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GeForce RTX 4070 SUPERグラフィックボードとしてPalitからリリースされた、2スロット占有2連ファンGPUクーラー搭載のスタンダードゲーミングモデル「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual(型番:NED407S019K9-1043D)」をレビューします。
RTX40シリーズの新アッパーミドルクラス RTX 4070 SUPERが、前モデル RTX 4070や競合AMDのRX 7800 XTをどの程度上回るのか、実ゲームのベンチマークでグラフィック性能を徹底比較します。
製品公式ページ:https://www.palit.com/palit/vgapro.php?id=5077
Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual レビュー目次
1.Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dualの外観
2.Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dualの分解
3.Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dualの検証機材・GPU概要
4.Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dualのゲーム性能
5.Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dualの温度・消費電力・ファンノイズ
6.Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dualのレビューまとめ
【機材協力:サードウェーブ】
Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dualの外観
早速、「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」を開封していきます。外パッケージの中には黒色段ボールの内パッケージが入っており、スポンジ蓋を外すと、スポンジスペーサー&静電防止ビニール袋という一般的な梱包でグラフィックボード本体が鎮座していました。付属品はPCIE5.0電源変換ケーブル(12VHPWR to PCIE 8PIN×2)です。
「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」のグラフィックボード本体を見ていきます。
「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」の外装は全て黒色プラスチック製です。
グラフィックボード側面右端にあるPalitロゴ下のラインにはRGB LEDイルミネーションが内蔵されており、標準では白色に点灯します。
Palit製グラフィックボード用のチューニングソフト Thunder Masterから発光カラーや発光パターンの変更が可能です。
ただし同社製グラフィックボードの一部上位オリファンモデルと異なり、「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」ではシャットダウン後にライティング設定は初期化されるので、Thunder Masterをスタートアップさせるなどして、再度設定を適用する必要があります。
「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」は全長269mmです。一般的に言うフルサイズの長さなので、だいたいのミドルタワーPCケースで干渉することなく設置できると思います。
「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」はGPUクーラーはPCIEブラケットから20mmほどはみ出しているのでPCケースとの干渉は十分に注意してください。PCケースとの干渉ではグラフィックボードの背の高さは長さに比べて見落としやすいポイントです。
グラフィックボード基板自体はPCIEブラケットとほぼ同じ高さなので、PCIE補助電源コネクタや電源ケーブルの干渉については心配ありません。
「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」の3連ファンGPUクーラーには95mm径の冷却ファンが2基設置されています。
「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」は2スロット占有のグラフィックボードです。
「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」は補助電源コネクタとして、16PIN(12+4PIN)でPCIE5.0補助電源と呼ばれることの多い、最新電源コネクタ 12VHPWRを1基搭載しています。RTX 4070 SUPERとしては一般的なPCIE補助電源の構成です。
グラフィックボード側12VHPWRコネクタは、挿入不足(による電源コネクタ溶解)を防止するためSENSEピンが短くなったマイナーアップデート”12V-6x2”が採用されていました。
12VHPWRに対応した電源ユニットと組み合わせた場合、電源ケーブル1本だけでスマートに配線が可能です。
12VHPWRに対応する電源ケーブルが付属する自作PC向け電源ユニットは2024年1月現在では数は増えているものの、数年前のグラフィックボードを搭載した既存環境からのアップグレードとなると当時の電源はネイティブ対応できないケースが大半になるはずです。
ただ、「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」には現在主流なPCIE 8PIN補助電源に変換するケーブルが標準で付属しています。
この変換ケーブルを使用することで、従来のPCIE 8PINを2基以上使用できる電源ユニットやPCシステムであれば「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」を組み込むことが可能です。
「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」のビデオ出力はリファレンス仕様と同じくHDMI2.1×1、DisplayPort1.4×3の4基が実装されています。
「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」にはGeForce RTXのロゴがプリントされただけのシンプルなプラスチック製バックプレートが装着されています。基板の反りや破損を防止する保護プレートとしての役割を果たします。
1kg超へと大型化(大重量化)していくGPUクーラーでも、GPUコアとクーラーベースコアが適切な圧力で密接するように、板バネ構造のリテンションバックプレートも「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」には採用されています。
バックプレート右端にはファン1基分のエアスリットが設けられており、ファンからヒートシンクを通って背面に直接風が抜けるフロースルー構造も採用されています。
なおグラフィックボードの重量はZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 SUPER Twin Edge OC 12GB GDDR6Xが721g、MSI GeForce RTX 4070 VENTUS 2X E 12G OCが648gに対して、Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dualは713gでした。
Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dualの分解
「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」を分解してGPUクーラーやグラフィックボード基板についてチェックしていきます。なお今回は自己責任で(もしくはレビュー用サンプル貸出先の協力のもと特別に許可を頂いて)分解を行っています。GPUクーラーの取り外し(分解行為)は、一部を除く多くのメーカーではグラフィックボードの正規保証の対象外になる行為です。
今回はレビューのために分解していますが、繰り返しますが保証対象外になるので基本的には非推奨の行為なのでご注意下さい。
「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」のバックプレート上、11個のネジを外すと、バックプレートを取り外すことができます。
バックプレートはプラスチック製なので放熱板としての役割はありません。単純にGPUクーラーの保持や基板の反り防止の役割です。
GPUクーラー本体を固定しているのはGPUコア周辺、リテンションプレートが併用されている4ヶ所のネジとPCIEブラケット側の2つのネジです。PCIEブラケットはビデオ入力付近の3つのネジでも固定されています。
以上のようにネジを外していくと、GPUクーラーは簡単に取り外せました。
「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」にはPalit独自設計のオリジナル基板が採用されています。
RTX 4070 SUPERのGPUコアにはAD104-350-A1が使用されていました。
GDDR6Xメモリは今のところ1社しか量産していないのでMicron製。今回入手した「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」にはMicron製の16GbのGDDR6Xメモリチップが表面に6枚搭載されています。
「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」のVRM電源回路はGPUコアの左側にGPUコア向け8フェーズ、右側にVRAMメモリ向け2フェーズで計10フェーズが実装されています。
「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」のGPUクーラー本体をチェックすると、GPUコアと接する部分は銅製ペースプレートが採用され、ベースコアからは4本の銅製ヒートパイプが伸び、アルミニウム製放熱フィンが2スロットスペース内いっぱいに展開されています。
GPUコアと接する部分には冷却性能の高さで定評のある銅製ベースプレートが採用されています。GPUダイと接する銅製ベースプレートにはニッケルメッキが施されており、完全な鏡面ではありませんが、近い物が映り込む程度には平滑化されています。
GPUコア周辺のVRAMチップは共通の銅製ベースプレートと、VRM電源回路は平らに折り曲げられたフィンアレイとサーマルパッドを介して接しており、ヒートシンク本体で直接冷却するという理想的な構造です。
GPUコアと接するベースコアから伸びた4本のヒートパイプによって2スロットを占有する放熱フィン全体へ熱を拡散します。
Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dualの検証機材・GPU概要
外観やハードのチェックはこのあたりにして早速、「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」を検証用の機材に組み込みました。テストベンチ機の構成は次のようになっています。テストベンチ機の構成 (ゲーム性能検証) |
|
OS | Windows11 Home 64bit |
CPU | Intel Core i9 14900K (レビュー) |
CPUクーラー | Fractal Design Celsius S36 (レビュー) Noctua NF-A12x25 PWM (レビュー) |
メインメモリ | G.Skill Trident Z5 RGB F5-7200J3445G16GX2-TZ5RK DDR5 16GB*2=32GB (レビュー) 7200MHz, 34-45-45-115 |
マザーボード |
ASUS ROG MAXIMUS Z790 HERO (レビュー) |
システムストレージ |
Samsung SSD 990 PRO 1TB (レビュー) |
ゲームストレージ |
Nextorage NE1N 8TB (レビュー) |
電源ユニット | Corsair HX1500i (レビュー) |
ベンチ板 | STREACOM BC1 (レビュー) |
ベンチ機のCPUには2024年現在ゲーミングシーンで最速CPUである「Intel Core i9 14900K」を使用しています。
近年では4K解像度・高画質設定の60~120FPSでもCPUボトルネックが生じるリッチグラフィックなゲームが増えています。
検証機材に使用しているCore i9 14900Kを始めとして、Intel第13/14世代CoreのK付き倍率アンロックモデルはそういったCPUバウンドな高画質ゲームでも旧世代CPUと比較して高い性能を発揮できるので、グラフィックボードを最新世代に買い替えるならGPUランクに合わせてCPUもアップグレードするのがオススメです。
・ゲームに最適なIntel製CPUはどれか、Core i9 14900Kと徹底比較
ベンチ機のシステムストレージには「Samsung SSD 990 PRO 1TB」を使用しています。
Samsung SSD 990 PROは、PCIE4.0対応SSDで最速クラスの性能を発揮し、なおかつ電力効率は前モデル980 PRO比で最大50%も向上しており、7GB/s超の高速アクセスでも低発熱なところも魅力な高性能SSDです。これからPCIE4.0対応プラットフォームの自作PCを組むなら、システム/データ用ストレージとして非常にオススメな製品です。
・「Samsung SSD 990 PRO 1TB」をレビュー。性能も電力効率もトップクラス!
ベンチ機のゲームインストール用ストレージには「Nextorage NE1N 8TB」を使用しています。
Nextorage Gシリーズ(NE1N)は、PHISON PS5018-E18 コントローラーと最新TLC型3D NANDを採用し、連続読み出しが7300MB/s、連続書き込みも6000MB/s以上というPCIE4.0対応SSDとしてハイエンドクラスの性能を発揮するゲーマー向けNVMe M.2 SSDです。
MTBF 160万時間、保証期間 5年、さらに保証条件の1つである書き込み耐性(TBW)は1TB当たり1200TBとスペック的にも高耐久なSSDであり、Nextorageはソニーのストレージ部門を源流とするのでストレージメーカーとしての信頼性も高いので安心して長く使えるSSDです。
・「Nextorage NE1N 8TB」をレビュー。PS5にも使える超大容量M.2 SSDを徹底検証
ベンチ機のシステムメモリには、Intel第13/14世代CPU向けメモリとしては4xメモリスロットのマザーボードでも動作可能な最速クラスの製品、メモリ周波数7200MHz/CL34の高メモリクロックかつ低レイテンシなメモリOCに対応した「G.Skill Trident Z5 RGB(型番:F5-7200J3445G16GX2-TZ5RK)」を使用しています。
G.Skill Trident Z5シリーズはIntel XMP3.0のOCプロファイルに対応した製品となっており、6000MHzの定番設定なモデルもあり、Intel第13/14世代CPUで高性能なPCを構築するお供としてオススメのOCメモリです。
ARGB LEDイルミネーションを搭載したバリエーションモデル G.Skill Trident Z5 Neo RGBもラインナップされています。
・「G.Skill Trident Z5 RGB」をレビュー。XMPで7200MHz OCに対応!
Palit GeForce RTX 4070 SUPER DualのGPU概要
Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dualに搭載されているGPU「GeForce RTX 4070 SUPER」のスペックについて簡単に確認しておきます。「GeForce RTX 4070 SUPER」はAD104-350コアが使用されておりCUDAコア数は7168、GPUコアクロックはベース1980MHz、ブースト2475MHzです。VRAMには従来よりも高速な21.0GbpsのGDDR6Xメモリを12GB容量搭載しています。メモリーバス幅は192bitなのでメモリ帯域は504GB/sです。
典型的なグラフィックボード消費電力を示すTGPは220Wに設定されており、PCIE補助電源として最新規格のPCIE5.0補助電源(12VHPWR)を要求します。なお基本的に変換ドングルが付属するので、既存のPCIE補助電源8PIN×2~3にも対応します。
「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」については、リファレンス仕様値2610MHzと同じくブーストクロック2475MHzです。パワーリミット(TGP)もリファレンス仕様と同じ220Wです。また手動設定による電力制限解除には非対応でした。
GPUコアの増強、コアクロックの高速化といった3Dグラフィックス関連の強化に加えて、「GeForce RTX 4070 SUPER」などGeForce RTX 40シリーズの新たな特長としてハードウェアエンコーダに最新の第8世代NVEncが実装されています。
第8世代NVEncはAV1コーデックのエンコードに対応したところが、RTX 30シリーズの第7世代NVEncとの大きな違いです。(AV1コンテンツのデコード/再生はRTX 30シリーズですでに対応済み)
映像編集ソフトではDavinci Resolve、ビデオキャプチャソフトではOBS Studioなどが最新バージョンにおいてGeForce RTX 40シリーズによるAV1エンコードに対応しています。
AV1は従来のH.264(x264)よりも40%程度も圧縮効率に優れており、OBS Studioの場合、従来のH.264(x264)形式によってフルHD解像度で作成したコンテンツも、同等のビットレート、同等の映像品質で、AV1形式ならWQHD解像度にできます。
注意点として、RTX 4070 Ti SUPER(RTX 4070 Ti)以上の上位モデルが新たに2基のNVEncを搭載しているのと異なり、GeForce RTX 4070 SUPERに実装されているハードウェアエンコーダNVEncは”1基”です。
最新の第8世代なのでAV1に対応しているだけでなく、H.264やHEVC(H.265)のエンコードも高速化していますが、Davinci ResolveなどデュアルNVEncによる書き出しに対応した映像編集ソフトでRTX 30シリーズと比較して2倍以上高速になる機能は使用できません。
レイトレーシング&DLSS SR/FGについて
レイトレーシング表現やDLSSについて簡単に紹介しておきます。レイトレーシング(Raytracing)とは3Dグラフィックスのレンダリング手法の1つであり、現在主流なラスタライズ方式とある種の対になる言葉です。
レイトレーシングだけで3Dグラフィックスを全て描画しきるのはGPU性能的に現実的ではないので、ベースは従来のラスタライズ方式で行い、鏡面反射などエフェクトにレイトレーシング方式を使う、というハイブリッドなレンダリング方式が現在のレイトレーシング対応PCゲームの主流です。
レイトレーシング表現では、照明や光源(エリアライト)や太陽光(グローバルイルミネーション)の影響を厳密に再現し、光の反射や透過も現実に即して忠実に描写されます。
レイトレーシングを採用したわかりやすい例としては鏡に映る反射など、視覚(視点から見た)の外にある物体もリアルに描画することができます。小さい光源や太陽光などが生み出す影、反射によって生まれる光が現実に対して忠実に再現されるので、画面の中に引き込まれるような奥行き、陰影を感じる映像が生まれます。
なお高画質機能 Raytracing(レイトレーシング)はMicrosoftが提供するAPI”DirectX 12”内包されるDirectX Raytracing(DXR)を使用したレンダリング機能となっており、後述のDLSSと違ってNVIDIA独自技術というわけではなく、AMD/Intel製グラフィックボード、PlayStation 5やXbox Series S/Xといったコンソールゲーム機にも互換性のある機能です。
下はPlayStation 5のMarvel's Spider-Man Remasteredでレイトレーシング表現のオン/オフを比較したものですが、オフでは鏡面になっている窓ガラスにスパイダーマンの身体の鏡像がないだけでなく、風景の反射も反対側と比較してデタラメなのが一目瞭然です。
「NVIDIA DLSS」は”Deep Learning Super Sampling”の頭文字を取った略称となっており、その名の通り、近年流行りのディープラーニングによって高画質化(超解像化)する機能で、AIレンダリングの名前でもアピールされています。
DLSSが具体的にどのように動作するか簡単に説明すると、フルHD~WQHDのリアルタイムレンダリングソースから4K映像を生み出すDLSSの原型があります。このDLSSの原型が作り出した4K映像を、16Kなど現実的にはリアルタイムでのレンダリングが難しい超々高解像度のレンダリング結果を比較し、DLSSの原型の改良版1をNVIDIAの専用サーバーが作ります。
DLSSの原型の改良版1で再び4K映像を生み出し、16Kレンダリング結果と比較して、DLSSの原型の改良版2を生み出す……、というプロセスを何万回も繰り返すことで、ユーザーに提供される汎用の、もしくは個別ゲームタイトルに特化した専用のDLSSプロファイルが出来上がります。
GeForce RTX 30シリーズの登場と共にアップデートされたDLSS2.0では最終出力解像度に対して3種類のオリジナルレンダー解像度が選択でき、4K解像度の場合は、Quality(2560×1440)、Balanced(2240×1260)、Performance(1920×1080)の3種類から選択できます。
オリジナルのレンダー解像度がフルHD~WQHDなので、DLSSによる超解像(SuperSampling)プロセスを挟むとはいえ、ネイティブに4K解像度をレンダリングするよりもフレームレートは大幅に向上します。
現在のDLSSでは16Kレンダリング結果を目標に学習が繰り返されているので、高画質アンチエイリアス技術として一般的なTAAと比較してフレームレートが大幅に向上するだけでなく、画質も改善するという一挙両得な高画質化機能になっています。
フルHDやWQHDのレンダリングソースを高品質な4K解像度に超解像化することから始まったDLSSですが、この超解像機能(DLSS SR:Super Resolution)に加えて、GeForce RTX 40シリーズが対応する最新バージョンの”DLSS 3”ではAI中間フレーム生成機能 Frame Generationが追加されたのが大きなトピックです。
中間フレーム生成というと、倍速補間などと呼ばれることの多いテレビの高画質化機能が有名ですが、テレビの倍速補間は完成した映像フレームを2つ以上(一部のハイエンドテレビだと7つなど)をソースに中間フレームを作成しています。
ソースとなる映像フレーム数が多いほど生成される中間フレームの映像的な破綻はなくなりますが、遅延が大きくなるのでゲーム用途では到底実用できません。逆にソースとなる映像フレーム数を減らすと遅延は減りますが、単純なスクロールのような画面変化しか綺麗に補間できず、映像的な破綻が増えてしまいます。
一方、DLSS 3のAI中間フレーム生成機能 Frame Generationは、3Dオブジェクトの動きを正しく追跡できるMotion Vector(3Dオブジェクトのピクセル単位での位置や向きの履歴)に、影のような光エフェクトを正しく追跡できるOptical Flowを組み合わせることで中間フレームを生成しています。
中間フレームの生成方法が全く異なるので、DLSS 3は2フレーム(現在と1つ前)による補間と同等かそれ以下という低遅延で倍速補間を実行でき、急にポップするオブジェクトや影などの光エフェクトが破綻しにくい、という特徴があります。
現在のビルドではUIやテキストにノイズが生じやすいといった欠点はあるものの、超解像のDLSS SRも徐々に改良されていったのでDLSS FGも対応ゲームが増えるにしたがって補間品質もアップデートされていくはずです。
あとDLSS FGの副次的な効果として、中間フレームはGPUが単独で生成するので、CPUボトルネックで伸び悩むシーンでもフレームレートが向上するという効果もアピールされています。有名どころではMicrosoft Flight Simulatorが該当します。
DLSS Frame GenerationはOptical Flow Acceleratorという専用ハードウェアを使用しているので、現在、この機能を使用できるのはGeForce RTX 40シリーズに限定されています。(Optical Flow Accelerator自体は全く同じものかは不明ですがRTX 30シリーズにも存在するので、今後、対応GPUに加わる可能性があるかも)
また上記の通り、DLSS 3による倍速補間はそれそのものが遅延を生じにくい設計ですが、”DLSS 3対応”ならNVIDIA製GPU環境の低遅延技術 Reflexも含むことになっており、よりゲーム操作にラグを感じない低遅延な表示が可能です。
Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dualのゲーム性能
「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」の性能を測るべく各種ベンチマークを実行しました。性能比較には「GeForce RTX 4070 Ti」、「GeForce RTX 4070」、「Radeon RX 7800 XT」、「GeForce RTX 3090」、「GeForce RTX 3070」を使用しています。(特定のモデルや型番を指名していない場合、各GPUメーカーのリファレンスモデルもしくはリファレンス仕様のオリファンモデルです)
GPUが同じならオリファンモデル(ファクトリーOCやGPUクーラー冷却性能)による性能差は数%あるかどうかなので、今回は検証を割愛します。
RTX 4070 SUPERの個別ゲームタイトルに関する性能については、すでに公開中のRTX 4070 SUPERのレビューを参照してください。
実ゲーム性能の比率の平均を出してみたところ、RTX 4070 SUPERは昨年発売されたRTX 4070無印を平均で15%程度上回る性能を発揮しました。
GeForce RTX 4070 SUPERはCUDAコア数が増量された上位モデル(アップグレードモデル)なGPUなので、性能の伸び率には多少幅がありますが、RTX 4070無印と比較すると全タイトル・各解像度でシンプルに性能は向上しています。
また前世代と比較すると、GeForce RTX 4070 SUPERは前世代同クラス RTX 3070を50%程度上回り、RTX 40 SUPERシリーズの中では一番下のモデルながら、NVIDIA公式の情報通り、フルHDやWQHDではRTX 3090をも上回る性能です。
(当サイトの性能比較に使用しているタイトルが筆者の好みに寄っていて、e-Sports系の軽量タイトルではなく高画質PCゲームなので少しRTX 3090に有利な傾向ですが)
RTX 4070 SUPERは最新アーキテクチャによる高い動作クロックや大容量キャッシュメモリによってフルHD/WQHD解像度ではRTX 3090を上回る性能を発揮するものの、高解像度になるにつれてメモリ帯域の低さがボトルネックとなり始めます。
WQHD解像度あたりから、キャッシュがボトルネックになるハイフレームレートな競技系ゲームか、VRAM帯域が重要になる高画質系PCゲームかで、得手不得手がバラける感じになり、4K解像度になると基本的にメモリ帯域がボトルネックでネイティブレンダリングだとRTX 3090に対して後塵を拝するようになります。
RTX 4070 SUPERそのものの4Kゲーム性能が低いというわけではありませんが、価格に見合ったパフォーマンスゲインを期待するなら4K解像度についてはDLSS 3のAI中間フレーム生成機能に頼らざるを得ない、という具合です。
もちろんDLSS 3(DLSS SR&FG)を使用できるRTX 4070 SUPERとDLSS 2(DLSS SR)までのRTX 3090で4K性能を比較したらRTX 4070 SUPERが圧勝するのは自明ですが、DLSS 3の対応タイトルがまだ少ない点はネックです。
もう1つ補足として、2024年最新世代においてGeForce RTX 4070 SUPERと価格の近いAMDの最新アッパーミドルクラスGPU、Radeon RX 7800 XTとの比較です。
RX 7800 XTの北米希望小売価格は499ドル、国内における実売価格は8万円前後なので価格帯がマッチしておらず、RTX 4070 SUPER登場で549ドルに下がったRTX 4070無印との比較が競合対決としては正確ですが、さらに上位となると一気に899ドルからのRX 7900 XTになってしまうので、一応参考までに。
GeForce RTX 4070とRadeon RX 7800 XTの比較については、昨年公開したRadeon RX 7800 XTの詳細レビューで詳しくやっているのでそちらを参照してください。
Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dualの温度・消費電力・ファンノイズ
「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」の負荷時のGPU温度やファンノイズや消費電力についてチェックしていきます。「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」のGPU温度とファンノイズの検証負荷としては約20分間に渡たり連続してGPUに100%近い負荷をかける3DMark TimeSpy(Extreme) Stress Testを使用しています。
「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」のテスト終盤におけるGPU温度は最大74度と標準的ですが、ファン速度は最大1800RPM程度とやや高めです。
2スロット占有でスリムとはいえ、銅製ベースプレート&4本のヒートパイプでGPUクーラーの設計自体は見たところ高品質なので、印象と検証結果が一致しない感はあります。
「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」はアイドル時にファンが停止するセミファンレス機能に対応しており、GPU温度60度前後が始動閾値、GPU温度34度前後が停止閾値でヒステリシスも採用されています。製品によっては回転数が上下してふらつくことの多い始動や停止の直前も、閾値を上下した瞬間にピタッと切り替わります。
GPUコアクロックについて、今回入手した「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」の負荷テスト中の実動平均は2600MHzでした。
【補足】
コアクロック比較グラフはAIBモデル別の優劣を決めるための比較ではなく、特定のGPUがだいたいどの程度のコアクロックで動作するのか確認するために掲載しています。
AMD、NVIDIAともに最新GPUでは実動コアクロックはGPUコア個体毎に異なる内部設定のV-Fカーブが最も支配的なファクターです。加えて負荷中のGPU温度も5~10度刻みでブーストクロックの制御に影響します。
そのため、ファクトリーOCが施されたオリファンモデルの公式仕様値として公表されているブーストクロックは各メーカー内におけるOC耐性選別という意味で1つの指標にはなると思いますが、実動コアクロックの優劣にはあまり当てになりません。
今回検証している個体Aが他社AIBと比較して実動コアクロックが低くても、市場製品の個体Bは高い、個体Cは同程度…のように、本当に御神籤状態です。
また実用条件に近い冷却性能の検証として、実際にPCケースへ「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」を組み込み、1時間に渡って負荷をかけた時にGPU温度やファン回転数がどうなるかを確認してみました。
検証するGPUランクによって負荷を変えており、通常はTime Spy(Extreme) グラフィックテスト1をループ再生させて各GPUがMaxTGPに張り付く状態を検証しています。
なお一部の高性能GPUはTime Spy ExtremeでもGPUが遊ぶので、さらに重いPort Royal 4KやCyberpunk 2077の4K・レイトレーシングなどを使用して負荷を適宜調整しています。
検証機材のPCケースには「Cooler Master MASTERCASE MAKER 5t」を使用しています。
CPUクーラーは120サイズ簡易水冷でラジエーターを天面前方に設置、またPCケースのフロントに吸気ファンとして3基とリアに排気ファンとして1基の140mm角ケースファンをそれぞれ設置し、ファン回転数は1000RPMに固定しています。
PCケースのエアフローファンには空冷ヒートシンク、水冷ラジエーター、PCケースエアフローの全ての用途で一般的な140mmサイズファンを上回る性能を発揮する「Thermaltake TOUGHFAN 14」を使用しています。140mmサイズファン選びに迷ったらこれを買っておけば問題ない、高性能かつ高静音性なファンです。
PCケースに入れた状態で長時間負荷をかけると、「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」のGPU温度は73度前後、ファン回転数は1900RPM程度でした。ベンチ板上で検証した時よりもファン速度は若干上昇していますがほぼ似たような数字です。
「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」はGPU温度的にはまだ多少の余裕があるようなので、ファン速度を1600RPM固定に下げた状態で上の1時間ストレステストと連続して追加で20分程度負荷を掛けましたがGPU温度は77度以下に収まりました。
「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」のGPUクーラーは内排気ファンということもありPCケースの吸排気を最適化しないと冷却効率が下がるので、フロントx3/リアx1で140mmファンを設置して1000RPMで回しています。実際にPCケースへ組み込むユーザーはPCケースの吸排気にも注意してみてください。
加えて1時間のストレステスト終盤にサーモグラフィカメラ搭載スマートフォン「CAT S62 PRO」を使用してゲーム負荷時のグラフィックボード上の各所の温度をチェックしました。
「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」は側面の隙間から確認できるVRM電源温度などホットスポットでも70度以下に収まっているので、運用上、特に心配する必要はありません。
「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」を含めていくつかのグラフィックボードについてサウンドレベルメーターを利用してゲーム負荷時のノイズレベルを測定・比較しました。
検証機材はベンチ台の上に平置きにしているので、サウンドレベルメーターをスタンドで垂直上方向に50cm程度離して騒音値を測定しています。
この測定方法において電源OFF時の騒音値は30dB未満です。目安として騒音値が35dBを超えたあたりからファンノイズがはっきりと聞こえるようになりますが、35~38dB以下であればPCケースに入れてしまえばファンノイズが気になることはそうそうないと思います。40dB前後になるとベンチ台上で煩く感じ始め、45dBを超えるとヘッドホンをしていてもはっきり聞き取れるくらいになります。
A特性で測定しているのである程度は騒音値にも反映されていますが、同じ騒音値でも周波数(ファン回転数)が高いほど体感としては大きな音に感じやすく、また不快に感じたり感じなかったりは音の性質(細かい乱高下の有無や軸ブレ)にもよるので注意してください。
ノイズレベルの測定結果は次のようになっています。
「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」はファン速度が1800~1900RPM程度とやや高速なので、ファンノイズも35~36dBに達しています。あと今回入手した個体は1200RPM程度の低速でもファンの軸音がブーンとなる感じでした。これはPCケースに組み込めばシャットされる程度の低周波だったので特に問題はないと思います。
PCケースに組み込んでしまえばファン動作はハッキリ認識できても煩く感じるほどの音量ではないので実用的には十分な水準です。ファン速度を下げる余力も多少あり、1600RPMまで下げることができれば、ノイズレベルは33dB以下に収まります。
ただTGP220WのRTX 4070 SUPERのクーラーであることや、ファン速度の割りにGPU温度が70度台前半でさほど低温でもないことを考え、相対的に評価するとMSRP下限モデルなりの安上がりなGPUクーラー感は否めません。
「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」の消費電力と瞬間的な最大電源負荷を測定しました。
グラフィックボードの消費電力測定には、当サイトの検証に使用するためワンオフで特注した測定ツール「GPU Power Tester」を使用しています。GPU Power TesterはPCIEスロット経由とPCIE補助電源の消費電力を直接に測定しているので、シンプルにグラフィックボードそのものの消費電力をしることができます。
消費電力の測定にあたって検証するGPUランクによって負荷を変えており、通常はTime Spy(Extreme) グラフィックテスト1、一部のウルトラハイエンドGPUにはPort Royal 4K(GPU名に*マークを併記)をループ再生させ、各GPUがMaxTGPに張り付く状態を検証しています。
テスト全体から1ms間隔でモニタリングを行い、平均値を”消費電力”、最大値を”瞬間的な最大電源負荷”とします。
「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」の消費電力は220W、最大瞬間負荷は243Wでした。概ねTGP仕様値通りの消費電力です。
今回の負荷テストでは電力制限ソースのTotal Board Powerが平均218W程度だったので、一部の負荷が大きいタイトルではこれよりも消費電力が増える可能性はありますが、それでも+数W以下なので「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」のGPUクーラーなら十分に冷却は可能であり、静音性にも大きな影響はありません。
Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual レビューまとめ
最後に「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。良いところ
- WQHD/ハイフレームレートに最適、DLSS 3で4Kにも対応可能なGPU
- RTX 4070と比較して平均15%程度も高速
- フルHD/WQHDならRTX 3090を上回る(4Kでは10%弱劣るが)
- GeForce RTX 40の最新機能であるAI中間フレーム生成機能 DLSS 3に対応
- 高圧縮かつ高画質な次世代コーデックAV1のハードウェアエンコードに対応
- 全長269mm、2スロット占有の標準的なフルサイズ
- TGP220WのRTX 4070 SUPERをノイズレベル36dB以下で十分冷やせるGPUクーラー
- RTX 4070 SUPER オリファンモデルの中で最安値クラス
- PCIE補助電源は12VHPWR、変換ドングルが付属するので8PIN×2にも対応
- RTX 4070 Ti以上の上位モデルと異なり、デュアルNVEncによる高速エンコードには非対応
- RTX 4070 SUPER 一般に価格が税込み9万円台後半からと高価 (2024年5月現在)
GeForce RTX 4070 SUPERは、前世代同クラスのRTX 4070を15%程度上回る性能を発揮し、ハイエンドモデルながらコストパフォーマンスの高さで好評を博したRTX 3080だけでなく、さらには前世代最上位のRTX 3090をもフルHD/WQHD解像度なら上回る性能を実現しています。
最新アーキテクチャによる高い動作クロックと大容量キャッシュメモリのおかげでハイフレームレートに対するボトルネックが解消されているので、フルHD/WQHD解像度のハイフレームレートなPCゲーミングに最適なGPUです。
VRAM帯域の影響でネイティブ4Kの性能は鈍化する傾向はあるものの、GeForce RTX 4070 SUPERは最新のDLSS 3に対応しているので、フルHD/WQHDをソースにアップスケールするDLSS SRやAI中間フレーム生成機能 DLSS FGを併用すれば、4Kゲーミングでも大幅な性能向上が期待できます。
RTX 4070 SUPERはRTX 4070から価格(北米希望小売価格)は据え置きのまま、性能は15%程度向上してほぼRTX 4070 Tiな性能を発揮しつつ、TGPは増えているものの220Wなので省電力性能も優秀です。
概ね既存環境からのアップグレード対象としては高評価なのですが、8PIN×1のモデルもあったRTX 4070無印と違って各メーカーの下位オリファンモデルでもPCIE補助電源は12VHPWRに限定されており、付属ドングルを使用しても8PIN×2が必要になるところは少しネックです。
また2024年1月の販売解禁時点では税込みで10万円台半ばからという実売価格になっており、RTX 4070とRTX 4070 Tiに挟まれて性能に比例するような価格になっています。RTX 4070の価格でスライドするならコスパも高評価になりますが、以前から当サイトではRTX 4070やRTX 4070 Tiのコスパを評価していない以上、現状の価格ではRTX 4070 SUPERのコスパ評価もそれに準ずるというのが正直なところです。
とはいえ北米希望小売価格自体はRTX 4070から据え置きなので、しばらくして価格が落ち着き、RTX 4070同様にポイント値引き等を活用して7万円台前半で購入できるようになれば一躍人気の高コスパGPUになるポテンシャルはあると思います。
「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」のGPUクーラーについては、TGP220WのRTX 4070 SUPERにフル負荷をかけ続けても、GPU温度は70度台前半に収まり、なおかつ同測定環境においてノイズレベル35~36dB以下という十分な静音性を発揮しました。
RTX 4070 SUPERオリファンモデルとしてGPUクーラーの性能が特別に優れている、というわけではありませんが、実用的に煩くは感じない程度の静音性は実現できており、MSRP下限のオリファンモデルでるということを考えれば価格相応というか、まあ及第点な仕上がりだと思います。
Palit製のRTX 4070 SUPERオリファンモデルについては、全長320mm超で3スロット占有3連ファンの大型GPUクーラーを搭載した上位モデル JetStreamも販売されています。
国内価格の差は2000円未満なので、PCケースと干渉せずグラフィックボードの寸法が問題にならないのであれば、「Palit GeForce RTX 4070 SUPER JetStream」のほうがオススメです。Dualも決して静音性が悪い、というわけではありませんが、JetStreamのほうが満足感は高いと思います。
Palit JetStreamについてはRTX 4070 Ti SUPERのOCモデルをレビューしていますが、RTX 4070 SUPERのJetStreamも同じGPUクーラーを採用しており、アウトボックスでノイズレベル33dB未満の優れた静音性が期待できるはずです。
以上、「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」のレビューでした。
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2スロット占有2連ファンGPUクーラー搭載のスタンダードゲーミングモデル「Palit GeForce RTX 4070 SUPER Dual」をレビュー。
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) May 9, 2024
9万円台で最安値クラスのRTX 4070 SUPERオリファンモデルの冷え具合や静音性を徹底検証。https://t.co/vXtITTQwZt
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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