカーFractal Designから、180mmサイズケースファンに対応する高エアフローと魅せるデザインを追求した新型ミドルタワーPCケース「Fractal Design Torrent」が8月27日より発売されます。
両面ガラスパネル採用で5基のLEDファンが標準で付属する「Fractal Design Torrent Black RGB TG Light Tint」もラインナップされ同時発売です。
Fractal Design Torrent Black Solid
Fractal Design Torrent White TG Clear Tint
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「Fractal Design Torrent」にはブラック、グレー、ホワイトの3色がラインナップされています。
ブラックにはマザーボード側サイドパネルがスチール製ソリッドパネルのBlack Solidに加えて、最近流行りの強化ガラスパネルを採用し、薄いスモークがかかったBlack TG Light Tint、濃いスモークがかかったBlack TG Dark Tintの3つのバリエーションがあります。グレーとホワイトは強化ガラスパネルのみで、グレーは薄いスモークがかかったGray TG Light Tint、ホワイトは無色透明なWhite TG Clear Tintとなります。
左右両面に強化ガラス製サイドパネルを採用し、標準で5基のLEDイルミネーション内蔵ケースファンを搭載した「Fractal Design Torrent Black RGB TG Light Tint」もラインナップされています。
なお各バリエーションモデルについて、PSUカバーLED、マザーボード側サイドパネル、裏配線側サイドパネルの違いをまとめると次のようになっています。
「Fractal Design Torrent」の寸法は奥行544mmm×幅242mm×高さ530mmです。同社定番モデルDefine 7は奥行547mmm×幅240mm×高さ475mmなので、フットプリントはほぼ同じですが、全高が55mm程度高くなっています。
「Fractal Design Torrent」のサイドパネルについては、下端の溝(ヒンジ)と上端2か所のボールキャッチによって固定され、上端後方のノブによって片手で開閉が可能というアクセサビリティーの高い構造です。下端ヒンジ構造なので着脱時にパネルを誤って脱落させる心配は少なく、上記ツールレス固定に加えて、ネジを使用したセキュアな固定オプションも用意されています。
「Fractal Design Torrent」の内部構造はエアフローに優れたオープンレイアウトが採用されています。
同社最新モデルではDefine 7が高静音かつ高拡張な定番モデル、Meshify 2はDefine 7をベースにした高エアフローモデルという感じですが、「Fractal Design Torrent」はよりエアフローに特化した構造になっており、また同社旧モデルでいうとVector RSシリーズのように魅せるPCも意識した設計です。
「Fractal Design Torrent」にはハイエンドグラフィックボードユーザーには嬉しい機能としてグラフィックボードホルダーが標準で付属します。
エアフロー重視な「Fractal Design Torrent」はフロントおよびボトムに180mm角の大型ケースファンを搭載可能となっており、一般的な120mm/140mm角ケースファンもフロントとボトムはそれぞれ3基ずつ設置できます。
フロントとボトムから吸気、リアとトップ(電源ユニット経由)で排気という構造なので、フロントとボトムには着脱可能なダストフィルターが設置されています。また複数ケースファンや大型ラジエーターに対応するフロントとボトムにはそれらの着脱を容易にするブラケット構造も採用されています。
また標準ファンに関してはフロントのファンスペースには180mm角かつ38mm厚の巨大ケースファンが2基搭載されており、通常5モデルは「Dynamic X2 GP-18 PWM」、RGBモデルは「Prisma AL-18 ARGB PWM」が付属します。ボトムスペースに140mm角ケースファンの「Dynamic X2 GP-14 PWM」もしくは「Prisma AL-14 ARGB PWM」が3基ずつ搭載されています。
「Fractal Design Torrent」な内部スペースを広々と使用できるオープンレイアウトなので360サイズや420サイズと言った大型の水冷ラジエーターに対応し、DIY水冷環境にも最適です。
水冷ラジエーター積載可能数を見ると、トップに最大360mm or 420mm(180mm幅も対応)、ボトムに最大420mm or 360mmのラジエーターを設置でき、リザーバー設置用のネジ穴やフィルポートも用意されています。
「Fractal Design Torrent」はフロントI/Oが、HD Audio(3.5mmステレオ出力&3.5mmマイク入力)、パワースイッチ&LED、リセットスイッチ、2×USB3.0 Type-A端子、さらに最新規格のUSB3.1 Gen2 Type-C端子と豊富です。
「Fractal Design Torrent」はエアフローを重視してマザーボード側スペースを開放したモデルですが、裏配線スペースに2基の3.5インチストレージと、4基の2.5インチストレージを設置可能なスペースが設けられており、ストレージ積載数も必要十分に備わっています。
近年の自作PCケースでは電源ユニットをボトムに配置して電源のみチャンバー分けしてしまうのが一般的ですが、「Fractal Design Torrent」の大きな特長として、PCケース上部後方に電源ユニット設置スペースが設けられています。電源スペースには天面からフルアクセスできるので電源ケーブルの取り回しがしやすい構造です。
「Fractal Design Torrent」はケーブルマネジメントの面でも優秀で、裏配線スペースは32mm厚と広く、裏配線スペースや電源スペースにはプラスチック製ケーブルガイドやマジックテープ式ケーブルタイが標準で搭載されています。電源ユニットの奥行スペースもゆとりのある230mmが確保されています。
「Fractal Design Torrent」には「Nexus 9P Slim PWM Fan Hub」と呼ばれるファンハブが標準で搭載されています。Nexus 9P Slim PWM Fan Hubは36W(12V, 3A)の出力に対応し、マザーボードの1つのPWM対応4PINファン端子を制御ソースとして、ファンハブに接続された最大9基のファンを制御できます。
代理店公式ページ:https://www.ask-corp.jp/products/fractal-design/fulltower-pccase/torrent-rgb-tg.html
製品公式ページ:https://www.fractal-design.com/ja/products/cases/torrent/
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