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新時代高画質機能レイトレーシングに対応し、4K/60FPSのラグジュアリーな超高画質PCゲーミングや、フルHD/240FPSのスーパーハイフレームレートなPCゲーミングに最適なハイエンドGPU「NVIDIA GeForce RTX 2080 SUPER」を搭載したゲーミングBTO PCのおすすめ機種について各社製品の価格や構成パーツの比較から徹底解説します。ただおすすめ機種をリストアップするだけでなく、読者が一人でも簡単にBTO PCのカスタマイズが可能なカスタマイズ指南も交えて説明していきます。
目次
1.はじめに - GeForce RTX 2080 SUPERについて
2.簡易水冷RTX 2080 SUPER搭載のBTO PCがおすすめ
3.BTO PCメーカー別の簡易比較と特集記事
4.RTX 2080 SUPER搭載のBTO PCの簡易紹介
5.RTX 2080 SUPER搭載BTO PCのカスタマイズ指南
・CPUやグラボなど各CPU部品の解説記事
6.パーツを揃えてRTX 2080 SUPER搭載BTO PCを価格比較
7.おすすめRTX 2080 SUPER搭載BTO PCのまとめ
付録.その他のGPU搭載BTO PCのまとめ記事
【執筆:2019年8月7日、最終更新:2019年11月24日】
2020年9月よりさらに高速かつ安価になった次世代GPUが発売されているので、こちらの最新記事を参照するのがオススメです。
・RTX 3080搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
・RTX 3090搭載のおすすめBTO PCを徹底比較! 【TITAN RTX更新に最適】
はじめに - GeForce RTX 2080 SUPERについて
2019年7月23日より販売が解禁された「GeForce RTX 2080 SUPER」を搭載したBTO PCが早くも各社からリリースされています。RTX 2080 SUPERは、シェーダー数の増加や動作クロック(TDP)の引き上げによってRTX 2080無印版よりも10%弱の高速化を果たしたマイナーアップグレード版です。RTX 20 SUPERシリーズの登場に伴ってモデルが乱立しており分かり難いのですが、単純に言うと「価格は据え置きのままでRTX 2080無印版も少しだけ高速化し、リブランドされたGPUがRTX 2080 SUPER」です。
RTX 2080無印版と同じ希望小売価格のままなので、「RTX 2080搭載BTO PCを買おうと思っていた人は価格そのままで10%弱程度性能がアップしてラッキー」とシンプルに考えればOKというのがRTX 2080 SUPER搭載BTO PCです。
最上位モデルRTX 2080 Tiと比較すると性能ではやはり見劣りしますが、グラフィックボード単体で15万円前後が必要になるRTX 2080 Tiに対して、「GeForce RTX 2080 SUPER」は10万円を切る8~9万円台という一般ユーザーでも奮発すれば手が出せる価格帯が魅力のハイエンドGPUだと思います。
・「GeForce RTX 2080 SUPER」をレビュー。独壇場なハイエンドGPU
・GeForce RTX 2080 & RTX 2080 SUPERのレビュー記事一覧へ
グラフィックボードにGeForce RTX 2080 SUPERを使用するのであれば、ゲーミングモニタにも4K/120Hz/G-Sync HDRに対応した「ASUS ROG Swift PG27UQ」、4K/120Hz/有機ELの「Alienware 55 AW5520QF」、34インチウルトラワイドでハイリフレッシュレートな「LG 34GK950G/F-B」、フルHD/240HzでIPS液晶な「Alienware 27 AW2720HF」など最高クラスの製品を組み合わせたいところです。
またRTX 2080 SUPERがサポートする高画質機能レイトレーシングでは、照明(エリアライト)や太陽光(グローバルイルミネーション)の影響を厳密に再現し、光の反射や透過も現実に即して忠実に描写されます。「Raytracing(レイトレーシング)」を採用したわかりやすい例としては鏡に映る反射など、視覚(視点から見た)の外にある物体もリアルに描画することができます。
RTX 20XXシリーズのロンチイベントではレイトレーシング(NVIDIA RTX)をサポートするゲームとしてShadow of the Tomb Raiderやバトルフィールド5を含めて20タイトル以上が発表されましたが、2019年末現在では10タイトル程度の最新PCゲームが対応しています。今後もレイトレーシング対応タイトルは増えていく予定です。
そんな高性能GPUであるRTX2080 SUPER搭載ゲーミングBTO PCを狙っている非自作erとしてはどこで買うのが一番良い(お得であるとか、高品質であるとか)のかわからない人も多いと思うので、ハード面やコスト面中心に徹底比較を行い、RTX 2080 SUPER搭載のおすすめBTO PCを紹介していきます。サポート面についてはググってください。
なおRTX 20 SUPERシリーズの登場によって終売へ向かっていますが、しばらくはRTX 2080無印版も併売されているので、売り切りの特価で安ければRTX 2080無印版搭載BTO PCも検討してみる価値はあると思います。
・RTX 2080搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
簡易水冷RTX 2080 SUPER搭載のBTO PCがおすすめ
サイコムから発売されている、同社が独自に簡易水冷化したRTX 2080 SUPERグラフィックボードを搭載するG-Master Hydroシリーズも非常におすすめです。下のグラフはGeForce GTX 1080 Tiの例ですが簡易水冷クーラーであればラジエーターの設置スペースを確保する必要があるもののコア温度は50度前後で運用が可能になります。(詳細はこちらの記事で) グラフィックボードの場合、空冷と比較して簡易水冷の冷却性能と静音性は抜群に優秀なので高性能なGPUを搭載するBTO PCを購入するなら、簡易水冷の導入を検討する価値は十分にあります。
簡易水冷化GeForce RTX 2080 SUPERを選択可能なG-Master Hydroシリーズの主だった製品としてはIntel第10世代Core-S CPU採用、PCケースのサイズ別で、高い拡張性と最新トレンドが組み合わさった新定番PCケース「Fractal Design Define 7」を採用しているミドルタワーBTO PC「G-Master Hydro Z490」、360サイズラジエーターの大型簡易水冷CPUクーラーを採用する上位モデル「G-Master Hydro Z490 Extreme」、同じくFractal Design製でコンパクトな「Fractal Design Define Mini C」を採用するマイクロタワーBTO PC「G-Master Hydro Z490-Mini」、Mini-ITX対応でウルトラコンパクトな「Phanteks Enthoo Evolv ITX」を採用する「G-Master Hydro Z490-ITX」などがラインナップされています。
その他にもマルチスレッド性能とコストパフォーマンスでIntel製CPUを上回るAMD第3世代Ryzen CPUを搭載する「G-Master Hydro X570A II」、24コアや32コアの圧倒的マルチスレッド性能を実現し、なおかつIntel Core-Xよりもコストパフォーマンスが優秀なAMD第3世代Ryzen Threadripperを搭載した「G-Master Hydro TRX40 Extreme」などもラインナップされています。
当サイトでは簡易水冷グラフィックボード搭載したG-Master Hydroシリーズから、Core i9 10900Kと簡易水冷GeForce RTX 2080 Tiを搭載した2020年最速ゲーミングBTO PC「G-Master Hydro Z490」のレビュー記事を公開中です。G-Master Hydroシリーズの購入を検討する際には参考になると思います。
・Core i9 10900K&簡易水冷RTX 2080 Ti搭載「G-Master Hydro Z490」をレビュー
・Intel第10世代CPU&簡易水冷グラボ搭載「G-Master Hydro Z490」
BTO PCメーカー別の簡易比較と特集記事
当サイトでもよく紹介するBTO PCメーカーの取り扱いモデルについて簡単な比較表を紹介しておきます。各パーツを個別に選択できるほうが管理人的には好みですが、固定のほうが価格面では優れていることが多いです。BTO PCメーカーの特徴比較 | ||||
グラフィックボードのモデル | PCケース | マザーボード | 納期 | |
サイコム | 〇:選択可能 | 〇:自作向け | 〇:選択可能 | |
TSUKUMO | 固定 | 自社オリジナル | 固定 (ほぼASUS製) |
|
ドスパラ | 固定 | 自社オリジナル |
固定 |
◎: 最短当日 |
PCショップアーク | 〇:選択可能 | 〇:自作向け | 〇:選択可能 | |
パソコン工房 | 固定 | △:自作向ベースのオリジナル |
固定 | |
マウスコンピューター |
固定 | △:自作向ベースのオリジナル | 固定 |
・TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
・ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
・マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
RTX 2080 SUPER搭載のBTO PCの簡易紹介
1.PCショップアーク
PCショップアークではRTX 2080 SUPERグラフィックボードを選択可能なBTO PCとして、自作PC向けの高品質で拡張性の高いPCケースを使用したコンセプトモデルが展開されており、カスタマイズ自由度も高いので、基本的にPCケースの好みで選択していけばOKです。最新PCケースが採用されたおすすめモデルをいくつか紹介すると、CORSAIR Carbide 275Rをベースにした「CROYDON CORSAIR Carbide 275R」、Cooler Master MasterBox CM694をベースにした「CROYDON MasterBox CM694」、NZXT H710をベースにした「CROYDON NZXT H710」などがおすすめです。CPUはIntel製CPUのCore i5/i7/i9やAMD製CPUのRyzen 5/7/9から自由に選択可能であるなど、カスタマイズ項目が多様で採用パーツも高品質なBTOメーカーなので”わかっている”人にはありがたいのですが、初心者向きとは言い辛いかもしれません。RTX 2080 SUPERグラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズで選択可能です。
2.TSUKUMO(ツクモ) eX.computer
ツクモeX.computerからはRTX 2080 SUPER搭載BTO PCとして、スタンダードタワーPCの「G-GEAR」、コンパクトPCの「G-GEAR mini」、フルタワーPCの「G-GEAR neo」の3シリーズから、CPU&チップセット別でいくつかのモデルがラインナップされています。今回はRTX 2080 SUPERに最適なCore i7 9700KとH370チップセットを採用した「G-GEAR GA7J-H194/ZT」をチェックしていきます。同モデルは高品質な定番マザーボード「ASUS PRIME H370-A」が採用されているところも魅力的です。プレイ動画の録画・配信も行うのであれば、同モデルでCPUをCore i9 9900Kにアップグレードするか、同価格のままで8コア16スレッドCPUのRyzen 7 3700Xが選択可能な「G-GEAR GA7A-H194/XT」がオススメです。RTX2080SUPERグラフィックボードのベンダーやモデルを指定できません。
TSUKUMOからは上で紹介したモデル以外にもRTX 2080搭載BTO PCが複数ラインナップされており、同社販売ページのトップではCPU別とGPU別で縦横軸分類表で各モデルが紹介されています。詳しくは『TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参考にしてください。
3.パソコン工房
パソコン工房のゲーミングBTO PCは主に5つのシリーズが展開されています。5シリーズの中で最も一般的なモデルはミニタワーPCケース採用のLEVEL∞ M-Class、ミドルタワーPCケース採用のLEVEL∞ R-Classの2つです。さらにコンパクトサイズなLEVEL∞ C-Class、フルタワーPCケース最上でハイスペックなLEVEL∞ G-Class、メニーコアなエンスージアスト向けCPUを搭載したハイエンドモデルLEVEL∞ F-Classがあります。パソコン工房のBTO PCでは各モデルでCPUやGPUの組み合わせが固定されていることが多いです。マザーボードや電源ユニットに型番不明の廉価なパーツを使っているのが気になるところ。カスタマイズの幅もさほど広くありませんが価格面では強いです。RTX 2080 SUPERグラフィックボードのベンダーやモデルを指定できません。
今回はRTX 2080 SUPERに最適なCore i7 9700Kを選択可能なミドルタワーPCの「LEVEL-R040-i7K-VWVI」をチェックしていきます。なおパソコン工房のゲーミングBTO PCではラインナップの移り変わりが激しく、新製品や終売になるモデルも多いため、RTX 2080 SUPER搭載BTO PC一覧ページも確認してみて下さい。
4.サイコム
サイコムではスタンダードなミドルタワーPC「G-Master Mace H370」や、Z390マザーボード採用でやや高級な「G-Master Hydro Z390 III」など複数のシリーズでカスタマイズ項目からRTX 2080 SUPERを選択可能になっています。他社と違ってRTX2080 SUPER搭載のデフォルト構成がリストアップされていないのが特徴です。CPUはCore i3、Core i5、Core i7から自由に選択可能であるなど、カスタマイズ項目が多様で採用パーツも高品質なBTOメーカーなので”わかっている”人にはありがたいのですが、初心者向きとは言い辛いかもしれません。RTX 2080 SUPERグラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズで選択可能です。またOSがデフォルトでカスタマイズに入っていないので追加を忘れないように注意してください。サイコムのRTX 2080 SUPER搭載BTO PCについては拡張性やメンテナンス性に優れたPCケースと安価なH370マザーボードを採用している「G-Master Mace H370」に的を絞って紹介します。このBTO PCではFractal Designというメーカーの自作er界隈で非常に評価の高いPCケースを採用しているのがポイントです。
5.ドスパラ
ドスパラからはRTX 2080 SUPER搭載BTO PCとしてミドルタワーPCの「GALLERIA X/Z」シリーズからCPU別で、Core i7 9700Kを採用する「GALLERIA XG」、Core i9 9900Kを採用する「GALLERIA ZG」、Ryzen 7 3700Xを採用する「GALLERIA AG」、Ryzen 9 3900Xを採用する「GALLERIA AXG」などがリリースされています。ミニタワーPCケース採用の「GALLERIA M」シリーズや「GALLERIA D」シリーズ、TVラックにも収納可能なスリムPC「GALLERIA S」シリーズについてはRTX2080SUPER搭載モデルがリリースされていません。ドスパラBTO PCは”当日出荷可能、カスタマイズしても翌日”という驚愕の納期速度を誇っているので早く欲しいユーザーにとっては有力な候補だと思います。RTX 2080 SUPERグラフィックボードのベンダーやモデルを指定できませんが、標準で3スロット占有の高冷却性能モデルが採用されています。
ドスパラ GALLERIAからは各種CPUや各種GPUを組み合わせたモデルが多数ラインナップされており一見して分かり難いかもしれませんが、添え字アルファベットで簡単に分類することができます。詳しくは『ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参照してください。
6.マウスコンピューター
マウスコンピューターについてはRTX 2080 SUPERを搭載するBTO PCとしてG-TuneデスクトップPCの基本4ブランドから各モデルがラインナップされています。マウスコンピューター G-TuneのゲーミングBTO PCのブランドは大まかに、若干廉価なミニタワーケース採用「NEXTGEAR-MICRO」(PCケース詳細)、中堅モデルでミドルタワーケース採用の「NEXTGEAR」(PCケース詳細)、高級品の「MASTERPIECE」(PCケース詳細)と松竹梅の3段構成、コンパクトキューブ「LITTLEGEAR」(PCケース詳細)の4バリエーションとなっています。
GPUとCPUの組み合わせが固定されているので、希望の組み合わせを探すのが少し難しいかもしれません。カスタマイズの幅は広くありませんが、その分だけ他社と比べて安価になっています。オプション料金+2000円がかかりますが対象製品は翌営業日出荷と納期も速いのが特徴です。RTX 2080 SUPERグラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズ(選択)できません。
マウスコンピューターからは4シリーズを基本ラインアップとして、CPU&GPUセット別で細かく分類されたBTO PCが販売されています。詳しくは『マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参考にしてください。
RTX 2080 SUPER搭載BTO PCのカスタマイズ指南
一口にRTX 2080 SUPER搭載BTO PCと言っても上で述べたようにCPUやストレージなどその他の部分で製品スペックには各社で違いがあります。それによって価格が上下するのでそのまま価格比較を行っても公平ではありません。そのためググった時によく出てくる”BTO PCの価格比較”をうたうもので、各メーカーのデフォルト価格を載せているだけのサイトはほぼ当てになりません。(全部とは言いませんが、BTO PCでカスタマイズしないユーザー以外にはほぼ意味がないと思います)
RTX 2080 SUPER搭載BTO PCの価格比較を行う前に、購入を検討している人が理解しておくべきRTX 2080 SUPERを搭載するBTO PCの最適なカスタマイズ方法や予備知識を簡単に紹介しておきます。
RTX 2080 SUPER搭載BTO PCのカスタマイズについては、「CPU」「メモリ」「電源容量」「ストレージ」「マザーボード」のBTO PCの主要な5パーツに注目します。
これら5つの適切な選び方さえ知っていれば、記事の更新や閲覧のタイミングに左右されず、解説に合わせてカスタマイズすれば各自で簡単にリアルタイムな価格比較もできて最適なBTO PCを選択可能です。
- CPUについてはIntel製CPU(Core i5 9400Fなど)とAMD製CPU(Ryzen 5 3600など)の2種類があります。AMD製CPUもコスパに優れた良いCPUですが、PCに詳しくない初心者は長年主流な製品ということもあって基本的に安定しているのでIntel製CPUを選ぶのが無難だと思います。
ハイエンドGPUのRTX 2080 SUPERと組み合わせるのであれば、最近はCPUを大きく使用するゲームも増えつつあるので、8コア8スレッドのCore i7 9700Kを選択するのがおすすめです。プレイ動画の録画・配信もするのであればクリエイティブタスクにおいてもさらに高性能な8コア16スレッドのCore i9 9900Kを検討してみてください。
- システムメモリはゲーム用途なら16GBあれば十分です。8GBでは足りない場合もあるので16GB以上を推奨します。メモリ枚数は合計容量が同じなら4枚でなくて2枚で大丈夫。
- 電源容量は600~700Wもあれば問題ありません。変換効率は予算が許すならGold以上を選ぶと電源ユニットの静音性の面で有利かもしれません。
- システムストレージ(WindowsOSをインストールするストレージ)は必ずHDDではなくSSDを選んでください。HDDよりもGB単価は上がりますが実際に体感できるレベルでSSDのほうがキビキビ動きます。Windows10をインストールするシステムドライブのサイズは240GB以上であればOKです。
PCゲーム用ストレージはシステムとは別に用意するほうが後々便利です。システムストレージ同様にHDDではなくSSD推奨。ゲーム用ストレージの容量は可能なら1TB(1000GB)、少なくても500GBが望ましいです。500GB以上のSSDは1.2万円程度からでパーツのみを購入できるので各自でBTO PC購入後に増設してもかまいません。
- マザーボードは「Z390」や「H370」などチップセット名だけでなく「ASUS Prime H370-A」のように市販のマザーボード名が記載されているor市販マザボを選択できるBTOが推奨です。市販のマザボであれば専用のマニュアルも存在しますし、何かトラブルがあってもググって解決法を見つけるのが容易になります。マザボメーカーは日本語マニュアルが一番しっかりしているのでASUS製のものを選ぶのが鉄板です。
CPUやグラボなど各CPU部品の解説記事
グラフィックボードや電源ユニットなどBTO PCを選択する上で主要なパーツについては、個別のまとめ記事も公開しているので予備知識としても参考にしてください。・BTO PCにオススメなCPUを用途&予算別で5種厳選
・【できる!自作PC】最新CPUの選び方とオススメCPUを徹底解説
・おすすめグラボまとめ。予算・性能別で比較。各社AIBモデルの選び方
・【SATA SSD vs NVMe SSD vs HDD】 ゲームロード時間を比較
・おすすめSSDまとめ。QLC/TLC/MLCやNVMe/SATA3.0など最新SSD事情を解説
・自作PC電源ユニット(PSU)の徹底解説とおすすめ電源の選び方
・おすすめの自作PCマザーボードを徹底解説
パーツを揃えてRTX 2080 SUPER搭載BTO PCを価格比較
上で紹介したカスタマイズ指南を念頭において、下の表の基本パーツ構成に可能な限り準拠した状態で各社のRTX 2080 SUPER搭載BTO PCの価格を比較します。価格比較用のパーツ構成 | |
OS | Windows10 Home |
CPU | Core i7 9700K (KF) |
メモリ | 16GB (8GB*2) |
グラボ | RTX 2080 SUPER |
システムストレージ | SSD 240GB |
データストレージ | なし(実際の購入に際しては 480GB以上のSSDが推奨) |
電源 | 600W~700W、Gold |
その他付属品 | なし |
比較を行う上での注意点
・ゲーム用のデータストレージは480GB以上のSSDがおすすめですが、個別に購入しても問題ないので簡単のためになしの設定で比較します。ちなみに480~512GBのSSDの価格相場は1.2万円程です。
・PCショップアークのBTOはシステムドライブにNVMe M.2 SSDを使うのがデフォルト構成で変更できないため価格が高くなっています。
・各社カスタマイズできない設定で1TB HDD(2千円程度)やオリジナルCPUクーラー(2~3千円程度)の有無があり最終価格には数千円誤差がある場合があります。
BTOメーカー | 型番 | 電源 | マザボ | 価格 |
PCショップアーク | CROYDON CORSAIR 275R | Corsair RM750x 750W Gold |
ASRock Z390 Pro4 ATX |
28.5万円 |
TSUKUMO | G-GEAR GA7J-H194/ZT |
Seasonic SSR-750FM 750W GOLD |
ASUS PRIME H370-A ATX |
23.7万円 |
パソコン工房 |
LEVEL-R040-i7K-VWVI |
700W Gold |
Z390 ATX (詳細不明) |
21.2万円 |
サイコム |
G-Master Mace H370 |
SilverStone SST-ST75F-GS V2 750W Gold |
ASRock H370 Pro4 ATX |
23.6万円 |
G-Master Hydro Z390 III |
SilverStone SST-ST75F-GS V2 750W Gold |
ASRock Z390 Extreme4 ATX |
28.0万円 | |
ドスパラ |
GALLERIA XG |
700W Gold |
B365 ATX (詳細不明) |
22.5万円 |
マウス コンピューター |
NEXTGEAR i690PA5 |
700W Gold |
Z390 ATX (詳細不明) |
29.3万円 |
おすすめRTX 2080 SUPER搭載BTO PCのまとめ
構成パーツが多少違うので誤差はあるものの、各BTOメーカーやPCの種類で上の表のような価格になることが分かりました。上記参考価格とBTOメーカーの特色を踏まえて、RTX 2080 SUPERを搭載したBTO PCの価格と特徴を簡単にまとめます。- PCショップアークについてはマザーボードや電源も自作PC向けに一般販売されている高品質なものになっていて、PCケースも2019年最新のものが選択できて拡張性が高く、品質・カスタマイズ性いずれも優れたBTO PCです。ただしRTX 2080 SUPERを選択できるモデルはカスタマイズ項目に高級なパーツが並んでいて若干値が張ります。
- TSUKUMOは自社製PCケースが気になるものの、マザーボードや電源ユニットなどパーツの品質は良く、価格も比較的安価です。
- パソコン工房については構成パーツは自作PC向けではなく詳細が不明ですが、今回の価格比較では最安値となりました。安価なモデルが多いので価格重視なら検討してみても良いと思います。
- サイコムについてはPCショップアークと似た傾向ですが、その他のパーツに安価なものを選びやすくなっており、その分だけ安価です。一般的なRTX 2080 SUPER搭載BTO PCよりも価格が上がりますが、簡易水冷化されたG-Master Hydroシリーズがオススメ。
- ドスパラはマザーボードや電源ユニットに不明なところもありますが、現状では価格が最安値です。また「当日で出荷可能、カスタマイズしても翌日」という納期に関する面では頭一つ飛び抜けています。早く欲しいということであればかなり有力な候補でしょう。
- マウスコンピューターは構成パーツは自作PC向けではなく詳細が不明、価格も割高なので積極的にオススメできるポイントはというと難しいところ。
当サイトの結論としてはRTX 2080 SUPER搭載PCの中でも、Core i7 9700Kを選択できる「GALLERIA XG」が最安値クラスかつ納期が非常に早いのでオススメです。ドスパラBTO PCは”当日出荷可能、カスタマイズしても翌日”という驚愕の納期速度を誇っているので早く欲しいユーザーにとっては有力な候補だと思います。
もしくはマザーボード等の構成パーツも高品質なTSUKUMOの「G-GEAR GA7J-H194/ZT」も検討してみても良いと思います。自社オリジナルのPCケースは自作er目線では微妙ですが、マザーボードが「ASUS PRIME H370-A」であったり素性が明るく品質のいいものが選ばれています。
一般的なRTX 2080 SUPER搭載BTO PCよりも数万円ほど割高になってしまうものの、CPUとGPUに簡易水冷クーラーを搭載するデュアル水冷採用の「G-Master Hydro Z390 III」もオススメです。
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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