Radeon RX 6800 XTの後継!? 最新アーキテクチャRDNA3を採用する最新ハイエンドゲーミングGPU「AMD Radeon RX 7900 GRE」が登場。北米希望小売価格は649ドルからでRX 6800 XTよりも10~20%高速に。
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AMDから5nmプロセスで製造されるGPUコアと6nmプロセスで製造されるメモリキャッシュダイを組み合わせたチップレット構造、最新アーキテクチャRDNA3を採用する最新ハイエンドゲーミングGPU「AMD Radeon RX 7900 GRE」が発表されました。
「AMD Radeon RX 7900 GRE(Golden Rabbit Edition)」のスペックは、コンピュートユニット数が80、シェーダー数が5120、コアクロックはゲームクロック1880MHz、最大ブーストクロック2225MHzです。
VRAMには従来よりも高速な18.0GbpsのGDDR6メモリを16GB容量搭載しています。メモリーバス幅は256bitなのでメモリ帯域は576GB/sです。またRDNA3アーキテクチャの特長でもある超高速キャッシュ 第2世代Infinity Cacheを64MB搭載し、有効メモリ帯域は2250GB/sであるとのこと。消費電力の指標となるTBP(Typical Board Power)は260Wです。
「AMD Radeon RX 7900 GRE」の北米小売価格は649ドルからで7月28日より発売されます。
「AMD Radeon RX 7900 GRE」は北米希望小売価格649ドルという価格設定の通り、前世代ハイエンドモデルRX 6800 XTの後継として位置づけられています。
パフォーマンスターゲットに設定されているWQHD解像度においては、最大で20%以上、平均でも10%以上もRX 6800 XTを上回る性能を実現しています。
4K解像度における性能向上はWQHD解像度よりもやや鈍りますが、同様に10~20%程度の性能ゲインがあり、またレイトレーシング表現についても、超解像機能FSRを組み合わせることで4K/60FPS+に対応します。
「AMD Radeon RX 7900 GRE」のリファレンスモデルは全長268mm、厚さはPCIEスロット3スロット占有、TGPは260WでPCIE補助電源は8PIN×2の構成となっており、上位モデルRX 7900 XTのリファレンスモデルとほぼ同じ仕様です。(下写真はRX 7900 XT リファレンスモデル)
Radeon RX 6000やGeForce RTX 30といった前世代ハイエンドGPUを使用している環境なら容易にアップグレードが可能であることがアピールされています。
Radeon RX 7900 XTXなどAMDの次世代GPUであるRadeon RX 7000シリーズには最新アーキテクチャ”RDNA 3”が採用されています。
RDNA 3アーキテクチャの最も大きな特徴として、ゲーミング向けGPUでは世界初となるチップレット構造(複数のシリコンダイを1つのパッケージ状に実装する方式)を採用しています。
なお所謂、2個1的な複数のGPUダイが統合されているわけではなく、心臓部となるGPUコアのGCD(Graphics Core Die)と呼ばれるGPUダイが1つあり、それにぶら下がる形でMCD(Memory Cache Die)と呼ばれるメモリキャッシュダイが最大6基実装されています。
GCDは最新の5nmプロセスで製造され、MCDはそれよりも下の6nmプロセスで製造されています。
MCDには1基に付き16MBの第2世代Infinity Cache(L3キャッシュ)とバス幅64-bitのメモリコントローラーが実装されており、MCDとGCDは最大5.3TB/sという帯域のインターコネクトによって接続されています。
最大6基のMCDを介してバス幅384-bitで速度20Gbps、最大24GB容量のGDDR6メモリがグラフィックメモリとして接続されます。
GPUコア心臓部となるGCDにもRDNA 3では改良が施されています。
GCDを構成するグラフィックス実行ユニットCompute Unitには、IPCが2倍に向上したストリーミングプロセッサ、前世代よりもCU当たりの性能が50%向上したレイトレーシングアクセラレーター、1CU当たり2基のAIアクセラレーターが統合されています。
フロントエンドとシェーダーの動作周波数を非同期とすることで25%の省電力化を実現しているとのこと。
RDNA 3でCompute Unitへ新たに実装されたAIアクセラレーターの使途については今のところ言及されていませんが、2023年に現在の超解像技術FSR 2と比較してフレームレートが2倍になるFSR 3の登場が予告されています。
NVIDIAがRTX 40シリーズで対応したフレーム補間を含むDLSS 3と同じように、AMDでもFluid Motionの再来として、FSR 3でフレーム補間に対応する可能性は高そうです。
ビデオ出力を司るディスプレイエンジンも刷新され、2022年に入って大分普及してきたHDMI2.1に加えて、4K/480Hzや8K/165Hzに対応する次世代規格DisplayPort2.1をサポートしています。
搭載ビデオ出力の一例として、「AMD Radeon RX 7900 XTX」と「AMD Radeon RX 7900 XT」のリファレンスモデルには、1基のHDMI2.1、2基のDisplayPort2.1、1基のUSB Type-C(DisplayPort2.1 Alternate Mode)の4系統が実装されています。
さらにRDNA 3のメディアエンジン、所謂、ハードウェアエンコーダー/デコーダーは、現在最も普及しているH.264、圧縮効率に優れた次世代規格として期待されているHEVCとAV1の3種類について全てハードウェアによるエンコードとデコードをサポートしています。
AV1ハードウェアエンコーダーはAdobe Premiere Pro、FFmpeg、Handbrake、OBSなどがサポートし、8K解像度のエンコードで最大7倍も高速になるとのこと。
製品公式ページ:https://www.amd.com/ja/products/graphics/amd-radeon-rx-7900-gre
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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AMDから5nmプロセスで製造されるGPUコアと6nmプロセスで製造されるメモリキャッシュダイを組み合わせたチップレット構造、最新アーキテクチャRDNA3を採用する最新ハイエンドゲーミングGPU「AMD Radeon RX 7900 GRE」が発表されました。
「AMD Radeon RX 7900 GRE(Golden Rabbit Edition)」のスペックは、コンピュートユニット数が80、シェーダー数が5120、コアクロックはゲームクロック1880MHz、最大ブーストクロック2225MHzです。
VRAMには従来よりも高速な18.0GbpsのGDDR6メモリを16GB容量搭載しています。メモリーバス幅は256bitなのでメモリ帯域は576GB/sです。またRDNA3アーキテクチャの特長でもある超高速キャッシュ 第2世代Infinity Cacheを64MB搭載し、有効メモリ帯域は2250GB/sであるとのこと。消費電力の指標となるTBP(Typical Board Power)は260Wです。
「AMD Radeon RX 7900 GRE」の北米小売価格は649ドルからで7月28日より発売されます。
「AMD Radeon RX 7900 GRE」は北米希望小売価格649ドルという価格設定の通り、前世代ハイエンドモデルRX 6800 XTの後継として位置づけられています。
パフォーマンスターゲットに設定されているWQHD解像度においては、最大で20%以上、平均でも10%以上もRX 6800 XTを上回る性能を実現しています。
4K解像度における性能向上はWQHD解像度よりもやや鈍りますが、同様に10~20%程度の性能ゲインがあり、またレイトレーシング表現についても、超解像機能FSRを組み合わせることで4K/60FPS+に対応します。
「AMD Radeon RX 7900 GRE」のリファレンスモデルは全長268mm、厚さはPCIEスロット3スロット占有、TGPは260WでPCIE補助電源は8PIN×2の構成となっており、上位モデルRX 7900 XTのリファレンスモデルとほぼ同じ仕様です。(下写真はRX 7900 XT リファレンスモデル)
Radeon RX 6000やGeForce RTX 30といった前世代ハイエンドGPUを使用している環境なら容易にアップグレードが可能であることがアピールされています。
Radeon RX 7900 XTXなどAMDの次世代GPUであるRadeon RX 7000シリーズには最新アーキテクチャ”RDNA 3”が採用されています。
RDNA 3アーキテクチャの最も大きな特徴として、ゲーミング向けGPUでは世界初となるチップレット構造(複数のシリコンダイを1つのパッケージ状に実装する方式)を採用しています。
なお所謂、2個1的な複数のGPUダイが統合されているわけではなく、心臓部となるGPUコアのGCD(Graphics Core Die)と呼ばれるGPUダイが1つあり、それにぶら下がる形でMCD(Memory Cache Die)と呼ばれるメモリキャッシュダイが最大6基実装されています。
GCDは最新の5nmプロセスで製造され、MCDはそれよりも下の6nmプロセスで製造されています。
MCDには1基に付き16MBの第2世代Infinity Cache(L3キャッシュ)とバス幅64-bitのメモリコントローラーが実装されており、MCDとGCDは最大5.3TB/sという帯域のインターコネクトによって接続されています。
最大6基のMCDを介してバス幅384-bitで速度20Gbps、最大24GB容量のGDDR6メモリがグラフィックメモリとして接続されます。
GPUコア心臓部となるGCDにもRDNA 3では改良が施されています。
GCDを構成するグラフィックス実行ユニットCompute Unitには、IPCが2倍に向上したストリーミングプロセッサ、前世代よりもCU当たりの性能が50%向上したレイトレーシングアクセラレーター、1CU当たり2基のAIアクセラレーターが統合されています。
フロントエンドとシェーダーの動作周波数を非同期とすることで25%の省電力化を実現しているとのこと。
RDNA 3でCompute Unitへ新たに実装されたAIアクセラレーターの使途については今のところ言及されていませんが、2023年に現在の超解像技術FSR 2と比較してフレームレートが2倍になるFSR 3の登場が予告されています。
NVIDIAがRTX 40シリーズで対応したフレーム補間を含むDLSS 3と同じように、AMDでもFluid Motionの再来として、FSR 3でフレーム補間に対応する可能性は高そうです。
ビデオ出力を司るディスプレイエンジンも刷新され、2022年に入って大分普及してきたHDMI2.1に加えて、4K/480Hzや8K/165Hzに対応する次世代規格DisplayPort2.1をサポートしています。
搭載ビデオ出力の一例として、「AMD Radeon RX 7900 XTX」と「AMD Radeon RX 7900 XT」のリファレンスモデルには、1基のHDMI2.1、2基のDisplayPort2.1、1基のUSB Type-C(DisplayPort2.1 Alternate Mode)の4系統が実装されています。
さらにRDNA 3のメディアエンジン、所謂、ハードウェアエンコーダー/デコーダーは、現在最も普及しているH.264、圧縮効率に優れた次世代規格として期待されているHEVCとAV1の3種類について全てハードウェアによるエンコードとデコードをサポートしています。
AV1ハードウェアエンコーダーはAdobe Premiere Pro、FFmpeg、Handbrake、OBSなどがサポートし、8K解像度のエンコードで最大7倍も高速になるとのこと。
AMD Radeon RX 7900シリーズ スペック一覧 | ||||
RX 7900 XTX |
RX 7900 XT | RX 7900 GRE |
RX 6950 XT | |
GPUコア | Navi 31 XTX |
Navi 31 XT | Navi 31 XL | Navi 21 KXTX |
製造プロセス | 5nm FinFET | 5nm FinFET | 5nm FinFET | 7nm FinFET |
Compute Unit数 |
96 |
84 |
80 |
80 |
シェーダー数 | 6144 | 5376 |
5120 |
5120 |
ベースクロック | - MHz | - MHz | - MHz | - MHz |
ゲームクロック | 2300 MHz | 2000 MHz | 1880 MHz | 2100 MHz |
ブーストクロック | 2500 MHz | 2400 MHz | 2225 MHz | 2310 MHz |
単精度性能 | 61 TFLOPs | 52 TFLOPs | 46 TFLOPs | 23 TFLOPs |
Infinity Cache |
96MB | 80MB | 64MB | 128MB |
VRAM | 24 GB GDDR6 | 20 GB GDDR6 | 16 GB GDDR6 | 16 GB GDDR6 |
バス幅 | 384-bit | 320-bit | 256-bit | 256-bit |
メモリクロック | 20.0 GHz | 20.0 GHz | 18.0 GHz | 18.0 GHz |
メモリ帯域 | 960 GB/s | 800 GB/s | 576 GB/s | 576 GB/s |
PCIEレーン | PCIE4.0x16 | PCIE4.0x16 | PCIE4.0x16 | PCIE4.0x16 |
TBP | 355W | 300W | 260 W | 335 W |
補助電源 |
PCIE 8PIN×2~ | PCIE 8PIN×2~ | PCIE 8PIN×2~ | PCIE 8PIN×2~ |
ビデオ出力 |
HDMI2.1 DisplayPort2.1 USB Type-C |
HDMI2.1 DisplayPort2.1 USB Type-C |
HDMI2.1 DisplayPort1.4 USB Type-C |
HDMI2.1 DisplayPort1.4 USB Type-C |
発売日 | 2022年12月13日 | 2022年12月13日 | 2022年7月28日 | 2022年5月 |
希望小売価格 | 999ドル~ | 899ドル~ |
649ドル |
649ドル~ (登場時 1099ドル) |
製品公式ページ:https://www.amd.com/ja/products/graphics/amd-radeon-rx-7900-gre
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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