PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8 Gaming VERTO EPIC-X RGB OC 3FAN


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GeForce RTX 4090グラフィックボードとしてPNYからリリースされた、4スロット占有3連ファンGPUクーラー搭載でファクトリーOCも施された上位ゲーミングモデル「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8 Gaming VERTO EPIC-X RGB OC 3FAN(型番:VCG409024TFXXPB1-O)」をレビューしていきます。
RTX40シリーズの最上位RTX 4090が、前世代最上位のRTX 3090や競合メーカーのウルトラハイエンドモデル RX 6900 XTをどの程度上回るのか、実ゲームのベンチマークでグラフィック性能を徹底比較します。

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代理店公式ページ:https://www.ask-corp.jp/products/pny/graphicsboard/geforce-rtx4090/pny-geforce-rtx-4090-24gb-xlr8-gaming-verto-epic-x-rgb-oc-3fan.html
製品公式ページ:https://www.pny.com.tw/jp/products-detail/geforce-rtx-4090-24G-xlr8-TF-OC/






PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8 レビュー目次


1.PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8の外観
2.PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8の分解


3.PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8の検証機材・GPU概要

4.PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8のゲーム性能
    ・レイトレーシング&DLSS SR/FGの性能を検証

5.PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8の温度・消費電力・ファンノイズ

6.PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8のレビューまとめ



【機材協力:PNY 国内正規代理店 アスク】



PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8の外観

早速、「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」を開封していきます。
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パッケージを開くと、スポンジスペーサー&静電防止ビニール袋という一般的な梱包でグラフィックボード本体が鎮座していました。
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グラフィックボード本体の下に各種付属品が収納されています。
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付属品はPCIE5.0電源変換ケーブル(12VHPWR to PCIE 8PIN×4)、GPUホルダーです。
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「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」のグラフィックボード本体を見ていきます。
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「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」のGPUクーラーの外装は黒色プラスチック製です。羽の大きいリング付き冷却ファンの印象が強く、高級感はありませんが、安っぽいわけでもないデザインです。
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「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」はGPUクーラー正面のX字ライン部分や、側面のXLR8ロゴ部分にARGB LEDイルミネーションが内蔵されています。ARGBではあるものの、X字部分が3分割、ロゴ部分は2分割しかありません。
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「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」のLEDイルミネーションは専用アプリケーション PNY VelocityX Overclocking Softwareから変更が可能です。
PNY VelocityXで一度適用したライティング設定は消灯も含め、グラフィックボード側に記憶されるので、ソフトウェアを常駐させる必要はなく、ライティング設定の変更後、アンインストールしてしまっても問題ありません。
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「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」は全長332mmとなっています。近年主流なオープンスペースタイプのPCケースなら干渉の心配はありませんが、PCケースフロントにストレージベイがある少し古めのPCケースではグラフィックボード設置スペースのクリアランスに注意が必要です。
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「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」は基板とGPUクーラーがPCIブラケットから30mmほどはみ出しているのでPCケースとの干渉は十分に注意してください。PCケースとの干渉ではグラフィックボードの背の高さは長さに比べて見落としやすいポイントです。
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「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」3連ファンGPUクーラーには100mm径の冷却ファンが3基設置されています。
3基のファンは「左&中央」と「右」の2つに分けて個別に速度制御が可能です。純正ソフトのPNY VelocityX(Ver 0.1.0.6)では今のところ非対応ですが、MSI AfterBurnerなどで個別制御できます。
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「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」の冷却ファンにはファンブレードを結合するリング構造が採用されています。ファンブレードのブレが軽減され高静音になり、小径かつ薄型なGPUクーラー搭載ファンでも高静圧を実現できる構造です。
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「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」は、RTX 4090の定格でTGP450Wという大きい発熱に対応するため、大型放熱フィンを採用したヒートシンクが搭載されており、PCIEスロットを4スロット占有します。
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「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」は補助電源コネクタとして、12+4PINでPCIE5.0補助電源と呼ばれることの多い、最新電源コネクタ 12VHPWRを1基搭載しています。RTX 4090としては一般的なPCIE補助電源の構成です。
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12VHPWRに対応した電源ユニットと組み合わせた場合、電源ケーブル1本だけでスマートに配線が可能です。
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12VHPWRに対応する電源ケーブルが付属する自作PC向け電源ユニットは2022年10月現在、まだ市場に多くは出回っていませんが、「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」は現在主流なPCIE 8PIN補助電源に変換するケーブルが標準で付属しています。
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この変換ケーブルを使用することで、従来のPCIE 8PINを4基以上使用できる電源ユニットやPCシステムであれば「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」を組み込むことが可能です。
PCIE補助電源経由の消費電力が非常に大きいので、付属の分岐ケーブルを使用する場合は4つのPCEI補助電源に対して個別のケーブルを電源ユニットから接続するように注記もされていました。
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「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」の各種ビデオ出力とPCIE端子には黒色の保護カバーが装着されています。
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「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」のビデオ出力はリファレンス仕様と同じくHDMI2.1×1、DisplayPort1.4×3の4基が実装されています。
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「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」にはオリジナルイラストのプリントされたアルミニウム製バックプレートが装着されています。
基板の反りや破損を防止する保護プレートとしての役割に加え、基板との間にサーマルパッドもあるので冷却補助の役割も果たします。
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1kg超へと大型化(大重量化)していくGPUクーラーでも、GPUコアとクーラーベースコアが適切な圧力で密接するように、板バネ構造のリテンションバックプレートも「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」には採用されています。
バックプレート右端にはファン1基分のエアスリットが設けられており、ファンからヒートシンクを通って背面に直接風が抜けるフロースルー構造も採用されています。
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GPUクーラー側面も外装で覆わず、ヒートシンク放熱フィンが剥き出しになっています。バックプレート方向だけでなく左右にも風が突き抜け、グラフィックボード周辺に熱溜まりが生じるのを抑制する構造です。
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なおグラフィックボードの重量はPalit GeForce RTX 4090 GameRock OCが1966g、ZOTAC GAMING GeForce RTX 4090 AMP Extreme AIROが2021gに対して、PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8は1930gでした。
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バックプレート等で基板の反りは防止されているものの、グラフィックボードの重量は1kgを大きく超過しているのでPCIEスロットへの負荷が心配ですが、「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」には標準で専用GPUホルダーが付属するので、PCIEスロットへの負荷や垂れ下がりの点でも安心です。
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PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8の分解

「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」を分解してGPUクーラーやグラフィックボード基板についてチェックしていきます。

なお今回は自己責任で(もしくはレビュー用サンプル貸出先の協力のもと特別に許可を頂いて)分解を行っています。GPUクーラーの取り外し(分解行為)は、一部を除く多くのメーカーではグラフィックボードの正規保証の対象外になる行為です。
今回はレビューのために分解していますが、繰り返しますが保証対象外になるので基本的には非推奨の行為なのでご注意下さい。


「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」のバックプレート上、10個のネジを外すと、まずはバックプレートを取り外すことができます。
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バックプレートはアルミニウム金属製でGPUクーラーの保持や基板の反り防止に加え、基板との間にはVRAM実装部の裏側にサーマルパッドが貼られているので放熱板としての役割も果たします。ただサーマルパッドは小さめです。VRM電源部の裏側にもサーマルパッドがあっても良かった気がします。
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GPUクーラー本体を固定しているのはGPUコア周辺、リテンションプレートが併用されている4ヶ所のネジ、グラフィックボード基板の右上と左下の対角2カ所、さらにPCIEブラケット側の4つのネジです。
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以上のようにネジを外していくと、GPUクーラーは簡単に取り外せました。
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「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」にはPNY独自設計のオリジナル基板が採用されています。
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「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」のグラフィックボード基板は分類上、オリジナル基板という扱いですが、大部分はリファレンス仕様となっており、Alphacool製のフルカバー水冷ブロックAIO水冷キットに対応しています。リファレンス仕様との主な違いは基板の右側が延長されていて、LED端子が実装されていることです。
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RTX 4090のGPUコアにはAD102-300-A1が使用されていました。GDDR6Xメモリは今のところ1社しか量産していないのでMicron製。今回入手した「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」にはMicron製の16GbのGDDR6Xメモリチップが表面に12枚搭載されています。
同じ24GB容量のGDDR6Xメモリを搭載しているRTX 3090は基板の両面に計24枚のメモリチップを搭載していましたが、RTX 4090はGPUコア側の12枚だけで24GB容量を実装できているので、VRAMの冷却的には有利な設計です。
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「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」のVRM電源回路はGPUコア&VRAMを囲うようして右側に9フェーズ、左側に8フェーズで計17フェーズが実装されています。17フェーズのうちGPUコアが14フェーズ、VRAMメモリが3フェーズです。
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「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」のGPUクーラー本体をチェックすると、GPUコアと接するベースプレートは銅製ベイパーチャンバーが採用され、ベースコアからは8本の銅製ヒートパイプが伸び、アルミニウム製放熱フィンが4スロットスペース内いっぱいに展開されています。
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GPUコアと接する部分には冷却性能の高さで定評のあるニッケルメッキが施された銅製ベースプレート、さらにベイパーチャンバー構造も採用されています。
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またGPUコア周辺のVRAMチップはベイパーチャンバー上にさらにろう付けされた銅製プレートとサーマルパッドを介してヒートシンク本体で直接冷却するという理想的な構造です。
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一方でVRM電源回路はチョークコイルなど一部の素子はGPUクーラーヒートシンク本体とサーマルパッドを介して直接接しているものの、最も発熱の大きいMOSFETは補強プレートと接していました。
補強プレート自体もサーマルパッドを介してGPUクーラーヒートシンク本体と接していますが、理想的な構造ではありません。VRM電源周りがちゃんと冷えているかどうかは、レビュー後半の冷却性能の検証で詳しくチェックしていきます。
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GPUコアと接するベースコアから伸びた8本の極太ヒートパイプによって4スロットを占有する大型放熱フィン全体へ熱を拡散します。
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ベースプレートから伸びる8本の銅製ヒートパイプによって4スロットを占有する大型GPUクーラー内部いっぱいに展開された極厚なアルミ製放熱フィンの迫力も圧巻です。
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PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8の検証機材・GPU概要

外観やハードのチェックはこのあたりにして早速、「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」を検証用の機材に組み込みました。テストベンチ機の構成は次のようになっています。
テストベンチ機の構成 (ゲーム性能検証)
OS Windows11 Home 64bit
CPU Intel Core i9 13900K
レビュー
CPUクーラー Fractal Design Celsius S36 (レビュー
Noctua NF-A12x25 PWM (レビュー
メインメモリ G.Skill Trident Z5 RGB
F5-7200J3445G16GX2-TZ5RK
DDR5 16GB*2=32GB (レビュー
7200MHz, 34-45-45-115
マザーボード
ASUS ROG MAXIMUS Z790 HERO
レビュー
システムストレージ
Samsung SSD 980 PRO 500GB (レビュー
ゲームストレージ
Samsung SSD 870 QVO 8TB (レビュー
電源ユニット Corsair HX1500i (レビュー
ベンチ板 STREACOM BC1 (レビュー


検証機ではシステムメモリとして、Intel第13世代CPU向けメモリとしては4xメモリスロットのマザーボードでも動作可能な最速クラスの製品、メモリ周波数7200MHz/CL34の高メモリクロックかつ低レイテンシなメモリOCに対応した「G.Skill Trident Z5 RGB(型番:F5-7200J3445G16GX2-TZ5RK)」を使用しています。
G.Skill Trident Z5シリーズはIntel XMP3.0のOCプロファイルに対応した製品となっており、6000MHzの定番設定なモデルもあり、Intel第13世代CPUで高性能なPCを構築するお供としてオススメのOCメモリです。
ARGB LEDイルミネーションを搭載したバリエーションモデル G.Skill Trident Z5 Neo RGBもラインナップされています。
「G.Skill Trident Z5 RGB」をレビュー。XMPで7200MHz OCに対応!
G.Skill Trident Z5 RGB Black


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「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」の専用アプリケーション PNY VelocityX Overclocking SoftwareからOC設定、ファン制御設定、ライティング設定が可能です。
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PNY VelocityX Overclocking Software_OC (2)
PNY VelocityX Overclocking Software_Fan (1)
PNY VelocityX Overclocking Software_Fan (2)
PNY VelocityX Overclocking Software_LED (3)


PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8のGPU概要

PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8に搭載されているGPU「GeForce RTX 4090」のスペックについて簡単に確認しておきます。
「GeForce RTX 4090」はAD102-300コアが使用されておりCUDAコア数は16384、GPUコアクロックはベース2230MHz、ブースト2520MHzです。VRAMには従来よりも高速な21.0GbpsのGDDR6Xメモリを24GB容量搭載しています。メモリーバス幅は384bitなのでメモリ帯域は1008GB/sです。
典型的なグラフィックボード消費電力を示すTGPは450Wに設定されており、PCIE補助電源として最新規格のPCIE5.0補助電源(12VHPWR)を要求します。なお基本的に変換ドングルが付属するので、既存のPCIE補助電源8PIN×3~4にも対応します。


「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」については、リファレンス仕様値2520MHzに対してブーストクロック2565MHzへファクトリーOCが施されています。パワーリミット(TGP)は定格と同じ450Wとなっており、手動設定による電力制限の解除には非対応です。
GeForce RTX 3090Ti Palit GameRock OC_GPU-Z_PM (1)-horz


GPUコアの増強、コアクロックの高速化といった3Dグラフィックス関連の強化に加えて、「GeForce RTX 4090」などGeForce RTX 40シリーズの新たな特長としてハードウェアエンコーダに最新の第8世代NVEncが2基実装されています。
第8世代NVEncはAV1コーデックのエンコードに対応したところが、RTX 30シリーズの第7世代NVEncとの大きな違いです。(AV1コンテンツのデコード/再生はRTX 30シリーズですでに対応済み)
映像編集ソフトではDavinci Resolve、ビデオキャプチャソフトではOBS Studioなどが最新バージョンにおいてGeForce RTX 40シリーズによるAV1エンコードに対応しています。
AV1は従来のH.264(x264)よりも40%程度も圧縮効率に優れており、OBS Studioの場合、従来のH.264(x264)形式によってフルHD解像度で作成したコンテンツも、同等のビットレート、同等の映像品質で、AV1形式ならWQHD解像度にできます。
GeForce RTX 40_8th Gen NVEnc_AV1_Broadcast



また従来との大きな違いとしてハードウェアエンコーダNVEncが”2基”実装されているところも大きな注目ポイントです。
2基の最新NVEncが実装されているので、Davinci ResolveなどデュアルNVEncによる書き出しに対応した映像編集ソフトではRTX 30シリーズと比較して2倍以上高速になるとのこと。
GeForce RTX 40_8th Gen NVEnc_AV1_Video-Edit



PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8のゲーム性能

「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」の性能を測るべく各種ベンチマークを実行しました。性能比較には「GeForce RTX 3090」、「Radeon RX 6900 XT」、「GeForce RTX 2080 Ti Founders Edition」を使用しています。
(特定のモデルや型番を指名していない場合、各GPUメーカーのリファレンスモデルもしくはリファレンス仕様のオリファンモデルです)


「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」を含めた各グラフィックボードについて、3DMarkで現在主流なDirectX11のベンチマーク FireStrikeによる比較になります。
PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8_bench_fs

FireStrike Extreme Ultra
RTX 4090
PNY XLR8
64275 45543 24894
RTX 3090
47395 23789 12156
RX 6900 XT
53597 27340 13542
RTX 2080 Ti FE
35575 16872 8550


「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」を含めた各グラフィックボードについて、3DMarkで最新タイトルでは採用が増えつつあるDirectX12ベンチマーク TimeSpy、およびレイトレーシング表現に対応したベンチマーク Port Royalによる性能比較となります。
PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8_bench_ts-pr

TimeSpy Extreme Port Royal
RTX 4090
PNY XLR8
37063 19496 25918
RTX 3090
19255 9711 13010
RX 6900 XT
19897 9641 9768
RTX 2080 Ti FE
14490 6641 8936


続いて近年の最新PCゲームを実際に用いたベンチマーク比較になります。同一のグラフィック設定で同一のシーンについてフルHD(1920×1080)とWQHD(2560×1440)と4K(3840×2160)の3種類の解像度で平均FPSを比較しました。

最新タイトルでは専用ハードウェアによるレイトレーシング表現や、NVIDIA DLSS/AMD FSR/Intel XeSSといったAIを活用した超解像・倍速補間に対応したものも増えていますが、それらの機能は無効化し、ここでは従来のラスタライズ方式の3Dグラフィックス性能を比較しています。

ベンチマーク測定を行ったゲームタイトルは、『Assassin's Creed Valhara』、『Battlefield V』、『CONTROL』、『Cyberpunk 2077』、『DEATH STRANDING』、『Far Cry 6』、『FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE』、『Forza Horizon 5』、『God of War』、『Marvel's Guardians of the Galaxy』、『MONSTER HUNTER: WORLD』、『Shadow of the Tomb Raider』、『Tales of Arise』、『UNCHARTED: Legacy of Thieves Collection』、『Watch Dogs Legion』、以上の15タイトルです。
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Assassin's Creed Valhara(最高設定プリセット)に関する「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8_game_acv

Battlefield V(最高設定プリセット, DirectX12, レイトレーシング表現:オフ)に関する「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8_game_bfv

CONTROL(高設定プリセット, DirectX12, レイトレーシング表現:オフ)に関する「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8_game_cont

Cyberpunk 2077(ウルトラ設定プリセット, FSR:オフ, レイトレーシング表現:オフ)に関する「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
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DEATH STRANDING(最高設定プリセット, TAA)に関する「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
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Far Cry 6(最高設定プリセット, 高解像度テクスチャ:オフ, レイトレーシング表現:オフ)に関する「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
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FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE(テクスチャ解像度:高設定、シャドウ解像度:高設定、キャラクター表示数:10)に関する「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
なお、FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADEは、標準では最大フレームレートが120FPSですが、アンリアルエンジン4のiniファイルによるカスタム設定を有効にするMODのFFVIIHookを使用して『フレームレート制限なし』、『可変レンダリング解像度:オフ』、『モーションブラー:オフ』の設定を適用しています。加えてNVIDIAコントロールパネルから垂直同期を無効化しています。
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Forza Horizon 5(エクストリーム設定プリセット, モーションブラー:オフ, レイトレーシング表現:オフ)に関する「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
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God of War(ウルトラ設定プリセット, モーションブラー:オフ)に関する「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
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Marvel's Guardians of the Galaxy(ウルトラ設定プリセット, レイトレーシング表現:オフ)に関する「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
なお、Marvel's Guardians of the Galaxyはゲームプレイ時の最大フレームレートは144FPSですが、ゲーム内ベンチマーク機能は144FPS以上で計測できるので、その結果を使用しています。
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MONSTER HUNTER: WORLD(最高設定プリセット, DirectX12)に関する「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
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Shadow of the Tomb Raider(最高画質設定プリセット, DirectX12, TAA, レイトレーシング表現:オフ)に関する「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8_game_sottr

Tales of Arise(最高設定, モーションブラー:オフ)に関する「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
なお、Tales of Ariseは、標準ではPlayStation 5やXbox Series Xのコンソールゲーム機版よりもオブジェクトや影の遠景描画が省略されているので、アンリアルエンジン4のiniファイルによるカスタム設定を有効にするMODのArise-SDKを使用して高画質化する設定を適用しています。
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UNCHARTED: Legacy of Thieves Collection(ウルトラ設定プリセット, モーションブラー:オフ)に関する「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
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Watch Dogs Legion(最大設定プリセット, DirectX12, レイトレーシング表現:オフ)に関する「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
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PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8など4種類のGPUについて実ゲーム性能の比率の平均を出してみたところ、PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8は、前世代最上位RTX 3090を平均で70~80%程度、ベストケースでは100%、つまり2倍も上回るという圧倒的な性能を発揮しました。
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実際に測定した上のベンチマーク結果であるフレームレートを見ての通り、従来のラスタライズ式3DグラフィックスなPCゲームなら、NVIDIA DLSS等の超解像機能を使用しなくても、余裕で4K/120FPSにも手が届く4KゲーミングモンスターなGPUです。
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レイトレーシング&DLSS SR/FGの性能を検証

上では一般的なPCゲーミングシーン(ラスタライズ式の3Dグラフィックス)における「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」の性能を比較検証してきましたが、ここからはGeForce RTX 40シリーズの大きな特徴である、前世代GeForce RTX 30シリーズよりも改良されたレイトレーシング表現や、AI倍速補間にも対応したDLSS 3の性能をチェックしていきます。
なおレイトレーシング表現の性能や、NVIDIA DLSS/AMD FSR/Intel XeSSなどの超解像・倍速補間の性能についてはGeForce RTX 4090 リファレンス仕様の性能検証の結果を引用する形で紹介していきます。

最初に、レイトレーシング表現やDLSSについて簡単に紹介しておきます。
レイトレーシング(Raytracing)とは3Dグラフィックスのレンダリング手法の1つであり、現在主流なラスタライズ方式とある種の対になる言葉です。
レイトレーシングだけで3Dグラフィックスを全て描画しきるのはGPU性能的に現実的ではないので、ベースは従来のラスタライズ方式で行い、鏡面反射などエフェクトにレイトレーシング方式を使う、というハイブリッドなレンダリング方式が現在のレイトレーシング対応PCゲームの主流です。

レイトレーシング表現では、照明や光源(エリアライト)や太陽光(グローバルイルミネーション)の影響を厳密に再現し、光の反射や透過も現実に即して忠実に描写されます。

レイトレーシングを採用したわかりやすい例としては鏡に映る反射など、視覚(視点から見た)の外にある物体もリアルに描画することができます。小さい光源や太陽光などが生み出す影、反射によって生まれる光が現実に対して忠実に再現されるので、画面の中に引き込まれるような奥行き、陰影を感じる映像が生まれます。
RayTracing Sample (1)
RayTracing Sample (2)
RayTracing Sample (3)
なお高画質機能 Raytracing(レイトレーシング)はMicrosoftが提供するAPI”DirectX 12”内包されるDirectX Raytracing(DXR)を使用したレンダリング機能となっており、後述のDLSSと違ってNVIDIA独自技術というわけではなく、AMD/Intel製グラフィックボード、PlayStation 5やXbox Series S/Xといったコンソールゲーム機にも互換性のある機能です。
下はPlayStation 5のMarvel's Spider-Man Remasteredでレイトレーシング表現のオン/オフを比較したものですが、オフでは鏡面になっている窓ガラスにスパイダーマンの身体の鏡像がないだけでなく、風景の反射も反対側と比較してデタラメなのが一目瞭然です。
Marvel's Spider-Man Remastered_raytracing

「NVIDIA DLSS」は”Deep Learning Super Sampling”の頭文字を取った略称となっており、その名の通り、近年流行りのディープラーニングによって高画質化(超解像化)する機能で、AIレンダリングの名前でもアピールされています。
DLSSが具体的にどのように動作するか簡単に説明すると、フルHD~WQHDのリアルタイムレンダリングソースから4K映像を生み出すDLSSの原型があります。このDLSSの原型が作り出した4K映像を、16Kなど現実的にはリアルタイムでのレンダリングが難しい超々高解像度のレンダリング結果を比較し、DLSSの原型の改良版1をNVIDIAの専用サーバーが作ります。
DLSSの原型の改良版1で再び4K映像を生み出し、16Kレンダリング結果と比較して、DLSSの原型の改良版2を生み出す……、というプロセスを何万回も繰り返すことで、ユーザーに提供される汎用の、もしくは個別ゲームタイトルに特化した専用のDLSSプロファイルが出来上がります。
NVIDIA DLSS
GeForce RTX 30シリーズの登場と共にアップデートされたDLSS2.0では最終出力解像度に対して3種類のオリジナルレンダー解像度が選択でき、4K解像度の場合は、Quality(2560×1440)、Balanced(2240×1260)、Performance(1920×1080)の3種類から選択できます。
オリジナルのレンダー解像度がフルHD~WQHDなので、DLSSによる超解像(SuperSampling)プロセスを挟むとはいえ、ネイティブに4K解像度をレンダリングするよりもフレームレートは大幅に向上します。
現在のDLSSでは16Kレンダリング結果を目標に学習が繰り返されているので、高画質アンチエイリアス技術として一般的なTAAと比較してフレームレートが大幅に向上するだけでなく、画質も改善するという一挙両得な高画質化機能になっています。
DLSS_Quality

フルHDやWQHDのレンダリングソースを高品質な4K解像度に超解像化することから始まったDLSSですが、この超解像機能(DLSS SR:Super Resolution)に加えて、GeForce RTX 40シリーズが対応する最新バージョンの”DLSS 3”では倍速補間フレーム生成機能 Frame Generationが追加されたのが大きなトピックです。
how-nvidia-dlss-3-works

倍速補間というとテレビの高画質化機能が有名ですが、テレビの倍速補間は完成した映像フレームを2つ以上(一部のハイエンドテレビだと7つなど)をソースに中間フレームを作成しています。
ソースとなる映像フレーム数が多いほど生成される中間フレームの映像的な破綻はなくなりますが、遅延が大きくなるのでゲーム用途では到底実用できません。逆にソースとなる映像フレーム数を減らすと遅延は減りますが、単純なスクロールのような画面変化しか綺麗に補間できず、映像的な破綻が増えてしまいます。

一方、DLSS 3の倍速補間フレーム生成機能 Frame Generationは、3Dオブジェクトの動きを正しく追跡できるMotion Vector(3Dオブジェクトのピクセル単位での位置や向きの履歴)に、影のような光エフェクトを正しく追跡できるOptical Flowを組み合わせることで中間フレームを生成しています。
中間フレームの生成方法が全く異なるので、DLSS 3は2フレーム(現在と1つ前)による補間と同等かそれ以下という低遅延で倍速補間を実行でき、急にポップするオブジェクトや影などの光エフェクトが破綻しにくい、という特徴があります。
現在のビルドではUIやテキストにノイズが生じやすいといった欠点はあるものの、超解像のDLSS SRも徐々に改良されていったのでDLSS FGも対応ゲームが増えるにしたがって補間品質もアップデートされていくはずです。
nvidia-dlss-3-motion-optical-flow-estimation
あとDLSS FGの副次的な効果として、中間フレームはGPUが単独で生成するので、CPUボトルネックで伸び悩むシーンでもフレームレートが向上するという効果もアピールされています。有名どころではMicrosoft Flight Simulatorが該当します。
nvidia-reflex-dlss-3-system-latency-pipeline
DLSS Frame GenerationはOptical Flow Acceleratorという専用ハードウェアを使用しているので、現在、この機能を使用できるのはGeForce RTX 40シリーズに限定されています。(Optical Flow Accelerator自体は全く同じものかは不明ですがRTX 30シリーズにも存在するので、今後、対応GPUに加わる可能性があるかも)
また上記の通り、DLSS 3による倍速補間はそれそのものが遅延を生じにくい設計ですが、”DLSS 3対応”ならNVIDIA製GPU環境の低遅延技術 Reflexも含むことになっており、よりゲーム操作にラグを感じない低遅延な表示が可能です。
NVIDIA DLSS 3_Support-Feature


前置きが長くなりましたが、本題のレイトレーシング表現やDLSSの性能をチェックしていきます。
GeForce RTX 4090は非常に高性能なGPUなので、各ゲームにおいて解像度は4K解像度(3840x2160)、グラフィック設定やレイトレーシング設定は固定とし、DLSS SRのオンオフや品質設定(高性能:P、高品質:Q)のみ切り替えています。DLSS FG有効時はDLSS SRを高品質設定としています。

まずはレイトレーシング表現と超解像機能のDLSS Super Resolution(DLSS SR)に対応したタイトルとして『Cyberpunk 2077』、『Control』、『Ghostwire: Tokyo』、『Watch Dogs Legion』を使用し、GeForce RTX 4090の性能をGeForce RTX 4080とGeForce RTX 3090とGeForce RTX 2080 Tiと比較しました。

上で検証したラスタライズ方式の一般的なゲーミングシーンにおけるRTX 3090に対するRTX 4090のパフォーマンスゲインは70~80%程度でしたが、レイトレーシング表現有効時は90%程度に伸びており、シェーダーコアだけでなくレイトレーシング実行ユニットも比例して増強されているのが分かる結果です。
Cyberpunk 2077のような例外もありますが、GeForce RTX 4090 24GBはネイティブ解像度のままでは難しいと言われていた4K解像度かつレイトレーシング表現有効について60FPS以上をマークしています。今回、検証にはリッチなレイトレーシング表現の分、負荷の重いタイトルを選択したので、なおのこと圧巻な結果です。
DLSS SRも併用すれば、軽めのタイトルなら高品質設定、重いタイトルでも高性能設定で100FPS以上をキープできます。

Cyberpunk 2077(レイトレーシング ウルトラ品質プリセット)に関する「GeForce RTX 4090 24GB」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Cyberpunk 2077は倍速補間のDLSS FG対応予定タイトルですが、現在はテストビルドのみのサポートとなっているので、DLSS FGの検証からは外しました。
GeForce RTX 4090 24GB_game-RT_6_cyber

Control(高設定プリセット, レイトレーシング表現:高設定)に関する「GeForce RTX 4090 24GB」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
GeForce RTX 4090 24GB_game-RT_7_control

Ghostwire: Tokyo(個別画質設定最大, モーションブラー:オフ, レイトレーシング表現:高設定)に関する「GeForce RTX 4090 24GB」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
GeForce RTX 4090 24GB_game-RT_8_gw

Watch Dogs Legion(最大設定プリセット, DirectX12, レイトレーシング表現:最大)に関する「GeForce RTX 4090 24GB」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
GeForce RTX 4090 24GB_game-RT_9_wdl


続いてGeForce RTX 40シリーズの目玉機能でもあるDLSS 3の倍速補間 DLSS Frame Generation(DLSS FG)に対応したタイトルとして、レイトレーシング表現には非対応の『A Plague Tale: Requiem』、『Microsoft Flight Simulator』、レイトレーシング表現にも対応する『F1 2022』、『Marvel’s Spider-Man Remastered』、『The Witcher 3: Wild Hunt, Next Gen Update』を使用し、GeForce RTX 4090の性能をGeForce RTX 4080とGeForce RTX 3090とGeForce RTX 2080 Tiと比較しました。

DLSS 3の目玉機能 Frame Generationについては、DLSS SR(Q)単独と比較した時のフレームレートの伸び率は5タイトル中の最大でもMicrosoft Flight Simulatorの70%程度、The Witcher 3が55%程度、残りの3つは30~40%程度でした。
”倍速補間”という名前(正式にはフレーム生成もしくはフレーム補間ではあるものの)からすると、名前負けな性能伸び率という感想も否めません。この部分は今後のアップデートに期待したいところ。
ただDLSS FGの副次的な恩恵として公式にもアピールされていた通り、Microsoft Flight SimulatorやMarvel’s Spider-Man RemasteredのようにCPUボトルネックが強く、超解像によるGPU負荷の低減だけではフレームレートが伸び悩むタイトルにおいて40~70%程度も性能が向上するというのは魅力です。

A Plague Tale: Requiem(最高画質プリセット)に関する「GeForce RTX 4090 24GB」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
GeForce RTX 4090 24GB_game-RT_1_aptr

Microsoft Flight Simulator(ウルトラ画質プリセット, DLSSオフ時はTAA有効)に関する「GeForce RTX 4090 24GB」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
GeForce RTX 4090 24GB_game-RT_2_msfs

F1 2022(超高画質プリセット, 異方性フィルタリング:x16, DLSSオフ時はTAA有効, レイトレーシング表現:超高画質プリセットのまま)に関する「GeForce RTX 4090 24GB」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
GeForce RTX 4090 24GB_game-RT_3_f122

Marvel’s Spider-Man Remastered(非常に高い画質プリセット, DLSSオフ時はTAA有効, レイトレーシング表現:非常に高い/非常に高い/6)に関する「GeForce RTX 4090 24GB」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
GeForce RTX 4090 24GB_game-RT_4_spider

The Witcher 3: Wild Hunt, Next Gen Update(RTウルトラ画質プリセット, DLSSオフ時はTAA有効, DLSS FGオフ時もNVIDIA Reflex有効)に関する「GeForce RTX 4090 24GB」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
GeForce RTX 4090 24GB_game-RT_5_wit3



PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8の温度・消費電力・ファンノイズ

PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8の負荷時のGPU温度やファンノイズや消費電力についてチェックしていきます。

「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」のGPU温度とファンノイズの検証負荷としては約20分間に渡たり連続してGPUに100%近い負荷をかける3DMark TimeSpy(Extreme) Stress Testを使用しています。
PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8_Stress_TS

「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」のテスト終盤におけるGPU温度は最大64度と十分に低く、ファン速度も最大1200RPMと低速です。
GeForce RTX 4090はTGP450Wとなっており、GPU消費電力は前世代の後期最上位モデルであるRTX 3090 Tiと同じです。RTX 3090 TiについてはいくつかAIBモデルをテストしましたが、400W超のGPUを空冷クーラーで冷やすのは静音性との両立が難しいという結果でした。
そのためGeForce RTX 4090も空冷GPUクーラーで大丈夫なのか?と心配していたのですが、「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」は4スロット占有クーラーの厚みがあり高静圧な冷却ファンやベイパーチャンバー構造のベースプレートを採用する大型ヒートシンクによって、十分過ぎる冷却性能と静音性を実現しています。
PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8_temp_1
「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」はアイドル時にファンが停止するセミファンレス機能に対応しており、GPU温度45度前後が始動閾値、GPU温度32度前後が停止閾値でヒステリシスも採用されています。製品によっては回転数が上下してふらつくことの多い始動や停止の直前も、閾値を上下した瞬間にピタッと切り替わります。

GPUコアクロックについては「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」の仕様値ではブーストクロック2565MHzとなっていますが、負荷テスト中の実動平均は2745MHzでした。
PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8_clock
【補足】
コアクロック比較グラフはAIBモデル別の優劣を決めるための比較ではなく、特定のGPUがだいたいどの程度のコアクロックで動作するのか確認するために掲載しています。

AMD、NVIDIAともに最新GPUでは実動コアクロックはGPUコア個体毎に異なる内部設定のV-Fカーブが最も支配的なファクターです。加えて負荷中のGPU温度も5~10度刻みでブーストクロックの制御に影響します。
そのため、ファクトリーOCが施されたオリファンモデルの公式仕様値として公表されているブーストクロックは各メーカー内におけるOC耐性選別という意味で1つの指標にはなると思いますが、実動コアクロックの優劣にはあまり当てになりません。
今回検証している個体Aが他社AIBと比較して実動コアクロックが低くても、市場製品の個体Bは高い、個体Cは同程度…のように、本当に御神籤状態です。


GeForce RTX4090/4080など2022年以降のウルトラハイエンドGPUは4K解像度の高画質3Dグラフィックスをレンダリングする3DMark TimeSpy ExtremeでもMaxTGPにGPU消費電力が張り付かないので、レイトレーシング表現に対応した3DMark Port Royalの4K解像度カスタム設定を負荷として20分間ループ再生する負荷テストも実行しました。
3DMark Port Royal_Stress-Test_4K

「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」の場合、Port Royal 4KではTimeSpy Extremeよりもグラフィックボード全体の消費電力が20W程度増加しますが、テスト終盤におけるGPU温度はやはり最大65度と十分に低く、ファン速度も最大1200RPMと低速です。
PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8_temp_2

また実用条件に近い冷却性能の検証として、実際にPCケースへ「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」を組み込み、1時間に渡って負荷をかけた時にGPU温度やファン回転数がどうなるかを確認してみました。
検証するGPUランクによって負荷を変えており、通常はTime Spy(Extreme) グラフィックテスト1、一部のウルトラハイエンドGPUにはPort Royal 4Kをループ再生させ、各GPUがMaxTGPに張り付く状態を検証しています。
DSC02198_DxO
検証機材のPCケースには「Cooler Master MASTERCASE MAKER 5t」を使用しています。
CPUクーラーは120サイズ簡易水冷でラジエーターを天面前方に設置、またPCケースのフロントに吸気ファンとして3基とリアに排気ファンとして1基の140mm角ケースファンをそれぞれ設置し、ファン回転数は1000RPMに固定しています。
GPU-CaseIn-Test_2021
PCケースのエアフローファンには空冷ヒートシンク、水冷ラジエーター、PCケースエアフローの全ての用途で一般的な140mmサイズファンを上回る性能を発揮する「Thermaltake TOUGHFAN 14」を使用しています。140mmサイズファン選びに迷ったらこれを買っておけば問題ない、高性能かつ高静音性なファンです。
「Thermaltake TOUGHFAN 14」をレビュー。最強140mmファンの登場か!?
Thermaltake TOUGHFAN 14

PCケースに入れた状態で長時間負荷をかけると、「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」のGPUの最大温度は66度、ファン回転数は1400~1500RPM程度でベンチ板上で測定した時よりも上昇しています。とはいえTGP450WのGPUを冷やしていることを考えれば、極めて優秀と評価していい冷却性能です。
1000RPMで回している140mm角ケースファンのほうがハッキリしていて、「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」のファンノイズが紛れ込むくらい静かでした。
PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8_Stress_IC

「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」のGPUクーラーは内排気ファンということもありPCケースの吸排気を最適化しないと冷却効率が下がるので、フロントx3/リアx1で140mmファンを設置して1000RPMで回しています。実際にPCケースへ組み込むユーザーはPCケースの吸排気にも注意してみてください。

加えて1時間のストレステスト終盤にサーモグラフィカメラ搭載スマートフォン「CAT S62 PRO」を使用してゲーム負荷時のグラフィックボード上の各所の温度をチェックしました。


TGP300W超のグラフィックボードではVRM電源回路やPCIE補助電源付近がかなり高温になるモデルも散見されるのですが、「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」はホットスポットでも80度以下に収まっているので、運用上、特に心配する必要はありません。
PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8_FLIR (1)
PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8_FLIR (2)
PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8_FLIR (3)
PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8_FLIR (4)


PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8を含めていくつかのグラフィックボードについてサウンドレベルメーターを利用してゲーム負荷時のノイズレベルを測定・比較しました。
検証機材はベンチ台の上に平置きにしているので、サウンドレベルメーターをスタンドで垂直上方向に50cm程度離して騒音値を測定しています。
GPU-Noise-Test
この測定方法において電源OFF時の騒音値は30dB未満です。目安として騒音値が35dBを超えたあたりからファンノイズがはっきりと聞こえるようになりますが、35~38dB以下であればPCケースに入れてしまえばファンノイズが気になることはそうそうないと思います。40dB前後になるとベンチ台上で煩く感じ始め、45dBを超えるとヘッドホンをしていてもはっきり聞き取れるくらいになります。
A特性で測定しているのである程度は騒音値にも反映されていますが、同じ騒音値でも周波数(ファン回転数)が高いほど体感としては大きな音に感じやすく、また不快に感じたり感じなかったりは音の性質(細かい乱高下の有無や軸ブレ)にもよるので注意してください。

ノイズレベルの測定結果は次のようになっています。
「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」は、TGP450WのGPUを冷やしていながらPCケース組み込み時でも1500RPM程度とファン速度が低速であり、ファンノイズは33dB以下という極めて優秀な数値を叩き出しています。

「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」のGPUクーラーに採用されている、厚みのあるファンブレードをリングで補強する大型冷却ファンは体感的にもノイズレベルの数値通りファンノイズを煩く感じにくい特性でした。上で見た通りGPU温度も十分に低いので、冷却性能と静音性ともに文句のつけようがありません。
PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8_noise


PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8の消費電力と瞬間的な最大電源負荷を測定しました。
グラフィックボードの消費電力測定には、当サイトの検証に使用するためワンオフで特注した測定ツール「GPU Power Tester」を使用しています。GPU Power TesterはPCIEスロット経由とPCIE補助電源の消費電力を直接に測定しているので、シンプルにグラフィックボードそのものの消費電力をしることができます。
消費電力の測定にあたって検証するGPUランクによって負荷を変えており、通常はTime Spy(Extreme) グラフィックテスト1、一部のウルトラハイエンドGPUにはPort Royal 4K(GPU名に*マークを併記)をループ再生させ、各GPUがMaxTGPに張り付く状態を検証しています。
テスト全体から1ms間隔でモニタリングを行い、平均値を”消費電力”、最大値を”瞬間的な最大電源負荷”とします。



PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8の消費電力は445W、最大瞬間負荷は488Wでした。PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8のTGP(パワーターゲット)は450Wに設定されているので、概ね設定値通りの消費電力です。
「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」の公式仕様でも推奨されているように、同グラフィックボードを使用するのであれば安定した電力供給のためにも、電源容量850W以上、可能なら電源容量1000Wくらいの電源ユニットを組み合わせる必要があると思います。
PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8_power



PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8 レビューまとめ

最後に「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。

良いところ
  • 4K/120FPSゲーミングにも対応可能、4KゲーミングモンスターなGPU
  • RTX 3090と比較しても平均70~80%程度、ベストケースでは2倍も高速
  • GeForce RTX 40の最新機能であるAI倍速補間 DLSS 3に対応
  • 24GB GDDR6Xの超大容量VRAM搭載なのでクリエイティブタスクにも強い
  • 高圧縮かつ高画質な次世代コーデックAV1のハードウェアエンコードに対応
  • TGP450WのRTX 4090をノイズレベル33dB以下で十分冷やせるGPUクーラー
  • GPUホルダーが標準で付属
  • RTX 4090オリファンモデルの中で最長クラスの3年間長期保証
悪いところor注意点
  • 全長332mm、全高がPCIEスロット+30mmと巨大なのでPCケースとの干渉に注意
  • PCIEスロットを4スロット占有
  • 12VHPWR電源コネクタは取り扱いに注意が必要 【解説記事へ
  • RTX 4090一般に価格が税込み30万円からと非常に高価 (2022年11月現在)

GeForce RTX 4090は、前世代最上位GeForce RTX 3090と比較して平均で70~80%程度、ベストケースでは100%、つまり2倍も上回るグラフィック性能を実現し、前世代から圧倒的な飛躍を遂げています。
近年の超高画質なPCゲームですらラスタライズ式ならDLSSのような超解像機能を必要とせず、素の最高画質設定で4K/120FPSを余裕でキープできます。
PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8_pefsum

4K解像度/120FPSにも余裕で対応可能なGeForce RTX 4090を使用するのであれば、4K/144Hz対応IPS液晶ゲーミングモニタの「ASUS TUF Gaming VG28UQL1A」や「LG 27GP950-B」や「MSI Optix MPG321UR-QD」、4K/120Hz有機ELテレビ「LG OLED TV C2/G2」や4K/120Hz有機ELモニタ「ASUS ROG Swift OLED PG42UQ」など、4K解像度&ハイリフレッシュレートなディスプレイと組み合わせてラグジュアリーなゲーミング環境を構築したいところです。
4K/120Hz+対応ゲーミングモニタのレビュー記事一覧へ
4K_120Hz+_Gaming Monitor


加えて補足しておくと、
「GeForce RTX 4090」は旧TITANシリーズや実質的な後継だったGeForce RTX 3090/Tiと同じく、24GB GDDR6Xの高速かつ超大容量VRAMを搭載することから分かるように、RTX40シリーズのナンバリングに名を連ねているものの、事実上、従来で言うところの”TITAN”ポジジョンな製品です。
3DレンダリングやディープラーニングなどGPGPU的なタスクにも向いており、特に3Dレンダリングでは、最新微細化プロセスで増強されたFP32実行ユニットや大幅に引き上げられたコアクロックによる理論性能が遺憾なく発揮されるので、前世代のGeForce RTX 3090/Tiと比較して2倍以上の性能を発揮できます。
24GBという超大容量なVRAMを使用できるので、大データの3Dレンダリングや8Kの動画編集など10~12GBではクラッシュ・フリーズしてしまうようなシーンでも正常に動作します。
GeForce RTX 4090 24GB_vs-TITAN_3Drender
TITANからナンバリングモデルになった恩恵ともいうべきか、RTX 4090はNVIDIA公式パートナーメーカーによる各社オリジナルの高性能GPUクーラーを搭載しています。
外排気ブロアーファンのTITAN Xpは言うに及ばず、内排気になって多少は冷却・静音が改善されたTITAN RTXと比較しても、GeForce RTX 4090は全長300mm超かつ3~4スロット占有の大型GPUクーラーの搭載によって、大幅に静音性を向上させ、TITANポジションながら各世代のナンバリング最上位モデルと同等か、それ以上の静音性を実現したところも注目ポイントです。
PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8_vs-TITAN_noise


「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」のGPUクーラーについては、TGP450Wの1チップGPUであるRTX 4090にフル負荷をかけ続けても、GPU温度は60度半ばに収まり、なおかつ同測定環境においてノイズレベル33dB以下という抜群の静音性を発揮しました。
厚みのあるファンブレードをバリヤーリングで結合した重厚な冷却ファンが比較的に低速で回転するので音の特性も含めて体感的にもファンノイズを煩く感じにくく、GPUクーラーの静音性で選ぶなら、RTX 4090搭載グラフィックボードの中でも特にオススメできる1台だと思います。

あとPNYは2022年に株式会社アスクが販売代理店契約を結んだばかりの新参メーカーなので国内での知名度は高くありませんが、北米など海外市場では30年以上に渡りコンシューマーならびにビジネス向けで電子機器の製造・販売を行う大手メーカーです。
今回レビューした「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」は国内正規品なら代理店を介してPNY公式のグローバル保証と同じ3年間の長期保証が受けられるところも魅力です。

以上、「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」のレビューでした。
PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8 Gaming VERTO EPIC-X RGB OC 3FAN


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