Monster Hunter Wilds Bench



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ソロでもマルチでも楽しめる大人気、狩猟アクションゲームの最新作「Monster Hunter Wilds (モンスターハンターワイルズ)」について最新GPUや最新CPUでベンチマーク比較してみました。
各種ベンチマーク結果から、モンハンワイルズ PC版を快適にプレイ可能なグラフィックボードやCPUなどPCスペックを紹介します。


ご存知の方も多いと思いますが、従来のモンハンシリーズと違ってモンハンワイルズはクロスプレイ(PC・PS5・Xboxなど異なるプラットフォーム間でのオンラインマルチプレイ)に対応しています。
十分な性能のゲーミングPCを用意すればゲーム機よりも圧倒的に高画質かつ快適(高フレームレートで滑らかかつ低遅延)にプレイできるPC環境でも、一番プレイヤーが多くなるであろうPS5ともマルチプレイのマッチングが可能です。PS5よりも高画質かつ高フレームレートな映像を求めて、モンハンワイルズはPC版でプレイしたいという人も多いと思います。
Monster Hunter Wilds_CrossPlay

またPC版が後発だったワールド、ライズと違って、モンハンワイルズは全プラットフォーム同時発売です。
途中からプラットフォームを変えてセーブデータを引き継ぐなど、クロスセーブには非対応ですが、最初にプレイする環境をしっかり決めておけば、CS版で進めたのにPC版で一からという面倒もありません。

GPU/CPU別ベンチマーク比較や推奨動作環境をチェックしつつ、NVIDIA GeForce RTX 40シリーズやAMD Radeon RX 7000シリーズなど今後の新発売ゲームにも幅広く対応できそうな最新GPUに的を絞って、モンハンワイルズ PC版が快適にプレイ可能なおすすめグラフィックボードやPCスペックを紹介していきます。
Monster Hunter Wilds Beta test 2024_11_04 2_15_03



目次


1.モンハンワイルズ PC版 推奨動作環境について

2.モンハンワイルズ グラボ別ベンチマーク比較
3.モンハンワイルズ CPUボトルネック比較


4.モンハンワイルズの推奨グラボやPCは?



【2024年11月4日:初稿】----
現在、記事内のスクリーンショットやベンチマーク結果は、2024年11月に実施されたモンスターハンターワイルズ オープンベータテストのものを使用しています。
製品版や今後リリースされる?かもしれない第2次オープンベータテストや体験版では性能要求が改善される可能性もあります。
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モンハンワイルズ PC版 推奨動作環境について

Monster Hunter Wilds (モンスターハンターワイルズ) PC版の推奨動作環境は公式仕様として公開されています。
モンハンワイルズ 推奨動作環境

推奨動作環境
フルHD(SR) 中画質
60FPS(中間フレーム生成あり)
最低動作環境
フルHD(SR 720p) 最低画質
30FPS(中間フレーム生成あり)
CPU Intel Core i5-11600K
Intel Core i5-12400
AMD Ryzen 5 3600X
AMD Ryzen 5 5500
もしくはそれ以上
Intel Corei5-10600
Intel Corei3-12100F
AMD Ryzen 5 3600
もしくはそれ以上
GPU GeForce RTX 2070 SUPER
GeForce RTX 4060
Radeon RX 6700 XT
もしくはそれ以上
GeForce GTX 1660 SUPER
Radeon RX 5600 XT
もしくはそれ以上
VRAM 8GB 以上 6GB 以上
システムメモリ
16GB 以上 16 GB
ストレージ 140GB以上、SSD推奨
Windows
Version
Windows 10/11 64bit , DirectX 11

モンハンワイルズ PC版をフルHDでプレイする場合の推奨グラフィックボードはGeForce RTX 2070 SUPERやRadeon RX 6700 XTとなっているので、2024年現在の現行最新GPUにおいてはGeForce RTX 4060やRadeon RX 7600(XT)といったミドルクラスの製品が該当します。




ただし、最新コンソールゲーム機についてはPlayStation 5がGeForce RTX 3060と同じくらい、Xbox Series XがGeForce RTX 3070よりもやや遅いくらいの性能です。(GPUスペックから想定したざっくり評価ですが)
マウス&キーボード操作との相性などPCゲーミングならではの魅力はありますが、すでにPlayStation 5の時点でグラフィック性能はRTX 3060程度まで達しているので、これからPCゲーミング用途でグラフィックボードやゲーミングPCを新調するのであれば、GeForce RTX 4060 TiやRadeon RX 7700 XTよりも高速な製品を選択するのがオススメです。
PS5_Xbox-SX




また2024年11月に実施されたオープンベータテストと合わせて、より高画質なWQHD解像度(高画質)や4K解像度(ウルトラ画質)で快適にプレイするのに必要なスペックについても発表されています。
CPUについては推奨動作環境と共通ですが、GPUにはWQHD解像度ならGeForce RTX 4060 Ti、4K解像度ならGeForce RTX 4070 Tiのように、より上位のGPUが指定されています。
モンハンワイルズ 高画質・ウルトラ画質 動作環境

高画質 動作環境
WQHD(SR) 高画質
60FPS(中間フレーム生成あり)
ウルトラ画質 動作環境
4K(SR) ウルトラ画質
60FPS(中間フレーム生成あり)
CPU 推奨動作環境と同じ
GPU GeForce RTX 4060 Ti
Radeon RX 7700 XT
もしくはそれ以上
GeForce RTX 4070 Ti
Radeon RX 7800 XT
もしくはそれ以上
VRAM 8GB 以上 12GB 以上



モンハンワイルズ PC版 グラボ別ベンチマーク比較

Monster Hunter Wilds (モンスターハンターワイルズ) PC版のグラフィックボード別ベンチマーク比較の結果をチェックしていきます。

検証システムはIntel Core i9 14900K、メモリ周波数5600MHz(DDR5)に統一しています。
解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類です。超解像については全ての解像度で使用しています。NVIDIA製GPUではDLSS、AMD製GPUではFSRを使用し、アップスケール品質はクオリティで統一しています。
Monster Hunter Wilds Bench_setting (1)
Monster Hunter Wilds Beta test 2024_11_04 2_55_32

グラフィック設定は高画質設定プリセットをベースにしています。詳細はスクショの通りですが、モーションブラーやビネットを無効にしたり、一部を変更しています。
GPUを変えると最初に必ずシェーダー構築が実行され、グラフィック設定もゲーム側が指定(推奨)するものに切り替わります。条件がいまいち把握できていないのですが、グラフィックプリセットを高設定に変えるだけだと一部の設定が揃わないことがあったので、必ずスタートメニューで下スクショ通りのグラフィック設定になっていることを確認してからロードしてベンチマークを行いました。
Monster Hunter Wilds Bench_setting (2)
Monster Hunter Wilds Bench_setting (3)
Monster Hunter Wilds Bench_setting (4)

中間フレーム生成機能についてはDLSS FGのみ追加で個別に測定しています
ノイズが皆無というわけではなく、マイキャンプから出る時やメニュー開閉時など表示が乱れることもあります。ただ重要なモンスターとの戦闘シーンでは目立った破綻はなく、生成されたフレームをスクショで見ると境界にノイズ感を覚える程度で、視覚損失というレベルではなく実用には達していると思います。
Monster Hunter Wilds Bench_setting (5)
一方で、FSRの中間フレーム生成使用時を測定しなかったのは軽く視点を振るだけでも中間フレームが破綻して、残像ノイズが生じるため、測定対象から外しました。
Monster Hunter Wilds Beta test 2024_11_02 19_12_17


ベンチマークの測定シーンについてはレダウとの戦闘シーン(フリークエスト ソロ)を使用しています。
時間帯や戦闘位置、敵行動などのランダム性がないので、再現性的には序盤のバーラハーラを追走するシーンがよかったのですが、レダウ戦闘シーンのほうがかなり負荷が高いようなので、多少誤差が出やすいもののこちらを採用しました。
Monster Hunter Wilds Beta test 2024_11_02 18_53_33

モンハンワイルズは来年2月発売で、まだオープンベータテストのため最適化がかなり微妙な感じももあり、情報が多すぎても分かり難いので、2024年現在最新モデルのNVIDIA GeForce RTX 40シリーズとAMD Radeon RX 7000シリーズと、加えて比較用にいくつか旧世代ですが、それでも計18種類のGPUで検証しています。
GPUドライバはNVIDIA GeForce Driver 566.03、AMD Software Adrenalin Edition 24.10.1です。
GPUベンチマークの比較機種
最新 NVIDIA製GPU
最新AMD製GPU 比較用 旧世代
GeForce RTX 4060
GeForce RTX 4060 Ti 8GB
GeForce RTX 4070
GeForce RTX 4070 SUPER
GeForce RTX 4070 Ti
GeForce RTX 4070 Ti SUPER
GeForce RTX 4080 SUPER
GeForce RTX 4090
Radeon RX 7600
Radeon RX 7700 XT
Radeon RX 7800 XT
Radeon RX 7900 XT
Radeon RX 7900 XTX
GeForce RTX 3060 12GB
GeForce RTX 3060 Ti
GeForce RTX 3070
GeForce RTX 3080 10GB
GeForce RTX 2070 SUPER

そもそもグラフィックボード(GPU)の型番がよく分からない』という人は先にこちらの記事を参照してみてください。




まずはフルHD解像度におけるモンハンワイルズ PC版 グラボ別ベンチマーク比較です。
NVIDIA DLSS/AMD FSRの超解像機能を使用しており、グラフィック設定も高品質プリセットベースですが、中間フレーム生成なしで平均60FPS以上をキープできるのが、現行世代においてGeForce RTX 4070かRadeon RX 7700 XT以上となっています。
RTX 4060 Tiについては54FPSくらい出ているのでアップスケール品質をクオリティからバランスに下げれば60FPS前後はいけそうですが、フルHDでそこまでソース解像度を下げるの?というのが率直な感想です。RTX 3070など1世代前とはいえ2024年最新ゲームで通用してもおかしくはない高性能GPUの多くがふるいに掛けられています。
オープンベータテストを触った限りでは『モンハンワイルズ PC版はRTX 4070未満お断り』と言っても過言ではない激重ゲームです。
Monster Hunter Wilds_pc_bench_gpu_1920

フルHD解像度の推奨動作環境として挙げられているGeForce RTX 2070 SUPERについては高画質設定かつ超解像品質:クオリティでは32FPSしか出せず、中画質設定かつ超解像品質:パフォーマンスでも48FPSで平均60FPSには届きません。

AMD製GPUとRTX 30シリーズ以前のNVIDIA製GPUで使用できる中間フレーム生成機能はAMD FSR3ですが、上で説明した通り少し視点を左右に振るだけで残像ノイズによって映像が破綻し、オープンベータテストの時点では実用レベルに達していません。

中間フレーム生成機能についてはネイティブレンダリングでは100FPS+のハイフレームレートが難しいゲームでフレームレートを稼ぐための手段です。
ネイティブレンダリング解像度を下げる(超解像)か、グラフィック設定を下げるかで50~60FPSを達成し、その上で中間フレーム生成を使用して100~120FPS以上のハイフレームレートを実現する、というのがまともな使い方です。

50~60FPSを実現するために中間フレーム生成機能を使う場合、素のレンダリングは当然、半分の25~30FPSになってしまいます。低フレームレートは遅延を増加させ、30FPSと60FPSのネイティブレンダリングではラグ感が大きく異なります。
NVIDIA Reflexなど低遅延化機能は実装されているとはいえ、ネイティブ30FPSのラグ感のある操作のままスクロールや視線振りだけ滑らかにするというのはアクションゲームの実装として非常にナンセンスです。そもそも60FPSの推奨動作環境において中間フレーム生成を指定している公式発表が筆者には理解できません。

60FPS達成のために中間フレーム生成を使用するのを止めはしませんが、タイミングにシビアな操作が要求されるアクションゲームを快適にプレイするなら、ネイティブレンダリングで60FPSをキープできる高性能GPUを用意するか、上にも書いた通り、グラフィック負荷を下げて60FPSに近づけるのが当サイトのオススメです。


続いてはWQHD解像度におけるモンハンワイルズ PC版 グラボ別ベンチマーク比較です。
WQHD解像度において快適なプレイ水準となる平均60FPSをクリアできるのは、少しオマケして、GeForce RTX 4070かRadeon RX 7800 XT以上となっています。
公式の推奨GPUであるRTX 4060 Tiについては中間フレーム生成を使えば60FPSですが、上で説明した通り、当サイト的には60FPS達成のために中間フレーム生成を使用するのはナンセンスなので落第です。
Monster Hunter Wilds_pc_bench_gpu_2560

最後に4K解像度におけるモンハンワイルズ PC版 グラボ別ベンチマーク比較です。
4K解像度において快適なプレイ水準となる平均60FPSをクリアできるのは、GeForce RTX 4080 SUPERかRadeon RX 7900 XTX以上となっています。
フルHD/WQHDで超解像のアップスケール品質をクオリティより下げるのはモヤッとしますが、4Kであればバランスかパフォーマンスに下げ、クオリティと見比べてみてもボケ感が気にならないのであれば、GeForce RTX 4070 TiかRadeon RX 7900 XTも候補にしてもいいかもしれません。
Monster Hunter Wilds_pc_bench_gpu_3840


上でも書いた通り、オープンベータテストを触った限りでは『モンハンワイルズ PC版はRTX 4070未満お断りな激重ゲーム』になっています。
モンハンワイルズは非常に高画質なゲームなので既存タイトルと比較してGPU負荷が高いこと自体は仕方ないのですが、同時にこのゲームのためにPCゲーミングに参入する新規ユーザーが多くいることが予想される、期待の大きいタイトルでもあるので、このGPU要求のまま製品版が発売されたら少なからず批判はあると思います。そういうレベルの重さです。
まだ発売まで3カ月あるのでパフォーマンス改善に期待できると見るか、もう3カ月しかないのにこのレベルの最適化しかできていないと見るか、悩むところです。


中間フレーム生成 AMD FSR3が全く使い物にならないので、その点不利ですが、RX 7600とRTX 4060、RX 7800 XTとRTX 4070のように平均的なゲーム性能が近いとされるGPU同士は中間フレーム生成なしなら同等の性能を発揮しているので、モンハンワイルズ PC版はRadeon RX 7000シリーズについてもGeForce RTX 40と同程度に最適化されていると考えていいと思います。(RTX 40基準で同程度、というだけで、良く最適化されているかと言えば微妙ですが)
ただフレームレート向上の最終手段と言える中間フレーム生成が全く使えないので、現状ではコスパ同等の競合モデルを選ぶ場合、GeForce RTX 40からになると思います。

あと、GeForce RTX 40やRadeon RX 7000など最新GPUと比較して、旧世代のGeForce RTX 30/20では一般的な平均GPU性能からするといまいち性能が伸びていないところも少々気になりました。



モンハンワイルズ PC版 CPUボトルネック比較

Monster Hunter Wilds (モンスターハンターワイルズ) PC版のCPU別ベンチマーク比較の結果から、CPUボトルネックが生じやすいゲームなのか、どれくらい影響があるのかチェックしていきます。

最初に公式の推奨動作環境をおさらいしておくと、CPUについては6コア12スレッドのIntel Core i5 12400が挙げられているので、それを信じるなら、現在、新品のPCパーツ単体(新品)やゲーミングBTO PCとして選択できるCPUとしてはIntel第12世代CoreかAMD Ryzen 5000よりも新しく、なおかつ6コア12スレッド以上のCPUを選択するのが無難です。
2024年最新CPUで言うとモンハンワイルズの推奨動作環境CPUは、Intel Core i5 14400/13400(F)やAMD Ryzen 5 7600(X)が該当します。

FF14_CPU_rec


公式の推奨動作環境の通り、6コア12スレッドのIntel Core i5 12400はモンハンワイルズ PC版を快適にプレイするのに十分な性能なのか、つまりCPUボトルネックによって高性能GPUが遊ぶことがないのかチェックしていきます。

ベンチマーク条件についてはグラボ別ベンチマーク比較と同じで、GPUをGeForce RTX 4090に揃えてCPUを変えているだけです。
今回使用しているオープンベータテストについてはGPU負荷でもそうですが、CPUボトルネック周りについても最適化が怪しい気がするので今回は簡単に、ゲーミングBTO PCで現在採用されることの多い、Core i9 14900K、Core i7 14700、Core i5 13400(14400とほぼ同性能)、あと旧世代CPUの指標としてCore i5 12400の4種類について検証しました。

Core i7 14700は長期間電力制限 PL1を200Wに引き上げています。
今回のベンチマークにおけるCPU Package Powerは平均135W程度でした。定格の65Wのままだと高性能をキープすることはできませんが、短期間電力制限 PL2は定格の216Wのまま、長期間電力制限だけ150~200Wに引き上げれば理想的なゲーム性能を発揮できます。CPU付属クーラーは厳しいですが、120サイズの小型空冷CPUクーラーでも余裕で冷やせます。

快適にプレイが可能なフレームレートとして一般的な60~120FPS程度でCPUボトルネックが生じるかどうかをチェックしています。
モンハンワイルズ PC版(オープンベータ)についてはGeForce RTX 4090ですら中間フレーム生成なしなら70~90FPS程度、中間フレーム生成ありでも140FPS程度のフレームレートにしかならないので、統一して使用するグラフィックボードはウルトラハイエンドのRTX 4090でも問題ないという判断です。


モンハンワイルズ PC版のフルHDやWQHDにおけるCPUボトルネックは次のようになっています。
グラフを見ての通りですが、中間フレーム生成なしの場合、Core i9 14900KやCore i7 14700は90FPS程度出るのに対して、Core i5 12400やCore i5 13400では70FPS程度に制限されます。
モンハンワイルズ PC版はGPU負荷が激重なだけでなくCPUボトルネック的にもCPU要求がかなり高いゲームです。

Monster Hunter Wilds_pc_bench_cpu_1920
フルHD/WQHDともに平均フレームレートだけでなく最小フレームレート(1% Low FPS)も60FPSを割って、大きく差があるので、スタッター(瞬間的なカクツキ)の発生など映像の滑らかさにも影響が出るパターンの結果です。
OBTで判断する限り、60~120FPS程度でもモンハンワイルズ PC版を快適にプレイするならCore i7 14700やRyzen 7 7700Xなどアッパーミドルクラス以上のCPUが推奨です。
Monster Hunter Wilds_pc_bench_cpu_2560

Core i5 13400がCore i5 12400よりも平均フレームレートが若干低いのは、P-Core性能はほぼ同じなので、E-Coreが悪さをしているか、測定誤差だと思います。平均FPSは微減の可能性がありますが、E-Core搭載でコア数が多いほうが最小フレームレートは安定している(高い)ので、この程度の平均FPSの差ならCore i5 13400のほうが快適にプレイできます。

なお第11世代Core以前のIntel製CPUやRyzen 3000以前のAMD製CPUについてはCore i5 12400以下のゲーム性能となっており、Ryzen 5000も上位モデルのRyzen 7/9で同程度のゲーム性能です。
今回はまだオープンベータテストの段階なので、製品版(もしくは今後の第2次OBTや体験版)では改善されるかもしれませんが、そうでなければグラボだけでなくCPUの更新も視野に入れた方が良いと思います。
Intel Core i5 12400F_game_3_1920_relative

フルHDで中間フレーム生成を使用した場合は、CPUボトルネックによる平均フレームレートの低下は緩和されますが、CPU性能に応じて最小フレームレートが低くなるのはやはり同じです。
Monster Hunter Wilds_pc_bench_cpu_1920-FG

4Kのような高解像度ではCPUボトルネックは生じないという古い解説をするサイトも多いですが、CPUバウンドなシーンを含むゲームは年々増えており、モンハンワイルズ PC版もOBTではあるものの、すでに見た通りかなりCPUバウンドなタイトルとなっており、4K解像度でもCPUボトルネックでCore i9/i7とCore i5で大きな差が生じます。
最小フレームレート(1% Low FPS)も60FPSを割って、大きく差があるので、スタッター(瞬間的なカクツキ)の発生など映像の滑らかさにも影響が出るパターンの結果です。
Monster Hunter Wilds_pc_bench_cpu_3840

CPUボトルネックについてもっと詳しく知りたい人は、PCゲーム一般の話でCore i7 14700とCore i5の比較記事など解説記事をいくつか公開しているのでこちらも参照してみてください。
当サイト的にはこれからゲーミングPCを自作もしくはBTO PCで新調する場合、Core i7 14700(F)やRyzen 7 7700X/9700XなどアッパーミドルクラスのCPUがオススメです。






モンハンワイルズ PC版にオススメなグラボやPCは?

最後に、モンハンワイルズ PC版を快適にプレイ可能な、オススメのグラフィックボードやCPU、ゲーミングPCスペックについて簡単にまとめておきます。

ミドルクラスGPU搭載PCよりもPS5かPS5 Proのほうがオススメ

今のところOBTのベンチマーク結果による判断になりますが、モンハンワイルズ PC版は非常に重いゲームなので、公式で推奨動作環境とされるGeForce RTX 4060(Ti)やRadeon RX 7600(XT)といった、2024年現行のミドルクラスGPUをこれから同ゲームをプレイする目的で購入するのはオススメしません。

キーボード・マウス操作にこだわる、なおかつ予算に制限があるとなると選択肢はもうないのですが、ゲームパッド操作で構わないのであれば、このクラスのゲーミングPCを購入するよりもPlayStation 5かPlayStation 5 Proを買う方が良いと思います。


OBTの時点では未発売なので具体的なパフォーマンスが不明ですが、モンハンワイルズも”PS5 Pro Enhanced”対応でPS5標準モデルより高い解像度、フレームレートで動作できるものと予想されます。
12万円程度というのは据え置きゲーム機としては非常に高価ですが、PS5標準モデルに対して4万円の差額に見合うだけ快適にプレイできると思います。後述の高性能なゲーミングPCに手を伸ばせないなら一番オススメな選択肢になる気がします。


あと、冒頭でも触れた通り、モンハンワイルズはクロスプレイ(異なるプラットフォーム間でのマルチプレイ)にも対応しています。
GPU性能がPlayStation 5よりも高く(PlayStation 5 Proよりは低い)、2024年11月現在の希望小売価格は安くてコストパフォーマンスの高いXbox Series Xも検討してみても良いと思います。


なお、最近だとPlayStation 5で発売されるゲームは基本的にXbox Series X向けにも発売されますが、ラチェット&クランク、スパイダーマン、HorizonなどPS Studio制作のゲームやFinal Fantasy 16、7リメイクなどPS独占タイトルも一部存在するのでそこは注意してください。


モンハンワイルズにオススメなグラボはRTX 4070以上

GPUに対するパフォーマンスの低さや最適化不足については製品版や今後の第2次OBT/体験版等で改善されることを期待したいものの、現状のベンチマーク結果から言うと、フルHD/WQHDであってもモンハンワイルズ PC版を快適にプレイしたいならGeForce RTX 4070/SUPER以上のグラフィックボードがおすすめです。
AMD製GPUの最新モデル Radeon RX 7000もGeForce RX 40と同等に最適化されていますが、中間フレーム生成が実用レベルに達していないので、OBT段階でモンハンワイルズ用のグラボとして同価格帯のどちらを選ぶかとなるとGeForce RX 40になると思います。



オススメのグラフィックボードについては別の記事があるのでこちらを参照してみてください。



今はまだOBTの段階なので、製品版や第2次OBT/体験版では改善される可能性もあります。
ゲームの発売自体も2025年2月なので、急がないのであればGeForce RTX 4060(Ti)や、手持ちの旧世代GPUのパフォーマンスが上がるか様子見するのもアリだと思います。
旧世代についてはGeForce RTX 30やRadeon RX 6000など1世代前モデルの話で、未だにユーザーの多いGTX 1060やRTX 2060などGeForce RTX 20以前のGPUは流石に買い替えた方が良いと思いますが。

一方で、『モンハンワイルズもプレイする予定だけど、別にプレイしたいPCゲームもあってすぐに買い替えたい』ということであれば、OBTが激重であることも事実なので、やはりGeForce RTX 4070以上のグラフィックボードを選んでおくのが安全です。


CPUボトルネックもきついのでCore i7以上が推奨

またモンハンワイルズ PC版はCPUボトルネックもきつく、60FPS程度でも快適さを求めるならCPUにもCore i7 14700(F)やRyzen 7 7700X/9700XなどアッパーミドルクラスのCPUが推奨されます。
Core i7 and Ryzen 7


2024年2月、3月頃から当サイトでは繰り返していますが、自作するにせよBTO PCショップで購入するにせよ、2024年現在、新しくゲーミングPCを用意するならCore i7 14700(F)とGeForce RTX 4070シリーズの組み合わせが当サイトの推奨スペックです。

GeForce RTX 4070とCore i7 14700を搭載したゲーミングBTO PCについては、TSUKUMOの「G-GEAR GE7J-D242/B」、ドスパラの「GALLERIA XA7C-R47」が23~25万円くらいで購入できます。
セール品などを探せばもう少し安いものもあるかもしれませんが(CPUに注意)、モンハンワイルズを快適にプレイできるRTX 4070以上のGPU搭載となると少なくとも20万円以上の予算感になります。
G-GEAR GE7J-D242B_202411
GALLERIA XA7C-R47_202411





4Kや高解像度&ハイフレームレートでプレイしたいということであれば、GeForce RTX 4080 SUPERかGeForce RTX 4090を検討してください。








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