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NVIDIAの次世代GPU Pascal第三弾となるGTX 1060を搭載した普及帯でリーズナブルなBTO PC「GALLERIA XT」をドスパラ様からご提供いただけたのでレビューしていきます。
最短で当日、カスタマイズしても2日で出荷」というBTO PCメーカー屈指の納期速度を誇るドスパラのBTO PCが早いだけでなく、リーズナブル&高品質なのかも細かくチェックします。



今回提供いただいたレビュー用サンプルは「ドスパラ GALLERIA XT」のデフォルト構成となっています。マザーボード等の一部パーツは製品公式ページで詳細な記載がないのでサンプルに採用されているのとは別のパーツが使用される可能性もあります。
「GALLERIA XT」 レビュー用サンプル詳細スペック
OS Windows10 Home (64bit) DSP版
CPU Intel Core i7-6700
(4コア8スレッド、4コア同時最大3.7GHz)
CPUクーラー DEEPCOOL THETA 21 PWM
 [92mm、PWM、900~2200RPM]、公式ページ
マザーボード ASUS H170-PRO
(販売ページに記載なし)、製品公式ページ
メモリ 16GB[8GB*2枚] DDR4-2133
(9月11日現在16GBに無料アップグレード)
システムストレージ Crucial SSD 480GB BX200シリーズ
(9月11日現在525GB SSDに無料アップグレード)
データストレージ 2TB HDD (SATA6Gb/s対応)
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
グラフィックボード Palit NE51060015J9-1060D
GeForce GTX1060 6GB
PCケース オリジナル ガレリア専用 KTケース ブラック
(対応最大フォームファクタ:ATX)
電源ユニット AcBel 500W 静音電源
(80PLUS BRONZE / PCA013)


製品ページで詳細不明だったマザーボードが一般販売されている「ASUS H170-PRO」なのは良かったと思います。オンラインでマニュアルも公開されているので拡張性等についても事前に確認可能です。
http://dlcdnet.asus.com/pub/ASUS/mb/LGA1151/H170-PRO/J10812_H170-PRO_web_only.pdf?_ga=1.252607370.2032866693.1441214429

レビューに入る前に注意事項として、今回提供いただいたものは貸出機であり一般販売されてユーザーの手元に届く新品ではないので、製品や梱包に若干傷や痛みがある場合があります。通常は新品で綺麗な状態のものが届くはずなので、サンプル機に傷等があっても無視してください。当レビュー記事中では外観や内部構造など特徴に差異がなければ「ドスパラ GALLERIA XFR」のレビュー時に撮影したものを使用しています。


ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
ドスパラ「GALLERIA」



【公開:2016年9月16日、更新:2016年10月15日、画像差し替え】

GALLERIA XT レビュー目次


1.GALLERIA XTの梱包・付属品
2.GALLERIA XTの外観
3.
GALLERIA XTの内部構造
4.GALLERIA XT(i7 6700)のCPU性能
5.GALLERIA XT(i7 6700, GTX 1060)のグラフィック性能
6.
ドスパラ GALLERIA XTのレビューまとめ


GALLERIA XTの梱包・付属品

まず最初にドスパラから購入した「GALLERIA XT」がユーザーの手元にどんな状態で届くのかをご紹介しようと思います。配送業者からは下画像のような段ボール箱に梱包されて製品が届きました。(注:梱包の外箱については貸出機のため少々傷みがある場合があります) 精密機器注意や天地無用などの注意書きがされています。50*50*30cmサイズとかなり大きい段ボール箱で重量も重いです。
段ボール箱の中にはキーボードやマウスなどの付属品が別の小さい箱に収められ、PC本体は透明ビニール袋に入れて硬めのスポンジ製スペーサーで安置されていました。
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BTO PCにはマウス&キーボードが付かないメーカーもありますがドスパラの「GALLERIA XT」には両方とも付属します。マザーボードの日本語マニュアルも付属していました。日本語マニュアルで定評のあるASUS製なので初心者ユーザーでも使いやすいと思います。
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GALLERIA XTの外観

「ドスパラ GALLERIA XT」のPCケース外観をチェックしていきます。
トップとサイドはスチールで、フロントはプラスチック製でした。カラーはご覧のとおり黒一色です。トップとサイドには120と140サイズのファンを2個ずつ搭載でき、フロント下部はメッシュで吸気口になっています。
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マザーボード側サイドパネルのファン固定位置はそれぞれCPUとグラボの直上になっているのでケースファンを増設すれば冷却補助になると思います。マザーボード裏にはCPUソケットの真裏に当たる部分に80mm四方の通気口があります。
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フロントにはUSB3.0やヘッドホン端子など各種I/Oポートがあります。フロントパネルと5インチベイパネルはツールレスで取り外し可能です。
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ただI/OポートはPCケースシャーシではなくフロントパネルに固定されており、ケーブルの取り回しに余裕がないので、購入直後の状態だとフロントパネルはシャーシから5cmほどしか離すことができません。フロントパネル裏の下側にあるケースファンはケース内部からではなく、フロントパネル側から固定されているので換装が面倒な構造になっていました。
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5インチベイはデフォルトでDVDドライブに1段使われていますが、他にも3段拡張可能になっています。あと最近ではあまり使われていませんが、3.5インチベイも付いていました。
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リアには120mmファンが搭載可能です。PCIスロットは7スロット分あり標準的なATXケースですね。左右のサイドパネルはそれぞれリアのハンドスクリュー2本で固定されていました。
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GALLERIA XTの内部構造

続いて「GALLERIA XT」のPCケースの内側をチェックしていきます。
マザーボード側を見ると各種ケーブルはケーブルタイなどを使ってまとめられてはいますが、裏配線などは利用されていません。
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標準搭載の電源ユニット「AcBel 500W 静音電源 (80PLUS BRONZE / PCA013)」は非プラグインタイプのPC電源なので全てのケーブルは1か所から出ています。PCI-E補助電源はGTX 1060に使われている6PIN(6+2PIN)以外にも3個の6+2PINがありました。電源容量が500WですしマルチGPUは推奨しにくいマザボを搭載しているので活躍する場面は限られそう。
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CPUクーラーはDEEPCOOL THETA 21 PWM (PWM、900~2400RPM)というクーラーが採用されていました。国内でも1600円程度で販売されていますが市販品のサンプル画像ではファンの色が青色なので専用のOEM品のようです。メモリは4スロットありますが、8GBのDDR4メモリが2枚搭載されていました。ゲーミングPCのメモリは16GBが個人的に推奨です。
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2.5/3.5インチシャドウベイトレイが5基搭載されておりデフォルト構成ではシステム用の2.5インチSSD(480GB)とデータ用の3.5インチHDD(2TB)の2基が搭載されているので、追加で3基のストレージを拡張可能です。マザボ上のSATA端子は6基なので増設可能な数とちょうど一致しています。(DVDで1基使用)
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グラフィックボードはGTX 1060のオリファンモデルです。6PINの補助電源が1つだけ使用されています。
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GPUクーラーはデュアルファンでバックプレートはなしのモデルでした。
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PCI拡張スロットについてはグラボ直上と直下の2か所にあるPCI-E3.0x1がサウンドボードやSATAポート増設向け、その1つ下のPCI-E3.0x16(帯域はx4)がNVMe SSD向けで使えます。
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マザボにブザーも付いていました。起動時にビープ音が鳴ります。ブザーは基本的にPOSTエラーのチェックくらいでしか使わないので起動時のビープ音が煩わしければ外しても大丈夫です。
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マザーボード裏側は次のようになっています。
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シャドウベイトレイに設置されたストレージのSATAやSATA電源のケーブルについては裏側から簡単に取り付け・取り外しが可能な構造になっています。
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CPU裏にはCPUクーラー固定用のホールがあるのですがホールの位置とソケットの位置がずれているため、マザボ裏からCPUクーラーをネジ止めするタイプのクーラーの場合、マザーボードをケースから取り外さないと取り付けや取り外しができないのでクーラーの選択に注意が必要です。
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また表から見た時は電源のすぐそばには裏配線用の穴が開いていたのになぜ裏配線が使われていないのか不思議に思っていたのですが裏を見て合点がいきました。マザーボードトレイ部分とストレージマウンタ部分の間、マザーボードトレイの端に返しが付いており24PINケーブルなど太いケーブルが通せない構造でした。このケースでは裏配線で配線を綺麗に隠すのは難しいですね。
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最後に内部構造をチェックし終えたと思ってPCを起動したところファン音が予想外に煩くて驚きました。耳を近づけて確認したところファンノイズの原因はフロントのケースファンでした。トップやリアにも120mmのファンが搭載されているのになんでフロントファンだけこんな音が大きいのかと不思議に思って調べてみたら、4PINペリフェラルから変換ケーブルで電源をとっていたのでケースファンが定格で回っていました。
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変換ケーブル使うならトップかリアのファン端子から分岐ケーブルを使えばいいのにと、ちょっとこの電源の取り方には唖然としました。 ガレリア専用KTケースでファンノイズが煩かったらこれを抜くのが手っ取り早いです。
抜くだけだとファンが止まるので、ストレージの冷却が気になるなら3PINファンの分岐ケーブルを購入してリアかトップファンと同じマザボ上のコネクタから電源を取るのがおすすめです。これならマザボのファンコンで操作も可能になります。


GALLERIA XT(i7 6700)のCPU性能

GALLERIA XTのデフォルト構成で採用されるSkylake世代CPU i7 6700(4コア8スレッド、4コア同時最大3.7GHz)の性能をチェックしていきます。比較対象に同じくSkylake世代i7 6700K(4コア8スレッド、4コア同時最大4,0GHz)とi5 6400(4コア4スレッド、3.2GHz)でCPU性能を比較しました。
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CPUクーラーの冷却ファンやケースファンの回転数についてですが、BIOSのファン制御のプリセットを標準からサイレントに変更して以降の測定を行っています。
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上記の設定でケースファンは800RPM、CPUファンはアイドル時で1000RPMで動作していました。
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CPU性能のベンチとしてよく使われるCinebenchのスコアは814でした。OC機能のあるK付き6700Kに比べて定格性能は1割程度下がりますが、4コア4スレッドのi5 CPUよりは3割以上高い性能になっています。
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続いて次のFF14ベンチの動画をAviutl+x264を使ってエンコードを行いました。


4GBで8分ほどの動画ですが、「GALLERIA XT」のi7 6700でかかったエンコード時間は26分12秒でした。i7 6700Kでは25分54秒、i5 6400では39分11秒でした。単位時間当たりのエンコード性能を比較すれば、i7 6700Kの性能はi5 6400の1.6倍以上となりました。エンコード時間から比較したエンコード性能はCinebenchの性能比較とほぼ同様の結果になりました。
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i7 6700でエンコードを行った際のCPU温度、CPUファン回転数、CPU全体の使用率の推移をグラフ化しました。CPU全体の使用率は基本的に90~100%にはりついています。CPU温度は最大63度で安定動作していました。エンコード中のCPUファンの回転数は最大1300RPM程度で比較的静かに動作していました。CPUファンのファンノイズが気になる場合はデフォルトクーラーのファン径が90mmなので、120mmで1000RPM程度ファンを搭載するクーラーに換装すればより静音性が上がります。
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i7 6700は最大4.0GHzと紹介されることが多いですが、実際はコアクロックが4.0GHzで動作するのは1コアのみに負荷がかかっている状態だけで、全コアに大きい負荷がかかる状態では全コアが3.7GHz動作となるので注意してください。


GALLERIA XT(i7 6700,GTX 1060)のグラフィック性能

さて本題の「GALLERIA XT(i7 6700,GTX 1060)」のグラフィック性能をチェックしていきます。
GALLERIA XTではGPUがGTX 1060という以外はグラフィックボードの型番が不明でしたが、レビュー用サンプル機にはPalit GeForce GTX1060 6GB(NE51060015J9-1060D)が搭載されていました。コアクロックはGTX 1060のリファレンス同様でブーストクロックは1709MHzです。FF14ベンチ(フルHD、最高品質)のスコアは1万を超えているのでGTX 1060グラフィックボードなら快適にプレイできます。
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またNVIDIA系のグラフィックボードには専用のビデオキャプチャ機能「ShadowPlay」がありゲーム中のパフォーマンスをほとんど下げることなく高画質なプレイ動画を録画可能になっています。GALLERIA XT(i7 6700,GTX 1060)を使ってFF14ベンチを回しながらプレイ動画を録画してみました。同BTO PCであればフルHDの高画質設定で最新のPCゲームを快適にプレイしながらプレイ動画の録画も可能になっています。


FF14ベンチ中のCPU温度、GPUコア温度、GPUコアクロック、GPUファン回転数のログを取って、その推移をグラフ化しました。CPU温度は50度以下の低い温度で安定しています。GPU温度は70度前後で推移しており、ファン回転数も1500RPMを程度なので比較的静かに動作していました。同製品のグラボは低負荷時にはファンが停止するセミファンレス機能が採用されており、GPU温度60度以下ではファンが停止しています。
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3DMarkのFireStrike各種のグラフィックスコアは次のようになりました。
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FireStrike Extreme Ultra
GALLERIA XT(GTX 1060) 12997 6102 2925
GALLERIA XFR(RX 480) 12205 5409 2630

また最新のDirectX12対応ベンチマークである3DMarkのTimeSpyのスコアは次のようになりました。
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TimeSpy Asyncなし 性能比
GALLERIA XT(GTX 1060) 4036 3893 104%
GALLERIA XFR(RX 480) 3871 3507 110%


続いて高画質PCゲーム各種のフルHD・高画質設定におけるベンチマークを行いました。ベンチマーク測定を行ったタイトルは、The Division(プリセット:高)、Grand Theft Auto Vグラフィック設定)、Assassin's Creed Syndicate(プリセット:高)、Mirrors Edge Catalyst(プリセット:最高)、The Witcher3グラフィック設定)、Dark Souls III(最高設定)、Deus Ex: Mankind Divided(DX11、High設定、AAなし)、Rise of the Tomb Raider(DX12、グラフィック設定)、Battlefield 1(最高設定プリセット、DX11)以上9タイトルです。
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 (注:Battlefield 1のみGTX 1060 6GB搭載BTO PCのパフォーマンス参考値として別途測定を行いました。)

NVIDIA GeForce GTX 1060であれば最新の高画質PCゲームでもフルHD解像度、高画質設定で60FPSで安定してプレイ可能になっています。
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さらにGTX 1060搭載のドスパラ GALLERIA XTでVR HMD対応のPCゲームが快適に遊べるのかをOculus Rift CV1を使って試してみました。
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背面のUSB3.0端子とGTX 1060のHDMI端子でOculusRiftCV1は問題なく認識されました。
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VR HMDネイティブ対応のPCゲームとしてLucky's Tale、EVE Valkyrie、Project Carsを試しにプレイしてみました。Lucky's Tale、EVE Valkyrie、Project Carsのいずれも90FPS張り付きで安定して快適にプレイできました。


最後にi7 6700とGTX 1060搭載の「ドスパラ GALLERIA XT」の消費電力はアイドル時で39W程度、負荷時(Fire Strikeストレステスト)で170~180W程度となりました。よりCPU負荷の大きいゲームでも全体でピーク220W以下の負荷に収まると思います。
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ドスパラ GALLERIA XTのレビューまとめ

最後にGTX 1060グラフィックボードとデフォルト構成ではCPUにi7 6700を搭載する「ドスパラ GALLERIA XT」の実機サンプルを検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。

良いところ
  • 最新の高画質PCゲームをフルHD・高グラフィック設定で快適に遊べる
  • CPUに高性能なi7 6700(合計約15万円)やリーズナブルなi5 6500(合計約13万円)が選択可能
  • 500GBのSSDと16GBのメモリが無料で付いてくる(9月14日現在)
  • 「最短当日、カスタマイズありでも2日で出荷」という業界最速の納期速度
  • キーボード&マウスがデフォルトで付いてくる
  • M.2 SSD、PCI-E NVMe SSD、サウンドボード等も拡張可能
悪いところor注意点
  • 専用PCケースは裏配線不可や自作er目線で今後の拡張性を考えるとあまりおすすめできない
  • フロントファンの電源の取り方が悪く、ファンノイズが大きい(簡単に改善可能)

13~15万円で購入可能なリーズナブルな価格帯のBTO PCという観点からすれば最新の高画質PCゲームをフルHD・高グラフィック設定で快適に遊べるのでGTX 1060搭載の「ドスパラ GALLERIA XT」はユーザーの要求水準を十分に満たす製品になっています。
ドスパラからは同じ価格帯でRX 480グラフィックボード搭載の「GALLERIA XFR」も販売されていますが、動画の倍速補完機能「Fluid Motion」に興味がなくPCゲームのプレイが主体であれば、RX 480よりもGTX 1060のほうが若干パフォーマンスの高いPCゲームも多いのでGTX 1060搭載「GALLERIA XT」が最適だと思います。またGTX 1060などのNVIDIAグラボであれば軽量・高画質なプレイ動画録画機能「ShadowPlay」も利用可能です。CPUにi7 6700搭載であれば動画編集ソフトも快適に使用できます。
管理人的に最大のマイナスポイントであるPCケースについてはカスタマイズから+8000円程度で別のケースに変更可能ですが、納期も遅くなるものがほとんどのようなので、増設や拡張でPCケースに不満が出てきた頃に評価の高い市販品PCケースへ買い替えるのがベストな選択肢だと思います。
なによりも「デフォルト構成なら当日、カスタマイズありでも2日で出荷」という業界最高水準の納期は早く欲しいユーザーには非常にありがたく、ドスパラBTO PCの最大の魅力だと思います。

以上、GTX 1060搭載「ドスパラ GALLERIA XT」BTO PCのレビューでした。
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GTX 1060搭載「GALLERIA XT」





おまけ:GTX 1060搭載BTO PCのカスタマイズ指南


リーズナブルな価格帯のGTX 1060グラフィックボードを搭載するBTOのカスタマイズについて簡単に解説しておきます。
  • CPUについては4コア4スレッドのi5(7600や7600K)は4コア8スレッドのi7(7700や7700K)と比べてもフルHDのPCゲームが目的であれば大きな性能差はありません。コスパを優先してi5 7500がおすすめです。CPU型番の添え字については基本的に”K”なしのCPUで問題ありません。
  • システムメモリゲーム用途なら16GBあれば十分です。8GBでは足りない場合もあるので16GB以上を推奨します。メモリ枚数は合計容量が同じなら4枚でなくて2枚で大丈夫。
  • 電源容量は500W以上で問題ありません。変換効率は特に気にしなくていいと思います。予算が許すなら自作PCパーツとして一般販売されている電源を選ぶのもおすすめです。
  • システムストレージ(WindowsOSをインストールするストレージ)は必ずHDDではなくSSDを選んでください。HDDよりもGB単価は上がりますが実際に体感できるレベルでSSDのほうがキビキビ動きます。Windows10をインストールするシステムドライブのサイズは240GB以上であればOKです。
    PCゲーム用ストレージはシステムとは別に用意するほうが後々便利、加えてHDDではなくSSD推奨です。ゲーム用は可能なら960GB、少なくても480GBが望ましいです。
  • マザーボードは「Z270」とか「H270」とかチップセット名だけでなく「ASUS H270-PRO」のように市販のマザーボード名が記載されているor市販マザボを選択できるBTOが推奨です。市販のマザボであれば専用のマニュアルも存在しますし、何かトラブルがあってもググって解決法を見つけるのが容易になります。マザボメーカーは日本語マニュアルが一番しっかりしていてユーザー数の多いASUSを選ぶのが鉄板です。
以上の5項目さえ守ればそうそうハズレを引くことはないはずです。


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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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