PS5にオススメなゲーミングモニタを解説



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PlayStation 5との組み合わせに最適なゲーミングモニタについて、HDMI2.1搭載や4K/HDRや120FPS対応やVRR同期など気になる最新機能を解説し、予算や性能で比較してオススメな製品を紹介していきます。



おすすめゲーミングモニタまとめ 目次


【ゲーミングモニタの基礎知識】
1.ゲーミングモニタ選びの3大基本スペック

  ・ゲーミングモニタの解像度とディスプレイサイズ
  ・120Hzリフレッシュレートや120FPSとは?
  可変リフレッシュレート同期機能 VRRに対応 【New!】
  ・ゲーミングモニタはIPS液晶パネル採用製品がオススメ


【オススメなゲーミングモニタ製品を紹介】
3万円~: 高コスパな120FPSとHDR対応のフルHD/144Hz+ゲーミングモニタ
4万円~:PCゲーミングにも最適、4Kエミュレート対応WQHD/144Hz+ゲーミングモニタ
6万円~:120FPSは不要、4K/60FPS/HDR専用PCモニタ
9万円~: HDMI2.1も搭載で全部入り、4K/144Hz+ゲーミングモニタ【イチオシ】


12万円~: 40インチ以上の大画面ならLG OLED TV
40万円~: 画質で選ぶなら量子ドット有機ELのSony A95Kが最強


番外編1: 15~17インチのコンパクトサイズでゲームに最適なモバイルモニタ

ゲーミングPC向け(別記事へ):予算と性能で選ぶオススメのゲーミングモニタを解説











【執筆:2021年11月27日、最終更新:2022年11月25日】



ゲーミングモニタ選びの3大基本スペック

まず最初に、ゲーミングモニタを選ぶ上で最低限押さえておきたい3大基本スペックを挙げておきます。
モニタ製品のスペック一覧を見ると色々載っていますが、「解像度・ディスプレイサイズ」と「リフレッシュレート」と「液晶パネルの種類」の3項目は最低限チェックしてください。


PC用ゲーミングモニタから選ぶ場合、液晶パネルの種類は基本的にIPS液晶パネルで決め打ち、さらに120FPS対応も必須とすると、PS5用ゲーミングモニタは予算と性能で以下の3種類に分けられます
  • 3万円~4万円 : フルHD解像度で120FPSやHDRに対応
  • 4万円~6万円 : WQHD解像度で120FPSやHDR、4Kエミュレートに対応
  • 9万円~ : HDMI2.1搭載で4K/120FPS/HDRに対応

上の3種類では120FPS対応を必須要件としましたが、4K/60FPS/HDR対応で十分、ということなら次の選択肢も加わります。
  • 4万円~8万円 : 4K解像度で最大60FPS、HDR表示に対応
4K/60FPS/HDRのPCモニタについては良くも悪くも普及しているので、パネル品質(発色や輝度の均一性など)とHDR表示で重要になる最大輝度、輝度認証VESA DisplayHDRの取得などピンキリです。安価な謎の中華メーカー製とかも加えるとさらに混乱します。
知識がないと適切なものを選ぶのが難しいので、4K解像度にこだわるなら、どのメーカーで買っても品質が一定以上で安定している『9万円~ : HDMI2.1搭載で4K/120FPS対応』を選ぶのが個人的にはオススメです。


ゲーミングモニタの解像度とディスプレイサイズ

3大基本スペックのうち解像度とリフレッシュレートについて相互に影響する部分もあるのでまとめて紹介していきます。

解像度というのはディスプレイ上の画素(赤と緑と青の輝点1セットで1画素)の数量のことです。2021年現在、主なゲーミングモニタのアスペクト比(縦と横の長さの比)はテレビ同様に16:9です。
16:9アスペクト比の代表的なディスプレイ解像度はPlayStation 5が対応するフルHD(1920×1080)と4K(3840×2160)に、Xbox Series X/SやPCが対応するWQHD(2560×1440)を加えた3種類です。当然ながら解像度が高いほうが高精細な画面表示となります。
4K-res

ゲーミングモニタの代表的なディスプレイサイズ(対角線の長さをインチ表記)は、23.8~24.5インチ、27~28インチ、31.5~32インチの3つに大別できます。PlayStation 5を基準にディスプレイサイズを比較するとこんな感じです。
私室の机のサイズにもよりますが、机の上にゲーミングモニタを置くのであれば、27インチくらいがちょうどよく、32インチだと大画面で迫力があります。
size


あと4Kエミュレート機能についても紹介しておきます。
PlayStation 5は対応していませんが(Xbox Series X/Sは対応)、フルHDと4Kの中間的な解像度としてWQHDがあります。
物理解像度がWQHDのゲーミングモニタの一部は、実際の表示は物理解像度にリサイズされてしまうものの、ゲーム機やPCからは4K解像度に対応したゲーミングモニタとして認識される「4Kエミュレート」に対応した製品があります。
4KエミュレートによってPlayStation 5やXbox Series X/Sのビデオ出力設定を4K解像度にすると、最新のデジタル著作権保護HDCP2.3に対応し、Ultra HD Blu-rayなど著作権保護のあるコンテンツも再生が可能になります。
WQHD/144Hz+で4Kエミュレートに対応しているモニタであれば、PS5のフルHD/120FPSと4K/60FPSをプレイするタイトルに応じて自由に選択でき、4K/144Hz対応モニタを購入するよりも予算を抑えられます。
BenQ MOBIUZ EX3415R review_08747_DxO
ちなみに4Kエミュレートに対応しているモニタの多くは今のところHDMI2.0ビデオ入力搭載なので、4K/60FPS/HDR対応となっていますが、特殊サイズではあるものの垂直解像度がWQHDと同じ1440pの「Samsung Odyssey Neo G9」のようにHDMI2.1ビデオ入力を搭載していれば、4Kエミュレートで4K/120FPS/HDRにも対応が可能です。
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120Hzリフレッシュレートや120FPSとは?

続いてPlayStation 5が対応して話題に上がることが多くなった”120Hzリフレッシュレート”や”120FPS”について、ゲーミングPCが対応する144Hzや240Hzもまじえながら説明します。

『リフレッシュレートとは1秒間に画面を更新する回数』のことです。
モニタスペックでは垂直リフレッシュレートと水平リフレッシュレートが掲載されていることがありますが、ゲーミングモニタでリフレッシュレートと言って一般に指すのは垂直リフレッシュレートの方です。

1秒間に60回なら60Hzと表記します。一方でPCやゲーム機など出力機器から出力される映像データは1秒間に60コマなら60FPSと表記します。(FPSはFrame Per Second、1秒間のコマ数の略)
テレビ番組は60FPS、映画は30FPSか24FPSのコンテンツなのでテレビのリフレッシュレートは60Hzですが、一般的なPCモニタのリフレッシュレートも同様に60Hzです。
一方で”ゲーミングモニタ”と呼ばれるPCモニタの多くは144Hzや240Hzなどより高いリフレッシュレートで動作する、というか、そういった高リフレッシュレートなPCモニタのことをしばしばゲーミングモニタと呼びます。
60Hz-144Hz-240Hz RefreshRate
一般的な60Hzリフレッシュレートの液晶モニタが1秒間に60回の画面更新を行うのに対して、144Hzリフレッシュレートであれば標準的な60Hzの2.4倍となる1秒間に144回の画面更新を行います。さらに最近では競技ゲーマー向け製品で240Hzの超高速リフレッシュレートなゲーミングモニタも販売されています。
60Hzを超えるハイリフレッシュレートなゲーミングモニタでは1秒間のコマ割りが細かくなるので画面変化が滑らかになります。


オンライン対戦FPSなど競技性の高いゲームにおいて144Hzや240Hzなど高リフレッシュレートのモニタを使用した時の実用的なアドバンテージとして、ゲーム内視線を左右に振った時の視認性が上がるという例は直感的にもわかりやすいメリットですが、その他にもゲーム内遠方に存在して動いているエネミーやオブジェクトの視認性が上がるというメリットも存在します。
下の比較動画では4分割して映像を並べていますが、右下以外の3つは右下画面の緑枠部分を拡大するよう接写して、「SONY DSC-RX100M5」の16倍速(960FPS)スーパースローモーションムービーで撮影したものになっています。リフレッシュレート別で左上は60Hz、右上は120Hz、左下は240Hzとなっていますが、赤枠で囲った建物の出入り口付近で左方向に移動する敵の動きはリフレッシュレートが上がるほど視認しやすくなるのがわかると思います。


またハイリフレッシュレートなゲーミングモニタでは表示遅延も小さくなります。
表示遅延が小さいメリットとしては、視認と操作の繰り返し応答が良くなることに加えて、例えば下の動画のように壁に隠れたターゲットが壁から出てきた時、画面に表示されるのが実際に速くなります。

240~360Hz・FPSでシステム遅延が小さい環境の攻撃側に敵(守備側)が見えているのに対して、一般的な60Hz・FPSでシステム遅延が大きい環境の守備側は敵(攻撃側)が見えていない様子がハッキリと映っています。


主観の画面表示を基準にしてみると、クロスヘア中央にターゲットをエイムしてから撃ち始めた場合、240Hzのほうが60Hzより先に着弾します。ターゲットが逃げる場合は50ms程度の差で撃ち漏らす場合もあります。
技術云々ではなく、単純に、クロスヘア中央にエイムするという同じタイミングで撃ちあっていたら、リフレッシュレートが高いモニタを使っている方が勝ちます。加えて操作と画面表示の繰り返し応答も早いので、当然、リフレッシュレートが高い方がエイムもスムーズになります。



可変リフレッシュレート同期機能 VRRに対応

2022年4月末から、PlayStation 5が可変リフレッシュレート同期機能 VRR (HDMI Variable Refresh Rate)に対応しました。
この記事で紹介しているHDMI2.1搭載4K/144Hz+ゲーミングモニタLG OLED TVならVRR同期によって滑らかで快適な4Kゲーミングを実現できます。
PlayStation 5_VRR_System (1)

PS5のVRR対応に合わせてゲーム側でもVRR有効時のパフォーマンス向上アップデートが配信されているものもあります。
代表的なゲームとして、『Marvel’s Spider-Man Remastered/Miles Morales』と『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』では、従来30FPS固定だった画質重視モードが40FPS前後で動作するようにフレームレートの制限がアンロックされています。また60FPS固定だったレイトレーシング&性能モードも80~90FPSで動作するようになっています。
Marvel's Spider-Man Remastered_20220426201923
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またゲームパッチが配信されていないタイトルについてもPS5側の設定で”未対応のゲームに適用”を有効にするとVRRを有効化できます。
公式対応ゲームではありませんが、『テイルズ オブ アライズ』の画質重視モードはこれまでモニタ60Hzでゲーム40~50FPS動作だったためスタッタリングがきつかったのですが、VRR対応によってかなり快適になります。
VRRの効果を体験しやすく、無料体験版もあるのでPS5を持っている人は是非試してみてください。

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40~50FPSのゲーム映像について、PS5が新たに対応するVRR(可変リフレッシュレート同期)と従来の垂直同期で比較するとこんな感じです。
テイルズオブアライズのように高画質モードだと40~50FPSでレンダリングされるゲームのカクツキ(スタッタリング)はVRRによって軽減されます。


VRRの具体的な動作原理などについてはこちらの記事を参照してください。
FreeSyncとG-Sync Compatibleについて - ゲーミングモニタの選び方[3]
AMD FreeSync_NVIDIAG-Sync Compatible


ゲーミングモニタはIPS液晶パネル採用製品がオススメ

液晶パネルには大きく分けてIPS液晶パネルとVA液晶パネルとTN液晶パネルの3種類があり、各社個別の製品によって個体差はあるものの、この3つの液晶パネルの特性を簡単にまとめると次のテーブルのようになります。
当サイトでは基本的にIPS液晶パネルを採用した製品をオススメしています。TN液晶パネルは視野角が狭いのでe-Sports系ゲームで勝利を最優先するガチゲーマー向けという評価です。VA液晶パネルはコントラストに優れるので静止画や動画が綺麗に見えるのですが、応答速度が低いので(Samsungの最新パネルなど例外もありますが)ハイリフレッシュレートが大きな特徴であるゲーミングモニタにはあまり向きません。
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液晶パネルの違いで実用上すぐに分かり、特に大きく差が出るポイントは「視野角」です。
液晶パネルの中では画質で劣ると言われがちなTN液晶パネルですが、最近ではIPSレベルを謳う製品も増えつつあり、正面から見る限りにおいて画質が悪いと感じるケースは減ってきています。
もちろん並べて見比べれば一目瞭然なケースの方が多いのですが、逆に言うとモニタ1つだけを真正面から中心だけ見てパネルの種類を当てるのはなかなか難しいです。
IPS (1)
ただし構造上の問題として視野角は3種類の液晶パネルで大きく異なります。
まずIPS液晶パネルの場合は上下左右のどこから見ても、傾斜が強くなるほど暗く感じることを除けば色の破綻もありませんし、正面から見た時と比較して変化はほとんどありません。3種類の中では視野角が最も優れています。
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一方でTN液晶パネルですが、最近では左右の視野角は若干黄ばむものの大きな色の破綻はありませんが、上下については多少の角度でも色が破綻します。
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TN液晶パネルで比較的マシと言われる左右の視野角についても、表示内容よっては黄色く濁ります。ゲーミングモニタを選ぶ上で画質も重視するならあまりオススメはできません。
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高コスパな120FPSとHDR対応のフルHD/144Hz+ゲーミングモニタ

3万円程度で購入可能と高コストパフォーマンス、PlayStation 5と組み合わせた時にフルHD/120FPS/HDRに対応するフルHD/144Hz/IPS液晶ゲーミングモニタを紹介します。
フルHD/120FPSやHDR表示に最低限対応していればいい、というユーザー向けで3万円程度と安価なところが魅力の製品です。
なお予算を4~5万円以上出せるのであれば、次に紹介するWQHD/144Hz+のゲーミングモニタを検討するのがオススメです。

まずオススメなモデルの1つとして、2.5万円程で購入可能な23.8インチサイズの「LG UltraGear 24GN600-B」が挙げられます。価格が3.1万円ほどになりますが、27インチサイズの「LG UltraGear 27GN600-B」もラインナップされています。
フルHD解像度で144Hzリフレッシュレートに対応し、IPS液晶パネルながら応答速度も1ms GTGで高速です。HDR表示や可変リフレッシュレート同期機能にも対応しています。ビデオ入力もDisplayPort×1とHDMI×2の3系統で十分です。



このカテゴリで2番目にオススメなのは、「BenQ MOBIUZ EX2510S」です。27インチサイズの「BenQ MOBIUZ EX2710S」もラインナップされています。
製品価格が3.4万円程となっており、上で紹介した「LG UltraGear 24GN600-B」と比較して割高になるのですが、付属モニタスタンドの調整機能が豊富、2.5W×2の高音質treVoloステレオスピーカー搭載など追加機能が充実しています。
BenQ MOBIUZ EX2-10S_siries

「BenQ MOBIUZ EX2510S」をレビュー
BenQ MOBIUZ EX2510S




PCゲーミングにも最適、4Kエミュレート対応WQHD/144Hz+ゲーミングモニタ

4~6万円で購入でき、フルHD/120FPSやHDR表示はもちろん、4Kエミュレートによって4K/60FPS/HDRや最新HDCP2.3コンテンツ再生にも対応するWQHD/144Hz/IPS液晶ゲーミングモニタを紹介します。
WQHD/144HzというスペックはPlayStation 5を想定すると少し中途半端な製品ではあるものの、GeForce RTX 3060 Ti/3070やRadeon RX 6700 XTなどPS5よりも高性能な2021年最新アッパーミドルクラスGPUとは相性が抜群なので、コンソールゲーム機だけでなく高性能ゲーミングPCとも組み合わせて使用したい人には特にマッチする製品です。

WQHD/144Hz+/IPS液晶ゲーミングモニタについてオススメのモデルを挙げていくと、
純粋に画質、液晶パネルの品質・性能で選ぶのであれば、同スペック製品の中でも発色や応答速度において最高性能を誇る「27GP83B-B」がオススメです。
従来よりも大幅に色再現性に優れ、98% DCI-P3の広色域を実現する「advanced Nano IPS technology」を採用し、さらに1ms GTGの高速応答も発揮します。輝度認証はありませんがHDR表示に対応しています。
過去にレビューしたLG 27GL850-Bと似たスペックですが、後継モデル的な位置付けの「LG 27GP83B-B」は165Hzリフレッシュレートにネイティブ対応しています。また31.5インチの大型サイズな「LG 32GP83B-B」もラインナップされています。


操作性や接続性に重きを置くなら、専用リモコンによるOSD操作やUSB Type-Cを含めた4系統のビデオ入力という独自の特長を備えた「BenQ EX2780Q」もオススメです。
デスクトップゲーミングPCだけでなく、コンソールゲーム機やモバイルPCなどを接続してマルチメディア用モニタとして1台で完結させたいユーザーに最適なモデルだと思います。



OSDクロスヘアやモーションブラーリダクションなどゲーマー向け便利機能の豊富さで選ぶなら「ASUS TUF Gaming VG27AQ」や「ASUS ROG Strix XG279Q」がオススメです。
可変リフレッシュレート同期と併用可能なモーションブラーリダクション機能「Extreme Low Motion Blur (ELMB) Sync」や、もはやチート級なゲーマー向け便利機能「スナイパー」といったASUS独自の機能が満載されています。







120FPSは不要、4K/60FPS/HDR専用PCモニタ

『4K解像度とHDR表示が優先で、120FPSの対応は不要』ということであれば、6万円程度で購入可能な4K/60HzでHDR表示に対応したPCモニタがオススメです。

4K/60Hz/HDR対応のPCモニタについてはすでに各社から発売されていて、よく分からない中華メーカー製なども含めると、価格は3万円~10万円まで性能やHDR認証の取得もピンキリです。どれがオススメかというとかなり難しいというのが正直なところです。
管理人の興味もすでに後述するHDMI2.1搭載4K/144Hz+のゲーミングモニタに移っていて海外レビュー等もあまり調べていないという事情も。

とりあえずハズレがないという意味でオススメの製品を挙げるなら、
4K/60Hz/IPS液晶パネル採用で、HDR表示についてはVESA DisplayHDR400認証を取得、可変リフレッシュレート同期機能にも対応する「LG 27UP850N-W」がオススメです。
95% DCI-P3の広い色域をカバーし、(ゲーマーには関係ありませんが)ハードウェアキャリブレーションにも対応するしているようにイラストか動画編集の用途に向いた製品なので、発色など画質に影響する液晶パネル性能に優れた製品です。
付属モニタスタンドの調整機能も充実していますし、5W×2の高出力ステレオスピーカーやWaves Audio社の音質最適化機能「MaxxAudio」も採用されています。



また「BenQ EW2880U」は高音質なtreVoloスピーカーを搭載し、リモコンによるOSD操作にも対応するマルチメディア向けの4K液晶モニタです。詳細レビューも公開中なので参考にしてみてください。




少々クセのある製品ですが、「INNOCN 27M2U」は4K/60FPS特化なら、発色とHDR輝度性能的に非常にコストパフォーマンスの高い製品です。
いろいろ不自由な点や特殊な仕様もあるので詳しくはレビューを読んで欲しいのですが、納得できるなら買ってもいいと思います。





HDMI2.1も搭載で全部入り、4K/144Hz+の最高級ゲーミングモニタ

当サイト的にPlayStation 5用ゲーミングモニタの大本命はやはり、4K解像度かつ120Hz+リフレッシュレートに対応、最新規格HDMI2.1ビデオ入力を搭載したゲーミングモニタです。
ここで紹介する製品は、HDMI2.1ビデオ入力を搭載しているので、次世代コンソールゲーム機のPlayStation 5やXbox Series S/X、PC向け次世代GPUのNVIDIA GeForce RTX 30シリーズやAMD Radeon RX 6000シリーズを組み合わせれば、4K/120Hzで表示が可能かつ、可変リフレッシュレート同期機能にも対応します。
製品価格が9万円以上と非常に高価ですが、スペック的にPlayStation 5が代替わりするまで長く使える製品なので先行投資する価値はあると思います。

当サイトでは国内最多、10台以上のHDMI2.1搭載ゲーミングモニタ/TVの詳細レビュー記事を公開しています。OSD機能やパネルの特長など詳しく解説しているので、気になる製品のレビューは是非参照してみてください。
HDMI2.1搭載ゲーミングモニタのレビュー記事一覧へ
HDMI2.1 Gaming Monitor


オススメ製品その1は、ELMB SyncやDisplayHDR 400に対応し、4K解像度かつネイティブ144HzリフレッシュレートでHDMI2.1ビデオ入力も搭載する28インチIPS液晶ゲーミングモニタ「ASUS TUF Gaming VG28UQL1A」です。
ASUS製モニタはOSDメニューの完成度も高く、MBRとVRR同期を併用可能なELMB Syncや各種ゲーミング補助機能など付加価値的機能も豊富です。「ASUS TUF Gaming VG28UQL1A」も類に漏れず良い製品で、価格も税込み9万円程度と最安値クラスなので、迷ったらとりあえずこれを選べばOKだと思います。
「ASUS TUF Gaming VG28UQL1A」をレビュー
ASUS TUF Gaming VG28UQL1A



オススメ製品その2は、VESA DisplayHDR 600の高輝度HDR表示が可能、PC接続時はOC機能で160Hzリフレッシュレートにも対応するの27インチNano-IPS液晶ゲーミングモニタ「LG 27GP950-B」です。
LG純正の4K/144Hz/Nano-IPS液晶パネルが採用されており、上で紹介したASUS VG28UQL1Aなど比較的に安価な製品に採用されることの多いInnolux製液晶パネルよりも発色や輝度の均一性に優れています。Innolux製が最大400nitsに対して、最大600nitsの高輝度なHDR表示に対応しているところも魅力です。
ハードウェアキャリブレーションにも対応しているので、イラストレーターや3Dデザイナーなどクリエイター向けにも十分活躍が期待できます。
「LG 27GP950-B」をレビュー。HDMI2.1対応アップグレードモデルを徹底検証
LG 27GP950-B



オススメ製品その3は、量子ドット技術を採用するIPS液晶ゲーミングモニタの「ASUS ROG Swift PG32UQ」です。
4K/144Hz/VESA DisplayHDR/VRR同期などの特長は上で紹介してきた製品と共通ですが、液晶パネルに量子ドット技術が採用されているので、発色が飛び抜けて良好なところが魅力です。
量子ドット技術採用製品は価格が割高になるという欠点があるものの、画質の良さを最重視するならコレで決まりです。
「ASUS ROG Swift PG32UQ」をレビュー。量子ドットでプロ級の発色!
ASUS ROG Swift PG32UQ


同種のパネルを搭載するゲーミングモニタは他にも「MSI Optix MPG321UR-QD」や「BenQ MOBIUZ EX3210U」が発売されています。

「MSI Optix MPG321UR-QD」をレビュー。量子ドットでプロ級の発色
MSI Optix MPG321UR-QD


「BenQ MOBIUZ EX3210U」をレビュー。HDMI2.1搭載でリモコン操作にも対応
BenQ MOBIUZ EX3210U




40インチ以上の大画面ならLG OLED TV

40インチ以上の大型ゲーミングモニタとしてテレビを使うのであれば、当サイト的にイチオシはLG製有機ELテレビです。
次世代コンソールゲーム機のPlayStation 5やXbox Series S/X、PC向け次世代GPUのNVIDIA GeForce RTX 30シリーズやAMD Radeon RX 6000シリーズはHDMI2.1に対応しているので、4K/120Hzで表示が可能かつ、可変リフレッシュレート同期機能G-Sync Compatibleも利用できます。
LG製有機ELテレビには横幅がちょうど1mくらいの48インチモデル、さらに小さい42インチモデルもラインナップされているので、一般的なPCモニタと比較するとかなり巨大ですが、個人の私室に置くのも決して無理ではないサイズだと思います。
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有機ELパネルの自発光画素の特性、桁違いのコントラスト比による液晶パネルとの差を端的に表しているのが次の写真です。
バックライトの影響で黒色が完全に黒にならない液晶パネルに対して、画素1つ1つが自発光する有機ELでは黒背景の中で高輝度な映像が煌々と浮かび上がります。
DSC00685_DxO
液晶パネルと比較した時の有機ELパネルの長所や短所については「ASUS ROG Swift OLED PG42UQ」のレビュー記事内で解説しているので参考にしてください



有機ELゲーミングモニタとして代用可能なLG製有機ELテレビのイチオシは、LG OLED C4シリーズ、中でも42インチサイズの「LG OLED42C4PJA」や、48インチサイズの「LG OLED48C4PJA」です。

有機ELテレビは各社から発売されており、それこそPlayStation 5と同じくSony製のBRAVIA(ブラビア)もありますが、大本の有機ELパネル自体はごく一部を除いて全てLG製です。
LG製有機ELテレビは可変リフレッシュレート同期機能の動作認証であるNVIDIA G-Sync Compatibleを取得するくらいPCゲーミングとの親和性が高く、PS5/Xbox/Switchなどコンソールゲーム機でも高い性能を発揮します。
メーカーについてどうしても、というこだわりがないのであればゲーム用の有機ELテレビならLG製がオススメです。

やや古い2020年モデルになりますが、「LG OLED48CXPJA」については詳細レビューも公開しているので是非参考にしてください。
次世代ゲーミング環境のベストパートナー「LG OLED48CXPJA」をレビュー
LG OLED48CXPJA

LG製OLEDテレビの2021年以降の最新モデルでは、PC向けゲーミングモニタのように、暗所を浮かび上がらせて視認性を改善するBlack Stabilizerなど便利なゲーミング機能をまとめたGame Optimizerと呼ばれるショートカットメニューが新たに追加されています。
LG OLED48C1PJB_Game-Optimaizer






LG製OLEDパネル採用テレビを購入する時の注意点

テレビ向けのLG製OLEDパネルについては経年劣化で外周部から虫食い状にドット欠けが発生する可能性があるので注意してください。

有機ELパネルで話題になることの多い、特定表示の焼き付き現象とは異なり、シンプルにパネル製造時期からの時間経過で現象が発生するので、LG製OLEDパネル採用テレビについては、中古品はもとより、昨年以前モデルの型落ち品も購入は避けるのが無難です。
DSC_0832-horz

LG純正のOLEDテレビについてはゲーム用モニタとして購入されることの多いC4などCシリーズ製品は保証期間が購入から1年間となっています。
経年劣化によるドット欠けは2~3年以上経過して発生するようなので、同現象に対して製品交換等の保証を求めるなら家電量販店の延長保証(Amazonの場合は4万円で5年保証に延長が可能)を購入時に申請してください。
LG OLED warranty_s
LG純正のOLEDテレビのG4など上位モデル Gシリーズは2022年モデル以降、標準で5年間のメーカー保証が付きます。2年目以降のパネル保証には出張料・技術料は発生するので完全無償ではないものの、数万円を超えるような高額にはならないはずです。
LG OLED warranty_G4



画質で選ぶなら量子ドット有機ELが最強

PlayStation 5用のゲーミングモニタとして使用する大画面テレビを画質で選ぶのであれば、Sony A95K/A95LやSharp AQUOS GS1/FS1など、Samsung製量子ドット有機ELパネルを採用する製品が最強です。
白色の輝度性能についてはLGのハイエンドモデル G4(G4と同じパネルを採用する他社製品)が上回るようですが、高彩度の発色やRGB原色の高輝度表示はSamsung製量子ドット有機ELパネルのほうが圧倒的に強いです。

上で紹介したLG OLED TVと同様に、HDMI2.1に対応しているので(4基のHDMIビデオ入力のうち2基のみ)、コンソールゲーム機PlayStation 5のポテンシャルを最大限に発揮できるだけでなく、ゲーミングPCと接続した場合も、4K/120Hzで表示が可能かつ、可変リフレッシュレート同期機能G-Sync Compatibleを利用できます。
Sony A95K_Perfect for PlayStation 5

Sony A95Kと同じ2022年版の量子ドット有機ELパネルを採用する、というかパネルの供給元の製品「Samsung S95B」について当サイトでは詳細レビューを公開しています。
2020年モデルになりますがLG OLED CX 48インチモデルと比較しながら、「Sony A95K」に採用されているSamsung製量子ドット有機ELパネルの特長について検証、解説しているのでこちらの参考にしてみてください。
「Samsung S95B」をレビュー。量子ドット有機ELの画質を徹底検証
Samsung S95B


Sony A95KにはSamsung製QD-OLEDパネルの2022年版が使用されています。
同社からはより新しい2023年版パネルが採用されているA95Lが発売されており、またシャープからは最新の2024年版パネルが採用されているAQUOS GS1シリーズが発売中です。
2022年版でも問題ありませんが、最新版のパネルほど輝度性能が高くなります。
またSony A95K/A95Lは最大120Hzですが、2024年版を採用するAQUOS GS1シリーズはPC接続時に144Hzリフレッシュレートにも対応します。






番外編:15~17インチのコンパクトサイズでゲームに最適なモバイルモニタ

番外編として紹介するのは、15~17インチのコンパクトサイズでゲームを快適・高画質にプレイできるモバイルモニタです。

価格が7~8万円と高価ですが、最新のSamusng製有機EL(AMOLED)パネルを採用し、5000mAhの大容量バッテリーを内蔵した「INNOCN PU15-PRE」は、画質を重視するならイチオシのゲーミングモバイルモニタです。
ディスプレイ輝度もモバイルモニタながら400nits超なので屋外でも通用しますし、ミラーレス一眼のプレビュー用モニタとしても利用できます。
有機ELモバイルモニタ「INNOCN PU15-PRE」をレビュー
INNOCN PU15-PRE




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