RTX 4070 BTO


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フルHD/360FPS+や4K/60~120FPSのネイティブレンダリングに加え、AIフレーム生成機能DLSS 3にも対応する次世代アッパーミドルGPU「NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti」を搭載したゲーミングBTO PCのおすすめ機種について各社製品の価格や構成パーツの比較から徹底解説します。
ただオススメ機種をリストアップするだけでなく、読者が一人でも簡単にBTO PCのカスタマイズが可能なカスタマイズ指南も交えて説明していきます。




2024年1月25日にアップデートモデルとなるRTX 4070 Ti SUPERが発売されました。以降、RTX 4070 Tiは在庫限りで終売となります。
RTX 4070 Ti SUPER搭載BTO PCについて解説した記事を公開中です。




目次


1.はじめに - GeForce RTX 4070 Tiについて

2.簡易水冷RTX 4070 Ti搭載のBTO PCがおすすめ
3.BTO PCメーカー別の簡易比較と特集記事


4.RTX 4070 Ti搭載のBTO PCの簡易紹介
5.RTX 4070 Ti搭載BTO PCのカスタマイズ指南

  ・CPUやグラボなど各CPU部品の解説記事

6.パーツを揃えてRTX 4070 Ti搭載BTO PCを価格比較
7.おすすめRTX 4070 Ti搭載BTO PCのまとめ


付録.その他のGPU搭載BTO PCのまとめ記事



【執筆:2023年1月7日、最終更新:2023年12月6日】



はじめに - GeForce RTX 4070 Tiについて

GeForce RTX 4070 Tiは、前世代ハイエンドモデルGeForce RTX 3080と比較して従来のラスタライズ型のPCゲームにおいて平均的に20%程度、ベストケースなら最大で30%という大幅な性能向上を実現しています。
ガチゲーマー向けフルHD/360FPSや有機ELテレビなどの4K/60~120FPSに対応可能な性能となっており、GeForce RX 40シリーズではアッパーミドル相当のナンバリングですが、現行のGeForce RX 3080の上位に位置する超高性能なGPUです。

GeForce RTX 4070 Ti_pefsum
GeForce RTX 4070 Ti_4K-Gaming-perf



またGeForce RTX 40シリーズは中間フレーム生成機能 Frame Generationに対応したDLSS 3が大きなトピックです。AIによって破綻のない映像を生み出し、テレビ機能の倍速補完と違ってNVIDIA Reflexによりゲーム操作にラグを感じない低遅延な表示を可能にしています。
素のGPU性能そのものが1.2~2.0倍程度であるのに加えて、Frame Generationはフレーム数を2倍にするだけでなく、CPUボトルネックの影響も軽減するので、DLSS 3に対応する次世代のPCゲームにおいてGeForce RTX 4070 TiはGeForce RTX 3090 Tiを2倍以上も上回る性能を発揮できます。

how-nvidia-dlss-3-works

4K解像度の60~120FPSに対応可能なGeForce RTX 4070 Tiを使用するのであれば、4K/144Hz対応IPS液晶ゲーミングモニタの「ASUS TUF Gaming VG28UQL1A」や「LG 27GP950-B」や「MSI Optix MPG321UR-QD」、4K/120Hz有機ELテレビ「LG OLED TV C2/G2」や4K/120Hz有機ELモニタ「ASUS ROG Swift OLED PG42UQ」など、4K解像度&ハイリフレッシュレートなディスプレイと組み合わせてラグジュアリーなゲーミング環境を構築したいところです。
4K/120Hz+対応ゲーミングモニタのレビュー記事一覧へ
4K_120Hz+_Gaming Monitor


そんな高性能GPUであるRTX4070Ti搭載ゲーミングBTO PCを狙っている非自作erとしてはどこで買うのが一番良い(お得であるとか、高品質であるとか)のかわからない人も多いと思うので、ハード面やコスト面中心に徹底比較を行い、RTX 4070 Ti搭載のおすすめBTO PCを紹介していきます。サポート面についてはググってください。


コストパフォーマンスを重視するなら、RTX 4070 TiにはDLSS 3対応など独自の魅力はあるもののそれは諦めて、4Kゲーミングなら十分な性能があるので従来モデルのGeForce RTX 3080、もしくは実質的な置き換えモデルであるGeForce RTX 4070を搭載したゲーミングPCを選ぶのもアリだと思います。






簡易水冷RTX 4070 Ti搭載のBTO PCがおすすめ

サイコムから発売されている、同社が独自に簡易水冷化したGeForce RTX 4070 Tiグラフィックボードを搭載するG-Master Hydroシリーズも非常におすすめです。
Sycom G-Master Hydro series

G-Master HydroシリーズPCにおいて、RTX 4090/4080/4070Tiの3種類で簡易水冷化モデルを選択できるようになりました。
G-Master Hydro RTX 4070 Ti (1)-vert

例えば、GeForce RTX 3080のようにグラフィックボード消費電力が300Wを超えるハイエンドGPUとなると、空冷では3スロット占有大型クーラーでもGPUコア温度は70~80度に達しますが、簡易水冷クーラーであればラジエーターの設置スペースを確保する必要があるものの、GPUコア温度を50度前後という非常に低い温度で運用できます。
GPU AIO Water_temp_RTX 3080
グラフィックボードの場合、空冷クーラーと比較して簡易水冷クーラーの冷却性能と静音性は抜群に優秀なので高性能なGPUを搭載するBTO PCを購入するなら、簡易水冷の導入を検討する価値は十分にあります。
また最新GPUはGPUコア温度が低いほど高いコアクロックで動作する仕様です。冷却性能の高い簡易水冷グラフィックボードは空冷よりも高いコアクロックで動作できるので、性能(PCゲームのフレームレート)においてもメリットがある製品です。
GPU AIO Water_Fan-and-Clock_RTX 3080




G-Master Hydroシリーズで特にオススメなのは、PCゲーミングに最適なIntel第13世代CPUを採用した「G-Master Hydro Z790/D5 」です。
またCPUクーラーに360サイズラジエーターの大型簡易水冷CPUクーラーを採用する上位モデル「G-Master Hydro Z790 Extreme/D5 」もラインナップされています。
Sycom G-Master Hydro series_lineup_1
Intel第13世代CPU搭載モデルについては、従来規格で安価なDDR4メモリが採用された「G-Master Hydro Z790/D4 」、Micro-ATXマザーボード採用のミニタワーPC「G-Master Hydro Z790 Mini/D4 」もラインナップされています。
Sycom G-Master Hydro series_lineup_2
最新のAMD製CPUであるRyzen 7000シリーズを搭載した製品として、「G-Master Hydro X670A II」、CPUクーラーに360サイズラジエーターの大型簡易水冷CPUクーラーを採用する上位モデル「G-Master Hydro X670A II Extreme」もラインナップされています。
Sycom G-Master Hydro series_lineup_3


当サイトでは簡易水冷グラフィックボード搭載したG-Master Hydroシリーズから、簡易水冷化GeForce RTX 30シリーズを搭載したゲーミングBTO PC「G-Master Hydro Z590」のレビュー記事を公開中です。G-Master Hydroシリーズの購入を検討する際には参考になると思います。
簡易水冷GeForce RTX 30搭載「G-Master Hydro Z590」をレビュー
Sycom G-Master Hydro Z590


簡易水冷化GeForce RTX 40搭載G-Master Hydroシリーズの販売ページへ




BTO PCメーカー別の簡易比較と特集記事

当サイトでもよく紹介するBTO PCメーカーの取り扱いモデルについて簡単な比較表を紹介しておきます。
各パーツを個別に選択できるほうが管理人的には好みですが、固定のほうが価格面では優れていることが多いです。
BTO PCメーカーの特徴比較

グラフィックボードのモデル PCケース マザーボード 納期
TSUKUMO 固定 自社オリジナル 固定
(ほぼASUS or ASRock)


ドスパラ 固定 自社オリジナル
2020年最新

固定
◎:
最短当日
PCショップアーク 〇:選択可能 〇:自作PC向け 〇:選択可能

パソコン工房 固定 △:自作向けベースのオリジナル
固定

マウスコンピューター
固定 △:自作向けベースのオリジナル 固定

フロンティア
固定 △:自作向けベースのオリジナル 固定
(ほぼASUS or ASRock)


サイコム 〇:選択可能 〇:自作PC向け 〇:選択可能



ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方

TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方

マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方

フロンティアのおすすめゲーミングBTO PCの選び方
Frontier Gaming BTO PC



RTX 4070 Ti搭載のBTO PCの簡易紹介

1.TSUKUMO(ツクモ) eX.computer

ツクモeX.computerからはRTX 4070 Ti搭載BTO PCとして、スタンダードタワーPCの「G-GEAR」、ミニタワーPCの「G-GEAR aim」、コンパクトPCの「G-GEAR mini」、フルタワーPCの「G-GEAR neo」の4シリーズから、CPU&チップセット別でいくつかのモデルがラインナップされています。
TSUKUMO BTO _Lineup

TSUKUMOのゲーミングBTO PCからはRTX 4070 Tiを選択できるモデルとして、Core i7 13700(Z790マザーボード)を搭載した「G-GEAR GA7J-K231/ZB」、Core i7 14700K(Z790マザーボード)を搭載した「G-GEAR GA7J-R237/ZB」、Ryzen 7 7800X3Dを搭載した「G-GEAR GA7A-F231/XB」、コンパクトPCの「G-GEAR Aim GB7J-H237/B」などがラインナップされています。
当サイト的にオススメなのは標準でCPUにCore i7 13700Fを選択できる「G-GEAR GA7J-K231/ZB」です。標準構成のグラフィックボードではありませんが、カスタマイズからRTX 4070 Tiを選択できます。
G-GEAR GA7J-K231ZB_202312
同モデルはZ790マザーボードとして自作PCユーザーにも定評のあるASUS PRIME Z790-A WIFIを採用しています。電源ユニットなど細かい部分も自作PC向けの高品質製品でまとめられており、独自PCケースの設計が古いことを除けば、高品質なBTO PCです。
TSUKUMO_Z790-MB_12VHPWR-PSU


TSUKUMOからは上で紹介したモデル以外にもRTX 4070 Ti搭載BTO PCが複数ラインナップされており、同社販売ページのトップではCPU別とGPU別で縦横軸分類表で各モデルが紹介されています。詳しくは『TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参考にしてください。
G-GEAR


2.ドスパラ

ドスパラからはRTX 4070 Ti搭載BTO PCとしてミドルタワーPCの「GALLERIA X/Z/U」シリーズからCPU別で、Core i7 13700Fを採用する「GALLERIA RA7C-R47T」と「GALLERIA XA7C-R47T」、Core i7 14700KFを採用する「GALLERIA ZA7C-R47T」、Ryzen 7 7800X3Dを採用する「GALLERIA XA7R-R47T 7800X3D搭載」などがリリースされています。
GALLERIA RA7C-R47T_202312

ドスパラBTO PCは『当日出荷可能、カスタマイズしても翌日』や『翌日出荷可能、カスタマイズしても納期そのまま』など、国内随一の納期速度を誇っているので早く欲しいユーザーにとっては有力な候補だと思います。(実際の納期はモデルや在庫状況によるので製品ページでご確認ください)


RTX 4070 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルを指定できませんが、標準でPalit製の3スロット占有の高冷却性能モデルが採用されています。

RTX 4070 Tiグラフィックボードは長さ300mm超かつ3スロット占有で重量が1kgを軽く超過するモデルが大半ですが、GALLERIAの新型PCケースでは超重量級グラフィックボードを強固に保持するGPUホルダー「リジッドカードサポート」が付属します。(一部モデルではカスタマイズ対象)
DSC05189_DxO-horz

GALLERIAの新型PCケースは自作PCユーザーの目線から見ても非常に拡張性が高く、ユーザビリティーに優れた設計になっていて、見た目もスマートでカッコいいので、自作PC専用筐体を採用するBTO PCメーカーの中でも特にオススメです。
「ガレリア専用 SKケース (ATX)」をレビュー。新生GALLERIAを完全解説
GALLERIA SK

ドスパラ GALLERIAからは各種CPUや各種GPUを組み合わせたモデルが多数ラインナップされており一見して分かり難いかもしれませんが、添え字アルファベットで簡単に分類することができます。詳しくは『ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参照してください。
model_codename


3.PCショップアーク

PCショップアークでは2020年11月より同社のBTO PCブランドが「archive(アークハイブ)」へとリニューアルされました。


PCショップアーク archiveのゲーミングBTO PCは、自作PC向けの高品質で拡張性の高いPCケースをベースにして様々なモデルが展開されており、各モデルにおいてCPU・GPUなど個別のカスタマイズ自由度も高い、という特徴があります。
好みのPCケースの名前をゲーミングデスクトップPCのカテゴリ内で検索して、そこから希望のスペックにカスタマイズしていく手順がオススメです。
archive

CPUはIntel製CPUのCore i5/i7/i9やAMD製CPUのRyzen 5/7/9から自由に選択可能であるなど、カスタマイズ項目が多様で採用パーツも高品質なBTOメーカーなので”わかっている”人にはありがたいのですが、初心者向きとは言い辛いかもしれません。

archiveのゲーミングBTO PCで選択可能な最新PCケースを紹介すると、「Fractal Design Torrent」や「Cooler Master MasterBox CM694」や「NZXT H7」がおすすめです。
RTX 4070 Ti_PC-arc


4.パソコン工房

パソコン工房のゲーミングBTO PCは主に5つのシリーズが展開されています。5シリーズの中で最も一般的なモデルはミニタワーPCケース採用のLEVEL∞ M-Class、ミドルタワーPCケース採用のLEVEL∞ R-Classの2つです。
さらにコンパクトサイズなLEVEL∞ C-Class、フルタワーPCケース最上でハイスペックなLEVEL∞ G-Class、メニーコアなエンスージアスト向けCPUを搭載したハイエンドモデルLEVEL∞ F-Classがあります。
LEVEL∞_series
なお2022年最新モデルではミドルタワーPCケース採用のLEVEL∞ R-ClassのPCケースが刷新されています。側面に強化ガラスウィンドウパネルを採用、内部構造がオープンレイアウト、RGB LEDイルミネーション搭載などいくつかバリエーションがありますが、自作PC向けで近年流行りの設計にアップグレードされています。
New R-Class_img

パソコン工房のBTO PCでは各モデルでCPUやGPUの組み合わせが固定されていることが多いです。マザーボードや電源ユニットに型番不明の廉価なパーツを使っているのが気になるところ。カスタマイズの幅もさほど広くありませんが価格面では強いです。RTX 4070 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルを指定できません。

パソコン工房のRTX 4070 Ti搭載BTO PCについては、ミドルタワーPCの新LEVEL∞ R-ClassシリーズからCore i7 13700Fを搭載する「LEVEL-R776-137F-ULX」、Core i5 13400Fを搭載する「LEVEL-R779-134F-ULX」、またミニタワーPCの新LEVEL∞ M-ClassシリーズからCore i7 13700Fを搭載する「LEVEL-M77M-137F-ULX」などがラインナップされています。
LEVEL-R776-137F-ULX_202312

なおパソコン工房のゲーミングBTO PCではラインナップの移り変わりが激しく、新製品や終売になるモデルも多いため、RTX 4070 Ti搭載BTO PC一覧ページも確認してみて下さい。
RTX 4070 Ti_PC-koubou


5.マウスコンピューター

マウスコンピューターについてはRTX 4070 Ti搭載ゲーミングBTO PCとしてG-TuneデスクトップPCの基本4ブランドから各モデルがラインナップされています。
マウスコンピューター G-TuneのゲーミングBTO PCのブランドは大まかに、小型で若干廉価な「ミニタワー型」(PCケース詳細)、中堅モデルでスタンダード仕様の「ミドルタワー型」(PCケース詳細)、高級ハイエンドモデルの「フルタワー型」(PCケース詳細)と松竹梅の3段構成、さらにコンパクトキューブの「ハンドル付きミニタワー型」(PCケース詳細)の4バリエーションとなっています。
G-Tune-size
加えて2023年には公式通販限定モデルとしてNEXTGEARシリーズが追加されました。
nextgear_jg_2023


GPUとCPUの組み合わせが固定されているので、希望の組み合わせを探すのが少し難しいかもしれません。カスタマイズの幅は広くありませんが、その分だけ他社と比べて安価になっています。


マウスコンピューターのBTO PCでRTX 4070 Tiを選択できるのは、Core i7 14700KFや360サイズ大型水冷CPUクーラーを搭載したフルタワー型ハイエンドモデル「G-Tune FZ-I7G7T」、ネット通販限定 NEXTGEARシリーズでRyzen 7 7800X3Dを搭載する「NEXTGEAR JG-A7G7T」がラインナップされています。
G-Tune FZ-I7G7T_202312


マウスコンピューターからは4シリーズを基本ラインアップとして、CPU&GPUセット別で細かく分類されたBTO PCが販売されています。詳しくは『マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参考にしてください。
マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方


6.フロンティア

フロンティアについてはRTX 4070 Ti搭載ゲーミングBTO PCとして基本3ブランドから各モデルがラインナップされています。
フロンティアのゲーミングBTO PCのブランドは大まかに、安価なエントリークラスで安価なミドルタワーケース採用「GAシリーズ」の、高性能ミドルタワー採用のスタンダードモデル「GHシリーズ」、拡張性に優れる最上位のフルタワーPC「GBシリーズ」の3バリエーションとなっています。

またゲーミングBTO PCとしてはラインナップされていませんが、比較的新しい自作向けPCケース採用で見た目にもこだわったミニタワーPCの「GTシリーズ」もあります。
2023年の最新モデルではGBシリーズにSilverStone SETA H1、GHシリーズにPhanteks Eclipse P360Aなど、比較的新しい自作向け製品をベースにしたPCケースが採用されているので個人的にはオススメです。
screenshot.1622804364

GPUとCPUの組み合わせが基本的に固定されているので、希望の組み合わせを探すのが少し難しいかもしれません。カスタマイズの幅は広くありませんが、その分だけ他社と比べて安価になっています。RTX 4070 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズ(選択)できません。

フロンティアでは「RTX 4070 Ti搭載BTO PCのまとめページ」も公開されています。ただしメーカーの傾向としてリリース直後のモデルが掲載されているだけで最新ラインナップは更新頻度が低いようです。(品切れのまままだ補充されていないだけかもしれませんが)



フロンティアでは週替わり、月替わりでそれぞれセールが展開されており、最新GPUを搭載した最新モデルを探す時は「セール・特集」のページから、希望のGPUを搭載したモデルを探すのが良いようです。
希望のモデルを探すのが少々大変ですが、その分、安価なモデルも多いようなので頑張ってみてください。
top_monthly_202311


7.サイコム

サイコムではRTX 4070 Ti搭載のデフォルト構成モデルというものがなく、Intel第13世代Core-SシリーズCPUを搭載するミドルタワーPC「G-Master Spear Z790/D5 」、AMD Ryzen 7000シリーズCPUを搭載するミドルタワーPC「G-Master Spear X670A 」など複数のシリーズで、カスタマイズ項目からRTX 4070 Tiを選択可能になっています。


CPUはIntel製ならCore i3からCore i9、AMD製ならRyzen 3からRyzen 9と自由に選択可能であるなど、カスタマイズ項目が多様で採用パーツも高品質なBTOメーカーなので”わかっている”人にはありがたいのですが、初心者向きとは言い辛いかもしれません。RTX 4070 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズで選択可能です。

サイコムからは同社が独自に簡易水冷化したグラフィックボードを搭載するG-Master Hydroシリーズも発売されています。
空冷GPUクーラー搭載グラフィックボードを採用する一般的な同スペックGPUのBTO PCと比較して、数万円ほど高価にはなりますが、静音性は非常に優れています。
Sycom G-Master Hydro series





RTX 4070 Ti搭載BTO PCのカスタマイズ指南

一口にRTX 4070 Ti搭載BTO PCと言っても上で述べたようにCPUやストレージなどその他の部分で製品スペックには各社で違いがあります。それによって価格が上下するのでそのまま価格比較を行っても公平ではありません。
そのためググった時によく出てくる”BTO PCの価格比較”をうたうもので、各メーカーのデフォルト価格を載せているだけのサイトはほぼ当てになりません。
(全部とは言いませんが、BTO PCでカスタマイズしないユーザー以外にはほぼ意味がないと思います)

RTX 4070 Ti搭載BTO PCの価格比較を行う前に、購入を検討している人が理解しておくべきRTX 4070 Tiを搭載するBTO PCの最適なカスタマイズ方法や予備知識を簡単に紹介しておきます。

RTX 4070 Ti搭載BTO PCのカスタマイズについては、CPU」「メモリ」「電源容量」「ストレージ」「マザーボード」のBTO PCの主要な5パーツに注目します。
これら5つの適切な選び方さえ知っていれば、記事の更新や閲覧のタイミングに左右されず、解説に合わせてカスタマイズすれば各自で簡単にリアルタイムな価格比較もできて最適なBTO PCを選択可能です。

  • CPUについてはIntel製CPU(Core i5 12400など)とAMD製CPU(Ryzen 5 5600など)の2種類があります。AMD製CPUも優秀ですが、PCに詳しくない初心者は長年主流な製品という安心感もあるのでIntel製CPUを選ぶのが無難だと思います。

    RTX 4070 Tiと組み合わせるのであれば、最近はCPUを大きく使用するゲームも増えつつあるので
    Core i7 13700K(F)やCore i9 13900K(F)がオススメです。
  • システムメモリこれからゲーム用にPCを購入するなら容量は32GBが推奨です。ゲーム用BTO PCの標準設定は16GBの製品が多いので、その時はカスタマイズからアップグレードしてください。メモリ枚数は合計容量が同じなら4枚でなくて2枚でOK。
  • 電源容量はグラフィックボードにも依存し、通常のシングルグラフィックボード環境であれば500~700W以上なら十分です。電源容量自体はBTO PCメーカーが適切に設定してくれているはずなのであまり気にしなくて大丈夫です。
    ただし変換効率は予算が許すなら80PLUS Gold認証以上を選ぶと静音性の高い電源になる可能性が高くなります。
  • システムストレージ(Windows OSをインストールするストレージ)は必ずHDDではなくSSDを選んでください。HDDよりもGB単価は上がりますが実際に体感できるレベルでSSDのほうがキビキビ動きます。Windows OSをインストールするシステムドライブのサイズは500GB以上であればOKです。

    PCゲーム用ストレージはシステムとは別に用意するほうが後々便利です。システムストレージ同様にHDDではなくSSD推奨。ゲーム用ストレージの容量は可能なら1TB(1000GB)、少なくても500GBが望ましいです。1TBのSSDは1.2万円程度からでパーツのみを購入できるので各自でBTO PC購入後に増設してもかまいません。
  • マザーボードZ690とかH670とかチップセット名だけでなく「ASUS PRIME Z690-Aのように市販のマザーボード名が記載されているor市販マザボを選択できるBTOが推奨です。市販のマザボであれば専用のマニュアルも存在しますし、何かトラブルがあってもググって解決法を見つけるのが容易になります。
    マザーボードメーカーは日本語マニュアルが一番しっかりしていてユーザー数の多いASUSを選ぶのが鉄板ですが、機能的にはASRockやMSIのマザーボードでも十分です。

以上の5項目さえ守ればそうそうハズレを引くことはないはずです。

あと、これからゲーム用PCを購入するならOSはWindows 10/11 Home 64bitの一択です。(Windows 10は無償でWindows 11に更新できるので、OSバージョンを気にする必要はありません)


CPUやグラボなど各CPU部品の解説記事

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Monitor_Review_2022



パーツを揃えてRTX 4070 Ti搭載BTO PCを価格比較

上で紹介したカスタマイズ指南を念頭において、下の表の基本パーツ構成に可能な限り準拠した状態で各社のRTX 4070 Ti搭載BTO PCの価格を比較します。
価格比較用のパーツ構成
OS Windows 11 Home
CPU Core i5 13600K(F), 13400(F)
Core i7 13700(F)
メモリ DDR5 32GB (16GB×2)
グラボ RTX 4070 Ti
システムストレージ SSD 500GB
データストレージ なし(実際の購入に際しては
1TB以上のSSDが推奨)
電源 850W~、Gold
その他付属品 なし

【価格比較を行う上での注意点】
・上記推奨構成のCPUを組み合わせたモデルがないメーカーでは、上位CPUを搭載したモデルで比較しています。
・ゲーム用のデータストレージは1TB(1000GB)以上のSSDがオススメですが、個別に購入しても問題ないので簡単化して、追加SSDはなしの設定で比較します。ちなみに1TBのSSDの価格相場は1.2~1.5万円程です。
・各社カスタマイズできない設定でHDD(2千円程度)やオリジナルCPUクーラー(2~3千円程度)の有無があり最終価格には数千円誤差がある場合があります。


メーカー/型番 価格 CPU 電源 マザボ
【TSUKUMO】
G-GEAR GA7J-K231/ZB
32.5万円
(30.8万円)
Core i7 13700F
(Core i5 13500)
CWT製 GPW850S5
850W
Gold
12VHPWR対応
ASUS PRIME Z790-A WIFI
ATX
DDR5対応
【ドスパラ】
GALLERIA RA7C-R47T

28.0万円
Core i7 13700F 750W
Gold
(詳細不明)
B760
ATX
DDR4対応
(詳細不明)
【PCショップアーク】
arkhive Gaming

(価格・スペックはGC-I7G47M)
28.2万円
(26.8万円)
Core i7 13700F
(Core i5 13500)
Corsair RM850e ATX 3.0
850W
Gold
12VHPWR対応
MSI PRO B760M-A WIFI
DDR5対応
ATX
【パソコン工房】
LEVEL-R776-137F-ULX
LEVEL-R
28.1万円
(27.9万円)

Core i7 13700F
(Core i5 13400)
700W
Gold
(詳細不明)
MSI Z790-S01
ATX
DDR5対応
(非市販モデル)
【マウスコンピューター】
G-Tune FZ-I7G7T
35.3万円 Core i7 14700KF
750W
Gold
(詳細不明)
Z790
ATX
(詳細不明)
【フロンティア】
GHシリーズ

(価格・スペックはFRGAG-B760/WS1/NTK)
26.9万円

安価モデルは週/月替わりセールで探すのがオススメ
Core i7 13700F 850W
Gold
(詳細不明)
B760
ATX
DDR4対応
(詳細不明)
【サイコム】
G-Master Spear Z790/D5

33.2万円
(30.6万円)
Core i7 13700F
(Core i5 13500)
SilverStone DA750
750W
Gold
ASRock Z790 Pro RS
ATX
DDR5対応



おすすめRTX 4070 Ti搭載BTO PCのまとめ

構成パーツが多少違うので誤差はあるものの、各BTOメーカーやPCの種類で上の表のような価格になることが分かりました。上記参考価格とBTOメーカーの特色を踏まえて、RTX 4070 Tiを搭載したオススメのBTO PCはどれなのか簡単にまとめます。

当サイトの結論としてはRTX 4070 Ti搭載PCでイチオシは、Core i7 13700Fとの組み合わせで、今回比較した機種の中で最安値クラスだったドスパラの「GALLERIA RA7C-R47T」です。
CPU別でも色々なモデルが揃っており、Core i7 14700KFを採用する「GALLERIA ZA7C-R47T」、Ryzen 7 7800X3Dを採用する「GALLERIA XA7R-R47T 7800X3D搭載」も選べます。
”翌日出荷”などドスパラのBTO PCは国内随一の納期速度を誇っているので早く欲しいユーザーにとっては有力な候補だと思います。
GALLERIA RA7C-R47T_202312


TSUKUMOでCore i7 13700Fを組み合わせた「G-GEAR GA7J-K231/ZB」やコンパクトPCの「G-GEAR Aim GB7J-H237/B」もオススメです。
マザーボードには自作PCユーザーにも定評のあるASUS PRIME Z790-A WIFIなどを採用し、電源ユニットなど細かい部分も自作PC向けの高品質製品でまとめられており、独自PCケースの設計が古いことを除けば、高品質なBTO PCです。
G-GEAR GA7J-K231ZB_202312

PCケースや構成部品にガチでこだわるのであれば、PCショップアークで「Fractal Design Torrent」や「Cooler Master MasterBox CM694」や「NZXT H7」といった最新PCケースをベースにした製品を選び、その他のパーツもフルカスタムするのがオススメです。
上に挙げたATXマザーボード対応ミドルタワーPCケースを選ぶと価格は高めになりますが、MicroATX対応のミニタワーPCケース採用モデルで組むと価格を抑えることも可能です。
RTX 4070 Ti_PC-arc




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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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