AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1


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HDMI2.1ビデオ入力に対応し4K/144FPS VRR/HDRのパススルーが可能なUSB外付け機器型ビデオキャプチャ「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1(型番:GC553G2)」をレビューします。
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製品公式ページ:https://www.avermedia.co.jp/product-detail/GC553G2





AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1 レビュー目次


1.AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1の概要

2.AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1の外観・付属品
3.AVerMedia Gaming Utilityについて


4.AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1の検証機材

5.AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1の補足情報
   ・AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1のドライバ
   ・AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1のFWアップデート
   ・USB接続規格とオススメな長尺ケーブル

6.PS5の4K/120FPS VRR/HDRのゲーム映像を録画してみる
   ・HDR映像ソースの取り扱いについて

7.PCの4K/144FPS VRR/HDRを試す

8.AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1のレビューまとめ



AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1の概要

「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」は、帯域10GbpsのUSB3.2 Gen2接続のUSB外付け機器型ビデオキャプチャです。4K対応USBビデオキャプチャに多いUSB3.2 Gen1(USB3.0)ではないので注意してください。
別途キャプチャソフトは必要ですが、USB規格”USB Video Class”に対応しているのでWindows10/11 PCであればドライバ不要なプラグアンドプレイで使用できます。
ビデオキャプチャ側USB端子はType-Cとなっており、付属するUSBケーブルもUSB3.2 Gen2に対応したType-Cケーブルのみなので、PC側USBポートがType-A(USB3.2 Gen2対応)の場合、Type-C to Type-Aケーブルは各自で用意する必要があります。

「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」で録画可能な解像度とフレームレートは、4K(3840×2160)解像度で最大60FPSに対応しています。WQHD解像度(2560×1440)なら最大120FPS、フルHD(1920×1080)解像度なら最大240FPSでハイフレームレートの録画にも対応しています。

HDR映像ソースにも対応し、オンボード機能によるSDR映像へのトーンマップだけでなく、OBSもサポートするP010カラーフォーマットによるHDR映像としての録画も可能です。HDR映像として録画する場合、4K/30FPSやWQHD/60FPSが最大の録画解像度&フレームレートになります。

「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」にはHDMIパススルー端子(HDMI2.1)が実装されており、4K解像度/144FPS VRR/HDRの映像(音声信号も含む)をモニタへ直接にパススルー表示しながら録画が可能です。
またWQHDやフルHDであれば最大360FPSの高フレームレート映像もパススルー表示を行いながら60FPS動画として録画が可能です。(WQHD/240FPSはFWアップデートで対応)
AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1_connection

「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」はパススルー映像が可変リフレッシュレート同期VRRに対応するところも大きな特徴です。
垂直同期が標準なCSゲーム機ならスタッターを抑え、垂直同期を無効に設定したPCゲームならテアリングを解消した画面でプレイしながら、録画・配信を行うことができます。
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「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」はハードウェアエンコーダを搭載していないので、録画にはCPUもしくはGPUのパワーが必要になります。
4K/60FPSなど高解像度/高フレームレートのビデオキャプチャを行う場合はGeForce RTX 4060やRadeon RX 7600など相応に高性能なGPUが必要になります。




AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1の外観・付属品

早速、「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」を開封していきます。
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紙製パッケージ内にはスペーサーで保護された状態で「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」のビデオキャプチャ本体が収められています。2段になっていて下には各種付属品があります。
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「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」にはビデオキャプチャの本体以外に、USB Type-Cケーブル、パススルー表示用のHDMIケーブル、4極3.5mmオーディオケーブル、クイックマニュアルが付属します。
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HDMI2.1ケーブルを個別に購入するのであれば「エレコム ウルトラハイスピードHDMIケーブル スリム ECDH-HD21ESシリーズ」がおすすめです。
標準で付属するケーブルよりもケーブル径が細くて取り回しが良いので管理人も個人的に使用しています。同製品は4.5mm径のスリムケーブルながら、HDMI2.1の正常動作を証明するUltra High Speed HDMIケーブル認証を取得しており、安心して使用できます。
ECDH-HD21ES20BK_spec




その他にもケーブル径5.0mm以下でスリムな48Gbps対応HDMI2.1ケーブルについてまとめた記事も公開しているので、こちらも参考にしてみてください。


長さ5m以上でも安定した動作が期待できる光ファイバー式HDMI2.1ケーブルでイチオシは、「Cable Matters Active 8K HDMI Fiber Optic Cable」です。
「Cable Matters Active 8K HDMI Fiber Optic Cable」は、HDMI協会の公式認証であるUltra High Speed HDMI認証を取得、さらにXbox Series X/S互換製品認証も取得しており、ケーブル性能の保証としては隙の無いカンペキな製品です。
5mが7000円、10mが10000円で光ファイバー式HDMIケーブルとしては標準的なお値段で、 信頼性の高さも考慮したらかなりリーズナブルだと思います。
GIGABYTE M28U review_03044_DxO-horz
当サイトでもGeForce RTX 30搭載PC、PlayStation 5、Xbox Series X/Sで正常動作を確認しています。


「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」との組み合わせについても、ゲーム機とビデオキャプチャ間に5m、モニタとビデオキャプチャ間に10mの組み合わせが問題なく動作しました。
後述するPlayStation 5の4K/120FPS VRR/HDRに加えて、ビデオキャプチャのフルスペックとなるPC接続時の4K/144FPS VRR/HDRでも上の組み合わせで正常動作を確認しています。
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「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」のビデオキャプチャボード本体をチェックしていきます。
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「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」の外装はプラスチック製ですが、ガンメタルカラーに塗装されていて安っぽさはありません。
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ちなみに北米市場(北米Amazonのアソシエイトリンク)では、外装パネルがホワイトカラーのバリエーションモデルも発売されています。
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底面にはエアスリットはなくシンプルにシリアルナンバー等が記載されたシールと、左右に2本、滑り止めのゴム足があります。
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前モデル Live Gamer ULTRA(GC553)は冷却ファンを内蔵したアクティブ冷却構造になっていて、高周波なファンノイズが気になる人もいたと思いますが、「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」はファンレス構造です。
HDMI2.1対応かつUSB3.2 Gen2接続で4K/60FPSの録画にも対応するのに、外装は金属ではなくプラスチック製、しかも放熱用のエアスリットもありません。かなり驚きな設計です。
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実際に使用してみましたが耳を当ててもファン動作音は聞こえず間違いなくファンレス設計です。
外装はプラスチック製なので内部の発熱は確認できませんが、PS5の4K/120FPS入力を4K/60FPSで30分程度出力し続けても外装はほんのり暖かい程度(30度台半ば)なので、発熱はかなり小さいように思います。
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エネルギージェネレータとか波動砲とか例えられることが多い、「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」の正面の窪みにはARGB LEDイルミネーションが内蔵されています。
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LEDイルミネーションの発光カラーや発光パターンは公式ページで配布されている専用ツール AVerMedia Gaming Utilityから変更できます。
MSI Mystic Light SyncやASRock Polychrome Syncのサードパーティ製ソフトウェアによる制御にも対応しています
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AVerMediaGamingUtility_LED (2)
LEDイルミネーションは消灯させることも可能です。AVerMedia Gaming Utilityで適用したライティング設定は「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」の本体に保存されるので、一度ソフトウェアから消灯すれば、再起動などを挟んでも消灯させたままで運用できます。
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前モデル Live Gamer ULTRA(GC553)は角ばったデザインだったのに対して、「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」はPS5のような上下面を曲面プレートで挟むスマートなデザインに変わっています。
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「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」の寸法は横幅120mm×奥行き70mm×高さ27.6mmです。
Live Gamer ULTRA(GC553)と比べるとフットプリントは若干大きくなっていますが、端に寄るほど薄くなる曲面デザインなので、体感的には大きくなった印象薄めです。
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「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」の重量は113gです。Live Gamer ULTRA(GC553)は120gなので以外なことに重量は若干軽量化しています。
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「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」のI/Oポートは背面に全てまとめて実装されています。
左から順にPCと接続するUSB3.2 Gen2 Type-C、パススルー出力のHDMI2.1、ビデオ入力のHDMI2.1、さらにコントローラーやヘッドセットを接続するためのステレオ出力&マイク入力4極3.5mmジャックが2基実装されています。
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Live Gamer ULTRA(GC553)ではUSB Type-CポートとHDMIポートが前後(左右)の側面に分かれていましたが、「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」では背面に集約されています。メーカーサンプルイメージにもあるようにオシャレな配信環境を構築できるように最適化された結果かと。
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AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1_HDMI2.1



AVerMedia Gaming Utilityについて

「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」の各種動作設定が可能な専用ツールとしてAVerMedia Gaming Utilityが配布されています。
AVerMedia Gaming Utility (1)

トップページにはまず現在のビデオ入力情報が表示され、下にスクロールしていくと、「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」のHDMIビデオ音声やヘッドセット用4極端子の音量調整が表示されます。
AVerMedia Gaming Utility (2)
さらに下にスクロールしていくと、HDCP関連の設定があります。
AVerMedia Gaming Utility (3)

RGBコントロールのタブは上で紹介した通り、「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」に実装されているLEDイルミネーションのライティング制御関連です。
AVerMediaGamingUtility_LED (2)

設定タブにはソフトウェアやビデオキャプチャFWのアップデート等のその他の設定項目がまとめられています。
AVerMedia Gaming Utility_etc (1)
故障排除 - HDMI互換性の設定ボタンを選択すると、HDMIバージョンや特殊解像度登録の設定画面が表示されます。
今のところ追加できる特殊解像度の3440×1440(60FPS)のウルトラワイド解像度だけです。HDMI2.1ならUWQHDの144Hzもいけるはずなので、32:9のデュアルタイプとか、特殊解像度についてはもっと増やして欲しいところ。
AVerMedia Gaming Utility_etc (3)



AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1の検証機材

「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」について実機検証に移る前に、検証機材について簡単に紹介しておきます。
検証を行うベンチ機のシステム構成は次のようになっています。
テストベンチ機の構成
CPU
Intel Core i9 13900K
レビュー
AMD Ryzen 9 7950X
レビュー
M/B ASUS ROG MAXIMUS Z790 HERO
レビュー
ASUS ROG CROSSHAIR X670E HERO
レビュー
メインメモリ G.Skill Trident Z5 Neo
F5-6000J3038F16GX2-TZ5N (レビュー
DDR5 16GB*2=32GB
6000MHz, CL30-38-38-96
グラフィックボード
PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8
Gaming VERTO EPIC-X RGB OC 3FAN
レビュー
システム
ストレージ
Samsung SSD 990 PRO 1TB (レビュー
OS Windows 11 Home 64bit
電源ユニット
Corsair HX1500i 2022 (レビュー
PCケース/
ベンチ板
STREACOM BC1 (レビュー


ビデオキャプチャの検証機材には、AV1ハードウェアエンコードにも対応する最新のウルトラハイエンドGPUを搭載したグラフィックボード「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8 Gaming VERTO EPIC-X RGB OC 3FAN」を使用しています。
PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8は、ベイパーチャンバー構造のベースコアや、厚みのあるファンブレードをバリヤーリングで結合した重厚な冷却ファンを採用する4スロット占有大型GPUクーラーにより、各社AIBモデルの中でもトップクラスの静音性を実現しています。
国内正規品なら代理店を介してPNY公式のグローバル保証と同じ3年間の長期保証が受けられるところも魅力です。
「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」をレビュー
PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8 Gaming VERTO EPIC-X RGB OC 3FAN

HDMI2.1に対応したビデオキャプチャの検証なので、ディスプレイにはHDMI2.1ビデオ入力搭載で4K/144Hzに対応する28インチIPS液晶ゲーミングモニタ「ASUS TUF Gaming VG28UQL1A」を使用しています。
ASUS製モニタはOSDメニューの完成度も高く、MBRとVRR同期を併用可能なELMB Syncや各種ゲーミング補助機能など付加価値的機能も豊富です。ASUS TUF Gaming VG28UQL1Aも類に漏れず良い製品で、価格も税込み9万円程度と同等スペックでは安価なので、迷ったらとりあえずこれを選べばOKだと思います。
「ASUS TUF Gaming VG28UQL1A」をレビュー
ASUS TUF Gaming VG28UQL1A

ベンチ機のシステムストレージには「Samsung SSD 990 PRO 1TB」を使用しています。
Samsung SSD 990 PROは、PCIE4.0対応SSDで最速クラスの性能を発揮し、なおかつ電力効率は前モデル980 PRO比で最大50%も向上しており、7GB/s超の高速アクセスでも低発熱なところも魅力な高性能SSDです。 これからPCIE4.0対応プラットフォームの自作PCを組むなら、システム/データ用ストレージとして非常にオススメな製品です。
「Samsung SSD 990 PRO 1TB」をレビュー。性能も電力効率もトップクラス!
Samsung SSD 990 PRO 1TB



AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1の補足情報

「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」のドライバ、FWアップデート、USB接続といった補足情報について最初に説明しておきます。

AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1のドライバ

「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」はUSB規格”USB Video Class”に対応しているので、別途キャプチャソフトは必要ですが、Windows10/11 PCであればドライバ不要なプラグアンドプレイで使用できます

プレイ動画の録画・配信用ソフトウェアとしては定番のOBS StudioはソフトウェアがインストールされたPCにUSBケーブルで接続するだけで問題なく動作しました。
AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1_OBS


AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1のFWアップデート

今回管理人が入手した「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」(北米Amazonで個人輸入)は、アウトボックス時点でのファームウェアバージョンが”1.0.4.3”でした。
公式サポートページでは10月19日付けで最新バージョンの”1.0.4.5”が配信されています。
AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1_FW-Update (1)

「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」のファームウェアは公式ページで配布されているFWアップデートツールを使用するか、AVerMedia Gaming Utilityからアップデートが可能です。
FWアップデートツールを使用する場合は、下のようにWindows上でポチポチとクリックするだけで簡単にアップデートできます。
AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1_FW-Update (2)
AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1_FW-Update (3)
AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1_FW-Update (4)


AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1のUSB接続について

HDMI2.0接続で4K/60FPSのパススルーに対応するUSBビデオキャプチャの多くは対応する録画解像度が4K/30FPSなので、USB接続帯域はUSB3.0相当の5Gbps、最新規格で言うとUSB3.2 Gen1です。(USB3.1 Gen1も同じ)

一方、「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」は4K/60FPSの録画に対応しているためUSB接続帯域として、10GbpsのUSB3.2 Gen2(=USB3.1 Gen2)が要求されています。
Thunderbolt 3/4やUSB4に対応したUSB Type-Cポートは下方互換で使用できますが(USBポートとの相性問題がなければ)、USB3.0(=USB3.1/3.2 Gen1)など帯域5GbpsのUSBポートでは正常に動作しない可能性があるので注意してください。
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参考までに、Thunderbolt 3/4に接続する場合は、USBケーブルをPC側Type-Cポートに接続してから、逆側を「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」に接続の順番で繋ぐと上手くUSB3.2 Gen2でリンクしやすい気がします。

Windows設定のデバイスでLive Gamer ULTRA 2.1が”USB3.0に接続されています”と表示されていれば、少なくともUSB3.2 Gen2かUSB3.2 Gen1のどちらかでリンクされていることが分かります。
AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1_USB
またWindows上からはUSB Device Tree Viewerというフリーソフトでも接続帯域を確認できます。
帯域10GbpsのUSB3.2 Gen2でリンクされている場合、USB Versionが3.2 Gen2、Device Connection SpeedがSuperSpeed Plus or Higherと表示されます。
なおPort Maximum SpeedがSuperSpeedの場合はそのポートが帯域5GbpsのUSB3.2 Gen1(USB3.0)にしか対応していないので別のポートを使用してください。
AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1_USB Device Tree Viewer

USB3.2 Gen2か、USB3.0相当のUSB3.2 Gen1のどちらでリンクされているかですが、OBSで映像キャプチャデバイスの設定を開き、4K解像度かつ映像フォーマットNV12に設定した時に選択可能なフレームレートを見れば分かります。
  • 4K解像度・NV12で最大FPSが60FPS → USB3.2 Gen2
  • 4K解像度・NV12で最大FPSが30FPS → USB3.2 Gen1(USB3.0)
4K解像度(NV12)で製品仕様通りに60FPSを選択できれば、帯域10GbpsのUSB3.2 Gen2でリンクしていることが分かります。
AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1_USB3.2 Gen2

ただしリンク帯域がUSB3.2 Gen2になっていることが分かるだけで、帯域10Gbpsで安定して動作するかは別なので一応注意してください。
品質の悪いUSBケーブルを組み合わせた時にUSB3.2 Gen2のモバイルストレージがCrystalDiskMarkを実行するとハングするみたいに、「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」もUSB3.2 Gen2のリンクが不安定だと録画時にコマ落ちやハングが発生する可能性もあります。

「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」は帯域5GbpsのUSB3.2 Gen1(USB3.0)でリンクされている時、自動的に設定可能な解像度&フレームレートに制限がかかりますが、パススルーの解像度・フレームレート(HDRとVRRも)には全く影響はありません。
「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」はUSB3.2 Gen1(USB3.0)でリンクした時、SDRで4K/30FPSまで、4KのHDR録画に非対応など、前モデルLive Gamer ULTRA (GC553)と同等の録画性能になる、という認識でOKです。
AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1_USB3.2 Gen1
4K/144FPS VRR/HDRのパススルー性能に影響がないのであれば、USBポートやUSBケーブルとの相性によって不安定な状態で10Gbpsのリンクになるより、最初から5GbpsのUSB3.2 Gen1(USB3.0)接続機器として使用できるほうがありがたいので、AVerMedia Gaming Utilityで互換性機能としてUSB3.1 Gen1にリンク帯域を固定(上限を設定)する機能も追加して欲しいところ。


なおUSBケーブルの接触不良やPC型USBポートとの相性問題等が理由でUSB2.0接続になっている場合は、「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」のLEDイルミネーションがオレンジ色で点滅します。キャプチャ画面も一応は映るものの、解像度・フレームレートがかなり低くなり実用は難しい状態です。
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「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」にはUSB Type-Cケーブルが付属していますが長さは1mです。もっと長いUSB Type-Cケーブルが欲しいという人も多いと思うのでいくつか製品を紹介しておきます。
5GbpsのUSB3.0くらいまでなら2~3mでもだいたい動くのですが、通信速度がさらに高速な10GbpsのUSB3.2 Gen2は品質の怪しい安価ケーブルだと動作不安定になってもおかしくないのでケーブル選びには注意してください。

今回、販売元メーカーや販売チャネルが信頼できそうなUSB Type-Cケーブルとしてアドテックの長さ2mのケーブルと、ヨドバシカメラ専売ブランド YouZipperの長さ3mのケーブルの2本を用意しました。
アドテックのUSB Type-CケーブルはAmazonで購入できて長さ2mでも1500円程度と安価です。太さは同程度ですがケーブルは柔らかいので2mでいいならこちらがオススメです。
一方、YouZipperはヨドバシカメラ専売のUSBケーブルとなっており、同じ2mでも3000円、3mだと3500円くらいと少々割高になります。ただヨドバシカメラの専売製品なので、安心感は高いと思います。
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この2種類のケーブルについてはUSB3.2 Gen2接続で連続読み書き1GB/sに対応するUSBモバイルストレージを接続してもCrystalDiskMarkが安定して実行できました。
「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」でも4K/30FPS/HDR(P010)で録画も問題ありませんでした。後述の動画もこのケーブルを使用して録画したものです。
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動作保証はできませんし、個人的にもオススメはしませんが、1つ人柱的な情報として、Ankerから発売されている長さ3mのUSB3.0対応Type-A to Type-Cケーブルを使って、PCのUSB3.2 Gen2対応USB Type-Aポートで「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」を接続したところ、USB3.2 Gen2でリンクして4K解像度(NV12)で60FPSの録画が可能でした。
ただし、同じ条件でUSB3.2 Gen2モバイルストレージを繋いでCrystalDiskMarkを実行すると、ハングや接続断まではいかないのですが、たまにアクセススピードが落ちることがありました。
そういう感じなので製品仕様の通り、USB3.0対応ケーブルとして使用するのが推奨ではあるものの、「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」を数時間試した限りでは特に4K/60FPSの録画で特にコマ落ちもなかったので、環境によっては実用できるかもしれません。

上で書いたように「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」はUSB3.1 Gen1接続でもパススルー性能はそのまま、録画解像度&フレームレートに制限がかかるだけなので、あえて帯域5GbpsのPC側USBポートに繋いで使用するのもアリだと思います。その時に使用する長尺ケーブルの紹介も兼ねて、ということでご理解ください。



PS5の4K/120FPS VRR/HDRのゲーム映像を録画してみる

「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」を使用して4K/HDRの録画を試してみます。
「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」はHDMI2.1のパススルー出力を搭載しており、4K/120Hz VRR/HDRの映像ソースをパススルー表示しながら録画できるところが魅力なので、PlayStation 5で4K/120Hz VRR/HDRのゲームを表示して、最大解像度となる4K/HDR/30FPSで録画してみました。

「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」は4K解像度において30FPS、WQHD解像度において60FPSがHDR映像として録画できる最大設定値です。
HDR映像を正しく録画するにはビデオキャプチャ機器自体の映像フォーマットをP010にする必要がありますが、各解像度において上記FPS以上のフレームレート(自動設定を含む)が設定されていると、映像フォーマットの設定としてP010が表示されません。
P010以外の映像フォーマットを指定している場合、オンボード機能によってSDRにトーンマップし直されたSDR映像データしかビデオキャプチャからは出力されないので注意してください。
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HDR映像をHDR動画として正しく録画する方法については説明が長くなるのでこちらの記事を参照してください。



「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」はちゃんと4K/120Hz VRR/HDRの映像ソースをパススルーしてディスプレイに表示しながらOBS等のキャプチャソフトで映像を取得できました。
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今回はOBS ver29.1.3とAVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1の組み合わせでHDR動画を録画しましたが、そのままYouTubeに投げてもHDR動画として認識されました。(YouTubeの仕様上、HDR再生に対応した環境でないとHDRの画質設定は表示されません)



間口の広いPlayStation 5でやはり顕著ですが使う側にも誤解があったり、HDRやVRRには色々と注意事項もあるので、これらの記事も参照してみてください。





HDR映像ソースの取り扱いについて

ElgatoのFAQページで解説されていますが、HDR映像ソースに対応したビデオキャプチャ機器には、HDR映像ソースの入力があった時に『1.HDR映像としてそのまま出力する』ものと、『2.HDR出力を指定された時以外はオンボード機能によってSDRトーンマップして出力する』ものの2種類が存在します。

一例としてElgato 4K60 S+はHDR映像ソースに対してビデオキャプチャのオンボード機能によるSDRトーンマップに対応していないので、ソフトウェア側でもSDRトーンマップに非対応な場合、SDRとして取り込まれたHDR映像ソースは灰色がかり、彩度の大きく潰れた映像として録画されてしまいます。



OBSの最新バージョンにはHDR映像ソースが入力されるとソフトウェア側でSDR映像へトーンマップする機能があるのであまり関係ありませんが、SDRトーンマップに対応していないソフトウェアとの互換性を確認する意味で、古いバージョンのOBS(ver 25.0.8)を使用して、「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」のHDR映像ソースの取り扱いを確認してみました。

「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」にHDR映像ソースを入力すると、パススルー端子からは当然そのままの映像が出力されますが、プレビュー表示・録画への出力についてはソフトウェアからHDR出力の指定がない場合、自動的にSDR映像へトーンマップし直されました。
若干暗い感じですが、OBSの色補正フィルタ等を使用すれば十分に見られる映像になるレベルです。
AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1_HDRtoSDR (2)
AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1_HDRtoSDR (1)

SDRトーンマップの影響で『黒潰れ・白飛びが多少発生する』、『グラデーションに縞模様ができる』といった現象はあるものの(HDRをSDRに落とし込むので仕方ない)、HDR映像ソースをSDR環境で表示した時によくあるグレーがかり、彩度が大きく潰れた画面表示になることはありません。
HDR映像ソースのSDRトーンマップに非対応なソフトウェアと組み合わせても、多少の違和感は覚えてもちゃんと見られる映像になります。


PCの4K/144FPS VRR/HDRを試す

「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」のHDMI入力に最新ゲーミングPCを接続した時に4K/144FPS VRR/HDRの映像を正常にパススルー・録画できるか試してみました。これについては簡単に動作確認の報告だけ。

結論を言ってしまうと、4K/144FPS VRR/HDRのゲーム映像をパススルー表示でき、4K/60FPSのSDR映像として録画もできました。
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ちなみにHDMIケーブルは上でも紹介したCable Matters製の光ファイバー式アクティブHDMI2.1ケーブルを使用しました。ゲーム機とビデオキャプチャ間に5m、モニタとビデオキャプチャ間に10mの組み合わせです。
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NVIDIA GeForce RTX 40/30シリーズやAMD Radeon RX 7000/6000シリーズといった最新GPUを搭載したゲーミングPCを接続すれば、4K/144FPS VRR/HDRのゲーム画面をパススルーできます。
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AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1_Pass-PC_4K-144FPS (2)
HDR表示を有効にした場合、カラーフォーマットは10bit RGBでした。
AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1_Pass-PC_4K-144FPS_HDR

ファイナルファンタジー 7 REMAKE、ラチェット&クランク パラレル・トラブル、Marvel’s Spider-Man Remasteredをプレイしてみましたが、特に問題なく動作しました。
AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1_Pass-PC_4K-144FPS_game (9)
AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1_Pass-PC_4K-144FPS_game (1)
AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1_Pass-PC_4K-144FPS_game (4)

また、HDMI経由でも最大でフルHD/540Hzに対応するZOWIE XL2586Xで検証したところ、「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」はフルHD/360Hzの映像をパススルーし、240FPSで録画が可能でした。
ただしフルHD/360HzはVRRには非対応です。「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」の場合、フルHD/360Hzでパススルー出力を行っている場合、モニタ側がVRRに切り替わらないようになっているようですが、操作手順次第でVRRが有効になる場合があります。フルHD/360HzでVRRを有効になると断続的に暗転を繰り返すようになるので注意してください。
AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1_FHD-360Hz-pass


VRR映像ソースをハイフレームレートで録画する時の注意

たぶんドマイナーなOBSの音声遅延バグですが下記のような現象を確認しています。
VRR対応ビデオキャプチャが少ない上にハイフレームレートで録画(ビデオキャプチャから出力)しないと発生しないので、見落とされたままのバグのようです。



AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1のレビューまとめ

最後に「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。

良いところ
  • HDMI2.1対応のビデオ入力とパススルー出力を搭載
  • PS5やXbox SXの4K/120FPS VRR/HDRゲーム映像を録画可能
  • ゲーミングPC接続時は4K/144FPS VRR/HDRのパススルー表示が可能
  • ゲーミングPCのフルHD/360FPSやWQHD/240FPSのハイフレームレートにも対応
  • HDR映像ソースをHDR動画として録画できる(P010は4K/30FPSまで)
  • オンボード機能でHDR映像ソースをSDRトーンマップ可能
  • OBS StudioやXSplitのサードパーティ製ソフトウェアに対応
  • ヘッドセット&ゲームパッド用に2基の4極3.5mmジャックを搭載
  • ARGB LEDを搭載。消灯も含めて専用ツールから制御可能
  • 高性能ながらファンレス冷却構造
悪いところor注意点
  • USB接続帯域は10GbpsのUSB3.2 Gen2なのでPC側USBポート規格に注意
    (5GbpsのUSB3.2 Gen1でリンクしても録画解像度・フレームレートに制限があるだけ)
  • 【要望】 USB3.2 Gen1に接続を制限する互換性機能を希望
  • 製品本体価格3.9万円と高価

「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」は、HDMI2.1ビデオ入出力を搭載し、4K/144FPS/HDRやフルHD/360FPSの高解像度やハイフレームレートに加えて、VRRこと可変リフレッシュレート同期の映像もパススルー表示しながら録画が可能な世界初のUSB接続外付け型ビデオキャプチャです。
国内では11月17日発売予定、税込み39,800円となっており(北米299ドルなので円安を考えると破格)、決して安価なビデオキャプチャではありませんが、4K/144Hz VRR/HDRやWQHD/240Hzのようなハイエンドなゲーミングモニタと対応するゲーム機・PCを揃えている人にとっては必要経費と割り切れる価格だと思います。

個人的にもHDMI2.1に対応したビデオキャプチャは2020年末にHDMI2.1に対応したLG OLEDテレビをPS5やPCで使用するゲーミングモニタとして購入して以来待ち続けていたので、3年越し、まさに待望の製品です。

AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1はUSB Video Class(UVC)対応なので、OBS StudioやXSplit Broadcasterといったメジャーなサードパーティ製ビデオキャプチャソフトにももちろん対応しています。
HDR映像ソースについては対応ソフトウェアからP010映像フォーマットを指定することでHDR映像そのものとして取り出すことも可能ですが、そうでなければビデオキャプチャ側のオンボード機能でSDRトーンマップもしてくれるのでマイナーなソフトウェアを使用しているユーザーにも安心です。

USB3.1 Gen2の接続だけが不安材料でしたが、市販の長さ2m~3mのUSB Type-Cケーブルも品質の良さそうなものを選べば問題なく動作しました。
また仮に5GbpsのUSB3.2 Gen1でリンクしてもパススルー性能はそのままで録画解像度・フレームレートが制限されるだけです。個人的に一番求めていたのは”HDMI2.1の4K/144FPS VRR/HDRをパススルーできること”であって、録画性能の向上はオマケ程度の感覚だったので特に問題なかったり。
欲を言えば互換性向上の機能として、USBリンク帯域をビデオキャプチャ側でUSB3.2 Gen1(USB3.0)に制限できる機能があるとより使い易くなると思うので、AVerMedia Gaming Utilityで追加機能として実装してもらいたいところ。


以上、「AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1」のレビューでした。
AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1


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