RTX 5080 BTO


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2025年最新高画質PCゲームの4K/120FPS+にも対応可能な次世代ハイエンドGPU「NVIDIA GeForce RTX 5080」を搭載したゲーミングBTO PCのおすすめ機種について各社製品の価格や構成パーツの比較から徹底解説します。
ただオススメ機種をリストアップするだけでなく、読者が一人でも簡単にBTO PCのカスタマイズが可能なカスタマイズ指南も交えて説明していきます。




目次


1.はじめに - GeForce RTX 5080について
補足.GeForce RTX 50シリーズの特長について


2.BTO PCメーカー別の簡易比較と特集記事

3.RTX 5080搭載のBTO PCの簡易紹介
4.AIO水冷グラフィックボード搭載のBTO PCもオススメ

5.RTX 5080搭載BTO PCのカスタマイズ指南
  ・CPUやグラボなど各CPU部品の解説記事

6.パーツを揃えてRTX 5080搭載BTO PCを価格比較
7.おすすめRTX 5080搭載BTO PCのまとめ


付録.その他のGPU搭載BTO PCのまとめ記事



【執筆:2025年2月5日、最終更新:2025年2月5日】



はじめに - GeForce RTX 5080について

GeForce RTX 5080は、前世代同クラス GeForce RTX 4080と比較して従来のラスタライズ型や最新レイトレーシング対応(ハイブリッド型)のPCゲームにおいて平均的に15%程度上回る性能を発揮します。
従来比で性能向上はありますが、同時にGPU価格は値上がり傾向であり、従来モデル RTX 4080/SUPERもすでに終売に近い状態なので、RTX 5080はシンプルにRTX 4080/SUPERの置き換えと考えればOKです。
昨年からRTX 4080やRTX 4080 SUPERを検討していた人が、現在検討するモデルという感じです。
RTX 5080 vs RTX 4080

RTX 50シリーズでは同シリーズ独占で新たに対応するマルチフレーム生成機能 DLSS4によって性能が数倍向上するとアピールされていますが、ゲームにおける素のGPU性能そのものはRTX 5080では前世代同クラス製品に対して、実のところ、それほど大きくありません。
主にVRAM帯域ですが、アーキテクチャ的に性能の伸びが大きいベストケースでも20%~25%くらいの性能向上です。

RTX 4080は北米希望小売価格 1199ドルからだったので、コスパが向上しているかというと、1年後に登場したアップデートモデル RTX 4080 SUPERの時点ですでに999ドルに値下がりしていました。為替やAIバブルによる品薄の影響もあって、RTX 5080のGPU単体(グラフィックボード単体)価格は性能比よりも大きく上がっているので、残念ながら今のところ、コスパが良くなったということもありません。
冒頭に書いた通り、一般的なゲーマーにとってのRTX 5080はシンプルにRTX 4080/SUPERの置き換えです。

そういう感じなので、在庫に遭遇できて、型落ち特価等で安ければRTX 4080 SUPER搭載モデルを選択するのもアリだと思います。



GeForce RTX 5080は非常に高いGPU性能を備えていますが、同時にCPUボトルネックによってGPU性能を十分に発揮できない可能性があります。
CPUボトルネックの厳しいPCゲームだと4K/120FPSをターゲットにしてもCPU性能が足を引っ張ります。
RTX 5080搭載BTO PCを購入する場合は、Core Ultra 9 285K、Core Ultra 7 265KやAMD Ryzen 9 9950X、AMD Ryzen 7 9800X3DなどCPUボトルネックを最大限に緩和できるCPUを選択してください。
なお、Intel製CPUについては最新のCore Ultra 200Sシリーズよりも前世代の第14世代Coreのほうがゲーム性能は若干高いので、Core i9 14900KなどでもOKです。Intel Core i9 12900K_game_1_3840_4_spider




GeForce RTX 5080はAI関連にも非常に強いGPUです。
AI画像生成シーン(RTX 40シリーズ時に主流なFP8)では、GeForce RTX 4070で10秒に1枚の画像を生成できる場合、GeForce RTX 5080なら半分の6~7秒に短縮でき、16GBの大容量なVRAMによって高解像度・高精度な画像生成が可能になります。
Perf-Price_2





そんな高性能GPUであるRTX5080搭載ゲーミングBTO PCを狙っている非自作erとしてはどこで買うのが一番良い(お得であるとか、高品質であるとか)のかわからない人も多いと思うので、ハード面やコスト面中心に徹底比較を行い、RTX 5080搭載のおすすめBTO PCを紹介していきます。サポート面についてはググってください。


補足:GeForce RTX 50シリーズの特長について

RTX 5080など次世代GPU GeForce RTX 50シリーズについて、従来のラスタライズ式など素のGPU性能以外で、どういった特長(新機能)があるか箇条書きで簡単にまとめると次の3つです。
  • マルチフレーム生成 DLSS4に対応 → マーケティングPR以上の意味があるのか?
  • NVEncが最新の第9世代にアップデート → 4:2:2カラーフォーマット対応はプロ向け機能
  • AI用テンサーコアがFP4に対応 → ソフトウェア対応が必要で現状はAI開発者向け
正直なところ、現状ではいずれの特長もRTX 50シリーズに急いで手を出す必要があると言うほど大きなアップデートではありません。




BTO PCメーカー別の簡易比較と特集記事

当サイトでもよく紹介するBTO PCメーカーの取り扱いモデルについて簡単な比較表を紹介しておきます。
各パーツを個別に選択できるほうが管理人的には好みですが、固定のほうが価格面では優れていることが多いです。
BTO PCメーカーの特徴比較

グラフィックボードのモデル PCケース マザーボード 納期
TSUKUMO 固定 自社オリジナル 固定
(ほぼASUS or ASRock)


ドスパラ 固定 自社オリジナル
2020年最新

固定
◎:
最短当日
PCショップアーク 〇:選択可能 〇:自作PC向け 〇:選択可能

パソコン工房 固定 △:自作向けベースのオリジナル
固定

マウスコンピューター
固定 △:自作向けベースのオリジナル 固定

フロンティア
固定 △:自作向けベースのオリジナル 固定
(ほぼASUS or ASRock)


サイコム 〇:選択可能 〇:自作PC向け 〇:選択可能



ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方

TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方

マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方

フロンティアのおすすめゲーミングBTO PCの選び方
Frontier Gaming BTO PC



RTX 5080搭載のBTO PCの簡易紹介

1.TSUKUMO(ツクモ) eX.computer

ツクモeX.computerからはRTX 5080搭載BTO PCとして、スタンダードタワーPCの「G-GEAR」、ミニタワーPCの「G-GEAR aim」、コンパクトPCの「G-GEAR mini」、フルタワーPCの「G-GEAR neo」の4シリーズから、CPU&チップセット別でいくつかのモデルがラインナップされています。
TSUKUMO BTO _Lineup

2024年には最新設計PCケースを採用するプレミアムミドルタワーモデルも追加されました。
G-GEAR無印の旧型PCケースは固定スペックモデルのみで販売終了、ハイエンドモデルのG-GEAR Neoも各モデル終売になっているので、今後は新型G-GEAR、G-GEAR aim、G-GEAR miniの3モデルが基本ラインナップになっていくようです。



TSUKUMOのゲーミングBTO PCからはRTX 5080を選択できるモデルとして、プレレミアムミドルタワーでCore Ultra 7 265K(Z890マザーボード)を搭載したGE7J-L251/ZBH、Ryzen 7 9800X3D(B650マザーボード)を搭載したGE7A-N251/BHなどがラインナップされています。
GE7J-L251ZBH_202502

TSUKUMO G-GEARはIntel Z890ならASUS TUF GAMING Z890-PRO WIFI、AMD B650ならASUS TUF GAMING B650-PLUS WIFIのように、自作PCユーザーにも定評のあるマザーボードを採用しています。電源ユニットなど細かい部分も自作PC向けの高品質製品でまとめられています。
G-GEARは長らく設計の古い独自PCケースを採用しているところがネックでしたが、2024年にフルリニューアルしたプレミアムミドルタワーがG-GEAR標準モデルになって、PCケースも最新設計に置き換わったので、トータルで高品質なBTO PCです。
G-GEAR_MB-PSU_202502


TSUKUMOからは上で紹介したモデル以外にもRTX 5080搭載BTO PCが複数ラインナップされており、同社販売ページのトップではCPU別とGPU別で縦横軸分類表で各モデルが紹介されています。詳しくは『TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参考にしてください。
G-GEAR


2.ドスパラ

ドスパラからはRTX 5080搭載BTO PCとしてミドルタワーPCの「GALLERIA X/Z/U」シリーズからCPU別で、Core i7 14700KFを採用する「GALLERIA ZA7C-R58」、Core Ultra 9 285Kを採用する「GALLERIA UA9C-R58 Intel Core Ultra 9 285K搭載」、Ryzen 7 7800X3Dを採用する「GALLERIA XA7R-R58 7800X3D搭載」などがリリースされています。
GALLERIA ZA7C-R58_202502

ドスパラはPalit製グラフィックボードを国内では独占販売しており、同社のゲーミングBTO PCにも基本的にPalit製グラフィックボードが採用されています。
独自取り扱いのグラフィックボードを使用している都合上、現在品薄なRTX 50シリーズグラフィックボードもBTO向けは比較的に在庫が確保されていて、納期も早めです。

ドスパラBTO PCは『当日出荷可能、カスタマイズしても翌日』や『翌日出荷可能、カスタマイズしても納期そのまま』など、国内随一の納期速度を誇っているので早く欲しいユーザーにとっては有力な候補だと思います。(実際の納期はモデルや在庫状況によるので製品ページでご確認ください)


GALLERIAの新型PCケースは自作PCユーザーの目線から見ても非常に拡張性が高く、ユーザビリティーに優れた設計になっていて、見た目もスマートでカッコいいので、自作PC専用筐体を採用するBTO PCメーカーの中でも特にオススメです。
「ガレリア専用 SKケース (ATX)」をレビュー。新生GALLERIAを完全解説
GALLERIA SK

ドスパラ GALLERIAからは各種CPUや各種GPUを組み合わせたモデルが多数ラインナップされており一見して分かり難いかもしれませんが、添え字アルファベットで簡単に分類することができます。詳しくは『ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参照してください。
model_codename


3.PCショップアーク

PCショップアークでは2020年11月より同社のBTO PCブランドが「archive(アークハイブ)」へとリニューアルされました。


PCショップアーク archiveのゲーミングBTO PCは、自作PC向けの高品質で拡張性の高いPCケースをベースにして様々なモデルが展開されており、各モデルにおいてCPU・GPUなど個別のカスタマイズ自由度も高い、という特徴があります。
好みのPCケースの名前をゲーミングデスクトップPCのカテゴリ内で検索して、そこから希望のスペックにカスタマイズしていく手順がオススメです。
archive

CPUはIntel製CPUのCore i5/i7/i9やAMD製CPUのRyzen 5/7/9から自由に選択可能であるなど、カスタマイズ項目が多様で採用パーツも高品質なBTOメーカーなので”わかっている”人にはありがたいのですが、初心者向きとは言い辛いかもしれません。

archiveのゲーミングBTO PCで選択可能な最新PCケースを紹介すると、「Fractal Design Torrent」や「Cooler Master MasterBox CM694」や「NZXT H7」がおすすめです。
RTX 5080_PC-arc


4.パソコン工房

パソコン工房のゲーミングBTO PCは主に5つのシリーズが展開されています。5シリーズの中で最も一般的なモデルはミニタワーPCケース採用のLEVEL∞ M-Class、ミドルタワーPCケース採用のLEVEL∞ R-Classの2つです。
さらにコンパクトサイズなLEVEL∞ C-Class、フルタワーPCケース最上でハイスペックなLEVEL∞ G-Class、メニーコアなエンスージアスト向けCPUを搭載したハイエンドモデルLEVEL∞ F-Classがあります。
LEVEL∞_series
なお2022年最新モデルではミドルタワーPCケース採用のLEVEL∞ R-ClassのPCケースが刷新されています。側面に強化ガラスウィンドウパネルを採用、内部構造がオープンレイアウト、RGB LEDイルミネーション搭載などいくつかバリエーションがありますが、自作PC向けで近年流行りの設計にアップグレードされています。
New R-Class_img

パソコン工房のBTO PCでは各モデルでCPUやGPUの組み合わせが固定されていることが多いです。マザーボードや電源ユニットに型番不明の廉価なパーツを使っているのが気になるところ。カスタマイズの幅もさほど広くありませんが価格面では強いです。RTX 5080グラフィックボードのベンダーやモデルを指定できません。

パソコン工房のRTX 5080搭載BTO PCについてはミドルタワーPCの新LEVEL∞ R-Classシリーズから、Core Ultra 7 265Kを搭載する「LEVEL-R78P-LC265K-VKX」、Ryzen 7 9800X3Dを搭載する「LEVEL-R7B6-LCR98D-VKX」などがラインナップされています。
LEVEL-R78P-LC265K-VKX_202502


なおパソコン工房のゲーミングBTO PCではラインナップの移り変わりが激しく、新製品や終売になるモデルも多いため、RTX 5080搭載BTO PC一覧ページも確認してみて下さい。


5.マウスコンピューター

マウスコンピューターについてはRTX 5080搭載ゲーミングBTO PCとしてデスクトップPCの基本4ブランドから各モデルがラインナップされています。
2025年にマウスコンピューターのゲーミングブランドは従来のG-Tuneから”G TUNE”に変わり、ロゴも変更されました。
ゲーミングPC自体もGeForce RTX 50シリーズGPUを搭載する新製品には近年のトレンドを盛り込んだ新型PCケースを採用し、ハードウェア面でも大幅にリニューアルされています。
mouse_GTUNE_2025

マウスコンピューターのゲーミングPCはGPUとCPUの組み合わせが固定されているので、希望の組み合わせを探すのが少し難しいかもしれません。カスタマイズの幅は広くありませんが、その分だけ他社と比べて安価になっています。


マウスコンピューターのBTO PCでRTX 5080を選択できるのは2024年2月現在、クリエイター向けPCのみとなっており、Core Ultra 7 265Kを搭載するG TUNE FZ-I7G80やRyzen 7 9800X3Dを搭載するG TUNE FG-A7G80がラインナップされています。
360サイズAIO水冷CPUクーラーや1200W容量、80PLUS Platinum認証のハイエンド電源ユニットを標準で搭載していることもあって、価格は高めです。
G TUNE FZ-I7G80_202502



在庫限りで併売されている、従来ゲーミングモデル G-Tune製品については、小型で若干廉価な「ミニタワー型」(PCケース詳細)、中堅モデルでスタンダード仕様の「ミドルタワー型」(PCケース詳細)、高級ハイエンドモデルの「フルタワー型」(PCケース詳細)と松竹梅の3段構成、さらにコンパクトキューブの「ハンドル付きミニタワー型」(PCケース詳細)の4バリエーションとなっています。
G-Tune-size
加えて2023年に公式通販限定モデルとして追加されたNEXTGEARシリーズもあります。
nextgear_jg_2023

マウスコンピューターからは4シリーズを基本ラインアップとして、CPU&GPUセット別で細かく分類されたBTO PCが販売されています。詳しくは『マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参考にしてください。
マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方


6.フロンティア

フロンティアのゲーミングPCについては最新PCケースをベースに複数シリーズが展開されています。
2025年現在は大まかに、安価なエントリークラスで安価なミドルタワーケース採用のGKLシリーズ、高性能ミドルタワー採用のスタンダードモデルのGHLシリーズとGBLシリーズ、拡張性に優れる最上位でピラーレスケース採用のGBシリーズなど4バリエーションです。

Frontier_gaming-pc_2025

2025年の最新モデルではGPLシリーズにPhanteks XT View、GHLシリーズにPhanteks XT Pro、GBLシリーズにSilverStone SETA H1、GKLシリーズにInWin A3など比較的新しい自作向け製品をベースにしたPCケースが採用されているので、購入後は自作PC的に各自で拡張できてオススメです。

GPUとCPUの組み合わせが基本的に固定されているので、希望の組み合わせを探すのが少し難しいかもしれません。カスタマイズの幅は広くありませんが、その分だけ他社と比べて安価になっています。RTX 5080グラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズ(選択)できません。

フロンティアでは「RTX 5080搭載BTO PCのまとめページ」も公開されています。
ただしメーカーの傾向としてリリース直後のモデルが掲載されているだけで最新ラインナップは更新頻度が低いようです。(品切れのまままだ補充されていないだけかもしれませんが)
RTX 5080_Frontier

フロンティアでは週替り、月替りでそれぞれセールが展開されており、最新GPUを搭載した最新モデルを探す時は「週替りセール」、「月替りセール」のページから、希望のGPUを搭載したモデルを探すのが良いようです。
希望のモデルを探すのが少々大変ですが、その分、安価なモデルも多いようなので頑張ってみてください。
top_monthly_pc



7.サイコム

サイコムではRTX 5080搭載のデフォルト構成モデルというものがなく、Intel第14世代Core-SシリーズCPUを搭載するミドルタワーPC「G-Master Spear Z790/D5」、AMD Ryzen 9000シリーズCPUを搭載するミドルタワーPC「G-Master Spear X870A 」など複数のシリーズで、カスタマイズ項目からRTX 5080を選択可能になっています。
G-Master Spear Z790_top

CPUはIntel製ならCore i3からCore i9、AMD製ならRyzen 3からRyzen 9と自由に選択可能であるなど、カスタマイズ項目が多様で採用パーツも高品質なBTOメーカーなので”わかっている”人にはありがたいのですが、初心者向きとは言い辛いかもしれません。RTX 5080グラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズで選択可能です。

サイコムからは同社が独自に簡易水冷化したグラフィックボードを搭載するG-Master Hydroシリーズも発売されています。
空冷GPUクーラー搭載グラフィックボードを採用する一般的な同スペックGPUのBTO PCと比較して、数万円ほど高価にはなりますが、静音性は非常に優れています。
Sycom G-Master Hydro series





AIO水冷グラフィックボード搭載のBTO PCもオススメ

サイコムから発売されている、同社が独自に簡易水冷化したGeForce RTX 5080グラフィックボードを搭載するG-Master Hydroシリーズも非常におすすめです。
Sycom G-Master Hydro series

【注:2月現在、RTX 5080のAIO水冷化モデルは未発売です。】


例えば、GeForce RTX 3080のようにグラフィックボード消費電力が300Wを超えるハイエンドGPUとなると、空冷では3スロット占有大型クーラーでもGPUコア温度は70~80度に達しますが、簡易水冷クーラーであればラジエーターの設置スペースを確保する必要があるものの、GPUコア温度を50度前後という非常に低い温度で運用できます。
GPU AIO Water_temp_RTX 3080
グラフィックボードの場合、空冷クーラーと比較して簡易水冷クーラーの冷却性能と静音性は抜群に優秀なので高性能なGPUを搭載するBTO PCを購入するなら、簡易水冷の導入を検討する価値は十分にあります。
また最新GPUはGPUコア温度が低いほど高いコアクロックで動作する仕様です。冷却性能の高い簡易水冷グラフィックボードは空冷よりも高いコアクロックで動作できるので、性能(PCゲームのフレームレート)においてもメリットがある製品です。
GPU AIO Water_Fan-and-Clock_RTX 3080




G-Master Hydroシリーズで特にオススメなのは、PCゲーミングに最適なIntel第13/14世代CPUを採用したG-Master Hydro Z890 です。
またCPUクーラーに360サイズラジエーターの大型簡易水冷CPUクーラーを採用する上位モデルG-Master Hydro Z890 Extreme もラインナップされています。
Sycom G-Master Hydro series_lineup_2025_1

最新のAMD製CPUであるRyzen 9000シリーズを搭載した製品として、G-Master Hydro X870A 」、CPUクーラーに360サイズラジエーターの大型簡易水冷CPUクーラーを採用する上位モデルG-Master Hydro X870A Extreme もラインナップされています。
Sycom G-Master Hydro series_lineup_2025_2

さらにIntel Core Ultra 200シリーズCPUとAMD Ryzen 9000シリーズCPUの両プラットフォームでそれぞれ、Mini-ITXマザーボード採用のコンパクトキューブPCのG-Master Hydro Z890 Cube G-Master Hydro B650 Cube もラインナップされています。
Sycom G-Master Hydro series_lineup_2025_3


当サイトでは簡易水冷グラフィックボード搭載したG-Master Hydroシリーズから、簡易水冷化GeForce RTX 30シリーズを搭載したゲーミングBTO PC「G-Master Hydro Z590」のレビュー記事を公開中です。G-Master Hydroシリーズの購入を検討する際には参考になると思います。
簡易水冷GeForce RTX 30搭載「G-Master Hydro Z590」をレビュー
Sycom G-Master Hydro Z590


簡易水冷化GeForce RTX 40搭載G-Master Hydroシリーズの販売ページへ簡易水冷化GeForce RTX 40搭載G-Master Hydroシリーズの販売ページへ



RTX 5080搭載BTO PCのカスタマイズ指南

一口にRTX 5080搭載BTO PCと言っても上で述べたようにCPUやストレージなどその他の部分で製品スペックには各社で違いがあります。それによって価格が上下するのでそのまま価格比較を行っても公平ではありません。
そのためググった時によく出てくる”BTO PCの価格比較”をうたうもので、各メーカーのデフォルト価格を載せているだけのサイトはほぼ当てになりません。
(全部とは言いませんが、BTO PCでカスタマイズしないユーザー以外にはほぼ意味がないと思います)

RTX 5080搭載BTO PCの価格比較を行う前に、購入を検討している人が理解しておくべきRTX 5080を搭載するBTO PCの最適なカスタマイズ方法や予備知識を簡単に紹介しておきます。

RTX 5080搭載BTO PCのカスタマイズについては、CPU」「メモリ」「電源容量」「ストレージ」「マザーボード」のBTO PCの主要な5パーツに注目します。
これら5つの適切な選び方さえ知っていれば、記事の更新や閲覧のタイミングに左右されず、解説に合わせてカスタマイズすれば各自で簡単にリアルタイムな価格比較もできて最適なBTO PCを選択可能です。

  • CPUについてはIntel製CPU(Core i5 13400など)とAMD製CPU(Ryzen 5 7600など)の2種類があります。AMD製CPUも優秀ですが、PCに詳しくない初心者は長年主流な製品という安心感もあるのでIntel製CPUを選ぶのが無難だと思います。
    2023年末にIntel第14世代CPUが発売されましたが、Core i5 13400と14400のように100の桁が同じなら性能は大差ないのでどちらでもOKで
    す。

    RTX 5080と組み合わせるのであれば、最近はCPUを大きく使用するゲームも増えつつあるのでCore Ultra 7 265(K/F)やCore Ultra 9 285(K/F)がオススメです。
    ゲーム性能には差がないので1つ前のIntel第14世代CPUでも問題ありません。実のところゲーム性能だとCore i9 14900KやCore i7 14700Kのほうが高性能です。
  • システムメモリこれからゲーム用にPCを購入するなら容量は32GBが推奨です。
    ゲーム用BTO PCの標準設定は16GBの製品が多いので、その時はカスタマイズからアップグレードしてください。メモリ枚数は合計容量が同じなら4枚でなくて2枚でOK。
  • 電源容量はグラフィックボードにも依存し、通常のシングルグラフィックボード環境であれば500~700W以上なら十分ですが、電源容量自体はBTO PCメーカーが適切に設定してくれているはずなのであまり気にしなくて大丈夫です。
    ただし変換効率は予算が許すなら80PLUS Gold認証以上を選ぶと静音性の高い電源になる可能性が高くなります。
  • システムストレージ(Windows OSをインストールするストレージ)は必ずHDDではなくSSDを選んでください。HDDよりもGB単価は上がりますが実際に体感できるレベルでSSDのほうがキビキビ動きます。Windows OSをインストールするシステムドライブのサイズは500GB以上であればOKです。

    PCゲーム用ストレージはシステムとは別に用意するほうが後々便利です。システムストレージ同様にHDDではなくSSD推奨。ゲーム用ストレージの容量は可能なら1TB(1000GB)、少なくても500GBが望ましいです。1TBのSSDは1.2万円程度からでパーツのみを購入できるので各自でBTO PC購入後に増設してもかまいません。
  • マザーボードZ790とかB760とかチップセット名だけでなく「ASUS Prime B760-PLUSのように市販のマザーボード名が記載されているor市販マザボを選択できるBTOが推奨です。市販のマザボであれば専用のマニュアルも存在しますし、何かトラブルがあってもググって解決法を見つけるのが容易になります。
    マザーボードメーカーは日本語マニュアルが一番しっかりしていてユーザー数の多いASUSを選ぶのが鉄板ですが、機能的にはASRockやMSIのマザーボードでも十分です。

以上の5項目さえ守ればそうそうハズレを引くことはないはずです。

あと、これからゲーム用PCを購入するならOSはWindows 10/11 Home 64bitの一択です。(Windows 10は無償でWindows 11に更新できるので、OSバージョンを気にする必要はありません)


CPUやグラボなど各CPU部品の解説記事

グラフィックボードや電源ユニットなどBTO PCを選択する上で主要なパーツについては、個別のまとめ記事も公開しているので予備知識としても参考にしてください。
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パーツを揃えてRTX 5080搭載BTO PCを価格比較

上で紹介したカスタマイズ指南を念頭において、下の表の基本パーツ構成に可能な限り準拠した状態で各社のRTX 5080搭載BTO PCの価格を比較します。
価格比較用のパーツ構成
OS Windows 11 Home
CPU Core Ultra 7 265K
(Core i7 14700K)
 Ryzen 7 9800X3D
メモリ DDR5
32GB (16GB×2)
グラボ RTX 5080
システムストレージ SSD 500GB~
データストレージ なし(実際の購入に際しては
1TB以上のSSDが推奨)
電源 850W~、Gold
その他付属品 なし

【価格比較を行う上での注意点】
・上記推奨構成のCPUを組み合わせたモデルがないメーカーでは、上位CPUを搭載したモデルで比較しています。
・ゲーム用のデータストレージは1TB(1000GB)以上のSSDがオススメですが、個別に購入しても問題ないので簡単化して、追加SSDはなしの設定で比較します。ちなみに1TBのSSDの価格相場は1.2~1.5万円程です。
・各社カスタマイズできない設定でHDD(2千円程度)やオリジナルCPUクーラー(2~3千円程度)の有無があり最終価格には数千円誤差がある場合があります。


メーカー/型番 価格 CPU 電源 マザボ
【TSUKUMO】
GE7J-L251/ZBH
47.4万円
(-万円)
Core Ultra 7 265K
(-)
CWT製 GPW850S5
850W
Gold
12VHPWR対応
ASUS TUF GAMING Z890-PRO WIFI
ATX
DDR5対応
【ドスパラ】
GALLERIA ZA7C-R58

48.9万円
(-万円)
Core i7 14700KF
(-)
1000W
Gold
(詳細不明)
Z790
ATX
DDR5対応
(詳細不明)
【PCショップアーク】
arkhive Gaming

(価格・スペックはGC-I7G58R AG-IA20Z89AGB8-H7F)
53.9万円
(-万円)
Core Ultra 7 265K
(-)
Antec NeoECO Gold 1000W
1000W
Gold
ASRock Z890 Pro RS WiFi
ATX
DDR5対応
【パソコン工房】
LEVEL-R78P-LC265K-VKX
LEVEL-R
44.9万円
(-万円)
Core Ultra 7 265K
(-)
1000W
Platinum
(詳細不明)
MSI PRO Z890-P WIFI
ATX
DDR5対応
【マウスコンピューター】
G TUNE FZ-I7G80

56.9万円 Core i7 14700KF
1000W
Platinum
(詳細不明)
Z790
ATX
DDR5対応
(詳細不明)
【フロンティア】
GBLシリーズ

(価格・スペックはFRMFGZ890/5080)
43.4万円

安価モデルは週/月替わりセールで探すのがオススメ
Core Ultra 7 265K 1000W
Gold
(詳細不明)
Z890
ATX
DDR5対応
(詳細不明)
【サイコム】
G-Master Spear Z790/D5
G-Master Spear Z790D5
-万円
(-万円)
Core i7 14700KF
(-)
SilverStone SST-DA850R-GMA
850W
Gold
12VHPWR対応
ASRock Z790 Pro RS
ATX
DDR5対応



おすすめRTX 5080搭載BTO PCのまとめ

構成パーツが多少違うので誤差はあるものの、各BTOメーカーやPCの種類で上の表のような価格になることが分かりました。上記参考価格とBTOメーカーの特色を踏まえて、RTX 5080を搭載したオススメのBTO PCはどれなのか簡単にまとめます。

当サイトの結論としてはRTX 5080搭載PCでイチオシは、パソコン工房から発売中のミドルタワーPCの新LEVEL∞ R-Classシリーズで、Core Ultra 7 265Kを搭載する「LEVEL-R78P-LC265K-VKX」、Ryzen 7 9800X3Dを搭載する「LEVEL-R7B6-LCR98D-VKX」です。
今回比較した各メーカーの製品の中では最安値クラスとなっており、RTX 50シリーズ自体が品薄なので納期に少々時間がかかりますが(どのメーカーもだいたい同じ)、現在も予約の形で受注しています。
LEVEL-R78P-LC265K-VKX_202502

他のオススメとして、ドスパラから発売されている、Core i7 14700KF搭載のGALLERIA ZA7C-R58
Ryzen 7 7800X3D搭載のGALLERIA XA7R-R58 7800X3D搭載も検討してみても良いと思います。
国内市場で同社独占販売のPalit製グラフィックボードをBTO PCにも採用しているので、現在品薄なRTX 50シリーズも比較的に在庫が確保されていてドスパラは納期も早めです。
モンハンワイルズをプレイするのにどうしても早くRTX 5080搭載ゲーミングPCが欲しい、ということであれば有力な候補だと思います。
GALLERIA ZA7C-R58_202502

細かい搭載パーツにもこだわるなら、Core Ultra 7 265K(Z890マザーボード)を搭載したGE7J-L251/ZBH、Ryzen 7 9800X3D(B650マザーボード)を搭載したGE7A-N251/BHなどを検討してみてください。
TSUKUMOのゲーミングPCはマザーボードや電源ユニットなど細かい部分も自作PC向けの高品質製品でまとめられており、PCケースも2024年にアップデートされたのでトータルで高品質なBTO PCです。
GE7J-L251ZBH_202502



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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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