20種類以上のM.2 SSDでPS5のストレージ増設を試し、2023年最新SSDについても検証を続けている筆者が、PlayStation 5ネイティブ対応ゲームのロード時間に各種M.2 SSDと本体ストレージで差があるのか、比較結果について解説します。
先に結論を言ってしまうと、PS5増設用SSDはPCIE4.0にさえ対応していれば、
- 容量に対して価格が安価である (別売りの場合はヒートシンクも込みで)
- PS5互換サイズのSSDヒートシンクを搭載している
以上2点を優先して選べばOK、というかそれ以外は実質、気にする必要はありません。
あと付け加えるならメーカーに対する信頼性くらいです。
PS5のロード時間を20種類以上のSSDで比較
筆者はこれまで20種類以上のM.2 SSDをPS5で試してきましたが、2023年現在市販されているPCIE4.0対応NVMe M.2 SSDはどれを使用しても基本的にゲームロード性能に大差ありません。製品個別の比較でも、本体ストレージ(内蔵SSD)との比較でも。
将来的に差が出る可能性は否定できないので、PC等の検証において性能が高いM.2 SSDを選ぶに越したことはありませんが、価格(容量単価)よりは優先度が下がります。

当サイトでは下記のPS5ネイティブ対応ゲームを使用してロード時間を検証していますが、『PS5メニューからスタートメニューまで』、『特定セーブデータのロード』、『ファストトラベル』など各種条件で検証しても有意な、というか他より実用レベルで速いと言える製品やシーンは確認できていません。
- Final Fantasy VII REMAKE INTERGRADE
- FORSPOKEN
- Ghost of Tsushima Director’s Cut
- Horizon Forbidden West
- Marvel’s Spider-Man Remastered
- ラチェット&クランク パラレル・トラブル
- Tales of ARISE

PS5のロード時間を2023年最新のSSDで比較
20種以上で一斉に行った上の検証結果は2022年初頭のものですが、それ以降も定期的に検証は続けています。
2023年下半期に入ってから発売された、PC環境なら最速クラスの性能を発揮する最新のPCIE4.0対応NVMe M.2 SSDでも本体ストレージと比較して性能差は誤差程度のままでした。


PS5増設SSDを選ぶポイント
PS5増設用SSDはPCIE4.0にさえ対応していれば、
- 容量に対して価格が安価である (別売りの場合はヒートシンクも込みで)
- PS5互換サイズのSSDヒートシンクを搭載している
以上2点を優先して選べばOK、というかそれ以外は実質、気にする必要はありません。
あと付け加えるならメーカーに対する信頼性くらいです。
ヒートシンク標準搭載のM.2 SSDについてはオススメ製品の紹介記事も公開しているので是非参考にしてみてください。

実は3.5GB/s程度のSSDでもPS5のロード時間に差は出ない
PS5のゲームロード時間に個別SSD製品で差があるのか、評価する上で興味深いのはWD_BLACK SN750 SE というSSDの例です。(同製品はすでに終売しています)

WD_BLACK SN750 SE 1TBはPCIE4.0対応ではあるもののPC上では連続読み出し速度が3600MB/sと、PCIE3.0x4接続相当なSSDです。しかもDRAMキャッシュレスでPS5がサポートしないHMB対応のSSDです。

一方でPS5にWD_BLACK SN750 SE 1TBを増設して、フォーマットした際に表示される読み出し速度は5000MB/s程度でした。
公式によるPS5増設SSDの性能要件は5500MB/sなので、PC上では大幅に、PS5のフォーマット時に表示される読み出し速度でも若干下回りますが、性能に関するアラートは表示されません。

実際にPS5ネイティブ対応ゲームタイトルで検証してみても、WD_BLACK SN750 SEなどPCのベンチマークやPS5のフォーマット時ベンチでスコアの低いSSDが、PS5内蔵SSDや7GB/s越えの高性能PCIE4.0対応SSDと比較してロード性能で劣るということはありませんでした。
ゲーム側で内部処理として先読みの容易なスタート画面からのコンティニューだけでなく、ファストトラベルのようなユーザーが操作してから読み出しを開始せざるを得ないシーンでも1秒未満の誤差程度の違いしかありません。
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